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IRUCAA@TDC : No.12:ラット頭蓋冠におけるフルバスタチンの骨形成促進効果

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

No.12:ラット頭蓋冠におけるフルバスタチンの骨形成

促進効果

Author(s)

田辺, 耕士; 三浦, 直; 吉成, 正雄

Journal

歯科学報, 113(2): 202-202

URL

http://hdl.handle.net/10130/3045

Right

(2)

目的:近年,インプラント治療において,治療期間 の短縮を目的とした骨治癒の促進が重要な課題と なっている。低出力超音波パルス(LIPUS)は,非 侵襲的な物理刺激により骨の治癒を促進することが 知られている。LIPUS の照射条件においては,強 弱を示す出力においては至適条件があることが知ら れているが,深達度を示す周波数においては報告が なされていない。そこで今回,骨治癒過程における LIPUS の周波数の違いによる影響について検討を 行った。 方法:10週齢 の 雄 性 Long-Evans ラ ッ ト の 大 腿 骨 に,直径1.5mm のラウンドバーを用いて骨欠損形 成し,翌日から実験群として LIPUS 照射(出力30 mW/cm2 ,照 射 時 間15分/日)の 周 波 数 を1.5MHz と3.0MHz の2群とし,非照射を対象群とした。術 後3,5,7日目にμ-CT による放射線学的,組織 標本による形態組織学的,定量的 RT-PCR 法によ る分子生物学的に評価を行なった。 結果および考察:μ-CT 所見では,3日例ではいず れも差が認められなかったが,5日例以降で対象群 と比較して,照射群では海綿骨の欠損領域で不透過 像がみられたが,周波数による違いはなかった。H-E 染色所見では,3日例で対照群の欠損部の全層に 血餅がみられたのに対して,実験群では周波数1.5 MHz では中間層部,周波数3.0MHz では浅層部の 血餅は細胞が鬆疎な幼弱肉芽組織への置換が観察さ れた。5日例では,対照群は欠損部界面からの類骨 形成がみられるが,一部で血餅の残存が確認された のに対して,実験群では全層で新生骨の形成がみら れた。7日例では実験群は周波数3.0MHz と比較し て周波数1.5MHz では浅層部だけでなく深層部まで 血管の増生が認められた。RT-PCR 法による遺伝子 発現の比較検討では,骨の分化マーカーである Os-teopontin は3,5日例,Osteocalcin は3日例で, 照射群が対象群より発現が多く,未分化マーカーで ある Runx2は,3日例で対象群と比較して発現が 低かった。血管内増殖因子は,5日例では周波数 1.5MHz で多く発現する傾向がみられた。 これらの結果より,骨の創傷治癒過程初期におい て,LIPUS 照射による新生骨の形成促進や分化促 進の効果が明らかとなった。一方,周波数の違いに よる影響は組織形態学的な所見で差が一部で認めら れたが,遺伝子発現においては有為な差は認められ なかった。 目的:近年,高脂血症治療薬であるスタチン系薬剤 の,骨形成の効果が報告されている。同薬剤が Bone morphogenetic protein2(BMP-2)を誘導すると の報告もあり,骨補填剤応用への期待が高まってい る。本実験の目的は,ゼラチンハイドロゲルを担体 とするフルバスタチンとの複合物を作製し,ラット 頭蓋冠に埋入した時の骨形成の効果を検討すること である。 方法:フルバスタチンとゼラチンハイドロゲル(Flu -GH)複合体の性状の検討:様々なゼラチン濃度の Flu-GH 水溶液を作製し,遠心式フィルター(100 kDa,ビバスピン,GE ヘルスケア)を用いて限外 濾過を行った。得られたろ液中のフルバスタチン量 を,紫外可視分光光度計(ultraspec 2100 pro, GE ヘルスケア)にて測定を行った。 動物実験:ラット頭蓋冠内に,ゼラチンハイドロゲ ルとフルバスタチンから成るスポンジを埋め込み, 治癒過程の経時的な観察を行った。5%塩基性ゼラ チン溶液を凍結乾燥し,紫外線(254nm,2h)で 架橋したゼラチンハイドロゲルスポンジに,フルバ スタチン溶液(1mM)を含浸させスポンジを作製 した。SD 系ラット(14週齢,n=10)の頭蓋冠 に 2つの欠損を作製し,右側を自然治癒のコントロー ル群,左側を実験群とした。術後,1,2,4週後 に動物実験用マイクロ CT(R-mCT,リガク社製) を用いて骨形成の経時的な観察と定量化を行い,併 せて骨形成領域の病理組織学的観察も行った。 成績および考察:Flu-GH 複合体には,ゼラチン1 mg 当り97.9μM のフルバスタチンを担持できるこ とが明らかになった。骨形成の定量解析と組織学的 な観察の結果,観察した全てのラットで,ゼラチン ハイドロゲルを担体とするフルバスタチンが投与さ れた領域で,新生骨形成と骨形成量の増加が有意に みられた。ゼラチンハイドロゲルスポンジの残留 は,術後14日及び28日とも観察されなかった。これ らの結果は,ゼラチンハイドロゲルを担体とするフ ルバスタチンとの複合物が,骨再生治療に有効な骨 補填剤となる可能性を示した。

№11:骨治癒過程初期における低出力超音波パルス(LIPUS)の周波数の違いによる

影響

門田和也1)2),佐々木穂高1)2),吉成正雄1),矢島安朝1)2)(東歯大・口科研・インプラント)1) (東歯大・口腔インプラント)2)

№12:ラット頭蓋冠におけるフルバスタチンの骨形成促進効果

田辺耕士,三浦 直,吉成正雄(東歯大・口科研・インプラント) 学 会 講 演 抄 録 202 ― 86 ―

参照

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