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戦前の開拓過程に於ける北海道地方税地租制度の変遷について

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(1)Title. 戦前の開拓過程に於ける北海道地方税地租制度の変遷について. Author(s). 沢口, 信光. Citation. 北海道學藝大學紀要. 第一部, 10(2): 235-256. Issue Date. 1960-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/3714. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 0巻 第1. 第2号. 北海道学芸大学紀要 (第一部). 5年2月 昭和3. 戦前の開拓過程に於る北海道地方税 地租制度の変遷について 沢. 信. 口. 光. 北海道学芸大学旭川分校経済学研究室. i Nobunl tsu sawaguchi: A S tudy on the History of the PrefecturaI Land Tax System in. Hokkaido in the. Course o 工 f Land DeVelop汀lent before the Great VVar 1. ま. え. が. き. 既に北海道学芸大学紀要第8巻第2号, 第9巻第2号, 第10巻第1号に於いて, 北海道に於い て は国税地祖は如何なる課税法令の下に徴収され, 且つそれは開拓地であるが故に, 如何に, その負. 担を軽減免祖されてきたかを検討した, ではそのような措置は地方税に於いても見られる現象であ. ったろぅか. 北海道に於ける農民に対する祖税政策の一環として地方税地祖も国税地祖と合せて検 討される必要があろう, その上で始めて農民の 保護政策が税制の上に如何に具現したかを明瞭なら. しめることができる, 尤も農民に対する税制はそれをもって尽きるわけではなく, 戸数割の如き重 要な税制が尚存するわけであり, 之等の点も詳細に検討される必要があるわけではあるが, こ で は北海道地方税地祖の点から解明を企てたい. 1 北海道地方税地租 (附加税・段別割) に関する規制推移の概要 地方費制度の噛矢は明治 8年地方税, 出港税及び雑収入を合して他の国庫収入と区別したことに. 始 ま る. 即 ち, 明 治10年 5月開拓使第4号達は地方税として引 く専売税, 鹿猟税, 網税, 劇場税, 貸. )明治8年 に遡り施 座敷税, 芸妓税, 娼妓税, 芸娼妓税, 鑑 札手数料, 怠 、納金をもつて地方税と し1 行 す る こ と した. 之によれば地方税の出現をもってしても地方税としての地租 (この場合地方税. 地租とは後年のいわゆる北海道地方税地租に該当するものを指す-筆者) は尚誕生し な か っ たこ とが知られる。 地方税地祖が誕生するのは明治1 3年に到ってである. 即ち明治]3年 5月開拓使乙 第4号布達に於いて「正租1 / ・ 民費ノ儀 ノ 自今地方税トシテ徴収シ 郡区ノ費用二充ッ」 がその規定で 5 ある. これに基づき札幌本庁, 函館支庁, 根室支庁管内ともに地方税として正祖1 / 6のが徴収され. )開拓使の廃止後三県時代が到来するが正租の1 なった2 / 5の率はそのま ) 設置に於いてもその課率に変化を認めない.4 ること. )道庁 踏襲され,3. 1) 大蔵省 : 開拓使事業報告第5編361頁参照 2) 大蔵省 : 開拓使事業報告第5編 553一559頁, 409一418頁, 494一504頁参照 3) 地方税徴収規則 「M17・4 札幌県甲第1 9号布達) に次の如くある, 「第3条 地租割は地租額の1 / 5を課 し……」 とある このような規定は昭和19年1月根室県甲第2号布達, 「地租割戸数割税徴収規則」 に / も見られる, 「第1条地租割税は地租1 2 )と同じ) 5を以て1年の定率とす.」(拠典 : 前掲{ 4 9 ) 北海道庁布達乙第10号 (MI ) .4 .14 「地方税率二拠り定ムル明治20年度賦課額ノ儀ノ ・明治1 7年8月元札幌県甲第47号布達ノ通り′心得ヘシ」 - 235 -.

(3) . . 沢. 口. 信. 光. とある, (拠典 : 北海道庁布合全書) 其の後年次の課率については布令全書にこれを発見すること を得ないがこれが継続をみたものの如く である. 明治25年刊 : 北海道志下巻によれば次の女あり, 正 / 租の1 5なる事を示めしている. 「地価割地方税 管内一般正租五分ノー」 尚地価割 が1貫して1 / 5の率の継続された事は次の表がこれを示め している,. . 激5 ,784 Mー 2 3 ¥ ’ 1誠 三5甥 i 24鰯5 11 字 g遍 照茎 ¥ 27,8401. ! 誹議 1三 1 iE豪 一隠 茎慶 一言 膏 雲 量 喜 憂 喜多 号 喜 二 ,三 十 ‐ー iY 8,321. 亘 旨r 十 キ 喜 三 三隠壷 i喜多 萱圭三 驚 キー. (註) ① 国税地租賦課額は帝国統計年鑑各回による, 1 までは帝国統計年鑑第9回874頁による. ② 地方税地租割は M16一M2 地方税地租割はその後の年次は帝国統計年鑑各回による. / 2となる. ③ 葵 明治34年北海道地方費法誕生. 地租割税率国税地租の1. )北海道の地方税その他の税 収 地方費制度を廃止し,5 3年3月, 政府は明治8 明治2 ,年以来の北海道 入はす べて回収しこれを国庫に収納 することになり明治34年に及ぶことになった. 然るに明治34年 北海道 自治施行のため 「北海道 会法」(M34 .3法 律第 2号)が誕生し, その財政を規定するものとし )再び地方税は地方費に移されることになっ て同年3月「北海道 地方費法」(法律第3 号)が制定され6 た, 今, 北海道 地方費法に於ける税関 係部分を摘出すれ ば次の如し. 北海道地方費法 (M34・3 法律第3号)(抄録) ・北海道地方税其他地方費二属スル収入 ヲ以テ之ヲ支弁ス 第 1 条 北海道地方費ノ ) ・左に掲ク ルモノノ外府県税ニ関スル規定ヲ準用ス7 第2条 北海道 地方税ノ税目ノ 1 . 反 別 割 2 . 水 産 税. ・地祖附加税ヲ賦課 セサル土地ノ所有者二之ヲ賦課ス. 但シ其ノ 土地ノ民有二帰シ 第3条 反別割ノ タル年翌年 ヨリ2年間及屯田兵士給与規則二依り給与シタル土 地二対シテハ現役中之ヲ賦課 セ ス (圏点筆者以下全て同じ) 第5 条. 地 祖1ム ラ 超 過 スル 附 加 税 ヲ 賦 課 セ ム トス ル ト キ ハ 内 務, 大 蔵 大 臣 ノ 認 可 ヲ 受 ク ヘ シ. (此. 34条) であるのと対比せよ-筆 / の場合明治32年3月 法第64号改正府県制では制限率 が1 3(第1 者). 以上の地方費法は明治34年4月1日より施行される事に なったのであるが課 率については本税地 租の1たをもって地租割の最高制限率とされたの であるが, 此の外, 国税免租地に対する地方税と して新たに反別割の規定が設けられたの であった.. 031頁一1032頁に詳しい. 5) 地方費制度の廃止理由については新撰北海道史第4巻1 的には北海道に於ける行 の要望もさることながら財政 は道民の自治 6) 北海道会法, 北海道地方費法の制定 政費国庫負担を減 じもって拓殖費を増加せんとすることにあった. 第15回議会園田政府委員の提案説明 次の如し, 「……地方制 度を設けまして地方行政費は北海道民において之を負担する事に致したならば それだけ国庫の負担を減ずる訳で ございますから其の減 じた額に多少の増額をしまして拓殖費を求めま したならば地方 行政, 拓殖行政の二つな がら革新する事が出来ると信 じまして此の案を提出したわけで 9頁) ございまする」(大日本帝国議会誌第5巻90 次の如し. 当時施行の府県制を見ると 7 地方費法の準拠する ) 6- -23.

