• 検索結果がありません。

モンゴルの不動産担保に関する法律の仮訳

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "モンゴルの不動産担保に関する法律の仮訳"

Copied!
50
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

資 料

モンゴルの不動産担保に関する法律の仮訳

蓑 輪 靖 博

モンゴルが 年の憲法制定によって社会主義を放棄し、市場経済への移 行を始めてからすでに四半世紀が経過した。市場経済への移行に向けた体制 づくりの根幹というべき社会の基本法たる民法典は、 年に制定された後、

年の抜本的改正を経たが、それから計算しても早 年の月日が過ぎた。

年の民法典制定当時とは比較にならないほどの変化、とくに首都ウラ ンバートルにおける都市の発展はめざましいものがある。当時を知る筆者の 個人的印象で申し訳ないが、この四半世紀の時間は、その風景を異国に変え た。市民の生活もよかれあしかれ急変し、筆者などはモンゴルの若者から、

オールド・モンゴリアンといわれる始末である。

社会主義社会から市場経済社会への移行は当然、多様かつ大量な取引の交 錯を生み、モンゴルでは未経験であった多様かつ大量の取引紛争も生じ、こ の間、モンゴル社会はその解決に負われた。昨今の関心事の一つに、不動産 担保取引があるようで、新進気鋭のモンゴル国立大学法学部講師ヤンジンホ ロル先生から共著論文を書きたいとの申し出を受けた。文章でのやり取りで、

現地の状況が十分つかめない問題もあるが、不動産担保に関する現行法も不

福岡大学法学部教授

(2)

明のままでは書きようもない。

そこで、今後どのような成果になるかは研究の進み方次第であるが、とり いそぎ、「不動産担保に関する法律」( 年 月制定)の仮訳をつくり、あ わせて不動産担保に関する「民法典」の規定を確認する作業を進めることに した。

このような趣旨から、今回は上記二つの法律について仮訳を公表すること にした。なお、民法典については、 年制定後、 年 月現在までの改 正分まで公表されていることから、今回それも盛り込んでいる。民法典につ いても仮訳を済ませていることから、 年 月現在までの改正分を盛り込 んだ民法典を随時紹介していきたい。

なお、モンゴルの法律については、モンゴル政府によって、インターネッ トによる公表がされている(http://www.legalimfo.mn)。今回の仮訳はこれ によっている。

年 月 日不動産担保法

第 章 一般原則

第 条 法の目的

..この法律の目的は、義務の履行の充足を確実にし、不動産、それに 関する権利を担保し、不動産担保/抵当/契約を締結させ、義務の履行を充 足させることに関する関係を調整させることにある。

第 条 不動産担保に関する法令

..不動産担保に関する法令は、モンゴル国憲法、民法、本法およびこ

(3)

れらに基づいて制定された法令その他の法からなる。

..モンゴル国の国際条約に、本法と異なる規定がある場合、国際条約 の規定にしたがうものとする。

第 条 法の適用範囲

..本法で特別に規定されないかぎり、民法の一般手続が、不動産、そ れに関する権利の担保/以下 担保 という/契約に適用される。

..法律に定める原因によって担保関係が生じ、かつ当該関係が他の法 律で特別に規定されないかぎり、民法および本法に定める手続が適用される。

第 条 担保の当事者

..担保権者とは、自らの請求を優先して充足させるために、担保権設 定者の不動産、それに関する権利の担保を得る人、法人である。

..担保権設定者とは、契約の義務の履行を確実にする不動産、それに 関する権利に担保権を設定した人、法人である。

..担保権設定者には、義務履行者または第三者がなることができる。

..義務履行受領者、義務履行者が法人の場合、担保によって確保され る義務は、法律に定める手続にしたがい、会計帳簿に記載する。

第 条 担保権の発生原因

..担保は、法律に定める原因により、または抵当権者と抵当権設定者 の間で成立した契約にしたがって発生する。

第 条 担保により確保される義務

..貸付その他の義務の履行を確保させるために、担保契約を締結する ことができる。

(4)

第 条 担保により充足する請求

..法律または契約に別段の定めがないかぎり、民法 ..に定めるほ か、以下の請求を担保により充足する:

...重利;

...担保目的物の売却費用;

...印紙税、支払に関する相当な訴訟手続費用。

..法律または契約に別段の定めがないかぎり、担保により確保される 請求額は、本法 ..に定める手数料、費用、民法 ..に定める損害、民事 罰、利息を合わせたものを超えないものとする。

..担保により確保される請求額を契約で特別に定めた場合でも、担保 権設定者は、本法 ..、 ..、第 条の定めを超える部分について責任を負 わない。

第 条 担保権者の諸経費

..担保目的物の維持管理に支出した費用、その財産に関して収めた税、

手数料、支払など担保契約に定めた、または担保権者の支出した必要費につ いては、担保目的物から支出させることができる。

第 条 不動産、それに関する権利に対する担保設定

..担保権設定者は、自己の所有する民法 ..に定める不動産、それに 関する権利に対して、担保権を設定する権利を有する。

..担保契約を成立させる際には、あらかじめ他の者の承諾を得る旨法 律に定める場合、法律に定める方法で承諾を得るものとする。

..義務履行者/リース借主、賃借人/は、義務履行受領者/リース貸 主、賃貸人/の書面による承諾がある場合にのみ、不動産を賃借する権利に 担保設定することができる。

(5)

..法人の所有する財産に担保設定する判決は、法律または規則に定め た権限を有する者が出すものとする。

..国または地方所有に関する法律の定めにより権限を有する者が、国 または地方所有の不動産に担保設定する判決を出すものとする。

..下記の不動産に対する担保設定を禁止する:

...人的流通が制限されている;

...法律の定めにより当該財産による支払が禁止されている;

