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ー諸国における捜査通訳,法廷通訳

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(1)

ー諸国における捜査通訳,法廷通訳

著者 江橋 崇

出版者 法学志林協会

雑誌名 法学志林

巻 87

号 4

ページ 21‑75

発行年 1990‑03‑20

URL http://doi.org/10.15002/00006971

(2)

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江橋崇

(3)

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(4)

捜査段階で、外国人らから供述を得ようとするときに、もしその者が司法手続きで通常使川されている言語(成判

言語)に通じていれば、その言語で取調べを行うことができる。今日までの所、外刷人らに、自分の選択する言語(1) (母菰、)で取調べを受ける権利を保障した立法例を知らない。また、国際人縦波でも、そこまでは保障されていない。

しかし、多くの場合に、外国人らは故判言語をまるで理解しないか、不十分にしか剛解していない。この場合には、

迦訳を介在させて取淵べを行うことになる。その際に、言語にハンディキャップのある村が不利に扱われないように

するには、大別して二通りの手だてが考えられる。

第一の手だては、外側人らの彼疑背に公曲の通訳を求める椛利を認め、他力、司法当局に迦訳配佃の筏務を負わせ

るやり方である。この発想の代表例は、被疑者が逮捕されたときの権利を扱っている国際自由権規約九条である。そ

の第二項は、「逮抽される背は、逮柵の時に、その川山を告げられるものとし、自己に対する披碇邪火を速やかに告

この条文は、当時すでに成立していたヨーロッパ人椛条約の五条二項の規定にⅢ米する。n条は「述伽されている

者は何人も、速やかに、自己の理解する言語で、逮捕の理由ならびに自己に対する被疑事実を告げられなければなら

一一一一一敗判を受ける椛利と迦訓を求める樅利(江橘) の第二項は、「逮抽されるげ、われる」と定めている。

第一章法廷外で通訳を介在させて得られた供述、証拠の取扱

はじめに

(5)

映学志林第八十七巻第四号二四

ない」となっており、両者はよく似ている。

ところが、ヨーロッパ人権条約のほうには、「自己の理解する言語で」という言葉があり、捜査段階の取調べで被

疑者の理解できる言葉を使用すべき点が明確に示されている。一方、人権規約の草案にはこの言葉がなかったので、

国際人権規約の審議過程では、オランダから、ヨーロッパ人権条約と同趣旨で「その理解する言語で」という言葉を

追加挿入する提案がなされた。他の諸国は、この言葉を加えるまでもなく、もともとそういう意味であると理解して

いたので、この修正は採択されるにはいたらなかった。

第二の手だては、適正な通訳のつかない状態で得られた供述などを、証拠法上で問題にし、通訳が不十分ないし不

適切であったときには、その供述の証拠能力を否定するという方策である。日本国憲法が三六条で拷問を絶対的に禁

止したうえで、三八条二項で拷問によって得られた証拠の証拠能力を否定した、二亜構造の保障の形に似ている。

コモンロー諸国の場合には、この面での判例の蓄積になかなかに興味溢れるものがある。コモンローの法体系では、

被告人に新しい権利を付与するよりは、平価れた証拠法の操作によって問題を解決するほうがやりやすいのであろう。

それを以下で具体的に検討してみたい。

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イギリスでは、捜査通訳にかかわる問題は、伝聞証拠排除原則をどこまで適用するかというレベルで処理される。 第一節イギリス

(6)

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(7)

オーストラリアはコモンロー圏に屈し、したがって、イギリスの裁判はこの国でも判例として活川される。捜査通

訳についてのアタード事件判決が重視されることになる。しかし、捜査通訳に関しては、この国は捜査側に有利な方 法学志林第八十七巻第四号一一一ハ行われたものとは一言えない。こうした証言は排除されるべきだというのである。

担当のゴーマン裁判官は、弁護側の異議を認め、これは伝聞証拠であるとして排除し、警察官の証言を禁止した。

裁判の記録は以上に尽きている。しかし、この件を契機に、イギリス内務省は全国の警察当局に指令を発し、今後

は、同孤の事例では被告人の陳述について通訳に証言を求めることになるので、捜査通訳としては、「通訳本人が、

通訳時にメモを残し、それに基づいて公判廷で証言できるように準備しておくことが望ましい。これができなかった

ときは、尋問に立ち会った警察官の作成する記録に通訳が響名し、公判廷での証言の際に記憶喚起のために利川でき(2) るようにしておかなければならない」と定めた。また、通訳に際して作成したメモを当日に被疑者に挙趣み聞かせてサ

