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新しい社会 産業を切り開く 空圧システムの省エネル ギー環境ソリューションのノウハウをご紹介します はじめに 清水事業所 二酸化炭素の排出や消滅につながる省エネルギーは 積極的に取り組まなければならない経営課題と なっております 同時に環境保護も 自然汚染の要因排除 もしくは軽減に貢献していくことが

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サービスステーションを中心に、 行き届いた保守・サービス活動を行っています。 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ●このカタログに掲載した内容は、予告なく変更することがありますのでご了承ください。 北海道地区 東北地区 中部地区 関東・甲信越地区 北陸地区 近畿地区 四国地区 中国地区 九州地区 凡例 ■本社 ▲製造拠点 ● サービスステーション

http://www.hitachi-ies.co.jp

北海道地区 北海道 TEL(011)611-4121 東北地区 東北 TEL(022)364-4121 福島 TEL(024)961-0500 秋田 TEL(018)846-9933 八戸 TEL(0178)41-2711 四国地区 四国 TEL(087)882-1212 九州地区 九州 TEL(092)651-0131 北九州 TEL(093)582-1175 南九州 TEL(099)260-2818 中国地区 中国 TEL(082)282-8111 岡山 TEL(086)263-3022 山口 TEL(0835)23-7705 山陰 TEL(0854)22-5552 関東・甲信越地区 中部地区 中部 TEL(052)884-5812 静岡 TEL(0545)55-3260 北陸地区 北陸 TEL(076)420-5411 新潟 TEL(025)274-6914 栃木 TEL(0285)25-3536 茨城 TEL(029)273-7424 筑波 TEL(029)826-5851 甲信 TEL(0266)56-6222 高崎 TEL(027)377-9902 東京 TEL(047)451-3111 東京中央 TEL(03)5245-0358 埼玉 TEL(048)728-8521 西東京 TEL(042)660-1078 横浜 TEL(045)540-2731 近畿地区 大阪 TEL(06)4868-1204 京都 TEL(075)661-1081 滋賀 TEL(0748)46-6606 神戸 TEL(078)681-3811 姫路 TEL(0792)34-9571 TEL(03)4345-6041 TEL(03)4345-6045 TEL(022)364-2710 TEL(011)611-1224 TEL(024)961-0500 TEL(076)420-5711 TEL(052)884-5822 TEL(06)4868-1226 TEL(087)882-1192 TEL(082)282-8112 TEL(092)651-0141 TEL(03)4345-6023 TEL(03)4345-6529 お問い合わせ営業窓口 〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3番地(AKSビル) 〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3番地(AKSビル) 〒985-0843 宮城県多賀城市明月2丁目3番2号 〒063-0814 北海道札幌市西区琴似四条一丁目1番30号 〒963-8041 福島県郡山市富田町字町西32番2号 〒939-8213 富山県富山市黒瀬81番1号 〒456-8544 愛知県名古屋市熱田区桜田町16番17号 〒660-0806 兵庫県尼崎市金楽寺町一丁目2番1号 〒761-8012 香川県高松市香西本町142番地5号 〒735-0029 広島県安芸郡府中町茂陰一丁目9番20号 〒812-0051 福岡県福岡市東区箱崎ふ頭五丁目9番26号 〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3番地(AKSビル) 〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3番地(AKSビル) 本社・営業統括本部 関 東 地 区 窓 口 北 日 本 支 社   北 海 道 支 店   福 島 支 店 北 陸 支 社 中 部 支 社 関 西 支 社   四 国 支 店 中 国 支 社 九 州 支 社 エンジニアリング事業推進本部 海外営業企画部 信用と行き届いたサービスの当社へ 登録番号:JACO-EC97J1107 登録番号:JACO-EC99J1177 日立産機システム空圧システム事業部 (清水地区)は、環境マネジメントシス テムの国際規格ISO14001の認証を 取得しています。 日立産機システム空圧システム事業部 (相模地区)は、環境マネジメントシス テム国際規格ISO14001の認証を 取得しています。 QUALITY SYSTEM 登録番号:JQA-QM3443 日立産機システム空圧システム事業部 (清水地区)は、本カタログに掲載され ているパッケージ型スクリュー圧縮機 の 品 質 保 証 に 関 す る 国 際 規 格 ISO9001の認証を取得しています。 日立産機システム空圧システム事業部 (相模地区)は、本カタログに掲載され ている小型空気圧縮機の品質保証に 関する国際規格ISO9001の認証を 取得しています。 ISO9001 JSAQ416 EC97J1107 EC99J1177

エアーコンプレッサーの

省エネルギーと環境ソリューション

(2)

新しい社会・産業を切り開く、空圧システムの省エネル ギー環境ソリューションのノウハウをご紹介します。

新しい社会・産業を切り開く、空圧システムの省エネル ギー環境ソリューションのノウハウをご紹介します。

INDEX

1. 省エネ・環境の必要性…………P3

・省エネ改正法について ・空気圧縮機の節電対策について ・ISO50001について ・圧縮機の電力とコストの現状 ・今後の省エネ対策傾向 ・空圧システムの省エネに必要なキーワードとは? ・省エネルギーに対応した空圧システムのエアージット ・空圧システムの省エネポイント

2. 圧縮機の基礎…………P7

・圧縮機の基礎 ・圧縮機の基礎① 設置方式について ・圧縮機の基礎② スクリュー型圧縮機の制御方式 ・圧縮機の基礎③ レシプロ型圧縮機の制御方式 ・圧縮機の基礎④ 給油式と無給油式について

3. 空圧システムの最適化…………P10

・STEP1. 簡単にできる省エネ ・STEP2. 損失を減らして省エネ ・STEP3. 分散化による省エネ〔分圧・低圧化〕 ・STEP4. 高効率製品・制御による省エネ ・STEP5. 計測・診断を活用した省エネの実践 ・エアーコンプレッサーの群制御の事例

4. 環境ソリューションについて…………P26

・見える化・見せる化 ・環境保護 ・認証システムの概要 ・空気の品質 ・環境に配慮したエアーシステム

5. 効率向上への取り組み例………P35

・空気圧縮機排熱利用

巻末. 空圧関連ベストシステム例

 二酸化炭素の排出や消滅につながる省エネルギーは、積極的に取り組まなければならない経営課題と

なっております。同時に環境保護も、自然汚染の要因排除、もしくは軽減に貢献していくことが必要です。

空圧システムの省エネ・高効率製品の導入・システムの最適化に加え、省エネ・環境ソリューションのノウ

ハウをご紹介させて頂きます。

はじめに

日立は明治年間、いち早く空気圧縮機を誕生させて以来、各種工業用、 鉱山用、建設用など各方面にすぐれた実績を積み、また戦後においては 1946年(昭和21年)小型空気圧縮機〈日立ベビコン〉を誕生させ、 一次産業から三次産業まで次々と応用分野を拡大してきました。 こうして<日立ベビコン>シリーズは常に業界をリードし、累計生産 1994年(平成6年)には200万台を突破する金字塔を打ち立てました。 〈日立ベビコン〉 これまでにニーズを先取り、貢献できる製品を送り出してきました。今後さらに需要が高まる 省エネ化、高効率化についても各方面のニーズにマッチした空気圧縮機としてご活用 いただけるものと考えています。

相模事業所

より高い経済効率と環境負荷の低減……。この相反する課題に向かっての 技術的挑戦は、21世紀を生きる空圧業界にとって最大の使命になって います。長年技術を蓄積してきた日立は、そうした時代のニーズにいち 早く対応。定評あるHISCREWに、環境性能を追求した最先端省エネ 圧縮機の       を投入するなど、さまざまな機種・仕様のライン アップの充実を図りました。さらなる発展をめざす産業界のニーズに お応えする日立。これからも日立はお客さまの満足を第一に考えた 新技術を核に、先進のスクリュー圧縮機を提供して参ります。

清水事業所

(3)

最大デマンド時間から余裕のある 時間へ機器使用時間をシフト 電力が突出 積上げ値が 受電部電力量 1.ピークシフト 操業日・時間を 計画的にずらす。 2.ピークカット 直接ピークを抑え るために緊急時に 電気の使用量を 調整する。 最大デマンド時間を調整する 電力が突出 積上げ値が 受電部電力量 時間 時間