...法律に定める手続にしたがって、私有禁止財産リストに入れら れている。

第 条 共同所有不動産、それに関する権利に対する担保設定

..共同で所有する共同所有にある不動産、それに関する権利に対して、

担保設定するにあたっては、書面で、担保目的物の所有者全員の承諾を得る ものとする。

..不動産の共同分割所有者は、自己に割り当てられた部分に対して担 保設定するにあたっては、民法 .の定めにしたがい、他の所有者に通知 するものとする。

..本法 ..に定める所有者が、担保権者の承諾を得て、自己に割り 当てられた部分を売却した場合、共同分割所有する他の所有者は、民法

.、第 条の定めにしたがい、優先して当該部分を購入する権利を有 する。

第 章 担保契約の成立

第 条 担保契約の内容

..担保契約/以下 契約 という/は、民法の一般手続、本法にした

(6)

がった書面によって成立し、かつその中に、民法 ..に定めるほか以下の ことがらを記載するものとする:

...担保により確保される請求、その額、価額や支払額をあらかじ め特定しない場合にはそれを特定する手続;

...担保により確保される義務の履行期間、義務が他の契約に基づ く場合にはその契約の当事者、契約成立の年月日、それに関する他の条件;

...担保目的物の状態、当該目的物が担保権設定者によって所有で きることを証明する文書、財産の所有権を登録した機関の名称、所有権の登 録番号;

...担保目的物を他の者に担保設定したかどうかに関する事実;

...担保により確保される義務の一部履行の場合における支払履行 期間、回数、額、それを定める手続;

...担保の請求を充足する手続;

...担保権者の権利が担保証券により登録されているかいなかに関 することがら;

...担保目的物が不動産に関する権利である場合、当該権利を取得 した契約の基本的条件、期間;

...担保目的物に関する第三者の財産権;

.. .その他。

..法律の定めまたは当事者の契約による合意がある場合、裁判所外で、

担保目的物からの請求を充足することができる。

..本法 ..に定める契約においては、裁判所外で担保目的物を売却 する方法について詳細に規定する。

第 条 契約の登録

..契約は、国家登録に関する法令の定めにしたがって登録するものと

(7)

する。

..本法第 条および国家登録に関する法令に定める手続に違反する契 約は、国家登録への登録を禁止する。

..国家登録に登録させる手続に違反して登録された契約の効力はない。

第 条 担保目的物に関する第三者の権利についての担保権者に対する通

..担保権設定者は、担保権者に対し、担保目的物に関する第三者の賃 借および他の制限的権利に関して書面による通知をするものとし、その通知 がない場合、担保権者は契約を変更させ、または義務の履行前に履行を請求 する権利を有する。

第 章 担保証券

第 条 担保証券

..法律上正当な占有者の下記の権利を登録して承諾する有体の有価証 券を担保証券という:

...他の証明による請求なしに、不動産担保により確保される金銭 支払義務の履行を買取り、請求する権利;

...元本義務の履行を充足する不動産担保権。

..法律に定めにより、担保証券は作成するものとする。

第 条 担保証券の内容

..担保証券には、以下のことがらを記載するものとする:

... 担保証券 との記載;

...担保権設定者が人である場合は、その氏名、登録番号、住所、

(8)

法人の場合は、その名称、国家登録番号、所在地;

...第一担保権者の氏名・名称と住所・所在地;

...担保権設定者が第三者の場合、元本義務の義務履行者の氏名、

住所地、法人の時にはその名称、国家登録番号、所在地;

...担保権発生原因、年月日、場所;

...担保により確保される義務および利息の範囲、またはそれを特 定する方法;

...担保により確保される義務を期限前に履行できるかどうかに関 する事項;

...担保目的物の名称、性質、状態、その権利に関する国家登録番 号;

...不動産に関する権利に対する担保の場合、当該不動産に関する 本法 ...に定める情報、その権利の有効期間;

.. .担保目的物に関する第三者の財産権があるかどうかに関する 事項;

.. .担保証券の正当な利益をもつ占有者が他人に担保証券を譲渡 することについての担保権設定者の承諾に関する事項;

.. .担保目的物から請求を充足する手続;

.. .担保証券が作成された年月日;

.. .担保権設定者。担保権設定者が第三者の場合、担保権設定者 および担保により確保される義務の義務履行者の署名。

..本法 ..に定める情報のいずれか一つでも記載がない担保証券は 効力がない。

..当事者の合意があれば、本法 ..の定め以外の情報を担保証券に 記載することができる。

(9)

第 条 担保証券の作成

..担保権設定者は、国家登録機関が認証する様式にしたがった担保証 券を一通作成し、契約書とともに国家登録機関に提出する。

..国家登録機関は、担保証券に、契約成立の年月日および場所を記載 して書面に署名・押印し、かつそれを財産情報ファイルに転写して、その原 本を 営業日以内に担保権者に対して届ける。

..人の個人所有する土地、もしくはそれに関する権利に対して担保し、

または賃借した場合、担保証券の作成、登録を禁止する。

..本法 ..に定める手続に違反して作成したいかなる法律行為、証 書も効力がない。

第 条 担保証券の変更

..義務履行者、担保権設定者、担保の法律上正当な占有者が相互に合 意した担保証券につき、以下の方法で変更することができる:

...担保証券の内容について行った変更が書面で作成されて原本の 写しに追加し、その追加を当該担保証券の原本部分に記載する;

...行われた変更が加えられた新担保証券が本法第 条、第 条の 定めにしたがって作成された場合、旧担保証券の効力はない。

..国家登録機関は、本法 ...の定めにしたがって担保証券に行わ れた変更を登録する請求を受領した日の後 営業日以内に行われた変更を国 家登録に登録し、かつその登録にあたっては報酬、支払、費用を受領しない ものとする。

..国家登録機関は、本法 ..の定めにしたがい効力がなくなった担 保証券を受領し、保管文書とする。

第 条 担保証券により確保された権利の行使、担保により確保される義

(10)

務の履行

..担保証券の法律上正当な占有者は、それにより表章された権利を行 使するにあたって、当該担保証券により義務を負った者の請求があれば、担 保証券を提示して占有する権利を証明するものとする。

