平成15年度 大学院教育情報学研究部・教育部
第6回 合同セミナー
【教育情報学教育部 前期課程1年 研究構想発表会】
平成15年11月19日(水)9時20分∼ 総合研究棟1号館206教室
午前の部
0
9:20∼
0
9:45 為川 雄二(研究部)
「インターネットを利用した発達障害児者の養育者・指導者支援」
0
9:45∼10:10 阿部 直之(教育部)
「総合的な学習内容の自主的学習を促す学習システム「ポケット博物館」の開発」
10:10∼10:35 小山田 誠(教育部)
「実践的科学授業における対面型と遠隔型の授業メタデータ分析」
10:35∼10:45 休憩(10 分間)
10:45∼11:10 韓 太哲(教育部)
「コンピュータ適応型テストにおける項目選出基準に関する比較研究」
11:10∼11:35 近藤 文武(教育部)
「素材内容に応じて画質を最適化する教育用画像提供システムの開発」
11:35∼12:00 菅原 良(教育部)
「Instructional Design を考慮した Web Based Education(WBE)の理論的
検討と
e-Lerning System の提示および開発に関する研究(仮)」
午後の部
13:30∼13:55 渡邊 龍三(研究部)
「デジタル像相互相関法による形状及び寸法変化の非接触リアルタイム測定」
13:55∼14:20 田中 秀征(教育部)
「聴覚障害児教育における検索機能付コミュニティを用いた教師支援」
14:20∼14:45 中野 亮治(教育部)
「自然科学分野における子どもの素朴概念の調査研究」
14:45∼14:55 休憩(10 分間)
14:55∼15:20 馬場 舞子(教育部)
「大学にeラーニングを導入する際の障壁に関する調査研究」
15:20∼15:45 馬飼野 靖(教育部)
「英語によるコミュニケーションが必要とされる人を対象としたスピーキン
グテストのオンライン化」
15:45∼15:50 休憩(10 分間)
15:55∼16:20 松浦 淳(教育部)
「知的障害を伴う自閉症児へのコミュニケーション支援に関する事例研究」
16:20∼16:45 陸 燕萍(教育部)
「幼児知能教育における
Web 絵本の役割に関する研究」
※教育情報学教育部の方は、発表15分+質疑応答10分です
教育情報学研究部・教育部 第6回合同セミナー(2003.11.18)
インターネットを利用した発達障害児者の養育者・指導者支援
研究部 爲川 雄二 n 簡単な経歴: ♦ 心理実験の刺激統制のために、大学4年(卒論)からコンピュータを使い始めました。 ♦ 修士1年時、大学にLAN導入。それがインターネットとの出会いです。 n 最近の仕事: ♦ オンラインで――― 発達と障害特性の簡易評価(本日の話題) 発達の着眼点を動画で閲覧するサイト 個別の指導計画(IEP)の枠組みコレクション(検索機能付き) 障害者施設を動画で紹介&各種施設内活動に対する適性評価(近日公開) ♦ オフラインで――― パソコンを利用した失語症者の訓練ソフト(開発;今月から評価試験開始) ♦ オンライン?オフライン? 知的障害児向け電子メール擬似体験ソフト(開発;年内に試験運用予定) n 着想の背景: ♦ 障害の早期発見と早期対応は重要、しかし養育者(親)は専門機関に「ためらい」 è 気軽に相談できる体制の確立 ♦ 溢れる育児情報と、その情報に溺れる親 è インターネットで的確な情報提供ができれば ♦ 盲学校、聾学校、養護学校学習指導要領・教育要領の改訂 è 個別の指導計画、相談センター的位置付け、総合的な学習の時間、情報活用能力の育成 è 教師・指導者にも情報提供が必要? n インターネットの特徴 (坂元章編『インターネットの心理学』学文社, 2000 より) ① 双方向性 ② 匿名性・非対面性 ③ 時空間的制約の無さ ④ マルチメディア ⑤ 情報の微細性,速報性 ⑥ 非同期コミュニケーション n 予備的研究:発達障害関連サイトの内容分類(爲川ほか, 2000) ♦ 「発達」 and 「障害」 and 「相談」の複合検索 è 170−102=68 サイト(2000 年 11 月) ♦ インターネットの特徴が十分活用されていない 専門機関のパンフレットが並んだ「資料館」 双方向性と時間的制約の無さが有効に活用されているか? ♦ 個々の相談者に対応した情報提供を行なうためには? n 研究:インターネットを利用した発達と障害特性の簡易評価システム(爲川ほか, 2003) ♦ 4年間で約93000 件のアクセス ♦ しかし、その後につながらない(早期発見に貢献できていない?) 地域の専門機関の紹介が必要? 障害や発達に関する啓蒙が必要?è動画サイト開設に至る ♦ 動画サイト開設 発達チェック+動画の閲覧 è 動画の閲覧が少ない n 参考 爲川ほか(2000):東京学芸大学附属特殊教育研究施設研究年報, 75-82. 爲川ほか(2003):電子情報通信学会・信学技報, ET2002-91. 爲川の個人サイト http://voyager.ei.tohoku.ac.jp/~tamechan/a3fm1001 阿部直之
2003/11/14 ゼミ発表資料
1
2003/11/18 1 総合的な学習内容の自主的学習を促す 学習システム「ポケット博物館」の開発 東北大学大学院教育情報学教育部 A3FM1001 阿部直之 2003/11/14 2003/11/18 2研究の背景
n 近年のコンピュータ技術の発展に伴い、 多種多様なマルチメディア学習教材が作 成されている n 既存のマルチメディア学習教材として nストーリー性のある学習システム nインタラクティブな演習システム n動画、静止画を用いた学習教材 などが見受けられる 2003/11/18 3 既存のマルチメディア学習教材の欠点(1) n 教科書内容に沿って展開、または一つのストー リーに沿って展開されるために、複数分野が独 立した内容の学習教材になっている ・複数分野をまたがるような総合的な学習が行えない ・学習者が学習内容を選択できる幅が狭い 2003/11/18 4 既存のマルチメディア学習教材の欠点(2) n 学習者が自己の学習過程を具体的に確 認することができない 学習過程の再確認ができないことで ・復習の効果が減少する可能性 ・自主的な学習においてやる気が減少する可能性 2003/11/18 5研究目的
n 総合的な知識の習得のために、複数分野 間を横断した自主的学習を促すような学 習プログラムの実現 2003/11/18 6本研究での提案
n 博物館の展示物を使用した複数分野にわたる総 合的な知識を習得できる学習プログラムの開発 n 上記を実現するために、収集活動を学習に取り 入れることで学習者の学習過程が具体的な形で 記録されるような学習システムの開発a3fm1001 阿部直之
2003/11/14 ゼミ発表資料
2
2003/11/18 7学習プログラムの提案
n 博物館の展示物を利用した教材 n 博物館の展示物では一つの対象物に対して複数分 野にまたがる総合的な知識が提供されている n 博物館の展示物は同じ種類の学習対象がまとまっ て展示されているために関連性が学べる n 各学習対象物の関連性を学ぶことにより、発展的 な学習が可能である 2003/11/18 8既存の博物館との連携教材
