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保証について KX シリーズはモトクロス専用に製作されたものです レースでは過酷な条件の下で走行しなければならないために 一般的な二輪車と異なり 保証の対象とはなりません あらかじめご了承ください ご使用について KXシリーズはモトクロス専用のため 保安部品を装着しておりません このため 一般公道

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KXシリーズはモトクロス専用に製作されたものです。レースでは過酷な条件の下で走行しなければな らないために、一般的な二輪車と異なり、保証の対象とはなりません。あらかじめご了承ください。 ご使用について KXシリーズはモトクロス専用のため、保安部品を装着しておりません。このため、一般公道(道路法 に規定する道路、道路運送法に規定する自動車道および、一般交通の用に供するその他の場所)を走行す る事は出来ません。また人や車が自由に出入り出来る所も一般の道路とみなされますので、走行する場合 は専用の練習場または、競技場をご使用ください。 ご 使 用 い た だ く 前 に

この車は1人乗り専用車です。

この車は専用の練習場または、競技場でご使用ください。

この車は一般公道ではご使用出来ません。

この車を正しく使用するために必ず取扱説明書をお読みください。

(3)

カワサキKXシリ-ズをお買いあげいただきあ りがとうございます。軽量、高出力、優れた操縦 安定性とライディングポジション等、ビギナから ベテランまで充分御満足いただけるものと思いま す。 常にベストな状態に保つための必要事項は、す べて解説しましたので必ず熟読してください。 仕様の変更等により、図や内容が一部実車と異なる場合があ りますので、あらかじめご了承ください。 本書では正しい取り扱い方法および点検・整備 に関する重要な事項を、次のシンボルマ-クで示 しています。

危険

取り扱いを誤った場合、死亡または重大な傷害に 至る可能性が大きいと想定される場合を示してい ます。

警告

取り扱いを誤った場合、死亡または重大な傷害に 至る可能性が想定される場合を示しています。

注意

取り扱いを誤った場合、物的損害の発生が想定さ れる場合を示しています。 知識 製品の操作や整備に関連して知っておいていただき たいこと、知っておくと便利なことを説明しています。 © 川崎重工業株式会社 2013. 4. 26 (3)

(4)

主要諸元 ... 4 取り扱い方の説明... 9 各部の名称 ... 9 エンジン番号· 車台番号... 12 サイドスタンド ... 13 燃料 ... 14 キックスタータ ... 15 エンジンの始動 ... 16 シフトペダルの使い方... 18 エンジンの停止 ... 19 ならし運転 ... 20 走行前の点検 ... 21 走行後の点検 ... 22 点検と調整 ... 23 定期点検表 ... 23 トランスミッションオイル ... 27 冷却系統 ... 29 スパークプラグ ... 36 点火時期 ... 37 エアクリーナ ... 40 スロットルケーブル ... 45 キャブレタ ... 47 クラッチ ... 52 ピストン ... 59 排気系統 ... 75 ドライブチェーン ... 79 ハンドルバー ... 85 ブレーキ ... 88 ステアリング ... 93 フロントフォーク ... 96 リヤサスペンション(ユニトラック) ... 106 ホイール ... 113 ホースの点検 ... 116 ボルト・ナットの締め付け ... 117 締め付けトルク一覧表... 119 車のお手入れ ... 122 給油 ... 124 トラブルシューティング ... 128 セッティング ... 135 キャブレタ ... 135 サスペンション ... 143 スプロケット ... 149 コースの状態により特に注意する事柄 ... 150 オプション部品 ... 152 レースへの準備 ... 154 長期間の格納 ... 156 格納のための準備 ... 156 格納した車を使用する... 157 環境保護について ... 158 配線図 ... 160

(5)

主要諸元

寸法・重量 全長: KX85C 1 830 mm KX85D 1 920 mm 全幅 765 mm 全高: KX85C 1 100 mm KX85D 1 150 mm 軸間距離: KX85C 1 265 mm KX85D 1 310 mm 最低地上高: KX85C 290 mm KX85D 330 mm 車両重量: KX85C 75 kg KX85D 77 kg 燃料タンク容量 5.0 L エンジン 型式 2サイクル、単気筒、ピストンリードバルブ、水冷 内径×行程 48.5 × 45.8 mm

(6)

排気量 84 cm3 圧縮比: 低回転時 10.9:1 高回転時 9.0:1 ポ-トタイミング: 吸気: 開 フルオ-プン 閉 - 掃気: 開 下死点前63.8° 閉 下死点後63.8° 排気: 開 (低回転時)下死点前79°、(高回転時)下死点前 93.6° 閉 (低回転時)下死点後79°、(高回転時)下死点後 93.6° 燃料供給方式 キャブレタ、ケーヒンPWK28 始動方式 プライマリキック 点火方式 CDI 点火時期 上死点前12°/11 320 rpm 潤滑方式 混合潤滑(32:1) スパークプラグ NGK R6252K-105 スパークプラグ端子 一体型

(7)

トランスミッション 型式 常時かみ合い、6段リターン式 クラッチ 湿式多板式 駆動方式 チェーン駆動 ギヤ比: 1速 2.538 (33/13) 2速 1.875 (30/16) 3速 1.500 (27/18) 4速 1.250 (25/20) 5速 1.090 (24/22) 6速 0.956 (22/23) 一次減速比 3.400 (68/20) 二次減速比: KX85C 3.571 (50/14) KX85D 3.923 (51/13) 総減速比: KX85C 11.607(トップ) KX85D 12.758(トップ) トランスミッションオイル: 等級 カワサキ純正4サイクルオイル(28頁参照) 粘度 SAE 10W-40 容量 0.7 L

(8)

フレーム 型式 鋼管、セミダブルクレ-ドル ハンドル回転角度 左右各45° キャスタ 29° トレール: KX85C 97 mm KX85D 108 mm タイヤサイズ/タイプ: フロント: KX85C 70/100-17 40M/DUNLOP MX51F KX85D 70/100-19 42M/DUNLOP MX51F リヤ: KX85C 90/100-14 49M/DUNLOP MX51 KX85D 90/100-16 52M/DUNLOP MX51 リムサイズ: フロント: KX85C 17 × 1.40 KX85D 19 × 1.40 リヤ: KX85C 14 × 1.60 KX85D 16 × 1.85

(9)

サスペンション: フロント テレスコピックフォーク(倒立フォーク) リヤ スイングアーム(ユニトラック) フロントサスペンションストローク 275 mm リヤホイールトラベル 275 mm フロントフォークオイル: タイプ カワサキ純正フォークオイルKHL15-10 容量 295 ∼ 325 cc ブレーキ タイプ: フロント シングルディスク リヤ シングルディスク 等級: フロント DOT3またはDOT4 リヤ DOT4 主要諸元は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

(10)

取り扱い方の説明

各部の名称

1. クラッチレバー 2. フロントブレーキリザーバ 3. フロントブレーキレバー 4. エンジンストップボタン 5. 燃料タンクキャップ 6. スロットルグリップ

(11)

1. フロントフォーク 2. ラジエータ 3. 燃料タンク 4. キャブレタ 5. シート 6. エアクリーナエレメント 7. マフラ 8. フロントブレーキディスク 9. フロントブレーキキャリパ 10. エキスパンションチャンバ 11. シフトペダル 12. リヤショックアブソーバ 13. スイングアーム 14. チェーンガイド 15. ドライブチェーン

(12)