インを得ておくことも勧告された。この指令が全国の実務のあり方を決定した。その後、捜在通訳のトラブルはなく(3) なった。学説もこの実務を概ね支持している。

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第二節オーストラリア

(8)

ピンチになった検察側は、この通訳には、正確に通訳にあたった』川の証言をさせて退席させ、かわって急きょ、ソ

ドミ放判の公判廷でカーンの弁護に当たっていた者を証人にしてカーンの偽証した内容を証言させた。

第一審の裁判所は、この証言を証拠として採用して、偽証罪について有罪の判決をくだした。

弁誕側は、控訴瀞で、これは排除されるべき伝聞証拠であって、偽証は立証されていないことになると主張した。

裁判所の理解は分裂し、弁護側の主張に理解をしめす者があったが、多数意見は原判決を維持した(反対意見があ

る)。この事件は、一見すると法廷通訳問題のようであるが、実は法廷(この場合は偽証罪の賦判の法廷)以外の場

所で通訳を介在させて得られた証拠の扱いの指導的な先例である。(2) カーン酬件の先例にそったのが、一九四六年の一フウ・チー事件判決である。

これは、五名の巾旧人が中国人の知人を殺害した殺人耶件の放判である。被告人らの尋問に当たった瀞察官は、二

名の行とは東南アジアのビジョン・イングリッシュで会話することができたが、それ以外の彼傍人たちとは巾国語の

通訳を介在させて会話した。事件はプリスベーン市の刑事裁判所で裁判に付され、公判では、通訳が証人に立って、

餓判を受ける椛利と通訳を求める椛利(江橘)二七 向で杣脚色を持っている。

(1) 捜査通訳の先例となった一九○一年のスンダ・カーン事件は、ソド、、、で起訴されたインド人が法廷で虚偽の陳述を

行った偽証罪の馴件である。この被告人はヒンズー譜しか皿解したかったので、陳述はヒンズー語で行われ、通訳が

ついた。偽証非の法廷では、偽証の行われたことを立証するためにこの通訳が検察側の証人となったが、彼は、自分

で通訳した内容を証言としてⅣ現することができなかった。偽証卵の法廷で、肝心の偽証の邪突が立証できないとい

う大失態である。

(9)

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法学志林第八十七巻簸川陽二八

被告人が中国語で話したことを正確に英語に翻訳したと証言し、具体的な証一言内容については、尋問した警察官が証

)した。

(10)

裁判所は、被告人側の主張を受け入れ、担当官の証言は伝附であるとして排除し、原判決を破棄して差し戻した。

(このほかに、担当官が口頭で伝えた「希望」は出国の指示と言えるようなものではないという事情もある)。この判

決はイギリスのアタード事件判決に近いものがある。

だが、オーストラリアでは、この判決は例外であり、多くの判決が、カーン邪件の判決にしたがった。この立珊を(Pの)とり、以後の判決に多大の影縛を与・えたのが、一九六一年のガイオ事件判決である。

これは、パプア・ニューギニアで起きた、先住氏族のグラリ・ガイオによる姿殺しの殺人事件である。ガイオはア

ポリジーーであり、モトゥ語しか話すことができない。警察では、警察官がモトゥ譜が話せないので、同じ先住民族の

正式な通訳が介在して、英語とモトゥ語による取調べが行われた。ガイオは、取調べ中に殺人を自白した。

第一瀞の公判廷では、通訳が証人となったが、通訳時にメモなどを作成しておかなかったために通訳内容の川現が

できず、祇確に通訳したことだけを宜縛して、驚察官の証人と交代した。取調べに対するガイオの供述の内容はこの

判決は有罪で、懲役十年とされた。被告人側は控訴したが、オーストラリア高等奴判所は、川対一で控訴を棄却し

た。裁判所の判断では、この事件での通訳は、正確に通訳に努めており、偏見は存在しないから、通訳はほとんど機

械と一緒である。したがって、取り調べた警察官は、通訳の言葉をガイオ本人の言葉と同視してよいことになる。

このガイオ靭件判決は、その後、今側まで、この同の捜査通訳問題の指導的判例の地位を保っている。イギリスの

峨判を受ける椛利と通択を求める縦列(征柵)二九

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柧当官が証人となり、迦訳を介して彼らに伝えた内容と、同じく迦訓を介して知った彼らの就業机否の返蒋を証言し

