各学年の
特長
と
単元配列
平成27教 内容解説資料① A3932身近な自然を生かしながら,
先生方の授業がより楽しく,児童の学びがより深まるよう,
教科書の構成を工夫しています。
2
3
年
日かげの地面 日なたの地面自然の事物・現象にはたらきかけて
問題を発見する過程や,観察・実験を
行う過程で,比較する力を身につけます。
条件制御
計画的に観察・実験を行う過程で,
調べる条件と同じにする条件を
整理して正確に条件を
制御する力を身に
つけます。
比較
推論
観察・実験の結果をもとにして
考察する過程で,要因や規則性,
関係を推論する力を身につけます。
関係付け
問題に対する答えを予想したり,観察・実験の
結果をもとにして考察したりする過程で,自然の
事物・現象の変化とその要因とを関係付けて
調べる力を身につけます。
調べる条
じょう件
けんと同じにする
条件を整理して,
実験の計画を立てよう。
5_022_y.aiあたたかさのほかに,
明るさやしめり具
ぐ合
あいも
くらべよう。
おおいをしたままにした 葉には,でんぷんは なかったよ。 葉にでんぷんが あるのは, どんなときですか。日光
でんぷん
当たっていない。
当たっている。
当たっていない。
でんぷんなし
でんぷんなし
でんぷんあり
朝
植物の葉に日光が当たると,
でんぷんができるのだろうか。
ア
イ
ウ
実験
結果
〈
〈
午後
は,
問題解決の能力
を育てます。
植物の成長は,
あたたかさと
どのような
関
かん係
けいがあるのかな。
1 ●各学年で重視される問題解決の能力を育成する場面を, 強調して示しています。
●児童が自ら問題を発見し,進んで観察・実験を行い,結果をもとにして考察する過程で,
問題解決の能力を育成することができるよう,キャラクターの発問で意識づけを
はかっています。
※学習指導要領において,小学校理科では,次の能力を育成することが重視されています。 第3学年:身近な自然の事物・現象を比較しながら調べること 第4学年:自然の事物・現象を働きや時間などと関係付けながら調べること 第5学年:自然の事物・現象の変化や働きをそれらにかかわる条件に目を向けながら調べること 第6学年:自然の事物・現象についての要因や規則性,関係を推論しながら調べること4
年
6
年
5
年
6_058_y.ai実験の方法と結果とを
結びつけて,考えよう。
カエルはかせ きょうりゅうはかせ カブトはかせ メダカはかせ主な 特長 単元 配当表
年間単元配当
新たに掲載した教材や観察・実験
「5 太陽とかげの動きを調べよう」の,かげの動き方 から太陽の動きを調べる観察では,ストローと トレーシングペーパーを活用した器具を掲載しました。 作り方が簡便で,個人で観察することができるほか, 結果を記録したトレーシングペーパーを重ね合わせる ことで,友達と結果を共有したり比較したりして, 学びを深めることができます。 「● つくってあそぼう」を「 7 風やゴムで動かそう」, 「8 明かりをつけよう」,「9 じしゃくにつけよう」の後に設定し, それぞれの学習を生かして ものづくり を行うことができる ようにしています。 ▲ p.130-131 ▲p.132-133 ▲p.134-135 3体全体で自然を感じる
「体感」→「定量化」で実感を伴った理解をはかる
3
年
▲p.4-5体感をもとに
比較
し,
興味・関心を高めます。
4 科学的な記録や話し合いの 方法が身につくように, 記録のしかた や 話し合いの しかた を丁寧に示しています。 「1 春のしぜんにとび出そう」では,体全体で自由に春の自然 を感じる活動と,視点を明確にして観察を行う活動を分けて 設定しました。2回の活動を通して,自分で問題を見つけて 解決することで, 生活科から理科への円滑な接続 をはかると ともに,理科の観察の基礎を身につけることができます。 単元名 時間 3学期 2学期 1 春のしぜんにとび出そう 5 2 たねをまこう 3 3 チョウを育てよう 7 ● どれぐらい育ったかな 5 4 こん虫を調べよう 8 ● 花がさいたよ 2 ○ わたしの研究 2 ● 実ができたよ 3 ○ 理科の世界をくわしく調べよう 1 5 太陽とかげの動きを調べよう 7 6 太陽の光を調べよう 8 7 風やゴムで動かそう 9 8 明かりをつけよう 7 9 じしゃくにつけよう 8 ● つくってあそぼう 6 10 物の重さをくらべよう 8 ○ たくさんの発見をしたね 1 理科の調べ方を身につけよう ▲ p.150 ▲ p.148-149 「10 物の重さをくらべよう」は, 算数科 で 「重さの単位と はかり方」を学習した後の配当 となるように,第3学年の 最終単元にしています。 ▲ p.803
年 トレーシングペーパーを 重ね合わせる。 記録用紙 (工作用紙に トレーシング ペーパーを はった物) ストロー ▲ p.79 ▲巻末付録 ▲ p.108 ▲p.27 3調べた結果を友達と共有する
