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日本の公立図書館における経営戦略とその策定プロセス

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抄録

 本研究は,個々の図書館現場,自治体の企画部門等でも活用できる実践と結びついた公立図 書館経営戦略論策定の手順の提示を試みることを目的としている。本研究では,企業経営戦略 策定に関する文献から経営戦略策定プロセスの構造把握を試み,その構成要素を抽出した。そ して,経営戦略の戦略性を評価する基準を検討し,その基準を利用して,自治体の公立図書館 の経営計画文書の戦略性を評価した。結果として, 日本の公立図書館の経営計画文書では,外 部環境,内部環境の分析が不十分なものも多く見受けられた。その原因として,公立図書館の 経営戦略策定プロセスでは,企業経営で一般化している競争優位の源泉の議論の段階が不十分 であることが推定された。まとめとして,公立図書館経営戦略策定の手順の私案を提示した。

1  はじめに 1.1 研究の背景 

 公立図書館は,規制緩和,自治体財政悪化等により窓口業務の民間委託,指定管理者制度の 導入が進み,図書館行政は,混迷の中にある。近年の指定管理者制度導入等の流れは,新公共 管理論(NPM New Public Management)が影響している。新公共管理論(NPM)の特徴 は,企業経営の理論を行政経営に取り入れたところにある。行政組織内の機関である公立図書 館の経営理論を探究するためには,新公共管理論(NPM)に影響を与えている企業経営論に ついてより深く考察することが必要である。

 公共図書館の司書養成(司書課程)に使用されるテキストブックについて,平成24(2012)

年 4 月 1 日施行の図書館法施行規則第 1 条第 1 項に規定する図書館に関する科目の図書館制 度・経営論に準拠した図書 2 点の目次を概観してみると,・図書館における計画とマーケティ ング,図書館の経営評価,図書館の経営管理の多様化1 ),・PR とマーケティング,経営戦略策

日本の公立図書館における経営戦略とその策定プロセス

―自治体経営計画文書の分析をとおして―

The management strategy and strategy making process in local public libraries in Japan

―Analysis of management planning documents in Japanese local governments―

小 野   仁

ONO Hitoshi キーワード:公立図書館 図書館経営論 経営戦略 戦略策定プロセス

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定のための調査分析と評価,経営形態の選択と外部連携2 )と新公共管理論の影響が確認でき る。

 小泉は,日本の図書館経営に関する教科書と教科書に類する図書(計35冊)の内容分析をし て,主に図書館の意義,原則,業務が中心的に記述され,経営理論に関してはほとんど説明が なく,説明されていても,営利組織を対象とした経営理論について断片的に紹介がなされる程 度であったとしている3 )

 前回の研究4 )では,図書館経営戦略論の先行研究のキーペーパーを分析して,現状の到達 点を確認するとともに,経営戦略論の分類による構造把握を行い,それを踏まえて,公立図書 館経営への適用に有効な経営戦略論の検討を試みた。結果として,経営戦略策定の前提として 経営戦略論の構造把握が必要であることが明らかとなった。留意すべき点は,経営戦略論の構 造把握は,常に更新が必要であることである。更新がされないと,過去の経営戦略論の後追い になってしまい,時代の変化に対応できない。経営戦略策定の前提として,経営戦略論の構造 把握は必要条件と言える。

 研究の前提として,経営戦略の定義について確認しておきたい。経営戦略の定義は,“ 企業 が長期的に発展し将来に向かって持続的な競争優位を確立するために,競争企業その他の経営 環境の動向および自社の動員可能な経営資源などを考慮しながら立案した企業行動の基本的な 構想であり,企業の進むべき道(方向性)を明示し,組織内部における意思決定の基礎となる べきものである ”5 ),“ 企業の長期目標を達成するために,企業の有する経営資源と企業環境 との関わり方を中心に示した長期的な構想であり,人々の意思決定のガイドラインや決定ルー ルとなるもののことである ”6 )など企業経営を前提としている。金井は,Mintzberg の経営戦 略の概念を総合して,“ 価値創造を志向した将来の構想とそれに基づく企業の環境の相互作用 の基本的なパターンであり,企業内の人々の意思決定の指針となるもの ”7 )と定義している。

波頭は,“ 競争優位性を活用して,定めた目的を継続的に達成し得る整合的な施策群のまとま りである ”8 )と定義している。定義は様々であるが,経営方針,経営計画を含む概念と解釈で きる。本研究では,分析対象とする公立図書館経営に関係する自治体の経営方針,経営計画等 を経営計画文書として取り扱う。

1.2 問題意識,研究目的

 経営戦略の理論は,営利企業の経営を主な対象として発展してきた。企業経営を前提とした 経営戦略策定の考え方が,非営利組織である公立図書館経営に適用できるのか。経営学は,営 利組織を主な対象としているが,本来非営利組織も対象としている。従来からの自治体の行政 改革は,職員定数の削減など表面的なコストカット(成果)に終始する傾向にあるが,企業経 営の戦略策定の手順を適用することで,本質的な改革をすることができるのではないか。

 現状の公立図書館政策の方向は経営戦略として妥当なのか。検証できるツールはできないも のか。経営学では多くの経営戦略策定に関する研究の蓄積があるが,図書館情報学領域で実践

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に役立つ独自の経営戦略策定の研究をすることはできないのか。