ていたのである。

(11)

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(6) 判決で幸のろう。

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認.でかLli苑ラサ人が粋瀞で 定iiiつ故高ンイれ、名察憐 し’''1たilI〔|ユスンたゼを官察

(13)

結局、この国の判例は、法廷外で通訳を介して得られた証拠については、誠実な翻訳であったという通訳者の宣誓

さえあれば許容するという線にまとまっているといってよい。英語で洲排が作られ、それを、溢烙も能力も定かでな

いものが被疑者に翻訳し、その翻訳はいっさい記録が残されないで、十分に皿解できない英語の洲諜にサインを求め

られる。誤訳からの保障はない。この方式は、繰り返していうが、アポリジニなどの先住民族や、中国人、日本人な

どで腔業労働者、u噸採取の漁師として奴隷同然で送り込まれた者を抱え込んで、彼らの人権の保護よりも、彼らを

処刑することの効果を優先させた、白蝋主義のオーストラリアの旅物である。いずれ、川際人椛の水率が向上するか、

M内で、言語のハンディキャップを負うものの権利Ⅲ復の迦勁が高まれば、再検討が必要になるであろう。

(1)丙・く.⑪::尿意っ(]g])・扇乏・Z。(z・切・旨)恩.(2)幻・く・匠巨、三:垈・33.(】の台)C・⑪・幻・・留・(3)O・ヨョ。。乏2-らく・気#・[】gい]局z・m・競い。(4)”・く・三・昌彦ニヲコ、(】①い『)・闇・『心三・渦.(Z。⑫.三・)笈『.(5)。旨○く・幻.(ご臼)己公0.F・冗・・旨、。(6)”・く・穴・『二一コーロ『・口蔚云】.(】@巴)2.幻・思い(7)幻・く・際ョ讐窒。。]の:8(】④①△)・[己『。]ぐ・冗・⑭困・(8)幻・く・印“一目。:一.匡燃・[巳硬〕ぐ・幻・臼。(9)ぐ:ぐの一N§く・幻。汀月8コ.(】ヨム)①⑫.シ・切刃・(川)⑪ヨー(ず:α抄。。(ずqく・厘四・泌・(』①認)い]宙Ⅲ幻台⑭. 法学志林捨

て賠償額を減額した。

結局、この国の判例 節八十七巻第四暇

(14)

カナダでは、捜在通訳問題については、イギリスの先例がそのまま判例として皿川している。したがって、ここで、

カナダの先例としてとくに紹介すべきものは見あたらない。ただ、やや特殊だが次のような例がある。

郵便配達の業務委託を受けていた元郵便局長と妻が、架空人名義でウィニベック巾のイートン社に商品の郵送を注

文し、配述途中で撚みだした事件。偽装の注文譜を丼いたのは火であるらしいが、要がすべての卵をかぶることにな

り、その旨の調灘が作られた。

鍵は、ウクライナ語を〃語としており、英語の理解が不十分であったが、調掛は英語でできており、彼女のサイン

性訴瀞の弁通人は、彼女が洲諜の内存を皿解していないと争った。

放判所は、彼女が、第一瀞の法廷で、ときおり通訳の助けを借りながらも英語で証言していること、調諜を作成し

た警察官は、これを英語で読んだ後にウクライナ語の話せる警察官が迦訳して聞かせたと証言したこと、当該の通訳(1) にあたった鮮察官が正確に皿択したと宜杵していることから、弁訓人の主服を退けた。アタード訓件の線か。bすると、

やや緩抓されたように見える。

(1)河・く・写:。冒天(一℃易)・8,.C・、・さ。(シ一【・・⑭.○シロロ・ロく・) 鍵は、がある。 第三筋カナダ

哉利を受ける権利と通訳を求める権利〈江橋)

(15)

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(2) 一九四七年のシビア珈件は、切椛nM的の化居佼人で原稀で懲役二年六Ⅱ加に処せられた珊件である。被告人のシビア 第四節南アフリカ 法学志林鋼八十七巻蛎川リ

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(16)

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(17)

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筋五節アメリカ 法学志休第八十七巻第四号

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(18)