..義務履行者が担保証券により確保される義務をすべて履行した後に、

担保権者は、担保証券を交付する義務を負う。

..担保権設定者は、義務の一部を履行した場合、その記載を担保証券 に行い、適切な証拠文書により財産状態を証明するものとする。

..本法 ..に定める要件を充たさない場合、本法 ..の定めをのぞ き、その義務を履行しないものとみなす。

..義務履行者は、契約により、適切な分割による支払にもとづく分割 払いの定めがある場合、その義務はその方法で適切に履行するものとする。

..義務履行者は、以下の場合に、担保証券に表章された義務の履行を 請求している者に対して、その義務の履行を拒絶する権利を有する:

...担保証券を譲渡する法律行為の効力がないものとみなされ、そ の原因となる法律行為の効力がないものとみなすことから生じた効果を否定 する訴えにより、仲裁裁判所での審理が行われている;

...担保証券を新たに交付する手続に違反したために無効とみなさ れ、担保証券の券面上に示された義務履行者がそれにより負うべき義務につ いて責任を負わなくなった。

..この法律により無効とされた担保証券を取得した国家登録機関は、

担保証券の券面に 無効 と押印し、関係する財産情報ファイルに追加して 保管文書とする。

..義務履行者は、本法 ..および担保証券に定める原因をのぞき、

義務の履行を拒絶する権利をもたない。

..この法律に定める原因、手続にしたがい、担保証券を新たに占有し

(11)

た者は、それに関する当該担保証券による権利を享受し、義務を負う者に対 し、きわめて速やかに通知する義務を負う。

. .義務を適正かつ正当に履行した義務履行者は、国家登録機関に対 し、それに関する証拠を付けて担保証券を交付するものとし、法律または契 約に別段の定めがないかぎり、その法律上正当な占有者が異なる事実を証明 できない場合には、担保による確保される義務は履行したものとみなす。

第 条 担保証券の再交付

..担保証券を紛失または滅失した場合、担保権設定者は以下の原因に より、再交付する:

...法律上正当な占有者が、担保権設定者に対し、担保証券を再交 付する意思を契約によって表明した;

...紛失または消失した証書を再交付する訴えが、特別手続過程を 通じて、民事事件の裁定に関する法律の定めにしたがい、裁定が下された。

..担保権設定者は、再度作成した担保証券を 新規交付 という記載 をして国家登録機関に移転させる。

..本法 ..の定めにしたがって再度作成した担保証券は、国家登録 機関が登録したうえで、法律上正当な占有者に届けるものとする。

..新たに交付された場合、旧担保証券のすべての内容を合意したもの とされ、その請求を充足しなかったことによる損害については、担保証券を 新たに交付した者の責任とする。

第 章 担保目的物の使用、保護

第 条 担保目的物の使用

..担保権設定者は、担保目的物を目的にしたがって使用する権利を有

(12)

する。

..本法 ..に定めた担保権設定者の権利を制限する契約の効力はな い。

..契約に別段の定めがないかぎり、担保権設定者は担保目的物をその 性状を悪化させることなく、通常の老化による損傷を超えて価値を減少させ ないように使用する義務を負う。

..担保権設定者は、民法 ...の定めにしたがい、担保目的物から 得られる利益、果実を受け取る権利を有し、かつ契約に別段の定めがないか ぎり、担保権者はその利益、果実についていかなる権利も有しない。

第 条 担保目的物の管理、修繕

..契約に別段の定めがないかぎり、担保権設定者はその契約が終了す るまでの期間内において、担保目的物を管理して維持し、法律または他の法 令によって決められた期間においてその手続にしたがい、期間が定められて いない場合には、適切な期間内において、必要な修繕を行い、支出した費用 について責任を負う。

..契約に別段の定めがないかぎり、担保目的物の造作、目的、形態を 変更することを禁止する。

第 条 担保目的物の保険

..法律に別段の定めがないかぎり、担保目的物に対する保険を付保す るかいなかは、当事者双方の合意により定める。

..保険金が生じた場合、保険者は民法 ..、 ..に定める範囲で 取得するが、担保権者は保険金の支払から自己の請求を優先的に充足する権 利を有する。

(13)

第 条 担保権の保護

..担保目的物の所有その他の権利に関する裁判/仲裁/により、担保 権設定者が敗訴した場合、担保権設定者は当該担保権者に対して、きわめて 速やかに通知する義務を負う。

..本法 ..に定める場合、担保権設定者は民法 ..の定めにしたが い、権利を保護される。

..担保権設定者は本法 ..の定めにしたがい、担保目的物に関する 自己の権利の保護が否定され、保護されなかった場合、担保権者は代理人と してではなく、担保権設定者の名で訴えを提起し、それに関して支出した費 用の正当な支払請求権を有する。

..担保目的物が第三者によって不法占有されている場合、担保権者は 民法 ..、 ..または第 条にしたがって、担保目的物を担保権設定者 の占有に移させるために、不法占有からの返還請求を提起する権利を有する。

第 条 担保目的物の性質、状態の検査

..担保権者は、担保権設定者に対し、事前に通知していた上で、担保 目的物の性質、管理・維持の状態を文書または客観的な方法により労働時間 内に検査する権利を有し、担保権者のこの権利は、担保目的物および不動産 が担保権設定者から第三者の占有に移転した場合でも、同様に適用される。

..担保権者は、本法 ..に定める権利を、担保目的物を占有してい る者が有する担保目的物の使用権を妨げない範囲で行使できる。

第 条 担保目的物に対する適切かつ正当な保護がない場合に生ずる担保 権者の権利

..担保権設定者が担保目的物を目的以外に使用し、または本法 ..、

第 条、民法 ..の規定に違反し、契約で負担する義務を履行しない場

(14)

合、担保権者は、決められた期間内に当該義務を履行するよう書面で請求す る権利を有する。

..本法 ..に定める請求に対して、担保権設定者が期間内に履行し ない場合、担保権者は、担保により確保される義務を期限前に履行するよう 請求する権利を有する。

..本法 ..に定める請求に対し、担保権設定者が契約に定めた期間 内に、契約に期間の定めがない場合には ヵ月以内に、充足を拒絶し、また は充足しない場合、担保権者は、担保目的物から義務の履行を充足させる請 求する権利を有する。

