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松原隆夫ヂ田口富雄※

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Academic year: 2021

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(1)

緊急PTCAにおけるreperfusioninjuryに関する研究

新田中鴫

※,※

裕一室忠 水野清雄学 松原隆夫ヂ田口富雄※

〔はじめに〕

急性心筋梗塞(以下AMI)の治療として、

PTCAは心機能保持および予後の改善に有用であ るとの報告が多数なされている。閉塞冠動脈の再 開通は、早期であればあるほど左心機能は保たれ ると考えられるが、一部の症例において早期に再 開通したにもかかわらず左心機能の改善が認めら れない場合があり、その原因としてreperfusion injuryが考えられている。

心筋梗塞急`性期にasynergyを示す部位には、壊 死心筋ばかりでなく、近年"stunnedmyocardium1),,

の存在が注目されている。そのため、従来re- perfusioninjuryの診断は慢性期の壁運動でなさ れてきた。今回我々は、より早期にreperfusion injuryを診断する目的で、緊急PTCA時の心電図 変化とreperfusioninjuryの関係について検討し た。

〔対象〕

当院で施行したAMIに対する緊急PTCA146例 の中で、1989年SPECT導入以後のAMIで、かつ責 任冠動脈がLADseg6か7で、他の冠動脈より良 好な側副血行をうけていないもの、20名を対象と

した。男性19名、女性1名で、平均年齢は61±12 才である。

〔方法〕

20例中11例ではPTCA前に認められたST上昇は PTCA後改善したが、9例ではPTCA後ST上昇の 増強あるいはPTCA後も持続する遷延性のST上昇 を認めた。我々はこの持続あるいは増強するST 上昇をreperfusioninjuryによるものと考え、緊急 PTCA時の心電図変化より3群に分け、検討を 行った。すなわち、

A群:再開通1分後の時点でのST上昇度が術 前より増強している群(6例)

B群:PTCA終了時にいずれかの誘導で5mm以 上のST上昇が持続する群(5例)

C群:再開通後にST上昇の改善を認める群(11 例)

の3群に分けた(Fig.1)。なお、2例はA群,B 群の条件をともに満たし、両群に属している。

以上の3群について、局所心筋viability,局所 壁運動に関し比較検討を行った。

局所心筋viabilityに関しては、運動負荷心筋ス キャン(20'Tl-2回分注法)のreinjectionimageを Bulle'seye表示し、障害された心筋の広がりを示 す指標としてregionalextentscore(R-Exjを、

また心筋の障害の程度を示す指標としてregional severityscore(R-Sv)を算出した。

局所壁運動に関しては、左室造影をcenterline 法により解析した。すなわち左室造影RAO30o像 よりcenterlinemethodによる全周lOOsegmentの fractionalshorteningを算出し、その各々が健常者 の平均値とどれだけ差があるかを、標準偏差を単 位として表示した。さらLAD領域として、10~

66のsegmentのSD値を平均して検討に用いた。

〔結果〕

①AMI発症より1ヵ月後におけるR-Exは、A 群が197±44,B群が213±64とC群64±16に比べ 有意に高値であり、6ヵ月後におけるR-Exも同 様の結果であった(Fig2)。

②AMI発症より1ヵ月後におけるR-Svは、A 群が932±246,B群が1060±328とC群245±68に 比べ有意に高値であり、6ヵ月後におけるR-SM

も同様の結果であった(Fig3)。

③AMI発症より1ヵ月におけるregionalwall motion(centerlinemethod)は、A群が-2.06±

0.45,B群が-2.43±0.34とC群-1.23±0.22に 比べ低い傾向が認められ、6ヵ月後におけるre‐

gionalwallmotionも同様の結果であった(Fig4)。

〔総括〕

AMIの緊急PTCAでみられる心電図変化のう ち、①再開通1分後の時点でのST上昇が術前よ り増強している所見、および②PTCA術後いずれ かの誘導で5mm以上のST上昇が持続する所見は、

20'Tl心筋スキャンからみた心筋viability、および 左室造影における壁運動いずれの点からも広範な 心筋障害を示しており、reperfusioninjuryの指標

となり得ることが示唆された。

〔文献〕

l)BraunwaldEetal:Thestunnedmyocardium:

Prolongedpostischemicventriculardysfunction Circulation66:’’46-1149,1982

※富山赤十字病院循環器内科

※※金沢大学核医学科

-25-

(2)

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a:boror0PTCA

b:1rninuteBm0rrCperfusめ、

c:aftcrPTCA

▲Fig.1

RegionaIextentscore

lmonthafterAMl Regionalseverityscore

lmonthafterAMI

RegionaIseverityscore 6monthsafterAMI Regionalextentscore

6monthsafterAMI

]00

?50

?00

150

100

50

加11叩55500000

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1000 1000

500

500

ABC 0

*:P<0.05

、 ABC

*:P<0.05 ABC

*:P<0.C5

ABC

*:P<0.05

▲Fig.2 ▲Fig.3

RegionalwalImotion

(centerIinemethod)

6monthsafterAM1 RegionaIwaIImotion

(centerIinemethod)

1monthafterAMI

00

12

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-2

-℃』◎二U-oの一切EC室■』シ①ロ

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℃」⑩口巨⑩←⑪

▲Fig.4

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