言葉の通じない荷同士が合意して、一人の門に通訳を依緬した場合には、迦訓の現場で通訳打が諮った内行は、川

当事者が自ら語ったものとして扱うとされた例がある。肱胎非の放判で、英語しか剛解できない行とフランス語しか

できない背の会話を通訳が介在して進めているのを小耳にはさんだ者(フランス語しか理解できない)の証言が認め(7) (8) .じれたことがある。翻訳された内祥が供述行水人のものとみなされたこともある。また、やや特殊だが、通訳を介在

させた麻薬取引の共謀罪が問題となった一九七四年の裁判では、共謀者間の会話にもエイジェント理論が適用されて

第二に、特段の珈情がある場合には、通訳が正確性を証言することで、伝聞証拠とされないことがある。

一九三二年にカリフォルニア州で起きたヘスヶット事件は、川人囚簡皿官であるように装って日本人の川稼ぎ労働

者から金銭をだまし取ろうとした事件であるが、被害者とは別の日本人が証人となり、被告人が五○○ドルを要求し

たと皿訳者が被需者と話しているのを小皿にはさんだことがある旨を証言した。この証拠は伝聞であると主帳された

裁判を受ける権利と皿訓を求める椛刊(江橋)三七 族インディアン叶年による、一九二几年の列巾抵捌未遂珈件では、通訳を介在させた取調べで被他、人らは日供したと(5) する副シェリフの証一一局が伝聞証拠とされた。

ただし、この原川にはいくつかの例外が認められるようになっている。

第一に、取調べに際して、彼疑祈、証人の側が自ら私選の通訳人を伴って川噸した場合には、その汕訳の発言は、

民事裁判における代理人の発言と同じに扱われ、本人の発言と同一視される。すでに他の同の例でみてきたエイジェ

ントの皿論である。この粉へ川には、供述綱沸は、英語で舗問に脳じているものの川北Ⅱと同じ扱いをすればよいことに(冊)〈&ブCo

し、

るTo-P

(19)

鳩合などもこれにあたる。 第川に、こうした洲諜緬を、発言内祥の立証以外に仙川することが杵される。一九六九年のタイジュリナ那件では、被告人は公共の集会でスペイン語で減税し、これが哉判所の公判前の命令に反するとして、法廷侮辱非に問われた。故判では、染会を取材していた新川犯行でスペイン語を皿解しない背が証人となり、隣にいたスペイン語のできる縛察官に教えてもらった揃説内容を証言した。裁判所は、裁判所の命令に反して集会で減税したという事実を立証する(川)那人であって、減税内容を肥確に知るための証人ではないのだからという皿川で、この誠(.、を認めた。このほかにも、たとえば被疑背や証人の行なう法廷での証言の億級性についての一価の弾劾証拠として以前の供述の翻訳を使川する 法学志休第八十七巻第四号三八

が、奴判所は、この点ではさらに皿訓本人も証人となり、そのように話したと認めているのであり、Ⅲ本人の証一言は(叩)補強証拠に過ぎないとして、証拠排除を行わなかった。

やや古く、一九○一年の耶件では、イタリア語を解する彼疑打の取調べに際して、英語の賦川がイタリア語に剛訳

され、イタリア語の回雰が英語に翻訳され、その経過が英語で記録に残されている。裁判所は、皿訳人が童黙して、(Ⅱ) 忠実にすべての言蝋を翻訳したと証言叩したので満足した。

第三に、通訳内容の真実性を担保できる特別の瓢愉があり、それを証拠として仙川する特別の必要性のある場合

は、例外的に許行されたものがないではない。一九八○年のオレゴン州の事件で、放判所は、聴覚障害で発市川雌者(M》が手話通訳を介在させて野察向に←、なった夜間の窃盛の自供の証拠能力を認めた。しかし、こうした例はごく稀であ

(1)巡川法の判決は、扉一一〔研く.ご・⑪.(ごいい)①『&⑭囲・。『。:急・で三國」の一つ三閏。“ソ三・「天の別(】の『】)団②詞・切目己っ・国場・上引切円ュ山】凶.