空気圧縮機の節電対策について

空気圧縮機の消費電力は、工場設備で消費されるさまざまな電力のうちで全体の約20%~25%を占めます。 省エネ改正法では、電力ピーク対策があげられる中、ピーク時間帯を工夫して使用を減らすことがプラスに 評価されるため、省エネ法の努力目標(原単位の改善率年平均1%)を見直す必要があり、空圧システムにお いても省エネ・節電対策が重要なポイントになります。 「エネルギー使用の合理化に関する法律(省エネ法)の一部を改正する等の法律案」は平成25年5月に公布されました。 「電力ピーク対策」需要家が、従来の省エネ対策に加え、蓄電池やエネルギー管理システム(BEMS・FEMS)、自家発電の活用等に より、電力需要ピーク時の系統電力の使用を提言する取り込みを行った場合にこれをプラスできる体系になりました。 2.法案の概要 (1) 自らエネルギーを消費しなくても、住宅・ビルや他の機器等のエネルギーの消費効率の向上に資する製品を新たにトップランナー 制度の対象に追加し、住宅、建築物分野の省エネ対策を強化する。 (2) 需要家が、電力需要ピーク時の系統電力の使用を低減する取組を行った場合に、これをプラスに評価することで、事業者が電力 需要のピーク対策に取り組みやすくする。 1.背 景 (1) 我が国経済の発展のためには、エネルギー需給の早期安定化が不可欠であり、供給体制の強化に万全を期す。 (2) その上で、需要サイドにおいては、持続可能な省エネを進めていく観点から省エネ法の改正を実施し、所要の措置を講ずる。 「エネルギーの使用の合理化に関する法律の一部を改正する等の法律案【省エネ法】」の概要 ※日切れ法案 3.措置事項の概要 需要家側における対策 建築材料等に係るトップランナー制度 B.電力ピーク対策 A.民生部門の省エネ対策 *出展:経済産業省HPより抜粋 これまでのトップランナー制度は、エネルギーを消費する 機械器具が対象。今般、自らエネルギーを消費しなく ても、住宅・ビルや他の機器等のエネルギーの消費効率の 向上に資する製品を新たにトップランナー制度の対象に 追加する。 具体的には、建築材料等(窓、断熱材等)を想定。企業の 技術革新を促し、住宅・建築物の断熱性能の底上げを図る。 ※トップランナー制度:エネルギー消費機器の製造・輸入事業者に対し、3~10年程度先 に設定される目標年度において高い基準(トップランナー)を満たすことを求め、目標年度 になると報告を求めてその達成状況を国が確認する制度。 (1) (2) 需要家が、従来の省エネ対策に加え、蓄電池やエネルギー 管理システム(BEMS・HEMS)、自家発電の活用等に より、電力需要ピーク時の系統電力の使用を低減する取組を 行った場合に、これをプラスに評価できる体系にする。 具体的には、ピーク時間帯に工夫して、系統電力の使用を 減らす取組(節電)をした場合に、 これをプラスに評価する ことで、省エネ法の努力目標(原単位の改善率年平均1%)を 達成しやすくなるよう、努力目標の算出方法を見直す。 (1) (2) (現行の対象機器)乗用自動車、エアコン、 テレビ、照明、冷蔵庫、 ヒートポンプ給湯器等 26機器 (新規追加案) 窓、断熱材 等

省エネ改正法について

(4)

電力コスト : 84% イニシャルコスト: 7% (圧縮機、据付設置工事、付帯設備) 省エネ効率や制御特性の良いものを メンテナンスコスト: 9% 整備サイクルや 定期整備への移行 75kW クラスの例(当社例) 油冷式スクリュー圧縮機の例 6000時間/年運転 ¥19/kWh 100%負荷での計算例 *トータルコストは12年間平均 1㎥ の空気を圧縮するのに要する費用はいくらですか? 簡易的な算出例 電力コスト (円/kWh) 所要動力 (kWh) 原単位 (円/㎥ ) × 吐出空気量 X 60 (㎥/min) (min) =

注)LCC;Life cycle Cost

1.5円ですか? 1.8円ですか? 圧縮機のコストを考えよう 原単位を考えよう

圧縮機の電力とコストの現状

工場エネルギーは、モータ使用機器が

大きく、その中でも圧縮機で消費される

電力は、全体の約20〜25%を占めます。

エアーコンプレッサーの大部分は電力

コストです。

圧縮機のコスト・原単位を考えましょう。

工場ではこれだけの エネルギーが使われている。 (2013年当社工場の実績値を基に算出)

ここが

ポイン

ドクター 省子の エネルギー使用量の内訳 金属加工機 エアー コンプレッサー ポンプ、 ファン プレス、ダイカスト その他 14% 35% 23% 15% 13% 14% 35% 23% 15% 13% その他 照明 ヒータ 62% モータ 使用機器 9% 8% 21% 9% 8% 21% 62% モータ 使用機器 ISO50001は事業者がエネルギー使用に関して、方針・目的・目標を設定し、計画を立て、手順を決めて管理する 活動を体系的に実施できるようにした仕組み(これを規格では‘組織のEnMS’という)を確立する際に必要な要求 事項を定め、全ての組織に適用できる世界標準の規格です。 この規格は、組織がエネルギーパフォーマンスを継続的に改善するために必要なシステムとプロセスを確立し、 エネルギーの体系的な運用管理によって、温室効果ガスの排出量やエネルギーコストの低減につなげることが 意図されています。 規格の要求事項の特長のひとつにPDCAアプローチがあります(下図)。

エネルギー管理について、いろいろな手法がありますが、着実なエネルギー管理と省エネ・環境保護等を

実践するため、世界標準規格の「ISO50001」の取得に関心が高まっております。

ISO50001とは? 規格導入活用、認証のメリット 1.コストダウン 2.高効率、省エネ、環境負荷低減 3.企業イメージの向上 4.取引の優位性:顧客との取引条件、公共事業の入札条件、 海外(中国・ブラジル・インド・米国・EU諸国など)ビジネス 取引の必須条件となる場合 *出展:経済産業省・資源エネルギー庁HPより抜粋

ISO50001について

(5)

エネルギ ーを ム ダなく 、効 率的に使っ てますか ? 省エネル ギ ーには、ステ ップを踏み、ムダ 発見 とカイゼ ンを循環 させ るこ とが 必要で す 。 STEP1.現 状 把握 STEP2.診 断 STEP3.損 失 の見直 し ・圧縮機や負荷設備の圧力設定が不適切な場合、設定圧力を変更するなど。 トメル ナオス ヤメル サゲル カエル ヒロウ ・必要以上に圧力が高い圧縮機の運転を止める。不要な設備のエアーを供給を止めるなど。 ・夜間、昼休み、休憩時間でもコンプレッサーをこまめに停止する。 ・排熱を単に逃がしているエネルギーを回収する。 ・圧縮機の整備、エアー漏れがある配管や継ぎ手を修理するなど。 ・古い圧縮機は高効率製品の導入。フィルター等の補機類、配管のサイズアップなど。 ムダの発見とカイゼンのキーワード

空圧システムの省エネに必要なキーワードとは?

製造部門の事業者の中期計画で省エネ対策を技術別に分類整理すると、適正化(圧力・空気 比・流量・湿度等)が上位に挙げられています。 空圧システムの省エネ対策には、各ラインユースポイントでの必要な空気量・圧力はさまざまで あり、適量・適圧・適所・適時の空圧システムソリューションが必要です。 *出展:関東経済産業局

今後の省エネ対策傾向

0.0 50.0 100.0 150.0 200.0 250.0 300.0 350.0 400.0 450.0 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 (kl) (件数) 技術件数(製造) 技術1件当たりの計画削減量(製造)

省エネ法中長期計画書に見る今後の省エネ対策

製造部門の事業者の中長期計画書に記載されていた省エネ対策を技術別に分類整理する と、件数では「高効率照明機器の導入」が最多。 1件当たりの計画削減量が大きい省エネ対策は「操業スケジュール・運用形態の見直し」、「操 業改善」、 「設備補修・廃止」 、「建物断熱強化・建物換気設備改善」、「エネルギー転換」等。 出所)省エネ法中長期計画書をもとに作成 製造部門の中長期計画書の技術別計画件数・一件当たりの計画削減量

(6)

1.現状把握のため、設備のマップ化や改善項目の抽出が必要です。

空気圧縮機の省エネを継続的に実現するコツとは?