1. リヤショックアブソーバガスリザーバ 2. リヤブレーキリザーバ 3. フューエルタップ 4. リヤブレーキディスク 5. リヤブレーキキャリパ 6. トランスミッションオイルレベル点検窓 7. リヤブレーキペダル 8. キックペダル 9. ウォータポンプカバー

(13)

エンジン番号·車台番号

エンジン番号· 車台番号はカワサキ正規取扱店に 部品を注文する時に必要であり、盗難にあった場 合、多くの同機種の車、あるいはいくらか特徴の 似ている車の中からあなたの車を捜し出す手掛か りにもなります。 あなたの車のエンジン番号· 車台番号を下記の欄 に記入してください。 エンジン番号 車台番号 A. エンジン番号 A. 車台番号

(14)

サイドスタンド

この車には、車をささえるためのサイドスタン ドがあります。左ステップ後方の穴にサイドスタ ンドの長い方のバーを差し込んで取り付けます。 A. サイドスタンド B. 穴

警告

サイドスタンドを使用した状態でのキックによるエ ンジン始動、乗車等を行うと、思わぬ転倒などで けがをする可能性があります。 サイドスタンドをは ずした状態でキックを行ってください。 知識 整備等を行う際には、作業台または整備スタンドを 使用し、車を確実に支持してください。

(15)

燃料

燃料はガソリンとエンジンオイルとの混合油を 使用します。

ガソリン・・・・無鉛プレミアムガソリン(無 鉛ハイオクガソリン)

エンジンオイル・・・・2サイクルオイル 推奨オイル・・・・カストロ-ルA747

推奨混合比・・・・32 : 1(ガソリン:オイル) ガソリンとオイルは充分に混合して使用します。

注意

混合油は潤滑性能の劣化が早いので、一日で使 用してください。鉱物性オイルと植物性オイルを混 ぜて使用しないでください。エンジン焼き付きの原 因になります。 燃料タンク容量 5.0 L 燃料タンクキャップの開け方は、ステアリング シャフトの穴に挿入されているブリーザホースを 引っ張り出し、キャップを反時計方向に回します。 A. 燃料タンクキャップ B. ブリーザホース 燃料に異物が混入しないように、雨天時やほこ りっぽい場所での給油は避けてください。

(16)

A. 燃料タンクキャップ B. 燃料タンク C. トップレベル D. 注入口の口元

警告

燃料は非常に引火性が強く、一定の条件下では 火災や爆発の可能性があります。燃料を取り扱う ときあるいは、給油するときは必ずエンジンを止 め、火気厳禁で行ってください。

燃料タンクに燃料を入れすぎると、走行中燃料 が膨張してタンクキャップのブリーザホースから にじみ出ることがあります。燃料は入れすぎな いでください。

タンクキャップは確実に閉めてください。

燃料がこぼれた場合は、ただちに布などで完全 に拭きとってください。

キックスタータ

この車はプライマリキック方式ですので、クラッ チレバーを握ってキックすれば、ギヤがどこに入っ ていてもエンジンを始動できます。 A. キックペダル

(17)

エンジンの始動

フューエルタップレバーを“ON”の位置にしま す。 A. フューエルタップ B. ONの位置

ギヤをニュートラルに入れます。

警告

サイドスタンドを使用した状態でのキックによるエ ンジン始動、乗車等を行うと、思わぬ転倒などで けがをする可能性があります。 サイドスタンドをは ずした状態でキックを行ってください。

注意

この車両は競技専用モデルのため、冷却系統に 冷却液リザーブタンク、および冷却ファンは装備さ れておりません。このため、アイドリング状態で長 時間放置するとラジエータへの空気の流れが少な いため、冷却液がドレンホースから吹き出し、オー バヒートの原因となります。また、走行条件によっ てはエンジンの熱をさらに上げるので、走行後は 通常よりもアイドリング時間を短くしてください。特 に、外気温が高いときや、砂利やぬかるみを走行 するとき、または、低速で走行するときは、通常の 走行よりもオーバヒートが起こりやすくなりますの で注意してください。

(18)

エンジンが冷えている時:

チョークノブを引き上げます。 A. チョークノブ

スロットルグリップを全閉にしてキックします。

エンジン始動後すぐに、チョークノブを引き上げ たままで暖機運転をします。そして、エンジン が十分暖まってからチョークノブを戻します。 知識 スパークプラグがかぶった場合は、エンジンが始動 するまでスロットルを全開にしてキックします。 この車はプライマリキック方式ですので、クラッチレ バーを握ってキックすれば、ギヤがどこに入ってい てもエンジンを始動できます。 エンジンがすでに暖まっている時:

エンジンが暖まっている場合、あるいは暖かい 日にはチョークノブは使用せずに、スロットル をやや開いて始動します。

(19)

シフトペダルの使い方

この車のトランスミッションは6段リターン式 です。ニュートラルは1速と2速の間にあります。 シフトアップまたはダウンの際に、ギヤがどの位 置にある場合も、すべてのギヤが噛み合っていま す。

ニュートラルから1速に入れるには、クラッチレ バーを握り、シフトペダルを押し下げ、クラッ チレバーをゆっくりと放し、シフトペダルを放 します。

シフトアップは、クラッチレバーを握り、シフ トペダルをつま先で引き上げ、クラッチレバー をゆっくりと放し、シフトペダルを放します。

シフトダウンは、クラッチレバーを握り、シフ トペダルを押し下げ、クラッチレバーをゆっく りと放し、シフトペダルを放します。

注意

無理なチェンジ操作やシフトペダルに足を乗せ たままでの走行は、チェンジ機構やクラッチを痛 める原因となります。

走行中に異常を感じたときは、ただちにカワサ キ正規取扱店で点検をお受けください。 A. シフトペダル

(20)

エンジンの停止

ギヤをニュートラルに入れます。

軽い空吹かしの後エンジンの回転が下がってか ら、エンジンストップボタンを押してエンジン を停止させます。 A. エンジンストップボタン

フューエルタップレバーを“OFF”の位置にしま す。 A. フューエルタップ B. OFFの位置

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ならし運転

ならし運転は新車をおろした場合、シリンダ、 ピストン、トランスミッション、ドライブチェー ン、スプロケット等になじみをつけ、部品の初期 摩耗を極力減少させるために行います。車の寿命 を長く保つためには、新車時より1 時間または20 km走行までは特に高回転で運転することを避けな ければなりません。また、この事が初期における トラブルを減少させることにもなります。 知識 ならし運転はエンジンの回転を押えて走行しますの でスパークプラグがかぶり気味になります。このよう な時は熱価の一段低いプラグを使用し、ならし運転 後に標準プラグと交換してください。 スパークプラグ 標準プラグ NGK R6252K-105 熱価の低いプラグ NGK BR9EVX ならし運転の要領

エンジンを始動し、十分に暖機します。

エンジンを停止し、完全に冷します。

エンジンを始動し、中速走行で10分間運転しま す。決して全開にしてはいけません。

エンジンを停止し、完全に冷します。チェーン のたるみ、スポークの緩み等がないか点検しま す。

エンジンを始動し、中速走行で20分間運転しま す。決して全開にしてはいけません。

エンジンを停止し、完全に冷します。チェーンの 遊び、スポークの緩み等がないか点検します。 次に冷却液を排出します。そしてシリンダヘッ ド、シリンダおよびピストンをはずして点検し ます。 ピストン: ピストンスカ-ト部の傷はエンジ ン性能を悪くするとともにシリンダ 壁を傷つけます。そのような傷が あれば#400または#600のサンド ペーパで修正します。 シリンダ: シリンダ壁を傷つけないよう、排 気ポ-トやシリンダ上部のカ-ボ ンを落とします。シリンダ壁に傷 があれば#400または#600のサン ドペーパで修正します。 シリンダヘッド: 燃焼室のカ-ボンを落とします。