第 条 担保目的物の滅失、毀損の効果

..契約に別段の定めがないかぎり、突発のまたは不可抗力の性質を有 する非常事態によって担保目的物が毀損、滅失する危険は担保権設定者が負 担する。

..法律または契約の定めにしたがい、担保目的物に保険が付保され、

かつその財産が毀損または滅失した場合、担保権者は、担保により確保され る義務につき、その期限前に保険金の適切な支払を支払請求する権利を有す る。

..担保権者、担保権設定者が毀損または滅失した担保目的物の回復、

または交換について書面で契約を締結し、かつ担保権設定者が当該契約条件 を適切かつ正当に履行した場合、担保権者は、本法 ..に定める権利を享 有しない。

(15)

第 章 他人による担保目的物の所有、占有、使用

第 条 担保目的物の他人への所有移転

..担保権設定者は、不動産たる担保目的物を他人の所有に移転させる にあたり、担保権者の承諾を得るものとする。

第 条 担保目的物の他人に対する所有移転の場合における担保請求の存

..本法第 条に定める手続にしたがって担保目的物の所有移転を受け た者には、前担保権設定者の権利、義務を適用させる。

..法律もしくは契約によって相続承継し、または法人が再編されたた めに、担保目的物の自己所有移転を受けた者は、当該契約により担保権設定 者が負った義務について、自らが取得した権利、相続財産価額の範囲で責任 を負う。

..本法 ..に定める担保目的物が複数の当事者の所有に移転された 場合、担保目的物を取得したそれぞれの者が自ら移転を受けた財産の範囲の 割合に応じて責任を負うものとし、当該財産が分割できないまたは他の原因 により担保権設定者の権利を取得した者が共同所有に移転された場合には、

取得者全員を共同抵当権設定者とみなす。

..担保目的物を他人に移転させるための手続に違反したかいなかにか かわらず、当該担保は有効なものとみなす。

第 条 担保目的物の他人に対する所有移転の手続に違反した効果

..担保目的物を他人に移転させるにあたり、本法 ..、 ..に定め る要件に違反した場合、担保権者は以下のいずれかの請求をする権利を有す る:

(16)

...民法 ..、 ..の定めにしたがい、担保目的物を返還させて、

損害賠償を請求し、法律行為を無効とする;

...担保目的物が誰の占有にあるかにかかわらず、期限前に、担保 目的物により確保される義務を担保目的物によって充足させる。

..担保目的物を移転取得した者が、本法第 条に定める手続に違反し たことを知った、または知ることができた場合、その担保により確保させる 義務を適切かつ正当に履行しなかったものとみなし、当該財産の価額の範囲 で、関係する他の義務履行者とともに義務履行の責任を負う。

..担保権設定者が第三者であり、かつ法律により定められた手続に違 反して担保目的物を他人の占有に移転させた場合、財産の新たな所有者およ び前担保権設定者が共同で義務履行の責任を負う。

第 条 担保目的物の他人に対する占有、使用移転

..担保権設定者は、担保目的物を元本の履行期間内に第三者に賃貸し、

無償で他人の占有に移転させる権利を有する。

..法律または契約の定めにしたがい、担保権者の請求により、担保目 的物を売却した場合、本法 ..に定めた担保権設定者の賃借その他の権利 は終了する。

..削除

..削除

..契約に別段の定めがないかぎり、担保目的物を他人に利用させた担 保権設定者は、その契約によって負担した義務から免れる根拠にならない。

第 条 担保目的物を国家または地方所有に強制移転させることの効果

..法律に定める原因、手続により、国または地方からの要請で収用さ れた、または公共のために担保権設定者の所有権が消滅した場合、国、その

(17)

関係機関は適切な補償金、価額を支払い、かつ与えられた適切な補償金また は価額によって、担保権者は自らの請求を確保させる権利を有する。

..本法 ..に定める方法で権利が保護されないとみなされる場合、

担保権者は、確保される義務を期限前に履行するよう請求する権利を有する。

..担保権設定者が損壊し、その他法律に違反する行為の結果、裁判所 の判決によって担保目的物が没収された場合、その担保は依然として有効の まま残り、かつその場合には、本法第 条に定める手続を適用する。

..本法 ..に定める手続を適用し、権利、利益に損害が生じたとみ なされる場合、担保権者は、担保権設定者に対し、担保により確保される義 務の履行を期限前に請求し、かつ収用された財産から請求を充足させるよう 裁判所に訴えを提起する権利を有する。

第 条 担保目的物の不法占有

..法律違反によって担保目的物を不法に取得した担保権設定者がおり、

かつその目的物の法律上正当な所有者が不法占有する不動産の担保権設定者 から取り戻した場合、国家登録機関は、当該財産につき担保権を終了するこ とができる。

..本法 ..に定める場合、担保権者は裁判所の判決が有効となった 後、担保により確保される義務の履行を担保権設定者および国家登録機関か ら請求する権利を有する。

第 章 不動産の重複した担保

第 条 不動産の重複した担保

..担保権設定者は、担保目的物を他の者に重複して担保を設定する権 利を有する。

(18)

..本法 ..に定める場合、国家登録に登録した順位によって担保権 者の請求を充足する。

..先順位担保契約を後順位担保契約の条件に付した場合、後順位担保 契約を成立させるにあたって、その条件を強制的に付すものとする。

..本法 ..の定めに違反して成立させた契約は、後順位担保権者が あらかじめ通知したかどうかにかかわらず、裁判所は、先順位担保権者の訴 えにより、後順位担保契約の効力がないものとみなす。

