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〈館蔵資料紹介〉秀頼版「帝鑑図説」(慶長11年刊古活字本6冊)

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Academic year: 2021

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(1)秀頼版. 「帝 鑑 図 説 」(慶 長11年 刊 古 活 字 本6冊). わ が 国 に は じめ て 活 版 印刷 術 が 伝 来 し たの は. る帝 王 の 鑑 戒 の 書 で 、 時 の 皇 太 子 の た め に 上 代. キ リス ト教 伝 導 師 に よ る 天正 末 年 の こ とで あ る. よ り宋 代 にお よ ぶ 歴 代 諸 帝 の 善 悪 の政 績 を 引 き. が こ の 西 洋 式 印 刷 法 は 、 ほ どな く為 政 者 の 布 教. こ れ に 解 と図 を配 した もの で あ るp. 弾 圧 に 伴 い 、 広 く普 及す る と こ ろ とな らな か っ. 豊 臣 秀 頼 は幼 少 に して聰 明 、好 学 の 気 風 あ り. た。. 朝 夕 この 書 を 愛読 し 、 よ っ て 翻 印 開 版 を行 うに. こ れ よ り数 年 お くれ て文 緑 初年 、豊 臣 秀 吉 の. 至 っ た と い う。 こ の こ とは 、 巻 尾 に 付 され た慶. 朝 鮮 の 役 に よ り李 朝 か ら も中 国 起 源 の 活 字 印 刷. 長11年 の 西 笑 承 党 の 蹟 文 に み え る。. 法 が もた ら さ れ た 。 この 東 洋 式 の 活 版 印刷 法 は 従 来 の 整 版(木. 秀 頼 版 の 印 行 が 何 処 で な され 、誰 れ が 関 与 し. 版)印 刷 にか わ る簡 便 な 手段 と. た のか は 定 か で な い が 開 版 の 行 われ た年 、 秀 頼. して 、 い ち早 く各 方 面 で注 目さ れ る こ とに な り. は わず か に14才 で あ っ た。. 文 緑 ・慶 長 よ り元 和 ・寛 永 に至 る近 世 の 初頭 こ. この 秀 頼 版 「帝 鑑 図 説 」 の 承 党 の 践 文 の 付 い. の 方 式 に よ る書 籍 の 開 版 が 相 次 ぎ、 こ こ に 古 活. た 伝 本 は 有蹟 本 と呼 ば れ 内 閣 文 庫 、東 洋 文 庫 、. 字 版 の 盛 行 の 時代 が 現 出 し た 。. 日光 天 海 蔵 お よ び弊 館(甲 本 、 欠 第1・5冊). 皇 室 で は 後 陽 成 天 皇 が 文 緑2年 を 出版(文. 緑 勅 版)な. に 「古 文 孝 経 」. され 、続 い て 慶 長 中 頃 ま. に 所 蔵 され て い る 。 所 掲 の館 蔵 乙 本[写 真1]は. 、 この 承 党蹟 の 二. でに 「錦 繍 段 」「勧 学 文 」「四 書 」「古 文 孝 経 」「日本. 葉 分 が 欠 落 し た慶 長11年 刊 本(横. 書 紀 神 代 巻 」「職 原 抄 」「白氏 五 妃 曲 」 な ど を大 型. であ る。. の 木 活 字 で 次 々 と刊 行(慶 長 勅 版)せ. られ た 。. その う ち慶 長2年 刊 の 「錦 繍 段 」 と 「勧 学 文 」 に は そ の巻 末 の蹟 文 に 近 来 の 朝 鮮 活 字 印刷 法 に. 医 師 の 小 瀬 甫 庵 や 如 庵 宗 乾 な ど も文 腺5年. 袋 綴 、 藍 色 原 表 紙(市. 松 模 様 空 押)、29.1糎 ×. 19.8糎 、 四 周 双 辺(22糎. ×14.2糎)、 有 界 、 毎 半. 葉9行. よ っ て 印 行 し た 旨 が し る され て い る。. 山重 氏 旧 蔵). 、毎 行19字 、解 は 本 文 よ り低1格. 、挿 絵. (四 周 双 辺19.5糎 ×28.4糎 、 前 集81葉 、 後 集36 葉)、版 心 黒 口花 紋 魚 尾 「前(後)(丁 数)」、題 簑(後. よ. り慶 長 の は じめ に か け て 「補 注 蒙 求 」「十 四 経 発. 