博物館展示物を使用したマルチメディア学習教材として スミソニアン博物館の学習プログラムがある 固定化され、分野ごとに分割された教材となっているた め複数分野にまたがる総合的な学習ができないThe National Museum of Natural History - Smithsonian Institution (http://www.mnh.si.edu/) 本研究ではこの問題を解決し 複数分野にまたがる学習プログラムを開発する 2003/11/18 9 クジラ 貝塚 三葉虫 サンゴ 大理石
学習プログラムのイメージ
炭酸ナトリウム 海の生き物 周辺知識 学習対象 2003/11/18 10実現手法
∼学習システムの提案∼ n 収集活動を取り入れた学習システム n 学習者が学習成果物を得ることで、学習成 果が具体的な形で確認できる(e-pocketシス テム) n学習過程が成果物によって時系列で記録される n成果物を他の学習者と見せ合うことができる 2003/11/18 11 博物館の展示物を 用いた学習プログラム e-pocket 他の学習者 学習者 ポケット博物館 フィードバック 学習活動 学習成果物を収集 他者の学習物を閲覧 お互いのe-pocketを見せ合うことで学習に対する意欲を高めあう提案システムの概要
2003/11/18 12学習システムのイメージ
e-pocket(切り替え型) e-pocket 選択画面 解説画面 問題画面 学習者側データ 説明文 既習画像 未習画像 イメージ図等 切り替え可 選択 規定以上の 正答率で 同時に追加 データを追加a3fm1001 阿部直之
2003/11/14 ゼミ発表資料
3
2003/11/18 13 学習システムの構成 2003/11/18 14期待できる効果
n 学習者自身が積極的かつ自発的に学習に取り組むこと が期待できる n 総合的かつ発展的な内容に対しての知的好奇心、及び 学習意欲を高めることが期待できる n 本システムを通じて、他の学習者との学習効果を高める 関係構築が期待できる 本システムでは n 博物館の展示物を教材として用いること n 収集行為を学習活動の中に取り入れることで 既存のマルチメディア学習教材では実現できなかった 上記のような学習効果が期待できる 2003/11/18 15研究内容
本研究では以上のことを実現するために n 博物館展示物を利用した複数分野にまたがる総 合的な知識を習得できる学習プログラムの開発 n 収集活動を取り入れた学習システム実装のため のシステムアーキテクチャの開発 を行う 2003/11/18 16今後の予定
n 博物館展示物のデジタルアーカイブ n 展示物を利用する博物館は東北大学総合 学術博物館を予定 n 学習プログラムの設計 n 学習システムの設計・実装1
1実践的科学授業における
実践的科学授業における
対面型と遠隔型の授業メタデータ分析
対面型と遠隔型の授業メタデータ分析
EI合同セミナー Vol.6 平成15年11月19日 指導教官:岩崎 信 A3FM1002/小山田 誠 2発表概要
発表概要
• 研究テーマに関する背景 • 研究テーマ決定の背景 • 研究目的 • 研究方法 • 今後の研究計画 【分野】 授業研究 3これまでの教育工学の問題
これまでの教育工学の問題
[*注1, 大谷尚] 「教育工学が研究成果として残してきた膨大なノウハウとシ ステムのほとんどは、開発のために開発されたもの、あるい は研究のために研究されたものであって、残念ながら、多く はその後一度も実用されたことはないのである。」 文化的・社会的文脈の欠如/実証主義パラダイム 質的研究を教育工学に導入することが重要 研究テーマに関する背景① 【原因】 4教育方法学における問題
教育方法学における問題
「個々の研究者の閉鎖的で『積み上がらない』研究 を数多く産出させた原因」[*注2, 平山] ¾ 授業研究の目標が明確ではなかった。 ¾ 目標を実現するための「研究パラダイム」がいま だ明瞭でない。 《教育方法学の主な研究テーマ》 指導内容の選択と編成、教材研究、授業分析 学級編成、指導スキルとストラテジー、教授組織など 研究テーマに関する背景② 以上の指摘を十分にふまえ、本研究を進めていきたい。 5授業において教授者に必要とされる能力
授業において教授者に必要とされる能力
① 教授内容についての十分な理解能力 ② 教授内容を適切に扱う能力 ③ 学習者の状況を読み取る能力 ④ 授業全体を見渡して個々の要素を調整できる 能力 研究テーマに関する背景③ ①以外は、授業を行う運営能力と見ることができ、これはメ タ認知的活動と捉えなおすことができると考える。 6メタ認知的活動とは
メタ認知的活動とは
…
…
メタ認知的モニタリング 認知状態をモニターすること。 (例:「この問題なら簡単に解けそう だ」といった認知についての予想) メタ認知的コントロール 認知状態をコントロールすること。 (例:「簡単なところから始めよう」と いった認知の計画) 授業というメタ認知的活動によって形 成されるデータを、「授業メタデータ」 と定義する。 研究テーマに関する背景④ 「教育工学事典」より [*注3]2
7メタ認知を研究パラダイムとして捉える
メタ認知を研究パラダイムとして捉える
研究パラダイムとして授業全体をメタ認知的活動と して捉え、「積み上がる」研究を目指すことが必要。 学習者のメタ認知に着目した研究は多く見られるが、 教授者のメタ認知に着目した研究は見られない。 メタ認知的視点の重要性は認識されているものの、授 業研究領域ではそれが研究パラダイムとして明示され ずに行われていることを示している。 研究テーマに関する背景⑤ このことは… よって… 8授業メタデータを明示する理由
授業メタデータを明示する理由
• 研究パラダイムを明示すると… – メタ認知に関するこれまでの研究成果を応用できる。 – パラダイムが一つの評価軸となり、それを共通認識とし て「積み上がる」研究に結びつく。 • 授業メタデータを明示すると‥ – 観念的になりやすい評価観点を明確化でき、問題点を しっかりと認識できる。 – 研究成果が教授者と授業評価者のみの経験として蓄積 されることを防ぎ、研究結果の再利用性が向上する。 ★新任教師や授業というスタイルに慣れない人への支援 ★新たな授業スタイルの考案 研究テーマに関する背景⑥ 9研究テーマに関する定義
研究テーマに関する定義
実践的科学授業における対面型と遠隔型の授業メタデータ分析 研究テーマ決定の背景① 実践的科学授業 自然科学を題材とする、実験、実習、議論、 発表などの実践的要素を交えた授業 対面型授業(対面型) 教師と実験装置等が生徒と同じ場に存在 遠隔型授業(遠隔型) 教師と実験装置等が生徒と隔てられた場に 存在 東北大学工学部量子科学館東北大学工学部量子科学館 水素イオン加速器 水素イオン加速器 10研究テーマに関する詳細
研究テーマに関する詳細
¾ 大型実験装置を用いた高大連携の実践的科学授業 ¾ 量子科学館と遠隔地の間で授業映像と音声を双方向配 信し、遠隔型授業の可能性を検討する。 ¾ 連続性を持つ全3回(1回約3時間)の授業構成をと り、最終的に加速器運転による実験実習を目指す。 ★1回目:加速器に関する理論的な学習(対面型授業・マルチメディ ア) ★2回目:理論と加速器をつなぐ小実験(グループ学習・プレゼン) ★3回目:加速器運転による実験実習(対面型・遠隔型) [*補] 文部科学省科学研究補助金事業 「特定領域研究」 新世紀理数科系教育の展開研究 平成15年度 採択課題 [*注4]を参照 量子科学館加速器を用いた 高校生向き科学実践型IT教育プログラム開発と評価[*補] 研究テーマ決定の背景② 11遠隔授業システム構成
