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組織におけるコミュニケーション 対人コミュニケーションを中心にして: 沖縄地域学リポジトリ

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(1)

Title

組織におけるコミュニケーション 対人コミュニケーシ

ョンを中心にして

Author(s)

狩俣, 正雄

Citation

沖大経済論叢 = OKIDAI KEIZAI RONSO, 5(1): 15-40

Issue Date

1981-02-28

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/6702

(2)

組 轍 に お け る コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン

対人コミュニケーションを中心に して

狩 俣

は じめに

対人 コ ミュニケ ーシ ョン過程 1 対人 コ ミュニケーシ ョン ・モデル 2 知覚モデル 3 知覚の選択性

t

対人 コ ミュニケ ーシ ョンの障害 1 コ ミュニケ ーシ ョンの障害 2 防衛的行動 Ⅳ 対人関係 1 対人 関係 の レベル 2 対人 コ ミュニケ ーシ ョンの改善方 法 Ⅴ 結 び

は じめに

われわれ人間は組織社会 の中で生活 し、他の人 々と何 らかの形で コ ミュニケ ーシ ョンを行 なっている。 われわれは、 その中で 自己の 目的や要求を達成 した り、実現 したりするが、 これは、他 の人 々との コ ミュニケ ーシ ョンを通 じた相互作用 によっ て達成 され る ものである。 また、組織 が二人以上の人 々の協働 システムであ るとすれば、対人 関係が その中

(3)

-15-心 にある。 この ことは、対人関係が コ ミュニケーシ ョンを通 じて相互作用が行なわ れ、対人 コ ミュニケ ーシ ョンが対人 牌係の基本 となるか らである。 この ようにコ ミュニケ ーシ ョンが組織 において基本 的な要素で、必要不可欠 なも ので あることか ら、 これ まで組織 におけ るコ ミュニケ ーシ ョン研究は様 々な形で行 なわれて きてい る。 しか し、 これ まで の研究は、主 に コミュニケーショを単 なる情 報の伝達 としてのみ促 え、静 態的、機械的な関係で促 えているのである。 そ こにお いては、組織 における情報伝達の迅速性 、正確性な どの効率や能率 に強調点が置か れ、 そのため組織 の公式構造 に焦点を あて、公式構造 における上下、水平間の コ ミ ュニケーシ ョンの効率や エネルギ ーが中心 問題 となっていたのである.組織 におけ るコ ミュニケ ーシ ョンの この ような研究は、 コ ミュニケ ーシ ョンを通信、機械の伝 達 と してのコ ミュニケ ーシ ョンと同等 な もの と考 え、通信理論を組鰍 こおけるコ ミ ュニ ケ ーシ ョンにも適用 していたのである。確かに、 この研究 の重要性は否定で き ないけれ ども,組織 におけるコ ミュニケ ーシ ョンを この ように促 えることは,組織 において コ ミュニケ ーシ ョンを行 な う人 々を静態的、横桟的に促 えるため、人間の 複雑 な心理的な問題やそれ に関す る コミュニケ ーシ ョンの問題、 あるいは コ ミュニ ケ -シ ョンを通 じて相互作用する人 々の影響の問題、 コ ミュニケ ーシ ョンの動態性、 とい った ものが考慮 され ないので ある。 このことか ら、 コ ミュニケ ーシ ョンが組織 の必須の要素で あることが強調 され、組織 の有効性 の活性 として コ ミュニケ ーシ ョ ンを促 えて も、 その本質的 な問題解決がな されないので ある。 そこで本稿では、 この ような現状 に着 目 し、有効 な対人 コ ミュニケーシ ョンや良 好 な対人関係が組織 の有効性 に結 びつ くとい う前提の もとに、対人 コ ミュニケーシ ョンとそれにおける知覚 の役割を考察す ることに より、 コ ミュニケーシ ョンが単 な る情報の伝達 だけで はな くて、複雑な心理的 な側面 と しての感情の流れで もあるこ とを示 し、 さらに対人 コ ミュニケ ーシ ョンの障害 とその克服 のための改善方法を示 す こ とに より、組鰍 こおけるコ ミュニケーシ ョン行動 と組織の有効性 の今後 の解明 の布石 とす ることを意図 してい る。

(4)

-16-Ⅱ

対 人 コ ミュ ニケ ー シ ョン過 程

1

対人コミュニケーション ・モデル

組織 におけるコ ミュニケ ーシ ョンの研究を 行な う場合 、基本的な分析 レベルは、 り 通常個人、二者 関係 (dyad)、作業集団、組織 の レベルに分け られる。 本稿は、組織行動 の基本的要素で ある対人関係、す なわち対人 コミュニケーシ ョ ンを明 らかにすることを意図 してい るので、先の分析 レベルの うち個人 レベル と二 者関係 レベルに焦点 を充てることに したい。 ところで、コ ミュニケ ーシ ョン過程 についてのモデルは様 々な形で表 わ され てい 2) 5) るが、一般的なモデルは第1図の ように表わ されてい る。

第1図 コ ミュニケーシ ョン ・モデル しか し、 コ ミュニケ ーシ ョンが事物 (

t

hi

ng)

ではな く、過程

(process)

で 4) あるとすれば、第1図のモデルは送 り手の側か ら一 方的 に見た静態的モデル である。 すなわち, コミュニケーションが絶えず変化 し、 決 して静態的で な く、 動態 的で ある な らばプ ロセスと して促 えるべ きである。従 って、 この ように コ ミュニ ケーシ ョン がプ ロセスで あるとすれば、対人 コ ミュニケーシ ョン ・モデル は第2図 のように表 5) わされるであろうO ここで対人 コ ミュニケ ーシ ョンとい うのは,定常的 な人 々の間 6) の対面的相互作用で ある。 このモデルは、対人コ ミュニ ケーシ ョン過程における主要 な要素を示 している。 すなわち、それ らはコ ミュニケ ーシ ョンの必然性、知覚、物的、社会的環境、言語 に よるメ ッセージ、期待 な どで ある。 コ ミュニケーシ ョンの必然性 (

C

omnuni

ca-t

i

on i

mper

at

i

ve)

とい うのは、 われわれは、た だ他 人 との相互作用 によって満

(5)

-17-ある人 の内部過程 行 動

■■-ヽ

ヽ 個人1 意 味 の 属 性

/

/

I

l 1

-I

/

/

コミュニケー ト する必然性 \ ヽ ヽ 対人知覚 とオ リエ ンテーシ ョン 環境の分析 耕待関係

記号解読化 ′ 意図的及び

l

1 下意識的行動

1

-/

言語及び非言語 の記号や シンボル 意 咲 の 発 坐 反応行動

他の人

の内部過程 第2図 対人 コ ミュニケーシ ョンの循環過程

(6)

