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古瀬敏氏への質疑に対する回答

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Academic year: 2021

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(1)

Architectural Institute of Japan

NII-Electronic Library Service Arohiteotural エnstitute  of  Japan

が16cm 蹴 上 げ 寸 法

24

 cm とい う もの は現行の建 築 基 準法施工令で定め ら れてい る限 界を は る か に超え て お り

,

.

・

た と え住宅に おい て

.

も見 られ る と は思え ない組み合 わ せで す が

,

なぜこ の よ うなある意 味で は非常識な寸 法 を選ん だの か お教 柔いただき たく

・

・

思いま す

。

論文のなか で このこと につ い て触れ て おられ ない よう で すが, 妥当 な範 囲を超 え た条 件 を設 定する ことに よっ て問題 が 明 確 化さ れ る とは, 討 論 者に は とても 思 え ませ ん

。

 5,

「

参考 文 献の記 載 方 法が不 親切で あり, 追 試 可 能 性 を そ

.

ぐ よ うな 形で す が

.

(たと えば

,

大会梗概

集

など は分 野とペ

ー

ジが明記し てな け れ ば ほ と ん ど捜せ ま せ ん)

,

.

これ は論 文 報 告 集 執 筆 要 領 違反 だ と譽い ます (8c イ )。 な ぜ

,

ペ

ー

:ジ数 を記 述さ れなかっ なのか お教え ください。 ま た

,

.

、

(その 3 >の参 考 文 献

8

(その 1の

、

10 もそうです) 鷲明ら か に著 者 名が間 違o てお り ま す。

Thomas

は姓で は なく名です。 また

,

.

こ の

.

論文の著者は連名であ

・

り,

Hay ・

,

 

T .

H .

&

B

既kow

,

 B

.

です。 

、

         L 引用 文 献    

’

   

・

ttt    

引

1) 宇野英隆

・

遠 藤 佳宏

・

古 瀬 敏 1住宅階 段の安 全 性に関

.

・

、

.

1

す る研 究

,

1 (財 )

,

新 住 宅普

.

及 会 住 宅 建 築 研 究所

,

研究

  

No

.

8212

,

・

p.

、

9

,

 ,

1984

・

:6

 

 

 

 

 

 

、

2)

G

。・ssen ・

I

 L

.

.

,

 H・

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,

.

 

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・

,

.

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.

G・・

Yp

・f TH D・lf・    Report

,

 p

.

27

,

1986L 4 3) 田 山茂 夫

・

坂田種 男 :

「

階段の安全 に関す る研 究

一

段 鼻 部   の必 要 摩 擦 係 数につ い

・

て (第

一

報 〉一 昭 和56

ト

年度日本建

  、

築 学会 大会学

.

術 講 演 梗 概 集 (計 画系 )p

.

ll55

−

1156,    1981

.

9 4)古 瀬

 

敏

t■

遠 藤儀去

・

宇

野英 隆:安全性より

卑

た 階 段の

  

磨

面

蹴

.

ゆ

最鮒 法につ い て 儲 段

ge

]m時の安全 性 確

  葆

に関す る研兜1):

.

日本 建 築学会計 画 系 論 文 報 告 集i    No

,

356

,

 p

.

24

−

29

,

 1985

.

10       

’

.

、

 「 

.

   

、

     

「

      

.

   t

1

討   論 】 L

鱗

繋

繍 53

黷

欝

鹸 89

騁

古 瀬

敏

氏

へ

め

質

疑

に

対

す

ζ

回

答

■

 著 者の床のすべ りの研 究成果の う ち, すべり試 験 機

,

研 究方法は本 研 究に適 用して い る が

,

階 段のすべ りの評 価 方 法は本研究の成 果か ら求め られた もの であり床 のす べ りの評 価 方 法 を当 初か ら適 用し て はい ない。 

.、

 

L

.

・

階 段に お い て階 段のすべ り が階 段の安 全 性にど の 程度寄与 する かに関する 質 疑は本研究の範 囲外で あ る

。

一

般に安 全 性の研究におい て は

・

,

“

転ばぬ先の杖

”

の た

’

と え もある よ

’

うに

・

,

要 因 と

,

して少しでも 関与し てい る可 能 性が あ ればその要 因に関して検 討す る価値が十 分 ある と考え る。 本研究で は,著 者が階 段のす べ りによる危 険 な状 態を経験し たこと, さらに他の 人々 に も同 様の経 験 が多い こと

,

を根 拠と してすべ り の必要性を感 じ たこと に始ま り

,

種々実験の結果, すべ りの 大 小の判 断で は主 効 果の寄 与率の値が最小でも67% (そ の

2,

表

一3

), すべ りの安 全 性の評 価の場合で も56%(そ の 3

,

表

一3

)

,

英

」

r

貴

隆

野

.