(20)

法廷通訳について、コモン・ロー上の先例は、捜在皿訓の場合と川じように少ない。しかし、いくつかの先例を通

じて、今日では、次のような三点の原則が確立されているといってよい。

殿判を受ける権利と通訳を求める権利(江檎)三九

第二章法廷通訳制度の諸問題

川法の判例は多数にのぼる。少:。【画【一・ヨンュョーいい一ヶ一一一【く。{弓・鯛ニョ◎ミ(〉:。m『。ご碩両〆5)且-3-⑫臼【のョ⑦。〔三目烏〔。.。「一つで『928.(・三百・ソソ日す『・匡館ラ:芦。[。s『・【・『・】どF丙舍ずろ一の.S巴・を参照せよ。(2)勺の《》つ一m『・Fmm司昌。(」眸唾C)。』o四一・Jい『。(3)⑪一三m己。『◎.碗Foo。(巳】の)いの丘ロゴ。⑭凸“・]い②や.いいい・○画『Qpく・の【員①(一℃いい)一切②Zのワ.α凶・の⑭Z三日」]。】。(4)穴皀一o娘く・口・凹・(こい、)@句い」いの、.(5)目ゴロ一色。『『句旦己.⑪日(の。(】⑫い⑪)いのシ『一N,公的・いぃいで。②⑭。.(6)前掲挑(1)シ:○日二・コ・ロ・】・目。(7)(〉○ヨョ。:-2-らく・ぐ・酢の(』匿い)』巴巨色脇・患い・愚呂山ぷい.なお参照、mc-cm-牙。(〕一色:一二一(】の⑭凸)3Q一・少弓.S】・圏坐や.『『『。(8)前側注(1)少。。。【量C。.ご・S⑭凸.(9)q・い・く.⑪目冒。“・〈】3△)⑨9句いユ『S・(川)エのい汀【【『・ロ。⑰.。(S憩い)い“司晒。②@『,(Ⅱ)n.33.ヨヱ2-【ずぐ.⑭sゴー。(ごS)弓『筥羨ソ.いい@.JmZnSB・(尼)⑫[員のく.Fの『「のコゴココ(]場つ〉▲『〔澪●.シつつ・』旨○・日の勺EmCm・后鈩F”△s】ccや.〈⑬)ロ・い・く・弓}希『-3.(】②S)とい司囲の①】。、シ肝冗句&@圏.

第一節イギリス

(21)

(5) これが、一九一五年の控訴院栽判所のリー・クン事件判決である。彼小口人のリー・クンは、小国系の外国人であhソ、

英語を理解しない。彼は殺人事件で起訴され、有罪とされた。第一瀞の公判廷では、在廷した弁誕人からとくに証拠

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れたのである。 あるが。 法学志林第八十七巻第四号四○

第一に、弁護人不在の法廷では、法定通訳を必ず配置して、すべての証言、証拠を翻訳し、被告人が理解できるよ

うにしなければならない。これは放判所の稚務であり、怠った場合には、被告人の在廷樅、反対尋問樅の侵諜となる。

第二に、弁誕人の付いている法廷では、被告人側から要求があったときは、法廷通訳を配紐しなければならない。

要求のない場合にも、奴判所は法廷通訳の必要性について常に配幽し、職椛で配樋することもある。

第三に、法廷通訳の費川は公凹負担である。ただし、被告人側で別に私費で私選の通訳人を孫川することは向山で

(22)

あるから。

人がをさ判の121 に、省れ英所擁場己弁 1111知略ろ語はiilii合を護 解識で必を、瀞{よ防人 で不き要Ⅱ11あ哉征御は き足るが解わ》トリ廷す、

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保を張なとにはすな証 謎怠しいき広なるか人 とつたとは〈か幾つの 公てりI|’、教つ荷た言 ilHぃ放し法示たがと葉 なる粟立延しとあしが 司」ルしてにたしるてlII1 法合たた提・て・も解 のでりとH1弁、で 執6できさ誕総き 行、きはれ’''1J11な は奴な、たのない い)|(りい放す]{ら被 す所・判ベ リビば告 れIiそ所てをと人 も、このの退も|土 公iilliで判証けか、

11t拠、肌拠たく在 なが彼でが。、廷 の披くiii2,通ln1瓶し で〈!『人訓訳奴JI1て

刑事裁判の被告人に在廷権が保障されるのは、自己に不利な証拠を見聞し、それに応答することができるようにす

るためである。だから、在廷樅は、単に物皿的に彼呰人が法廷に居るというだけでは不十分で、進行している手続き

を剛解できていなければならない。被告人に精神障害、聴覚障害、発声障害などがあり、自己の防御ができない場合

収判を受ける椛利と皿択を求める樅川〈加隅)川一 の中川語への皿択は要求されなかったので、中国語訳のないままに判決に至った。(しかし、この弁幾人は起訴手続きの段階でも立ち会っており、後に公判廷に提川された証拠航と同じものが、そのときには中国語訳されているという事怖もある)。