B 工場 A工場 電源設備 圧縮機室 流量計 電力監視 稼動状態確認 吸込フィルターの メンテ 分散設置の検討 台数制御の検討 吐出圧力低減 Vタイプ導入 補機、フィルター の圧損確認 空気槽容量の 確認 配管の圧損確認 分散設置の検討 もれ確認、ムダ使いチェック 配管の圧損確認 バルブの圧損確認

空圧システムの省エネポイント

マップ化のイメージ図 適量・適圧・適所・適時の空圧システムのエアージット(AIR-JIT)が 理想ですが、ステップを踏み改善を実施しましょう。

省エネルギーに対応した空圧システムのエアージット

高圧設備 (レーザー加工機など) 高圧設備 (プレス機など) 低圧設備 (粉粒体の空気 輸送装置など) 可変速制御圧縮機 〈圧縮空気メインライン〉 圧力設定0.5-0.93MPa 空気圧縮機用 ドレン浄化装置 〈ドレン浄化、産廃低減〉 台数制御盤 〈圧縮空気メインライン〉 圧力設定0.5-0.93MPa エアードライヤー 〈周辺機器/関連機器〉 クリーンフィルター 〈周辺機器/関連機器〉 空気槽 〈周辺機器/関連機器〉 屋外型 〈屋外配置〉 圧力設定0.6-0.85MPa 中圧(圧力1.0-1.57MPa) 〈レーザー加工機などのエアー源〉 圧力設定1.0-1.57MPa 低圧(低圧多風量スクロール) 〈エアーブロー、粉体輸送などのエアー源〉 圧力設定0.2-0.3MPa 増圧(昇圧・ブースタ) 〈工作機、プレス機などのエアー源〉 圧力設定0.8-1.0MPa 分散装置(ベビコン) 〈一般機械などのエアー源〉 圧力設定0.7-0.88MPa

(7)

省エネルギーを推進するにあたり、圧縮機の設置方式や制御方式の知識が必要になります。

検討する前に、圧縮機の基礎についてご説明します。

圧縮機の基礎

①集中設置・分散設置・分圧設置について

②スクリュー型圧縮機の制御方式

③レシプロ型圧縮機の制御方式

④給油式と無給油式(オイルフリー)について

2.具体的改善目標の設定とスケジュール化が必要です。

圧縮機の省エネを継続的に実現するコツは、お客さまで実施すること、外部委託で実施する ことを区分しながら実施することです。 お客さま実施 外部委託

空圧システムの省エネポイント

日常点検・監視・簡単な補修等 ウォークスルー調査・計測稼動診断・工事等 ■空気圧縮設備における改善アクションプランの一例 アクション項目 大項目 省エネ 環 境 負荷調査・効果の検証と改善内容の検討 中項目 適正圧力化 リニューアル 省エネ機器導入 空気漏れ 圧縮機室内換気改善 ドライヤーリニューアル フィルターリニューアル 高効率製品 台数制御盤 分散設置 各機器の適正圧力調整 インバータ圧縮機設置 漏れ個所修理 ダクト施工 大型化新冷媒 汚染大による圧力損出大の改善 小項目 上 20XX年 下 上 20XX年 下 上 20XX年 下

(8)

スクリュー型圧縮機の制御方式 制 御 方 式 省エネ効果 U式:一般的な吸込絞り弁方式 負荷が減少し、吐出し圧力が上昇すると吸込絞り弁を絞り空気量を 調整する。 空気の連続使用、負荷変動が少ない場合に有効。 省エネ効果は少ない。 I式:一般的なインテグラル制御方式 負荷が減少し、吐出し圧力が設定値まで上昇すると吸込絞り弁を全 開にし、さらにオイルタンク内圧縮空気を放気することで、軸動力を低 減する。 省エネ効果はU式より大きい。 S(U+I)式:一般的な制御方式 負荷に応じてU式、I式制御をマイコンが自動選択。軽負荷時にはオ イルタンク内の圧力を減圧して動力を低減します。 U式制御のみの場合と比べて省エネ効果が大きい。 M(U+I+P)マイコン式:マイコン制御方式 負荷に応じ、U式・I式・自動停止(P式)を適宜選択する。空気の間欠 使用、負荷変動が大きい場合に有効。省エネ効果はS式より大きい。 V式:回転数可変制御方式(インバータ) 圧力センサーとインバータにより吐出し圧力を一定に保つように回転 数を制御する。 一定圧力得られ、負荷に比例した消費動力特性となっているため省 エネ効果は最も高い。

エアーエンド イメージ図

圧縮機の基礎②スクリュー型圧縮機の制御方式

100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 使用空気量比(%) 一般的な吸込み絞り制御機 一般的なインテグラル制御方式 マイコン制御方式 一般的な制御方式 回転数可変制御方式(インバータ) 消費電力比 ( % ) ※37kW代表機種参考値 集中 設置方式 低圧ライン 0.2MPaの設備 必要圧力 0.6MPaの設備 0.7MPa 0.3MPa 分圧 設置方式 昇 圧 必要圧力 0.8MPaの設備 分散 設置方式

集中設置方式、分散設置方式、分圧設置方式のメリット・デメリット

分圧の場合、効果が最も分かり易く、 分散化と組み合わせがトレンド 分散の場合、ライン・負荷変動の対 応に優れ効果も出しやすい傾向あり。 配管短く、コスト小。 現場、ライン毎に見直し可 各ライン毎に調整可であり ロスが少ない 分散位置による 台数制御 対応可 エアー 漏れ・ロス 全体に影響 配管、 圧力損失 配管が太く、長くなるとロス発生 圧力対応 圧力を高く供給するため、ロス発生 手間がかかる 保守・整備 1ヶ所で対応可 各ラインで分担が必要 日常管理 専任者がいれば容易 現場、各ラインで分担が必要 手間がかかり、機種構成も多い 現場、ライン毎に調整可であり ロスが最小 対応不可 1台から数台に影響 1台のみに影響 配管が最小限でコスト小。 現場、ライン毎に見直し可

圧縮機の基礎①設置方式について

集中の場合、台数制御、インバータ等の 組合せがさらに効果的。

(9)

圧縮機の基礎④給油式と無給油式について

・給油式・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 圧縮空気に微量の油が含まれます。 ・無給油式(オイルフリー) ・ ・ ・ 圧縮空気に油を含みません。

空気の質って?

給油式と無給油式(オイルフリー)の違い。

無給油式(オイルフリー) 給油式 連接棒のフィンで 底の油をかきあげて 駆動部を潤滑します。 圧縮室内に侵入した 微量の油が圧縮空 気に含まれます。 無給油式 (オイルフリー) ピストンに耐摩耗性 に優れたリングなどを 使用し、潤滑油を不 要としたもので圧縮空 気に油を含みません。 耐摩耗性 リング フィン インバータ制御方式 ECOMODE:電子制御方式 レシプロ型の制御方式 制 御 方 式 省エネ効果 U式:自動アンローダ式 圧力調整弁により無負荷運転・圧縮運転を自動的に切り替え、常に 圧力を一定範囲内に保つ方式です。 P式:圧力開閉器式 圧力開閉器により自動的に電動機を起動・停止させ、常に圧力を一 定範囲内に保つ方式です。 圧縮空気を使用していない時はモータが停止し、省エネが図れます。 マイコン制御でP式とU式を自動選択。さらに空気圧縮機の負荷率に 応じて自動的に圧縮機作動圧力を低下。 必要以上の昇圧運転をカットして省エネ運転が図れます。 V式: 圧力センサーとインバータにより吐出し圧力を一定に保つように回転 数を制御する。 一定圧力が得られ、負荷に比例した消費動力特性となっているため省 エネ効果は最も高い。

構造

圧縮機の基礎③レシプロ型圧縮機の制御方式

0 50 100 50 100 消費動力比 ( % ) 使用空気量比(%) 自動アンローダ式 圧力開閉器式 電子制御方式 インバータ制御方式

(10)

圧力 低減 0.7 0.6 吐出圧力を下げた時の効果例 圧力を0.1MPa下げると

圧力を下げて省エネルギーにトライしてみましょう!

