• 検索結果がありません。

掛川層群大日累層(後期鮮新世)から産出したカグラ ザメ属の歯化石

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "掛川層群大日累層(後期鮮新世)から産出したカグラ ザメ属の歯化石"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

掛川層群大日累層(後期鮮新世)から産出したカグラ ザメ属の歯化石

著者 北村 孔志, 藤田 和美

雑誌名 静岡地学

巻 94

ページ 27‑31

発行年 2006‑11‑22

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00024814

(2)

(  2006 ) 

宮護霊

F F

北 村 孔

本 卒

. ,まじめに

静岡県掛 ) 1 を中心として分和する として知られてお与,

を きた

る より行われて

から 2 0 0 5 )   .カ るが,

山. 1963  ;柴ほか .1996).

Hexanchus  s p . が

9

グラザメ属は中生代ジュラ紀前期に出現し 紀以降には浅海から姿を泊すグループである

坊 ( 2 0 0 0 ) によれば現生のカグラザ、メ日は,カグラザメ科 (llexanchidae) と ラ ブ カ 科 (  C h a l a m y d o s e l a c h i d a e ) に分けられ,カグラザメ科にはカグラザメ (Hexanchus) 属,エドアプラザ メ ( H e p t r a n c h i a s ) 属,エピスザメ ( N O t O l ァ n c h u s ) 属の 3 属がある.カグラザメ (Hexanchus) にはカグラザメ (Hg r i s e u s ) とシロカグラ (Hv i t u l u s ) がいる.一般的なサメの鰭孔は 5 対であるの に対してカグラザ、メ日は, 6~7 対あり口は頭の先端によっている.

歯の形態も古代サメの特徴を残している.上顎の茜は牙状だが下顎の前方の歯は斜め

の岐頭をもっ櫛状の歯となっている(金子はか. 1 9 9 7 ) . 世界中の大陸棚及び大陸棚斜面の海域に棲みヲ 水深約 2 , 0 0 0 m までの深海に生息する.昼間は海底で休んでいるが,夜になると深海から上昇してく

る.個体数が少なく絶滅が心配されている.

掛 ) 1 1 層群は下部層と る(柴はか, 2 0 0 0 ) .大自 らなる天王シルト

に分けられ, は下位から上内田累層,大日 からな は下位から綿粒から中粒砂の分級のよい大 E 砂屠とシルト質の縮粒砂か からなる(柴ほか, 2 0 0 0 ) .下位の上内田累層上部に挟在する五百済火山灰層 のフイッショントラック年代値は 2 . 3 0 . 5Ma であり,上位の土方累層の下部に挟在する火山灰層の フィッショントラック年代値は1. 9 0 . 4 Ma にあたる ( S h i b a t ae t  a   , . l 1 9 8 4 ) . このことから大岳累層は およそ 2Ma と考えられる.

本稿で述べるカグラザメ属の歯化石は大日累層から産出したため,大自累層について柴ほか ( 2 0 0 0 ) にしたがい,地震概説を述べる.大日砂層は、袋井市大日を模式地とし層厚は 1 0 0m から 2 0 0m で、紹粒 から中粒砂からなっている O 基盤は古第三系の三倉層群と中新統の倉真層群・西郷層群に接しており,

不整合面を分級の悪い諜層が覆っている.天王シルト質砂層は,掛川市大池を模式地とし極細粒砂か

*静蹄大学大学院理工学誹究科

料静両県掛}[I市青葉台 2‑1 0  

(3)

らシルト層よりなっており,今回報告する Hexanchuss p . はこ より産出し

1'‑•

カグラザメ属化石産地の産状

拐 、 ) 1 1 層群の板鰻、類化石の研究報告には,横山ほか ( 2 0 0 0 ) ヲ横山ほか ( 2 0 0 3 ) がある メ腐はまだ報告されていない.本稿で記載するカグラザメ属化石の産出層準は、掛 ) 1 1

