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超伝導体を用いた磁気軸受の振動制御

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Academic year: 2021

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超伝導体を用いた磁気軸受の振動制御

知能制御工学研究室 安藤 直弥

1. 研究背景

磁気軸受は非接触支持のため,磨耗抑制,省電力化などの 利点が挙げられ応用されている.特に,超伝導磁気軸受は閉 ループ制御なしで浮上が可能であり,フライホイール電力貯 蔵に利用されている.しかし,閉ループ制御を行わない超伝 導磁気軸受は危険速度で振れまわりを起す危険がある.本研 究では,この振れまわりを抑制することを目的とした.

2. 実験理論 2.1 実験概要

超伝導体の上に永久磁石を浮上させた磁気浮上装置を用い,

磁石の振れまわりを制御する実験を行う.実験装置の概観を 図 1 に示す.超伝導体には高温で利用でき,ピン止め効果に よる強磁力を得ることができる第二種超伝導体(1) を用いた.

2.2 抑制方法案

振れまわりは,直行座標に置き換えられることから,並進 運動で抑制方法を考案した.図

2

左図のように,振れまわり が生じると軸変位に応じた復元力が生じる.このとき,図

2

右図のように超伝導体を駆動させ,復元力を制御することに より振れまわりを抑制する方法を提案する.

2.3 制御方法とシミュレーション

過渡特性を素早く減衰させるため,制御方法には

PD

補償 を用いた閉ループ制御を行い,

PD

値には最適レギュレータに よって計算したフィードバックゲインを用いる.

モデルと制御方法をもとにシミュレーションを行い理論的 な抑制の有効性を確かめた.その結果,共振をおこす危険速

度は

77[rad/s]であることが確認され,制御有無で比較すると

3

に示すように,危険速度周辺を中心として制御による抑 制の効果が確認された.

3. 実験

アームの強制変位として外乱を与える手法をとり,磁石回 転半径の挙動を計測した.

1[rad/s]から 100[rad/s]の角速度を与

えていった時,

67[rad/s]で磁石が共振を示した.図 3

に理論結 果と実測値の共振点比較を示す.この実測値の共振点での制 御有無における

2.5

秒間の磁石回転半径の挙動を測定したグ ラフが図

4

である.図より,提案した抑制方法による制御が 可能であることが確認できた.

4. まとめ

4

の結果より,提案した抑制方法による制御を行うこと で振れまわりの抑制の効果が確認できた.しかし,シミュレ ーションと実験では危険速度の誤差がみられた.そのため,

物理定数の見直が必要である.また,振れまわりは磁石の回 転によって発生するため,今回の実験手法であるアームの強 制変位を与える方法では,実際の振れまわりとの差異が考え られる.今後,任意の回転速度で磁石を回転させかつ安定し て振れまわりを発生させる機構の考案が重要な課題である.

文献

(1)

御 子 柴 宣 夫 , 鈴木 克 生 , 超伝 導 物 理 入 門 (1995),pp.

135-139,培風館

Fig. 3 Resonance curve Fig. 1 Experimental device

Fig. 4 Time response at

ω=67[rad/s]

Fig. 2 Restraint method

Fig. 3 Resonance curve  Fig. 1 Experimental device

参照

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