田

・

上

野

小

武

三

大

員 員 員 員 会 会 会 会 正 正 正

.

正   串 東 京工業大 学 教 授

・

工 博  it 清 水 建 設 株 式 会 社

・

工 修 寧韓 東京工業大 学 助 手

・

工博 榊 韓 神 戸 大 学 助 教 授

・

工 博     (昭 和63年5月9日原稿 受理 )

哲

*

清

**

正

** *

・

出 * * ** 迫       仁      

引

’

.

  

1

         ト

となっ た こ とか ら

,

すべ り

・

自 体が階 段の安 全 性に関与し てい る ¢ とは確 実と考えてい る

。

た だ し,

.

質 疑 者の どの 程 度との質 疑に返 答 する資料は持ち合わせて いな い し

,

.

どの

穆

度か

を

明ら かにし な ければ本研究が成 立し な いと も考え て い ないδな お, 階段あ安 全 性に関 与す る要因に 関しては そ の

1

で論じている

。・

 

段 板に作用 す る

荷

重に関する質 疑 者の論議は

一

般 論 と して認め られ る

。・

さ らに 水 平 荷重 は 安 全 階 段 (階 段 勾 配 が緩い )

op

場 合に

、

よ り大きく な る ので

,

鉛 直荷重 との か ね合 いも重 要で はあるが

,

物理的には すべ り

炉

起こり や すく な る とい う論 議も

一

般 論

.

と して認 め られ

.

る

。

し か し な が ら

,

た とえ安 全 階 段における

.

すべ り が大き

.

〈 , 逆に 危 険 階段 (階段 勾配が急 〉に お け る すべ りが 小さくと も

,

そのすべ りを どの程度 危 険と感じ る か は別 問題で あ り,

.

昇 降動 作が よ り不安定に な る危 険 階 段では わずか の すべ りで も非 常に危険と 感 じ る 可能 性が高いと考える

。

 

さ らに

,

日常生活にお ける階 段の昇 降 時に は

,

統 制さ れ た荷重解析実験か ら得ら れ る前 述の

一

般論が成立し な い可 能 性も有り得る と考え て い る。 つ ま り

,

事故の発 生

一

145

一

N工 工

一

Eleotronio  Library  

(2)

Architectural Institute of Japan

NII-Electronic Library Service Arohiteotural エnstitute  of  Japan

は

一

般 論 が 成 立 しない時に生 ずる場 合 も多いと 考えられ る からである

。

上 述の と お り

,

本 研 究におい て は階 段 勾 配か らくる昇 降 動 作の不 自然さを要因と して取り 入れ て すべ りの評 価 を行っ て おり, ただ単にすべ り抵 抗の大 小 あ るいはすべ りに よる床と足 との相 対 変 位の大 小 を論じ て いる もの で は な い。 また, 階 段 勾 配の差による恐怖感 の よ う な要 因 も入 り混じっ て いる可 能性 も ある (こ の こ と は

,

そ の

3,7.

2

(

2

)で も論じて いる)

。

 な お

,

著 者は 国内 外に先が け

,

階段のすべ り の安 全 性 を段板の平 面部分のすべ りのみ な らず

,

段 鼻 部 分のすべ りを も含め て把 握し ている

。

水平分力の大小で平 面部分 のすべ り を論じ ら れ ない こ とに加え

,

特に勾 配が急な階 段の段鼻 角部分のすべ り は接 地の位 置や方 向

,

頻 度 等の 観 点か ら単に荷重性状のみで論じ ら れ ない ことも 明 白で あ るこ と を 付記す る

。

 

2.

その

2,5.

で述べ て いるよ うに

,

種々 の階 段のす べ り の大 小の相 対 的 序 列は安 全 階 段で も危 険 階 段でも同

一

なこ と

,

さ らに 前述 し た よ うに主 効 果の寄 与 率が非 常 に高い こ と か ら

,

構 成 し た安 全 性に関 する心 理 学 的 尺 度 は すべ りの判 断を主に し た も の と見な せ る が

,

1

.

で述 べ た よ うに昇 降 動 作の しに く さ

,

恐怖感 な ど も判 断に 入っ て い るとも考え てい る

。

し か し な が ら, 昇 降動作の しにく さ

,

恐 怖 感 な どが どの程 度 判 断に影 響し た か は本 研 究で論 ずる ことは で き ない

。

さ らに, どの程 度かを 明 ら か に し な け れ ば本 研 究が成 立 し な い と も考え て いな い。 ま た

,

水 平 力と官 能 検 査の デ

ー

タとの整 合 性に関し て は

,

1

,

に述べ た と お り で あ り

,

整 合性を論 ず

.

