高等学校 家庭科「家庭総合」学習指導案 1 学年・学級 第二学年四組 2 題材名 子どもの発達と保育・福祉 3 題材について ○ 題材観 本題材において,子どもの発達,親の役割と保育,子どもの福祉を取り上げる。中学校において, 「乳幼児の発達と家族」及び選択履修ではあるが多くの生徒が「幼児の生活と幼児との触れ合い」に ついて学んでいる。中学校では幼児を,高等学校では乳幼児及び小学校低学年と幅広い年代の子ども を学習対象として,子どもと適切にかかわる実践的な知識と態度を育てることを目標としている。ま た,子どもの健全な発達を支える親の役割と保育の重要性や社会の果たす役割について認識させるた めに,保育所実習や事例研究などの実践的・体験的な学習活動を取り入れることで保育への関心をも たせるようにする。 ○ 生徒観 日常的に子どもと触れ合うことがある生徒は,クラスの1割程度である。保育に関しては,「大変 そう」と思っている生徒が6割いる。また,子どものイメージを尋ねたところ,「かわいい」「どう接 していいのか分からない」という感想が多く見られ,保育や子どもに対するイメージは自分の経験に 基づくものではない。保育に関する学習を進める際,経験に基づいた自分の課題としてとらえること が難しいと考えられ,指導上の工夫が必要と考えられる。 ○ 指導観 資料や身近な人からの聞き取り調査によるデータをもとに,子どもの発達と保育についてまとめさ せ,具体的な子ども像をもたせながら,子どもを生み育てることの意義や親の役割と子どもの人間形 成,親の保育責任とその支援などについて考えさせるように指導の工夫を行うこととする。 4 題材の目標 ○ 母体の健康管理と子どもの誕生,子どもの心身の発達と特徴及び子どもの生活と遊びについて理 解し,子どもと適切にかかわることができる。 ○ 親の役割と子どもの人間形成及び親の保育責任とその支援について理解し,子どもを生み育てる ことの意義について考え,家庭における親の役割の重要性について考える。 ○ 子どもが健全に育つことをねらいとした児童福祉の基本的な理念について理解し,子どもを取り 巻く環境の変化や課題について考える。 5 題材の評価規準 関心・意欲・態度 思考・判断 技能・表現 知識・理解 子どもの発達と保育, 子どもの福祉など,子 どもの健全な発達と環 境とのかかわりに関心 をもち,子どもと適切 にかかわろうとしてい る。 子どもの心身の発達や 生活と遊び,親の役割 と子どもの人間形成に ついて,現代の家庭や 地域の生活を見つめて 課題を見付け,その解 決を目指して思考を深 めている。 実践的・体験的な学習 活動を通して調査・観 察・研究し,子どもと 適切にかかわることが できたり,子どもの健 全な発達を支援するた めに必要な基礎的・基 本的な技術を身に付け ている。 子どもの発達と保育, 子どもの福祉などにつ いて理解し,子どもの 健全な発達と支える親 や社会の果たす役割に ついて認識するために 必要な基礎的・基本的 な知識を身に付けてい る。
6 指導と評価の計画(全13時間) ※授業は2時間連続 評 価 次 学習内容(時数) 関 考 表 知 評価規準 評価方法 子どもの発達と親の役 割 「美奈子ちゃんのアル バム」を完成させよう (2) ○ ◎ • 乳児期の発達段階を理解し ている。【知】 • 子どもの発達段階を愛情を もって表現しているアルバ ムを作成できる。【技】 アルバム アルバム 聞き取り調査から学ぼ う (6) 本時は 1・2/6 時間目 ○ ◎ ○ ○ • 子どもの発達段階を示す事 例を積極的に収集しようと する。【関】 • 事例や資料を活用して,グ ループのテーマにかかわる 発達をまとめることができ る。【技】 • 子どもの人間形成に必要な 親の役割について思考を深 めようとしている。【思】 • 調査・観察したことを適切 な資料を作成して発表する ことができる。【技】 エピソード カード,模 造紙 ワークシー ト ワークシー ト 報告書,発 表会におけ る生徒観察 1 子どもとの交流から学 ぼう (2) ◎ ○ • 子どもの生活の概要と遊び に つ い て 理解 している 。 【知】 • 保育所や幼稚園等での実習 で,子どもと適切にかかわ ることができる。【技】 ワークシー ト 生徒観察 2 子どもの福祉 (2) ○ ◎ • 「児童福祉法」,「児童憲 章」,「児童の権利に関する 条約」等の趣旨や概要から, 児童福祉の基本的な理念に ついて理解している。【知】 • 子どもにとってよりよい環 境 に つ い て考 えている 。 【技】 ワークシー ト 生徒観察, ワークシー ト 7 本時の展開 (1) 本時の目標 子どもの生活を,聞き取り調査や適切な資料を活用することを通して,基本的な生活習慣や心身の 発達の側面から発達の過程をまとめることができる。