-18-足するだけである個人的要求を持 ってお り、 また、個人的成 長や発達、環境を統制 する要求は、他人の助けで のみ達成 できる とい うこ とである。 このモデルに よると、個人1の明白な行動で表わ され る個人1の内部にお いて諸 プ ロセスが起 こっていることが示 されてい る。 そ して、 ある試みが 言語 お よび言語 以外のシンボル に よって意味を記号化す るためにな され る。 そ して、 これ らのメ ッ セージは、個人2に昔、視覚、触覚 などの手段 によって伝達 され るので ある。 また、個人の内部に、動機づけや他人の行動を知覚す る知覚上の スク リーンや フ ィルターがあることも示 している。 さらに、 このモデルは、個人2の反応行動が、彼のその後 のコ ミュニケ ーシ ョン を監視す るのに役立つ フ ィー ドバ ックの形で個人 1に戻 るメ ッセ ージを生み出す こ とも示 してい る。 以上の ように、対人 コ ミュニケーシ ョン行動 は これ らの主要 な要 素の複合 した相 互作用の結果 と して現われる。対人 コ ミュニケーシ ョン行動 の解 明のためには、そ の行動に影響を及ぼす要素 と、 これ らの要素の相互作用の関係を明 らかにす ること が必要であろ う。 しか し、本稿では、 これ らの要素の うち、特に、知覚 について述 べ ることに したい。 なぜ な ら、 これ らの要素 の うち、知覚は、 われわれ の コ ミュニ ケーション行動や メッセ ージが どの ように受け取 られ、解釈 され るかを決定す る際 7) に重要 な役割を演 じるか らである。 以下では、 知覚 と個 人の行動が どの・ように なっ ているか、そのことが コ ミュニケ ーシ ョンに どの ように影響を与 えるか、を明 らか に した い 。 2 知覚モデル 知覚が何 であ り、それを どの ように解釈す るかに よって様 々の定義が行 なわれて いるが、一般 的には、知覚 とは絶えず受け入れ られ ている刺激を観察 し、選択 し、 8) 組織化 し、それか ら解 釈を行な う過程であ る。知覚を この ように定義す ると、 コ ミ ュニケーシ ョンにおける重要な問題 と結びついて くる。 このことは知覚モデルを示 す ことに より明白になるが、 その場合、

Marc

h- Si

mon

のモデルが有 用で ある。 とい うのは、

March-Si

mon

は、人間を複雑な情報処理 システム と捉えているか

(7)

-19-らで ある。 すなわち、人間を一時にただ一つの ことしか、 も しくは少 しのこと しか で きず、 また記憶 の中に記録 され、 また環境 に よって示 された情報の うちわずかの 部分 に しか気をつけ ることので きないとこか らの、選択 し、意思決定 し、問題解決

9)

する有 機体 と して捉 えている。

W.

Ⅴ。Hane

y

は、

March-Si

mon

のモデルを第 3図の ように要約 して示 し

l

D

)

ている。 第 3図において、短 い時間 内での人間の行動は、その期初における内部状 態 と環境 との間の相互作用に よって決定 され ることを示 している。

11)

Mar

c

h-Si

mo

n

に よれば 、 このことは次の ように説明 されているO有機体の内

巨]

内部状態 記憶 の内容 価値 ない し目標 行為 一 結 果の 関係 代替案 喚起されない 残 りの 部 分 喚起 された 集合 (活 動 的 ) 刺 激 (活 動 的 ) 気 づかれな い 残 り の 部 分 第 3図 知覚モデル

-20-新

(8)

部状態のほとんどは、記憶の中 に含め られ てい るが ,記憶は、過去 の経験の部分的 な、また修正 された記録 と、環境か らの刺激 に対応す るため のプ ログ ラムのあ らゆ る種類の ものを含んで い る。記憶の 内容は、(a) 価値 ない し目的、b) 行為 とその 結果 との間の関係、 (C)代替 的選択肢、の三つのものを含んでい るが、二つの部分 に 分割 され る。す なわち、あ る特定の時点で行動 に影響を及ぼす記櫨 の部分 (喚起 さ れた集合 ) とこれ よりもはるか に大 きいが、その時点での行動 にほ とん ども しくは なん らの影響を及ぼ さない部分 (喚起 されない集合 )である。 ところで記憶 の全体の内容の変化は学習 によって比較 的ゆ っくりとな され る。 次に環境 の諸側面につ いても区別す ることがで きる。す なわち、あ る所与の時点 において次の期間の行動 に重要 な影響を及ぼす影響の側面 と、及ぼ さない側面で あ る

。Mar

ch=Si

mon

は前者を刺激 と呼んで いる。

刺激 と喚起 された集合 との間には、 強い相互作用があ る。 ある所与 の時点 におい て存在 した刺激 は、 どの ような集合 が喚起 され、ない しは維持 され るか .を決め る 主要な決定要因で ある。反対 に、 ある所与 の時点 における喚起 された集合は、環境 の うちどの部分が刺激 として有効になるかを決め る決定要因で ある。 以上 のことか ら、第3図は、人間の反応が相互関連す る変数 の関数で あることを 示 している。 さらに、知覚 と現実 との間に介在す る相互関連す る変数が あることも 示 しているのである. これ らの変数 と して

、Haney

は、異 なる環 境、 異 なる刺激 12) 異 なる感覚器官、異なる内部状態、異 なる喚起 された集合 な どを挙げている。 これ らの変数の相違のために、人は事象 に対 して異 な って反応す るようにな り、そのこ とは コ ミュニケ ーシ ョンにおける重要 な障害 と結びついて くる。 す なわち、人 々の 知覚 と現実 の 速 い、 お よびある人の知覚 と他 の人の知覚の違いが、異 なる物の見 方や考 え方 となり、 コ ミュニケ ーシ ョンにおける一つの問題 となるのである。 しか し、 この知覚モデルでは人間 の行動が内部状態 と環境 との相互作用に よって 決定 され るこ とが示 されている ものの、 知覚 の基本的要因 と、 それ に影 響を与える 要 因については充分明 らか に していない。 そ こで以下で は、そ の点 について考察を 進めたい。 -21

(9)

-3 知覧の遍択遇種

B.

J.

Kol

asa

は、知覚 を行動 に影響を及ぼす変数の側面を持 った基本的な認知 過程であ る とし、それを時に応 じて外か ら入 って くる素材を体系化す ること、 と定 義 してい君.)その際

氏.

l

asa

は、知覚を決定す る基本 的要因 と して、選択、注意、 強度 (

i

nt

e

nsi

ty)、 反復、形態

(gest

al

t)

、 対称 (

s

yr

r

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、 延長

(

S

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r

y)

、 図 と地

(f

i

g

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nd gn皿d)

、スキャニングと言謂

ヒ(

scan-ni

ng and codi

ng)

、 錯覚、 フ 丁イ現象

(phi phenomeno

n)

、セット

(

set

)

、 な どを挙げて いi4.)さらに、彼 は知覚 における社会的、文化的要因について も示 し ていi5.)そこで

、K。l

asa

は、 われわれが他 の人 々と相互作用する とき形成 された 知覚 は、単純 な事物や具象 についてのわれわれの知覚 を決定す る変数ない しは同 じ 基本的要因に よってのみ影響 されるのではな く,われわれの知覚 に影響を与える要 16) 因の多 くの組み合 わせ によ ってで ある、 と しているのである。 ところで、人間を情報処理 システム として捉 える先の知覚モデルで重要 なことは、 人間 の持つ 能力に限界が あることで ある。 そ こで知覚において重要 なことは、それ が何 よ。もまず選択過程

(Sel

ecti

ve 。,

。cess)

であるとい うことであi70)こ のことは、 われわれ人間 の能力 に限界があるためであ る

60.