(4) . 戦前の開拓 過程に於ける北海道地方税地祖制度の変遷について 府県制 (M32・3 法律第64号)(抄録) ・府県税ヲ納ムル義務ヲ負フ 第104条 府県内二住所ヲ有スル者ノ ・内務大臣及大蔵大臣之ヲ告示ス 第145条 此ノ法律二定ムル直接税, 種類ノ そこで告示を見よう. M32・6・19 内務省告示第69号 5条……直接税ノ種類左ノ如シ (抄録) 本年法律第64号府県制第14 府県税 地租割, 戸数割, 家屋税, 営業税, 雑種税, 営業税附加税, 所得税附加税. 9年6月閣令 元来, 国税免税の年期地には地方税を賦課されないのが原則であった. 即ち 明治1 0条に 「……土地ハ払下ノ翌年ヨリ10箇年ノ後ニ非サ レハ地租及地方 第16号北海道土地払下規則第1 0条にも 「……土地 0号第1 税ヲ課 セス」 と規定されてあり, 其の改正規則たる明治22年6月閣令第2. ノ・払 下ノ 翌年 ヨ リ20箇 年 ノ 後ニ アラ サ レハ 地 租 及 地 方 税 ヲ 課 セ ス」 と し て あ り, 国 税 免 租 地 は 叉 地. 方税の免租地でもあった. 然るに今や地方費法の成立をもって民有に帰したろ年の翌年より2年間 を経 越せるものはす べて北海道地方税反別割を課される事になったわけである。 これは官治より自 治体に移行せる北海道に財源を賦与する意図に よるもの であり, 当時の北海道の殆ん どが免租地で 8 )それは北海道にとられた止も う得ざる措置であったのであろう.北海道地方費法の あってみれば, 誕生に より, 北海道地方税の大綱が規定さえ たのであるが, 更に其の詳細は明治35年2月制定の北 海道地方税賦課規則によらなけれを ならない。 本 規則は部分的改正を経たろも昭和 2年4月北海道. 3号北海道地方税規則の誕生ま で北海道地方税賦課の其の後の基 本 的 規 則となったものであ 庁第4 る, 35年制定の同規則中の地租割並に新設段別割に関する部分を摘出すれば次の如し. )(抄録) 北海道地方税賦課 規則9 第5条. ・土地台帳記名者二賦課ス (以下略 筆者) 地祖割ノ. 第25条. ・土地台帳記名 者二賦課ス (中略) 段別割ハ土地台帳ノ 地種目ニ拘ハラス現地目ニ 段別割ノ. 依 り 之 ヲ 賦課 ス. 第27条. ・其ノ区町村内段別割納税総額二依り適宜ノ標準ヲ以テ各個賦課額 ・総代人会ノ 区町村会叉ノ. ヲ定 ムヘ シ 8) 年次がや 下るが明治37年北海道に於ける有租地, 年期免租地を見るに前者 47 ,815町 に し て 後 者 3%対7%と著しい対象をな 356 ,090町であり, 其の比率は前者12%, 後者88%であり, 同年の府県の9 7) ) している. (数字の拠典 : 大蔵省主税局統計年報書 (M3 9) 明治34年度北海道会決議書 (第1回通常会) による.. 明治37年4月, 非常特別税法が制定され国税の臨時増徴が行われることになったが, 地方自治体 の課税は国税増徴を阻害しないように制限を受ける事になった. 北海道について言えば, 同法第 1 1 o / )に於いて地租附加税では地租本税定率の5 22条・ o , , 段別割では1反歩つき平均40銭, ) 更に附加 / 税と段別割とを併課する場合に於いては段別割の総額は総段別地租額の5 o と附加税総額との差額 , をもって最上限とされた (第22条第1頁第2号) 尤も以上の制限課課率は原則であり, 制限外の課 税もあり得たのである. 即ち, 非常災害の復旧, 水利費の調達がこれである. (第22条第 2項) 既. に述べたように北海道は免租地の多いため段別割が北海道地方税として明治期大正前期を通じて地 租附加税以上に重要性を持つものであったが, 従前等級を附せられざりし田畑宅地に対し, 明治 41年度より, 始めて段別割の賦課について等級が附せられることになった. 因みに明治41年度北海 道地方税課目課額についての決議事項次の如し。 2 ) 1年度北海道地方税課目課 額左ノ如シ1 第 1条 明治4 (中略) 段別割. 田. 1 等 札幌函館小樽区, 及札幌上川空知小樽支庁管内 -237-.

(5) . 沢. ロ. 信. 2. 等 函館岩内室蘭支庁管内. 3. 等 桧山寿都増毛浦河河西支庁管内. 光. 4 等 網走宗谷釧路根室支庁管内 1 等 札幌函館小樽区, 及札幌上川空知小樽支庁管内 2 等 室蘭河西寿都岩内函館支庁管内. 畑. 宅地. 桧山増毛浦河網走支庁管内. 3. 等. 4. 等 宗谷釧路根 室支庁管内. 1等ヨリ5等別記 (省略-筆 者). 尚牧場海産干場には 等級を附せられることなく賦課された.. 10 ) 非常特別税法 (M37・4 法第3号) 第22条中, 北海道関係部分を抽出すれば次の如し. ・左ノ制限以内ノ 地租附加税叉ハ段別割ヲ課スルノ外, 土地二対シ 北海道府県市町村其ノ他ノ公共団体〉 テ課税スルコトラ得ス 1 北海道 ……北海道ノ 区1級町村及2級町村 / 附加税ノミ課スルトキ 地租5 ・ o 0銭 段別割ノミ 課スルトキ 1反歩二付平均金4 / ・総段別地租額ノ 5 ・ oト附加税総額トノ差 附加税及段別割ヲ併課スル場合ニ於テ, 段別割ノ総額ノ 額 ヲ超ユル コト ラ得ス. 第2条. (各種国税, 増徴についての規定一筆者) 二依ル地租……ノ増徴額ニ対シテハ附加税ヲ課スル. コトラ得ス. 1 1) 当時段別割は畑は勿論水田にせよ1等地に於いてもはる かに40銭より低かったのであり, 狙いは宅地段 別割は急騰に対応して之に対す る制限にあるものと思われる. (第4表参照) 12 ) 明治41年度北海道会決議書 (第8回通常会) による.. 明治41年3月 法律第37号 「地方税制限二関スル法律」 が制定されたが, 意図するところは非常特 3年府県制の制定によっ て府県税と改められ, 其の後の 別税法に於る地方税 (地方税の呼称は明治2 呼称たる地方税は府県税, 市町村税の両者を含む) の制限を緩和し, 以っ て地方諸般の事業の発達 3 ) 尚地方税制限法 (正確には地方税 制 限に関するは法律) は幾度か の障碍を除くことにあった.1 0号地方税法の出現まで存続し地方税税率の限界を規制 制限率の改正を受けつ も昭和15年法律第6 し た.. o / o oに, 段 別割 に つ い て は毎 , 地方税制限法は北海道に対しては地租附加税制限率を地租本税の G 2 4 ) 且つ同法は制限率の1 / 地目平均40銭と改めた.1 o以内の限制外課税 (第5条第 1項) 更に災害 o , 復旧水利伝染病負債対策につい て以上の制限以上の課税 をなし得ることを規定した。(第5条第2項) 13 ) 地方税制限に関する法律提案理由について吉原政府委員の説明次の如し 「……非常特別税法に於きまし て地方の課税に厳格な制限を加えて ございましたが, 非常特別税法は永久の法律となりまして戦後にお きましても依然, 地方税の制限を加えて置きますると, 実際地方と必要なる事業を致しまするに付て, 或は天災其他に於て己むべからざる場合に於ても 非常に困難になので, 是に幾分の制限を緩めると言う ことに致したしー…・ 」 (帝国議会誌第7巻83頁) 14 ) 地方税制限二関スル法律 (M41・3 法律第37号) ・左ノ制限以内ノ地租附加税叉ハ段別割ヲ課スルノ外, 土地二対 第1条 北海道府県其ノ他ノ公共団体ノ シテ課 税ス ル コトラ得ス. 1 . 北海道…北海道ノ区, 1級町村及2級町村…… 附加税ノミ ラ課スルトキ 地租 m/ ・ o o リノミ ラ課スルトキ 1反歩二付毎地目平均金40銭 段別書 0 / 附加税及段別割ヲ併課スル場合ニ於テハ, 段別割ノ総額ハ, 其ノ地日ノ 地租額6 ・ o oト附加税トノ 差額ヲ超ュルコトヲ得ス. 3年, かねてより延 々になっていたところの日露戦時の重税軽減を目的 として税制の整理が 明治4 断行され’ これにより地租条例も改正され, 従前の定率分増徴分を統合して新定率が設定された 3年3月法律第2 7号が即ちそれ が, これに伴い当然地方税制限法も改正を受けたわけである. 明治4 -238-.

