博士学位論文内容の要旨
氏 名
タチバナ橘 篤志
ア ツ シ所 属 人間健康科学研究科 人間健康科学専攻 学 位 の 種 類 博士(放射線学)
学 位 記 番 号 健博 第
146号 学位授与の日付 平成
30年
3月
25日 課程・論文の別 学位規則第4条第1項該当
学 位 論 文 題 名
Capillary Plate及び
Polyethylene Fiberを用いた
Diffusion Tensor Imaging Quality Controlファントムの作成とその有用性に関する
検討論 文 審 査 委 員 主査 教 授 福士 政広 委員 教 授 妹尾 淳史
委員 客員教授 小畠 隆行
(放射線医学総合研究所
)【論文の内容の要旨】
Diffusion tensor imaging (DTI)
は水拡散の異方性や拡散方向を定量的に評価できる撮像法
である. DTIでは拡散強調の度合いを決めるb-valueを設定する必要があり, 静磁場強度, 拡 散強調用傾斜磁場の大きさや印加する時間などから計算されるパラメータのため, 各装置 の能力において最大値やその精度は大きく変動する. よって, DTIの画質は使用するパルス シーケンスや装置固有の能力により異なるため, 装置毎, 施設毎に標準ファントムを利用 したquality control (QC) を行う必要がある. 期待されるDTI用ファントムの特徴には, ①DTI の主な対象である脳白質と類似した拡散特性を持ち, ②b-valueのコンポーネントの1つであ る拡散時間 (diffusion-time : T
diff)は装置の能力により自動的に決定されるため, T
diffの違い が測定値, 計算値に大きく影響を与えず, ③近年, multiple b-valueを用いたDTI撮像が実施さ れる傾向にあるため, このような条件でも脳白質に近い特徴を持ち, そして, ④優れた再現 性を有する必要がある. 本検討では, 多数のガラス製毛細管構造からなるplateを連結した
capillary plateファントム (CP)と, polyethylene fiber Dyneemaの束を熱収縮チューブで結束し たファントム (Dy) をそれぞれ作成し, DTI QC用の標準ファントムとしての有用性を検討 した.
DTI撮像 (実験用7T MRI, b-value = 0, 1000 s/mm2, Tdiff = 37.7, 97.7 ms)