Ler

bi

nger

は、 こ 18) の人間のチ ャンネル容量 に限界を与える障害 として、次の三つを挙げている。 (1)人が向ける ことがで きる注 意の範囲が限 られてい ること、(2)人間 の注意が持 つ一元性 の原則 (二 つの ことを同時にす ることができないとい うこと)、(3)認知 的緊張を避け ようとす る内的要求、で あるo この ような人間 の持つ知覚上 の制約 の ために、感覚器官を通 して入 って くる情報の中か ら一 部だけを選択 して受け入れる ことが行なわれ るので あり、 このことが個人 に とっては必要 なので ある。すfiわち、 われ われが外部か ら一定 量の情報を選択す ることは、入 って くる情報の全部を消化 吸収で きないか らで ある。 このように一定量の情報を選択す る選択過程が知覚 における重要 な問題 となり、 コ ミュニケ ーシ ョンにおいて も重要な問題 となる。 なぜ な ら、 この選択過程 によっ て、個人は どの ような刺激を受 け取 り、 どの ような刺激 を除去す るか決 まるか らで ある。 -

(10)

22-それではこのような知覚の選択性 はどの ような要因に よって決定 され るで あろうかb これ について、馬場 昌雄 と馬場房子 は、客観的条件 (刺激 の もつ性質) と主観 的 19) 条件 (主休の内的状態) にわけて考察 している。彼 らは、客観 的条件 として、(1)近 接の要因、(2)類同の要 因、(3) 閉合 の要因、(4) 連続 の要因を示 し、刺激 の性質 を(1)大 きさ、(2)強 さ、(3)珍 しさ、 (4)反復を示 して い る。 主観 的条件 と して は、(1)親近性 の影響、(2)期待 あるいはセ ッ トの影響、 (3)動機づ けの影響を示 している。彼 らによると、知覚過程は常に、対象である刺激 と主休であ る有機休 と の相互関係に よって成 り立つ もので あるが、 しか し、刺激が あい まいで あれば ある ほど、また要求の強 さ、刺激 の持つ重要度が増加す るほ ど、知覚 システムは大 きな 影響を受け、見た い もの、見る必要 のあるものを対 象のなかか ら選択す る傾向があ

O.Lerbi

nge

r

は、知覚 の選択性の決定要因として、 (1) 個人 の欲求価値、a) 悲 度、(3)言語習慣 とい うきわめて相互依存 的な三つの要因に よって決定 され ると し 21) ている。 以上のことか ら、われわれが知覚を通 じて得 る ものは、刺激その ものをあるが ま まに認識するとい うよりも、われわれの個人 内部の要求、期待 あるいは態度 とい っ た要因のため に、選択的 に知覚 し、それぞれ別個 に認知 した り、解釈 した りす ると い うことで ある。 さらに、知覚において、知覚 の選択性 と同様、重要 なことはステレオタイプ

(

st

er

eo-t

ype

)

の問題で ある。 ステ レオタイプ とい うのは、現実認識が単純 で、固定 し、偏 22) 兄を含んでいることで ある。 この ことによ り、現実を正 しく認識せず、単純化 して 認識 し、偏見を持つ ことになるのである。 以上、対人 コ ミュニケーションにおける知覚の役割を示 して きたが、われ われ の 人間行動 は,環境 と個人の内部状態 との間の相互作用の結果で あり、 さらに個人 の 知覚は経験、要求、 あるいは態度 な どによって異なる ものであ る。 このことか ら、 環境の刺激が異 なれば、人は異 なって知覚 し、 また刺激が同 じで あ って も、人 々は、 それぞれの もつ要求や期待 あるいは態度 によって異な って知覚す ることがあ りえる のである. このことは コ ミュニケ ーシ ョンにおける重要 な問題である.すなわち、

(11)

-23-他人 とコ ミュニケ ー トす る場合 、同一 の メ ッセ ージで あって も異 な って知覚 したり す ることが あ り得 るか らである。 しか し、他方、 そのことのために コ ミュニケーシ ョンが必要で ある とい える。 なぜ なら、 コ ミュニケ ーシ ョンが 本 来他 人 との あ る 「共通

(

Comm

t

m

i

S)」を確立するために行 な

われ

、 情報、ある考え、 あるいは態度 を共有 しよ うと して行 なわれ るな らば、その ことによ って コ ミュニケーシ ョンが行 なわれ るか らである。 しか し、有効 なコ ミュ ミニケ ーシ ョンを確立するため には, 知覚の問題を解決す るだけで は不充分で ある。有効な対人 関係 あるいは対人コ ミュ ニケ ーシ ョンを確立す るため には、送 り手 と受 け手 との間の意図 したメ ッセ ージを 妨 げ たり、歪 曲 した りす る障害を取 り除 くこ とが必要だか らである。以下では、そ の障害 について考察することに したい。

対 人 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 障 害 1 コミュニケ ーシ ョンの障害 有効 な コ ミュニケーシ ョンない しは能率的な コ ミュニケーシ ョンが どのようなも ので あるか、を一義的に規定す ることは困難で あるが、組織 におけるコ ミュニケ ー シ ョンとい う観点か らすれば 、組織 目標 にとって有 効な コ ミュニケ ーシ ョンであり、 良好 な対人 関係 あるいは信頼 関係を築 くよ うな コ ミュニケ ーシ ョンの関係であると いえる. しか しなが ら、 このよ うな有効 fiコ ミュニケ ーシ ョンに対 して様 々な障害 がある。 例 えば

、Schnei

der

らは、 コ ミュニケ ーシ ョン受容 に対する障害として、(1)個 25) 人上 の障害、(2)意味上の障害、(3) 環境上の障害を挙 げてい る。F,J.