(6) . 戦前の開拓過程に於ける北海道地方税地祖制度の変遷について 1 5 3 2 7 )同 法 に よ る 改 正 制 限率 は北 海道 に 於 い て は 宅地 1 / / で ある。 / o 田畑 3 o o其 他 土 地2 , , , , で あ り, 反. 7号法律による制限率は更に 別割は変化を見ない. 更に明治44年3月法律第32号をもって前年の第2 改正を重ね, 従前の三種別の地目が宅地, 其他土地の二種に統合されたのであるが, 制限率は宅地 2 地租はそのま であり, 其他土地は従前の田畑地租其の他土地地租が統合され制限率は3 / ・ o oとな った。 段別割は変化を見ない. 1 5 ) 改正地方税制限二関スル法律 (M43・3 法律第27号) 第1条 (本文は明治4 1年法律第37号に同 じ-筆者) 1 . 北海道…… 附加税ノミラ課スルトキ 1 3 / ・ o o 3 2 / ・ o o. 宅 地地租 田畑地租. 7 2 / 其他ノ土地地租 ・ o o 段別割ノミ ラ課スルトキ 1反歩二付. 毎地目平均金40銭. 以上の制 限率が実質的に如何なる変化を意味するかについては第3表を見られたい。 こ で道議会で決定された段別割賦課方法の変化を見よう 明治4 1年度より段別割に等級が附せ .. られるようになったことは既に述べた通りであるが, 等級は田畑について言えば支庁単位のもので 6 )漸 あったので, 引続いて更にこれを町村別等級の決定に改めることの要望があったのであるが,1 6回通常会 (大正5年1 0月~11月) に於いて大正6年度分より其の (田畑の) 等級が町村単位 く第1 1 ) 粗大の欠陥が是正されたのであった 尚其の年より従前反別割賦課外におかれた地 に決定きれ,7 。 目たる山林原野が賦課対称として課税されるようになったことを附言する。 1 6 ) 明治40年12月20日北海道会議長より北海道長官宛次の如き要望が提出された, 本道ノ公益二関スル事件ニシテ左記ノ諸項, 別記ノ理由有之候二付御採用相成度 (中 略) 本道地方税段別割二各町村別二等級ヲ附セラ レソコト ラ望ム 理. 由. ・水産税ト相僕テ実二本道地方費二大財源ノ其一ナリ 之力賦課ノ方法其ノ 得失ノ 本道ノ地方税及別割ノ 如何ニョリテハ道民ノ利害休戚二関係スルトコロ蓋シ砂少ナリトセス 然ルニ従来土地ノ肥痔便否二関 ・先ッ支庁別二等級ヲ附シ梢々其公平二近カラムコトラ期シタル スル均一ノ賦課ラナシタルラ以テ本会ノ ・次年度 モ更二町村別二等級ヲ附スルニ非サレハ末夕善ク正鵠ヲ得タルモノト謂フラ得ス 依テ当局者ノ 迄二宣宜ノ調査ヲ遂ヶ町村別二等級ヲ附シ本会趣旨ノアル所ヲ全フス ヘキ様発案セラ レソコトラ望ム (第7回通常会 北海道会決議書による.) 02頁4 03頁参照されたい. 17 ) 町村単位の等級の決定については北海道議会史第2巻4 18 ) 従前山林原野は収入なしとして, 或いは同時に保護の要ありとして賦課されなかった. (これについて 3回通常会県(アガタ)参与員の答弁 10頁) 第1 1回道議会太田参与員の答弁 (北海道議会史第1巻10 は第1 12頁を参照きれたい.) 後に到って第16回通常会に於て岩泉参与員が調査の結果, 1町歩 (前掲第2巻1 について1円くらいの収益があると認めたことを述べている。 (前掲第2巻429頁参照) これ山 林 原野 が課税対称に編入された所以である. 且つ第19回通常会 (T8) 議決書によれば山林原野の反別割等級 は区, 支庁単位等級をとっている.. 国法による制限率に移ろう。 欧 州 大戦の勃発による物価の高騰により地方公共 団体の財政膨脹 9 ) その財源の補強のために大正8年3月法律第2 9号 「時局ノ影響二因ル 地 方税制限拡張ニ関 し,1 0 レ法律」 が公布され北海道地方税たる地租附加税は既定制限の8 / スノ m までその制 限 が 拡 張 さ れ ,. 0 )大正8年法律第2 9号は暫時的なものであったが, 大正9年恒久的 措置を講ず べく法 律第37号 た,2 を制定し其の制限は三度拡張すること なった. 第37号によれば地租附加税はその制 限 率 は 宅 3 4 3 2 地1 / こ れ に 含 ま れ る) は3 / / / o に, 其 他 土地 (田畑 が. o o か ら3 , o , , o o か ら8 , o oに, 段 別 割 制 膿ま40銭 1 ) か ら 1 円に な つ た, 2 1 9 ) 大正8年3月法律第29号公布前後の地方歳出膨脹状況次の如し。. 一239-.

(7) . 沢. 口. 信. 光. 1全国道府県歳出 影 響 一 礼慎重券 T. 311,635. に V. 328,558. 378 ,569. 495,041 652,387. 9 10. 千円. . 3 4 丁. 949 ,166. 1,078.450. 、. 3 0 ,33 4 2 9 1 , 2,562 2 ,901. 3 ,723 5,398. 8,126 10 ,715. 128 155 195 255 312 343 265. (註) 全国は地方財政詳覧による. 物価指数は日銀調卸売物価指数 20 ) T8・3 法律第29号 (抄録) ・当分ノ内時局ノ影響二因り必要ナル費用二充ツルタメ, 内務大臣及大蔵大臣ノ許 北海道府県及市町村ノ 可ヲ受ヶ明治41年法律第37号第1条乃至第3条ノ制限ヲ超過シテ課税スルコトラ得但シ左ノ限度ヲ超ュ ル コト ヲ得ス. 1 . 北海道, 府県ニアリテハ明治41年法律第37号第1条乃至第3条二於テ北海道府県二付規定シタル各 0 / ・制限額ノ 8 税ノ制限率叉ノ ・ o 。 21 ) T9・8 法律第29号 (抄録) 明治41年法律第37号中左ノ通り改正ス 第1条中 「百分ノ 十三」 ヲ 「百分ノ 三十四」 二 「百分ノ 三十二」 ヲ 「百分ノ八十三」 ニ「四十銭」 ヲ「一 円」 ニ ……. 大正9年 8月勅令第282号により制限外課 税許可権の一部の地方長官への委譲があったが, 附加 変化 はない. 大正1 1年 4月法律第58号により北海道地方費法が. 税段別割の制限率制限額そのもの. 改正されたが, これは府県制の改正に伴う改正であった. がそれはともかくと して, 改正点は北海 道地方費法と北海道地方令の統合であり, 特 別 税と 、しての従来の水産税の規定の廃止であった. (但し水産税そのものは存続) 段別割の規定そのものは実質的変化がなく, 既に不要になっていた 2 屯田兵服役中段別割賦課免除の規定が削除されたことに止まる 2 ) 以 後 段別割は水産税と共に特 . 別税から雑種税に組替えられること なった. 22). TI 1・4 法律第58号改正北海道地方費法 (抄録) ・地租ヲ賦課セサル土地ノ所有者二対シテハ其ノ土地ノ 民有二帰シタル年 ノ 翌 年 ヨ リ 第3条 段別割ノ 2年間之 ヲ賦課スルコトラ得ス (従前の屯田兵免租の 条文の消失したことに注意). 2年3月法律第30号による或いは大正1 5年 3月法律第25号による両度の改正地方税制限法に 大正1 於いても他種附加税の改正にも拘らず地祖附加税段別割の改正は之を見ない. 大正15年3月 法 律 第24号 「地方税二関スル法律」 をもって特別地税が出現する. 本法は国税附加税以外の地方税に関. する其の後の根本法規となったものであるが地租に関する部分を 抽出すれ ば次の如くである. 大正 15年3月法律第6号改正地租改正条例によって田畑地価合算2 00円未満の国税地租 免 税とせられる 3条ノ2) に対応し, これに道府県税の課税措置が講ぜられた. 特別地税が即 こと (法律第6 号第1 3 ) ものであるが, か る零細 ちそれである. 元来零細自作地免祖は社会政策的意 図より行われた2. 自作地に対しても地方税を課税せざるを得な かったことは地方財源の困窮を示めすと共 に社会政策 4号 「地方税二関スル法律」 的意図の姑 息性を示めすものであろう. それはともかくとして法律第2. は特別地税の創設と併せて其の制限率を規定した. 同法によれば北海道に於いては特別地税制眼率 6 4 ) 且つそれは当該地価に対する地租附加税に相当する当を超えざる制限が附 され / ・ は2 ・ o oであり,2 た. (第8 条). 23 ) 北海道学芸大学紀要第8巻第2号掲載拙稿 「北海道に於ける地租の変遷」99頁掲載浜口国務大臣の議会 -240-.