遠隔授業システム構成
(3回目) 研究テーマ決定の背景③ ① ② ① ② ③ ④[*補] ③ 加速器 加速器 運転室運転室 対面型授業 遠隔型授業 ④[*補] [*補] 電子黒板システム [*注5]を参照 教師 ファシリテーター 学生 学生 LAN 12実践的科学授業での問題点
実践的科学授業での問題点
研究テーマ決定の背景④ ¾対面型に対し、遠隔型授業では生徒の意欲が 非常に低く、遠隔型からの質問等も少なかった。 ¾教授者側、学習者側とも、扱う情報量が多く、学 習を進める上で、それらを適切に認識し、使い 分けることが困難であった。 ¾様々な教材や学習方法を扱うので、根本的な授 業設計が難しかった。 改善の必要性3
13研究目的
研究目的
¾ 実践的科学授業における対面型と遠隔型のそ れぞれに存在する授業メタデータを分析し、両型 の授業改善を目指す。 ¾ 将来性 ・授業メタデータの定義構築(メタモデル化) ・e-Learning等への応用(メタデータストリームの追加) ・新たな授業評価法の確立 ・授業評価の共有と再利用性の向上 14実践的科学授業を取り上げる利点
実践的科学授業を取り上げる利点
授業メタデータ分析を行うにあたり… ・自らが関わる授業であり、批判的に捉える姿勢を堅持 できるとともに、参与観察的な分析ができ、社会的文 脈や授業中の文脈を十分に考慮できる。 ・対面型と遠隔型を比べることで、そこに埋め込まれた データの差異を明確に比較できる。 15研究方法
研究方法
授業メタデータを抽出する際の着眼点を既存研究を参考 として学習した上で、教師、対面生徒、遠隔ファシリテー ター、遠隔生徒の行動と、配信ビデオ内容、電子黒板内 容などを時系列的に記録し、分析する。 アンケート結果など、多様な資料を分析対象とする。 着眼点 インストラクショナルデザイン、メタ認知研究、質的研究、 行動観察、既存の授業研究、授業評価研究など 分析法 観察法、質的データ分析手法など 16質的データ分析手法
質的データ分析手法
[[*補*補, , 大谷尚大谷尚]] 文字データを対象とし、データ表現(表示)法を用 いてこれを整理・縮約しながら継続的に検討して、 理論化を支援するプロセス・方法 データ収集 の継続 データの 変形・整理 縮約・表現 結論の記述 と検証 [ 質的データ分析の過程 ] [*補] 平山満義 編著, 1997, 質的研究法による授業研究 教育学/教育工学/心理学からのアプローチ, pp.145, 北大路書房 17今後の研究計画
今後の研究計画
12月・・記録ビデオを閲覧する。また、着眼点や分析手法な どの学習を行う。 1月・・着眼点や分析手法などを決定し、記録を取り始める。 2月・・記録を取り終わり、記録を整理する。 3月・・整理された記録を分析し、授業の問題点、授業メタ データ定義の可能性、着眼点や分析手法の妥当性 等を検討し、以後の研究の方向性を探る。 18参考文献
参考文献
[*注1] 平山満義, 酒井朗, 油布佐和子, 大谷尚, 山内祐平, 小林好和, 大谷実, 伊藤裕康, 質的研究法による授業研究 教育学/教育工 学/心理学からのアプローチ, 1997, pp.127, 北大路書房 [*注2] 平山満義, 酒井朗, 油布佐和子, 大谷尚, 山内祐平, 小林好和, 大谷実, 伊藤裕康, 質的研究法による授業研究 教育学/教育工 学/心理学からのアプローチ, 1997, pp.2-5, 北大路書房 [*注3] 日本教育工学会, 2000, 教育工学事典, pp.482-483, 実教出版 [*注4] 岩崎信, 最上忠雄, 長谷川晃, 阿部直之, 小山田誠, 馬場舞子,高 校大学連携IT活用課外物理実験授業計画, 2003, 日本教育工学 会第19回全国大会講演論文集, pp.745-746 [*注5] 樋口祐紀, 三石大, 鈴木克明, 共有マルチメディア教材の対話的 プレゼンテーションのためのインストラクションシステム, 2003, 日 本教育工学会第19回全国大会講演論文集, pp.459-460素材内容に応じて画質を最適化する
教育用画像提供システムの開発
A3FM1004 近藤文武
指導教官 中島 平
はじめに
ITを活用した遠隔教育の推進
(e-japan重点計画-2003)
しかし、各家庭では通信回線が細い場所もある。
海外では高速通信回線が普及していない場所もある。
一方、データ提供者側はアクセスの高速処理のため
転送データ量をできるだけ減らしたい。
利用者の要求
できるだけ小さいデータ量で
目的
高圧縮時にも画像の重要な特徴が失われない
画像符号化法を確立し、
それらの画像をユーザーの要求や通信回線状態
によって最適化して提供するシステムの開発
研究内容
注目領域の画質の劣化を抑えつつ、
ファイルサイズの小さな画像が
提供できるシステムの開発
一般的な圧縮画像
注目領域の劣化を抑えた
圧縮画像
ベクトル量子化
劣化の少ないデータ圧縮手法
特徴
サーバ
クライアント
コードブックを利用することにより
データの復元が容易
コードブックを生かした情報圧縮が可能
静止画
コードブック
コードブック
本研究では
人コードブック
5個
学校コードブック
100個
人コードブック
100個
学校コードブック
100個
対象選択
(学校)
圧縮
● ● ● ● ● ●
利用者が選択した注目領域に代表ベクトルを多くとることで
注目領域の画質劣化を抑えつつファイルサイズの小さな画
像が提供できるシステムを研究。
参考文献:三浦 健, 滝沢 寛之, 佐野 健太郎, 中島 平, 小林 広明, and 中村 維男,“視覚的画質劣化を抑制するベクトル量
子化手法," 情報科学技術フォーラム(FIT)Information Technology Letters, pp.185--186, September, 2002
1
2003/11/14Instructional Design を考慮した Web Based Education(WBE) の理論的検討 とe-Learning Systemの提示および開発 に関する研究(仮) 東北大学大学院教育情報学教育部 A3fm1005 菅原良 指導教官:村木英治 教授 2003.11.19(WED) 2003/11/14
0.目次
1.研究課題設定 の背景 2.問題の所在(概論) 3.問題の所在(各論) ・Instructional Design について ・Mastery Learning について 4.入学時の研究計画書の 概要 ・問題の所在 ・研究課題の設定 5.研究課題 6.研究計画 7.研究の進捗状況および予定 8.次回発表予定 テーマ (注釈) (参考文献) 2003/11/141.研究課題設定の背景
IT 技術の進展によって、学校や企業のみならず、あらゆ る教育・学習場面においてWeb Based Education (WBE)が注目されており、また、展開がなされてきてい る。 しかし、WBE研究には、教育学からのアプローチと教育 工学からのアプローチがあり、WBEにおける Instructional Design もアプローチの違いによって異なっ た理解がなされているように思われる。また、Bloom et al.が提唱したMastery Learning を WBE において実現することを考えた場合のモデルが提 示されておらず、また、WBEにおけるシステムも開発され ていない。
