基本図及び
図のインクジ ット出力による 行
Publication of Volcanic Base Maps and Lake Charts by Inkjet Printing
応用地理部
本正
1・
・ 本
Geographic Department NEMOTO Masami,
YOSHITAKE Katsuhiro and OKAMOTO Katsuhiro
要 国土地理院では, 基本図データ及び デー タをベースにしてインクジ ット出力による 基 本図及び 図の 行を開始した.これにより利用 は, 基本図データ及び データの ウンロ ード及び多色の 地図の入手が可能となった.本稿 では,この 行を中心にデータの ウンロード提供 なども交えて報告する. 1. はじめに 国土地理院では,平成30(2018)年 9 月 1 日か ら 基本図及び 図の 及び 行方法を変更 し,従来の 機や電 写機を使ってア ロ の 地図 を した 行図(以下「従来の によ る 行図」という.)から,利用 からの に応じ て1 で地図の を行ういわ る「 ンデ ンド」により 基本図データ及び データをベ ースにインクジ ット ロッタを使って出力(以下 「インクジ ット出力」という.)する 行図(以下 「インクジ ット出力による 行図」という.)を導 入した. また,インクジ ット出力による 行図に 立ち, 平成29(2017)年 3 月にはこれらの地図のベースと なる 基本図データ及び データの ウンロー ド提供を開始した. この結果,ベクトルデータや画像データの ウン ロード提供と 地図の 行が 行して行われ, や解析にはデジタルデータ,広報や あるいは災 害対応などの緊急時には 地図といったように,利 用 は 的に応じてい れかを ・利用できるよ うになった. 2. の による 図 従来の による 行図のうち, 基本図は縮 1:5,000 あるいは 1:10,000 の 1 色( )の地図で ある(図-1). 基本図の場合, 機を使って予 め まった を計画的に 及び保管した上, 行してきた. 基本図は, 時の防災計画 や緊急対策など, に関連した施策・事業を中心 に活用されてきた. 一方, 図は縮 1:10,000 で作成された地図 で,やはり1 色( )である(図-2).ただし, 図は 基本図とは い,電 写機を使って ンデ ンドで して 行してきた. 図は, の開発や利用,保全計画など, 関連の施策・ 事業などで活用されてきた. 3. の による 図 した 3.1 新 な の による 図 基本図や 図も含まれる 図全般に する が,一度 行した後はなかなか更新でき , 地図に表示された地形や地 の 年変化に対応でき ていないことである.この を するには,常 に最新情報が提供される電 地形図や基 地図情報 を活用することが非常に有効である. 図-1 1:10,000 山 図「 山 」 図-2 1:10,000 図「 山 」 現 :1 務部3.2 地図 のデ タ データ の ー 近年はデジタルデータの地図が であることを まえれ ,ア ロ の地図 は しく非効率で ある. 基本図や 図の地図 をデジタルデ ータ化すれ ,多 ・多 なGIS フトや画像処理 フトを 使できる上,電 地形図や基 地図情報 を活用でき,効率的な地図更新の 途も付くことに なる. 3.3 地図 に る ー デジタルデータ化への ーズは,国土地理院のみ なら 利用 側にもある. 基本図・ 図の な利用 は国などの行 機関であり, 基本図は 防災・ 災対策や災害対応など, 図は 保全・ 開発などに活用される.利用 は, り合う地図を り合わせた広域図や 要な地 のみを 表示し た 図などの 基本図・ 図の加 図を 要 とすることがある.この場合,ア ロ の従来の による 行図では上手く対応でき ,デジタルデ ータは となる. 3.4 な 方 の 要 近年では高速・大 量のデータ 送を実現できる ので, 基本図や 図の利用 からもデジタル データ入手に加えて簡便・迅速な入手方法に対する ーズが高まってきた.このため,地図 に出 向いて地図を 入するといった従来の入手方法に え,利用 が高速の ット ーク 送や ウンロー ドなどを使ってより簡便・迅速に 基本図・ 図のデジタルデータを入手できる提供方法を行うこ とが望ましい状況になった. 4. 山 図データ データの 従来の による 行図が直面する の解決策 を模 した結果, 基本図・ 図を新たにデジ タルデータでの提供を進めることにした.この結果, 利用 は 的や用途に応じ, データの ウンロード, 地理院地図を した , 地図の 入といった の利用形 を べるようになった. 4.1 山 図データ 基本図データは, 基本図画像データ(3 ), 基本図タイルデータ及び 基本図ベクト ルデータ(2 )からなる. 基本図画像データは,基図画像データ, 影 段 図画像データ及び写真地図画像データの 3 からなる. 基本図ベクトルデータは, 基本図画像デ ータ(基図)の をShape 及び DM のデータ形 で作成したものである(土 ほか,2018). 4.2 データ データは,「 データ」「 画像データ」 と ぶ2 のデータに区分される.デジタル対応 の測 機を 使して新規に取得したデータも含まれ るが,多くの では従来の 図をそのままデジ タルデータ化して作成している. データは,水 点,等 線などの データを 地理情報 (JPGIS2014) 拠の GML,Shape,TIFF, CSV の データ形 で整備したものである. 画像データは地図形 の画像データで,デー タ形 は PDF である.後 の 図と同 ,「 データ 基図」「 データ 段 図」がある. 4.3 ー による 前 した 基本図データ及び データを ウ ンロード提供することにより,利用 は迅速・簡便 かつ効率的にデータを入手するとともに,データの 加・加 ・表示・解析などを に行えるように なった(図-3・図-4). 図-4 データ した 図(図-3 の A-B の区 ) 図-3 データ( )の表