Carvel

l

24) も同様に、(1)物理的障害、 (2)心理的障害、(3) 意味上の障害を示 している。 さ らに

Hal

mann

sco

ttは、(1) 組織 に帰因す る障害、 (2)地位や職位に帰因す る

25) 障害、(3)言語上 の障害、(4) 変化へ の抵抗 に帰因す る障害などを挙げている。 また

、Le

wi

s

はコミュニケ ーシ ョンに対す る障害を、 (1)組 織 上 の 障 害 と、 26) (2)個人上 (意味上) の障害 に分けて考察 している。彼によると組織上 の障害は次

(12)

-24-理由で起 こる。 (1)組織 の リンク

(

l

i

7

k

)を通 しての情報を伝達す るため (2) 組織構造や組織 の慣例的手続 きのため (3) 組織における人 々の間の物理的距離 の ため (4)組織の成員に よる課業職能の専門化 のため (5) ある組織 の成員の権力、権限、および地位の関係のため (6)誰がメッセージを受け取 り、また誰が受け取 らないか につ いての意思決定、 すなわち、 メッセ ージの競合 のため 意味上の障害は次のような理由で起 こる。 (1)バ イパ ス ィング

(bypassi

ng)

- これには二つの意味があ る。 -1つは同 じ言語が異なる人 々に とっては異 なることを意味す るとい う事実 を無 視す る傾 向であ る。他方は、ある人が組織 の コ ミュニケ ーシ ョンの連鎖か ら脱 落す る場合で ある。 (2) すべて とい うこと

(al

l

ness

)- 特定 の問題についてそれをすべて知 って いる、 あるいはすべ て言 ったと思 う傾向。 (3)評価の傾 向 - 事実 と個人的意見 を混同す る傾向.二者択一 的に思考す る 傾向、あるいは偏見 のために心 を閉 ざす傾 向。 (4 盲 目性 - ただ一つ のことしか見 TSい傾 向。

(5)視床反応

(t

hal

ami

c r

eact

i

on)

- 考える前に話 しした り、反応 す る 傾向。 (6)言語 の誤用

L

ew

i

Sによる と、 これらの障害 は単独で、 あるいは他の障害 と結合 して、有効 な コミュニケ ーションの崩壊の原 因 となり、組織 の埼能化に影響を与 え、経営者 と従 業員との間の メッセージの流れを妨げ るのである。 このように有効な コ ミュニケーシ ョンに対す る様 々な阻害要 因が ある。 しか し、 上で述べ た阻害要 因は、 同一 の要因で あったり、重複す る要因 もある。従 って、 こ れらの要因を有効 なコミュニケーシ ョンの阻害 の主要 な原 因か らみ ると、次のよ う に分類 され ると思われる。 もちろん これ らの分類はそれ 自体独立 した要 因 とい うよ

(13)

-25-りも複合 的に関連 して阻害す ると思 われ る。 1. 個人 の心理的な障害 これは、 コ ミュニケ ーシ ョンにかかわる人 の もつ要求、期待、態度 、動機、 知覚、 あるいは偏見 とい った要因が異 なることか ら生 じる ものであ る。 この こ とか ら同 じ言葉で あ って も別 々に解釈 したり、 あるいは推測や憶測を したりす るので ある。 2.組織 ない し、環境上 の障害 これは、物理 的な距離 ,雑音の ような環境上 の障害、 あるいは組織 における 地位や権限、組織風土や文化、組織構造 とい った組織上の要因の違いによ って 起 こるもので ある。 3.言葉の意味上 の障害 これは、 同 じ言葉であ って も伝達す る人 とそれを受け取 る人 とでは意味が異 なることで ある。人 々の言 うことが主観的で、経験、立場 、文化、風土 などの よ うな先述 の 1.2.の要 因によって、個 々人が ある言葉に対 して 自分 自身のイメ ージを持 っていることか ら起 こる ものである. (例 えば、大 きい、小 さい、良 い、悪い、 とい うような言葉は、送 り手 と受け手 の間で解釈は異なるであろう。) 4. メッセ ージのエネルギ ー これは、環境上 の障害などによ ってエネルギ ーが うすれてい くことである. 以上、有効な コ ミュニケ ーシ ョンに対す る障害をその源泉別 に分類 してきたが、 それ らはむ しろ複合 的にか らみあ ってい る と思 われる。 しか し、有効な コミュニケ ーシ ョンを確立す るためには、阻害 の主要な原因が どこにあるかを探索 し、 その原 因を取 り除か なければな らないで あろ うO そのためには コ ミュニケーシ ョンの障害 の原因を知 る必要があるので あ る。 このように コ ミュニケ ーシ ョンを行 fiう場合 、様 々な阻害要因があるので ある. しか し、逆説的 に言 えば、 これ らの問題を解決す るため よりい っそうのコ ミュニケ ーシ ョンを必要す ると言 えるO特 に 2.3.4の障害は、個 々人が その障害や問題 に気 がつ けば、 その問題を解決す ることはそれほ ど困難ではないので ある。 しか し、 1 の障害 の問題は、個人のパ ーソナ リテ ィに関連す るす る もので あるので、時には良

(14)

26-好な対人関係を促進するこ ともあるが,逆 に阻害 の重要な要因に もなるのである。 そこで以下では、有効な人間相互作用を制約す る人間 の性質、特 に防衛 的行動 につ いて考察する。

2 防衛的行動

Gi

f

f

i

n

Pat

t

on

によると、 対人関係 の重要な問題領域 は、(1)対 人 不 信 、 Cz) 人 々の間のギ ャップ

(gaps bet

wee

n peo

pl

e)

、(

3

)

疎外感 (

f

e

el

i

ngs

2

7

)

ofal

i

e

nat

i

on)

である。

(2)の人 々の間 のギ ャップは、 異なる準拠集団、異 なる世代、異 なる文化 の間 のギ ャップである. それぞれに帰属す る人 々は 自分の属す る社会集団、世代、 文化 な ど について 自分 自身の見方を有 してお り、そのことが他 人につ いての偏狭 な思考 と歪 曲化を引き起こ し、 コ ミュニケ ーシ ョンを崩 壊 させ ることに fiるので ある。 (3)の疎外感は、 ある人が他 の人や人々を避けた り、 あるいはその人 々か ら引 っ込 んだりする社会 的疎外 と言語不安 による疎外の ことである。 これ らの問題以上 に他人 との関係で、特に対人 コ ミュニケ ーシ ョンで重要 な問題 は、(1)の対人不信である。 とい うのは、人 々の間の不 信は,その結果 と して防衛 的 行動を引 き起 こ し、 そのことが受け取 ったメッセ ージを意図的 に歪曲す ることにTj: 28) るか らであ る。 ここで防衛的行動 とい うのは 「個人が集団 の中で脅威を知覚 したり、 29) あるいは脅威を予期す る ときに起 こるその行動」の ことであ る。 コ ミュニケーシ ョンが本来他人 とのある 「共通性」を確立す るために行 なわれ、 情報、ある考え、あるいは態度を共有 しよ うと して行なわれ るな らば、 メ ッセ ージ の意図的Tl歪曲は コミュニケーシ ョンの本来の 目的 とは異 なることになる。 防衛的 行動が他人 に用心深 くなる恐怖を示す ことであるな ら、 そのような行動では コ ミュ ニケーシ ョンの本来の目的は達成 されず、有効 な関係 も達成 され ないで あろ う。有 効な対人関係や有効な対人 コ ミュニケーシ ョンを確立す るためには、防衛的 な行動 を減少 させ るようなコ ミュニケーシ ョン行動 あるいはそのための場づ くりが必要で ある。 それでは防衛的Tiコ ミュニケーシ ョン行動は どのよ うに して起 こるであろ うか。 -27

(15)

-Wof

f

or

d

らは、防衛 的行動を起 こす コ ミュニケ ーシ ョン行動 と して

、(

1

)

評価的、 50) (2)操作 的、(3) 独断 的、(4)康越 的 コ ミュニケ ーシ ョンを挙げて いる。 コ ミュニ ケ ーシ ョンの受 け手 (聞き手)が この よ うな コ ミュニ ケ 一一シ ョン行動 を知覚す る と き、 その人は防衛 的行 動を 引き起 こすので ある。

J.