(8) . 戦前の開拓過程に於ける北海道地方税地祖制度の変遷について 答弁を参照されたい。 4号 「地方税二関スル法律」 (抄録) 24 ) T15・3 法律第2 6 7 ・北海道ニアリテハ地価2 / 第3条 特別地税ノ賦課率ノ ・ / . , o o以内, 府県ニアリテハ地価3 , o oトス 第7条 特別ノ 必要アル場合二於テハ内務大蔵大臣ノ許可ヲ受ヶ第3条, 第5条 (特別地税ノ附加税ト ≧ / 段別割ヲ餅課スル場合ノ規定--筆者) 二規定スル制限ヲ超過シ其ノ r ・ o o以内ニ於テ特別地税 …… ヲ 賦課スルコトラ得。. 大正15年 「地方税二関スル法律」 の出現は地方税制に大改革をもたらしたが, それによって北海 道に於いても明治35年2月制定以来の 「北海道地方税賦課規則」 の全面的改正が行われ, 昭和2年 4月北海道庁令第4 3号 「北海道地方税規則」 が誕生する. 同規則による地租附加税・段別割に関す る部分を抽出すれば次の如し。 3号) (抄録) 北海道地方税規則 (S2・4 北海道庁令第4. 第 1条. 地 方 税ノ ・左ニ 掲ク ル 税 目二 依 り 之 ヲ 賦 課 ス. 1 ,地租附加税 2 .特別地税 7 .段別割 2 ・各国税納税義務者二之ヲ賦課ス 第 条 地祖附加税…ノ 第3条 段別割ハ地価ノ設定ナキ土地ニ対 シ左二掲クル者二之ヲ賦課ス 1 .. 2 (省略一筆者). 3 . 其ノ他ノ土地二付テハ所有者 (其の他土地とは質権の設定なき土地と百年以上の地上権の なき土地-筆者) 第10条 段別割ノ地目ハ現地目ニ依ル 6条 段別割ノ各箇ノ賦課額ノ 第2 ・左ノ区別二従ヒ之ヲ決定ス,. 1 , 定期 課 税ニ 係 ル モ ノ ニ 在 り テ ハ 市 町 村 会 二 於 テ 之 ヲ 決 定 ス … 附. 則. ・大正16年度分ヨリ之ヲ適用ス. 本則ノ. 北海道地方税賦課規則……ノ ・大正15年度分限り之ヲ廃止ス 8号地租法が制定され国税地租課税方法に一大転換がもたらされた. 即ち課 昭和6年3月法律第2. 税標準が地価より賃貸価格に改正され, 且つ課率も従来田畑, 宅地, 雑地, 三地 目によってそれぞ れ異にしていたのであるが, 今や新法により地目も 1本化し且つその課率も1本化した の で, 附 加税も叉それ に応 じて地目を1本化し制限率も1本化されること なった. 昭和6年4月 法 律第 5 )改正 「地方税制限二関スル法 律」 が即ちそれである 改正法によれば北海道地方税地租は地 1号2 5 . 2 9 2 目1本制限率8 / / / , o oに定められた. (但し昭和6年のみは8 o oが7 o oに定められた (附則) 更に同 , , 時に (同月同日法律番号では早いが) 特別地税も改正された. 即 ち 昭和6年4月法律第50号改正. 「地方税二関スル法律」 により従来地価2 00円未満に改められ, 且つ課 00円未満の免租が賃貸価格2 1 2 6 ) 率は賃貸価格の3 / . を制限率と規 定された m , . 25) 地方税制限二関スル法律中改正 (S6・4 法律第51号) 3 4 2 第1条第1号中 「宅地地租3 」 ヲ 「地租8 / 」 二……改ム / / , ・ , n o o o o o 其ノ他ノ土地地租8 2 6 ) 地方税二関スル法律中改正 (S6・4 法律第50号) (抄録) 第2条 特別地税ノ ・地租法第70条ノ規定二依りテ地租ヲ免除シタル田畑二対シ地租法第8条ノ賃貸 価格ヲ標準トシテ之 ヲ賦課ス 第3条 第1項ヲ左ノ如ク改ム 1 / ・賃貸価格ノ 3 ・ 特別地税ノ賦課率ノ ・ o o以 内トス. 地租法の誕生並びに上記諸法律の改正に対応 して北海道地方税規則も改められ北海道地方税条例 へと脱皮する, これにより段別割は従前, 年々の課率が毎年の道議会に於いて決定されていたもの が, 新条例により恒久的に一定の課率が決定されたのであった. 7 )(S703 北海道条例第3 号) (抄録) 北海道地方税条例2 -241-.

(9) . ロ. 沢. 信. 光. 第1条 地方税ノ ・左ノ税目ニ依り之ヲ賦課ス 2 1 . 営業収益税附加税 . 特別地税 3 , 地租附加税 , 税 6 . 雑種税 . 段別割 8 , 家屋税 7 , 営業税 9 第2条 国税附加税ノ ・各国税納税義務者ニ之ヲ賦課ス 第3条. 4 . 所得税附加税. 5 . 鉱業税附加. 段別割ノ ・地租 ヲ徴セサル土地 (地租法ノ規定二依 ル免租年期地, 災害免租地及自作農免租. 地ヲ含マス) 二対シ所有者ニ之ヲ 賦課ス 第8条 3条 第1. 荒地 (災害二因り地形ヲ変シ叉ハ作土ヲ損傷シタ ル土地) ニ対シテハ段別割 ヲ賦課 セズ 段別割ノ ・左ノ課税標準及税率二依り之ヲ賦課ス. ・現地目二依り之ヲ 賦課ス 段別割ノ. 3 4. 田. 原 7. 3. 「 2 5銭 其他ノ - 21. 3. 18. 1等地 畑. 野. 附. 1段平均. 土. 地. 5. 3. 等地 1 3. 1段平均. iF 8. 則. 本条例ハ昭和7年度分ヨリ之ヲ適用ス 北海道地方税規則……ハ 昭和6年度分限り之ヲ廃止ス. 27 ) 昭和7年3月道庁公報による.. 5年税制改革により新たに地方税法 (法律第60号) が誕生し, 従前の 「地方税制限二関スル 昭和1 M 41・3 法律第37号)」 「地方税二関スル法律 (T15・3 法律第24号)」 は廃止されることに 「 法律 なった. 先ず従前の反別割が廃止されこれに代るものとして反別税が創設され, こ れ は減租年期 地及び免租年期地のみを対称とし評 定賃貸価格を標準と し地租附加税に準 じ 賦 課 し得ること し 8 ) 反別割は元来, 年期免租地に課せられたものであるが 5年より適用 た.2 , これと併立して大正1 された国税地租免租地 (自作農免租地, 後の小農免租地) に地方税として課されていた特別地税は. これを規定した 「地方税ニ関スル法律」 の廃止と共に消滅することになった. と は言え特別地税の 実質的負担が消滅したわけではなく, これは地租本税の免税にも拘 らず地租附加税として存続する こと. 9 ) な っ た, 2. 28 ) 地方税法 (S1 3 法律第60号) 第48条 独立税トシテ課スコトラ得ベキ府県税左ノ如シ 段別税, 船舶税, 自動車税, 電柱税, 不動産取得税, 漁業権税, 狩猟者税, 芸妓税 ・減租年期地及免租年期地二対シ評定賃貸価格ヲ標準トシテ其ノ所有者二之 第49条第1項 段別税ノ 29 ). 課ス ラョ. 「…叉地租に付ては従前の如く, 賃貸価格200円未満の自作農地に対し自作農保護の見地より国税分を - 242一.

(10) . 戦前の開拓過程に於ける北海道地方税地祖制度の変遷について 免除し, 附別税の賦課だけを認めることと致したのであります…」 (第7 5議会に於ける児玉内務大臣の 説明) 尚大正1 5年法律第60号第44条は次の如く規定してある. 「地租 附加税ノ課税二付テハ地租法第7 0条ノ規定(賃貸価格2 00円未満の小農地国税地租免租の 規定一筆 者) 二依ル地租ノ免除ノ ・之ヲ為サザルモノ ト看倣ス」. 0 0左仰 が制限率であり 災害応急復旧o伝染病予防等の費 次に地租附加税について言えば本税の1 , 賜 0 用を要する場合は本税の / o oが制限率となっている. 段別割の制限について言 ねズ地祖附加税の . 0 ) 賦課率が限界である,3 5年制定の地方税法の成立は北海道地方費法の改正にも当然影響を与え, 北海道の税制は最 昭和1 早や何れの面に於いても府県と相異した特殊なものたらざるようし こなった. 次の法 律はこれを物語 る。. 改正北海道地方費法 (S1 5・3 法律第66号) (抄録) 北海道地方費法中左ノ通改正ス 第2条 北海道地方税 及其ノ賦課徴収ニ関シテハ地方税法ノ定ムル所二依ル3 1 ) 3 第 条 削除 (原文) 附. 則. に法ノ・昭 和15年 4 月 1 日 ヨ リ 之 ヲ 施 行 ス. 以上の改正法は本道にとってかなり重要であるので累をいとわず従前のものを掲げ比較対照 しよ 5法第66号施行前は次の規定によっていた 即ち次の如し う, 即ちS1 。 。 5日公布法律第3号 北海道地方費法(抄録) 明治34年3月2 (本法は数度の改正あり, 以下は昭和1 5年法律第66号による改正前の最終法である,) 第2条 北海道地方税二関シテハ法律助令二別 段ノ規定アル場合ヲ除クノ外 府県税二関スル規定ヲ準用ス , 第3条 段別割ノ ・地租ヲ賦課セザル 土地ノ所有者二対シテハ, 其ノ土地ノ民有二帰シタル年ノ翌年ヨリニ年間 之二賦課スルコトラ得ズ 30 ) 地方税法 (S1 5・3 法律第60号). o o / 第36条 地租附加税…ノ賦課率ガ本税ノ l , o o ヲ超ュルトキハ内務大臣大蔵大臣ノ許可ヲ受ク ベシ 0 2 / 但シ左二掲ゲル場合二於テ賦課率ガ本税ノ 1 , o o ヲ超エザルトキハ此ノ限ニ在ラズ 1 . 災害応急費, 災害復旧費, 伝染病予防費及国営事業負担金二充ツル為借入シタル負債ノ 元 利償還 ノ タ メ 費用 ニ 要 ス ル トキ. 2 ・復旧ノ為費用 ヲ要スルトキ . 災害応急叉ノ 3 . 伝染病予防ノ為費用ヲ要スルトキ 第4 9条 (第3項) 段別割ノ賦課率ノ ・地租ノ税率二其ノ府県二於ケル地租附加税ノ賦課率ヲ乗ジタルモノ ラ超 ュ ル コ ト ヲ 得 ス. 31 ・北海道地方費二…準用ス」 と言うのが地方税法第1条の定むると こ ろ で あ ) 本法中府県二関スル規定ノ る.. 地方税の誕生は北海道の課税規則たる北海道地方税 条例をも改正せ しめた 改正の要点は地方税法 。 による制限率の改正にともなう附加税並びに段別割の課率の改正である. 5・1ool 北海道条例第8号) (抄録) 改正 北海道地方税条例 (S1. 第1条. 北海道地方税 (以下地方税ト称スー原女) 及其ノ賦課徴収二関 シテハ法律命令二定ムルモ. ノ ノ 外本 条 例ノ 定 ム ル トコロニ 依 ル. 第2条. ・左ノ税 目ニ依り之ヲ賦課ス 地方税ノ. 1 , 国税附加税 地租附加税 2 . 独. 立. 段別税. 営業税附加税. 家屋税附加税. 鉱区税附加税. 税. 船舶税 自動車税. 電柱税 不動産取得税 漁業権税 -・243-. 狩猟者税. 芸妓税.