4.4 地 地図 した 覧 ー 従来の 基本図・ 図に関する地理院地図を した ー スでは,それらの地図の画像デー タを表示してきたが, 基本図データ及び デ ータを提供した ・ では表示を一新した. 基本図では,基図, 影段 図,写真地図で 成される「地理院タイル( 基本図データ)」を, 図では「地理院タイル( データ)」を作成し, ー スを行っている(図-5).地理院地図では な情報を重ねて表示できるので, 広い利活用 が実現できている(図-6,図-7). 図-5 地 地図 表 した 地 タ ( データ) 図-6 地 タ ( データ)と 図の わ 図-7 地 タ ( データ)とLANDSAT 画像 た地 地図における3D 表 5. 地図とし の ー 今回の 行を行うにあたっては,デジタルデータ の提供と引き換えに 地図の 行を すべきか かが 点となった. 地図の つ 長として一 的に見やすい,ペン などで き みやすい, ち運びやすいなどが げ られる.また,災害対応や広報 などにも 地図 への ーズがあるものと考えている. また,大 イズのインクジ ット ロッタは高 なこともあって,すべての利用 が しも 有 しているとは らない.市中の リント ー スを 利用するにも,利用 の近 に しも リント ー スの があるわけではない.このため,利用 らが ウンロードで入手した画像データをイン クジ ット出力で大 イズに する方法には困 難が う場合も する. これらのことを まえ, 基本図及び 図の 地図による 行を すべきとの結 に し,イ ンクジ ット出力図の 行に った である. 6. による 図 地図の新たな利用形 としてインクジ ット出 力による 行図の提供を開始した.なお,インクジ ット出力による 行図の提供を開始した ・ では後 のとおり従来の による 行図を にしたので,新・ 関係にあるこれら 方の地図が 並立して 行されることはない. 6.1 用 図データの 方 インクジ ット出力による 行図のうち, 基 本図は 基本図データを, 図は データを ベースにそれ れ出力用 図データを作成している. ただし,画像データをそのまま 写せ ,後 の り, ウンロードデータと比 して解像度を2 にして出力用の 図データを作成している. 6.2 従来の による 行図はい れも1 色( )の みだったが,インクジ ット出力による 行図では 多色と1 色の 2 とした. 6.3 影 な地形形状を視 的,直 的あるいは立体的 に把握しやすくするため, 基本図では 影及び 段 を, 図では段 をそれ れ導入した. なお, 影や段 を付加した地図,しない地図の 方を 行しており,利用 は 的・用途に合わせ てい れかを 意に できる.
6.4 山 図の種類 1) 基本図 基図(多色) 地形を な等高線で表現した地図である. ,道路などの地 表示には,基 地図情報な どを活用している(図-8). 2) 基本図 基図(1 色) 基本図 基図(多色)の 図データを,1 色 ( )でインクジ ット出力した地図である.(図 -9) 3) 基本図 影段 図(多色) 基本図 基図(多色)と 高に応じた段 及 び 影を重ねた地図である(図-10). 4) 基本図 写真地図(多色) 基本図 基図(多色)と空中写真から作成し た正射写真を重ねた地図である(図-11). 6.5 図の種類 1) 図 基図(多色) 地形を な等 線で定量的に表現した地 図である. 部では,電 地形図(タイル) 地図を使って表示している(図-12). 2) 図 基図(1 色) 図 基図(多色)の 図データを,1 色( ) でインクジ ット出力した地図である(図-13). 3) 図 段 図(多色) 図 基図(多色)を に, 部に水 に 応じた段 を付加した地図である(図-14). 4) 図 段 図(1 色) 図 段 図(多色)の 図データを,1 色( ) でインクジ ット出力した地図である(図-15). 6.6 図の 基本図の大きさは A0 である. 図の大 きさは の大きさなどを まえ,A0 ,A1 , A2 あるいは A3 のい れかとなっている. 6.7 とし の 置 け インクジ ット出力による 行図は, 基本図 データ及び データと同 ,基本測量成果である. 6.8 方 インクジ ット出力による 行図は,測量法に基 づく 布により 行されている. ただし,利用 からの を受けてからインクジ ット出力を行うため,地図が 入 望 の手もと に送付されるまでに 日かかる. 6.9 定 インクジ ット出力による 行図の定 ( を含む)は,以下のとおりである(表-1). 