2003/11/14
2.問題の所在(概論)
Ⅰ.Web Based Education(WBE)に おける Instructional Design の理論 研究を行う必要がある。 Ⅱ.Mastery Learning プログラムを WBE において展開することを考えた 場合の理論研究およびシステム開発 を行う必要がある。 2003/11/14
3.問題の所在(各論)
・Instructional Design Instructional Design の定義① Instructional Design を“WEBを活用した Instructional System の開発”に限定して捉える傾向が強い。
② Instructional Design は、従来 、「教育設計」と解され 、“コンピュー タやWEBを使って教育を行う”ということが考慮されていない。 ⇒ Instructional Design を再定義する必要があるのではないか。
・Mastery Lerning
Web Based Education(WBE) における展開 ① WBEを考慮した Mastery Learning 理論が未提示 ② WBEを考慮した Mastery Learning 学習システムが未開発
2003/11/14
4.入学時の研究計画書の概要
1.問題の所在 1990年代以降における社会の急激 なIT 化の進展により、社会科学系学部 においてもIT に関連する講座が数多く開講されるにいたった。しかし、これら を内容から検討した場合に、①操作能力重視型、②構造理解重視型、に大 別されるのではないかと考えた。そのうえで、こういった授業内容は、ともに 十分であるとはいえず、双 方の融合型が最適解であると考 えるにいたった。 本研究は、こうした観点 から、社会科学系学部を対象として開講 されている 授業を対象とし、実証的にこの問題に答 えることを 目的とする。 2.研究課題の設 定 ① 社会科学系学部におけるIT 教育の拡大過程の検証 ② 大学間の社会科学系学部におけるIT に関連する授業内容の比較検討2
2003/11/145.研究課題
1.Instructional Design の理論的検討
2.WBEを考慮したMastery Learning のカリキュラムの提示
(教科(未定)を設定して議論) 3.前項で提示したカリキュラムをWBEで実現するためのコ ンピュータシステムの開発 2003/11/14
6.研究計画
2003.04∼ ・ 社会科学系学部におけるIT教育の拡大過程の検証 ・ 社会科学系学部におけるITに関連する授業内容の比較検討 2003.06∼ ・ Instructional Design の理論的検討 2003.11∼・ WBEを考慮した Mastery Learning のカリキュラムの提示(教科(未 定)を設定して議論) 2004.04∼ ・ 前項で提示したカリキュラムをWBEで実現するためのコンピュータシ ステムの開発 2003/11/14
7.研究の進捗状況および予定
・ 社会科学系学部におけるIT教育の拡大過程の検証 ・ 社会科学系学部におけるITに関連する授業内容の比較検討 ⇒「社会科学系学部における情報教育の実際と戦略的展開」(投稿査 読中) ・ Instructional Design の理論的検討 ⇒「教育学におけるインストラクションデザインに関する理論的検討と今 日的問題」(仮題)村木教授との共著にて投稿予定 2003.11∼・ WBEを考慮した Mastery Learning のカリキュラムの提示(教科(未 定)を設定して議論) 2004.03∼ ・ 前項で提示したカリキュラムをWBEで実現するためのコンピュータシ ステムの開発構想の提示または開 発 2003/11/14
8.次回発表予定テーマ
「Web Based Education における Instructional Design の理論的検討」について
2003/11/14
注釈
Mastery LearningUniversity of Chicago のBloom 教授 が提唱した 理論。わが 国 では「完全習得学習」と訳 される場 合が 多い。Bloom 教授 は、学 習の 成果 を決 定するものは 、主として三つ の 変数(認知的前提能力 、情意的前提特性、授 業の 質)であると考 える。Bloom教 授 は、これら三 変 数とも一 定の 学力水準 を確保 するために操作可能 であると考 える。 認知的前提能力 が最 適 化するよう事 前 指 導や 学習課題の 系 列 化に努め 、情意的 前提特性を変化させて学習 への 動機づ け を強 めるようさまざまのはたらきかけを行 い、授業 の質 を高めるよう指導計画 を作成し、実 際の指 導 過 程 で配慮 するなら、狭 義の学 力(認知的前提能力)も、情意的 な成 果も格 段に向 上させることができると考 える。 ⅰ )認知的前提能力・・・これから取 り組 む学習 の前 提となる基礎事項を、学習者 がど のくらいすでに学 習しているか 、の 程度。 ⅱ )情意的前提特性・・・学 習 者が 学習過程に参 与するよう動 機づけられている程度。 ⅲ )授業 の質 ・・・与 えられた指 導が 学習者 にとってどのくらい適 切なものであるかの 程度 出 所:梶 田 叡 一『ブルーム理論 に学ぶ 』明治図書 、1986. 2003/11/14
参考文献
n Benjamin S. Bloom, Thomas Hastings, & George F. Madaus. Hadbook on
Foemative and Summative Evaluation of Student Learning/. McGraw− Hill, Inc.
1971 (梶田叡一 、藤田恵璽 、渋谷憲 一訳『学習評価ハンドブック(上、下 )』第 一 法 規、 1968 . 同 訳『教育評価法 ハンドブック 』第一法規 、1968.)
n 池田央 『現代 テスト理論』朝倉書店、1994.
n Leslie J. Briggs.(ed). Instructional Design : Principles and Applications. Englewood Cliffs, N.J.: Educational Technologu Publications, 1977. n Marc. J Rosenberg 『Eラーニング戦 略』ソフトバンクパブリッシング,2002. n 岡本敏雄(編 )『授 業へ のCAIの導 入と原 理』みずうみ 書房 、1988.
n Robert M. Gagne, and Leslie J. Briggs. Principles of Instructional Design 2d Ed. Holt, Rinehart and Winston, New York, 1979. (持留英世 、持留初 世訳『カリキュラ ムと授業 の構成 』北大路 書房、1986 .) n 清水康敬(編 著)『情報通信時代の 教育 』電子情報通信学会、1992. n 清水康敬(監 約)日本イーラーニングコンソシアム (約)『インストラクショナル n デザイン入門 』東京電機大学出版局、2003 . n 菅井勝雄、赤堀侃司、野嶋栄一郎 (編著 )『情報教育論』放送大学教育振興会 、2002. n 高橋正視『項目反応理論入門』イデア出版局 、2002.