取り外した部品を取り付けます。

冷却液をラジエータに入れます。エンジンを始 動し、十分に暖機します。そしてエンジンを停 止し、完全に冷します。

ラジエータの冷却液レベルを点検します。もし、 冷却液レベルが低ければ、規定レベルまで冷却 液を追加します。

エンジンを始動し、中速走行で30分間運転しま す。決して全開にしてはいけません。

エンジンを停止し、完全に冷します。チェーンの 遊び、スポークの緩み等がないか点検します。

(22)

ならし運転の手順を十分に守った後、オ-トバイ は通常の走行に移れます。しかし、無理に全開 走行ばかりするとエンジントラブルの原因にも なりますので、オ-トバイを操作するには十分 な技量と熟練を持つように心掛けてください。 知識 ならし運転終了後、新しい標準のスパークプラグを 取り付け、トランスミッションオイルを交換してくださ い。 最適なエンジン性能を保つために、ならし運転終了 後、ピストンリングを交換してください。

走行前の点検

より安全に、より楽しく走行するために、走行 前の点検は必ず行いましょう。点検を行うことで エンジントラブル、あるいは事故を未然に防ぐこ とができます。

危険

排気ガスには、無色無臭の有毒ガスである一酸 化炭素が含まれています。排気ガスを吸い込む と、意識不明になったり、死亡する可能性があり ます。閉め切った場所でエンジンを運転しないでく ださい。換気の良い場所で作業してください。

エンジン関係

1. トランスミッションオイル漏れの有無および 量 2. 冷却液の漏れの有無および量(エンジン冷間 時) 3. ラジエータキャップの取り付け状態 4. スパークプラグの締め付け 5. シリンダヘッドナットの締め付け 6. シリンダナットの締め付け 7. クラッチケーブルの遊び、クラッチの作動具 合 8. キャブレタの調整 9. エアクリーナの清掃、エアクリーナエレメン トの給油状態、取り付け状態 10. エキスパンションチャンバおよびマフラの損 傷、取り付け状態 11. エンジンスプロケットの摩耗、損傷

(23)

車体関係

1. タイヤの摩耗、損傷および空気圧、エアバル ブキャップの取り付け 2. スポークの緩み 3. ドライブチェーンのたるみ、給油 4. ブレーキの効き具合、ペダル/レバーの遊び およびブレーキ液の漏れの有無 5. スロットルケーブルの遊び、作動具合 6. ステアリングのがた 7. フロントフォークの作動具合、オイル漏れの 有無 8. リヤショックアブソーバの作動具合、オイル 漏れの有無 9. 燃料タンクの取り付け状態、燃料漏れの有無 10. リヤスプロケットの摩耗、損傷 11. エンジンストップボタンの作動 12. ボルト、ナットの増し締め 以上の点検で何か異常があれば、点検と調整の 章を参照して調整してください。常にベストの状 態で走行しましょう。

走行後の点検

一日の走行後、まず洗車をして泥等の汚れを落 とします(122頁参照)。次に車の各部を点検しま す。特にエアクリーナ、キャブレタ、ブレーキ等 を点検してください。 点検後各部へ給油し(125頁参照)、必要な箇所 を調整します。

(24)

点検と調整

定期点検表

(1) 表中に†の印がついている項目については、必要に応じて交換、追加、調整、増締めを行っ てください。 (2) 表中にKの印がついている項目については、サービスマニュアルを参照するか、またはカワサ キ正規取扱店へご相談ください。 R: 交換 1. 定期点検(エンジン関係項目) 時 期 項目 レース毎 (または2.5 時間毎) 3レース毎 (または7.5 時間毎) 5レ ー ス 毎(また は12.5時 間毎) 10レース 毎(または 25時間毎) 適時 参 照 頁 クラッチの調整

52 スチールおよびフリクションプレートの点検†

R 56 スロットルケーブルの調整

45 スパークプラグの清掃/点検†

R 36 エアクリーナエレメントの清掃

42 エアクリーナエレメントの交換 損 傷 が あ る 場 合 40 キャブレタの点検/調整

47 トランスミッションオイルの交換

27 ピストンおよびピストンリングの清掃/点検†

R 68、6967 、

(25)

時 期 項目 レース毎 (または2.5 時間毎) 3レース毎 (または7.5 時間毎) 5レ ー ス 毎(また は12.5時 間毎) 10レース 毎(または 25時間毎) 適時 参 照 シリンダヘッドおよびシリンダの点検

- K エキゾーストバルブの清掃/点検

- サイレンサの清掃/点検†

75 サイレンサウールの交換

75 コンロッド小端ベアリングの点検†

R 68 キックペダル、シフトペダルの清掃

- エキスパンションチャンバのOリングの交換

75 エンジンスプロケットの点検†

84 冷却液の点検†

R 31 ラジエータホ-ス、接続部の点検†

29 K リードバルブの点検†

(26)

2. 定期点検(車体関係項目) 時 期 項目 レース毎 (または2.5 時間毎) 3レース毎 (または7.5 時間毎) 5レ ー ス 毎(また は12.5時 間毎) 10レース 毎(または 25時間毎) 適時 参 照 ブレーキの調整の点検†

88 ブレーキパッドの摩耗の点検†

92 ブレーキ液量の点検†

90 K ブレーキ液の交換 2 年 毎 - K ブレーキマスタシリンダカップとダストシー ルの交換 2 年 毎 - K ブレーキキャリパピストンシ-ルとダスト シールの交換 2 年 毎 - K ブレーキホ-スの交換 4 年 毎 - スポークの締め付けおよびリムの振れの 点検†

114、 115 ドライブチェーンの調整

80 ドライブチェーンの潤滑

84 、127 ドライブチェーンの摩耗の点検†

81 チェーンスリッパ、チェーンガイドの交換 損 傷 が あ る 場 合 83 フロントフォークの点検/清掃

96 K フロントフォークオイルの交換 初回は2レース後、次回からは5レース毎 - ボルト、ナットの締め付けの点検†

117

(27)

時 期 項目 レース毎 (または2.5 時間毎) 3レース毎 (または7.5 時間毎) 5 レ ー ス 毎(また は12.5時 間毎) 10レース 毎(または 25時間毎) 適時 参 照 燃料系統の清掃

- 燃料ホ-スの交換 5 年 毎 - K ブレーキホース、接続部の点検†

- K 燃料ホース、接続部の点検†

- ステアリングの遊びの点検†

93 K ステアリングステムベアリングの潤滑

- リヤスプロケットの点検†

84 車体各部の潤滑

125 K ホイールベアリングの点検†

- K スイングアームおよびユニトラック機構の 潤滑†

- K スイングアームおよびユニトラック機構の 点検

- K リヤショックオイルの交換 初回は2レース後、次回からは5レース毎 -

(28)

トランスミッションオイル

トランスミッションオイルは回転摺動面の潤滑 を行うと共に、熱を吸収する役目も担っている重 要なものです。オイルレベルは常に点検し、オイ ルは定期的に交換してください。 長期間使用したオイルは、ほこりや金属片が溜 まるだけでなく、潤滑性能も低下します。