良.Gi

bb

は、対人討論 の記軌 こついての8年間 の研究で二つ のコ ミュニケ ー シ ョン風土 (防衛 的風土 と支持的風土)を明 らか に して いる。第 1表が それである。

Gi

bb

によると、防衛 的 に行動す る人 は 自分 自身を防衛す るこ とに多少のエネルギ ーを費 し、 自分が他 人 に どのよ うに思 われ、 どのよ うに して もっとよ く見 られるか、 第 1表 小 集団 におけ る支持 的風 土 と防衛 的風土 の行動特徴 のカテゴ リー 防衛 的風土 1 評 2 統 策 中 優 確 3 4 5 6 価

略 立 越 信 支持 的風土 1 記 志 題 間 2 移 情 自 感 平 暫 3 4 5 6 述 向 然 人 等 定 どのよ うに して賞賛を得、便位を 占め、 印象を与 えるか、 あるいは罰を逃れ るか、 あるいはまた どの よ うに して予測 した攻 撃や知覚 した攻 撃 を避 けるか、 とい うこと を 考 えているので あ る。 そ して この よ うな内面的 Tl感情 や外見的 Ti行為は他人 の防 衛 的行 動を 引 き起 こすのである。すfi:わち、防衛的行動は防衛的に聞くようにさせ、それは 最 初 の送 り手 の防衛 的 レベルを引き起 こす姿勢、表 情、お よび言葉 のき っかけを生 み 出す ので あ る。 この ことか ら、 ある人 が ます ます防衛 的 になるにつれて、彼 は ま 52) す ます送 り手 の動機、価値、 および感情 を正確 に知覚で きな くfiるのであるC それで は このよ う1'=防衛 的行 動は どのよ うに して起 こるか と言えば、

Gi

bb

(16)

-28-よれば、聞き手が第 1表 の左 柵 の特 徴 のいずれかで も持 っていると知覚す る行 動 は防衛的行動を引き起 こす のである。 これ らの特徴 につ いては次の よ うに説明 され 55) る。 (1)評価

(eval

uat

i

o

n)

、 他 人について判断を くだ したり、非難 したり、賞賛 したり、 あるいは他 人の道徳 的評価をする。 (2)統制

(cont

r

ol)

、他人に あることを させ る試みや、他 人の態度や行動を変 える試み、 あるいは他人の活動領域を制限す る試み。 (3) 策略

(st

r

at

e

gy

).他人をあやつ ったり、他 人をお と しいれ る トリックの 使用、あるいは、ある人 に 自分が 自分 自身の意思決定を行な っていることを思 わせたり、 あいまいで 多様 な動機を含む策略 に従事す ること。 (4) 中立化 (

ne

utral

i

t

y)

、他人の幸福 に関心を示 さfiい こと。 (5)使越

(s

uperi

or

i

t

y)

、ある人が他 の人 よりも地位、権力、健康、知 的能 力、 肉体的特徴、あるいは他 の点です ぐれているとい う感 じを伝達す ること。

(

6

)

確信

(c

ert

ai

nt

y)

、 独断的 に見 えた り、解答を知 っているよ うに見 えた り、デ ーターの追加を必要 と Lfiか っり、 あるいはまた 自分を協 同者 とい うよ りも教師 とみな したりす ることO 以上のよ うな行動を知覚する とき、防衛的行動を引 き起 こ し、 その ことが メ ッセ ージを意図的に歪曲化 し、 コ ミュニケ ーシ ョンの重要 な障害 となるので ある. 従 っ て、有効 な対人 コ ミュニケ ーシ ョンを確立す るため には, この防衛 的行動を減 じる ようにす ることである

。Gi

bb

は、 防 衛 的 行 動 を 減 じ る た め に は 第1表 の右 柵 の支持的行動を持 っていると個 人が知覚 することである、 と している (支持的行動 については後述)。 以上のよ うに様々な コ ミュニケーシ ョン行動を どのよ うに知覚す るか とい うこと によ って対人不信 ない しは 防 衛 的 行 動 が 起 こることが わか るのであ る。 そ して、 防衛的行動は他 の人 の防衛的行動を 引き起 こすのである。 この ことが コ ミュニケー シ ョンの最 も重要 fl障害 となり、人間関係その ものを も阻害す るこ とに なるのであ る。 以下では、 これ らのコ ミュニケ ーシ ョンの障害を取 り除 き、有効 な対人関係ない

(17)

-29-Lは 有効な対人 コ ミュニケ ーシ ョンを築 くための方法を 明 らかに したい。 しか し、 その前に その方法 の基礎 とな る対人関係の レベルにつ いて考察す る。

対 人 関 係

1 対人開床 のレベル 人 々の間の関係には、例 えば、上司 と部下の関係、同僚の関係、親子 関係、友人 関係、師弟関係 、 など様 々な関係がある。 そ して、 これ らの関係の違いによって コ ミュニケ ーシ ョンの方法 も異 な って くるので ある。 そのため にコ ミュニケーシ ョン をよ りい っそ う理解す るためには、人 々の間 の関係が どのよ うな ものであるか知 る 必要があ るので あ る。 そのために対人 コ ミュニケ ーシ ョンの基礎で ある対人関係が 分析 され、対人 関係を理解す るための様 々なモデルが表 わ されている。それ らは交 換理論モデル、ジョアリの窓

(

Johar

iWi

ndow)

モデル、 取引分析

(

Transac

t

i

o

nal

5

4

)

Anal

ysi

s)

モデルな どで ある。 しか し、本節では、 これ らのモデルを検討す るよ りも対人関係 レベル とパ ターン につ いて分析す る ことに したい。 とい うのは、対人 関係の レベルやパ ターンによっ て有効 な コ ミュニケーシ ョンの方法が異な り、対人 コ ミュニケ-シ ョンの本質が明 らか にされ る と思われ るか らで ある。 ところで、 われわれは いろいろな人 々といろいろな形で コ ミュニケ ー トし、相互 作用 のパ ターンが形成 され、対人 関係が形成 されてい く。 このように対人 関係には コ ミュニケ ーシ ョンが必要で あ り、 コ ミュニケーシ ョンは それの基本である。 しか もコ ミュニケ ーシ ョンが成立す るためには相互依存 関係が必要なのである。 しか し この相互依存 的関係が対人関係の レベル によって異 なるのである。 それ では これ らの レベルは どのよ うに異な るので あろ うか

。D.K.Berl

o

によ る と、相互依存 の レベルは、 (1)限定的 ・物理的相互 依存、(2)作用 ・反作用的相 互依存、(3)期待 の相互依存、(4)相互作用 の四つの レベルに区分 され る