..先順位または後順位の契約の担保権者、担保権設定者が同じ者であ る場合、本条に定める手続は適用しない。

第 条 先順位または後順位の担保に関する担保権者への通知、先順位契 約の変更

..担保権設定者が、後順位の担保権者との契約を成立させた場合、当 該担保目的物に有効なすべての担保について通知する義務を負う。

..担保権設定者が本法 ..に定める義務を履行せず、後順位の担保 権者が当該不動産に有効な先順位担保が存在する旨の通知をしたことを担保 権設定者が証明した場合をのぞき、後順位の担保権者は契約を終了させ、適 切な損害の支払を請求する権利を有する。

..担保権設定者は、担保目的物に重複して担保権を設定したことにつ いて、先順位の契約をした担保権者に対し、きわめて速やかに通知する義務 を負う。

..担保により充足させる請求額を増額させることに関して、先順位契 約に定めがない場合、契約成立後に、先順位担保権者の新たな請求を確保し、

かつその契約によって確保させる請求額の増加による変更については、後順 位契約の担保権者の承諾がある場合のみ行うものとする。

(19)

第 条 重複した担保の登録

..重複した担保の国家登録は、財産の所有権、それに関する他の財産 権の国家登録に関する法律の定める手続によって行うものとする。

..後順位担保権契約において、当事者双方は、当該不動産の先順位担 保権の国家登録について記載する。

..当該財産におけるすべての後順位担保権について、先順位担保権の 国家登録に記載を行う。

第 条 先順位または後順位の担保に関する担保権者の請求の充足

..担保権者の請求は、担保目的物の価額から国家登録に登録された順 位に基づいて充足させる。

..先順位担保権者が優先権を行使しない場合、担保目的物から、優先 して自己の請求を充足させる権利は、後順位担保権者に移転する。

..担保権者は、当該財産から義務の履行を確保させるよう請求する前 に、他の担保権者に対し、それに関する書面の通知をする義務を負う。

..担保権者のいずれかが、担保目的物から、義務の履行を確保させる 請求を実行した場合、先順位または後順位の担保により確保させる義務につ いては、請求期限が到来していない他の担保権者も同様に当該担保目的物か ら充足させるよう請求することができる。

..法律または契約に別段の定めがなく、かつ他の担保権者の承諾があ る場合は、それぞれの担保が充足する請求は、当該義務を履行する期間の順 位にしたがって充足する。

(20)

第 章 請求権、担保証券の譲渡、担保

第 条 請求権の譲渡

..担保権者が請求権を移転させるにあたっては、民法 条にしたが うものとする。

第 条 担保証券の譲渡

..担保権者は、担保証券を売却し、担保する地位を移転させることが できる。

..担保証券により登録された権利は、そこに記載された方法で移転さ せるものとし、担保証券が移転したことにより、請求権も共に移転する。

..担保証券に示された権利を移転させるにあたり、その担保証券に新 たに権利を取得した者はその氏名、法人の場合にはその名称、および権利移 転の原因について、記載する。

..本法 ..に定めた記載には、その担保証券に記載した担保権者の 署名をし、かつ担保証券の記載が最初のものでない場合、前の記載にある担 保証券の占有者が署名し、公証役場で公証する。

..担保証券によって登録された権利を他の者に移転したことにより、

その担保証券によって登録されたすべての権利が共に移転したものとみなす。

..担保権設定者が担保証券を移転させる前の原契約上の義務を一部履 行していた場合、契約上の義務の当該金額の限度で履行されたものとみなす。

..担保証券を占有する権利が、担保証券に記載した占有者の権利を移 転させる当該契約、および前の占有者がその担保証券に行った後の記載に基 づいていた場合、新たな占有者を法律上正当とみなす。

..第三者が、民法 ..の定めにしたがい、義務履行者の担保により 確保さる義務をすべて履行した場合、その者は、担保証券に記載した権利を

(21)

自らに移転させることを請求する権利を有するが、その請求が拒絶された場 合には、裁判所に訴えを提起する権利を有する。

..担保証券を移転させる者は、担保権設定者、義務履行者に対して、

当該担保証券の新たな法律上正当な占有者の氏名、名称、今後の支払期限に ついて、書面で通知する義務を負う。

第 条 担保証券の譲渡の登録

..法律または契約に定めがある場合、本法 ..に定める手続にした がって担保証券を受領した法律上正当な占有者は、これに関する国家登録を 行うものとする。

..本法 ..に定める場合、法律上正当な占有者は、担保証券と通知 を国家登録機関に提出するものとする。

..国家登録機関は、担保証券の原本、通知を受領した後、 営業日以 内に、担保証券および国家登録に変更を行い、登録をし、担保証券を法律上 正当な占有者に与える。

..法律上正当な占有者は、担保証券を自己の名で登録させるにあたり、

支払、手数料を支払わない。

第 条 担保証券の担保

..法律上正当な占有者は、担保証券によって、自己の履行を受ける義 務を保証し、または他人のために担保権を設定することができる。

..担保証券に担保権を設定する場合、その担保証券にその旨を記載す るものとする。

..担保権者の占有に移転させることによって担保証券に担保権を設定 する場合、その担保証券を流通させるにあたっては、民法 条を適用する。

..担保権者に担保証券を移転させる場合、両当事者は契約に以下の条

(22)

件を付すものとする:

...民法 条の定めにより、担保目的物によって支払わせる;

...担保証券に定めた権利は、本法 条に定める条件、手続により 移転させる;

...担保権者は、担保証券によって確保される義務の履行を確保さ せるために担保証券を売却することに関して、担保証券に特別の記載をして その旨を示しておくものとする。

第 章 担保目的物による義務履行の確保

第 条 義務の履行請求

..義務履行者および担保権設定者が義務を履行せず、または適切かつ 正当な履行がない場合、担保権者は、義務の履行を請求する権利を有する。

..本法 ..に定めた担保権者の請求が履行されない場合、担保目的 物から義務の履行を確保させるために、担保目的物を売却するよう請求する 権利を有する。

..担保目的物を重複して担保した場合、担保権者は、本法 ..に定 める権利を行使するにあたり、他の担保権者および担保権設定者に対し、担 保権設定者が第三者の場合には義務履行者に対し、担保目的物が賃貸借の対 象である場合には賃借人に対し、あらかじめ通知をする義務を負う。

