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IRUCAA@TDC : 地域在住高齢者における咀嚼機能に対するフレイルの影響

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

地域在住高齢者における咀嚼機能に対するフレイルの影

Author(s)

堀部, 耕広; 平野, 浩彦; 渡邊, 裕; 石崎, 憲; 上田,

貴之; 櫻井, 薫

Journal

歯科学報, 116(3): 236-236

URL

http://hdl.handle.net/10130/4044

Right

(2)

目的:CHARGE 症候群は成長障害や唇顎口蓋裂, 食道気管奇形をはじめとする多発奇形症候群であ り,発症頻度は20,000人に1人とされる。そのうち 食道気管奇形を有する患者の約30%が幼児期に気管 切開を施行される。今回,長期気管切開管理の既往 のある CHARGE 症候群患者に対して術前診査では 気管挿管可能と判断したが,声門下狭窄により気管 挿管が不可能で気管切開に至った一例を経験したの で報告する。 症例:16歳男性,身長150cm,体重42kg。既往に精 神遅滞,気道狭窄,動脈管開存症,唇顎口蓋裂があ り CHARGE 症候群と診断されていた。気道狭窄に 対して0歳時に気管切開を施行され,小学校中学年 まで気管カニューレ管理をされていた。長期気管切 開管理による気道の変形や形態異常の可能性を考 え,CT による気道の精査を放射線科医に依頼した 結果,気道の有意な狭窄は認めなかった。また,耳 鼻科医よる診察でも,視認できる範囲では挿管に問 題ないとの結果であった。これらより気管挿管可能 と判断し,右側唇顎口蓋裂,埋伏智歯の診断によ り,全身麻酔下に顎裂部骨移植と抜歯術を予定し た。 麻酔はレミフェンタニル,プロポフォールで導入 し,ロクロニウム投与後にビデオ喉頭鏡を用いて経 鼻気管挿管を試みた。声門の確認および気管チュー ブの声門内への挿入は容易であったが,声門下で抵 抗があり気管チューブを進めることが不可能であっ た。気管チューブを径の細いものに替え複数回試み たが気管挿管は不可能であったため,気管切開へ 移行することとした。ただちに口腔外科医により 気管切開が施行されたが,内径6.5mm スパイラル チューブの挿入は不可能であった。詳細に観察する と気管内に肉芽を認めたためその切除後,最終的に 気管切開孔から内径5.0mm の気管チューブを挿入 し手術を施行した。後日,耳鼻科医が気管切開孔か ら気管支鏡で確認したところ,気管切開孔上部から 声門下にかけて膜様構造物が長軸方向に気管を二分 していたことが明らかとなった。 考察:本症例では術前の精査にもかかわらず気管挿 管不能を予測できず,気管切開を行った。気管切開 時に異常出血は認めなかったが,ひとたび引き起こ せば致命的となることから,安全を考慮すると経鼻 気管挿管が不可能であった時点で手術を中止し,さ らなる精査を行うべきであったと考えられた。 目的:高齢者の咀嚼機能の維持のためには咀嚼機能 が低下する因子を探り,適切な介入が必要である。 咀嚼機能を低下させる要因として,年齢,歯数の減 少,咬合支持の喪失,咀嚼筋の筋力低下が考えられ るが,その他に全身機能の低下が関与している可能 性がある。しかし,これまで咀嚼機能低下に関連す る因子の検討は口腔領域に関するものが多く,全身 機能との関連を検討した報告は少ない。そこで生活 機能障害,要介護状態,死亡などの転帰に陥りやす く,身体機能が低下した状態であるフレイルに着目 した。今回は咬合力,食品の混和能力,主観的咀嚼 能力の3つの咀嚼機能評価とフレイルとの関連を検 討した。 方法:東京都板橋区在住の65歳以上の地域在住高齢 者で,平成26年10月に包括的健診を受診した747名 (男性311名,女性436名,平均年齢73.6±5.8歳)を 対象とした。咬合力はデンタルプレスケール,混和 能力は咀嚼能力判定ガムそして主観的咀嚼能力は, 介護予防チェックリスト№13「現在どれくらいのも のが咬めますか」を使用した。咀嚼機能に関連する 項目を調整因子とするため,年齢,性別,残存歯 数,機能歯数,残存歯臼歯部咬合の有無,触診によ る咬筋の緊張度を調査した。咬合力は中央値で2群 にわけ,混和能力は5段階で3と4の間で2群にわ けた。フレイルの評価は Satake らの方法により厚 生労働省作成の基本チェックリストの合計点で3点 以下を正常群,4点以上7点以下をプレフレイル 群,8点以上をフレイル群とした。統計解析は,各 咀嚼機能評価と調査項目に対してはマンホイット ニーU検定,カイ二乗検定を行い,その後咬合力, 混和能力,主観的咀嚼能力を従属変数として,フレ イルとの関連を検討するため,二項ロジスティック 回帰分析を行った(α=0.05)。 結果および考察:二項ロジスティック回帰分析の結 果,咬合力の低下に対して,性別(OR:2.80),残 存歯数(OR:1.16),咬筋緊張度(OR:2.02)およ びフレイル(OR:1.36),混和能力の低下に対して は,残存歯数(OR:1.12),機能歯数(OR:1.08) および咬筋緊張度(OR:2.08)が関連していた。 主観的咀嚼機能の低下では残存歯数(OR:1.08), 機能歯数(OR:1.06)およびフレイル(OR:2.15) で関連がみられた。以上の結果から,地域在住高齢 者においてフレイルは,咀嚼機能評価のうちで咬合 力の低下および主観的咀嚼能力の低下に関連してい ることが示唆された。

№15:気管挿管不能により気管切開に至った CHARGE 症候群の一症例

岸本敏幸1),岡田玲奈1),小鹿恭太郎1),大村雄介2),澁井武夫2),野村武史2),小板橋俊哉3) 大内貴志1)(東歯大・市病・麻酔科)1)(東歯大・オーラルメディシン口外)2) (東歯大・市病・緩和ケア科)3)

№16:地域在住高齢者における咀嚼機能に対するフレイルの影響

堀部耕広1),平野浩彦2),渡邊 裕3),石崎 憲1),上田貴之1),櫻井 薫1)(東歯大・老年補綴)1) (東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科)2)(東京都健康長寿医療センター研究所)3) 学 会 講 演 抄 録 236 ― 70 ―

参照

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