 このような問題意識から,本研究は,前回までの成果を踏まえ,個々の図書館現場,自治体 の企画部門等でも活用できる実践と結びついた公立図書館経営戦略論策定の手順の提示を試み ることを目的としている。なお,本研究の研究対象となる図書館は,図書館法に規定される公 立図書館とする。

1.3 研究計画

 研究計画としては,企業経営戦略策定に関する文献の内容を整理して,経営戦略策定プロセ スの構造把握を試み,戦略策定の構成要素を抽出する。さらに,経営方針・経営計画の戦略性 を分析する基準を検討する。検討した基準を利用して,公立図書館の経営計画文書を分析す る。対象とする文書は,公立図書館経営に関係する自治体の経営方針・経営計画等とする。公 立図書館の経営方針・経営計画の戦略性を評価し,公立図書館の戦略性の段階を推定して,公 立図書館経営戦略策定の手順の提示を試みる。

2  経営戦略策定プロセスの構造把握   2.1 対象文献

 経営戦略策定プロセスの構造を引き出す目的で,対象文献を選定した。選定基準として,公 立図書館の経営戦略策定は,日本国内を想定しているため,戦略バイアスを考慮して日本での 出版に限定した。対象文献は図書の概説書,テキストブックを中心として,学術雑誌,研究書 は対象外とした。より実践的な内容を引き出すため,著者の属性(実践家,実践家+研究者,

研究者)も選定の基準とした。

 国立国会図書館オンラインでの詳細検索結果(最終確認2019年11月 7 日)では,図書,タイ トル: 経営戦略,件名:経営計画,国名コード:jp の検索条件で,299件の文献がヒットした。

図書,タイトル:戦略策定,件名:経営計画,国名コード:jp で16件の文献がヒットした。

基準を参考に以下の 4 点を対象文献とした。

①琴坂将広.経営戦略原論.東京.東洋経済新報社, 2018. 473p.

・著者の属性 経営コンサルタント→研究者

・選定理由 最新の和書の経営戦略の概論書

      欧米,日本の主要な経営戦略テキストの内容分析をしている。

② 波頭亮.戦略策定概論:企業戦略立案の理論と実際.東京.産業能率大学出版部, 1995.

306p.

・著者の属性 経営コンサルタント

・選定理由 戦略策定に焦点を絞った概説書

③波頭亮.経営戦略概論:戦略理論の潮流と体系.東京.産業能率大学出版部, 2016. 319p.

・ 選定理由 波頭の戦略理論のシリーズ(戦略策定概論,組織設計概論,リーダーシップ構造

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論)を総括する著作,これらの 4 部作で経営戦略論の日本での研究も含め体系的整理ができ る。

④沼上幹 . 経営戦略の思考法 . 東京, 日本経済新聞社, 2009. 357p.

・著者の属性 研究者

・選定理由 日本を代表する経営戦略の研究者の一人,この著作の評価も高い。

2.2 経営戦略テキストの分析

 琴坂は,『経営戦略原論』9 )で事業戦略について欧米と日本の代表的な経営戦略の教科書を 分析している。対象とした欧米の教科書は,日本語訳が存在する欧米で広く使われている Hitt らの『戦略経営論』10),Grant の『グラント現代戦略分析』11),Barney の『企業戦略論』12)であ る。Hitt や Grant の標準的な経営戦略の教科書は,①外部環境の理解,②内部環境の理解,

③競争優位の源泉の決定の要素から構成されるとして,戦略策定は,外部環境分析と内部環境 分析を土台に競争優位の源泉を議論することであるとしている。Barney の『企業戦略論』は,

資源ベース理論を基軸とした教科書で,資源ベース理論の大家による影響力と発信力によって 例外的に広く受け入れられているとしている。

 日本の教科書については,対象とした日本の教科書は,網倉らの『経営戦略入門』13),浅羽 らの『経営戦略をつかむ』14),グロービズ経営大学院の『MBA 経営戦略』15)である。外部環境 分析,内部環境分析,競争優位の源泉の議論の基本プロセスは欧米の教科書と同様である。

2.3 琴坂の経営戦略策定

 琴坂は,教科書以外に事業戦略策定で思考の整理の道具である戦略策定フレームワーク(以 降フレームワークと記載)をどのように活用すべきかについて言及している。フレームワーク は,代表的なものだけでも81あるが,特定のフレームワークを信奉するのではなく,自社が置 かれた環境と組織の特性に即して取捨選択することが肝要であるとしている。そして,そのフ レームワークを活用するためには,定石,フレームワークを自分の意志で取捨選択して取り込 みながら活用し,独自の方法論を確立する必要があるとしている。

 経営戦略を実践するには,経営戦略を組織に浸透させることが必要である。人間は,完全に 合理的な意思決定はできない。いかに組織の構成員に共感してもらうかが重要となる。コミュ ニケーションとストーリーで経営戦略を伝播させることが必要であり,今後はマネジメントよ りリーダーシップがより重要になるとしている16)。経営戦略の実践には組織論が不可欠なので ある。

2.4 波頭の経営戦略策定

 波頭は,“ 適切な分析に基づいて企業が置かれている状況を客観的に把握し,企業目的を効 率的に達成するために必要な,体系化された行動施策を立案することである ” と戦略策定を定