警告

トランスミッションオイルが不足、劣化、または汚 れた状態でモータサイクルを運転すると潤滑不足 となり、部品が早期に摩耗したり、焼き付く可能性 があり、負傷や死亡事故につながる可能性があり ます。乗車前にはオイルレベルを点検し、取扱説 明書の定期点検表に従ってオイルを交換してくだ さい。 オイルレベルの点検

車体を地面と垂直にします。

オイルを交換した場合は、オイルレベルが安定 するまで数分間待ちます。

エンジン下部右側のオイルレベル点検窓でオイ ルレベルを点検します。正規のオイルレベルは オイルレベル点検窓の中間です。 知識 もしオイルが多いときは、スポイトや適切な器具を 使用して規定量までオイルを排出します。 もしオイルが少ないときは、オイル注油口より規定 量までオイルを注油します。オイルは前回使用した ものと同じ銘柄・等級のオイルを使用してください。 A. オイルレベル点検窓 B. オイル注油口キャップ C. オイルレベル点検窓の中間 オイルの交換 エンジンの寿命を縮めないために、トランスミッ ションオイルは定期的に交換してください。

オイル内の異物を排出しやすくするため、エン ジンを十分に暖機します。

(29)

警告

エンジンや排気系統は運転中や停止後しばらくの 間は高温のため、やけどをおこす可能性がありま す。

エンジンや排気系統には触れないでください。

オイルをこぼした時は、完全に拭きとってくださ い。

エンジンを停止し、エンジンの下にオイルの受 け皿を置きます。

オイル注油口キャップを取り外します。

トランスミッションオイルドレンボルトとガス ケットを取り外し、オイルをすべて排出するた めに車体を地面と垂直にします。 A. トランスミッションオイルドレンボルトとガス ケット

トランスミッションオイルドレンボルトと新品 のガスケットを取り付けます。

トランスミッションオイルドレンボルトを規定 のトルクで締め付けます。 締め付けトルク トランスミッションオイルドレンボルト: 20 N·m (2.0 kgf·m)

カワサキ純正4サイクルオイルまたはSAE 10W-40 のオイルを規定量注油します。

オイル注油口キャップを取り付けます。

注油後、キックペダルを3 ∼ 4回キックしてか ら、オイルレベルを点検してください。 推奨トランスミッションオイル カワサキ純正4サイクルオイル R4 SJ 10W-40 JASO MA S4 SG 10W-40 JASO MA または

API SG, SH, SJ, SLまたはSM (JASO MA, MA1 またはMA2適合) SAE 10W-40 トランスミッションオイル容量 0.7 L 知識 クラッチの滑りやエンジンの性能、耐久性に悪影響 を与えることがあるので、オイルに添加物は加えな いでください。

(30)

エンジンオイルの粘度は、次の図を参考にして 使用する地域の外気温によって使い分けてくださ い。なお、上記の推奨オイルと同じAPI分類とSAE 規格のエンジンオイルでも、それぞれオイルの特 性等が微妙に異なっているため、この車には適合 しない場合があります。

オイル漏れを点検してください。

冷却系統

ウォータホース 定期点検表に従って、ホースに亀裂や劣化がな いか、接続部に緩みがないか確認します。 ラジエータ ラジエータフィンに虫や泥が付着していないか 確認してください。もし付着していれば低い水圧 の水で洗浄してください。

(31)

知識 高圧洗浄機を使用してラジエータを洗浄する場合 は、次の点に注意してください。 1. 洗浄機のノズルは、ラジエータコア面より50 cm以上離します。 2. コアに対し垂直方向から噴射します。 3. ノズルを振って洗浄する場合、フィンに対し 水平方向に振って洗浄します(決して垂直方 向には振らないでください)。 冷却液 冷却液はエンジンの熱を吸収し、エンジンを冷 却します。もし冷却液が少ないとエンジンがオー バヒートし、エンジンの損傷につながります。必 ず走行前に、冷却液の量を点検してください。 冷却液 水とクーラントの比率 1:1 水は水道水(上水道)を使用してください。 推奨クーラント カワサキ純正ロングライフクー ラント、または不凍剤の入っ たクーラント エチレングリコールおよびアルミ製ラジエータ、エン ジンを腐食させない溶剤を含んだクーラントを使用 してください。 総容量 0.57 L

(32)

冷却液の作り方 クーラントと水道水(上水道)を1:1に混ぜ合わ せます。

警告

冷却液には毒性があります。取り扱いには充分注 意してください。

皮膚や衣類についた場合 すみやかに水で洗ってから、セッケン水で洗って ください。

目に入った場合 水で充分洗い流してから、医師の診察を受けてく ださい。

飲んだ場合 直ちにおう吐させ、医師の診察を受けてください。

注意

冷却液に混合または補充する水は水道水(上水 道)を使用してください。井戸水や塩分を含む天然 水はエンジンの損傷につながるので使用しないで ください。

冷却液レベルの点検

ラジエータ内のエアが注入口に集まるようにし て、ラジエータキャップが水平になるまで車体 を傾けます。

ラジエータキャップを2段階ではずします。

初めに、引っ掛かる位置まで反時計方向に回し、 数秒待ちます。

次に、キャップを押し込み、さらに同じ方向に 回してキャップをはずします。

警告

冷却液の温度が高いときに、ラジエータキャップ をはずすと蒸気や熱湯が吹き出し危険です。水温 が下がってから、布などでキャップを包み、静かに 開けてください。

(33)

A. ラジエータキャップ

ラジエータの冷却液レベルを点検します。規定 レベルはラジエータの注入口の口元の所までで す。 知識 点検は、エンジンが冷えている時に行います。 A. 冷却液レベル B. 注入口の口元

もし冷却液レベルが低ければ、規定レベルまで 冷却液を追加します。 冷却液混合比 上水道水50%、クーラント50% 推奨クーラント カワサキ純正ロングライフクーラント

(34)

全容量 0.57 L

注意

冷却液の減り具合が著しい時は、ラジエータ本体、 エンジン内部、ホースなどからの液漏れが考えら れますので、カワサキ正規取扱店で点検をお受け ください。冷却液の交換は、カワサキ正規取扱店 にご相談ください。

ラジエータキャップを2段階で取り付けます。

初めに、引っ掛かる位置まで時計方向に回しま す。

次に、キャップを押し込み、さらに同じ方向に 回します。

冷却液の交換

エンジンの寿命を縮めないために、冷却液の交 換は定期的に行ってください。

エンジンが完全に冷えるまで待ちます。

ラジエータキャップが水平になるまで車体を傾 けます。

次のようにして、エンジンとラジエータから冷 却液を排出します。

ウォータポンプカバーとシリンダ右側にあるクー ラントドレンボルトの下に適切な容器を置きま す。

ラジエータキャップを2段階ではずします(本節 にある冷却液レベルの点検の項目を参照)。

クーラントドレンボルトとガスケットを取り外 します。 A. クーラントドレンボルト(ウォータポンプ)と ガスケット B. ウォータポンプカバー

(35)

A. クーラントドレンボルト(シリンダ)とガスケッ ト B. シリンダ右側

注意

冷却液が車体、エンジン、ホイールに付着した場 合は、すぐに洗い流してください。付着したまま放 置すると塗装、メッキ面が損傷します。

警告

冷却液がタイヤに付着すると滑りやすくなり、負傷 や死亡事故につながる可能性がある。車体部品 やエンジン部品に冷却液が付着した場合、すぐに 洗い流すか拭きとる。冷却液は人体に有害であ り、飲用してはいけない。