カグラザ、

日累層の シルト質砂層にあたり,産出場所は掛川バイパス南側で倉真 ) 1 1 の北側である(図 1 ) . 天王シルト 質砂層からは,板鰐、類では,ホホジ口ザメ ( C a r c h a r o d o nC a r C h a l 均 s ),メジロザメ属 ( C a r c h a r h i n u s s p . )   , トピエイ属 ( M y l i o b a t i ss p . )   ,ネコザメ属 ( H e t e r o d o nt u s  s p . ) などを産する O 甲殻類化活では エンコウガニ ( C a r c i n o p l a xl o n g i m a n  u s )   , イチョウガニ属 (GenusCancer L i

註註

a e u s , 1 7 5 8 ) ,スナ モグリ属 (GenusC a l l i a n a s s a s  Leach ,  1 8 1 4 ) ,イシガニ属 (Genus C h a r y b d i s  de Haan ,  1 8 3 3 ) などを 多く産出する(北村ほか, 2 0 0 6 ) . 柄沢(1 9 9 7 ) は C a r c i n o p l a xl o n g i m a n u s t が優勢種で、あることか ら,下部浅海帯泥底と推定している.この場所で 1999 年 10 月 ---11 月及び 2000 年 8 丹 ~9 月にかけて 東海大学の鯨目化石発掘調査が行われ,調査報告も行われている(新村ほか, 2 0 0 1 ) . カグラザメ属 の強化石の産出は,鯨日化石発掘調査後の 2 0 例 年 3 月である.

鴎主力グラザメ属化石の産地 より調

2 8  

(4)

の ( 国 も っ と も

いの

1 8 8 0   B o n a p a r t e  1 8 3 8  

Buen 1 9 2 6   カグラザメ日

Garman 1 9 1 3   カグラザメ亜日

G r a y  1 8 5 1   カグラザメ科

1 8 1 0   カグラザメ

く,歯根部および歯冠の遠心部を欠く ぐ遠心の 2 つの副校頭の 3 つの佼頭が保存されている.

岐頭側と, 2 つの説佼頭の切縁には鋸 ( 1 9 9 9 ) に従ったが,破損が多

国 2 . カクラザメ属 H e x a n c h u ss p . 左髄下顎前方委託

舌{期@替{期@遠心髄 . J

(5)

掛川市小市から産出したカグラザ、メ属化石を した.カグラザメ属は中生代ジ、ユラ紀…古代三紀に

に産出するが新第三紀以降には浅海から 姿を消すグループである。深海への移行は,中期中 新世までに完了していたとされている@新第三系鮮 新統の掛) 1 1 層群が堆積したのは,底生生物の軟体動 物化石や板服、類化石および十脚甲殻類化石の特徴か ら,上部浅海帯から下部浅海荷泥底であると推定さ れる.深海に移動したカクラザ、メ属が,掛)1 1 層群が

した浅海に生息していた可能性は低いと考えら れるので, した可能性が高い

e

謝辞

瑞浪市化石博物館の柄沢宏明氏,鶴見大学短期大 学部の後藤仁敏氏には,本稿の作成に関して多大な 御助言をいただいた.厚くお礼申し上げる.

引用文献

1 3 . 8  

~

図 3 繕カグラザメ属歯化石の計測錦織

柄沢宏明(1 9 9 7 ) :西日本の新生代大型甲穀類.瑞浪市化石博物館専報 8 .1

8 1 .

金子正彦・藤井孝可ニ・高山義孝・坂本 治(1 9 9 7 ) :秩父盆地中新統産の 3 1 5 個 の 歯 化 石 に も と づ くカグラザメ属 Hexanchus s p . の歯列解析.埼玉県立自然史博物館研究報告. 1 5 .   1 7 ‑ 3 2 .  

北村孔志・柴 正博・横山謙二 ( 2 0 0 6 ) :掛)1 1 層群大日類層から産出した十脚甲殻類化石.東海大学 博物館研究報告「海・人・自然 J.  8 .   1 ‑ 1 0 .  