(11) . 沢. ロ. 光. 信. 2 . 都市計画税 地祖割 営業割 第5条 左ニ掲ケルモノニ対シテハ独立税 ヲ賦課セス 1 . 荒地 (災害二因り地形ヲ変シ叉ハ作土ヲ損傷シタル土地) 2 . 各納税義務者二付同一市町村内ニ於ル評定賃貸格価ノ合計金額5円未満ノ土地.. 第6条. ・左ノ課 税標準及税率二依り之ヲ賦課 ス (抄録) 地方税ノ 日. 税. 1. 課税標準及税率. 租 地租附加票 虚 ; ; ; ; 1 別 段 飾“ ;. 第7 条. …段別税ノ課税標準タ ル評定賃貸価格ハ各地目毎 ニ 其ノ状況ノ類似スル土地ノ 賃貸価格二. 比較シ之ヲ定ム 附. 第34条 第36条. 則. 5年度分 ヨリ之ヲ適用ス 本条例ノ ・昭和1 6年度分迄二限り従前ノ 段別 段別税ノ賦課 二関シテハ第6条及第7条ノ規定二拘ラス昭和1. 割ニ関スル規定ニ依ル 3条ノ規定二拘ラス税率ノ ・左二定メタルモノ ニ依ル 但シ改 正前ノ条例第1 地. 課税標準及税率. 目. 1等. 1坪平均. 地. 課税標準及税率. 目. 4 銭 6厘 2毛. 1銭2厘3毛. 4. 6厘 3毛. 5. 3銭8厘 5毛. 2. 宅. 地. 3. 4厘. 6. 3銭 0 8毛. 4. 2厘 4 毛. 7. 2銭 3厘 1毛. 5. 1厘. 8. 1銭5厘 4毛. 1等. 畑. 1等. .反平均 20銭2厘. 牧 場. 2. 16銭 9 厘 4 毛. 3. 14銭 6 厘 3 毛. 4. 13銭 O 9毛. 5. 10銭 7厘 8 毛. 山. 林. 6. 8 銭 4 厘 7毛. 原. 野. 7. 6 銭 9厘 3 毛. 其. 他. ±. 地. 1反平均. 2厘 7毛. 2. 2厘 3毛. 3. 1厘 8 毛. 1等. 1反平均. 2厘3毛. 2. 1厘 8 毛. 3. 1厘 1 毛. (註) 昭和15年10月千り道庁公報による, 地租附加税の制限率の改正は地方税法制定後太平洋戦争終結迄 9年2月法律第7号をもっ て地租法が改正され国税地租の課率 これをみないのであるが, 然し昭和1 3 0 o 2 で が ./棚 から ./m,へ改められたの , 地方税地租附加税は其の制限率そのものが明文 上変化なく とも実質的には変化を受けたことに なる. 靭て以上は地租附加税並びに段別割の税制の推移の概要 であるが, これを一括表示し た の が 第 こ >で国法たる税法律をみるに,. 1表の1である. 更に北海道に於いて地租附加税なり段別割なりに於いて適用法律が内地府県と異 にするかを明かにするために掲げたものが第1表の 2である. 既に述 べた如く地租附加税は地租本. 税を基準としてその税率を規定したのであって, それによっては必ずしもその税率は明瞭にはなら ‐-244一‐.

(12) . . 戦前の開拓過程に於ける北海道地方税地祖制度の変遷について. ない, というのは地租本税の税率は国庫才入の必要に応 じて 改 正変化せしめられたからである, (第2表参照) そこで地方税地租附加税の税率を明瞭ならしめるためには地価若くは賃貸価格を基 準にしてこれを眺める必要がある. か〉る観点から地方税地租附加税の制限率をみたものが第3表 であ る.. 第1表の1. ‐法. 律. 北海道地方税地租 (含段別割) 制限率一覧. 名 1(麗醍灘 腰際も1 制限外課率 1. ルm年5月開拓使第4号達1地租附加税未誕生. 」. M静5開拓使乙第4号布 進 物 (固定率). f. M [ 19・4. ー ー地価割創設. . . M4 1・ 3(法律第37号) 地方税制限二関スル法律 M43・3(法律第27号) 改正地方税制限二関スル法 地方税制限二関スル法. 『 律. / 定率の5 ・ o 反別割 1反平均 4o銭. 同. 2 / の1 t o以 上 o. 1反 歩 平 均 40銭. 別割 , 反別割 M44 宅 地 , ・3(法律第32号) 改正地方税制限二関スル法 其 他. 1 3 / , o o 3 2 / ・ o o 7 2 / ・ o o 則. 上. ①北海道地方税として反 別割が創設. ②地租本税に対する課率 が府県と始めて同一と なる 1法‘ 37号によって常 限外に二段階が設けら れた ②本法は S15法第60号地 方税法の出現をもって 廃止. . o / 定率の6 , o o 反別割 毎地目 ′ 地 田 畑 他 其 、 他. 要. 鑑 艶 競 鞭生. ’限外課≧′の創設 但し M34 ・3(法律第3号) 1 /(制限率一以下同様) 制限外課率の適用は内 北海道地方費法 2 M37 ・4(法律第3号) 非常特別税法. 摘. 同. 上. 変更なし 1 3なo o 3 2 / ・ o o. 同 上 上 改正地方税制限二 酵 法度適 評弘 一 同. 田畑は 「其の他」 の中に 座 包轄さる. 地方税1鱗雲饗剥 製曇一同上 時 局 ノ影響却し 1艮 - ニ ス ル 4 ;. T8・3(法律 29号). 言 ク 跳 躍綴鰯スル法度 醤一 ;1円 i同上 段別割 , 1反 亭. 律. T嘉 聯善 1堀夢, 図式 影 一驚鞭 嬢 奮 蛋 o o , o o 1 .蝋 勃 一環橿紗 ,oo ョ 糧 S6 ・4 (法律第50号). S駐 闘鋳礎関ョ農騒 が需 2 / m- 法律 S15 ・3(法律第60号) 地方税法. o o / 地目1本 本税の l ・ o o 反別税 : 地租附加税に準 、課 す る じ- じ賦課する. -245【. 1次制限率 : o人o 2 税の1 o. 2次制限率 : o 2 / 税 の1 以上 本 税の ・ o o以上. i. 反別割廃止. 反別税の創設.