第 条 担保権設定者に対する通知の届出

..担保権者は、本法 ..の定めにしたがって義務の履行を請求する にあたり、担保権設定者および義務履行者に対して、書面により通知する。

..通知において定められた期間内に担保権設定者および義務履行者か らの返答がない場合、担保権者は、これについて国家登録機関に登録させ、

(23)

担保権設定者および当該担保目的物に関する権利を登録した第三者に対し、

担保目的物から義務の履行を確保させることに関する書面の通知をする。

..本法 ..に定める通知から 日以内に担保権設定者からの返答が なく、かつ義務の履行がない場合、担保権者は、担保目的物を売却する作業 を開始させる。

..本法 ..に定める通知の書式および通知を行う手続は、登録問題 を管轄する国の行政機関が公布する。

第 条 担保目的物の売却手続

..両当事者は裁判外で、または裁判手続によって担保目的物を売却す ることができる。

第 条 担保目的物の裁判外による売却

..担保目的物を裁判外で売却させる作業については、法律および当事 者間で合意した契約により定める。

..担保目的物を裁判外での売却には、本法第 条に定める直接売却、

第 条に定める公告売買の方法のいずれかを適用する。

..後順位担保権者であっても、先順位担保権者が承諾した場合には、

担保目的物を裁判外で売却することができる。

..以下の担保目的物は、裁判外で売却することを禁止する:

...土地;

...国家登録に適切に登録された不動産たる歴史的、芸術的、文化 的価値のあるもの。

第 条 担保目的物の直接売却

..担保権者、担保権設定者は本法 .の定めにより、双方の合意があ

(24)

る場合、担保目的物を直接、売却することができる。

第 条 担保目的物の裁判外の公告売買による売却

..担保権者、担保権設定者が双方の合意によって、担保目的物を裁判 外で公告売買により売却する作業を選択した、またはそのような合意がない 場合には、担保権者が選択した不動産売却を専門とした、外部法人が契約に 基づいて適切に組織する。

..公告売買の第一回価格は、民法 ..の定めにしたがって決定する。

..公告売買は、民法 条の定めによる書面による公開で、適切に組 織される。

..民法 . .に定める登録、同法 . .に定める契約は、新たな所 有者を国家登録に登録する原因とすることができる。

..以下の場合に、公告売買が不調となったものとみなす:

...競争者が現れなかった;

...競落人が自ら申し出た価額を契約に定めた期間内に適切に勘定 に入れなかった。

..本法 ..に定める事実が発生した場合、 営業日以内に、公告売 買が不調となった旨の通知を第一回告知として公報する。

..担保権者は、公告売買が不調となったとの宣告後 日以内に、担保 権設定者との相互の合意による契約を通じて、公告売買の第一回価格で担保 目的物を自己の所有に移転させる権利を有する。

..本法 ..に定める合意が得られなかった場合、第一回の公告売買 の実施後 か月に至らない期間内に、公告売買を再度実施する。

..本法 ...に定める原因で、公告売買を再度実施する場合には、

本法 ..に定める価格を %減額する。

. .本法 ...に定める原因で、公告売買を再度実施する第一回価格

(25)

は、本法 ..の定めにより算定する。

. .公告売買の再度実施にあたっては、本法 ..の定めを適用する。

. .本法 ..、 . .に定めた公告売買が不調になった場合、担保権 者は、本法 ..に定めた価格の %減額した価格で担保目的物を取得する 権利を有する。

. .本法 ..、 ..、 ..、 . .の定めにより、担保目的物を売 却し、または担保権者が自己の請求により取得するにあたっては、民法の売 買契約の手続を適用する。

. .本法 . .の定めにより、担保目的物を売却した、または自己の 請求を清算し、かつ担保権者が本法 . .に定めた権利を行使できなかった 場合、担保権は消滅する。

第 条 担保目的物の裁判手続による売却

..裁判所が担保目的物を売却する義務履行受領者の訴えを認容する場 合、その目的物は民法、裁判所による判決の履行に関する法律に定める手続 にしたがって、強制公告売買によって売却する。

第 条 担保権設定者および第三者の権利

..担保権設定者、当該担保目的物の所有権に関する権利が国家登録に 登録された第三者は、担保権者が本法 ..、 . .に定める権利行使を開 始する前にいつでも、さらに公告売買かつ直接売却により決められた日の前 に、担保権者の請求を充足する方法で担保目的物を売却する作業を停止させ る権利を有する。

..本法 ..に定める手続にしたがい、担保権者に対する支払を行う ために担保目的物を売却する作業を停止した第三者に対して、その履行され る義務の範囲で、担保権設定者の権利を移転する。

(26)

..本法 .に定める権利は か月間のうち 回、総融資期間のうち 回行使することができる。

第 条 担保権者の費用の適切な支払

..本法 ..の定めにしたがい、権利の移転を受けた者は、当該請求 を充足するために支出した費用を担保権者に適切に支払う義務を負う。

第 条 担保目的物の新たな所有者

..義務履行受領者が担保目的物の移転を受け、またはそれを公告売買 により売却した場合、担保権者が担保目的物を移転させたことの証書を国家 登録に登録させ、かつ通知するにあたっては、担保権者、担保権設定者の氏 名、名称、担保目的物の名称、担保目的物が土地の場合には地籍簿上の公告、

同様にこの法律にしたがって売却する作業を実施した旨を登録する。

第 条 担保権者または第三者の権利の消滅

..担保権設定者が本法 ..の定めにしたがって売買契約を成立させ、

または当該担保目的物を裁判手続もしくは裁判外の公告売買によって売却し、

本法第 条に定める登録を行ったことにより、担保契約、担保目的物に関し て担保権者が行使できるすべての権利、担保契約成立後に担保目的物に関し て登録された第三者のすべての権利は消滅する。

