は じ め に
大学の広報活動に関しては,それぞれの大学が,
様々な媒体を通して効果的な取り組みに知恵をしぼ り力を入れ始めているところである。地域社会から は,地域文化の創成や生涯学習の広がりに対応した 質の高い支援が求められているが,公開講座やシン ポジウムの開催のみならず,学内の教育研究活動と の連携を強化する一手段として,大学広報は重要な 役割を担うことが求められている。また,少子化に 伴う受験生確保のため,入試広報も印刷物やホーム ページの充実,紹介ビデオの作成や高校に出向いて の出前講義等,積極的役割が求められている。
本学における広報活動は,様々な媒体を通して行 われているが(表2),統一性がなく,連携を持たず に独自で実施されている場合も多く見られる。全学 的な視野で調整を行い,資源を効率的に使用し,効 果的な広報体制を整備する必要性が指摘されてきた。
そこで,本学の広報のあり方を改善する一方策と して,平成14年5月から広報担当者連絡会が誕生し た。メンバーは,広報情報担当学長補佐の林秀則教 授(理学部)と学生生活支援担当学長補佐の赤間道 夫教授(法文学部)を中心に,学内の広報誌担当職 員,ホームページ管理担当者等である(表1)。連 絡会の現在までの活動実績は,以下のとおりである。
官 職 氏 名
広報情報担当学長補佐
理 学 部 林 秀則
学生生活支援担当学長補佐
法 文 学 部 赤間 道夫
大学教育総合センター 佐藤 浩章
留学生センター 古賀 理和
教 務 課 津田専門職員
学生生活課 増田専門職員
入 試 課 横田専門職員
企 画 室 大西企画広報係長
企 画 室 池田企画広報係主任
企 画 室 竹林情報化推進室主任
池 田 昇 子
Research on Public Relations Consciousness at Ehime University
Shoko I
KEDA表1 愛媛大学広報担当者連絡会メンバー(H15.1現在)
57
大学教育実践ジャーナル 創刊号 2003部 局 名 広 報 誌 名 担 当 係 年間発行回数 印刷部数 学外配布先
事 務 局
愛媛大学概要 企画室企画広報係 1回 3,500 他機関等
愛媛大学学報 企画室企画広報係 12回 2,150 他機関等
愛媛大学英文概要 企画室企画広報係 隔年1回 3,000 他機関等
教育研究者要覧 企画室企画広報係 隔年1回 3,000 他機関等
広報誌Line 企画室企画広報係 4回 5,000 他機関等
21世紀を拓く愛媛大学創生プラン 企画室 平成12年3月発行 2,500
学 務 部
愛媛大学案内「未来への挑戦」2002 学務部入試課 1回 25,000 受験生・他機関等
学務部だより 学務部学生生活課 3回 1,100
輝く大学・輝く未来(愛媛大学企業(求人)パンフレット) 学務部就職指導室 1回(不定期) 5,000 全国の企業等
法 文 学 部
法文学部案内L&L 法文学部総務係 1回 6,000 受験生等
ヒト,人と出会う(人文学科案内) 法文学部学務係 1回 4,000 受験生等
大学院法文学研究科案内 法文学部学務係 1回 1,000 受験生等
教 育 学 部
教育学部概要 教育学部総務係 1回 200
教育学部案内 教育学部総務係 1回 2,500 受験生等
学校要覧(附属中学校) 教育学部附属中学校 1回 350
学校要覧(附属小学校) 教育学部附属小学校 1回 300
幼稚園要覧(附属幼稚園) 教育学部附属幼稚園 1回 300
学校要覧(附属養護学校) 教育学部附属養護学校 1回 650
理 学 部 理学部案内 理学部学務係 1回 2,500 受験生等
教育・研究の歩み 理学部広報誌 理学部総務係 5年に1回 1,500
医 学 部
医学部及び附属病院概要(英文併記) 医学部総務課庶務係 1回 1,500 本省・名誉教授・他機関等
医学部案内 医学部総務課学務係 1回 3,500 受験生等
医学部附属病院 広報 医学部総務課企画調査係 6回程度 130
医学部附属動物実験施設年報 医学部学務課 1回程度 200 他機関等
工 学 部
工学部案内 工学部学務・大学院係 1回 4,000 受験生等
理工学研究科博士前期課程(英文併記) 工学部学務・大学院係 1回 1,300 他機関等
