自死遺族支援 グループの活動 に関す る研究
樫井信人1),粟生 田友子 1),小林創2),浦 山留美3) 1)新潟 県立看護 大学,2)国立病 院機構 さいがた病 院 3)国立病 院機構 北陸病 院 キー ワー ド :自死遺族 ,支援 グル ープ,遺族 ケア, は じめに 日本の 自殺者数 は,警視庁によると平成1
0
年 よ り1
3
年連続で3
万人 を超 える状態が続いてい る.その中でも新潟県の 自殺率は3
0.
2%
(平成20
年) と全国平均25.
3%
よ りも高い.このよ うな 状況の下, 自殺対策 については全国各地で行政機 関を中心に取 り組 まれてい るが,毎年3万人 を 超 える自殺者 が続いてい る現状 を見 る と, 自殺後 に残 された遺族-のケアにも目が向け られ るべ きである.そ こで我 々は 自殺対策の中でもポス トペ ンシ ョンにあたる 自死遺族のケアに焦点 を当 て,平成22年3月に自死遺族支援 グループを立ち上げた. 研究 目的 本研究では,自死遺族支援 グ!1,-プをA地域 に根付かせ,効果的な支援 を実施 してい くために, 自死遺族支援 グループの運営や活動 を通 してそ こでの課題 を検討 してい くことを 目的 とした. 介入 内容 平成22
年3
月 に設立 した 自死遺族支援 グループの活動 を継続的 に実施 した.実施 内容 は主に定 例会や電話相談であ り,定例会 は奇数月 に一回のペースで開催 し,電話相談 は随時受 け付 けた. 定例会の 日以外 にも参加者 の希望によ り個別面談 を実施 した.開催 の周知 には,新聞等の広報や イ ンターネ ッ トのホー ムペー ジ,パ ンフ レッ トを用いた. 定例会は当 日参加可能 とし,毎回午後 2時か ら約 2時間開催 した.最初 に受付で事前アンケー トを配布 し,亡 くなった人 との関係や個別相談等の希望 を聞き,それ をもとにグループ分 けを実 施 した.各 グループにスタッフがファシ リテ一 夕一役 として入 り,守秘義務 の原則 な ど会のルー ル を説 明 した上で,個別または集 団での相談や語 り合いの場 を設 けた.平成22年度の支援スタッ フの構成 は,精神看護学教員3名 と精神科看護 師 2名,小児看護学教員 1名 ,受付 スタッフ 1名 の計6名であ り,第1回 目と第4回 目では,他 の 自助 グループか ら応援スタ ッフを招いて実施 し た. 活動 内容 については,参加者 の声やスタッフの振 り返 りか ら課題 を抽 出 し,評価修正 を繰 り返 していった. 結果 ・考察 1.開催状況 開催状況 としては隔月 に一回開催 し,定例会-の参加者 は延べ14名であった.5月 に開催 した 第2回 目は参加者 1名であ り,は じめの会の存在 をいかに知ってもらうか,広報の充実が求 めら- 6
1-れた.第3回 目は参加者 2名 にスタッフ 2名が入 り実施 した.第 4回 目では 4名の参加があ り, 1つのグループで実施 したが,スタッフの振 り返 りでは個別で実施すべきであった との反省点が 出 された.第5回 目では 3名の参加があ り 1名 と2名のグループに分かれ,それぞれスタッフが 2名入 り実施 した.第 6回 目は 1月 30日に開催 したが,豪雪のため参加者 はなく電話相談が 1件 あった. 2.対象者の反応 第3回 目では,参加者 の事後アンケー トか らは 「温か く丁寧 に対応 して くれた.」や 「話 を聞い て くれてあ りが とう.」な どの意見があ り概ね好評であった.第4回 目では 4名 を 1つのグループ で実施 したが,参加者 か らは 「重い感 じが した.」といった意見 もあった.第5回 目での参加者 の 事後アンケー トか らは 「手厚 く対応 されている.