省エネPoint 1 圧力をサゲル 吐出圧力を下げると動力が下がる・・・容積型圧縮機の特長 圧力を下げるとドライヤーの処理空気量や空気品質が低下したり、配管 抵抗が増したりすることがあります。 原因は潤滑油や水分離性が低下してしまうためで給油式圧縮機や水 潤滑式圧縮機では何MPaまで落とせるか確認が必要です。 0 1 2 3 4 5 6 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 圧力 MPa 動 力 kW 1段圧縮 2段圧縮 ※ 理論断熱空気動力 (Lad)きわめて理想的に圧縮を行なった場合に必要となる動力 75kWのスクリュー圧縮機2台(1段圧縮機)全負荷運転0.7MPaから吐出圧力を0.6MPaに 下げた場合、圧縮に要する動力は、1段圧縮機では8.4%も低下します。 これを、75kWの圧縮機2台が年間6,000時間運転した時の節約電力費を計算すると 1,550,400円/年も 低減されます。 【計算例】 (75kW機の入力= 81kW,1kWh=19円として) 81kWx2台x0.084=13.6kW 13.6kW×6,000Hr×19¥/kWh =1,550,400円/年

圧力を下げた場合の注意点

STEP1.簡単にできる省エネ〔Point1〕

システム全体の見直しは、期間と初期投資が必要になります。

STEP1では、簡単にできる省エネを紹介します。

②台数制御盤 屋外型 可変速 一定速 一定速 省エネPoint 2 エアー漏れをカイゼン 省エネPoint 3 ムダな圧縮機をトメル 省エネPoint 1 圧力をサゲル

STEP1.簡単にできる省エネ

(11)

○エアー漏れ改善の省エネを計算してみましょう。

圧力が安定(P1)後にレシーバタンク圧力がP2まで低下する時間(t)を測定します。 *工場設備は停止して行います。 Q= (P1-P2)x C Ps x t Q: 漏れ量(m3/min) C: レシーバタンク容量(m3):ラインの容積 Ps: 大気圧力(MPa) P1、P2: 圧力(MPa) t : P1からP2への圧力降下時間(min) *圧力0.69MPa、年間6,000時間の稼動、空気単価は1m3=2.0円とします。 孔径 1分間の漏れ量 年間の漏れ量 年間の損失コスト (mm) (m3/min) (m3/年) (円/年) 1 0.07 25,200 45,400 2 0.29 104,400 188,000 3 0.65 234,000 422,000 4 1.16 417,600 752,000 5 1.82 655,200 1,180,000 工場内にはこんな漏れがあるかも知れません。 ①配管からの漏れ ②カプラーからの漏れ ③機器の内部部品 からの漏れ 省エネPoint 2 エアー漏れをカイゼン 漏れの見える 化については 環境ソリュー ションをご参照 ください。

STEP1.簡単にできる省エネ〔Point2〕

Q

○エアー漏れを改善しましょう。

調査内容 ・休日、連休中に漏れ音を調査します。 ・レシーバタンク充填後の圧力低下時間で漏れ量を推定します。 チェック ・音がしているものは即対応。 ・手をかざして感じる程度は要注意。 ・石けん水がないと分からない程度は問題ない。 エアー漏れはこんな所で発生しています。エアー漏れは一般的に使用する圧縮機の約20%といわれています。 省エネPoint 2 エアー漏れをカイゼン 漏れ箇所;バルブ 20L/min 漏れ箇所;エアーガン 50L/min 漏れ箇所;エアーホース 60L/min 漏れ箇所;チューブ継ぎ手 60L/min 漏れ箇所;レギュレータ 72L/min 漏れ箇所;カプラ 30L/min 漏れ箇所の例

STEP1.簡単にできる省エネ〔Point2〕

(12)

②台数制御盤 屋外型 可変速 一定速 一定速 配管サイズアップで 損失をヘラス フィルター目詰まりの 損失をヘラス 消費側機器を高効率に カエル ループ配管で 損失をカイゼン

STEP2では、システム全体の見直しにより、省エネ方法を検討します。

レシーバタンクの サイズアップ で効率をカイゼン

STEP2.損失を減らして省エネ

省エネPoint 2 省エネPoint 3 省エネPoint 4 省エネPoint 5 省エネPoint 1

無駄に運転している圧縮機はありませんか?

○単独運転でバラバラ。 ○出力の異なる機が混在している。 ○容量特性の異なる機が混在している。

1.余った圧縮機は思い切って止めましょう。

2.ベース機を決めましょう。

(容量制御を効率の良い圧縮機に)

3.不要な時間帯は止めましょう。

省エネPoint 3 無駄な圧縮機をトメル

インバータ機の導入で

さらに省エネが図れます。

高効率製品による制御を

ご参照ください。

効率よく機器を使うことがポイントです。

STEP1.簡単にできる省エネ〔Point3〕

(13)

圧縮機の吸い込みフィルター清掃で損失を減らしましょう。

フィルターの詰りで電力費のロスが発生します。

100kPaの詰りで空気量が10%減少、

電力ロスは3%増加します。

吐出し空気中のゴミ、油分を除去するラインフィルターをサイズアップするとゴミ付着による 圧損増加の抑制となり、省エネにもつながります。 エレメント面積が少ないため目詰まりも早い。 圧損が付きやすく省エネに不向きで 寿命も短くなる傾向にあります。 (清掃頻度が短くなります) エレメント面積が大きくなるため 目詰まりまでの時間が伸び、 寿命も長めになる傾向にあります。 (清掃頻度も長めにできます)

省エネPoint2 フィルター目詰まりの 損失をヘラス (例) 37kW × 3%=1.11kW(出力計算値) 1.11kW× 6,000h/年 × 19円/kWh =電気代ロス 126,540円/年 1.7 1.75 1.8 1.85 1.9 1.95 0 50 100 吸込みフィルターの圧力損失と 電力単価の増加例 kPa 円/m3 0.7MPaの例

STEP2.損失を減らして省エネ【Point2】

ラインフィルター容量が小さいと ラインフィルター容量が大きいと

エレメント:小

エレメント:大

省エネ向き! ハイカプラー(圧力損失は大) レシーバ タンク

① ② ③ 消費側の着目点 は沢山あるんだ? 同じシリンダーが動いても エアーの消費量が異なります。 同じエアーガンを用いても エアーの消費量が異なります。

資料提供:

SMC株式会社

①エアーセイビングバルブ ②エアーガン ③Sカプラー(圧力損失は小) 省エネPoint1 高効率製品にカエル

消費側の機器に着目し高効率製品に変えてみましょう。

STEP2.損失を減らして省エネ【Point1】

3L/min 75L/min 50L/min 5L/min

(14)

レシーバタンクの容量アップで省エネ対策ができます。

目安はkWあたり 15~20L インバータ機は 40Lがお奨め C04 C06 C08 レシーバタンクなし レシーバタンクあり ① 使用空気量 間欠的に大きく変化 定常 0.5m3/min,最大1.3m3/min 圧縮機能力 1.0m3/min ② 空気圧力 変化 大 ② 空気圧力 変化 小 レシーバタンクからのバイパスバルブ レシーバタンクの容量が大きいと、ロード/アンロードの 頻度が減るため、1サイクルあたりの変動幅が 小さくなります。 また圧力の急上昇や急低下(オーバーシュート)を防ぐ ことができます。 この結果、アンロード開始の上限圧力を下げることが できます。 仮に上限圧力を0.05MPa下げられれば、使用総出力の 約3~4%の省エネが可能となります。 実測例 省エネPoint4 効率良くカイゼン 1.0MPa 0.8MPa 0.6MPa 1.0m3/m 0.5m3/m 0.0m3/m 10.0kW 7.5kW 5.0kW 2.5kW 0.0kW

STEP2.損失を減らして省エネ【Point4】

0.00 0.05 0.10 0.15 0.20 0.25 0.30 0 10 20 30 40 50 60 70 80 圧 力 損 失 (M P a) 空気量 (m3/min) 50A 65A 80A 100A