補)墨 書 「帝 鑑 図 説. 揮 」「本 草 序 例 」「医学 正 伝 」「東 垣 十 書 」「医 方 大 成. 題な し、 序 題 は 書 名 に 同 じ 、前 集(第1-4冊)・. 前 乙(∼ 四 、後 一 ・二)」、 内. 論 」「元 亨 釈 書 な ど を刊 行 し た。. 後 集(第5・6冊)に. 分れ る。. 第1冊 の 前 集 巻 首 に 「聖 哲 芳 規 」 の 四 字 を半. ま た 、徳 川 家 康 は 慶 長4年 か ら11年 に か け て 「孔 子 家 語」「貞観 政 要 」「三 略 」「六 軸 「周 易」「七. 葉 ご とに 大 字 草 体 で 刻 出 し、 続 い て 陸 樹 声 の 叙. 書 」 な ど を伏 見 の 円光 寺 で 印行 して い る。. (萬 暦 癸 酉 仲 春 吉 日)3葉 進 図疏(隆. こ う した 活 版 印刷 に よ る書 籍 の 開 版 事 業 の 活. 、 張 居 正 ・呂調 陽 の. 慶 六 年 十 二 月十 八 日)4葉. 、 前 目録. 5葉 が あ る。 また 、 第5冊 の 後 集 巻 首 に 「狂 愚. 況 を 目の あ た りに して 、 あ る い は また 、 こ とに 家康 の 伏 見 版 の 刊 行 に 刺 戟 を受 け た もの な の か. 覆轍 」 の 四 字 を同 じ く半 葉 ご とに大 字 で草 刻 し. 豊 臣 秀 頼 も また 開 版 の こ とを企 て 、 活 字 植 版 と. 続 い て 後 目録3葉. 整 版 彫 刻 の 技 術 を 駆 使 して 、慶 長11年 に 「帝 鑑. 烈 の 後 序(萬 暦 元 年 孟 夏 之 吉)3葉. 図 説 」6冊. が あ り、 第6冊. の 末 尾 に 王希 を付 す 。. 本 文 は 一 葉 ご とに 組 版 、解 版 が 行 わ れ て お り、. を 出版 した 。. これ は 全 冊 に豊 富 な 挿 絵 を伴 う こ とで 当 時刊. 前葉 の 使 用 活 字 が 次 葉 に も出 現 す る。 木 活 字 は. 行 の 古 活 字 版 の 中 で も特 に 異 彩 を放 ち 、世 に 秀. 新 彫 し た もの の ご と く頗 る精 美 で伏 見 版 に も比. 頼 版 と して 珍 重 さ れ て い る 。 「帝 鑑 図 説 」 は 明 の 張 居 正 ・呂調 陽 の撰 に な. 肩 し え よ う。 第1冊 首 の 進 図 疏 の う ち前 序 第7 葉 表 第5・6行. 一4一. に あ た る2行 分 は単 体 活字 で な.

(2)  . 脚. び   . 較 して 、や や 改 変 が 加 え られ て い る。. 長 昭 侯 旧 蔵)と 弊 館 本(丙. ほ か に尊 経 閣. 文 庫 本(整. 本)の. 版 刷 り題 篭 付)、福 井 市 立 図 書 館 本(. 欄 な ど に墨 筆 の 書 入 れ 、 誤 植 の訂 正 が あ る 。 な. 墨 書 外 題)、宮 内 庁 書 陵 部 本(横. 転 活 字 を植 換 え. お 、 第6冊. 訂正)、名 古 屋 市 蓬 左 文 庫 本(挿. 絵は一部 に別版. を補 配)の. 諸 本 も後 出の 異 植 字 本 と認 め られ る。. 長11年 刊 本 に 続 い て そ のや や 後 に 印 行 され た 無. なお 、近 ご ろ 国立 国 会 図 書 館 参 考 書 誌 部 人 文. 蹟 の 異植 字 本 が 存 在 す る こ とで あ る 。 これ は過. 課 貴 重 書 室 主 査 五 十 嵐 金三 郎 氏 が これ ら秀 頼 版. ぎる 昭 和49年 の 秋 、館 蔵 の 丙 本(欠. 伝 本 の 総 合 調 査 を進 め て お られ る の で 、 ほ ど な. 汀 利 得 氏 旧蔵)[写 真2右]と. 第6冊. ・小. 有 践 本 との 対 査 、. 大 阪府 立 中 之 島 図 書 館 本 との 照 合 に よ り明 らか. く諸 本 に つ い て の 詳 細 が 判 明 す る もの と期 待 さ れ る。 