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義している。戦略策定は,①分析:ファクトの収集・分析による状況の構造的理解と課題の絞 り込み,②発想:問題解決志向による戦略代替案の発想と検証,③具体化:戦略の個別具体的 施策への展開とモニタリングプランの作成の 3 つのステップに分けられるとしている。

 戦略策定には統合力,分析力,創造力,論理力の 4 つ思考力が必要であるとしている。戦略 策定の質は,戦略的思考の質にかかっている。戦略的思考のポイントは,①執着心,②フレー ムワークの活用としている。フレームワークの活用は,戦略的思考を裏付ける戦略的分析を効 率的に行う十分条件である。フレームワークを活用すると,戦略的分析の検討事項や対象分野 の漏れや重複を無くすことにより,課題把握の漏れをなくし,分析の偏りがなくなり,分析対 象の構造的理解が容易となり,分析の標準化につながるとしている。

 有効なフレームワーク設定の要件として,相互背反,集合網羅,“ 分析対象分野を,ある同 一次元上の概念によって,もれなくかつ重複なく部分集合化する枠組 ” としている。そして,

フレームワークは,本来戦略策定時に設計すべきものであるが,有用,汎用性のある既存のフ レームワークが存在する。戦略策定には,多くの既存のフレームワークの中から適切な選択を し,活用するスキルと状況に応じてフレームワークを創作する能力が必要であると主張してい 17)

2.5 沼上の経営戦略策定

 沼上は,経営戦略論の基本的な学説を各学説が戦略論の主流となった時系列に沿って①戦略 計画学派(1950年代~1960年代半ば頃,Ansoff,Steiner,Andrews,Chandler 等,戦略は組織 全体の目標に向かってそのメンバーの活動を整合化させるプラン),②創発戦略学派(1970年 代~,Mintzberg,Bower 等,戦略はプロセスの結果として事後的に創発するパターン),③ ポジショニング・ビュー(1970年代~※1980年代が中心,Porter 等,戦略は特定の「立地」

をとること),④リソース・ベースト・ビュー(1980年代~※1990年代が中心,Barney,

Prahalad と Hamel,伊丹等,戦略は価値があり容易に模倣されない経営資源を自社の競争力 の源泉に位置づけること),⑤ゲーム論的アプローチ(1970年代~※2000年代からが中心,

Brandenburger と Nalebuff,戦略は競争相手や取引先との駆け引き)の 5 つの学説に分類して,

これら 5 つの経営戦略観の関係を①「トップの事前意思決定」対「ミドル以下による事後的創 発」,②「経営資源に軸足を置いた戦略策定」対「市場でのポジショニングに軸足を置いた戦 略策定」,③「安定的な構造の重視」対「時間展開・相互作用・ダイナミクスの重視」の 3 つ の軸で整理し,時間展開・相互作用・ダイナミクスを重視する創発戦略学派の一部とリソー ス・ベースト・ビューの一部が結合した「ダイナミックな経営資源観」を新たな分類として加 えている。分類した 6 つの経営戦略観は,経営戦略策定においては混在することが可能であ り,相互補完の効果を得ることも可能で,これらの経営戦略を複眼的に用いるのが適切な経営 戦略思考法であるとしている18)

 経営戦略思考法については,①カテゴリー適用法,②要因列挙法,③メカニズム解明法の 3

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つに分類している。カテゴリー適用法は,ある現象をより大きなカテゴリーの一員に位置づけ ることで説明できると考える思考法で,安定的構造志向に対応している。要因列挙法は,ある 現象の原因となる要因を多数列挙して網羅的に検討する思考法で,カテゴリー適用法と同様に 安定的構造志向に対応している。メカニズム解明法は,様々な要因や人々の行為と相互作用に 注目し,時間展開の中でこれらが複雑に絡み合う様子を解明する思考法で,相互作用・時間展 開・ダイナミクス志向に対応する。最も妥当な戦略思考法であるとしている。

  3 つの思考法は,それぞれ長所,短所があり,カテゴリー適用法が要因列挙法の準備とな り,要因列挙法がメカニズム解明法の準備になる。思考法のステップとしてカテゴリー適用 法,要因列挙法で要因を列挙し,要因間の因果関係や時間的順序関係を整理し,要因間を矢印 で結びつけてそのメカニズムを解明するステップを示している。戦略策定は,ビジョンを描く ばかりではなく,そこに到達するシナリオが必要であり,戦略的思考法を身に付けるには,シ ナリオがより重要であるとして,考える実践を経なければ身につかないと主張している19)

2.6 経営戦略策定プロセスの構造

 琴坂は,経営戦略を事業戦略と全社戦略に分けて整理している。事業戦略と全社戦略の違い は,あいまいであり,重なりが大きいが,事業戦略が自社の競争行動を検討するのに対し,全 社戦略は組織全体の方向性に影響を与えるものとしている20)

 波頭は,企業戦略の構造について,全体戦略と個別戦略の 2 つの階層から成り立っていると している。全体戦略は,企業がどのような企業になるのかを目指して運営していくのかを示す もので,戦略ドメイン策定と基本戦略方針からなり,個別戦略は,全体戦略を具体化するため に機能戦略と事業戦略からなるとしている。しかし,これらは,概念上のものであり,区分が 難しい場合も少なくないとしている21)。事業戦略の中にも全社戦略が含まれる入れ子構造とも 言える。二層化でなく縦軸,横軸の関係で捉えることもできる。公立図書館の経営戦略の構造 は,全社戦略,全体戦略に該当するものが,自治体の基本構想,基本計画,実施計画等からな る総合計画等の自治体(全庁)戦略であり,図書館が策定する経営計画等は,事業戦略に該当 する。

