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•ピストンピンのスナップリングを取り付ける時、

スナップリングを必要以上に変形させないでく ださい。

注意

スナップリングは取り外しの時に弱くなったり変形 しているので、必ず新品を使用してください。再使 用すると脱落してシリンダが損傷する可能性があ ります。

•スナップリングの合口がピストンピン穴の切り 欠き溝と一致しないように、新品のピストンピ ンスナップリングをピストン側面に取り付けま す。

A. ピストンピンスナップリング B. スナップリングの合口 C. 切り欠き溝

シリンダの取り付け

•排気穴に付着しているカーボンを取り除きます。

•シリンダの水の通路に錆アカが付着していれば 取り除きます。

•シリンダベースガスケットを新品と交換します。

•2サイクルエンジンオイルをピストンの表面、ピ ストンリング、シリンダの壁面に塗布します。

•ピストンリングの合口がリング溝のピンの位置 にきていることを確認し、リングをリング溝に 押し込んでシリンダを取り付けます。

A. ピン

•シリンダナットを規定のトルクで対角線上に締 め付けます。

締め付けトルク シリンダナット:

25 N·m (2.5 kgf·m) シリンダヘッドの取り付け

•シリンダヘッドガスケットを新品と交換します。

•シリンダヘッドのカーボンを落とし、高引火点 溶剤(パーツクリーナ)で洗浄します。

•シリンダヘッドの水の通路に錆アカが付着して いれば取り除きます。

•ノックピンを取り付けます。

•新品のシリンダヘッドガスケットを、UPマーク を上にして取り付けます。

A. ノックピン B. マーク

•シリンダヘッドナットを規定のトルクで対角線 上に締め付けます。

締め付けトルク シリンダヘッドナット:

25 N·m (2.5 kgf·m)

•スパークプラグと2本のウォータホースを取り付

•けます。エンジンブラケット取り付けナットを新品と交 換します。

•エンジンブラケットを取り付け、ナットを規定 のトルクで締め付けます。

締め付けトルク

エンジンブラケット取り付けナット:

29 N·m (3.0 kgf·m)

•リンクレバーをリンクピンに取り付け、KIPSシャ フトレバーにサークリップを取り付けます。

•エキゾーストガスケットを新品と交換します。

•エキゾーストOリングを新品と交換します。

エキゾーストOリングのまわりに二硫化モリブ デングリースを塗布します。

A. エキゾーストOリング B. エキスパンションチャンバ

•エキスパンションチャンバを取り付けます。

•エキスパンションチャンバ取り付けスプリング を次のように取り付けます。

A. エキスパンションチャンバ取り付けスプリング B. シリンダ側

C. エキスパンションチャンバ側

•マフラを取り付けます(排気系統の節を参照)。

•スパークプラグキャップを取り付けます。

•スパークプラグキャップを軽く引っ張り、確実 に取り付けられていることを確認します。

•ラジエータとクランプを取り付けます。

•オーバフローホースとウォータホースを正しく 取り回します。

•ウォータホースクランプスクリュを規定のトル クで締め付けます。

締め付けトルク

ウォータホースクランプスクリュ:

3.0 N·m (0.31 kgf·m)

•ラジエータスクリーンを突起が穴にはまるよう に取り付けます。

A. ラジエータ B. クランプ

C. ラジエータスクリーン D. 突起

E. 穴

•シュラウドスクリーンボルトを突起が穴にはま るように取り付けます。

A. シュラウドスクリーン B. 突起

C. 穴

•取り外した部品を取り付けます。

•冷却液を注ぎ、冷却液レベルを点検します(冷 却系統の節を参照)。

排気系統

マフラボディはエンジン出力の損失を最小に留 め、排気音を減らし、排出ガスを車体後方に導き ます。マフラボディ内部にカーボンが堆積すると、

排気効率が悪化してエンジン出力低下の原因とな ります。

もしマフラボディに割れ、大きなへこみ、その他 の損傷があれば交換します。排気音が高くなった り、エンジン出力が低下すれば、サイレンサウー ルを新品と交換してください。