。Ber

l

o

55) は それ らを次のよ うに説明 している。

(18)

-30-(1)の レベルでは、送り手 と受け手 は対の概念 であ り. その限定 と存在 のために、 一方が他方を必要 とするので ある。 この レベルでは、 ただ送 り手 と受 け手 の二人が いるとい うことによって互いに依存 してい るだけである。 (2)の レベルでは、相互依存 は作 用反作用の連続 と考 え られ る。最初 のメ/yセ ージ がそれに対す る反応に影響 し、 その反応が次の反応 に影響す る。反応 はフ ィー ドバ ックと して送 り手 に利 用 され、送 り手の反応 に影響す る。 フ ィー ドバ ックによ って 自己の 目的が達成 され たか ど うかわかるので ある。 この意味で この関係 の レベルは, コ ミュニケ ーシ ョンの分析 にとって重要で ある. フィー ドバ ックは影響形成 の重要 Ti道具となるか らで あるO この ことによ り、受け手の反応 は、送 り手 によ って その 効果性 の分析に役立ち、 かつ それは、送 り手の前の反応 による結果で あるので、 そ れに もとづ くその後の行動 に影響す るのである。 この点は リーダ ーシップの研究 に も重要であるように思われ る. (3)の レベルでは, コ ミュニケ ーシ ョンは感情移入の技術 や、他 人が メッセージに 対 して どのよ うに反応す るか についての期待か ら生 まれ る相互依存 と関連づけて分 析 される。感情移入 とは、他人が ど うい う行動を するかを予測す るために、 その人 のパ ーソナ リテ ィや内的状態 に 自分 自身を投影する過程 の ことである。 この レベル は、相互に 自他 の内部状態 ひいては行動 の予測を行 ないつつ コ ミュニケー トす る関 係である。 (4)の レベルは相互作用の レベルで ある

。Ber

l

o

による と、相互 作用 とは、相互的 役割取得の過程、すなわち,相互的感情移入行動であ る

。Berl

o

は、 「コ ミュニケ ーシ ョンは、二つの個体をつな ぎ合 わせ、双方 に とって意味を もつ よ うなメッセ ー ジをつ くったり受け とったりす ることを通 して、 2人の個人間 の相違を小 さ くしよ 5占う うとす る試み」で あると し、 「相互 作用 の 目標は、 自分 と他 との合併、つま り、 自 己と他 の共通 Ti要求に もとづいて予期、予測、 あるいは行動す る完 全ti能力を もつ

5

7

) こと」であると している。 そ して、 もし2人の人間が 自分 たちの役割について推 測 し、 同時 に相手の役割を取得 し、かつ その コ ミュニケ ーシ ョン行動が相互的役割取 得に もとづ くものであれば、 2人の コ ミュニケ ーシ ョンは相互作用 に もとづ いてい・ 58) ることになると しているのである。 -SIT

(19)

このよ うに

Berl

o

は相互依存 の レベルを四つ に区分 し、 相互作用を コミュニケ ーシ ョンの理想で あ り、人間 コ ミュニケーシ ョンの目標 と しているので ある。 しか しなが ら、われわれは相互作用の概念 と して第四の レベルの意味で捉 えるべ きで な く、一般的 な意味で捉 えるべ きであると考 える。む しろ、 ここで大切なこと は、 コ ミュニケ ーシ ョンの理想や 目標 と しての相互作用はどのように して得 られ る か、 それに到達するには どのよ うにすれば よいか、 その方法を考慮することであろ

つ。

そのためには現実 の関係が どのような もので あるか分析 し、評価す ることが必要 で あろ う。 その ことによ り現在の関係を維持す るのか、改善す るのか、 あるいは終 わ らせ るのか、が決まるか らで ある。 それでは対人 関係は どのよ うに分析 され るで あろ うか

。Gi

f

f

i

n

pat

to

n

は次 59) のよ うな対人関係 の有用fi分析方法を展開 してい る。 彼 らによると、 ある人 との関係は、 (1)基本的 な相互作用 のパ ターンと(2)硬直性の度 合 いの点か ら分析 され る。 そ して、相互作用行動を、(1)掛り合しYD度合い

(

de

gree

of i

nvol

ve

ment)

、 (2) 感情的傾 向

(emot

i

ona

l t

one)

、 (3)対人 コン トロ ールの量、の三つ の次元か ら捉 えている。 ここで(1)の掛 り合 いの度合 いは関係者 の相互作用の量で ある。 掛 り合 いの度合 い が安定 的に確立 された関係では、二つ の次元 (支配対服従 と愛情対敵意)が最 も大 きな関心事 とな る. とい うのは、 これ ら二つ の次元はほ とん どの対人関係で存在す るか らである。 そこで

、Gi

f

f

i

n

patt

on

はそのよ うな関 係を第

4

図のような

D

4

0

)

-A-S-H

パ ラダイムで分析す る。 ここで

D

は支配

(

Do

mi

na

nce)

S

は服 従

(Submi

ssi

o

n)

で ある

。A

は愛情

(

Af

f

ect

i

o

n)

、 H

は敵意

(

Host

i

l

i

ty)

である。

Gi

f

f

i

n

patt

on

によれば、対人関係 の基本 的特 徴は このモデルの図式化によ 4り って示 され る。 例 えば、個人Yと個人 Pとの間 の関係は第5図の如 く示され る。 こ れによ り、支配、服従、愛情、敵意の度合 いは

D-A-SIH

軸の中心か らの

Y

な い しpか らの距離で示 され るので ある。

Gi

f

f

i

n

patt

on

は、また、 硬直性 の度合 い も対人 関係を分析す る場合 に重要

(20)

-32-変∵ 意

H 第4図 対人関係の 第5図 対人関係 の例

D-A-S-H

パ ラダイム な考慮すべ き問題で あると している。 とい うのは、 それが対人 関係 の変化や改善 の 可能性を推測す るための基礎を与 えるか らである。相 互作用す る人 々の関係での硬 直性の度合 いは、彼 らの反応 レパ ー トリー

(

r

e

pe

rt

oi

r

e)

の変化 の関数で表わせ る。従 って、対人関係の変化の可能性 は、反応 レパ ー トリーの変化 に注意す ること で推測 され るのであ る。 このよ うな対人 関係の分析、評価 によって関係改善を行な うか、 あるいはその可 能性が あるのか、 それほ どの程度か、 とい ったことがわか り、改善 の方法が 明 らか に されるので ある。 以下では、 これ までの論述で示 した点に基づいて有 効な対人関 係の基礎 とTlる方法について考察す る。 2 対人 コミュニケーシ ョンの改讐方法 これまで示 して きたよ うに、 コ ミュニケ ーシ ョンは本来他人 とのある 「共通性」 を確立す るために行なわれ 、情報、意志、感情ない し態度を共有 しよ うと して行 な われ る。 そ して、 も し個 々人が組織社会 の中で生活す るならば、個人 の要求 はは と -33

(21)