久家直之 ( 1 9 8 5 ) :日本の第三紀板穂類群集について,海生脊椎動物の進化と適応.地図研専報 . 3 0 . 3 7 4 4 .  

中坊徹次 ( 2 0 0 0 ) :日本産魚類検索…全種の間定,第ニ版工東海大学出版会 . 1 4 7 8 p .

@ 十 河 寿 寛 .)  1 1 辺 匡 功

e

竹 島 寛 。 村 上 靖 @ 横 山 謙 二 ・ 駿 河 湾 団 体 研 究 グ ル ー プ ( 1 9 9 6 )   :静岡県榛原郡地域の相良層群と掛 ) 1 1 層群の層序.地球科学. 5 0 ,  4 4 1 ‑ 4 5 5 .  

柴 正 博

e

渡辺恭太郎。横山謙二

e

佐々木昭仁@存働文雄・尾形千里 ( 2 0 0 0 ) :掛)1 1 層群上部層の火 山灰層.東海大学博物館研究報告「海@入@自然 J 2 .   5 3 ‑ 1 0 8 .  

S h i b a t a ,  K

Nishimura , S .   and C h i n z e i ,  ( 1 9 8 4 )   :  R a d i o m e t r i c  d a t i n g  r e l a t e d  P a c i f i c   封 eogene P l a n k t o n i c  datum p l a n e s .   I n   I k e b e .   and T s u c h i .  R .   e d s

P a c i f i cNeogene Datum P l a n e s :   C o n t r i b u t i o n  t o  B i o s t r a t i g r a p h y  and C h r o n o l o g y ,  8 5 ‑ 8 9 ,  U n i v e r s i t y  o f  Tokyo P r e s s .  

新村龍塩・柴 正?専

e

横山謙二@北村孔志、 ( 2 0 0 1 ) :掛川市上西郷における掛)1 1 層群産鯨目化石発掘 調査の成果一海生時乳類化石.東海大学博物館研究報告「海・入@自然 J , 3 , 9 1

9 9 .

30‑

(6)

9 4 号 ( 2 0 0 6  ) 

( 2 0 0 5 )   : 日 提出次郎(1 9 6 3 ) :掛 J I /

( 1 9 9 9 )   : 

2 0 0 5  

山 ・後藤仁敏・柴 正博 ( 2 0 0 0 ) :掛川

‑入・自然 J ,  2 ,  3 7 る 2 .

1 1 7 .   3 0 p .  

3 2 ,  1 4 ‑ 2 0 .  

出した板鯨類化石.東海大学博物

山謙二・柴 ( 2 0 0 3 )   :掛川層群大日累層からの P a r o t o d u sb e n e d e n i  

東海大学博物館研究報告「海・入・自然 J 5 ,  3 1 ‑ 3 5 .  

参照

関連したドキュメント

地層の広がりやつながりを知る手がかり となるような、火山灰や化石などを含む

C ,シルト径火山灰麗 と撞細粒砂径火山灰窟(窟厚 lcm ,レンズ状)の互題.以上 A~C は岩棺を示す..

東部地域は,下位より砂泥有律互層を呈する堀之

相良地域での試料採取位置を第1図 に,掛川地域でのそれを第2図に示 す.相良層群から得た試料のうち,石

Desmostylus産出地点付近の柱状図および堆積環境村松他, 1992に加筆 ①貝殻 ②生痕 ③炭化物 ④凝灰岩

3, Table 1).しかし,火山ガラス の形状では, Ty-12 と Ty-6 では扁平型が卓越する. Ag-6 と Ty-8 の記載岩石学的特徴は,瑞浪層群明

む火山灰層(例えば御田 A の第 10,第 26 上部)と,ブ ロック状黒色火山灰粒子に富む火山灰層(例えば御田 A の第 5

図2 日向林の露頭(図1のC)写真   Te:寺尾礫層, Ku:黒富士火砕流, Sa:佐久シルト層, Ha:原礫層 m 5 4 3 2 1