DOCTORAL COURSE INFORMATION 工学部学務・大学院係 1回 500 他機関等
農 学 部
農学部案内 農学部学務係 1回 4,000 受験生等
連合農学研究科要覧(英文併記) 連合農学研究科係 1回 800 他機関等
連合農学研究科広報 連合農学研究科係 1回 700 他機関等
農場概要 附属農場・演習林庶務係 3年に1回 300
演習林の概要 附属農場・演習林庶務係 1回 500
案内パンフレット(附属農業高等学校) 附属農業高等学校教務部 1回 4,500 受験生・中学校等 学校要覧(附属農業高等学校) 附属農業高等学校教務部 1回 300
附属図書館
図書館だより 情報サービス課学術情報係 4回 1,700(4月のみ3,500) 他機関等
図書館利用案内 情報サービス課学術情報係 1回 2,600
図書館概要(英文併記) 情報管理課総務係 隔年1回 500 他機関等
大学教育総合センター 大学教育総合センターだより 大学教育総合センター教育システム開発部 3回 1,500 他機関等
保健管理センター 保健管理センター年報 学務部学生生活課 隔年1回 300 他機関等
機器分析センター 機器分析センター概要 研究協力課 不定期 1,500 他機関等
機器分析センター報 研究協力課 1回 600 他機関等
総合情報処理センター 総合情報処理センター概要 研究協力課研究施設係 1〜2年に1回 800 他機関等
総合情報処理センター広報 研究協力課研究施設係 1回 800 他機関等
地域共同研究センター
地域共同研究センター概要 研究協力課研究企画係 隔年1回 2,000 他機関等
地域共同研究センター報 研究協力課研究企画係 1回 1,800 他機関等
地域共同研究センター研究成果報告書 研究協力課研究企画係 1回 1,500 他機関等
New Letter愛媛大学地域共同研究センター 研究協力課研究企画係 4回 1,600 他機関等
遺伝子実験施設 遺伝子実験施設概要 農学部庶務係 1,300 他機関等
沿岸環境科学研究センター
沿岸環境科学研究センター概要 研究協力課研究拠点第一 1回 2,000 他機関等 沿岸環境科学研究センター年報 研究協力課研究拠点第一 1回 2,300 他機関等 CMESニュース 研究協力課研究拠点第一 8回程度 2,500 他機関等
CMESパンフレット(英文) 研究協力課研究拠点第一 不定期 他機関等
地球深部ダイナミクス研究センター 地球深部ダイナミクス研究センター概要 研究協力課研究拠点第二 1回 2,000 他機関等
GRC New Letter 研究協力課研究拠点第二 3回 1,500 他機関等
ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー概要 研究協力課研究企画係 1回 1,000 他機関等
表2 愛媛大学における広報誌の発行状況
※他機関等とは,他大学,研究機関,関連企業,教育委員会等を含む。
※受験生等とは,高等学校,関連する学校を含む。
58
大学教育実践ジャーナル 創刊号 2003本会において検討した結果,利用者のニーズに あった大学広報のあり方を探るため,教職員と学生 に対し広報に関する意識調査を実施することとなっ た。調査は,以下のとおり実施された。
1)調査対象と回収状況
!教職員(企画室が担当し,各部局総務担当係を通
じて全教職員に配布)教職員の回答者は,735人となり,全教職員数(除 く:非常勤講師,
TA
,RA
)の約3割から回答を 得ることができた。部局別にみた場合,医学部(含む附属病院)が344人,次いで事務局が113人,さら に工学部が94人であった(図1)。続いて,職名別 内訳をみると教官が259人,事務官が181人,技官が 217人,その他が78人という結果だった。職名別回 答率は,それぞれ全教官中26%,全事務官中48%,
全技官中39%,その他18%という結果だった(図 2)。
!学 生(学生生活課が担当し,教務課,各学務係
を通じて配布)回答者は,学部生が173名で所属学部の内訳には 第1回 日時 平成14年5月27日"
%
大学の広報活動と現状と各担当広報誌の現 状について意見交換第2回 日時 平成14年6月10日"
%
体験入学時の配布パンフレットについて&
高校生向けガイドブックのリニューアルについて
' Line