古い冷却液を目視点検します。

もし白い綿状のものが浮いていれば、冷却系統 のアルミ製品が腐食しており、洗浄する必要が あります。

もし冷却液の色が茶色になっていれば、鉄製品 が腐食しており、洗浄する必要があります。

冷却系統の損傷、接続部の緩み、冷却液の漏れ がないか点検します。

クーラントドレンボルト(ウォータポンプ/シ リンダ)と新品のガスケットを取り付けます。 知識 ガスケットは常に新品と交換してください。

クーラントドレンボルトを規定のトルクで締め 付けます。 締め付けトルク クーラントドレンボルト(ウォータポンプ): 5.2 N·m (0.53 kgf·m) クーラントドレンボルト(シリンダ): 8.8 N·m (0.90 kgf·m)

冷却液をラジエータの注入口から規定レベルま で入れます。 知識 エンジンとラジエータからエアが抜けるように、冷却 液を静かに注いでください。

冷却系統のエア抜きを次の手順で行います。

シリンダヘッドのエアブリードボルトをボルト穴 から冷却液がにじみ出てくるまでゆるめます。

(36)

A. エアブリードボルトとガスケット B. シリンダヘッド

エアブリードボルトを規定のトルクで締め付け ます。 締め付けトルク エアブリードボルト: 9.4 N·m (1.0 kgf·m)

冷却液の液面が注入口の口元の所まで下がった ことを確認し、冷却液を補充します。

ホ-スを軽くたたいて、ホースの内側に詰まっ ている気泡を抜きます。 A. 気泡

冷却液の液面を点検します(本節にある冷却液 レベルの点検の項目を参照)。

液面が低ければ、ラジエータ注入口の口元まで 冷却液を注入します。

ラジエータキャップを取り付けます(本節にあ る冷却液レベルの点検の項目を参照)。

エンジンを十分に暖機して停止します。

エンジンが完全に冷えてから、冷却液の液面を 点検します。

液面が低ければ、ラジエータ注入口の口元まで 冷却液を注入します。

ラジエータキャップを取り付けます。

冷却系統に漏れがないか点検します。

(37)

スパークプラグ

スパークプラグは、定期的に点検してください。 ワイヤタイプのシックネスゲージを使用してギャッ プを測定してください。測定値が基準値以外の時 は、側方電極を曲げて正規のギャップに修正しま す。 スパークプラグギャップ NGK R6252K-105 0.7 ∼ 0.8 mm NGK BR9EVX 0.6 ∼ 0.7 mm A. スパークプラグギャップ B. 側方電極 電極付近に油が付着しているまたはカーボンが付 着している場合は、高引火点溶剤(パーツクリー ナ)や非金属(ナイロン等)のブラシで清掃しま す。電極が焼けすぎていたり焼損していれば、ス パークプラグを交換してください。標準スパーク プラグは、以下の表のとおりです。 標準スパークプラグ NGK R6252K-105 走行状態に対して、適正な熱価のスパークプラグ が使用されているかどうかを調べるため、スパー クプラグを取り外して、中心電極付近の焼け具合 を見ます。その色がきつね色であれば使用してい るスパークプラグが走行状態に合っていることに なります。 もしその色が黒くくすぶっているようであれば、 熱価の一段低いスパークプラグと交換してくださ い。 オプションスパークプラグ 熱価の低いプラグ NGK BR9EVX 知識 もしエンジンの出力が落ちたと感じられた場合、エ ンジン出力を回復させる方法として最初にスパーク プラグを交換してください。 スパークプラグの取り外しと取り付け

スパークプラグを取り外す前に、シリンダヘッ ドのプラグ穴の周辺を清掃します。

スパークプラグキャップをはずします。

スパークプラグレンチを使用して、スパークプ ラグをゆるめて取り外します。

(38)

A. スパークプラグキャップ B. スパークプラグ

スパークプラグを取り付けるときは、規定のト ルクで締め付けます。 締め付けトルク スパークプラグ: 25.5 N·m (2.60 kgf·m)

スパークプラグキャップを取り付けます。

スパークプラグキャップを軽く引っ張り、確実 に取り付けられていることを確認します。

点火時期

この車は無接点CDI点火方式を採用していますの で、エンジン組立時にマグネトステ-タの取り付 けを誤らない限り、点火時期の調整は不要です。 しかし、点火時期の点検、調整が必要になった場 合には次のようにします。

キャブレタオーバフローホースをマグネトカバー のクランプからはずします。

マグネトカバーボルトを取り外し、マグネトカ バーとガスケットをはずします。 A. キャブレタオーバフローホース B. クランプ C. マグネトカバーボルト D. マグネトカバーとガスケット

(39)

ステータコイルプレートの三本の真中のマ-ク がクランクケース突起の平面と一致しているか 確認します。 A. 真中のマーク B. ステータコイルプレート C. 平面

マークが合っていない時は、ステータコイルプ レート取り付けスクリュをゆるめ、ステータコイ ルプレートを回転させてマークを合わせます。 A. ステータコイルプレート取り付けスクリュ B. ステータコイルプレート

ステータコイルプレート取り付けスクリュを規 定のトルクで締め付けます。 締め付けトルク ステータコイルプレート取り付けスクリュ: 5.2 N·m (0.53 kgf·m)

マグネトカバーのガスケットを新品と交換しま す。

マグネトカバーを取り付けます。

キャブレタオーバフローホースをマグネトカバー のクランプに正しく通します。 知識 点火時期を調整することにより、ライダの好みや技 量に合わせてパワ-バンドを変えることができます。

(40)

調整用の三本のタイミングマークの間でステ- タコイルプレートを回転させ、点火時期を調整し ます。 A. 三本のタイミングマ-ク 知識 最良のエンジン性能を保つために、点火時期は調 整範囲内で調整してください。 A. クランクシャフトの回転方向 B. ステ-タの回転方向 C. 進角遅れ D. 進角進み

ステータコイルプレート取り付けスクリュを規 定のトルクで締め付けます。 締め付けトルク ステータコイルプレート取り付けスクリュ: 5.2 N·m (0.53 kgf·m)

マグネトカバーのガスケットを新品と交換しま す。

マグネトカバーを取り付けます。

キャブレタオーバフローホースをマグネトカバー のクランプに正しく通します。

テスト走行をして、もし必要なら再調整してく ださい。

(41)

エアクリーナ

エアクリーナエレメントが詰まると吸入空気量が 不足し、燃料消費量増加、エンジン出力低下、ス パークプラグのかぶり等の原因となります。レー スまたは練習の前に必ずエアクリーナ系統(エレ メント、ダクト、ダクトのクランプ、キャブレタ) を点検してください。

警告

ゴミやほこりがキャブレタの中に入ると、スロットル の引っ掛かり等、キャブレタ作動不良の原因とな り、事故につながる可能性があります。 ゴミやほ こりがキャブレタの中に入らないように注意してく ださい。

注意

エアクリーナエレメントが詰まっていると燃料の混 合気に影響を及ぼし、エンジンの出力低下やス パークプラグの汚れの原因となります。 知識 著しくほこりの多い場所を走行した場合は、定期点 検の期間より早めに清掃を行ってください。 雨天時、ぬかるみ走行をした後は、すぐにエレメン トを清掃してください。 エレメントの取り外しと点検

シートボルトを取り外します。

シートを後方に取り外します。 A. シートボルト(両側) B. シート C. 後方

(42)