 対象文献の整理から戦略策定の基本プロセスとして,①外部環境分析,②内部環境分析,③ 競争優位の源泉の議論,④思考の整理の道具としてのフレームワークの設計・活用,⑤各種経 営戦略論の総合化,⑥戦略思考法のスキルの習得,⑦経営戦略の組織内浸透などを共通要素と して抽出することができる。経営戦略策定プロセスは,分析思考の戦略計画学派の流れが基礎 となる。

2.7 経営戦略分析のための評価基準 

 沼上の分類した 6 つの経営戦略観は,「戦略計画学派 VS. 創発戦略学派」×「ポジショニン グ・ビュー VS. リソース・ベースト・ビュー」の二次元に「安定構造志向 VS. 時間展開・相互

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作用・ダイナミクス志向」の軸を加えて三次元で構造把握できる点が優れている。

 波頭は,戦略理論の潮流の変遷について,企業経営に対する基本認識は,システマティック からヒューリスティックへシフト,戦略ファクターの潮流は,ハードからソフトへシフト,研 究の方法論的特性の潮流は,スタティックからダイナミックへシフトしているとしている22)  戦略理論の体系については,①戦略策定の方法論による分類軸,「プランニング学派

(Chandler,Ansoff 等):戦略は合理的に計画できる」対「エマージェンス(創発)学派

(Mintzberg,Burgelman):戦略は事前に計画できない」,②戦略の有効性の根拠による分類 軸,「ポジショニング学派(Porter, Kotler):市場における位置取りが有効性の根拠」対「リ ソース ベースド ビュー学派(Barney 等):経営資源や組織の強みが有効性の根拠」の 2 つ の分類軸を示している23)

 戦略策定の方法論の軸は,沼上の「トップの事前意思決定」対「ミドル以下による事後的創 発」の軸と同様であり,戦略の有効性の根拠の軸は,沼上の「経営資源に軸足を置いた戦略策 定」対「市場でのポジショニングに軸足を置いた戦略策定」の軸と同様である。波頭は,沼上 の「安定的な構造の重視」対「時間展開・相互作用・ダイナミクスの重視」の軸を省いた 2 つ の分類軸を示している。理由として,創発は必然的にダイナミックであり,戦略策定の方法論 の軸と同義的になってしまい, 2 軸の独立性が損なわれるためとしている24)。しかし,各種経 営戦略論を総合化して利用することが戦略策定手法の基本であり,現実の戦略策定は,ダイナ ミック,スタティックの両極に位置付けられるものではない。

 本研究では,沼上の経営戦略観の分類軸を基本に波頭の論考も参考にして,①環境(内部環 境⇔外部環境),②意思決定(計画(システマティック)⇔創発(ヒューリスティック)),③ 時間展開(ダイナミック⇔スタティック)の枠組を経営戦略分析のための評価基準として使用 して,実際の公立図書館の経営方針・経営計画を分析して,その課題を明らかにしたい。

3  公立図書館経営計画文書の分析  3.1 分析方法

 分析方法としては,公立図書館の公表されている経営計画文書(経営方針・経営計画等)を 対象に記述内容の分析を行う。それを踏まえて,公立図書館経営の戦略性を評価し,企業経営 戦略論の系統樹と比較して公立図書館経営の戦略性の段階を推定し,企業経営戦略論を適用す る場合の課題を明らかにする。それらを踏まえて,公立図書館の経営戦略策定の手順の検討を 試みる。

3.2 調査方法

 調査対象は,都道府県庁所在地の基礎自治体の47都市である。各都道府県の中心都市であ り,計画行政が浸透していると推測される。各都道府県内にも影響力がある。東京都の場合 は,特別区全体を都庁所在地として,東京都立中央図書館を対象とする選択もあるが,基礎自

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治体を対象とする基準から,都庁が所在する新宿区を対象とした。高知市の場合は,県立図書 館の機能を兼ねている。都道府県庁所在地の基礎自治体を対象とすることで,全国を網羅する ことができる。さらに,戦後の公立図書館界に大きな影響を与えた図書館の事例として,東京 都日野市も対象に加える。

 対象都市の類別は,政令指定都市15(全国で20市,人口50万人以上が指定要件,実際は人口 その他都市としての規模,行政能力,機能が既存の政令指定都市と同等の実態を有する都市が 指定),中核市26(全国で58市,移行検討 9 市,人口20万人以上の要件を満たす政令指定都市 以外の規模や能力などが比較的大きな都市の事務権限を強化し,できる限り住民の身近なとこ ろで行政を行なうことができるようにした都市制度),施行時特例市 2 (特例市は,人口20万 人以上が指定要件とされていたが,平成27年 4 月 1 日より特例市制度は廃止され,事務は中核 市制度に統合),特別区 1 ,一般市 4 となる。 