6

必要 性はない と考え て い る

。

仮に, 質疑 者のい うと お りに論 ずる と す れば

,

危険階段で は水平 分力が小さい の で

,

安 全 階 段と 比較してすべ り や すい階 段で も安 全 性を増すこ と がで き る とい う常識 的に は考え ら れ ない結 果と な ろ う

。

いずれ に せ よ

,

質疑者の主張の ように

,

体 勢の不自 然さ に起因 するネガ ティブ な 評 価 が 官 能検査の結 果に紛 れ込ん で い る こ と は間違い ない といえ る。 た だ し, あ く までも

,

体 勢が不 安 定になれ ばわ ずか の すべ りも危 険 と 感ずる という すべ りを媒 体とし た評 価が主である ことを 強 調 す る

。

な ぜ な ら ば

,

体 勢の不 安 定さ などに起 因する すべ り と は関係のない ネガ ティブな評 価が卓 越 するとす れ ば, 特に危 険 階 段で は すべ り抵 抗の大小に か か わ らず すべ て の段 板に対しほぽ同じ安全性の評価が得ら れ るこ と とな り

,

すべ り抵 抗の増大と と も に安全 性の評価が高

一

146

 

一

く な る と い う本論文の結果は得ら れ ないか ら である。 以 上か ら

,

すべ り と は関係のない ネ ガティブな評価が結果 に紛れ込んでい る と して も本研究の主 旨は損な わ れ ない と考え る

。

  約

20

年に わ た る幾 多の安全性の研究の経験か ら

,

主 た る要 因以 外の要因 を 全 く切 り離して建築に おける居住 者の安 全 性の研 究 を実際に進め ること は非 常に困難と感 じ ていると と もに

,

国 内 外におい て他にすぐ れ た例 を数 多く見な い ことも付記する

。

 3

.

検 査 員 とい う用 語は官 能 検 査の分 野で は

一

般 的な 用 語であり (参 考

“

工学に おける官 能 検 査ハ ン ドブック

”

日本 科 学 技 術 連 盟 発 行

,

p

.

148, ほ か )

,

著 者の

一

部は 昭 和46年か ら建 築 学 会 論 文 報 告 集 を 通 して幾 度 と な く 使 用 して いるの で問題は ない といえる

。

た だし

,

被 験 者 などの用語を用いて も誤りで は な く, かつ 本諭 文の主旨 を 損なう もので は ない

。

 

4.

  階段 寸法 を決 定す るに当た り

,

予備実験を行い

,

段板に触れ な が ら昇降で きる限 界の寸法と して踏 面寸法 16cm , 蹴 上 げ 寸 法 24 cm を選 定し た (実 際に も存 在し てい る)

。

安 全 階 段 との 対 比 を 明 確にするた めに定 めた もの で, 建 築 基 準 法 施 行 令 等に合 致 する かどうか は本 研 究の 目的か ら して全く別 問 題で ある。 さ らに

,

以 上の階 段寸法の設定か ら

,

いか な る寸法の階 段で も

,

すべ りの 観 点か ら は

0.

7以上のすぺ り 抵抗が 必要という国 内 外に おいて は じ め ての定量 的な結 論を導い てい る とこ ろ を強 調す る。 現在だ けでな く

,

過去

・

未来を も含めて で き る だ け広く有り得る だ ろ う範 囲 (著 者が考え る妥 当な範 囲 である) を設 定 して研 究 を進 め

,一

般 論 を求 めるこ と が 多 様でかつ 変 化の激しい建 築 材 料

・

構 法にか か わ る研 究 に お い て必要不 可欠な理 念と考え て い る ことによっ て い る

。

 5

.

応 募 規 程を精読し な かっ たことによ る著者の ミ ス であり, 論 文 解 読上迷 惑を掛け た こと を陳 謝しま す

。

  以 上

,

主 張 を 明 確にするため

“

で ある調

”

で

,

回 答 さ せ ていた だ き ま し た

。

著者の論文に対し

,

熱心 な質 疑を 寄せてい た だいたこ と を 深 く感 謝 致 し ま す

。

ま た

,

この 種の研究に関する各分 野の研究方 法を も含め た考え方の 論 議の場が

,

一

方 的で観念 的な見解が ま か り 通 ること を 防ぐ意味でぜ ひ 必要と痛切 に感じてい ること を付 記し ま す

。

N工 工

一

Eleotronio  Library  

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