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卒業論文要旨

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Academic year: 2021

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卒業論文要旨

可視画像と赤外線深度画像のハイブリッド画像による自動害獣捕獲装置の開発

AI・知能システム研究室 若林 脩人

1. はじめに

全国で鹿や猪などの害獣による山林や農作物への被害が相 次いでおり, 高知県内でも害獣対策課などが設置され, 狩 猟・塀などの従来の対策強化では対策不可能と判断しており.

高機能捕獲装置の普及が検討されている. 本研究はこのよう な社会的背景から, 人工知能を応用した無人の自動捕獲装置 を開発することを目的にしている.

これまで赤外線グレースケール画像(以後, 深度画像, 図 1 参照)と RGB 画像を撮像することができる Kinect センサ (以 後, Kinect, 図 2 参照)を用い, また捕獲装置のミニチュア を使い実験可能な小動物を使った実験を行ってきた. そこで は, 実際の環境下で起こりうる外乱の影響を考慮し, ある程 度の現場での実用性は得られたことがわかった. Kinect によ る仮想外乱の有用性は得られたが実験場所が屋内固定されて いた. しかしながら, これでは太陽光の赤外線の影響を受け ることで, 深度画像の取得が不可能となり, 実用性が得られ ないと考えられる.

研究推進の案として太陽光の赤外線の影響を考慮するため には, 深度画像と並行して, RGB 画像も同時に検査をするシ ステム拡張を行い, その有用性の検討をする.

図 1 深度画像 図 2 Kinect センサ 2. 検知アルゴリズム

従来は深度画像だけを用いた検知方法だが, 今回は深度 画像と RGB 画像の 2 種類を用いた検知方法を検討する.

Kinect から深度画像と RGB 画像を取得後, RGB 画像のみをグ レースケール化をする. その後, 2 種類の画像を画像処理し, オプティカルフロー解析

を行い, 動き検知を行う.

そして, 物体の大きさ, 形状, 捕獲数, そしてこ れらが全て検査範囲 (以 後, 検査領域)内 である という検査条件を 2 種類 の画像検査を同時進行で 行う. どちらかが検査条 件で閾値以上の判定であ れば捕獲装置を起動させ る.以上を フローチャー トの図 3 に示す.

3. システム構成

図 4 に害獣捕獲装置の

概観を示す. 本システムは, Kinect, 認識部, 通信部, 捕獲 装置の 4 つから構成される. Kinect は画像を 0.25 秒毎に撮

像する. 認識部は検査領域を設定し, 検査領域内の対象が 動物であると判断するため, 動き検知をオプティカルフロー による画像処理によって行う. また, 捕獲対象と識別するた め, 物体に対して輪郭抽出し, 大きな物体に対して長方形近 似を行い, 対象の縦, 横の長さからアスペクト比を算出し検 出する. 物体のおおよそのアスペクト比が一致し, かつ検出 された物体が設定した捕獲数以上場合に, 捕獲装置起動用フ ラグを立てる. 通信部は認識用 PC との通信を行い,フラグが 立った時に捕獲装置に信号を送り, 捕獲装置の複数の捕獲ネ ットを一斉に作動させる.

図 4 システム概観 図 5 捕獲装置の展開 5. 実証実験

実験には動物であり, 捕獲装置内で実験が可能なハムスタ ーを用いることにする. Kinect は三脚台に固定し, 上方向か ら撮像する. 従来の実験では太陽光の赤外線を考慮しないの で, 野外では深度画像が取得失敗になる. そのため太陽光の 赤外線を考慮した捕獲装置の開発を目標とし, 深度画像と RGB 画像を用いて直射日光の当たる屋外と当らない屋内での 実証実験を行う. また, 深度画像のみ, RGB 画像のみでの実 験も行う. これらをそれぞれ 50 回ずつ, 計 300 回行う.

6. 実験結果

実験結果を下記に記載する.

表 1 実験結果

屋内 屋外

深度画像

+RGB 画像

48/50 96% 50/50 100%

深度画像 50/50 100% 測定不能 0%

RGB 画像 49/50 98% 48/50 96%

7.おわりに

本論文では Kinect を用いた実験装置とハムスターを用い て, 太陽光の赤外線による外乱を考慮した調査を行った. 太 陽光によってできる影や背景の物体の移動によって検知に影 響が出ることがわかった. また, 屋内では深度画像の取得が 不安定となり, 検知に影響を及ぼすことがわかった. しか し, 実際の環境下を考えれば問題がないと考える. まとめと して, この実験装置の有用性が確認できた. また, RGB 画像 での検知の実用性も確認できた. 結果には影響していない が, 深度画像 RGB 画像ともに, 時間を追うごとに小さいノイ ズが確認できたので, 実際の時間と天候を考慮したシステム を考える必要がある. また, Kinect を 2 台以上使用するなど 行い検査領域を拡大し確実なものにしていこうと考える.

参考文献

[1] 若林 脩人, 竹田史章”画像を捕獲信号とする知的害獣 捕獲装置の誤認識の調査と解決案の提示”, システム制御情 報学会研究発表講演論文集 111-1 (CD-ROM)

展開後

図 3 フローチャート

認識部 通信部 Kinect

捕獲装置

参照

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