配管ワンサイズアップで省エネを図りましょう。

*条件 0.6MPa、空気流量10m3/min、 100m直管の場合 16mm配管 10mm配管 消費動力 上流圧力P1 空気量 下流圧力 P2 8mm配管の場合 圧力損失大のため上流 圧力が上昇します。 圧縮機はアンロード運転 となり空気量が減少し、 下流圧力が大きく低下し ます。 圧力 P2 16mm 10mm 8mm 圧力 P1 省エネPoint3 配管サイズアップで 損失をヘラス 配管距離が長くなるメイン配管においては ワンサイズアップで圧力低下を減少させ 省エネが図れます。 配管径の違いで圧力損失がどう変わるか? 実測してみました。 1.0MPa C04 0.8MPa 0.6MPa 1.0m3/m C06 0.5m3/m 0.0m3/m 10.0kW C08 7.5kW 5.0kW 2.5kW 0.0kW 配管サイズ

STEP2.損失を減らして省エネ【Point3】

(15)

STEP3では、分散化による省エネを検討しましょう。

末端で必要な圧力によって圧縮方式を使い分け、圧縮機の移設や高効率製品の

採用を検討しましょう。

②台数制御盤 屋外型 可変速 一定速 一定速 省エネPoint2 高効の良い機器 にカエル 省エネPoint1 分圧設置でカイゼン 省エネPoint2.3 圧力をサゲル・効率の 良い機器にカエル 省エネPoint4 効率の良い機器 で圧力をサゲル 省エネPoint5 効率の良い機器にカエル

STEP3.分散化による省エネ〔分圧・低圧化〕

配管抵抗の見直しとループ化による圧力損失の低減をしましょう。

使用する負荷にアンバランスがある場合、 吐出配管をループ化することによって 圧力損失が1/4に改善できます。

【圧力損失が大きくなる例】

・配管が細い ・曲りが多い ①ループ化で圧力損失を低減 ②曲がり(エルボ等)は極力減らす ③仕切バルブは玉形バルブよりゲートバルブを使用 ④口径1・1/2Bを2Bにアップすると圧損は1/4になる ⑤ドレン溜りは圧損を増大させる ⑥配管に下り勾配をつける(1%程度) ⑦配管材質は錆びにくく抵抗の少ない材料を選定 ⑧主配管からの取出しは上から

配管の圧力損失を低減するためには?

圧力損失は配管流速(v)の2乗倍に比例します。 負荷 管内流速の目安は5m/s 1/2 1/2 負荷 負荷 負荷 接続 ・配管途中に不要な逆止バルブが 付いて抵抗になる。 省エネPoint 5 配管で損失をカイゼン

STEP2.損失を減らして省エネ【Point5】

(16)

あまりエアーを使用しない場合は 増圧装置が扱いやすいですが、 エアー使用時間が長い場合は、 ブースタベビコンが効果的です。 増圧装置は昇圧のため、圧縮エアーを 排気してしまいます。 ブースタベビコンは、排気ロスが 少ないため省エネ効果が高くなります。

分圧化の局所昇圧には、増圧装置とブースタベビコンによる方式があります。

増圧装置 増圧装置を導入した場合 ブースタベビコンを導入した場合 省エネPoint2 効率の良い機器 にカエル 140L/min 入/出口の圧力差が大きいほど排気ロスが大きくなります。 ブースタベビコン

STEP3.分散化による省エネ【Point1】

駆動方式 エネルギー効率 メリット 50%以上 電源が不要 電気 95%以上 省エネ効果が高い 圧縮エアー 構造 エアーシリンダ駆動 レシプロ圧縮 圧力 0.5MPa 空気量 340L/min 200L/min空気量 駆動用エアーで使用 圧力 0.7MPa 圧力 0.5MPa 空気量 200L/min 200L/min空気量 圧力 0.7MPa 消費電力 0.4kW ブースタベビコン 最低必要圧力 0.2MPaの設備 最低必要圧力 0.6MPaの設備

0.7MPa

の運転

減圧

分圧設置方式の改善の一例

低圧ライン 0.2MPaの設備 必要圧力 0.6MPaの設備 0.7MPa 0.3MPa 増圧 必要圧力 0.8MPaの設備 ブースタ ベビコン

改善前

・末端での最高圧力に合わせた運転

・低圧ラインは減圧弁で調整

・末端での必要圧力に合わせた機器構成

・局所の高圧にはブースタベビコンで対応

分圧 省エネPoint1 分圧設置でカイゼン

末端での必要圧力が大きく異なる場合は、配管系統を分けて

分圧することも省エネにつながります。

分散、分圧で省エネを検討しましょう。

STEP3.分散化による省エネ

(17)

必要圧力に合わせて、低圧仕様の圧縮機を使用すると省エネ対策が効果的です。

省エネPoint4 効率の良い機器 で圧力をサゲル

STEP3.分散化による省エネ【Point3】

ルーツブロワと比較するとこんなメリット ●最高圧力300kPa(0.3MPa) 一般的な圧縮機と比較するとこんなメリット ●ひとつ上のクラスの吐出し空気量で省エネルギー 最高圧力200kPa(0.2MPa)の一般的なルーツブロワにくらべ、 最高圧力300kPa(0.3MPa)で使用できる用途が拡がります。 5.5k Wクラスの一般的な圧縮 機の空気量を3.7k Wで実現。 適量適 圧で省エネに貢献します。 低 圧 力運 転により、同じ吐出し空 気 量 の 一 般 的な圧 縮 機と 比較して消費電力が大幅に抑えられます。 1.5 2.2 3.7 5.5 出力 kW 1,000 800 600 500 400 300 200 100 吐出し 空気量 252L/min 吐出し空気量 168L/min 吐出し 空気量 420L/min SRL-2.2kW 吐出し 空気量 630L/min SRL-3.7kW SRL-1.5kW 吐出し空気量 420L/min 3.7kW 0.65MPa0.8 吐出し 空気量 850L/min SRL-5.5kW 吐出し空気量 630L/min 5.5kW 0.65MPa0.8 1.5kW 0.65MPa0.8 吐出し空気量 252L/min 2.2kW 0.650.8 MPa L/min 空 気 量 粉 水滴飛ばしなど 粉粒体輸送など

¥89,300

お得

年間で電気代が約 (年間2,500時間使用 1kW=19円※1換算) また、CO2削減量は年間約

2.3

t

容積換算で約

1,170

m3が期待できます。※2 ※2. CO2排出係数:0.497kg-CO2/kWh、509L-CO2/kgとした場合 ※1. 基本料金・段階料金加算・燃料調節額を考慮しない値での想定金額です。    電力料金は、基本契約や他の条件で変動いたします。 例えば、当社の5.5kWスクロール圧縮機を 3.7kW低圧多風量仕様に置き換えた場合、

シミュレーション

省エネPoint2.3 圧力をサゲル・効率の良い機器にカエル ★ 省エネ・シミュレーション ●55kWのスクリュー圧縮機を4台の台数制御で使用、稼働率78% ●吐出し圧力0.7MPa、平均使用空気量20m3/min 設定条件 ※ 吸込み空気に油分が含まれる場合は必ず吸込み側にはエアーフィルタとミクロミストフィルタを設置してください。 ★ 導入効果 項目・単位 電力費※1 スクリュー圧縮機 万円/年 ブースタベビコン 万円/年 予想年間消費電力費 万円/年 エネルギー原単位 m3/min/kW CO2排出量※2 t-CO2/年 CO2削減率 % ※1 電力単価: 19円/kWh (6,000時間/年運転)  ※2 CO2排出係数 (0.497kg-CO2/kWh) 16 省エネ提案前 2,178 0 2,178 0.105 533 省エネ提案後 1,760 76 1,836 0.124 449 ブースタベビコンの導入(空気タンク含む)実施後 年間 約

342

万円 の省エネ効果と、エネルギー原単位の

18

%向上が見込めます。 約

1.1

で回収可能 ブースタベビコン +空気タンク費用※ (386.7万円) 電力低減費 (342万円) ÷ ※ 機器は標準価格にて試算。設置、および工事費用は含まれておりません。