..担保契約成立前に国家登録に登録した担保目的物に関する権利が充 足されず、かつ売買契約を通じて担保権を消滅できなかった場合、担保権者 の権利は依然として残る。

第 条 担保目的物を売却して得た収入の分配

..担保目的物を裁判外で売却した収入は、民法 条、裁判手続で売

(27)

却した収入は、裁判所による判決の履行に関する法律の第 条の定めにした がって、それぞれ分配する。

..売却の際に支出した費用を控除して取得した後、本法第 条に定め る請求については、民法第 条の定めにしたがって充足し、残った金銭財 産は、担保権設定者に支払うものとする。

..以下の権限ある者が、本法 ..に定める分配を行う:

...裁判手続によって担保目的物を売却した場合、裁判所の判決を 履行する機関;

...本法 ..に定める場合、適切な公告売買機関。

..担保目的物が国家または地方の所有物である場合、それを売却した 収入は、最初に優先すべき請求を充足し、残った部分を適切な予算に入れる。

第 章 土地担保の特則

第 条 土地担保

..モンゴル国民によって所有された土地、または土地を占有する権利 を担保目的物とすることができ、それを法律に定める条件によって担保する ことができる。

..契約により、当該土地の賃借権、その他の財産権を人または法人に 移転させた場合、その権利を取得した者は、土地所有者の承諾によって、当 該権利の期間内で担保することができる。

..土地担保契約においては、当該土地の地籍簿図、土地所有、使用、

占有する権利の権利書面の写しを添付する。

..削除

..削除

..担保権者は、本法 ..に定める手続を標準条件によって申し出る

(28)

ことを禁止する。

第 条 特定目的融資財産として取得した土地の担保

..法律または契約に別段の定めがないかぎり、銀行、金融事業を営む 権限を有する者の特定目的融資財産として取得した土地の場合、借主の所有 権を国家登録に登録することにより、担保権が発生し、この場合、銀行、金 融事業を営む権限を有する法人が担保権者となる。

第 条 担保権設定者の所有する建造物の敷地たる土地の担保

..担保契約に別段の定めがないかぎり、土地担保権は、当該土地の上 にあるまたは建造している担保権設定者および第三者所有の建造物には適用 されない。

..担保目的物となる土地に請求を確保させた場合、その土地の担保と ならない土地上にあるまたは建造している建造物の所有者および第三者は、

自己の土地建造物を目的にしたがって使用するにあたって、請求の対象とな る土地部分については、民法 条の定めによる制限のもとで使用する権利 を有する。

..本法 ..に定める土地部分を制限のもとで使用する条件について は、担保権設定者、建造物の所有者の間で成立させた契約により定めるもの とし、発生した争いは裁判所が判決する。

..土地の担保権設定者は、担保目的物となる土地上にあり、かつ本法

..の定めにより担保権が生じてない自己の所有する建造物を担保権者の 承諾なしに処分する権利を有するが、担保権者は当該建造物がある土地につ いて、他の買主に優先して、それと同様の条件で買取る優先権を有する。

..農用地につき、担保権設定者が当該土地上に所有する建造物を分離 せず、すべての部分を共同で担保にした場合、その担保を有効とみなす。

(29)

第 条 担保権設定者が担保権を設定した土地上に建設した建造物

..担保権設定者は担保権を設定した土地上に建造物を建設する権利を 有し、担保契約に別段の定めがないかぎり、担保は当該建造物に適用されな い。

..担保権設定者が担保権を設定した土地上に建造物を建設したことが、

そのような土地担保によって担保権者に与えた担保価値を減少させたまたは させようとしている場合、担保権者は、担保契約を変更し、かつ当該建造物 に担保を適用するよう請求する権利を有する。

第 条 第三者の所有する建造物がある土地の担保

..担保権者が担保目的物となる土地の所有を移転させ、売却した場合、

当該土地の新たな所有者に対して、当該土地上にある第三者の所有する建造 物につき、担保権設定者が土地所有者であったことに関連する権利、義務が 移転する。

第 条 担保目的物となる土地を売却する特則

..強制公告売買により、担保目的物となる土地を売却する作業におい て、唯一モンゴル国民だけが参加する。

..担保目的物となる農用地については、農産物の生産、加工、売却に あたり必要不可欠の期間内において、継続する労務の区切りが終了する前に 移転させ、売却するよう請求することはできず、かつ担保により確保させる 義務またはその適切な一部を履行すべき年の 月 日まで契約は有効とされ る。

..担保目的物の売却期間を徒過したことは、担保により確保させる義 務における両当事者の権利、義務に影響をあたえず、義務履行者は、徒過し た期間により担保権者に与えた損害、利息、民事罰を適切に支払う義務を免

(30)

れることはできない。

..義務履行者は、徒過した期間内に、義務履行受領者の担保により確 保させる請求のすべてを充足した場合、裁判所が担保の充足についてすでに 下した判決は、義務履行者の申請により無効となる。

..裁判所は、以下の原因がある場合、担保された土地を売却する期間 を徒過させない:

...売却する期間を徒過した担保権者の財政状況につき、困難かつ 重大な理由がある場合

...担保権者が支払い不能となり、破産状態にあるとみなされた場 合。

第 章 集合住宅担保の特則

第 条 公共目的の集合住宅の建物部分、住宅の担保

..公共目的の集合住宅の建物部分を分割して共同所有している住宅に 担保権を設定するにあたり、当該住宅以外の共同所有する共同所有権にした がって、その担保権設定者の割当部分につき、共同で担保権が設定されたも のとみなす。

第 条 特定目的金融財産として取得した集合住宅の建物部分、住宅の担

..法律または契約に別段の定めがないかぎり、銀行、金融事業を営む 権限を有する者の特定目的融資財産として取得した集合住宅の建物部分、住 宅を所有する借主の権利を国家登録に登録することにより、担保権が発生し、

この場合、銀行、金融事業を営む権限を有する法人が担保権者となる。

(31)