(13) . 沢. ロ. 第1表の2. 法. 律. 光. 府県税地租制限率一覧. 1 課率叉は制限課率 1 制 限 外 課 率 i. 名. M6年7月太政官布告. 地租改正条例. 信. 第272号. 尚, 府県と市町村の財政の. 区別生せず. 地価割は民費. 地租本税の. として賦課せられおりしも 地租改正条例をもって始め てこれに制限率を設けた.. ,3(固定率) (全文). M・ o ‐噸 太政官布告第2『. 1 5 唯 謝 ′. M義男 磯 官布告第1 9号 税. ・ 6E屡 覇≧ /. 4 8 号1 職繭 麗断第. 要. 摘. 一 以前は府県と市町村の財政 の区別なきを地方税規則の 公布により, これを分劃.. -1. 弓屡報i. 制限外課課税認めら (制限率一以下同様 牛一 る 但し制限率以上. M23・5 法律第3 5号. .を). 府県制. .. の課率の適用は内務 0条) 笑談 (第9 実髭 鱈 繋 務. ・ .“. M2 3 ・ 5 法律第3 6号締 一. 1. f. M灘 灘 第6 4号. 1本税定率編 伽 一 同 上. 1 羅 獅 駆 には附加. M 跳 勅令第班号. 1本税定率 耐2(全女)1同 上. 1同 上. M 欺 論叢裏3号. i喪鑓 器 機第 2 2 条 1同 上. f同 上. 以下適用法律は北海道に同じ (備考) 明治37年非常増別法を含めてそれ以下の年次の地方税の本税地租 を基準とする本税に対する地租附. 加税の税率規定は全く北海道と同一となる. 但し北海道は地租本税そのものが内地府県と異る故, 地価に対 する制限税率は自ら異る. 尚地価若くは賃貸価格に対する 附 加 税 の制限率が両者全く同一となるのは, 昭和6年法律第50号以後であ る.. 年. 第2表. 国. i府. 県 1. 1 地 目 1 北海道 田. MIO以後. 畑. 市街宅地 郡村宅地 雑. 地. 田. 畑. M37以後. . 田. 畑. 市街宅地 郡村宅地 雑. 地. 饗宴圭司 響. (地 の) 地価 面の ) (地 ▲の 1.O 百分の 2.5 百分の ,o 1.O. 2.5 2.5. 1.O 1.0. 率. 1.O. 2.5 2.5 2.5 2.5. 1.o. 定. 率 1 .0. 2.5 2.5. 率. 2.5. 定. 1.O. 地. 租. 課. 率. 法. 律. 北海道 : M9年12月 太政官布告第1 61号 府 県 : MI 0・1. 太政官布告第1号. 2.5 定. M32以後 市街宅地 郡村宅地 . 税. 府. 県 ; M31・12 法律第32号. 北海道 : 太政官布告第161号 (継続). 藷海震}M浄4. 2 ,5. 一246一. 法律第3号非常 棚i i税法.

(14) . 戦前の開拓過程に於ける北海道地方税地祖制度の変遷について. 年 i地. 目. -コヒ 海 道-府. 畑. 田. 市街宅地 郡村宅地 雑. 地. 田 宅 雑. 畑 地 地. 田. 畑 ‐ 地. 宅 E i 来 S6 以後. 1。0 定 1.O 1.O 率 1.O. 地. 県 [. 信 峯. 4.0. 5.5. ) 宝 賃貸価格の 分の 3.8 蓋海濃} $ 3 法律第 2 8号地租法 1器那3. 地目 1本. 4号改正地租法 鳶海農 ド .3 法律第3. 鮎以後i地目,本i. 2 。1 ,. 2. 糊 以後1地目,本ー. 3 。1 ,. 30 鳶 職. (註). 律. 法. 珊 ・2 法律第7号改正地租法. 特に 「定率」 を記入した年は定率の外に臨時増徴のあったことを示す. 第3表. 地価(叉は賃貸価格)に対する北海道地方税地租附加税の制限率 律. 法. -. 地目1欝巽衝譲〆. M捗 5 開拓吏乙第4号布達. 1地目・本- 洲 崎 認 の). M距 3. 法律第3号 コヒ 灘 地方法. M恥 3. 法律第37号 地方税制限二関スル法律. 1地目 ,本 ド,5 地ロ ロ 1 地目 ,本』o ,6 宅田. M43・3 法律第27号 改正地方税制限二関スル法律. M44・3 法律第32号 改正地方税制限二関スル法律. T 8・3 法律第2 9号 時局ノ影響ニョル地方税制限拡張二関スル法律. T 9・8 法律第3 7号 改正地方税制限二関スル法律. 4号 地方税二関スル法律 T距 3 法律第2. 地 畑 他. 其 宅 田其. , ( ) .25 ) (, .50. ○・325 (0・325) .088 (1.5O4) .・O8O (1・485). . 0.325 (0.325) 1.088 (1.504) 1.280 (1.765). 宅 田其 宅田其 0.585 (0.585) 1.833 (2.592) 1.304 (3.177). 他. 0.850 (0.850) 2.656 (3.735) 3.320 (4.565). 7 1 鰯 顎 12 ) , 嘩 ,. i宴 1 舞貸『 醇 百分の) 魔魯. 蹄4 法律50第号 改正地方税二関スル法律 彫4 法律第51号 改正地方税綱i限二関スル法律. 1地 目 ,本i3 3 ,貼 ( ,肪). 紙 ・3. 法律第60号 地方税法. ー地目 ,本12 ,。. 2 ( ) ,。. 糊 ・2. 法律第7号 改正地方税法. -地目 ,本 ド,o. 3 ) ( ,。. (註). ( ) 内数字は北海道に於て上記制限率の施行開始の時点における府県の制限率を表わす. 一 247 -.

(15) . . 口. 沢 2 . 賦. 信 率. 課. の. 光. 変. 遷. 靭 て以上の北海道地方税地租附加税若くは段別割に関する税制の推移の下に実際に如何なる課税 率をもって地方税としての地租 (地租附加税と段別割) は賦課されたか, 地租附加税について言え 2 . た (地価の0 / ば明治34年北海道地方費法の誕生するまでは本税の1 o o) の固定税率が そのま 採 , 用されたわけであるが地方費法の成立するに及んで以後法定課税率は制限税率を表わす こ と に な り, 且つ既述せる特殊事由の生じた場合制限外税率をも適用 し得ることになったので同じ制限率下. の法律規則によっても実際賦課率は年によりかなりの相異があり得るわけである. 況や制限率の変 化に応じて賦課率の変化すること は当然であろう。 段別割は既述の如く北海道地方費法をもって発. 生するが賦課率については法 律規則の範囲内で毎年道議会の議決によって決定されていたのである が, これが恒久的に固定税率を決定されるに到ったのは昭和7年3月北海道地方税条例の制定以後 5年北海道地方税条例は改正を受けたが条例に固定税率の決定のあったことは既に見 である. 昭和1 た如くである. 従って昭和7年以降の段別割は条例の税率がそのま 賦課率となっている. がそれ はともかく固定税率より制限税率へと税率規則の転化した北海道地方費制定以後の北海道地租附加 税と段別割の賦課率をみると第4表の如くである,. . . . ま 7 5 銭 喝 銭 1廊 1 」 一 ・熟 憲 揃蹴 1 9 銭 銭 6 地 一難土 , 請 齢.隠竺, 隆 一 蘭 1叩. 1 1叩6 銭 銭 T 農地談 熟議≧ 審議鶴亀 ド8 . 其他土地;二; 霧鶴寺 髭 16 ~{ .4銭 ~ 9 .2銭ー. 3.8. 1反. 1円82銭~. 1 T9・11 に於いて地.害 f最上 毎 別割ともに更正前のL 歪舎曽剛 養 護 選 蓋 諾 十 h ド ロ十 十 十 十. . 銭. . 11. 銭. 等〜 銭 1お. o. . . 0.1. な る.. 銭. . 1町 1町 1等~3等 1等~3等 11銭 ~9 7銭~5. ,錆篭銭 i. -248-. --. 6. 田畑 級は区 町村単位となる 6. 山林原野が段 別割の賦課対称と. とな る .. 1反 1町 1町 1等~3等 銭1 等~3等 1等~3等 0 2 5銭~8銭 11銭~9銭 7銭~5. 1坪 1反 1反 1等~5等 1等~7等 銭 1等~8等 1.6銭 ~ ≧ 25銭 ~6. i割の追. 坪 等〜 銭 16. 十 十 L H ド ロ十 十 十 十. 4 ; ~16 、. 1. . 1 反 1等~6等 . サ」0 『. 」 ー. S2 .北海道地方税規. 則誕生. 7 . 北海道地方税. 条例誕生 税率は各年一定に 確立す..