ウィングボルトをはずし、エアクリーナエレメ ントを取り出します。 A. ウィングボルト B. エアクリーナエレメント

エアクリーナダクトの内側とキャブレタ内部が 汚れていないか点検します。もし、汚れている 場合は清掃します。

ゴミやほこりがキャブレタに入らないように、エ アクリーナハウジングをきれいなウエス(布) でおおいます。

エアクリーナハウジングの内側の汚れを、湿ら せたきれいなウエス(布)で拭きとります。

エアクリーナエレメントとフレームを分離しま す。 A. エアクリーナエレメント B. エレメントフレーム

注意

エレメントは裂けたり破損しやすいので、ねじった り絞らないでください。

エアクリーナエレメントを点検します。もし汚 れている場合は清掃します。さらに、エレメン トが良好な状態(破れ、硬化あるいは収縮がな い)か確認します。もし破損している場合はエレ メントを交換してください。ゴミがキャブレタ の中に入ってしまいます。

(43)

警告

ゴミやほこりがキャブレタの中に入ると、スロットル の引っ掛かり等、キャブレタ作動不良の原因とな り、事故につながる可能性があります。 ゴミやほ こりがキャブレタの中に入らないように注意してく ださい。

注意

エアクリーナエレメントが詰まっているとゴミやほ こりが直接エンジンに入るため、部品が過度に摩 耗してエンジントラブルの原因となります。 エレメントの清掃と取り付け

エアクリーナエレメントを高引火点溶剤(パー ツクリーナ)に浸すか、あたたかいせっけん水 で洗浄します。清浄液が残らないように、エレ メントをきれいな水ですすぎます。 A. エアクリーナエレメント

きれいなタオルに包んでエアクリーナエレメン トをしぼり、乾燥させます。

(44)

A. エアクリーナエレメント B. きれいなタオル

注意

エレメントが破損しないように、乾燥させるときにね じったり、絞ったり、風を吹きかけないでください。

警告

燃料や低引火点の溶剤は非常に引火性が高く、 一定の条件下では火災や爆発の可能性がありま す。火災や爆発を避けるため、燃料や低引火点 の溶剤は使用しないでください。

エアクリーナエレメントの清掃は、よく換気され た場所で行い、付近に火気がないことを確認し てください。

パイロットランプ付きの電気製品も近くに置かな いでください。

清掃後、エレメントを完全に乾燥させます。高 品質のエアフィルタオイルをエレメントに染み 込ませて、均等になじませます。余分なオイル を取り除きます。エレメントが破れてしまうの で、絞らないようにしてください。この場合、 オイルが多い方が少ないより好ましいです。最 後に、余分なオイルを取り除くためにペーパー タオルでエレメントの内部を軽く叩きます。

取り付ける前に、エレメントに破れ、硬化ある いは収縮がないか点検します。もし破損してい る場合はエレメントを交換してください。

エアクリーナエレメントの縁にグリースを塗布 します。 A. グリースを塗布。

(45)

キャブレタからタオルを取り除きます。

エレメントをフレームに組み付けます。

エアクリーナエレメントの突起がホルダの切り 欠きにはまるように取り付けます。 A. エアクリーナエレメント B. 突起と切り欠き

ウィングボルトを締め付けます。

シートのフックをフランジカラーとブラケット の下に差し込みます。 知識 シートのブラケットでサイドカバーを傷付けないよう に注意してください。 A. フック B. シート C. フランジカラー D. ブラケット

シートボルトを取り付けます。

シートの後側を軽く持ち上げて、シートが確実 に取り付けられていることを確認します。

(46)

スロットルケーブル

スロットルケーブルの調整 ステアリングがどの位置にあっても、スロット ルグリップがスムーズに作動するかどうか点検し ます。スロットルケーブルは、定期点検表に従っ て点検と調整を行ってください。

スロットルグリップに2∼ 3 mmの遊びがあるか、 スムーズに作動するかを点検します。 A. スロットルグリップ B. 2∼ 3 mm C. スロットルケーブル

スロットルグリップの遊びが正規の値から外れて いる場合は、スロットルケーブル上部のラバー ブーツをずらします。

スロットルケーブル上部のロックナットをゆる め、アジャスタを回して正規の遊びに調整しま す。調整後、ロックナットを締め付け、ラバー ブーツを元に戻します。 A. ラバーブーツ B. スロットルケーブル C. ロックナット D. アジャスタ

もし、スロットルケーブル上部のアジャスタの 調整代が少なくなってきた場合は、キャブレタ 上部のラバーブーツをずらし、スロットルケー ブル下部のアジャスタで調整します。調整後、 ロックナットを締め付け、ラバーブーツを元に 戻します。

(47)

A. ラバーブーツ B. ロックナット C. アジャスタ

アイドリング状態でハンドルを左右にきり、ハ ンドルを動かした時にアイドリング回転速度が 変化しないか確認します。アイドリング回転速 度が変化する場合は、スロットルケーブルの調 整不良、取り回し不良、あるいは損傷がありま す。運転する前に必ず不具合を修正してくださ い。

警告

ケーブルの調整不良、取り回し不良、あるいは損 傷したケーブルをそのまま使用することは操縦安 定性に悪影響を与えます。運転前に必ず正しく調 整、修正、または交換してください。

(48)

キャブレタ

アイドリング回転速度の調整 アイドリング回転速度の調整はエアスクリュと アイドルアジャスタスクリュで行います。

エンジンを十分に暖機します。

エアスクリュを一杯まで軽く締め込み、1 1/2回 転戻します。

注意

エアスクリュを締め込み位置からさらに締め込ま ないでください。調整機構を痛めます。

アイドルアジャスタスクリュで好みのアイドリ ング回転速度に調整します。もしアイドリング が不必要な場合は、エンジンが停止するまでア イドルアジャスタスクリュをねじ戻します。 A. エアスクリュ B. アイドルアジャスタスクリュ

エンジンを軽く数回空ぶかしして、アイドリン グ回転速度に変化のないことを確認します。も し、必要ならば再調整します。

アイドリング状態でハンドルを左右にきり、ハ ンドルを動かした時にアイドリング回転速度が 変化しないか確認します。アイドリング回転速 度が変化する場合は、スロットルケーブルの調 整不良、取り回し不良、あるいは損傷がありま す。運転する前に必ず不具合を修正してくださ い。

警告

ケーブルの調整不良、取り回し不良、あるいは損 傷したケーブルをそのまま使用することは操縦安 定性に悪影響を与えます。運転前に必ず正しく調 整、修正、または交換してください。

(49)

注意

この車両は競技専用モデルのため、冷却系統に 冷却液リザーブタンク、および冷却ファンは装備さ れておりません。このため、アイドリング状態で長 時間放置するとラジエータへの空気の流れが少な いため、冷却液がドレンホースから吹き出し、オー バヒートの原因となります。また、走行条件によっ てはエンジンの熱をさらに上げるので、走行後は 通常よりもアイドリング時間を短くしてください。特 に、外気温が高いときや、砂利やぬかるみを走行 するとき、または、低速で走行するときは、通常の 走行よりもオーバヒートが起こりやすくなりますの で注意してください。 キャブレタの清掃

スロットルケーブル上部のラバーブーツをずら します(スロットルケーブルの項目を参照)。

ケーブルハウジングのダストカバーをずらしま す。

スクリュとスロットルケースカバーを取り外し ます。 A. ケーブルハウジングのダストカバー B. スクリュ C. スロットルケースカバー

(50)