こん虫切り紙
結果を
比較
し,
結論を見出します。
自分の手を動かして
比較
することができます。
こすり出し印刷
比較
しながら,
さまざまな活動を行うなかで,
理科
が
好きな児童
を育てます。
生き物のようすや育ち方には,
どんな違いがあるのかな。
▲すみかを予想して p.48- 49の上に置く。主な 特長 単元 配当表
年間単元配当
4
年
自分の手で
観察・実験
を行うなかで,
関係付けて考える力
を育てます。
▲ p.112 ▲ p.22-23 加熱を必要とする 実験では,より安全で 正確に調べることが できるよう,実験用 ガスこんろを 掲載しました。 「13 物のあたたまり方」 では,水のあたたまり方 と動きを関係付けて とらえることができる よう,示温インクを掲載 しました。 ▲ 実験用ガスこんろ ▲p.150 示温インク ▲p.108-109 5 6結果をもとにして考察する場面の重視
▲p.28-29写真を比べて問題意識を高める
透かして見ると…
折って見ると…
そのまま見ると…
▲ p.21結果をもとに考察し,
自らの力で
関係
を
見出します。
重要な基礎技能 は, 複数学年にわたって掲載 し,確実に 習得できるようにしています。焦点化した写真で興味・関心を高める
資料性の高い導入で,
関係
に着目する
ことができます。
透かして,折って,
関係
がよく
わかります。
この現象は,どんなことと
関係しているのかな。
単元名 時間 3学期 2学期 ○ 4年では,どんなふしぎに出会うのかな ○ さあ,理科の世界にとび出そう! 1 あたたかくなると 5 2 動物のからだのつくりと運動 5 3 天気と気温 6 4 電気のはたらき 12 5 暑くなると 5 ● 夏の星 2 ○ わたしの研究 2 6 月や星の動き 6 7 すずしくなると 5 8 とじこめた空気と水 6 9 物の体積と温度 8 10 水のすがたと温度 11 11 自然のなかの水のすがた 5 ● 冬の星 2 12 寒くなると 5 13 物のあたたまり方 12 ○ 学びをつなごう 物のせいしつとすがたをまとめよう 1 14 生き物の1年をふり返って 6 ○ たくさんの発見をしたね 1 理科の調べ方を身につけよう 「3 天気と気温」は, 算数科 で 「折れ線グラフ」を学習した後の 配当 となるようにして,観察結果を折れ線グラフに表して考え ることができるようにしています。※「新編 新しい算数」での指導時期は4月 ▲p.184 ▲p.32 季節と生き物の単元を 5つ に分け,植物や動物と気温との 関係を,実感をもってとらえることができるようにしています。 ▲p.4-5 ▲p.52-53 ▲p.80-81 ▲p.160-161 ▲p.138-139 学習指導要領 A(2)ウ(水の三態変化)とB(3)ウ(水の自然 蒸発と結露)の学習は,それぞれ 「 10 水のすがたと温度 」と 「 11 自然のなかの水のすがた 」に分けて扱うようにしています。4
年新たに掲載した教材や観察・実験
▲p.177 (第3学年と第4学年の両方に掲載しています。)主な 特長 単元 配当表
年間単元配当
単元名 時間 3学期 2学期 ○ 5年では,どんなふしぎに出会うのかな ○ さあ,理科の世界にとび出そう! 1 天気の変化 9 2 植物の発芽と成長 15 3 魚のたんじょう 11 ○ わたしの研究 2 4 花から実へ 6 5 台風と天気の変化 5 6 流れる水のはたらき 14 7 物のとけ方 16 8 人のたんじょう 6 ○ 学びをつなごう 生命のつながりを考えよう 1 9 電流がうみ出す力 11 10 ふりこのきまり 8 ○ たくさんの発見をしたね 1 理科の調べ方を身につけよう ▲p.20-21 ▲ p.105 グラフ ▲ p.132 7 8予想〜計画の過程を丁寧に学べる
▲p.42-43精細な発生段階の写真
▲p.46-47大きさの違いが明確にわかる
▲p.72-73川の石の大きさを比較できる
▲巻末付録実物大で実感する
条件の整理の方法がわかる
5
年5
年
条件
を
整理
して
観察・実験を計画し,
問題
を
追究する力
を育てます。
新たに掲載した教材・実験方法
▲p.96 ミョウバン 「7 物のとけ方」では,水に溶かす物として,食塩と ともにミョウバンを掲載しました。ミョウバンは, 安全に扱いやすく,水の温度による溶解量の変化が 大きいため,食塩との違いを顕著に観察することが できます。豊富なキャラクターの
吹き出しとノート例で,
条件制御
の力が
育ちます。
豊富な写真・イラストで,
条件
や
変化
が
よくわかります。
