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IRUCAA@TDC : 歯科とスポーツ特にオリンピック・パラリンピックとの関連

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

歯科とスポーツ特にオリンピック・パラリンピックとの

関連

Author(s)

武田, 友孝

Journal

歯科学報, 119(2): 2i-2i

URL

http://hdl.handle.net/10130/4889

Right

Description

(2)

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歯科とスポーツ特にオリンピック・

パラリンピックとの関連

武 田 友 孝

NHK の大河ドラマ“いだてん ∼東京オリムピック噺(ばなし)∼”にも紹介がありますように, 日本がオリンピックに始めて参加したのは,1912年の第5回大会(ストックホルム/スウェーデン) で,勿論アジアからは初めてでした。初参加してから100年余りの月日が流れていますが,日本では すでに先の夏季東京オリンピック(1964年),冬季札幌(1972年),長野(1998年)オリンピックと3度の 開催があります。そして,2020年には2度目の東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。 日本の選手の活躍はもちろんですが,各国の選手の頑張りにも期待したいものです。スポーツの持つ 意義を再確認する良い機会とも言えると思います。 平成23(2011)年に創立100周年を迎えた日本体育協会(現在は日本スポーツ協会)と日本オリンピッ ク委員会は,『スポーツ宣言日本∼二十一世紀におけるスポーツの使命∼』を発表しました。それ は,二十一世紀における新しいスポーツの使命を,スポーツと関わりの深い3つの課題に集約し,宣 言した興味深いものです。 第1の課題では,スポーツを通じて,運動の喜びを分かち合い,感動を共有し,人々のつながりを 深め,共に生きる喜びを広げ,生活を豊かで味わい深いものにするとしています。現在のわが国にお ける人間関係の希薄化,少子高齢化は憂慮すべき事態となっています。スポーツの持つ意義を再認識 する必要があるものと思われます。 第2の課題では,スポーツを通じて,身体活動の喜び,個々人の身体的諸能力を自在に活用する楽 しみを広げ深め,高度に情報化する現代社会において,このような身体的諸能力の洗練を通じて,自 然と文明の融和を導き,環境と共生の時代を生きるライフスタイルの創造に寄与するとしています。 超高齢化社会が大きな社会問題となってきています。高齢者が個々人の健康,運動・行動能力の維 持・向上を図ることは重要なことではないでしょうか? 第3の課題として,スポーツを通じて,多様な価値が存在する複雑な世界にあって,積極的な平和 主義の立場から,スポーツにおけるフェアプレーの精神を広め深めることによって,平和と友好に満 ちた世界を築くことに寄与するとしています。日本での最初の東京オリンピックは,1940年に開催さ れる予定でした。しかし,不幸にも戦争のため返上しなければなりませんでしたし,体替え地での開 催も中止となってしまったのです。平和の祭典オリンピック・パラリンピックを通じて,平和の尊さ を再認識する必要があるかと思われます。2002年のサッカーワールドカップ日韓共同開催を思い出さ ざるを得ません。 このような中で,スポーツ歯科医学の役割は,顎口腔系スポーツ傷害の適切な診断,治療,予防お よび選手の健康の維持・増進をすることで,選手,スポーツ愛好家の皆さんが歯科に関する事項に煩 わされることなく,ベストな能力を発揮できるよう支援することではないかと思っています。1988年 から選手に対する JOC の検診において歯科が義務化されています。それまでは選手の口腔内状態が 必ずしも良好ではなく,航空性歯痛のほか,疲労,ストレスなどによる急性転化の結果の疼痛,腫張 などにより,競技に参加できなかったり,能力を発揮できなかったりしたことが少なくなかったそう です。歯科検診は,内科,整形外科の2科と共にすべての種目で義務化となっており,重要な役割を 果たしています。いうまでもなく,大会中の選手村でのポリクリニック,会場での臨場,後方支援な ども,すべての参加者に対して平等,適切に対応しなければなりません。 本年度のラグビーワールドカップを含め2020東京オリンピック・パランピックが成功裏に行われる ことを願い,それにスポーツ歯科の立場から少しでもご協力できればと思います。無論スポーツにお ける歯科のレジェンドを確立することも重要です。大会での歯科的成果を後に繋げていくようにしな ければならないと思います。そのためにも,多くのスポーツ歯科医,関係者の皆様と大いに努力して 行きたいと思います。ご支援ご鞭撻の程宜しくお願い致します。 (東京歯科大学口腔健康科学講座スポーツ歯学研究室 教授)

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