表-1 による 図の 2019( ) 10 A0 多色: 図及び 基本図基図は6,160 , 基本図 影段 図及び写真地図は7,590 7. の表 縮 が地上における実際の長さと地図上の長さの 比率とするなら ,インクジ ット出力による 行 図の縮 は1:10,000 である.しかしながら,インク ジ ット出力による 行図の名 には「1:10,000」を していない. え 図では,地図情報レベル10000 の精度 を つ等 線データなどを 部に表示しているが, 部では地図情報レベル25000 であるズーム レベル17 の電 地形図(タイル) 地図を 大し て縮 1:10,000 で表示している. インクジ ット出力による 行図では,1 つの図 面 に地図情報レベルが異なる の地図データが して表示され,図面全体が1:10,000 に 応しい 地図情報レベルを 保できていない. このため,1:10,000 を することで利用 に 解 を える れがあると考え,1:10,000 を せ に に 基本図及び 図とした. 8. の による 図の インクジ ット出力による 行図とそのベースと なった画像データの表示 は基本的に同一である. 一方, 基本図及び 図とも取得基 や取得 を一新したため,新・ 図面の見え方は大きく異 なっている. このため, ・新図面と並 に って 方とも 行すると利用 に を えるものと し, ウ ンロード提供,インクジ ット出力による 行を開 始した 基本図及び 図では, 図である従来 の 地図による 行図を して いにした. なお, 基本図データ及び データの ウン ロード提供とインクジ ット出力による 行の 行 日は, として同日としている.
図-8 山 図 図( )
図-10 山 図 影 図( )
図-12 図 図( )
図-14 図 図( )
9. 状況 インクジ ット出力による 行図の令和元(2019) 年8 月 1 日現 までの 行状況( 行年月日の きは,従来の による 行図の測量年)は,以 下のとおりである(表-2・表-3). 表-2 山 図の 状況 表-3 図の 状況
10. による 図の 利用 は,無 ウンロードで入手した画像デー タを に できる一方,インクジ ット出力に よる 行図は有 で入手する. 出力図はウ ブからの ウンロードと い,デー タ量の制約を受けないため,解像度を向上させるこ とができる. 具体的には,無 の ウンロード提供データの解 像度は300dpi である一方,インクジ ット出力用 図データの解像度は2 の 600dpi とした. これにより,インクジ ット出力による 行図で あっても, 来の による 行図と 色ない高 な地図を提供することが可能となっている. 11. 11.1 図 の 基本図では や道路などの表示に基 地図 情報などを利用して,インクジ ット出力用の 図 データが作成されている. このため,今後生じる 年による地形や地 の変 化が図面に され に 積し,い れ無視できな いものになる. 最新の情報を使って 図データを めて作成すれ 解決するが,全国を対象として 行を進める中, 図データの再作成に りある人的・時間的リ ー スを 当するのは 易ではない. 11.2 の 表 図では,地図情報レベル25000 の電 地形図 (タイル) 地図をそのまま 大表示して縮 1:10,000 で表示している. な縮 の地図がある が,地 などは縮 に応じて 大・縮 表示される が, は縮 に関わりなくほぼ一定の大きさで表 示されるものである.このため, がそのまま 大表示されると に大きく表示されることになり, やはり 和 がある. この は, 来的には電 国土基本図(地図情 報)のベクトルタイル化のような技法を導入するこ とによって解決できるものと考えられる. 11.3 デ による画像データ 電 地形図25000 の 行では, 入 望 が範囲, 色, などを に し, ンデ ンドに画像 データを入手できる.当 ,最新の電 国土基本図 (地図情報)がベースとして用いられている. この考え方を,定期的に更新されている基 地図 情報や電 地形図(タイル)を使用しているインク ジ ット出力による 行図に応用すれ , 年の を解 が期待できる上,地図のラインアッ の一 元化・ 合化も図れる.ただし,実現には新たな ス ム が 要となることが である. 12. とめ 国土地理院 で な や調整を重ねつつ, になった 基本図及び 図を取り く の の解 に取り組 だ結果, 基本図データ及 び データの整備及びこれらのデータをベースに 作成した 成果の並 的な提供・ 行を実現でき る運びとなった. に無 ウンロードの提供方 の導入は, 図においては初めての取り組みでもあり,画期的と 考えている. また,インクジ ット出力による 方 を 用 したことは,他の 図の新たな提供・ 行形 を する際には 重な になるものと考えている. 今後 定される つかの があることは に 置かね ならないが,ま はインクジ ット出力に よる 行図などを着実に進 させることに取り組 でいきたい. (公開日:令和元年12 月 27 日) 田 , 本 正 , 保行, 良 , (2018): データの整備,提供及び活用, 17 回 会 及び ロ ーデ ン ス . 土 広 ,長 , 本 , 田 (2018): 基本図データの整備,公開,地理院時報,130,89-92.