 調査対象の自治体の図書館のホームページに公表されている経営方針・経営計画をサイト内 検索で調査(2019年 7 月 1 日現在)し,文書の公表の有無を確認,該当文書の記述を経営戦略 分析のための評価基準の表に整理して分析し,その戦略性について評価する。さらに,「これ からの図書館像」25)(文部科学省が設置した「これからの図書館の在り方検討協力者会議」が 2006年 3 月に発表)の記載項目の表を作成し,記述内容に類似する項目があるかを確認した。

3.3 調査結果 3.3.1 公表状況 

 公表状況は,経営方針については,都道府県庁所在地47都市中19都市(政令市 9 )がホーム ページで公表していた。簡易な記載以外を分析対象とした。方針とされていても,計画の記載 がある文書も散見した。経営計画については,都道府県庁所在地47都市中12都市(政令市 8 ) がホームページで公表していた。簡易な記載以外を分析対象とした。計画とされていても,方 針を含む文書が散見した。「市民の図書館」のモデルとなった日野市は,ホームページで経営 方針・経営計画ともに公表していた。

 政令指定都市は,公表している自治体が半数以上ある。中核市と施行時特例市は,合わせる と公表率は政令市に比べて大幅に下がる。人口・財政規模の大きな都市が経営方針・経営計画 を公表する傾向が明らかとなった。  

3.3.2 全庁戦略の視点から

 「市民の図書館」モデルとして日本の公立図書館界を牽引し,図書館組織内に市政図書室を 設置して公立図書館における行政情報提供の先駆けともなった日野市立図書館を設置する日野 市の計画文書を全庁的な視点から管理運営方法に焦点を当てて分析してみる。

 全庁戦略の文書としては,日野市の総合計画として最新のものは,「第 5 次日野市基本構想・

基本計画」26)が策定されている。まちづくりの基本方針として,( 1 )市民が主役のまち,( 2 ) 水とみどりのまち,( 3 )つながりを大切にするまち,( 4 )持続可能なまちの基本理念を掲

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げ,将来都市像を「ともに創ろう 心つながる 夢のまち 日野 ~水とみどりを受けつごう

~」と定めている。将来都市像の実現に向けて,①参画と協働のまち,②子どもが輝くまち,

③健やかでともに支えあうまち,④日野人・日野文化を育てるまち,⑤自然と調和した環境に 優しいまち,⑥安全で安心して暮らせるまち,⑦地域の魅力を活かした活力あるまちの 7 つの まちづくりの柱を設定している。図書館事業については,④日野人・日野文化を育てるまちの 中の基本施策の 1 つである「図書館機能及び施設の充実」で,①図書館施設の改修・整備,② 資料提供の充実,③来館が困難な方へのサービスの充実,④図書館運営の改善,⑤子どもの読 書活動の推進(連携),⑥ ICT 化の推進(連携),⑦市政図書室の機能の充実,⑧図書館に関 する協働の推進(連携)の方針が示されている。

 「第 5 次日野市基本構想・基本計画」の実現を下支えする「第 5 次日野市行財政改革大綱」27)

は,①持続可能性を確保した財政運営,②経営感覚のある市政運営と適正な事務管理,③市有 財産の適正なストックマネジメントと有効活用の基本方針から構成されている。図書館に関す る記述は,②経営感覚のある市政運営と適正な事務管理の取組の視点( 1 )「行政サービスの あり方の見直しと民間活力の導入」の平成29年度新規取組項目に「図書館運営のあり方の見直 し」が記載されている。「第 5 次日野市行財政改革大綱 実施計画 (平成29年度版 )」28)では,

実施内容として,①「くらしの中の図書館」,その運営のための課題の整理と見直しで,“ さ まざまな方法で図書館サービスの利便性向上に努めてきたが,市民の身近な図書館として,図 書館サービスの質の向上と運営の効率化を推進するため,指定管理者制度など民間活力導入の 検討も含め,課題の整理・見直しを行う ” としている。

 図書館事業戦略である「第 3 次日野市立図書館基本計画」29)では,外部環境分析で「図書館 に関する国の動き等の図書館に関する行財政改革の動き」について,“ 総務省は,対象とした 業務に関して民間委託等の業務改革を行っている場合は,地方交付税額の算定に反映させると いう「トップランナー方式」を平成28年度(2016年度)より採用することとしました。平成29 年度(2017年度)から,指定管理者制度の導入を業務改革内容として図書館も対象業務のひと つとされていましたが,「教育機関,調査研究機関としての重要性に鑑み,司書,学芸員等を 地方団体の職員として配置することが適切」「専門性の高い職員を長期的に育成・確保する必 要がある」といった観点から指定管理者制度を導入しないとの地方団体の意見が多いことを踏 まえて,結果的に図書館は見送られました ” と記述し, 施策の方向性の 6 「サービスを提供す る基盤を整備します」の取り組み項目( 4 )「市民とともにすすめる図書館運営の推進」の

「図書館の運営方法の検討」で “ 各地域での特性を反映し,地域のニーズに応えるため,地域 館ごとに市民とともに考え,ともに運営できる体制づくりを進め,地域に根差した地域館づく りを推進していきます ” と民間活力導入の検討までは踏み込んでいない。日野市の総合計画で ある「第 5 次日野市基本構想・基本計画」(平成28年 3 月策定)等との連携を示しながらも,