(23)

一般的には、川耶彼呰人には、bo-】88局目8円臼・胸仇の段階で証拠の通訳がおこなわれるので、その後の公判廷

の段階では仰度の通訳は必要ない。しかし、公判の段階で提川された新証拠については、たとえ弁誕側の嬰求がなく

とも、鋭利所は通訳を手配しなければならない。

以上がリー・クン事件判決の付子である。この判決が、その後先例として通川して今日に盃っているのであるが、

その立場は、すでに細介したように、弁識人不在の法廷では裁判官が法の適正な執行(且ヨーコ一切§二・コ。(」ロ晩[一・の)の

全責任をおうと考えるものである。それゆえに、裁判所としては、被告人というものは法の知識や経験が足りないた

めに自らの権利を十分に守れないものであると考えて、それに代わって奴判所が通訳を手配して、被告人の在廷権、 するものである。

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るが認。公。ででIX1 と付M〕さ判突あは、

\11〈なら廷務ろ、jm Wiといにので。災訳

(24)

は見あたらない。(1) まず、公判廷で証人は母語で証言する権利があるかどうかが問題である。一九六一二年のフィリオス躯件は、道路を

通行していて被止叩の迦柾する自釛車にはねられたギリシャ人の原併が起こした民事楓需賠仙訴訟である。原告は、法

廷でギリシャ語での証言の詐可を求めた。第一瀞奴判所は、これを獅定的に炬祈し、とりあえず英語で証言するよう

に命じた。原告側は、控訴審でこれを問題にしたが、控訴審裁判所は、通訳の使用によって、証人の証言態度や証言

雄判を受ける権利と通択を求める樅利(江鵬)四三 反対尋問権を擁護するというものである。

さらに、弁護人が付いた裁判では、被告人の権利を擁護するのは弁護人の任務であって、成判所の任務ではないの

で、弁遡人の叩し川を待って皿訓を付けることになる。いずれにせよ、彼倍人に付けられた法廷通訳の批川は、その

他の成判執行の経世とnじょうに、公凹負担である。

(1)幻・冤卜罠。。“。(易露)992。(〉136〔・馴酔で…?s9(2)幻・く・呼互:.(〕急△)患、毎コ一・ローョC・郎咳咳・で磨円団噛困・(3)宛.ご・ロ〆す-画;(勗忍)『①9コ《.。『一日Q鰡鮠刃一…・富(1)(§の)蟹9口(.、臥副.Q・い§・勺・月引・砂『.(5)司穿耐ズーコ晩く・F3尻目・〆旨窃呼。。ゴ目。(】六・m・い§・[ごZ‐』J]シ一一隠冗8.8“.

オーストラリアでも、法廷通訳の採否は、彼俗人の権利の問題として検討されるよりも、奴判所の蛾賦椛の範Ⅲ内

の問題として考えられている伽向が強い。コモンロー諸国の先例が判例とされている。この川で独自に苑屈した判例 第二節オーストラリア

(25)

判示した。

また、一几六三年には、勤務するミルク会社の冷蔵寵で転倒して背中を紺めた従業uが、床が柵り易くなっている(2) のを放樋した会社の過失返皿征を追及して脳銀M賠倣訴訟を起こした。第一群の戒判官は、会社側の証人が、母語で証言

し、通訳に馴訓させる方式での証言の許可を求めた。奴判所は、証人の英語が証言を行うのに十分であると判断して

英語での証言を命じた。同時に、裁判官は、法廷通訳を川意して、証人の理解できない一一一一m葉について部分訳をさせる

ことにした。実際、証言の間に、ときどき汕訓が必喫になった。

擁訴審はオーストラリア高等裁判所の椅轄であった。会社側は、母語での証言を認めなかった違法を問題にした。

しかし奴判所は、句三・明く。g・「一:。蛎件判決をⅥ川しつつ、証人の母語で証言する椛利なるものは認められておらず、

瓢柄は栽判所の訴訟指抑の奴壯椛に脳するとして退けた。

(1)薊一目ご・罠・「一目」(】〔園)・巴葛・Z.(z⑫。諄『・)g〕.(2)o醤一一尾司竺「33.9「・月「響ラ・句筥二天Q卜a・菊・抄β昌一冒幽(ご$)・』SOF・幻・勘. 法学志林節八十七巻飾円咄叫叫