水の量ととける量との関係(水の温度20℃) 物のとける 量 50 40 30 20 10 0 50 100 150 水の量 (ml) g ( ) 食塩 ミョウバン 5_105_01Ni_ai水の温度ととける量との関係(水の量50ml) 50 40 30 20 10 0 20 40 60 水の温度 (℃) 5_105_02Ni_ai 食塩 ミョウバン 物のとける 量 g ( )新たに掲載した教材や観察・実験
この現象の不思議は,
どうやって調べればわかるかな。
学習指導要領 B(4)「天気の変化」については,天気はおよそ 西から東へ変化していくという 規則性を確実に とらえた うえで,その規則性に当てはまらない台風について学ぶことが できるよう,「1 天気の変化」を1学期,「5 台風と天気の変化」 を2学期に配当しています。 「3 魚のたんじょう」と「8 人のたんじょう」では,発生の ようすについて,初めに児童の考えを絵や言葉で表現する 活動を設定し, 素朴概念を大切に しながら, 視点を明確に して観察や調査を行うことができるようにしています。 ▲p.116 ▲p.41 ▲p.148-149 「10 ふりこのきまり」は, 算数科 で学習した 「平均」を 活用して結果を整理 することができるよう,学年の最後に 配列しています。また,実験は「ふりこの長さ」,「おもりの 重さ」, 「ふれはば」のそれぞれの条件ごとに分けて示し, 結果をもとに考察する過程を丁寧に示しています。 ▲p.145 ▲ p.146 ▲ p.147主な 特長 単元 配当表
年間単元配当
6
年 「8 てこのはたらき」では,結果をもとにして考察する際, 算数科 で学習した 「反比例」との関連 をはかり,考察が 深まるようにしています。 「たくさんの発見をしたね」では,第6学年で学習したことと 中学校第1学年で学習することをともに示し, 小学校から 中学校に円滑に接続 することができるようにしました。 ▲ 巻末付録 10モデル実験と実際の様子とを関係付ける
とび出る人体模型
精細な写真や図を
見ながら,自分なりに
推論する
ことが
できます。
巻末付録で,体の中の
つくりを確かめ,仕組みを
考える
ことができます。
結果をもとにして考察し,自分の考えを検証する
▲p.140-141 ▲p.58自分の考えを友達と話し合う
結果から
推論し
,
検証する場面
を
重視しています。
6
年
結果から言えることを
自分なりに
推論
し,
問題
を
解決する力
を育てます。
▲ p.94-95 単元名 時間 3学 期 2学期 ○ 6年では,どんなふしぎに出会うのかな ○ さあ,理科の世界にとび出そう! ● 地球と私たちのくらし 2 1 物の燃え方と空気 8 2 動物のからだのはたらき 9 3 植物のからだのはたらき 8 ○ 学びをつなごう① 植物について考えよう 1 4 生き物のくらしと環境 6 ○ 学びをつなごう② 水について考えよう 1 ○ わたしの研究 2 5 太陽と月の形 6 6 大地のつくり 8 7 変わり続ける大地 4 ○ 学びをつなごう③ 地層のでき方をまとめよう 1 8 てこのはたらき 10 9 水溶液の性質とはたらき 12 10 電気と私たちのくらし 15 ○ 学びをつなごう④ 電気のはたらきについて考えよう 1 11 地球に生きる 10 ○ たくさんの発見をしたね 1 理科の調べ方を身につけよう ←東 南 西→ 13日 5日 かい中電灯 ボール 観察する人 9私たちの身の回りの
不思議には,どんな規則性が
あるのかな。
学年を通して, 環境の視点を軸に学習を進めることができる よう,環境についてのプロローグ単元「● 地球と私たちの くらし」を設定しています。 「3 植物のからだの はたらき」では,水の 通り道を染色する物と して,植物染色液を 掲載しました。道管に 詰まりにくく,明瞭に 染色できます。 ▲ p.51 植物染色液 ▲p.177 電源装置 「10 電気と私たちの くらし」では,電熱線 の発熱実験の電源 として,電源装置を 掲載しました。 より正確に実験が できます。 ▲ p.6-7 ▲p.4-5 ▲p.184 ▲p.126-127 3〜6年で学習した内容をふり返って 系統的に理解 すること ができるよう,「学びをつなごう」を設定しています。「植物」, 「水」, 「地層のでき方」, 「電気のはたらき」をテーマに,既習の 知識を自分でまとめることで, 思考力・表現力を育む ことも できます。 ▲ p.62-63新たに掲載した教材や観察・実験
学習指導要領B(4)「土地のつくりと変化」は,「6 大地のつくり」 と 「7 変わり続ける大地」に分けて,単元を設定しています。 「7 変わり続ける大地」では,地震や火山の噴火による大地の 変化について科学的に理解したうえで, 自然災害や防災・減災 について考 えることが できるよう にしました。学年 教材 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月