図書館事業として外部環境の変化を正確に捉えている。

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3.4 戦略性の評価  

 分析の結果として,環境(内部環境⇔外部環境)の軸についての結果は,内部環境を重視す る傾向が明らかとなった。各自治体の図書館の現状が多くの文書に記述されている。多くはな いが(日野市等),図書館組織外の自治体内の動向の記述も見られる。外部環境の多くは国の 図書館行政に関する記述など公立図書館業界内の動向の記述が多くみられる。日野市など一部 の自治体では,社会環境の変化等の記述も重視している。新宿区では出版流通業界の記述も見 られる。しかし,経営戦略策定プロセスの構造把握で確認された戦略有効性の根拠としての競 争優位の源泉の議論としての記述は確認できなかった。意思決定(計画(システマティック)

⇔創発(ヒューリスティック))の軸についての結果は,計画重視の結果となった。創発的な 戦略策定の記述は確認できなかった。計画書の分析なので当然なのかもしれない。時間展開

(ダイナミック⇔スタティック)の軸についての結果は,スタティック重視の結果となった。

ダイナミックな戦略策定の記述は確認できなかった。年度ごとに計画を見直し,制限はある が,ダイナミックな対応ができるように配慮された計画も見受けられた。自治体総合計画と比 較すると外部環境分析の点で,自治体総合計画がより詳細な分析をしていた。

3.5 公立図書館経営戦略の現在  

 今回の調査で,公立図書館の経営計画文書では,外部環境,内部環境の分析が不十分なもの も多く見受けられた。その原因として,公立図書館の経営戦略策定プロセスでは,企業経営で 一般化している競争優位の源泉の議論の段階が不十分であることが推定される。非営利組織で も競争は存在する訳で,戦略有効性の根拠が示されていない計画は,戦略性に欠けていると言 える。各自治体の図書館の経営方針・経営計画を分析すると,多くの計画の内容が,「これか らの図書館像」と類似する項目が散見された。「大津市図書館の基本的運営方針」30)(2018年 3 月公表)には,“ これまで「貸出」「児童サービス」「全域サービス」の 3 つの柱を掲げ,図 書館サービスを実施してきました ” と記述されている。まさに1970年の「市民の図書館」のモ デルと同じ目標を最近まで掲げていたことになる。「市民の図書館」から「これからの図書館 像」にモデルが入れ替わったとも言える。公的な指針は,参考にする外部環境要因の 1 つでは あるが,多くの自治体が同じような内容,形式で公表する傾向にある状況は,地方分権が叫ば れ,各自治体の政策形成能力が求められる時代にあって,自治体の政策形成能力が十分に発揮 されていない状況が伺える。戦略策定が不十分な要因の 1 つは,戦略策定の手順が確立してい ないことにあると考えられる。

4  考察

4.1 公立図書館経営の戦略性

 経営戦略論は,競合の中で生き残るために発展してきた。今回の分析で公立図書館の経営計 画文書では,外部環境,内部環境の分析が不十分なものも多く見受けられた。その要因とし

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て,公立図書館の経営戦略策定プロセスでは,企業経営で一般化している競争優位の源泉の議 論の段階が不十分であることが推定される。公立図書館(行政組織)の経営戦略は,1960年代 主流の戦略は合理的に計画できるとする戦略計画学派の段階に止まっているのではないかと考 えられる。1980年代に主流となった市場の位置取りを戦略有効性の根拠とするポジショニング 派,1990年代に主流となった経営資源や組織の強みを戦略有効性の根拠とする RBV(リソー ス・ベースト・ビュー)の段階にはまだ達していないのではないかと考えられる。行政機関で も競争は存在するが,法に守られた組織は危機意識が弱く,競争優位の源泉の議論の段階が不 十分であると思われる。ポジショニング派,RBV(リソース・ベースト・ビュー)の理論を 活用したフレームワークの活用が戦略性を高めるために有効ではないかと考えられる。

4.2 フレームワークの検討

 Porter は,戦略担当者の仕事は,競争を理解し,競争に対処することであるとして,競争 を左右する 5 つの競争要因として,①新規参入者の脅威,②サプライヤーの交渉力,③買い手 の交渉力,④代替品の脅威,⑤既存企業間の競合を示し,これらの競合関係によって,業界の 構造と競争の性格が決まるとしている。 5 つの競争要因によって,競争環境の最も重要な側面 が明らかになり,企業の強みと弱みを評価する基準となる。 5 つの競争要因それぞれの影響力 は,業界によって異なる。戦略担当者にとって,業界における自社のポジションだけでなく,

業界構造の理解は欠かせない。業界構造がわかれば,どのような戦略行動が自社に有利に働く のかが見えてくるとしている31)

 塩崎は,競争分析の枠組みで,ポジショニング派を代表する Porter のフレームワーク 5 力 分析を適用し,公共図書館を取り巻く 5 つの仮想的競争要因として,①競争業者,②新規参入 業者,③代替業者,④供給業者,⑤買い手を提示して,図書流通小売業界との競合可能性につ いて,代替業者に含まれる書店・古書店・新古書店・貸本店とモノの供給業者に入る著述業 者・出版者・取次・書店について,ステークホルダーとの詳細な関係性を探り,「公共性」に 基づく戦略的な蔵書構築の必要性を提起している32)。塩崎の論考は,大変示唆に富むものであ るが,図書流通小売業界との競合可能性についての論考に限定されている。戦略策定の手順と して標準化するには,より広範囲な対象を検討する必要がある。公立図書館は,教育,文化,

