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1. 巻頭言(滋賀大学産業共同研究センター報 No. 9)

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Academic year: 2021

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1.巻頭言 2010-June No.9 2 滋賀大学 産業共同研究センター センター長 野本 明成 2004 年度から国立大学法人に移行し第 1 期中期目標・中期計画 6 年が終了し、その成果が評価されるとともに第 2 期中期目標・中期計画がはじまり、その目指すところに基づいて努力を続けているところであります。法人化移行 後の 6 年間は国立大学時代の教育・研究という使命に加えて、それまでの国立大学には課されていなかった社会貢 献・地域貢献という使命を果たすことが求められ、当センターもその一翼を担うべく奮闘してきましたが、手探りで進 めてきたと言っても過言ではありません。どのように進めていくべきかを他の大学に教えを請いつつそれらの事例に 学びながら今日まで続けてきたというところです。教育学部、経済学部の 2 学部しかない地方大学がどのように社会 貢献、地域貢献を果たすべきかについては試行錯誤を続けてきましたが、もてる資源には限りがあり一大学で進め ていくことには限界があることを考え、近隣諸大学、商工会議所をはじめとする地域経済団体、県庁、市町村等地域 公的支援機関、地域金融機関等との連携あるいは協定締結等、いわゆる産官学連携を推進することによりその使 命を果たしてきたところであります。たとえば、技術経営(MOT)については、滋賀県立大学、長浜バイオ大学のそれ ぞれのセンターと共同でセミナーを開催したり、経済産業省の支援のもとにテキストを作成するところまでこぎつけ、 その後はそのテキスト等を基に個別企業向けに研究会を開くことを続けてきております。その成果についての情報を 得るべく JICA 経由でウクライナ・日本センターから所長を含む 3 名の方が当センターを訪問され中小企業向けの技 術経営についての検討会を開催したり、韓国の大学からも意見交換にお見えになったこと等が思い出されます。ま た、地域中小企業経営者等を支援すべく、地域経済団体とともに本学教員の協力を得てエグゼクティブ・プログラム (MBA 簡略版)を開発し、夏合宿を含む十数回のセミナーを 2 年にわたり 2 度開催いたしました。また、地域金融機関 や公的機関が開催するビジネス交流会に数多く参加し本学の持つシーズを展示するとともに、中小企業の抱える問 題点についての経営相談、技術相談を数多く行い、その結果からいくつかの共同研究が生まれてきております。 最近においては、地域資源活用促進法が制定され各地域で地域資源を活かした地域ブランドが構築されてきつつ ありますが、滋賀県においても農産物、漁業資源、観光資源が多数あり、地域ブランド構築には十分な資源がある 地域であると考えられます。さらに、地域資源としてこれまでに先人が築きあげてきた 8 つの地場産業や数多くの伝 統工芸品がありますが、薬品関連を除いては往時をしのぶべくもありません。しかしながらそれらの産業は多くの技 術の組み合わせから成り立っており、それらの産業が衰退することはその技術が消滅することにつながりかねず、 実にもったいない限りです。それらの技術を活かしつつ新しい技術を開発し新製品を製作したり、他の産業への新用 途開拓を行うことにより、それらの技術を衰退させることなく新しい産業を起こすことも可能であると考えられます。当 センターも現在地域ブランドの成功事例を作るべく、滋賀県内の中小企業、滋賀県立大学とともに新ジャンル衣料を 製作することを目指して活動中であります。 このように、産業共同研究センターは社会貢献、地域貢献を行ってきておりますが、今後とも各機関と協力し産官 学連携のネットワークを構築しつつ、地域の企業人材育成、新事業開発等の事業コンサルティング、および共同研 究等のニーズ・シーズ・マッチング活動を行っていく所存であります。今後とも皆様がたの一層のご協力、ご参加のほ どよろしくお願い申し上げます。

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