-ん どは、 このよ うTiコ ミュニケーシ ョンを通 じて達成 され たり、充足 され たりす る ので ある。 このよ うにコ ミュニケ ーシ ョンは人間の生活 に とって必要不可欠 の もの で あ り、それ によ って人間の成長、発展、 自己実現 とい った要 求が達成 されている ものの、 これまで述べて きたよ うに、有効なコミュニケーション、 対人関係を妨げ る 様 々な要因があるのである。 有 効な コ ミュニケ ーシ ョン,良好な対人関係を構築す るためには、これ らの阻害 要因を取 り除 くことである。対人 コ ミュニケ ーシ ョン改善のためには、 これ まで述 べて きた阻害要因を取 り除 くことで あるが、 その阻害要因によ って対人 コ ミュニケ ーシ ョンの改善方法は異Tlるもので ある。 これまでの論議か らすれば、それ らの改 善方法は、対人信頼 の確立、 そのための感情移入、暖かい誠実 fiコ ミュニケーショ ン、 自己開示 ・(

self- di

sclos

ure)

、 フ ィー ドバ ックの活用、 あるいは他 人の話をよ く聴 くこと、な どであると言 える。 しか し、 本稿は対人 コ ミュニケーシ ョン を 論 じて い る こ と、さらに

Ⅱ の1で 述 べ たコ ミュニケ ーシ ョンの障害を 除去 するためにはい っそ うの コ ミュニケ ーシ ョンが必要で あるが、 そのためには信 頼関係が必要で あることのために、 これ らの うちの対人信頼の確立に焦点を充て る ことに したい。 先述 したよ うに,他 人 との関係で重要 な問題 は対人不信で あり、対 人不信はその 結果 と して防衛的行動を引 き起 こ し、 その ことが意図的 にメ ッセ ージを歪曲するこ とになり、 コ ミュニケ ーシ ョンの重要 な問題 となるのである。逆説的に言 えば、対 人 信頼の確立が コ ミュニケーシ ョンの問題を解決す るこ とになると言 えるのである。 それでは対人関係におけ る信頼 とはどのよ うflものであろ うかo これについて、

Gi

f

f

i

n

patt

on

は、 対人関係における信頼行動 とは次 のよ うな条件を意味す る、

4

2

)

と している。 1. ある人 (P)は他 の人や人 々に頼 っているC 2. Pは損失 の可能性 のある危険 Tiことを行 な っている。 3.

P

はある 目標や利得を達成 しよ うと している。 4. この望 ま しい目標を pは不確実で あるとみてい る。 5. 彼 の信頼が犯 された場合 の

P

の損失の可能性は、彼 の信頼が達成 された場合

(22)

-34-の利得よ りも大 きい。 以上 のことか ら、 コミュニケ ーシ ョン過程 における信頼行動 とは、危険 TL状況で 望ましいが不確実 な 目的を達成 しよ うとす るとき、ある人の コ ミュニケ ーシ ョン行 45) 動 (話 した り問いた りする)を頼 りにす ること、 と定義 され るのであ る。 このような信頼行動はい っそ うの信頼 関係を築き、有 効な コ ミュニケ ーシ ョン、 円滑hfiコミュニケーシ ョンへ と結 びつ くものである。 しか し、逆 に、 対人不信はい っそうの不信を生み 出 し, コ ミュニケ ーシ ョンを阻害する ことになるのであ る. い ずれの場合 もコ ミュニケーシ ョンを通 じて行なわれる ものであるに もかかわ らず, 一方は信頼関係、他方は不信の関係をつ くり出すので ある。 従 って、 コ ミュニケ ー ション行動の差 によ ってこの差が生 じてい ると言 えるのである。 それでは信頼閑係をつ くり出す コ ミュニケ-シ 9ン行動 とは どのよ うな もので あ ろうか

。Gi

bb

は、第1表の右 欄 の支 持 的 行動 は防衛的行動を減 じ、対人信頼を増 加させ、有効な対人 コ ミュニケ ーシ ョンになる と してい る。 そ して、支持的行動の 44) 特徴を次のように説明 してい る。

(1) 記述

(des

cri

pt

i

on)

、 非判断的で あること、情報 に対する真の要求 と知 覚 され る問題を尋ねること、で ある。

(2)問題志向

(pr

obl

e

m ori

e

nt

at

i

on)

、 互 いの問題を 明確 に し、 その解 決 を求め る際 に協力する要求を伝達す ること、受け手が 自分 自身の決定 を行 ない、 自分 自身の進歩を評価す ること。 (3) 自然

(spont

anei

t

y

)、偽りがなく、自然のまま純真で、ごまか しがないことを表 わすこと、率直で正 直であること。 (4) 感情移入

(e

mpat

hy)

、 聞き手 の価値 に尊敬を表わすこと、彼の問題 と一 体化 し、彼の感情を共有す ること。 (5)平等

(e

gual

i

t

y)

、 相互信頼 と尊敬を持 って計画 に進んで参加 しよ うとす ること、才能、能力、価値、外観、地位、お よび権 力の違いにあま り重要性を 置かない. (6) 暫定

(provi

s

i

onal

i

s

m)

、 自分 自身の行動、態度、および考 えを進んで鐘 験 しよ うとする こと,一時的 fi態度を取 り、問題を調査 し,問題を解 決するこ -35

(23)

-と。

Gi

bb

は、 このよ うな行動を コ ミュニ ケーシ ョンの受 け手が知覚す る とき、防衛 的行 動を減少 させ、信頼 を高め てい く、 としているので ある。

Gi

f

f

i

n

patt

on

も信頼を高めるためには、感 情移入、暖かい誠実 はコ ミュニ ケ ーシ ョンが必要で、 自分 の思考や考 えを進んで他人に示す 自己開示を行 ない、 そ れ に対す る対人 の反応 をよく聴 くように して、相互作用 を高める必要が ある、 と し てい る。 そ して、彼 らは、対人 コ ミュニケ-シ ョン改善 のために次のよ うな提案を 45) 行な って いる。 (1) 自分 自身の相互作用の要求に大変正直に注意す ること。 (2)他人について の正確 な知覚を達成す るよ うに試み ることO (3)絶 えず環境の諸条件を考慮 に入れ ること。 (4)対人 の信頼 関係

(rappor

t)を達成す るよ う試み ることO (5)最善の人間 関係を築 くこと。 以上 のよ うな方法を行な うことによ り信頼を高め有効な対人 コ ミュニケ ーシ ョン に結 びつ くので あ る。 とい うのは、 これ らの方法が これ まで述べてきた阻害要因を 取 り除 くことを意図 しているか らであ る。 この ことは、より正確な自己表示、それ に対す る対人の反応 によ く注意 し、 よく聴 き、環境の諸条件を考慮 に入れるとい う ことにより達成 され るか らで ある。す なわち、 これ は相手の立場に立 って ものごと を考 え、伝達す る とい うことで あり、 このことによ り、 コ ミュニケーシ ョンの理想 目標で ある2人 の個人の間 の相違 の縮少 あるいは自己 と他人 との一休化 とい うこと が達成 され る と思 われ るのである。す Tlわ ち、有効な対人 コ ミュニケーシ ョンによ り、伝達者 と しての 自分 自身 と自分の潜在性 に もっと気がつ くよ うにTiり、 コ ミュ ニケ ーシ タンを通 じて自分 自身を知 り、 さらに、他人を知 ることによ って、良好Ti 人間 関係を築 くことがで き、組織 目標が有 効に達成で きると思われるのであるo