情報,娯楽の業界に関連する機関であり,関連する業界の構造分析が必要となる。

 Barney は,企業の強み・弱みの分析に一般適用可能なフレームワークとして,VRIO フレー ムワークを提示している。このフレームワークは,①経済価値(value),②希少性 (rarity),

③模倣困難性 (inimitability),④組織(organization)に関する問いから構成され,その答えに よって企業の経営資源やケイパビリティの強み・弱みを判断することができる。①価値があ り,②希少性があり,③模倣コストも大きい経営資源やケイパビリティは,企業にとっての強 みであり,持続可能な企業固有能力となる。しかし,④組織体制が不適切であれば,標準を上 回る利益をあげられる企業が,標準以下の利益に止まるとしている33)

(12)

 Barney の経営資源に基づく経営戦略論の図書館への適用文献は,2018年 9 月時点で,デー タベース(LISTA 等)上で見受けられない。しかし,Barney の経営資源に基づく経営戦略論 について引用している図書館関係文献は存在する。Dow は,学術図書館での研究開発投資に ついての論文の組織環境の項目で, “Barney は,組織は,経済価値,希少性,模倣困難性の文 化なしには,その文化が競争優位の源泉として維持することはできないと断言する ”34) Barney の理論を引用している。図書館関係者の関心は向けられているのである。

 小泉は,Barney の経営資源に基づく経営戦略論が,図書館に適用されにくくなっている理 由として,Barney の経営資源に基づく経営戦略論が,①利潤の最大化のために検討されてい ること,②組織内部に着目しながらも,「経営資源」として無味乾燥なものとして捉えられて いること,③戦略計画・戦略経営も包括し,外部の視点を取り込もうとしていることなどが推 察されるとしている35)。しかし,図書館員の意識とスキルの改革を学習による経営資源の拡充 と捉えることにより,Barney の経営資源に基づく経営戦略論の適用可能性を再検討する価値 があると思われる。

 筆者は,Barney の VRIO フレームワークを経営資源としての公立図書館の地域資料コレク ションを一例として,その有効性を確認している36)。課題として明らかになってきたことは,

VRIO フレームワークの適用では,「利潤追求の経済価値」を「公共性追求の経済価値」に読 み替える必要があることである。公立図書館は,一組織としてではなく,地域社会全体として の価値を検討しなければならない。この課題は,他の企業経営戦略論を非営利組織に適用する 場合に共通する課題と言える。「利潤追求の経済価値」は,利益で評価できるが,「公共性追求 の経済価値」の評価が課題となる。具体的な手法の検討が必要である。

 経営戦略策定に活用できる既存のフレームワークは,多数存在するが,競争優位の源泉の意 思決定に Porter の 5 力分析フレームワーク,Barney の VRIO フレームワークは有効に活用で きる。戦略策定の環境により,既存のフレームワークの活用,既存のフレームワークをカスタ マイズしての活用,独自のフレームワークの作成を選択する必要がある。公立図書館独自のフ レームワークの開発も必要である。

4.3 公立図書館経営戦略策定の手順の検討

 本研究では,対象文献の整理から企業経営戦略策定の基本プロセスとして,①外部環境分 析,②内部環境分析,③競争優位の源泉の議論,④思考の整理の道具としてのフレームワーク の設計・活用,⑤各種経営戦略論の総合化,⑥戦略思考法のスキルの習得,⑦経営戦略の組織 内浸透などを共通要素として抽出することができた。そして,公立図書館の経営計画文書の分 析により,公立図書館の経営戦略策定は,競争優位の源泉の議論の段階が不十分であることを 推定した。前回までの研究で明らかになった経営戦略策定の前提としての経営戦略論の構造把 握の必要性,国,地域等で戦略観が特定方向に偏向する戦略バイアスの存在を踏まえて,公立 図書館経営戦略策定の手順を整理すると,公立図書館経営戦略策定手法=経営戦略論の構造把

(13)

握→【{(外部環境分析×内部環境分析)⇔競争優位の源泉の議論 } ×戦略バイアス→図書館に 有効な理論選択×総合化→最適解】と提示することができる。競争優位の源泉の議論の段階で のフレームワークの活用がポイントとなる。

5  おわりに

 本研究では,経営戦略策定プロセスの構造把握を試み,その構成要素を抽出した。そして,

経営戦略策定の戦略性を評価する基準を検討し,その基準を利用して,公立図書館の経営計画 文書を分析した。結果として, 日本の公立図書館の経営計画文書では,外部環境,内部環境の 分析が不十分なものも多く見受けられた。その要因として,公立図書館の経営戦略策定プロセ スでは,企業経営で一般化している競争優位の源泉の議論の段階が不十分であることが推定さ れた。公立図書館(行政組織)の経営戦略は,企業経営戦略と比較すると,1960年代に主流で あった戦略計画学派の段階にあると考えられる。まとめとして,公立図書館経営戦略策定の手 順の私案を提示した。この私案からより有効性のある手順を提示できるよう研究を継続してい きたい。実践で利用できる公立図書館独自のフレームワークの開発にも取り組んでみたい。公 立図書館は,教育基本法,社会教育法,図書館法に規定された教育機関として制度上位置づけ られている。しかし,その機能は,教育,文化,情報,娯楽と多様であり,関連する業界との 多面的な業界構造分析が,戦略策定にあたっては必要となる。今後はこの課題にも取り組んで いきたい。

文献リスト

1 ) 糸賀雅児 , 薬袋秀樹編 . 図書館制度・経営論 . 東京 , 樹村房 , 2013. 216p.(現代図書館情報 学シリーズ 2 )

2 ) 柳与志夫 . 図書館制度・経営論 . 東京 , 学文社 , 2013. 147p.(ライブラリー図書館情報学 4 ) 3 ) 小泉公乃 . 図書館における経営戦略と組織理論 . 博士学位論文 : 慶應義塾大学 (図書館・

情報学), 2013. 346p.