サイレンサウールの交換

•シートボルトとサイドカバーボルトを取り外し

•ます。左サイドカバーを取り外します。

A. シートボルト B. サイドカバーボルト C. 左サイドカバー

•マフラ取り付けボルトとワッシャを取り外し、

マフラを後方に取り外します。

A. マフラ取り付けボルト B. ワッシャ

C. マフラ

•サイレンサ、テールパイプ、バッフルに塗布さ れている液体ガスケットを除去します。

•マフラボディカバーボルトを取り外し、テール パイプを取り外します。

A. マフラボディカバーボルト B. テールパイプ

C. バッフル

•サイレンサウールとテールパイプの間のOリン グを取り外します。

A. Oリング

B. サイレンサウール

•適切な工具を使用し、インナパイプをたたいて バッフルを押し出します。

•サイレンサウールを押し出します。

A. バッフル

B. サイレンサウール C. 押し出す

•サイレンサウールとOリングを新品と交換しま

•す。サイレンサウールをサイレンサに取り付けます。

Oリングを取り付けます。

•高引火点溶剤(パーツクリーナ)を使用して、

液体ガスケット塗布部のオイルや汚れ、付着物 を取り除き、きれいなウエス(布)でぬぐって 乾燥させます。

•サイレンサとテールパイプの合わせ面に液体ガ スケットを塗布します。

A. Oリング B. 液体ガスケット C. サイレンサ D. テールパイプ

•バッフルを取り付け、テールパイプをサイレン サに取り付けます。

•マフラボディカバーボルトのねじ部にロック剤 を塗布します。

•マフラボディカバーボルトを規定のトルクで締 め付けます。

締め付けトルク

マフラボディカバーボルト:

8.8 N·m (0.90 kgf·m)

•マフラを取り付けます。

•高引火点溶剤(パーツクリーナ)を使用して、

液体ガスケット塗布部のオイルや汚れ、付着物 を取り除き、きれいなウエス(布)でぬぐって 乾燥させます。

•サイレンサとバッフルの合わせ面に液体ガスケッ トを塗布します。

A. 液体ガスケット B. サイレンサ C. バッフル

•左サイドカバーを取り付けます。

ドライブチェーン

ドライブチェーンとスプロケットの摩耗により、

チェーンが伸び、異音が発生します。更に間違っ た調整によりチェーンを張りすぎるとチェーン切 れをおこします。また、たるみすぎるとチェーン がスプロケットからはずれたりしますので定期点 検表に従って点検を行ってください。

警告

チェーンが摩耗または損傷していると、チェーン がスプロケットからはずれたり、スプロケットの歯 欠けや後輪のロックをひきおこし、車の損傷や操 縦安定性を失い事故につながる可能性がある。

チェーンの状態は常に点検し、使用限度を超えた チェーンは必ず指定のものと交換する。

ドライブチェーンの緩みの点検

•チェーンが最も張っている位置を見つけるため、

サイドスタンドで車体を保持して後輪を回転さ せます(緩みが均等でないため)。

•後輪を回転させて、チェーンが最も張っている 位置を探します。

•チェーンの緩みを測定するため、ドライブチェー ン上側の中央部を押し上げます。チェーン下側 とスイングアーム(チェーンスリッパ端)の距離 が標準値内におさまっているか確認します。

ドライブチェーンの緩み 標準値 54 64 mm

•緩みが標準値から外れている場合は、調整して ください。

A. ドライブチェーンの緩み

•また、後輪を回転させて、ドライブチェーンロー ラの損傷、ピンやリンクの緩み、スプロケット の偏摩耗および異常摩耗、歯の損傷がないか点 検します。

•もし異常がある場合は、チェーンやスプロケッ トを交換してください。

ドライブチェーンの緩みの調整

•リヤアクスルから割りピンをはずします。

•リヤアクスルナットと左右のチェーンアジャス タロックナットをゆるめます。

•ドライブチェーンの緩み(チェーンとスイング アーム間の測定値)が標準値内におさまるよう に、左右のアジャスティングボルトを均等に回 転させます。チェーンがきつすぎる場合は、左 右のアジャスティングボルトを均等に戻して、

ホイールを前方にずらします。チェーンがゆる すぎる場合は、適切な緩み量になるまで左右の アジャスティングボルトを均等に締め込みます。

チェーンアジャスタの切り込みを左右スイング アームの同じ位置の目盛に合わせます。

ドライブチェーンの緩み 標準値 54 64 mm

A. 割りピン

B. リヤアクスルナット

C. チェーンアジャスタロックナット D. アジャスティングボルト

E. 目盛 F. 切り込み

知識

ホイールアラインメントも直定規や糸を使用して確 認することができます。

警告

左右のアライメントインジケータの位置がずれて いると、チェーンやスプロケットが異常に摩耗した り、走行安定性を失い事故につながる可能性があ ります。アライメントインジケータの調整位置は左 右等しくしてください。

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