のスピード、言いよどみやためらいの態度など、陪瀞がくみ取ることのできる要素が失われること、英韮叩がかなり分

かっている孤人の場合は、反対尋問を理解できないとウソを言うことによって、迦訳が翻訳している川に自己の証言

の作戦を練りⅥすことができることなどの弊評もあり、したがって、法廷皿訳の仙川が術に望ましいものではないと

この国でも、イギリスのコモンローの先例は判例として壷要視される。だが、今日では、数はそれほど多くはない 第三節カナダ

(26)

調I|’災jllでつしと)Ⅲ人が たベカし際ijlに側(て、死彼法で-、

がたナ立に統変ツ|lいりA)|リイ!;二起九そ

、_ヒダて第きⅢをた在で人○訴六れ こで肢たこ、し三'2ここあは六さ九を の甲高、級弁た張とこる控条れ年充 Ililし蚊と殺誕こし、歳と師へ、の腿 の立はい人人とて弁でいし二当ブさ ((て、うにが、い遡あわ、 ̄Wjpせ 衣を蚊事諏111■段た人るれ擁に、ツた 的認1<11情囚言人がにこた折よ力I(ソカ なめ11を変しは、水との瀞りソドウナ 判るはIリIui、行弁('|:、で〃《、をリドヘダ 例べ、らさ公つ護は犯認廷第’'1(/にの とき波かれ判て人ノ1行めでこしで先 首で〈'『にろiiiiおかイ|モミl’た、級立は例 えあ人しとにららか時こ【1段て、が ぱるがた無第ず、ら酒と分人て被あ

、が胆oJIl二、有八にをliでいく!;ろ 火、訴を級彼jMlIHIW陳第行た人・

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(2) -ル事件判決であう。。

蚊判を受ける樅利と通訳を求める権利(江橋)

VlI li

(27)

なる。 一①まず、カナダ椛利章典二条偲項は、たしかに「通訳を求める樅利」を保障しているが、この椛利章典が制定される以前から、カナダの裁判所が法廷に提出されたすべての証拠の翻訳を求める絶対的な権利を被告人に認めていたの

(3) ではない。シルベスター耶件では、グーフハム奴判腐の灯刀な反対愈兇がある。また、ロング耶件は、被告人のか池人

も皿択を要求しなかった特殊な事例であるoなお、一九一兀年のイギリスの先例であるリー・クン馴件判決が参考に 述べた。 法学志休第八十七巻第Ⅶ号四六

これは、イタリア系市民が、人をピストル五発で死にいたらしめた殺人事件であり、被告人側は、正当防衛と彼坐口

打の挑発を論点にして争っていた。

第一審の奴判櫛は、防辮uに対する告発の際に、陪審風の注意力を散漫にすることを恐れて、被告人側からの皿訳

被告人側は、この描慨がカナダ権利章典二条恩項の保障する迦訳を受ける椛利を侵害し、刑法五七七条述反である

ことを巾し立てて控訴した。オンタリオ高栽はこれを認めて、原判決を破棄し、差し戻した。判決は要旨次のように

②次に、陪稀uに対する併発の手続きが皿訳を要するか否かについて価接に扱った先例は、カナダにも、他のコモ

ン・ウェルス諸国にもない。したがって、本件の先例はないことになる。

③カナダ権利章典二条恩項の解釈にはいる。それは以下の通りの内雰である。

「カナダのあらゆる国内法は、カナダ椛利竜山に述反しているが執行するとカナダ述川議会の法休によって明示

的に宣言された場合は別として、そのほかの場合には、以下に承認され、立言される権利ないし自川を、廃棄、縮 の論求を退けた。

(28)

(9)裁判所、恭査委員会、委貝会、その他の瀞判所において、手続きに関係し、当蛎者となり、ないし、証人

となり、その手続きで使用されている言語が皿解できないときに、通訳の援助を求める権利を剥奪すること」(1) このカナダ椛利策典二条は、同法一条で保障する人脈と側述して皿解されるべきものである。それには、一条(h)