(16) . 戦前の開拓過程に於ける北海道地方税地祖制度の変遷について. 地 租 附加 税. 期 搬樽 年 本税1円に付 (地租附加税) 本税1円に付き. 質 畑. 田 .. 宅 .. 蕊海産千場 .. 地. 牧. 裂 メ 摘 場 ド 山林原. 要. 1坪 1反 1町 1町 1等~5等 1反 3 1 等 7 等 1 8 等~ 等 ~ 等~ 等 1等~3等 1等~3等 税率は S7と全く同 (特別地税) 44銭~16銭 25銭~6銭 1.6銭 ~ 12 じ 5銭~8銭 11銭~9銭 7銭~5銭 5 賃貸価格1円に 0.14銭 つき3 ,55銭 15 加税) . 改正北海道地 (地租附加税 ) 別 (段 税) 方条例 (条例第8 1 2 0銭 号) による新規税 税) 1反 率の 率の設定 「 「惰 1 1 1 后 后 ,反 ,坪 , ・ , 一 (特別地税 )税 へ ( 但し S15, 16の 加 薄 畔 簿 簿 簿 1 等~ 等 8 等 5 等 3 等 3 等 3 ~ ~ ~ 等 ~ 携 際 ~ 地租附加税 段別割のみは同上 2 0 7 7 1 2 1 0 0 2 0 2 銭 銭 髪矧 鉾 鉾 銭 … 芸 . 斧銭 て … . . . . 二 三 二 二 二 : 統合 山 地 航 … 仙 条例による暫定税 b調 銭 U ‐1 銭i U・11銭1 ‐IU銭1 3 ・b岬 1 1難 鍍I U 102.2銭1反. る i 司. 則銭 1全地目評定賃貸価格 曜 如 。. 率 ヂ 率) s 1 碁 盤3路税. (註) 各年は 「北海道会議決書」 各年による. 但し昭1 5は道庁公報所収昭15・1 0・1北海道条例第8号による. 3 , 地租附加税o段別粉賦課額の推移 以上の諸法律諸規則の下} こそして以上の実需賦課率の下に地租は如何に負担されたであろうか。. 先づ地租附加税・段別割の賦課面積の推移から見よう.(第5表) 第5表により地目別に見るに先づ 田に於いては表で見る限り, 明治年37年以降昭和15年まで一貫して段別割賦課地が附加税賦課地よ. り大きいことが知られるのであり, 明治後期より昭和初期にかけて段別割賦課地の急速に増大して ゆくのを見ることが出来る.開田事業の此の期に於ける旺盛な発展を想 像し得る.畑に於いては明治 37年以降大正1 3年迄は反別割賦課地が大であったのであるが昭和に入るや絶対数に於いても段別割 賦課地はその面積を著減し, 反対に附加税賦課地が激増し段別割賦課地を凌駕 している。 このこと は免租明の畑地が大正後半に到って急速に増大してきていることを物語るものである. 宅地につい. て言えば附加税賦課地が始めから寧ろ高かったのであり, 段別割賦課地の相対的に大であったのは 表で見る限り大正5年9年の開発旺盛期のみであり大正末には附加税賦課地の相対的絶対的著増が みられる. これは初期に於いては漁民人ロ其他旧開地人ロの比重の相対的重大を意味するものであ り, 後期 (大正末頃より) に於いては移住農民の免祖年期明の地が顕著に表われてきたことを意味. するものである. 牧場について言えを 明治37年以来段別割賦課地が圧倒的に大きかったのであり, 特に大 正前期に絶対数が激増している. これは国有地の払下げの活発化の表われとみられる. 然 し ながら之叉大正9年の頂点として其の後絶対数を減じっ , 一方附加税地の増加により昭和7年 に は, はるかに附加税賦課地より低くなっている. 以上より知られることであるが, 段別割賦課地と 附加税賦課地の増加状況及び両者の相互の関係は畑・牧場ではかなり類似せる形をとり田のそれと は著しく異っている. これは田に於いては大 正7年5月法 律第43号地種変更免租法の適用に該当す 2 ) るも の 多 か っ た た め で あ る. 3. 32 ) 田に於ては如何に地種変更免租法の適用面積が多かったか。 これについては他の地目に於ては免租地の 9年に於ても 「地租変更免租法」 による免租年期地が99 0 5町歩に達し, 且つ同 減少の著しかった昭和1 ,0 34町の99%に達する. (これについては拙稿 「北海道に於ける地租変遷につい 00 年の田の国税免租地1 ,1 て」 (学大紀要第8巻第2号109頁) を参照されたい.). ところで第5表を見る場合, 段別割は免租地に賦課されるものであるにも拘らず, 第 5表段別割賦 4表の免租地とその 課地と, 拙稿 「北海道に於ける地租の変遷」 (北学大紀要第8巻第2号掲載) 第1 数値に於いて甚しく差異のあることが指摘されねばならない, 勿論段別割は民有に帰したろ後3 ケ ー249-.

(17) . 沢. 信. ロ. 光. . 一 』 穿 . m 読 000町 単位 1 北海地方税地租割並に段別割賦課面積 S 7 但し , SIIの地租割のみはha 農 十痴 巨 - 場 畑 離 第. 箇 割. 畔岸 . . ‐. ー. 牧. 場. 宅. M” } 鰯 割…. 71,o 2 イ4 ← - 13 一 一 1 M14▲ 1 - 一 - - - 72 . 2 ’R”v 一 一 10 0. - - - 一 12 7 40 13 3 ^7 3 2 3 十 6.0 21.3123.3 1.7 4‐0 2.4 3. 8 塾6 3 4411 28 41 4‐8 13 9 2 516 4 4rユ b J 3 2 8 45 4.8 22 52828 3 戸 b 57 T 5 5.8 40 93804 8 6 9 9 10 ^ リ 57 8 v. 雑種地. 地. 一. 1 1 1. ユ. L. 1.8 1.9. 率: X ー^▲1 4 U. 30. 30 . 9 犯5. L. ま. 51. (〕 R1 U9. 42. 2 1. ヮ2 十4. ユ 91 48 8 1. 2 566. 2. 58. 16. β 208. 1. 7. ユ 18ユ. ー b. 63. 6783 ?678.3. ?・ 9 ? 15. ? 175.9 語 り S17. 2.. 29. 5 78 81. .3 ム4. 2。 1.. ま. 27. 4.8 4.8 5.1 5.5. ?. 5.7. (S17). . 一. . 一 1 9 節. 21 50. 2総 4務 878 L256. 通割. 1 皿mm -一 100. 一. 薯. 難. 墓 “。“董 総 8 7 85 1. . L492. L78 09 L 02. L 81 42 ? 1 S の ,. ” . 00 . 0 一 一 10 00 26 74. 一 1 御. 16 84 18 82 25 75 31 69. 83 4. 53 47. 83 6. 64 36. 80 7. 77 23. . 85. 74 8. 15. 73 8. 88 12. (S. (註) 地租割賦課面積は大蔵省主務局統計年報書各回による. 段別割賦課面積は北海道議会決議書各年度に よ る.. 年は非課税たる べきものであり, 数値の差異は当然たるべきも, 而も尚段別割賦課地は免租より少 7年以降昭和3年迄段別割賦課地は免 なるべきである. 然るに例えば田について見るならば, 明治3 租地よりもか なり大であり, 特に大正年代 は此のことは頼る顕著である. 如何なる理由によるか, 地租の課 税は (従って附加税の課税も) 土地台帳により登録された地目による. 然るに段別割は現 地目に より賦課する. 土地台帳は税務署により把握され る. 然るに開拓途場にあり, 造田化宅地化 と地目にめぐるましい変化があり, 一方人口稀薄地積広漠たる地 とあってみれば, か る変化しつ ある地目の把握の困難さは容易に想像出来よう. 尤も地目変換地類変換した場合税務署長に届け 3 ) がこれとてどの程度履行されたかも疑問である. 一方段別割 出づべき ことが規定されてはある3 賦課地は道庁が毎年管下町村をして地目を調査せしめ これに基いて掴んだ地目である. この様 な両. 者の差異が田段別割賦課地が田免租地を著しく上廻る理由と解される. 同 じ事は宅地についても言 える. この様な状態は税負担公平の立場から大 正末年, 遂に北海道庁をして地租附加税を排し, 段 4 ) 大正15年此の実現を企図し 中央政府に接渉し 別割1本に統合せんと決意せしめた理由である.3 5 ) がともかく, 土地台帳による実際地目の たのであるが, 然し遂に実現をみるに到らなかった.3 把握の不完全さは否定出来ないだろう. 2 勅令第444号) (抄録) 33 ) 地租条例例施行規則 (M43・1 ・三十日以内二税務署長ニ届出ツヘシ ・納税義務者ノ 第13条 左ノ場 合二於テ土地ノ所有者叉ノ キ ・地類ヲ変換シタルト 地目ヲ変換シ叉ノ 1 . 34) 当時地租附加税と段別割の相互の間に如何に矛盾 があったか, 此の間の事情を北海道議会誌によれば次 の如く である. 「都会地に於ては1坪数百円の宅地であっても地目 が田畑山林であれば, それに相当する地価による本 税に対しわ づかの附加税を課し, 一方無租地 (免租地の意ならん-筆者) は段別割で其の現地目がが宅 地であると宅地相当の高率で賦課される実情にあるのでその不公平を矯め, しかも多大の増収であるか ら段別割の単税に故むべきであると常に要望された懸案であったのである……」 (北海道議会誌第2巻 1091頁). 35) 実現をみなかったのは要するに本道の特殊性を解消し税制に於いても内地府県と同一制度を採用しよう 一 250 -.