3
2003/11/14御礼
本日は、ありがとうございました 。 A3fm1005 菅原良
合同セミナー 2003/11/19 「大学にe ラーニングを導入する際の障壁に関する調査研究」 教育情報学教育部 a3fm1009 馬場舞子 <問題と目的> 大学審議会が2001 年 11 月に大学設置基準を改定し、インターネットを活用した双方向の授 業による単位取得が可能(124 単位のうち 60 単位)となった。これを受けて、近年、講義スタイ ルの一つとしてe ラーニングを取り入れる大学が増えてきている(例:東北大学、信州大学、早 稲田大学、玉川大学など)。しかし大学講義の e ラーニング化は、世間にあまり認知されていな いのが現状だ。また、例えば東北大学インターネットスクールは、国立大学で初めてインター ネットによる全学規模の大学院教育を実現したものであり、2007 年までには 14 の大学院研究 科等で講義課目の40%を開設することを目標としている。しかし、現段階(2003 年 11 月)で開 設されているのは3研究科であり、他11 研究科の講義開設は準備段階の状態である。このよう に講義のe ラーニング化が十分に進んでいる大学は、多くないと思われる。これらの理由とし て、世間に対するe ラーニングの宣伝不足や運営スタッフ及び支援スタッフの不足、教材作成 のために時間が掛かること、設備の導入や維持費が掛かること、学習者のニーズが少ないこと などが考えられる。 次に、e ラーニングで使用するコンテンツやソフトについては、教師及び生徒、また管理者 にとってより良いコンテンツやソフトが開発されている。このようにコンテンツやソフトは、 研究されて発展を遂げている。一方で、そのコンテンツやソフトに講義を載せる側である大学 の体制は、十分に整っていない。大学がコンテンツやソフトを活用する段階には来ていないの が現状ではないだろうか。すなわち、コンテンツやソフトを活用する前の段階で大学が留まっ ていると考えられる。このことから、e ラーニングを大学に取り入れる段階での問題は、調査 や研究が進められるべき側面であると言えよう。 大学にe ラーニングを取り入れたものの、それがうまく軌道に乗らない理由は先にも述べた ように様々挙げられる。その一つとして、例えば教師がe ラーニング化に積極的でないといっ た、教師側の要因が考えられる。このことについて岩崎(2003)は、一部の教師が e ラーニング に懐疑的であることや、今までの授業スタイルを変えたくないといった保守的な姿勢であるこ と、また、研究優先の潜在的意識があることを指摘している。また、Rosenberg(2002)は企業 でのe ラーニングを成功させるための戦略的基盤を提示している。その中にトレーニング担当 部署の変革や経営トップの強いコミットメント、及びチェンジマネジメントが挙げられており、 e ラーニングのスタートと成長には、経営トップの擁護やトレーニング担当部署の新しい運営 アプローチが必要であることが示されている。Rosenberg(2002)が述べている戦略は、企業に 対してのものである。しかし企業も大学も人間組織という面では同じであり、通じるところが あると思われる。そこで企業での経営トップやトレーニング担当部署を大学の教師に置き換え てみると、大学のe ラーニング化には教師の要因が重要なものになると考えられる。また、実 際にe ラーニングで講義を行うのは教師である。よって、e ラーニングをより良いものとして 進めていくためには、まず教師のe ラーニングに対する積極的な意識が重要になってくると思 われる。このように、大学でのe ラーニング推進には教師の要因が関係していると思われるが、 そのことは大学でのe ラーニング導入時の問題と同様に、調査や研究が希薄な側面であると思 われる。 以上より、e ラーニングを大学に取り入れる際の問題は、調査や研究が進められるべき側面 であり、また、その調査研究の視点として教師の要因を取り上げることは有用であると考える。 そこで、本研究では大学へのe ラーニング導入に関する教師の意識調査を行い、問題点を洗い 出したい。また、調査によって明らかになった問題や要因に関して、改善の余地があるものに 対しては解決の方向を見いだしたい。
<定義> 私は、ネットワークの使用と双方向性がe ラーニングには欠かせないと考えている。そこで 本研究では、以下の定義を採用する。 「e ラーニングとは、情報技術によるコミュニケーション・ネットワーク等を使った主体的 な学習である。コンテンツは学習目的に従い編集され、学習者とコンテンツ提供者との間にイ ンタラクティブ性が確保されていることが必要である。ここでいうインタラクティブ性とは、 学習者が自らの意志で参加する機会が与えられ、人またはコンピュータから学習を進めていく 上での適切なインタラクションが適時与えられることをいう。」 e ラーニング白書 2003/2004版より。 また、ここで取り上げるe ラーニングは全講義がネットワークを用いたもの、対面での教室 講義とネットワークを用いた講義が混在しているものの両方を指す。 <方法> 対象:予備調査・本調査とも東北大学 予備調査:現状把握と質問項目を考え出すことを目的として、4,5人(未定)の教師に面接を 行う。その際、対象者の研究科を全て異なるようにする。 本調査:教師に対して質問紙調査を行う。また、必要に応じて面接を行う。対象者の人数は未 定。 <参考文献> 岩崎 信 「東北大学大学院インターネットスクールの取組みと課題」2003、情報処 理教育研究集会
Mark J.Rosenberg 「E ラーニング戦略」 2002、ソフトバンク パブリッシング 先進学習基盤協議会「e ラーニング白書 2003/2004 年版」 2003、オーム社
研究構想
「英語によるコミュニケーションが必要とされる人を対象としたスピーキングテストのオ ンライン化」 a3fm1010 馬飼野 靖 1. はじめに 近年、経済のボーダレス化の進展に伴い、英語によるコミュニケーションが益々重要になって きている。ところが、TOEFL(2001 年から 2002 年まで)の試験結果によると、日本はアジア 30 カ国中 29 位といった低い結果である。現状の日本の受験英語では、文法を駆使した読解力を 問うものが中心であり、スピーキングやリスニングといったコミュニケーションに関するテスト は少ない。また、コミュニケーション力を試すテストで最もポピュラーな TOEIC(2002 年の 受験者数が132 万 6000 人)ではスピーキングテストは実施されていない(一部を除いて)のが 現状である。スピーキングテストが実施されない一つの理由に、マン・ツー・マンでテストする ため、多くの人が同時に受験できないといったこと(主催者側の都合)がある。 2. 既存のスピーキングテストと問題点既存のスピーキングテストではUpshur(1972)の Oral Communicative Test が有効である。