(2) 観点別評価規準 ○ 子どもの発達段階を示す事例を積極的に収集しようとしている。【関】 ○ 事例や資料を活用して,グループのテーマにかかわる発達をまとめることができる。【技】 ○ 子どもの人間形成に必要な親の役割について考えている。【思】 (3) 準備物 身近な人から小学校低学年までの子どものエピソードを3つ以上聞き取り,エピソー ドカードに記入したもの。 (4) 指導過程 学習活動 ◇指導上の留意事項(◆「努力を要す る」状況と判断した生徒への指導の手 だて) 評価規準 評価方法 本時の学習内容 を知 る。 学習の流れを理解す る。 事前の課題であった「子どものエピソ ードカード」を用いたグループ学習で あることを伝える。 エピソードカードを グループ ごとに集め る。 基本的生活習慣 や心 身の発達別に各グル ープでテーマを決め る。 他のグループのエピ ソードカードから利 用できるカードを見 付け,新たなカードに 書き写す。 グループ のテーマに 沿って収集したエピ ソードカードを年齢 別に並べ,模造紙に貼 る。 ◇ カードに記入漏れが無いことを確 認し,各グループで集めさせる。 ◆ 未記入の場合,小学校低学年までの 自分自身のエピソードを記入させ る。 ◇テーマが重複しないように調整す るので,複数のテーマを考えておく ように指示する。 ◇基本的な生活習慣や心身の発達に かかわるテーマ設定が難しい場合 は,集めたエピソードカードに多く 書かれている事柄を例にとり,該当 する教科書や資料集を提示する。 ◇テーマに沿った子どもの発達を示 すエピソードが書かれたカードを 探すように指示する。 ◆テーマに沿ったカードかどうか検 討が必要な場合は,グループで話し 合わせる。 ◇資料集などを参考に発達段階をま とめさせる。 ◇ 発達順にカードを並べることがで きなかった事例を示し,発達段階に 個人差があることを確認させる。 エピソードカード を積極的に収集し ている。【関】(A: 指定枚数より多く のカードを集めて いる) 他のグループから 必要なエピソード カードを見付け, 積極的に収集して いる。【関】(A: 発達の過程を示す カードであること を見通しをもって 収集している) エピソードカ ード エピソードカ ードを貼り付 けた模造紙
並べ変えたカードを もとに,テーマにおけ る発達の過程につい て考察する。 子どもの人間形成に 必要な親の役割につ いてグループで検討 する。 ◇ テーマにかかわる発達の過程をま とめさせる。 ◆ エピソードカードの中の発達を示 すキーワードを示し,そのキーワー ドを用いて発達の過程をまとめさ せる。 ◇子どもたちの発達段階に応じた,人 間関係の基礎となる親とのかかわ りや社会的自立に必要とされる親 の役割について検討させる。 ◆エピソードカードを利用して具体 的に親とのかかわりや社会的自立 のための親の役割をについて検討 させる。 事例や資料を活用 して,グループの テーマにかかわる 発達の過程をまと め る こ と が で き る。【技】(A:発 達の方向性とエピ ソードカードに示 された具体的事例 を関連付けながら 発達の過程をまと めている) 人間関係の基礎と なる親とのかかわ りや社会的自立の ための親の役割に ついて思考を深め ている。【思】(A: 人間関係の基礎と なる親とのかかわ りと社会的自立の ための親の役割に ついて思考を深め ている) 模造紙・ワー クシート ワークシート 本時の目標にてらし て学習を振り返り,自 己評価をする。 次時は,報告書をまと めることを知る。 ◇ 本時の目標を確認し,自己評価させ る。 ◇次時への見通しをもたせる。 ワークシート