STEP3.分散化による省エネ【Point2】

台数制御盤 MR26-4 ライン近傍にPOB-11G 静音タイプブースタを設置 空気圧縮機 DSP-55ARN×4台 空気圧縮機 DSP-55ARN×4台 0.5MPa 0.5MPa 0.5MPa 0.7MPa以上 供給圧 0.5MPaに変更 台数制御盤 MR26-4 減圧弁 0.5MPa 0.5MPa 0.5MPa 0.7MPa以上 供給圧0.7MPa 現状 現状 導入後導入後

(18)

②台数制御盤 屋外型 可変速 一定速 一定速

省エネを実践するには、容量制御の考慮、台数制御と

高効率製品の導入等が必要になります。

STEP4では、高効率製品を組み合わせた省エネを検討します。

省エネPoint1.2.4 効率の良い機器 にカエル 効率の良い機器 にカエル・圧力をサゲル 省エネPoint3

STEP4.高効率製品・制御による省エネ

必要圧力に合わせて圧縮機でなくブロワを利用すると省エネ対策が有効です。

〈使用例〉

省エネ

Point5

効率の良い機器

にカエル

STEP3.分散化による省エネ【Point4】

部品トレー洗浄後の水切り用にて使用 年間節約電気料金:

1,054,500

円/年ー

387,600

円/年=

666,900

円/年 ●従来のエアーブロー方式:消費電力 18.5kW 稼働時間 10時間/日・300日/年 契約電気料金19円/kWh 契約電気料金 18.5x10x300x19=1,054,500円/年 ●ブロワを使用したエアーブロー方式 消費電力 6.8kW 年間電気料金  6.8x10x300x19=387,600円/年

(19)

フルパワーで運転しているなら、エネルギー効率の良い2段圧縮機や大型化を検討してみましょう。

(負荷変動の大きい設備は分割の方が省エネになります)

原単位では、なんと

16%もの差が出ます!

150kW (2段圧縮機)

提 案

75kW (1段圧縮機) 75kW (1段圧縮機) 吐出し空気量 m3/min 原単位 kW/(m3/min) 消費動力(入力) kW 75kW圧縮機 1台 75kW圧縮機 2台 150kW圧縮機 1台 81.0 162.0 12.4 6.53 24.8 160.0 6.53 28.5 5.61 ※ 原単位(1m3/minを圧縮するために必要な動力) = 消費動力 ÷ 吐出し空気量 負荷変動が 激しい場合は 75kW×2も有効 2段圧縮機 の採用

集中化方式を検討してみましょう。

省エネPoint 2 効率の良い機器 にカエル

STEP4.高効率製品・制御による省エネ【Point2】

インバータ式エアーコンプレッサー導入を検討しましょう。

C04 C06 C08 U式制御 インバータ制御 ① 空気量変化なし ② 消費動力 小 U式制御 インバータ制御 ③ 消費動力 大

一般的な吸込み絞り弁制御式では低負荷

時には無駄な動力を消費します。

制御方式もインバータ式を導入することで

無駄な動力の削減が可能です。

インバータ圧縮機を効果的に使うには

レシーバタンクの設置が必要です。

省エネPoint1 効率の良い機器 にカエル 1.0MPa 0.8MPa 0.6MPa 1.0m3/m 0.5m3/m 0.0m3/m 10.0kW 7.5kW 5.0kW 2.5kW 0.0kW

STEP4.高効率製品・制御による省エネ【Point1】

0.7 0.6 吐出圧力が0.7MPaの場合 0 450 400 350 300 250 200 150 100 50 37kWの年間電力費の例 使用空気量比50% 計算条件 : 年間運転時間:6,000Hr 電力料金:19円/kWh 補器除く 運転圧力 : VPLUS: 0.6MPa 一般的な吸込み 絞り制御機:0.7MPa 約193万円の差 一般的な吸込み絞り 制御機 (万円)

(20)

STEP4.高効率製品・制御による省エネ

【Point4】

効率の良い機器 省エネPoint 4 にカエル ~1日の圧縮機空気使用量(例)をもとに複数台圧縮機設置時の省電力方法をご説明いたします。~

インバータ制御方式を中心にシステムコンビネーションを検討してみましょう。

100% 75% 50% 25% 0% 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 0:00 1日の圧縮空気使用量(例) 対応圧縮機設備台数(例) これらの制御は、圧力設定が盤面でも行えますので、 適正圧力に下げて省エネにトライしましょう。

分散化(分圧化)等で使用している小型圧縮機(レシプロ型、スクロール型)も

高効率製品・制御を検討してみましょう。

レシプロ型 スクロール型 使用空気量に合わせ、圧縮機の回転 速 度を自動 調 整 する ことで圧力を 一定に保ち、必要以上の昇圧運転を カットすることで省エネ運転を図ります。 インバータ式 (Vタイプ) ECOMODE式 空気圧縮機の負荷率に応じて 自動的に圧縮機作動圧力を低下。 省エネを図ります。 省エネPoint 3 効率の良い機器 にカエル・圧力をサゲル 0.8 力 圧 (MPa) 0.65 時間 一般的な圧力開閉器式制御 省エネマルチドライブ制御 必要以上の圧縮運転を抑制 0.8 力 圧 (MPa) 0.65 時間 圧力開閉器式制御 圧力一定制御 (Vタイプ) 必要以上の圧縮運転を抑制

STEP4.高効率製品・制御による省エネ【Point3】

2,000 5,000 10,000 15,000 従来機 6,670kg (255千円)5,650kgVタイプ (216千円) 従来機 9,390kg (359千円)Vタイプ 7,664kg (293千円) 5.5kW 7.5kW 計算条件 従来機はPUSC運転、Vタイプは圧力一定制御運転、使用空気量比70%、 年間運転時間3,000時間、 CO2排出係数は2011年度IEA登録の日本の排出係数(0.497kg-CO2/kWh)を使用 電力単価:19円/kWh 〈インバータ制御による年間のCO2排出量と削減効果〉 (kg/年) CO2削減量 1,020kg (39千円) CO2削減量 1,726kg (66千円) 0 50 100 50 100 Vタイプ 従来機 消費動力比 ( % ) 使用空気量比(%) ECOMODE 使用空気量に合わせ、圧縮機の回転 速 度を自動 調 整 する ことで圧力を 一定に保ち、必要以上の昇圧運転を カットすることで省エネ運転を図ります。 インバータ式 (Vタイプ) 従来の圧力開閉式に加え、空気消費 量 に 応 じ て 圧 縮 機 の 運 転 台 数 を 制御することで必要な圧力に低下し 省エネを図ります。 マルチ ドライブ式

(21)

複数台の圧縮機と台数制御でさらに省電力と運転時間を平準化した場合の

省エネ運転例をご説明いたします。

省エネPoint 4 効率の良い機器 にカエル

STEP4:高効率製品・制御による省エネ【Point4】

400 300 200 100 0 100 200 210 270240 300 400 消費電力比 (%) 使用空気量比(%) ※ 条件:圧縮機は37kW空冷ドライヤー不付機×4台(圧縮機の性能は同一として計算)    電気代19円/kWh、運転時間6,000h/年間 ① Single‐V/Multi‐V台数制御方式 ② 台数制御方式による一定速機(Mtype) ③ 吸込絞り制御機による台数制御方式 ④ 吸込絞り制御機による並列運転方式(台数制御なし) 単位:万円 ② ③   311 390 462   278 324 369 省エネ効果 ④ー① ④ー② Single-V台数制御方式の効果例 Single-V(Muluti-V) 台数制御方式 マルチローラー EX + HISCREW     + HISCREW Mtype台数制御 常時運転、常時容量調整全領域でエアー消費に 対応して動力低減 全負荷または自動停止 動作説明 台数制御盤 消費動力比(%) 使用空気量比(%) 400 300 200 100 100 200 300 400 0 起動/停止 V V V V M M M M M M 従来システム 吸込絞り弁方式(U式) 圧縮機の台数制御 U式制御で容量調整動力低減するも、Single-V同等レベルには 及ばない。 動作説明 台数制御盤 U式 4号機 U式 1号機 U式 2号機 U式 3号機 消費動力比(%) 使用空気量比(%) 100 200 300 400 400 300 200 100 0 全負荷ロック 起動/停止 U U U U U U U U U U U式(台数制御) なし ④ 使用空気量比 270% 240% 210% ①