項で保障する「法の前で平等であり、法の保護を受ける椛利」が含まれる。

そこで、言葉のハンディキャップから法廷の川語が皿解できないものは、皿訳の援助を求める権利を持つことにな

り、これが否定されるときは、刑事法の適用においてカナダ権利章典に違反して差別されることになる。陪瀞員への

告発は刑事手続きのなかでも非常に敢要であり、それが理解できない被告人は、陪瀞員の注意を喚起すべきポイント

が理解できなくなって自己の防御が川難になる。したがって、これは言語のハンディキャップによる鑑別といわなけ

弁弛人のついていれば皿訓が街略できる場合があるが、それは、街略によっていかなる椛利も剥燃されないことが

保障されているときに限られる。ところが、本件はその逆で、弁護人は、権利の放棄を申し立てているどころか、通

訳を要求していたのである。これでは、適切な行略の場合とはとうてい言えない。

④コモンローでは、背から、重罪裁判の被告人は法廷に出席する権利と義務を持つ。これを在廷権というが、カナ

ダでは、この在廷権は、刑法五七七条によって制定法となっている。そこで、本件では、同法述反の問題点がある。

雌判を受ける椛利と汕訓を求める柿刊(江橘)川し 減、役犯することのないように、また、廃棄、縮減、侵犯を椛威づけることのないように、解釈され、執行されなければならない。とくに、いかなるカナダの法休も、以下のように解釈され、執行されてはならない。ればならない。

〆~

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ような在廷でなければならない。

カナダには、本件に泣接適川される先例はないが、以下のものは側述性がある。

「被告人が刑事手続きを理解できないときは、公訴棄却か無罪になるべきである。本件では、陪瀞は、被告人が皿 カナダ川法兀七七条 法学志休第八十七巻鋼四冊

(30)

⑥以上を総〈、的に判断すれば、本件では、陪審に対する告発の手続きの間、刑法五七七条に言う被告人の在廷の権

利が害されているといわなければならない。

以上が、リアール珈件判決である。在廷樅、反対尋問樅の保障がま服而から岨いあげられた判決と言える。カナダ(8) の学説は、おおむねこの判例に好意的である。

(1)m『・…:ご・『ず。p区2口§]⑫。○河・』②』・田三・三・宛.『巴・[}§]:.CO】g・ぃpF・刀.(ぃa)】いの・月・刀・沼・⑫園】.(2)丙・く・丙8-.(ご『い)・国CCD。(い且)鷺〕(9国1..シロロ。O)(3)幻・く・巨月・六一・([。(』8①)・】、○・F・河・Sm・一切000コ・幻・鐘.⑪く一冤図①;同一一・(ご局)・】@n・COS哺率]pr丙.届①・曲Z・⑪・丙。いい。.”・望.F・局(』§)・:・CO§・】】PC・p.m.眉弘.(4)F・毛『臣:1F厨っ蔦司く・司芹c屋冊.(ご愚)・mOOO(臆。。)g】・患pr冗・(』a)B←・]②n・弱・Z・⑫・曽u・(5)幻・室・?ご§命『。{切冨{{・aで18..・〆▽m3og・ロ§]⑭宍・画・唾』罪『ず。Cこ§篭・厚『9(勗引)・」pm・ローラ幻・く・幻・庁筥ソ (7) 拠の翻訳が必要であづ。」。 解できていないと判断した。この事情の下では、被告人を有罪に処することはできない。私は、かつて扱った外国人の事件を今でも記憶している。この事件では、被告人は英語を皿解できず、また、通訳の溢矼に疑問があった。私は、〈b)公訴棄却を命じたのである」。「被告人は外国人であって英語を理解していない。在廷権は単に物理的な意味の在席を意味するものではない。証

(ご園〉・い訓n『・シロ。.”・“①.(6)『ずのC月のづく・岸)。『q((7)崔・三・シニく。B扇ぐ’○一》(8)勺の局『尻・罠の子一三国。】ソ。( 『ずのC月のづく・岸)。『9(扇『の)・』p.m.o・堂司・崔・三・シニく。B【のく’○一γ災》。.[ごムー]⑪8【m・P・弓・←Cい・勺の【の『尻・罠の子一三国。】ソ。(〉臼口邑旦冨。。『一『ゴヨニ、くこ、.句、.(】①エム)・同色「一]・Pの蜀喧・mx色ヨーコロニ。。。(君、一(。aい③一コ、ユョーコ画一、;9.巳⑰『.

餓判を受ける権利と通訳を求める権利(江橘)四九

(31)

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第四節南アフリカ 法学志林第八十七巻第四号五○

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