(24)

ー36-Ⅴ

結 び 以上において、対人 コ ミュニケ-シ ョンを示 し、 その中で の知覚 の役割 と知覚が コ ミュニケーシ ョンにおいて重要 な問題 となることを示 してき た。 さらに、 コ ミュ ニケ ーシ ョンにおける障害を示 し、 その中の防衛的行動が対人 コ ミュニケ ーシ ヲン で重要な障害 となることを示 し、 それを克服するための方法 について も論及 してき た。 これ らのこ とか ら、 コ ミュニケ ーシ ョンを単なる情報の伝達 と してのみ捉 えるべ きでな く、意思や感情、あるいは態度の交換、す なわ ち、感情移入 まで も含めて捉 えるべきで あることを示 したのであ る。 す なわち、 この ことは コ ミュニケーシ ョン が単 なる情報の流れではな く、感情の流れで もあることを示 して いるのである。 コ ミュニケ ーシ ョンを このよ うに捉 えることによ り、感情移入 によ る コミュニケ ーシ ョンが行なわれ、信頼関係が確立 され、良好 な対人関係、有 効な コ ミュニケーシ ョ ンが構築 され、そのことが組織の有効性 につなが ると思われ るので ある。 しか し本稿では、組織 における個人 と二者 関係 という対人関係、すなわ ち対人 コ ミュニケーシ ョンについてのみ論述 してきた。 確かに、個人や 二者 関係 は組織 の基 本的な要素で あり、組織 行動を構成 す る要素で あると思われ る。 しか しなが ら、 それ らは組織行動 の一部で あ り、基本的要素で あ って も, 組織 そ の ものではな く、組織行動や コ ミュニケーシ ョン行 動 そ の もので は な い。二者関 係は、それが独立 した とき、集団や組織 に くみ込 まれ た ときは、 その性質が異 なる もので ある。 さらに、二者関係 は、集 団や組織 の役割や規範、 あるいは組織風土 に よ って、独立 していたとき とは異 なる性質や関係を示すか もしれ fiいのである。 従 って、現実の組織行動 や コ ミュニケ ーシ ョン行動、 あるいは組織 の有効性を解 明す るためには、二者関係を組織 とは独立 の関係 と して捉えるのでほな く、集団な い し組織 における役割、規範、風土 とい った要因 との関係で分析す る必要があ ると 思われ るのである。 (この点 につ いては別の機会 に論 じることに したい。) しか し なが ら、 それで も対人 コ ミュニケー ションは組織 行動や コ ミュニケーシ ョン行動 の 基本で あるので、 それ 自体解明 され る必要があ り、その関係が組織の様 々な要 因に -37

(25)

-よ って どの -よ うに異 な るか 明 らか に され る必要 が あ るの で あ る。

注1) R・V・Farace and D.Macponald, 1974. New Directions in she Study of Organi名ational CoTTmunication;personnel Ss_vchoLogy Vo1-27.PP.卜

19;in F・Luthans(ed・), Contemporary Readings inOrgani之ational Be-havior,2ndled.,McGraW-HillBook Company, 1977:P.142.

2) R・C・Houseman,J・M・Lahiff and J.D。Hatfield,1976 LnLer♪crsotLaL commtLnI'calI'on OTganllgaLionaL, Holdbook Press, Inc・,PP・9-2(1にコミュ ニケ ーシ ョンモデルについてのいろいろなモデルが紹介 されているので参照 されたし。

3) J。C.Wofford.D.A. Gerloff and 氏.C.CuJTmlins, 1977 0rganzZatfOnaL CoTn7nunl'catt'onMcGraw-HlllBook Company,P124.

4) D・K・Berlo,196n TheProcesso/CommtLnf'caLflon., An Introduct10n tO Theory andPractice・Holt・Rinehart and winston, Inc.

(布留武郎 ・阿久津善引訳 『コ ミュニケ ーション ・プロセス :社会行動の基礎理論 』 協同出版社、附加47年、PP.35-57)

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8) P.V・Lewis,i.Op.Cit・,P・51.

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12)w ov.Haney,op. cit., PP.59-65.

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14) B.J。Kolasa,op. cit・, 同訳書 PPo249-252 15) B.J.Kolasa,op. cit., 同訳書 PP.252-255.

(26)

-38-注 16)B.J。Kola88・.OP. Cit.

,

同訳書 P・254・ 17) B.J.Kolas8,Op. Cit.

,

同訳書 P.249

18) 0・Lerbinger,1972. Des∫gnsJo'Pe'stLOSI.tJe Com7ntLnicaLio

7

1

,

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I

I

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27) K.Giffinand B.R。Patton.op. cit..PP・24-4&

28) K.Giffinand BI氏.Patton.op. cit.,PP.25.

29) I.A.Gibb,1961.ttDefensive C0,.municalion". Jot,,noLofCommtL n'-caLzon.Vol.ll, PP.141114& in I.A.Devito(ed),Communlcation: Conceptsand Processes, Prentice H8日,IJ)C.,1976.P.28gL

30) J・C・Wottord,E・A・GerlofL and R・C。 Comminsons, op。cit.,

PP.176-17a

31) ∫.R.Gibb,op.°it.,P.29L 32) J.R.Gibb,op.cit.,PP.289-29Q

33) I.R.Gibb,op.cit.,PP.2911295.

34) 交換理論については、G.C.Homans,1974. SoclaLBehat'10TIIEsELETrWn -Lary FEW '7川,Harcourt Brace Jovanovich lnc., (橋本茂訳 『社会的行動

-その基本形態 』誠信書房 昭知53年 )参照。取引分析については、 J。Meiniger

.

197a StLCCeSSThrough TronsacLLonaLAnaLys

I

sI Grosset& DunZ apPub-1ishers New York参 照 。

35) D.氏.Berlo,op.°it., 同訳舎 PP.134-164.

36) D.K.Berlo,op.cit., 同訳奮 PP.164. 37) D.K.Berlo,op.°it., 同訳書 PP.164. 38) D.汰.Ber

l

o,op.cit., 同訳書 PP。163

(27)

r:t

39) K. Giffin and B. R. Patton, op. cit. , PP.183-197.

40) K. Giffin and B. R. Patton, op. cit. , PP. 186. 41) K. Giffin and B. R. Pa tton, op. cit. , PP. 19(1 42) K. Giffin and B. R. Patton, op. cit., P.217 43) K. Giffin and B. R. Patton, op. cit. , P.217

44)

J.

R. Gibb, op. cit., PI'. 291 - 295.

45) K. Giffin and B. R. Pa tton, op. cit-, PP. 222-227.

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