こ のテストは4 枚の類似した絵の中から、受験者が 1 枚を選択し、その絵についての状況説明を して、(どの絵を選んだか知らない)試験官が受験者の状況説明を聞いて4 枚の絵から 1 枚を選 び、一致したら正解とするものである。似たようなテストが、英検準1 級でも実施している。 このようなスピーキングテストを実施するには困難な理由がある。まず、面接形式なので、試 験官と受験者が1 対 1 で行い、同時に多くの人が受験できず非効率的である。また、試験官が 人なのでばらつきのない採点の客観性を保つのが難しいといったことです。 3. 本研究の目的 そこで問題点を解消するため、以下の2 点を研究目的とします。 ① 英語によるコミュニケーションが必要な人のために既存のスピーキングテストで有効な 手法をオンライン化しトレーニングのためのテストシステムを構築する。 ② 構築したシステムを利用して発想についてのトレーニングをする。 4. 提案手法 このようなスピーキングテストをオンライン化することで一度に多くの人が受験できます。ま た、PCによる採点ため、ばらつきのない客観的な採点方法の確立が可能となります。これらの 提案手法としましては、 ①1 枚の絵を受験者に提示し、状況説明についてキーボードで PC に入力する方法 ②上記の状況説明をキーボードではなく音声認識によりPC に入力する方法 の2つがあります。 5. 期待される効果 ①絵の状況を説明することで擬似的なスピーキングができ英語によるコミュニケーションで必
要な、発想力が身につく。 ②これまでのスピーキングテストになかったばらつきのない採点結果から、自己の学習進捗状況 を把握できること。 6. 実現手法 一度に多くの人が受験できるとか、ばらつきのない客観的な採点ができるための提案に対して 2つの手法を提案しましたが、本研究での対象は前者の「1 枚の絵を受験者に提示し、状況説明 についてキーボードでPC に入力する方法」とします。よって音声認識は対象外です。キーボー ド入力により状況説明をした場合の手法では、スピーキング時の発想力習得のトレーニングを実 現するために考えなければいけない点があります。キーボード操作が必要なため、そのインター フェイスや何をもって発想力の習得とするのかの定義です。その定義に基づいて、採点方法をル ール化して具体的な問題を作成することになります。 受験者に絵を提示する際に一定の条件を出し、実際の会話を想定して時間内に解答し客観的な 採点を行うのが一般的な形式です。本システムの特徴と致しましては、出題時の条件の出し方で 相当数の説明方法が存在するため、それを判定すべく有効な採点方法の考案が研究の最重要テー マとなります。 ① 問いたいことの定義 絵の状況の説明を他の人に伝えた場合に、説明を受けた人が同じ絵をイメージすることがで きるような説明内容であること(文章入力による)。 7. 採点方法 このシステムで重要なのが採点方法です。出題の方法によっては①解答を一意にする方法②複 数の文や句を登録するもの③自然言語処理を行うものが考えられます。初期の段階では、問いた いことの定義を網羅して表現した場合を満点とし、必要とされる説明文ないし、句が入力されて いるときは部分点を加算します。これを入力情報とPC 内のデータとをパターンマッチングによ る処理で行います。採点方法のルール化と受験者の学習効果を比較検討しながら改良していきま す。 ⇒ 詳細はデモにより説明します。 8. 評価 本テストが有効であることを証明するには、受験者のスピーキング時の発想力を向上すること が必要である。よって、今後、被験者に本テストを受験してもらいその能力を測定します。測定 方法はオフラインでのスピーキングテストを本テストの受験(一定の受験回数と期間を設ける) の前後に実施し効果を測定する。 9.今後の予定 試験的にパターンマッチングの有効性を測ります。その後、本システムを高度なものにするた めに、実験を行いながら段階的に自然言語処理による採点方法やその他の処理による採点方法を 考案していく予定です。 以上
2003/11/19 合同ゼミ 発表
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知的障害を伴う自閉症児への コミュニケーション支援に関する事例的研究 −コンピュータを仲介として− 指導教官:熊井正之 発表者:A3FM1011 松浦淳背景(1):自閉症児者の特徴
自閉症児者の特徴 n対人面での質的な障害,コミュニケーションの 質的な障害,興味・関心の偏り (DSM-Ⅳ) n知能水準と比較した場合のコミュニケーション 能力の低さ n理解・表出における困難 (高橋,2002)背景(2):自閉症児者に対する
コミュニケーション支援の方向性
第3世代行動療法(応用行動分析) n本人にとって快となる強化子を用いて行動変容をはか る TEACCHプログラム n自閉症児者の認知枠組みに沿って周囲の環境を整備 (構造化) →自閉症児者の特徴を受け入れながら各人 にあったコミュニケーション手段を検討・構築 していこうとする流れ背景(3):関連する先行研究
前言語獲得期のコミュニケーション支援 n対人的関わり方の観察を通じた検討(田村,1995) n構造化された場面を用意することにより自発的な表出 を促す(関戸,2001;土屋,山本,2001 ) AAC(補助代替コミュニケーション手段)の使用を含 めたコミュニケーション支援 n主に軽度の知的な遅れのある自閉症児者に対して行 われている(VOCA,絵カードを使用)問題意識
仲介としてコンピュータを使うことで,人間が 介在する方法よりも安定した構造化が目指 せるのではないか コンピュータを仲介としたコミュニケーション 支援の特徴を,他のAACと比較して検討す る必要があるのではないか全体的な方針
①構造化された環境下の自発的行動の増加を背景に 対象児が「構造化」された環境としてパソコン, その他のAACを使用できるように支援を行う。 ②応用行動分析的方法を背景に 対象児にとって快い刺激との関連性を持たせな がらコミュニケーション手段の増加,特に音声 言語と文字情報とのつながりの構築をはかる。 ③行動観察を通じて得られる行動の変化を分析し,比 較してコンピュータを仲介としたコミュニケーション支援 の特徴に関して考察を行う。2003/11/19 合同ゼミ 発表
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方法(1)
対象:小学校の特殊学級に在籍する児童2名 n重度の知的障害を伴う自閉症の男児1名(以 下,A児) n軽度下限付近の知的障害を伴う自閉症の女 児1名(以下,B児) 双方ともに,コミュニケーション上,特に表 出に関連する問題を持つ。方法(
2):A児に関して