(18) . . 戦前の開拓過程に於ける北海道地方税地租制度の変遷について とする内務大蔵当局の方針に相互するためだったと思われる. これについては第21回道議会臨時会 (T. 15.3) に於いていて林議員の意見に対する百済参与員の答弁を参照されたい (北海道議会誌第2巻 . 1197頁 -1198頁).. 道 地 方 税jせ 租 額 「 (汐′図)北 海 適地方税地租額 り害 割)弾日別 リ)± ゼ日別 比率 r附加税 段別 ÷」 均 場. 卿 \叉 ≦ - \謝 れ - ず べ※ L りK≦ ごゆ. 魁 藻 壷 車慰撫 キ 談 熟. 雑. 冬…. 靭 て以上の地租附加税 (地租割) 賦課地並に段別割 賦課. 地に於 賦課された課税額は幾何で 競 然 第 聴 .之 を示す・ 第6表により地祖割段 別割の各々の合計をみる に. , ミミ. 段 別 割 額 の比 率 は 段 別 割 創設 時 に 於 い て,(表 で は 3 年. ミ … ミ 無声 ミミ墨雷 雲恩讐濡事熟議墓園園 搬 雫 ミ ミ ミ ミ鰯 ミ ミ 様ミ ミ ろ 合一善 一脅嚇罰に曇 緑 妻 濠 洲ミ ミ 一)昭一 輪・ ミ獅 ミ ミ 鮎 ミ ・. 土也. 増 加 し大 正 5 年 土 地 課 税 の90% を 占 め る に 到 っ た 其 の 後 。. ミ. 巴 、. 、. ---” I ,. 丈 田 l I ・ 文 弱 I. ミ. -- …. を 譲 り, 昭 和 7 年 に は 地 租 割 の 比 重 の 半 分 以 下 に 転 落 し以. 後減少の-路 αヒ率的に) を辿っ ひ 。 逆に言 ね 大正. d 参 露 … 言 責響芸凝議 耀 尾 島 雪 鰯雲 警 萎 ぎ ” 1 多 2 髪 ミ 『 イ ≧ ≧言 ≧ ” ′ ≧擁 ≧鋤≦ 影 際! 柵誓 窯暮謝需要量 郊 杷 税 の84% に達 し圧 倒 的 比率 を 示 す に 到っ て い る .. ー. ′ 〆′′. // /. が. ′ 74/45 ~ ヲ /ラ ラ ワ ;ノ日 ヲ /. 第 6表. 北海道地方税地租割並に段別割税額 (賦課額). . 10 00円) (. 1 1 1 馨醇静諌馴前掛葬欝謡瀞 耐醇 1齢摺 轡轡 り 1士 ・. キ L m w L 。 r 十 十 十 十- 十1ナ 1十 1十 十 止キ ム 廿 ド 十 M14 376 一 2.869 一 8ワ0十 ↑ 一1 011 一 . . U 側灘 1(6 h 一 28 155 3 702 167 一 一 ・ ・ 0 1 635 37 2 9 3 5 7 308 似0 3 0 1m 11 5 16. (7U 04 ・ ・ . ・ 14 1 1 1 1 1 11 2 . 41 3 2 10 8 21206 Qn 0 6 1 12 5 42 .2← 06 , o . . 3.8 45 31 . ← 12 0 21 7 11584 Q 陸 1 塾 16 0 68 11 . . . . lf . 4 .2 T 5 3 4 40 8 42479 Q1 3 7 駈 16 6 76 .おム 2 ・ ・ ・ o 9 18 6124 79 06243 ー 92 293 70 1 323 ハユペ 2 リ 714 0 ・ . 1 151 1 1 ‘ r・ 20 6 44735 0 13 44 6215 3o ユ 266 126 1 292 . ー ← 520 鎚 ・ . ・ 39.3 . S 3 72 5m81Z 6 5ユ 22 158 β 十1 5 十 7十 の73み 広 げ十 十n は4十28 十ユ十 十 ^β= 8 73 1 5 4634 V . ・ . 1 11 52 . ョlil-1 61519 47 6 58 05 0 232 4 7 179 5 56 95 3 5 (5= 4 V 4 β22 2 . , ・ 35.8 2ユ 594 3 225 7 3 5 u2十 5 十 01 44 1205 5 ^6V 4 13 ・ , ‐ 42.3 3 41 5 1 68 186 5 389 06 341 3 197 ^ U 214 4 13 1 . . 1 . ・ 18 . ?・ ? 328 2 ? ・369 ?・ 9 67 7 5 582 1 ・ ・ ・ .. . 1. 1 3 8 7. 6. 4. . 59 83. 86 90. 78 56. 41. 4 2 2. (註) M14 M28は日本帝国統計年鑑による国税地租(決算) に第1表の1の附加税率を乗じて算出。 其の後の 年は地租本税定率分による税額 (数字の時点は毎年1月1日現在. 数字の拠典は大蔵省主税局統計年報書 各回) に第4表の賦課率を乗 じて算出. 段別割は道議会決算書各年による. T9は追加更正分を含む. S 8 0 / 15, SI9は1月 以 後 国 税 地 租 税 率 に変 更 あ りた る 故 (S15は 3 ・ / ・ I o n →2 」 o 。. 0 0 / SI9は2 / ・ ) 国 ・ ・ o o→3 ・ o o. 9の 税地租の原数字を改正税率による賦課額に修正して, これに第4表の賦課率を生じて算出した。 SI 段別割の内訳不明. -251 -.

(19) . 沢. 口. 信. 光. では地祖割と段別割 とを比較した場合, 単位面積当り課税両者均衡を得たものであったろうか. (既に述 べた地目把握の不備に よる地祖割の軽量-現在地目の宅地田畑の如きを土地台帳上に基き. 山林若くは原野として軽微な課税をされたような不合理は一応別問題として) 地租割は課税制度上 よりみても塾田塾畑に賦課されることは容易に想像し得るところ であり, 他方段別割は民有後3年 6 ) と す れ ば収 益も 少 い 後 よ り 賦 課 さ れ る と は 言 え, 尚 塾 田地 た ら ざ る こ と 多 い の で は あ る ま い か3. であろう故に単に段別割の金額が低いからとて段別割は地租割より低すぎるとも言えないだろう. 正確には同等の生産力を持つ両者を比較することによってのみ相互の高低を比較し得るであろう. だがそれはそれとして第5表第6表より単位当り地価割と段別割を求めて比較したのが第7表であ る. 第7表. M. 0.73 0.69. 0.50 0.71. 0.27 0.27. 13. 3 03. 0.99 0.99 2.41. 0.24. 5 9. 0.60 0.59 2 09. 0.25 0.42 0.49. 0.24 0.72. 0.48 1.11. 3. 3 65. 3.05 3.00. 0.98 1.20. 37 41 45. T. 1町当地租附加税段別割比較. 3 28. 旦. 3 60. 15. 1 67. 19. 0 95. 3.00 ・ 3.02 1.52 ?. 0.72 0。76 0.56 0.31. 1.35 1.29 1.16 1.12 0.45 ?. (円). 4.81 4.34. 0.94. 0.06. 2 .55. 0.07. 5.21 4.83. 2.23. 0.07 0.05 0.10. 2.01. 14.66 17.75. 6.23 9.98. 19.88 47 .00. 10.38 10.04. 48.09. 11.86. 46.27. 11.32. 25.72. ?. 0.02 0.03 0 .03 0 .03 0 .07. 0.12. 0.12. 0 .14 0.04. 0 .10. 0 .04 0.04. 0.10 0 .10 0 .03. 0.02. ?. 5・19は当初予算を表す. (註) 第5表 第6表より作成. S1. 1年以後大正1 3年までは段別割は 地租割 (地租附加 第7表により先づ田について見るに, 明治4. 税) より高いが昭和に入るや寧ろ低くなっている. これは中部山麓地及び道東東北限界地へ造田化 7 ) 畑についてみるに明治41年以降昭和11年迄一貫して段別割 の浸透によるものではあるまいか.3 の高かった事が知られる. これは一面に於いては生産力高き中央部十勝への開発の進展によるもの. とも 思われるが, 然 し他面段別割そのものが相対的に高く課税されたことにも 原 因があるのであ. る, (これについては後述する.) 宅地についてみるに地祖割が何れの年とを問わず一貫して高い. これは宅地段別割の対称 が郡村宅地に多いことによる, というのは土地払下関係の規則 が 農 業 地. (農家の宅地を含めて) -定期免租を規定しているからである. 市街宅地の地価の高いことは勿論 であり此の故に地租本税に於いても郡村宅地に比べて 著 し く 高 く,(例えばK4 1市街宅地地租本税定 率反当2円42銭5厘, 郡村宅地32銭4厘 (北海道議会誌1第巻816頁, 上田参与員の答弁))従 っ て 有 租 地 の. 地租附加税が主として郡村宅地を対称とする段別割より高いのは当然であろう。 牧場に於いて は地 租割なり段別割 なり相互に高低があっても絶対額そのもの が極めて小さい故問題とするには足らな いだろう. 強いて傾向として言えば, 牧場段別割は大正期末で大体低く昭和期に高いとも言える. )第6条によ 以上の各地目は昭和17年以降になれば既に述 べた如く, 北海道条例第8号(S15・10・1 2 4 1 1 5 6 之 と異つた ・ は と決定された 但し昭 ( ・ り段別割 (正確には段別税) は評定賃貸価格の / o o , 4 2 暫定課率) のであり, そ してこれは当に 本 道 の 地租附加税の課率は賃貸価格の ・/ , o o (賃貸価格. 2 o / ) と 同 一 課 率 を 表 すも の で あ る故 高 低 の 熟 ま全 く 消 失 した も の と 見 て よ い. . /m, の 塑o , 。 。. 一 252一. その場.

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