ロックナットをゆるめます。

スロットルケーブル上端をはずします。

アジャスタとロックナットをスロットルケース からはずします。 A. ロックナット B. アジャスタ C. スロットルケース D. スロットルケーブル上端

フューエルタップレバーを“OFF”の位置にしま す(エンジンの停止の項目を参照)。

キャブレタオーバフローホースをマグネトカバー のクランプからはずします。

クランプをはずし、燃料ホースをはずします。

クランプスクリュをゆるめます。

キャブレタをエアクリーナダクトから取り外し、 シリンダインテークジョイントからはずします。 A. キャブレタオーバフローホース B. マグネトカバー C. クランプ D. 燃料ホース E. クランプスクリュ F. キャブレタ G. エアクリーナダクト H. シリンダインテークジョイント

(51)

フューエルドレンプラグの下に容器を置きます。

フューエルドレンプラグを取り外し、燃料を排 出します。 A. フューエルドレンプラグ

注意

キャブレタを落としてはいけない(特に硬い面に は)。ショックでキャブレタが損傷する。

スクリュを取り外し、キャブレタボディを取り 外します。 A. スクリュ B. キャブレタボディ

ゴミやほこりが入らないように、シリンダイン テークジョイントとエアクリーナダクトをきれ いなウエス(布)でおおいます。

次のようにして、キャブレタを清掃します。

(52)

警告

燃料や低引火点の溶剤は非常に引火性が高く、 一定の条件下では火災や爆発の可能性がある。 火災や爆発を避けるため、燃料や低引火点の溶 剤は使用しない。 キャブレタの分解、組み立ては、 よく換気された場所で行い、付近に火気がないこ とを確認する。パイロットランプ付きの電気製品も 近くに置かない。燃料がこぼれた場合はすぐに拭 きとる。

注意

フロートに損傷を与えないために、圧縮空気で清 掃する前にフロートを取り外す。 ゴムやプラスチッ ク部品で、取り外せるものは清掃前に取り外す。 ジェット類を傷つけないために、針金等を使用して 清掃はしない。

キャブレタの金属部品を洗浄します。

部品の洗浄後、圧縮空気で乾燥させます。

空気および燃料の通路に圧縮空気を吹き付けま す。 A. 圧縮空気

注意

ほこりがエンジン内に侵入すると、摩耗がひどくな りエンジンが損傷することがある。エンジンの中に ほこりがはいらないよう注意する。

スロットルケーブル下端と上端を潤滑し(給油 の項目を参照)、取り付けます。

(53)

A. スロットルケーブル下端

取り外した部品を取り付けます。

警告

ケーブルの調整不良、取り回し不良、あるいは損 傷したケーブルをそのまま使用することは操縦安 定性に悪影響を与えます。運転前に必ず正しく調 整、修正、または交換してください。

スロットルケーブルを調整します(スロットル ケーブルの項目を参照)。

クラッチ

クラッチレバーの調整 クラッチレバーの遊びは8∼ 13 mmが正規です。 ケーブルの伸び、フリクションプレートの摩耗に よって遊びが大きくなるので、定期的に調整して ください。 クラッチレバーの遊びが正規の値から外れてい る場合は、まずクラッチレバーを次のように調整 します。

クラッチレバーのダストカバーをずらします。

ロックナットをゆるめ、アジャスタを回してク ラッチレバーの遊びを正規に調整し、ロックナッ トを締め付けます。

(54)

A. ダストカバー B. クラッチレバー C. ロックナット D. アジャスタ E. 8∼ 13 mm クラッチレバー部のアジャスタの調整代が少な くなってきた場合は、クラッチケーブル中央のア ジャスティングナットで次のように調整します。

レバー側のロックナットをゆるめます。

アジャスタをねじ込み、ロックナットを締め付 けます。

クラッチケーブル中央のロックナットをゆるめ、 クラッチレバーに8∼ 13 mmの遊びができるよう にアジャスティングナットを回します。 A. ロックナット B. アジャスティングナット

ロックナットを締め付けます。

エンジンを始動し、クラッチに滑りや動作不良 がないか確認します。

ダストカバーを元に戻します。

警告

クラッチケーブルの遊びが大きすぎるとクラッチ が切れなくなり、負傷や死亡事故につながる可 能性があります。

クラッチケーブルを調整するときは、停車中に行 い、アウターケーブルの上端がアジャスタ穴に 正しく取り付けられている事を確認してください。

(55)

知識 調整後にエンジンを始動させ、クラッチに滑りや動 作不良がないか確認します。 フリクションおよびスチールプレートの取り外し

トランスミッションオイルを排出します(トラ ンスミッションオイルの節を参照)。

アジャスタを回し、クラッチケーブルに十分な 遊びを作ります。

クラッチレバー、ロックナット、アジャスタの 切り込みを合わせ、クラッチレバーからケーブ ルをはずします。 A. 切り込み B. クラッチレバー C. ロックナット D. アジャスタ

クラッチケーブルをケーブルホルダからはずし ます。

クラッチレリーズレバーからクラッチケーブル 下端をはずします。

クラッチカバーボルトを取り外します。

クラッチレリーズレバーを後方に向けます。

注意

クラッチレリーズシャフトは交換時、やむを得ず取 り外す以外は取り外さないこと。もし取り外した場 合は、必ずオイルシールを新品と交換する。

クラッチカバーとガスケットを取り外します。 A. ケーブルホルダ B. クラッチケーブル下端 C. クラッチレリーズレバー D. クラッチカバーボルト E. クラッチカバーとガスケット

(56)

クラッチスプリングボルトとスプリング、クラッ チプレッシャプレートを取り外します。 A. クラッチスプリングボルトとスプリング B. クラッチプレッシャプレート

フリクションプレートとスチールプレートを取 り外します。 A. フリクションプレート B. スチールプレート クラッチスプリングボルトの取り外しが困難な 場合は、フライホイール&プーリホルダ(特殊工 具:57001-1605)を使用し、次のようにしてマグ ネトフライホイールを保持します。

マグネトカバーを取り外します(点火時期の項 目を参照)。

フ ラ イ ホ イ ール & プ ー リ ホ ルダ ( 特 殊 工 具 : 57001-1605)を使用してフライホイールを保持 します。

(57)

A. フライホイール B. フライホイール&プーリホルダ(特殊工具: 57001-1605) フリクションおよびスチールプレートの摩耗/損傷の 点検

フリクションプレートとスチールプレートに偏 摩耗、変色、すべてのフリクション材の欠け、 およびその他の損傷等がないか目視点検をしま す。

プレートに損傷があるときは、すべてのフリク ションプレートとスチールプレートをセットで 交換してください。

フリクションプレートの厚さをノギスで測定し ます。

測定値が使用限度より小さいときは、プレート を交換してください。 フリクションプレートの厚さ 標 準 値 2.92∼ 3.08 mm 使用限度 2.8 mm A. 厚さ B. フリクションプレート フリクションおよびスチールプレートの歪みの点検

定盤の上にフリクションプレートおよびスチー ルプレートを置き、シックネスゲージを使用し てフリクションプレートおよびスチールプレー トの歪みを測定します(例:プレートと定盤の すき間)。

測定値が使用限度を超えているときは、プレー トを交換してください。

(58)

フリクションプレートとスチールプレートの歪み 標準値 0.15 mm以下 フリクションプレート 使用限度 0.3 mm 標準値 0.15 mm以下 スチールプレート 使用限度 0.3 mm A. 定盤 B. フリクションプレートまたはスチールプレート C. シックネスゲージ フリクションおよびスチールプレートの取り付け