台数制御盤を使わずに圧縮機を2~3台で簡単に省電力運転をしたい場合、

インバータ機と一定速機の組み合わせで理想的な省エネ運転例をご説明いたします。

省エネPoint 4 効率の良い機器 にカエル

STEP4:高効率製品・制御による省エネ【Point4】

消費電力は75kW VPLUSと同等の特性を発揮。 初期投資を約25%低減。 使用空気量比60%時で39%、年間312万円の 電力費削減。(圧力0.6MPa時) 1 2 3 初期投資 ( % ) 100 50 0 75kW 37kW V-Mコンビシステム OSP-75UALI(75kW) (1987~1997年モデル) 消費動力比 ( % ) 0 200 100 200 100 使用空気量比(%) 一般的な吸込み 絞り制御 効果例 25% ※計算条件 : 電力料金19円/kWh、6,000時間/年運転 37kW1台分の空気量、電力を100%として表しています。 37kW 37kW 消費動力比(%) 消費動力比(%) 使用空気量比(%) 200 100 0 100 200 空気槽 常時運転、常時容量調整全領域でエアー消費に 対応して動力低減 全負荷または自動停止 動作説明 V-Mコンビ方式 HISCREW + HISCREW Mtype 従来システム 吸込絞り弁方式圧縮機1台 U式 U式制御で容量調整 省電力効果はあまり無い ※A:吐出空気量→0%  消費電力→140% 75kW 動作説明 使用空気量比(%) 200 100 50(100) 100(200) 0 U式 ※A

(22)

STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践

■“ムダ”の発見から改善提案、効果検証のお手伝いします。

計測・診断は設備の健康診断です。

最適システム検討 稼働状況の確認 最低圧力の把握圧力損失量 空気流れ方向実風量の把握 空圧システムの機器から配管、末端機器まで各種計測器を活用した具体的な改善内容を検討しましょう。 STEP5では、弊社の計測・診断を活用した事例をご紹介いたします。

STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践

改善ポイントと優先順位もさまざまです。 お客さまにヒアリングしながらご提案 させていただきます。 圧縮機負荷率測定 圧縮機の電流・圧力を測定し、使用空気量・年間消費電力を把握します。 測定結果から最適な圧縮機設備を提案します。 また、推奨設備導入に伴う工事費を含めたコストを提示して、省エネ効 果による回収年月を提示します。 空気漏れ測定 工場内のエアー漏れ個所・漏れ量の測定を行います。漏れ修繕費を提 示して、修理による省エネ効果・修繕費に対する回収年月を提示します。 空気流量測定 超音波ガス流量測定器を既設配管に取付け、配管を流れる実流量を 測定します。 配管が分岐したラインへの供給流量の測定が可能です。また、エン ジンコンプレッサーの負荷状況も確認できます。 提案事例 台数制御化、インバータ化、集約化、分散化等 提案事例 各ラインへの供給流量測定による分散化提案等 75kW圧縮機の定格空気量の15%が漏れてい る場合、年間612,000円の損失です。 (当社算定値)(3,000Hr/年、0.69MPa時、1.8円/m3の場合) 回転数制御 台数制御盤 発停 ロード制御 インバータ圧縮機 ベースロード機 ベースロード機 消費側 消費側 ① ② ③ 測定者はわずかな漏れ量でも、ヘッドフォンか ら聞こえる音で漏れ個所を特定します。

(23)

STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践

この工場では、37kWの一定速圧縮機4台を並列運転(予備機無)で使用、

圧縮機37

(24)

STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践

一般用エアー 0.55MPa 増圧装置 増圧装置 0.8MPa ブースタベビコン 圧縮機の供給圧力0.6MPa 低圧負荷設備: 減圧して0.3MPa 増圧装置 増圧装置0.8~1.0MPa 高圧のエアー を必要とする 負荷設備へ

STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践

この工場では、37kW、22kWの一定速圧縮機9台を並列運転(予備機無)で使用、 コンプレッサー室

(25)

STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践

STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践

コンプレッサー室 エアー供給ライン

(26)

今後の省エネルギーおよび環境保護については、見える化、見せる化の実践が必要になります。

省エネ改正法やISO50001等は、システム改善と、省エネ診断のエネルギー改善の取り組み

が必要になります。これに伴い製品の運転エネルギーを監視し、ピークカット対策、システム改

善等が重要になります。

圧縮機での状態、エネルギー監視を大きく6つに分けてご紹介します。

①簡単にできるエアー漏れ確認

圧力計設置

②簡単にできる電力監視

シンプルモニタシステム

③圧縮機運転・故障・状態監視

HI-COM(MODBUS)

④圧縮機台数制御の監視確認

MRマネージャー

⑤圧縮機・運転状態監視確認

COSMOSⅡ

⑥圧縮機運転・故障・状態遠隔監視

Remote Mast(リモートマスト)

環境ソリューションについて(見える化・見せる化)

インバータ機と一定速機の組み合わせた弊社の群制御実例

エアーコンプレッサーの群制御の事例

1. エアー供給管理 コンプレッサー稼働をスケジュール管 理することで生産に必要な時間帯のみ エアーを供給できるようにしました。 2. コンプレッサー消費電力量の管理 コンプレッサー消 費 電 力 量を、構 内 LANを介してFEMS(工場エネルギー のトータル管理システム)に自動送信し、 省エネの取り組みに役立てました。 3. エアー漏れロスの抑制 各職場内に設けたエアー圧力センサの 測定値をFEMSに伝達し、コンプレッサー 運転停止後のエアー圧力の低下速度を 監視しエアー漏れ管理に役立てました。 2,238万円 削減 CO 2削減量 ●エアーコンプレッサーの群制御454トン コンプレッサー 群制御の取り組みと省エネ効果(年間)

(27)

【エアー配管漏れの対策】

各ポイントに圧力計を設置することで、空気漏れの対策が可能です。

トライしてみましょう。

休日コンプレッサー停止時の空気圧力推移例

エアー漏れの可能性あり。 A 系 統 は 1 0 分 程 度 で 圧 力 が ゼ ロ に な る 。 エアー漏れ集中巡視を 実施。 他 の 系 統 は 1 時 間 以 上 か か っ て 圧 力 が ゼ ロ に な る 。

圧力系統

環境ソリューションについて【見える化・見せる化①】

配管の各ポイントに圧力計を設置し、 空気圧力の見える化を行い対策を 実施しましょう。 ①配管エアー漏れの対策 ②改善ポイントの抽出

簡単な見える化を検討しましょう。

環境ソリューションについて【見える化・見せる化①】

(28)

【シンプルモニタ特長】 パソコンの常時稼動不要 クランプ接続のみで、工事が不要 ○USBメモリ(4GB)で1年分のデ-タを格納 ○各ユニットの計測デ-タを1分毎に収集 ○マクロソフトにより、デ-タ解析が容易 【TUP-H】 接続状態で使用 計測ユニット 既設圧縮機の電力監視等を実施し、省エネ・ピークカット対策を考えましょう。 余裕のある時間へ機器使用時間をシフト することにより契約電力を下げる検討が簡単です。 表示ソフトの帳票画面、トレンドグラフより電力監視 が簡単にできます。 データ表示可能な期間:・日報(1時間、30分、1分) 2年分 分 年 0 1 報 月 ・ 分 年 0 1 報 年 ・ 【簡単監視】 帳票画面 【簡単対策】 システム構成例 最大デマンド時 間から余裕のあ る時間へ機器使 用時間をシフト 14:00の電力 が突出 積上げ値が 受電部電力量

シンプルモニタシステムの例

例えば最大デマンド時間から 分析ソフトより簡単に電力ピーク対策が検討できます。

環境ソリューションについて【見える化・見せる化②】

MPa 0.55 0.60 0.65 圧力損失0.08 MPa 最低供給圧力0.55MPa 圧力変動0.05 MPa 圧縮機室出口圧力 工場内供給口圧力

例えば・・・各所の圧力を同時に連続計測することで

・圧力損失 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 最大 の圧力損失が確認された。 ・同一個所での圧力変動 ‥‥‥ ・工場内での最低供給圧力 ‥‥ 圧力の最低は0.55 MPaであることが確認された。