4 ) 小野仁 . 経営戦略論の構造把握:公立図書館経営戦略策定手法の確立に向けて . 愛知淑徳 大学大学院文化創造研究科紀要 . No. 6 , p.19-36(2019)

5 ) 経営史学会編 . 経営学史事典 : 経営学史学会創立20周年記念 第 2 版 . 東京 , 文眞堂 , 2012.

389p.

6 ) 深山明 , 海道ノブチカほか編.最新・基本経営学用語辞典 改訂版.東京 , 同文舘出版,

2015,308p.

7 ) 大滝精一 , 金井一賴ほか.経営戦略 : 論理性・創造性・社会性の追求 第 3 版.東京 , 有斐 閣,2016,359p.

8 ) 波頭亮.戦略策定概論:企業戦略立案の理論と実際.東京.産業能率大学出版部 , 1995.

306p.

(14)

9 ) 琴坂将広.経営戦略原論.東京.東洋経済新報社 , 2018. 473p.

10) マイケル・A・ヒット , R・デュエーン・アイルランドほか.戦略経営論 : 競争力とグロー バリゼーション 改訂新版.久原正治 , 横山寛美監訳.東京,センゲージラーニング , 2014. 647p.

11) ロバート・M. グラント . グラント現代戦略分析.加瀬公夫監訳 .東京,中央経済社 , 2008. 685p.

12) ジェイ・B. バーニー . 企業戦略論: 競争優位の構築と持続.岡田正大訳.東京,ダイヤモ ンド社,2003, 3 冊.

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15) グロービス経営大学院.グロービス MBA 経営戦略 新版.東京 , ダイヤモンド社,2017,

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16) 琴坂将広.経営戦略原論.東京.東洋経済新報社 , 2018. 473p.

17) 波頭亮.戦略策定概論:企業戦略立案の理論と実際.東京.産業能率大学出版部 , 1995.

306p.

18) 沼上幹 . 経営戦略の思考法 . 東京 , 日本経済新聞社 , 2009. 357p.

19) 同上

20) 琴坂将広.経営戦略原論.東京.東洋経済新報社 , 2018. 473p.

21) 波頭亮.戦略策定概論:企業戦略立案の理論と実際.東京.産業能率大学出版部 , 1995.

306p.

22) 同上 23) 同上 24) 同上

25) これからの図書館の在り方検討協力者会議 編 . これからの図書館像:地域を支える情報拠 点をめざして . 東京 , これからの図書館の在り方検討協力者会議 , 2006. 94p.

26) 第 5 次日野市基本構想・基本計画.日野市公式ホームページ.

http://www.city.hino.lg.jp/shisei/keikaku/zentai/kihon/1004743.html (参照 2019-11-07).

27) 第 5 次日野市行財政改革大綱.日野市公式ホームページ.

http://www.city.hino.lg.jp/shisei/gyozaisei/taiko/ 5 ji/1005014.html (参照 2019-11-07).

28) 第 5 次日野市行財政改革大綱 実施計画 (平成29年度版).日野市公式ホームページ.

http://www.city.hino.lg.jp/shisei/gyozaisei/taiko/ 5 ji/1005013.html (参照 2019-11-07).

29) 第 3 次日野市立図書館基本計画.日野市立図書館ホームページ.

https://www.lib.city.hino.lg.jp/library/basicplan/index.html (参照 2019-11-07).

30) 大津市図書館の基本的運営方針.大津市ホームページ.

(15)

https://www.city.otsu.lg.jp/shisei/keikaku/manabi/1523328667954.htm (参照 2019-11-07)

31) マイケル E. ポーター . 競争戦略論 1 新版.竹内弘高監訳 , DIAMOND ハーバード・ビジ ネス・レビュー編集部訳.東京,ダイヤモンド社,2018, 455p

32) 塩崎亮.公共図書館へのマーケティング概念導入の意義:「公共性」に基づく外部環境適 応の視座 .Library and Information Science.No.45,2001,p.31-71.

33) ジェイ・B. バーニー . 企業戦略論: 競争優位の構築と持続.岡田正大訳.東京,ダイヤモ ンド社,2003, 3 冊.

34) Ronald F Dow ”Sustaining organization advantage in times of financial uncertainty:the context for research & development investments by academic libraries” Lirary Trends.

vol.42, no. 3 , 1994, p.460-466.

35) 小泉公乃.アメリカの図書館経営における経営戦略論: 1960年代から2000年代.Library and Information Science.No.65,2011,p.37-82.

36) 小野仁 . 経営戦略論の構造把握:公立図書館経営戦略策定手法の確立に向けて . 愛知淑徳 大学大学院文化創造研究科紀要 . No. 6 , p.19-36 (2019)

参照

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