お わ りに 本 稿 をな す に あ た って 、故 長 澤 規 矩. に な った も の で あ る。 こ の 異植 字 本 は慶 長11年 刊 本 よ りい く分 、 厚. 也 博 士 を は じめ 大 阪 樟 蔭 女 子 大 学 木 村三 四 吾 教. 手 の 料 紙 を用 い 、先 行 本 の 誤 脱 を補 訂 して い る. 授.金 城 学 院 大 学 杉 浦 豊 治 講 師 に は 何 か と ご指. と こ ろ もあ るが 、か え って 新 た な 誤 植 も多 い 。. 導 を い た だ い た 。 ま た 、前 内 閣 文 庫 和 漢 書 専 門. 本 文 や 版 心 部 分 に 活 字 の 顛 倒 や 横 転 な ど もみ. 官福井 保氏 、前名古屋市蓬 左文庫主事 織茂三郎. られ 、 組 版 は概 し て粗 雑 に な っ て い る。 木 活 字. 氏 、大 阪 府 立 中之 島 図 書 館 主 幹 多治 比 郁 夫 氏 、. の磨 耗 が 目立 ち 、版 面 の 墨 付 き も一 様 で な い 。. 天理図書館特別 本整理 係大 内田貞郎氏 、陽明文. 挿 絵 の 部 分 は先 行 本 の 整 版 を重 用 して お り所 々. 庫主任 名和修氏 、内閣文庫 図書専 門官長澤孝三. に部 分 的 な損 傷 が 出 て い る 。 第1冊 首 の 前 序 第. 氏 な らび に秀 頼 版 を ご 所 蔵 の 諸 館 の 関 係 各位 に. 7葉 表 第5・6行. の2行 分 は 先 行 本 の長 方 形 の. はお 世 話 に な る こ とが 多 か っ た。 こ こに 厚 く感 謝 の 意 を表 す る次 第 で あ る。. 駒 を用 い ず 改 刻1.て い る。. (中 央 図 書 館 運 用 課 長. 第6冊 末 尾 の承 免 の 蹟 を 欠 くい わ ゆ る 無 蹟 本 は 比 較 的 多 く、諸 庫 に そ の 所 在 が 知 られ て い る が 、 こ れ まで 版 種 の 区 別 が な され て お らず 、 す. 一5一. 咲 旧陸瑠岨. しか し筆 者 らが これ ま で に 実 査 しえ た 範 囲 で 大路藩主 市橋. 秀 頼 版 「帝 鑑 図 説 」 で 付 記 す べ きは 、 こ の 慶. ㌔魯. べ て 同 版 本 と して 一 律 に取 扱 わ れ て きた 。. は 、大 阪府 立 中 之 島 図 書 館 本(西. 末 尾 に後 第81葉 が 誤 綴 され て い る 。. 1. 事増 都之地管理冬 時更易繭事父 訪問 囚瞬.  .      之 賞 著 他溝 来 天 下賢 人 可 用 者於 是 、 置 悟来. 本(異 植 字 版). 117葉 の 多 き を数 え るが 、その 図柄 は 明刊 本 と比. 各 冊 に 当 時 の 朱 墨 訓 点 、朱 線 が施 こ さ れ 、 上. ] 層旧旧贋 屏.  . [. 帝 舜 爲 曲、 那 蔚 犬 下 賢 オ 都 聚 於 朝 廷 之 上、 百. -. 全冊合せ て. 長11年 刊 本[右]丙. 下可以 一人主 之. 不可以 一人治之錐・ 双帝尭 之塁後柾 莫熟 然亦必持賢 臣諭 後 能成功ギ. 駒 を植 版 して い る 。挿 絵(整 版)は. 日股 舷惟ん喪 臣惟 聖含 股昌 舷其而後成 人度. く、整 版 の 手 法 で扁 平 字 体 を密 彫 し た長 方 型 の. 臣衆而徐成舞劃 謝 窒 後帝舜綴天争血、 一. な. 写 真2[左]慶. 撮箸 帝尭有 室任眉 九官 十 二牧、 天下太 果乃. 長11年 刊 「帝 鑑 図 説 」巻 首. 豪 華酬圃席発劃謬 馨 而季 剤 蓋 天. 麟. 朔器舞朔塾 訪酋岳轟 黎 庸ー. 療史聾 婁 典敬撰乳時蓉 鶏廼 垂濁 憲双,露 輩 糠 谷裏.蔑 翁政若. 塒 緊⊥ 臣 有 畿 氏 兄事 一了人, 和 氏 兄翁 二入 . 帝⊥ 尭. 副蛋 釦 蜀 穏準凧籔. 著他 四箇天畿 婆 . 蔚属義燕居終 東渉笥 之地蹄理奮 耕作酌率覆、 義叔瑠洲南渉菊. ー. 腸之鴛 狸壽 ・蒙 奪 鰹外薯 . 一寒 之糞 蕃 取成釜 潔於孝. 写 真1慶. 森上. 修).

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