部品の取り付けは取り外しの逆順で行います。

フリクションプレートとスチールプレートを取り 付けるときは、最初にフリクションプレート、 次にスチールプレートと交互に取り付け、最後 はフリクションプレートとなります。

注意

新品のスチールプレートまたはフリクションプレー トの取り付け時は、トランスミッションオイルをプ レートの表面に塗布し、クラッチプレートが焼き付 きを起こさないようにする。

(59)

クラッチスプリングプッシュロッドの摺動部分 に二硫化モリブデングリースを塗布します。

クラッチスプリングプッシュロッドとワッシャ を取り付けます。 A. 二硫化モリブデングリースを塗布。 B. クラッチスプリングプッシュロッドとワッシャ

クラッチプレッシャプレートとスプリングを取 り付けます。

フ ラ イ ホ イ ール & プ ー リ ホ ルダ ( 特 殊 工 具 : 57001-1605)を使用してフライホイールを保持 します。 A. フライホイール B. フライホイール&プーリホルダ(特殊工具: 57001-1605)

クラッチスプリングボルトを規定のトルクで締 め付けます。 締め付けトルク クラッチスプリングボルト: 9.3 N·m (0.95 kgf·m)

クラッチカバーのガスケットを新品と交換しま す。

プッシュロッドがレリーズレバーシャフトとか み合うように、クラッチレリーズレバーを後方 に向けます。

2個のノックピンが合わせ面に取り付けられて いることを確認し、クラッチカバーをクランク ケースに取り付けます。

(60)

クラッチカバーボルトを規定のトルクで締め付 けます。 締め付けトルク クラッチカバーボルト: 9.4 N·m (1.0 kgf·m)

マグネトカバーのガスケットを新品と交換しま す。

マグネトカバーを取り付けます。

トランスミッションオイルレベルを確認します (トランスミッションオイルの節を参照)。

クラッチケーブルを調整します(クラッチの節 を参照)。

ピストン

ピストンの取り外し

フューエルタップレバーを“OFF”の位置にしま す(エンジンの停止の節を参照)。

冷却液を排出します(冷却系統の節を参照)。

シリンダの取り外しを容易に行うため、燃料タ ンク取り付けボルトを取り外します。 A. 燃料タンク取り付けボルト

(61)

ボルトを取り外し、シュラウドを取り外します。 A. ボルト(両側) B. シュラウド(両側)

ラジエータスクリーンボルトを取り外します。

フックをはずし、ラジエータスクリーンを取り 外します。 A. ラジエータスクリーンボルト B. フック C. ラジエータスクリーン

(62)

オーバフローホースをはずします。

ウ ォ ー タ ホ ー スク ラ ン プ ス ク リュ を ゆ る め 、 ウォータホースをはずします。 A. オーバフローホース B. ウォータホースクランプスクリュ C. ウォータホース

ラジエータ取り付けボルト、クランプ、ラジエー タを取り外します。 A. ラジエータ取り付けボルト B. クランプ C. ラジエータ

(63)

ウ ォ ー タ ホ ース ク ラ ン プ ス クリ ュ を ゆ る め 、 ウォータホースをはずします。 A. ウォータホースクランプスクリュ B. ウォータホース

スパークプラグキャップをはずします(スパー クプラグの節を参照)。

マフラを取り外します(排気系統の節を参照)。

エキスパンションチャンバ取り付けスプリング を取り外します。 A. エキスパンションチャンバ取り付けスプリング

(64)

シュラウドスクリーンボルトを取り外し、シュ ラウドスクリーンを取り外します。 A. シュラウドスクリーンボルト B. シュラウドスクリーン

エキスパンションチャンバ取り付けボルトを取 り外し、エキスパンションチャンバを取り外し ます。 A. エキスパンションチャンバ取り付けボルト B. エキスパンションチャンバ

(65)

エンジンブラケット取り付けボルト、ナット、 エンジンブラケットを取り外します。

シリンダヘッドナットを取り外し、シリンダヘッ ドとガスケットを取り外します。 A. エンジンブラケット取り付けボルトとナット B. エンジンブラケット C. シリンダヘッドナット D. シリンダヘッドとガスケット

キャブレタをシリンダインテークジョイントか ら取り外します(キャブレタの節を参照)。

KIPSカバーボルトとKIPSカバーを取り外します。

KIPSカバーのガスケットを取り外します。 A. KIPSカバーボルト B. KIPSカバーとガスケット

(66)

サークリップを取り外します。

シャフトレバーを押し、リンクレバーをオペレー ションロッドからはずします。

ブーツを押し下げます。 A. サークリップ B. シャフトレバーを押す C. リンクレバー D. オペレーションロッド E. ブーツ

オルタネータリード線をクランプからはずしま す。

シリンダナットを取り外します。

シリンダとシリンダベースガスケットを取り外 します。必要であれば、シリンダを傷つけない ようにしながら、プラスチックハンマーでシリ ンダの下部を軽く叩いてはずします。 A. オルタネータリード線 B. クランプ C. シリンダナット D. シリンダとシリンダベースガスケット

クランクケースの開口部にきれいなウエス(布) を詰め込んで、ごみや部品がケース内に落ちな いようにします。

ニードルノーズプライヤを使用して、どちらか 一方のピストンピンスナップリングを取り外し ます。

(67)

A. きれいなウエス(布) B. ピストンピンスナップリング

ス ナ ッ プ リ ング を 取 り 外 し た側 へ ピ ス ト ン ピ ンを押し出し、ピストンを取り外します。ピス トンピンがピストンに固着して取り外せない場 合は、ピストンピンプーラアッシ(特殊工具: 57001-910)を使用して取り外します。 A. ピストンピンプーラアッシ(特殊工具: 57001-910) ピストンリングの取り外し

ピストンリングの開口部を親指で開き、反対側 を押し上げてはずします。

(68)

A. ピストンリング ピストンリング/リング溝のクリアランスの点検

ピストンリングとピストンリング溝を目視点検 します。

ピストンリングが偏摩耗していたり、損傷してい る時は、ピストンリングを交換してください。

ピストンリング溝が偏摩耗している時は、ピスト ンを交換し、新品のリングをはめてください。

リングの収まりを点検すると、ピストンリング 溝の偏摩耗が確認できます。

リングは溝表面と完全に平行していなければな りません。もし平行でなければ、ピストンとピ ストンリングを交換してください。

ピストンリングを溝に入れ、シックネスゲージ を使用してピストンリング/リング溝のクリア ランスを数か所測定します。 A. シックネスゲージ ピストンリング/リング溝のクリアランス 標準値 0.02 ∼ 0.06 mm 使用限度 0.16 mm

ピストンリング/リング溝のクリアランスが使 用限度を超えている時は、ピストンリングの厚 さと、ピストンリングの溝幅を測定し、リング かピストン、または両方とも交換するか決めま す。

ピストンリングの摩耗が使用限度を超えている 時はリングを交換し、ピストンリングの溝幅が 使用限度を超えている時はピストンを交換しま す。

参照

関連したドキュメント

* Windows 8.1 (32bit / 64bit)、Windows Server 2012、Windows 10 (32bit / 64bit) 、 Windows Server 2016、Windows Server 2019 / Windows 11.. 1.6.2

( 同様に、行為者には、一つの生命侵害の認識しか認められないため、一つの故意犯しか認められないことになると思われる。

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