第 条 請求権の充足

..担保目的物となる集合住宅から義務の履行を充足させる請求は、本 法第 章に定めにしたがい、裁判所の手続により、また両当事者の合意によ る裁判外で判断される。

..担保目的物から義務の履行を充足させる集合住宅を売却した場合、

当該集合住宅は、法律に定める手続により担保から免除される。

..請求を充足する時に有効な集合住宅の賃貸借契約は、当該集合住宅 を売却した後にも依然として効力がある。

第 条 消費者の権利保護

..不動産の売却、建造物、集合住宅、修繕目的で当該不動産に対して 担保権を設定して金銭消費貸借契約を締結する前に、担保権者は、担保権設 定者に対し、以下の通知を書面で送付し、説明する義務を負う:

...担保権者、貸主の氏名、名称;

...金銭消費貸借の目的;

...金銭消費貸借の返済支払期間、支払額、分割払の場合分割払の 期間、支払額、金銭消費貸借の元本および利率、支払場所、支払方法;

...利息付金銭消費貸借の場合、利息を変更する計算方法、変更す る回数;

...法律または契約にしたがって、借主の支払いに関する保証人、

公証人および登録の手数料その他の費用;

...借主が借り入れたすべての元本、利息、その一部をあらかじめ 支払うかいなか、支払うべき場合はその支払条件;

...金銭消費貸借の支払期限内の支払いがない場合、担保目的物を 失うことについて、および当該財産から義務の履行を確保させる段階、方法;

...担保契約の条件、担保目的物を使用し、処分することに関する

(32)

制限、財産の管理、保護、契約に定めた場合には保険を付保する義務;

...担保目的物の評価の要否、必要な場合には評価する者。

..本法 ..に定める通知をする手続、方法については、モンゴル銀 行(中央銀行)、金融調整委員会が制定した手続に違反した場合には、通知 をしなかったものとみなす。

モンゴル国国家大会議議長 Д.デンベレル

モンゴル民法典

第 編 総則

第 章 有体または無体の利益に関する権利

第 節 担保権

第 款 担保の一般規則

条 担保

..義務履行者が担保により確保された義務について、法律または契 約の定めにしたがった履行をしなかった、または適切かつ正当な履行をしな かった場合、担保権者または義務履行受領者は、他に優先して担保目的物の 価額から請求を充足させる権利を有する。

..担保権の発生により、当該当事者は義務履行の優先的請求権を享 有する。

(33)

..担保発生の時に確定できる将来生じ、条件が達成された請求を確 保するにあたり、担保を利用することができる。

..担保権は元本請求、それと通じる他の従たる権利、本法 条に定 める果実にも同様に及ぶ。

条 担保目的物

..動産、不動産、他人の所有に移転することができる財産権は担保 目的物となる。

..担保目的物が請求権であり、かつ義務履行者が義務履行期間前に 履行した場合、その履行されたものが担保目的物となる。

..担保目的物は他人の所有財産でもよい。

..担保目的物は、将来発生する財産でもよい。この場合、当該財産 が発生し、担保権設定者の所有に移転されたことによって、担保により確保 された請求権が発生する。

..本法に定める場合、一つの担保目的物を複数の者に担保すること ができ、かつこの場合、請求権を担保する契約が成立した順番で請求権が確 保される。

..当該財産を占有していたが担保権を持たない者が、占有権を公証 する証書を移転させる方法で当該財産に担保権を設定した場合、担保権者は 担保権設定者の設定した担保権がないことを知らず、知ることができなかっ た場合、担保権者を誠実な占有者とみなす。

..本法 ..に定める担保権者が誠実な占有者の場合、他の第三者 に対する優先権を有する。

..担保目的物を交換する目的で、両当事者の合意により、担保契約 を変更することができる。

(34)

条 担保権の移転

..義務履行受領者が担保によって確保させる請求を第三者に移転さ せるにあたり、担保権は新たな義務履行受領者に移転する。

..財産、他人に移転することができる有価証券、さらに財産権を移 転するにあたり、それらの取得における規定を準用する。

..担保目的物の他人に対する移転が第三者の権利と抵触する場合、

当該第三者が義務履行受領者の請求を充足する方法で、自ら担保権を移転取 得することができる。

条 担保契約

..担保契約は書面で締結する。

..不動産担保契約は、国家登録に登録し、かつ契約書には、両当事 者の名、住所/居住/地、担保により確保させる請求、その額、義務充足期、

担保目的物、その所在地、価額を記載する。

..本法 ..、 ..に定める要件を充たさない契約は効力がない。

..法律に別段の定めがないかぎり、当事者のいずれかの請求がある 場合、不動産担保契約は公証役場による公証を受け、担保契約は公証役場に よる公証を受けることができる。

条 担保目的物につき両当事者が享有する権利、負担する義務

..担保権者は以下の権利を享有する:

...担保により確保される請求の限度で、担保目的物の果実を 取得する;

...担保目的物を売却した総価額から、他の義務履行受領者に 優先して自己の請求を充足させる;

...本法 ...に定める期間内に、担保設定者が請求を充足

参照

関連したドキュメント

NPO 法人の理事は、法律上は、それぞれ単独で法人を代表する権限を有することが原則とされていますの で、法人が定款において代表権を制限していない場合には、理事全員が組合等登記令第

契約業者は当該機器の製造業者であ り、当該業務が可能な唯一の業者で あることから、契約の性質又は目的

の変化は空間的に滑らかである」という仮定に基づいて おり,任意の画素と隣接する画素のフローの差分が小さ くなるまで推定を何回も繰り返す必要がある

7IEC で定義されていない出力で 575V 、 50Hz

厳密にいえば博物館法に定められた博物館ですらな

この 文書 はコンピューターによって 英語 から 自動的 に 翻訳 されているため、 言語 が 不明瞭 になる 可能性 があります。.. このドキュメントは、 元 のドキュメントに 比 べて

当該不開示について株主の救済手段は差止請求のみにより、効力発生後は無 効の訴えを提起できないとするのは問題があるのではないか

そればかりか,チューリング機械の能力を超える現実的な計算の仕組は,今日に至るま