1)状態像 ・純粋な意味での自発的な言語表出はほとんど見られない。 ・おんぶ,だっこされるときや救急車のミニカーで遊んでいるとき笑顔と大 きな声が見られるが,周囲に対して分かりやすい形で要求行動をとる ことはない。 ・特定の人物を対象にして腕を強く引っ張ったり,ボーリングのピンをたて るとき床に強く打ち付けるなどの叱られるような行動をした後,注意す る大人の顔をのぞき込み,笑顔を見せる。 ・7月から,パソコンを使ってマッチングのゲームをやるようになった。しか し操作方法が安定せず,うまく操作できないと注意がそれる。 ・人間の手を使ったパソコン操作の指導を行うと手に注意が向き,ディス プレイから注意がそれる。方法(3):
A児に関して
A児の問題: 腕を引っ張るなど他者への意思表示行動も見られるが,その意志表出が周囲にわ かりにくく,応じにくいものとなっている。A児にとっての快刺激であると思われる遊び に関しても自発的な意志表出が少ない。 2)支援上の目標 ・ディスプレイ,VOCAをAACとして候補に挙げ,周囲が理解しやすい表現での自発的な表出 の増加を目標として支援を行う。 3)研究上の目的 ・ディスプレイを仲介とした支援,VOCAを仲介とした支援の効果を行動観 察をもとに分析し,ディスプレイを仲介とした支援の特徴を指摘する。方法(
4)
4)具体的方法案 ●パソコンを利用するための支援方法案 (焦点:マウスの使い方の支援) ・画面上に二つポインタを表示させる仕組みを用意し,人間の手 が対象児の眼前に現れない形式でポインタ操作の習得を目 指す。 ・右ボタン・左ボタンに対応してそれぞれポインタの状態が変化 するようにして,右・左クリックの区別をつける。方法(4):
A児に関して
●AACを通じて文脈にあった自発的表出を促 す方法 ・本人の好む行為を参与を伴う行動観察を通じて 割り出す。 ・ディスプレイ,VOCAに本人の好む行為を音声 情報・文字情報の併列で用意し,表現と行為の すりあわせを行う。方法(
5):B児に関して
1)状態像 ・単語を中心とした2語文までの表出,文脈には即さない。独語が多い。 ・言語のみの指示理解は良好。 ・他者の介入に対して,パニックを起こすことがある。 ・パソコンを操作することは可能で,ごく簡単なエデュテイメントソフト(知育ソフ ト)の幼稚園児向けの内容を失敗せずにこなすことができる。他者がうまく 操作できていないときやスクリーンセーバーに画面が切り替わったときにマ ウスを奪って操作をしたがる。他者が別のソフトに切り替えると,嫌がってパ ニックを起こすことがある。 B児の問題 ・他者の介入やディスプレイ上の新奇な変化に対して要求や拒否 の表出に困難があり,パニックを起こす。2003/11/19 合同ゼミ 発表
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方法(3):B児に関して
2)支援上の目標 ・B児のペースに合わせた形での意志表出の手段を成立させることを目的として,本事例 ではパソコン利用の際にディスプレイ,通常の授業の際に絵カードを用いた支援方法を 検討する。意思表示手段を用意することにより,他者の介入やディスプレイ上の新奇な 変化に対してパニックに陥る回数の減少を目標とする。 4)研究上の目標 ・ディスプレイを仲介とした支援,VOCAを仲介とした支援の効果を行動観察をもとに 分析し,ディスプレイを仲介とした支援の特徴を指摘する。 3)具体的方法案 ・参与を伴う行動観察を通じて,拒否行動の割り出しを行う。 ・それに関連して表出がどのような形で現れているか,参与を伴う行動観察を通じて情報 を得る。 ・ディスプレイ上に本人の意思表示用のボタンを音声情報・文字情報の併列で用意すると ともに拒否を示す絵カードを用意する。その後,表現と本人の意思との対応を目指す。音声言語との対応を目的とした
意志表出用ボタン想定図(
1)
おんぶ だっこ きゅうきゅうしゃ 2くみにいく音声言語との対応を目的とした
意志表出用ボタン想定図(
2)
おんぶ
今後の計画(1)
11月末 n 対象児の保護者から,研究対象として関わることやビデオ撮影などに関して了承 を得る。 12月中 n 対象児に対する,行動観察による状態把握。 n コミュニケーション支援に向けたソフトに関して,担任の先生方と話し合いながら内 容の詳細を決める。 来年1月∼2月中 n 関連する領域の文献調査をまとめる。 n 必要となるソフトウェアの作成 来年4月∼10月 n 対象児に対する支援の実践,順次実践結果をまとめ,分析して執筆を開始する。 来年11月 n 修正合同セミナー
研究構想発表:
「幼児知能教育における
Web 絵本の役割に関する研究」
IT教育情報コミュニケーション分野 指導教官:渡部信一 A3FM1012 陸燕萍ご指導ください!
幼児知能教育における 幼児知能教育におけるWebWeb絵本の絵本の 役割に関する研究 役割に関する研究 IT教育情報コミュニケーション分野 IT教育情報コミュニケーション分野 指導教官:指導教官:渡部信一渡部信一 A3FM1012A3FM1012 陸燕萍陸燕萍 キーワート: 幼児絵(1−6歳)幼児絵(1−6歳) 知能教育支援 知能教育支援 認知発達心理学 認知発達心理学 視知覚伝達 視知覚伝達 Web Web絵本デザイン絵本デザイン エデュティメント エデュティメント 未来は子供達に属する。 未来は子供達に属する。 天才では本能に基づく潜在力的才能を掘り出す知能教育である。障 天才では本能に基づく潜在力的才能を掘り出す知能教育である。障 害児も含めて個別的な知恵を持ち、幼児達は知的機能の元になって 害児も含めて個別的な知恵を持ち、幼児達は知的機能の元になって いる能力がある。 いる能力がある。 絵は幼児の心の鏡で、最初の言葉である。 絵は幼児の心の鏡で、最初の言葉である。 Web Web絵本は認知発達心理学的視覚言語伝達を通じて、絵本は認知発達心理学的視覚言語伝達を通じて、幼児達との幼児達との コミュニケーション伝達し合う言語を知能教育支援する目的としては、 コミュニケーション伝達し合う言語を知能教育支援する目的としては、 Web Web上に絵とテキストの教材を創作し、幼児の知力開発やエデュティ上に絵とテキストの教材を創作し、幼児の知力開発やエデュティ メント効果を求めて研究することを肝要である。 メント効果を求めて研究することを肝要である。 はじめ はじめにに 研究の背景 研究の背景 幼児知能教育における 幼児知能教育におけるWebWeb上に教材の開発が注目上に教材の開発が注目 Web Web上にデジタル化された画像・音声・文字データな上にデジタル化された画像・音声・文字データな どの組み合わせて、総合的なマルチメディアとして、 どの組み合わせて、総合的なマルチメディアとして、 利用する 利用するWeb絵本は伝統絵本より、高い臨場感・認Web絵本は伝統絵本より、高い臨場感・認 知感・面白さを学習の効果や効率的知能教育という 知感・面白さを学習の効果や効率的知能教育という ものを上げる。 ものを上げる。 幼児の絵は魅力を持って、高い芸術価値を存在して 幼児の絵は魅力を持って、高い芸術価値を存在して いる。 いる。弱者グループとして、人間の社会に影響を与弱者グループとして、人間の社会に影響を与 える。 える。研究構想:
幼児知能教育における
Web 絵本の役割に関する研究
IT教育情報コミュニケーション A3FM1012 陸 燕萍 キーワート: 幼児と絵(1−6 歳)、知能教育支援、認知発達心理学、 視知覚伝達、Web 絵本デザイン、エデュティメント 1・はじめに 人類の進化、社会の文明、生活環境の改善に従って、現代の幼児たちは生まれつき備わ っている、極めて優れた潜む才能が普遍的に持っていることを考える。障害児も含めて個 別的な知恵も持ち、知的機能の元になっている能力と言っても、言い過ぎではない。年齢 の水準をはるかに超えた能力を持つ幼児たちがいる。しかし、その才能の中身は一人一人 違って、いわゆる天才と言うのは幼児の知能に潜在力を掘り出す教育方法の見方であろう。 高度情報化社会の今日、伝統の教育モデルは幼児認知発達に知能教育の需要を満たされな い。Web 絵本には Web 上に絵本と幼児の心理発達とのかかわりの領域であるか、また、認 知発達に心の仕組みの語りとマルチメデイア・デザイン教育情報に研究を展開することと 考える。 2・研究背景と目的 あらゆる幼児は生まれると視覚を通じて外界からの明暗覚・色覚・形態覚・運動覚など の情報を伝えられた感覚がある。そして、幼児の脳の発達はほぼ人類 400 万年前のような 程で、認識、思考の発達のプロセスである。特に、その共通性は、はじめのコミュニケー ションでは先ず絵の表現による非言語の言葉の特徴を見られる。しかも、何故ジョアン・ ミロやピカソ達は造形表現のロゴスの中に潜んだ子供の絵言葉の表現なのか、やはり幼児 絵の芸術魅力だとされていたからだ。この一方で、幼児も弱者グループとして潜んだ創造 性の高い才能には、教育支援に寄せると言う点で、絵とテキストと言う絵本からやり始め たら良い発想だと考える。さらに、Web 上にデジタル化された画像・音声・文字データな どを組み合わせて、総合的なマルチメデイアとして利用するWeb 絵本には、伝統的な絵本 より高い臨場感・認知感・面白さのことになる。芸術表現のスペースも限りない、幼児の 学習意欲を向上するために、教育(education)と娯楽(entertainment)と言うエデュテイメ ント(edutainment)の楽しく学べる効果を求めて、Web 絵本では幼児の教材として、幼 児とのコミュニケーションの上に知能教育の役割を目的に研究する。3.研究内容: Web 絵本の認知心理研究(Web 絵本デザイン---Web 語りモデルのデザイ ン) Web 絵本デザインでは幼児の知能教育において実質的に教材の役割として、知識の獲得 や表現、学習、画像処理のメカニズムの認知科学の研究である。本研究は幼児の心の絵言 葉に基づいて、心理的にWeb 絵本の教材をデザインする。このように、Web と絵とテキス トで三つの役割を組み合わせて、マルチメディアで視知覚伝達心理を通じて幼児とのコミ ュニケーションと伴に知能教育の実質や価値を成り立たせることを研究する。研究の内容 による、全体的にID(Instructional Design)をめぐって、絵・テキスト・Web 三つの局 部から明らかに解明してから結びついて、深く入り込むことを研究する。 ①・絵―――― 幼児の絵の素材により、認知発達とのかかわりの絵と視知覚心理特徴を 分析して、幼児の絵の語り物の特徴を明らかに解明して絞りにまとめることを研究す る。 ②・デキストと絵―――― 幼児の心の語りものを理解する上で、絵本視知心理学を分析 して、その特徴を絵本のテキストを構想して、「語りモデル」により教材をデザインす る。 ③.Web―――― CG・アプリケーション・HTML・JAVA などプログラミングをチャレ ンジして、インターネット上にWeb 絵本ページデザインを構築して、コンテンツを制 作する。また、デジタルメディアを編集処理により、Web 絵本の特徴に応じて効果的 な教育情報提供を実現するために、Web サイトをデザインに制作することを行う。 4.研究方法と順序: 本研究はID(インストラクショナルデザイン)と言う教育設計の概念による。第4世 代ISD モデル(Instructional System Development 授業システム開発・Tennyson.1995)の 基本的枠組みに従って、Web 絵本を ISD モデルのアウトラインにより分析・設計・制作・ 実行・保守の5つのサイクルの領域に応用して展開する。 ISD4モデルのアプローチは教育設計 ID としては、学習の効果と効率、そして魅了を高 めるための教育システム的方法論で、どのような方法かというと、まず、学習支援の目標 を明確し、幼児達の特徴や与えられた学習支援の形式やリソースの中で最も効果的で魅力 的な学習方法を選択できる。Web 絵本のプロセスモデルをデザインすることに対して、理 論を実践と結び付ける――分析・設計・制作・実行・保守の5つのサイクルの領域に分類 によって、「状況評価」を学習の効果と効率というものを上げることができる。 ①・分析:幼児分析―生活背景、環境、絵により視知覚の心理発達特徴 課題分析―支援型学習の結果、実行可能性 メデイア分析―適切なメデイア提供方法を選択 既存資料分析―参考書籍・文献・マニュアル 技術分析―情報に利用可能技術分析―Web.HTML など
②・設計:情報を分析により絵とテキストを組み合わせて、題材を選定し、教材を幼児 の視知覚特徴による全体的構成し、表現形式と知力教育の内容を設計する。 ③・創作:色彩・形・空間などの表現はマルチメデイアを利用して、幼児の心の特徴に より、CG・アプリケーション・HTML・JAVA などのプログラミングを使っ て、幼児の語り物を編集して、Web 絵本をデザインする。 ④・実行:Web 上に伝達と実行して、幼児とのコミュニケーション。 ⑤・保守:概括的評価する。 5・予期の結果: 認知科学の視点から、幼児の絵は何を語るかを明らかに解明して、その特徴をまとめる。 また、ビジュアル・コミュニケーションによるWeb 絵本の役割を果たす知力教育と娯楽の 効果を求める。 目標・適用・伝 達・実現可能性 保守 ・やり直す ・開発と実行 ・コミュニケーション 設計 ・情報を分析する ・幼児の特徴の分析 ・幼児の視知覚言語 による ・絵とテキストの題 材を選定する ・全体像的構成設計 創作 ・Web+絵+テキストのコンテンツを全 体的に構成制作 ・CG・アプリケーション・HTML・ JAVA などプログラムを Web 絵本 デザインする 実行 ・伝達と実行 ・コミュニケーション 分析 ・幼児絵による視知覚心理 ・認知発達心理の特徴 ・絵本心理を研究する 継承の評価 教授する方法の 更新 知力の開発、教育支援、学習を向上するため、 マルチメデャアを活用する 概括的評価 ・絵 ・テキスト ・Web 幼児の知 能教育 教育・娯楽 幼児の知能教育 評価 ・まとめる ・ISD4 モデル・