空気圧力の変動を確認してみましょう。

配管・タンク容量を大き く、圧力をサゲル等改善 の手掛かりとなります! 0.08MPa

環境ソリューションについて【見える化・見せる化①】

(ピーク、ボトム) ピークとボトムで0.05MPaの圧力変動が確認された。

(29)

【圧縮機台数制御の運転確認(MRマネージャー)】

マルチローラーEX専用遠隔監視システムにより圧縮機台数制御の状態を

オフィスのパソコンで監視できます。

パソコン上から運転操作、設定操作も可能で省エネ・省力化に大きく貢献します。

イーサネットを利用し、パソコンで容易にデータを自動収集することができます。

1)圧縮機稼働状況と空圧設備管理の容易化

2)予防保全の迅速化とメンテナンスコストの削減

3)遠隔から運転操作・各種設定変更が可能

4)高機能化、流量・電力管理で省エネ向上

環境ソリューションについて【見える化・見せる化④】

変換器 LAN ■LANを利用した通信制御で、遠隔監視 (MRマネージャー)が可能 オフィスから圧縮機の運転状態をリアルタイムでモニタ リングできます。また、稼働、故障情報の自動収集により、 業務効率を向上させます。 全体構成 台数制御状態をリアルタイムでモニタリング。さらに遠隔運転操作や圧縮機の稼動、故障情報などにより管理業務効率を向上。イーサネットを利用し、パソコンで容易に圧縮機の監視・データを自動収集 することができます。 Office Factory 専用ソフトを インストール 専用ソフトを インストール LAN 環境 「MRマネージャー」対応の マルチローラー EX 圧力センサ メニュー画面 圧縮機 1 号 圧縮機 2 号 圧縮機 12 号 圧縮機 2 号 圧縮機 12 号 空気槽 パスワード設定運転モニタ 稼働履歴 運転操作 通信設定 圧縮機電力量設定 帳票 トレンドグラフアラーム履歴パラメータ設定 パラメータ変更履歴 終了 圧縮機 1 号 プリンター (帳票出力用) UPS(無停電装置)推奨 監視・管理 専用パソコン HUB マルチローラー EX 外付け HDD 推奨(データバック用外部記憶装置) LAN ケーブル (カテゴリ5) MAX.100m ストレートケーブル LAN ケーブル (カテゴリ5) MAX.100m ストレートケーブル LAN ケーブル (カテゴリ5) MAX.100m クロスケーブル PORT1 ■MR マネージャー監視システム構成 ■MR マネージャー納入範囲(セットアップ費用は含みません)  ・MR マネージャー:専用ソフトツールを CD-R にて供給  ・監視対応マスター基板:通信ソフトおよび監視対応ポート付き IP アドレス 各種ネットワークツール MRマネージャー本体を インストール 監視対応 マスター基板 監視対応 マスター基板

環境ソリューションについて【見える化・見せる化③】

既設圧縮機データの上位伝達でデータ収集・監視を検討しましょう。

③圧縮機 運転・故障・状態監視・・・HI-COMの例

(30)

【圧縮機・運転状態の監視確認(日立空気圧縮機遠隔監視システムCOSMOSⅡ)】

オフィスから既存のパソコンでリアルタイムに圧縮機のWeb監視(機能、設定、運転状態)

ができ、運転機器管理の省力化、省エネ化に貢献します。

圧縮機個々に監視が可能となりますので、分散設置の圧縮機の監視に最適です。

Web監視するにあたり、特別なソフトをインストールする必要がなく、インターネットによる

監視拡大などに展開できます。

※圧縮機には変換機の設置が必要となります。

1)点検、保守の省力化

2)省エネ管理が容易

3)故障認知、メンテナンスの迅速化

4)省工事と迅速性

日立空気圧縮機遠隔監視システム 空気圧縮機とITの融合でリモート監視による一括管理を実現しました。 オフィスから既存のパソコンでリアルタイムにWeb監視(圧縮機の機能、設定、運転状態) ができ、運転機器管理の省力化、省エネ化に貢献。  台数制御の運転監視や分散設置の圧縮機の監視に最適です。 Web監視するにあたり、特別なソフトをインストールする必要がなく、インターネットによる 監視拡大や保守管理システムへのグレードアップが可能です。 COSMOSⅡアダプタ(専用ソフトインストール済み) LAN環境 (RS485変換機設置)オイルフリースクリュー圧縮機 オフィス 〈接続例〉 工場 オフィスのパソコン からリアルタイムで 監視

環境ソリューションについて【見える化・見せる化⑤】

  客   さ   ま

環境ソリューションについて【見える化・見せる化⑥】

【遠隔監視(遠隔監視サービス Remote Mast)】

「Remote Mast」は、お客さまの大切な設備機器を、24時間365日遠隔監視することにより安定した 設備稼働をサポートするサービスです。常日頃から圧縮機の状態を把握し、定期的な保守点検を 実施することが重要です。長期間にわたって圧縮機を利用するためにも、お客さまの日常管理や 当社サービス網による保守点検・オーバーホールに加え、遠隔監視サービスを付加して、予防保全 および寿命の延長を図り、保守・点検のコストダウンに貢献することができます。

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HACCP;ハザード分析、重要管理点 (Hazard Analysis Critical Control Point) 食品製造における食中毒や異物混入などの危害因子を予防することを目的とした衛生管理システム。 国や地域、業界毎の独自HACCPも規定されています。 ISO22000;食品安全マネージメントシステム 原材料の仕入れから製造、小売流通業まで含めた食品に直接・間接的にかかわる企業・組織を適用対象。 自主規定により基準設定できるので、企業間のバラツキがあります。

FSSC22000;食品安全マネージメントシステム (Foundation for Food Safety Certification)

ISO22000の問題点を再考し、自社の取引先レベルが一定以上であることを確実にすることをめざしたのが、 国際的な食品メーカーや食品流通会社の連合組織であるGFSI(Global Food Safety Initiative)です。

GMP;適正製造規範 (Good Manufacturing Practice)

アメリカ食品医薬品局が、1938年に連邦食品・医薬品・化粧品法に基づいて定めた医療品等の品質管理基準。 各国がこれに準ずる基準を設けており、日本においては、薬事法に基づいて厚生労働大臣が定めた、 医薬品等の品質管理基準をいいます。 工場の保守・点検・管理・製品の品質管理・衛生管理等細部にわたり記録を残すことが求められ、規則や基準が 守られているか・第三者の諮問の調査が必要となり、検証システムを有することが重要とされています。

日本国内で導入されている食品・医薬品等の認証システムの概要

これにともない空気圧縮機は、オイルフリー式が推奨され、異物混入、圧縮空気中に含まれる

オイルミストやドレン水、細菌、錆等対策を構築する必要があります。

環境ソリューションについて【認証システム概要】

環境保護対策は、地球にやさしい「快適環境」をめざし、大気、海水などの自然汚染や

地球温暖化の要素排除、あるいは軽減に貢献していくことが必要です。

また最近では、食品、衣料品、製造業等の業種においても汚染物質の排除や安全管理が

提唱されています。

環境ソリューションでは安心と安全のため、FSSC22000、HACCP、GMP等安全規定の

スキームに対し、

「圧縮空気」の品質管理を行うことが課題となっています。

関連法規の一例(概要) 〈水質汚濁防止法〉 水質汚濁防止法では、工場から川や海に流される廃水に着いて規制されています。雨水以外は 直接工場から排出してはいけないため、工場廃水は処理が必要です。 圧縮機から排出されるドレン水は給油式圧縮機の場合油分濃度が高いため、特に注意が必要で 専用のドレン処理装置や外部委託によっての処理が義務付けられています。 ISO14000では、特にこの規制が取り上げられることが多く、指摘事項として言及されます。 〈フロン排出抑制法〉 フロン類の確実な回収や処理を目的にしている「フロン回収・破壊法」が改正され、フロン類に 関わるすべての主体に対して取り組みを行う、フロン排出抑制法が2015年4月より施行され ました。 これにより、業務用の冷凍冷蔵機器や空調機器の管理者(所有者など)には、機器及びフロン類の 適切な管理(定期点検など)が義務付けられました。

環境ソリューションについて【環境保護】

参照

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