と学務部だよりについて(
愛媛大学グッズに関する生協との連携につ いて)
広報室(将来的な構想として)について 第3回 日時 平成14年6月17日"(生協城北 ショップ溝口店長が参加)%
愛媛大学グッズに関する生協との連携について&
高校生向けガイドブックについて'
学報の発行について(
英文概要の発行について)
研究者向け英文パンフレット(仮称)の発 行について第4回 日時 平成14年7月1日"
%
高校生向けガイドブックの見積もりについて&
体験入学時の配布パンフレットについて→7月作成し8月配布
'
学務部だよりの現状について(
広報に関するアンケート(教職員と学生を 対象とする)について第5回 日時 平成14年7月15日"
%
広報に関するアンケート(教職員と学生を 対象とする)の内容について&
高校生向けガイドブックについて第6回 日時 平成14年7月29日"
%
高校生向けガイドブックについて&
英文概要について第7回 日時 平成14年9月9日"
%
広報に関するアンケート(教職員と学生を 対象とする)について→9月実施&
愛媛大 学 イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン コ ー ナ ー(仮)について
第8回 日時 平成14年10月7日"
%
愛媛大 学 イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン コ ー ナ ー(仮)について
&
大学コンサルタント佐藤先生の講演会について第9回 日時 平成14年11月11日"
% FD
/SD
講演会の開催について→12月10 日#実施&
学生の広報に関するアンケートの集計結果について
'
学務部だよりとLine
との統合について(
他大学(私学)ホームページの管理状況について
第10回 日時 平成14年12月2日"
%
キャンパスマップについて&
教職員の広報に関するアンケートの集計結果について
'
特徴のある学生向け情報誌について 第11回 日時 平成14年12月24日#%
キャンパスマップの作成について&
大学ホームページのリニューアルについて第12回 日時 平成15年1月20日"
%
大学ホームページのリニューアルについて 第13回 日時 平成15年2月3日"%
大学ホームページのリニューアルについて&
ホームページ掲載コンテンツについて第14回 日時 平成15年2月13日$
%
大学ホームページのリニューアル依頼業者 の選考について59
大学教育実践ジャーナル 創刊号 2003事務局 法文学部 教育学部 理学部 医学部 工学部 農学部 附属図書館
学内共同施設 400
350 300 250 200 150 100 50 0
113
16 45 37
334
94
35 17 34
教官 事務官 技官 その他 259
181 217
78
農学部
工学部 医学部
理学部
教育学部 法文学部
図3 学部生内訳
理工学研究科
法文学研究科 農学研究科
図4 大学院生内訳 大学院生(女)7%
大学院生
(男)18%
学部生
(男)32%
学部生
(女)43%
図5 男女別人数内訳
70 60 50 40 30 20 10 0
1回生 2回生 3回生 4回生 5回生
63 40 39 27 4 27 30 1回生(院)2回生
(院)
人
図6 回生別人数内訳 ばらつきがあった(図3)。大学院生は57名で所属
研究科の内訳は,理工学研究科の学生がほとんど だった(図4)。合計すると230名と学生数の2%と なった。
男女の内訳は全く半々という結果だった(図5)。
回生別の内訳では学部1回生が一番多かった(図 6)。
2)実施時期
平成14年9月に配布し,10月4日を回収締切と した。
3)集計方法
企画広報係がデータ入力,加工を行った。自由 記述については,担当係で入力を行った。
1.教職員アンケートの結果
!
1 ホームページの閲覧頻度について「本学のホームページをどの程度の頻度でご覧に なっていますか」との問いに対しては,「毎日もし くは2〜3日に一回程度見る」,「一週間に一回程度 見る」と答えた人が40%,「ほとんど見ない」人は 60%となっている(図7)。これに関しては,職場 環境がそういった状況にないことも原因の一つと考 えられるが,広報活動全般に関する自由記述にも「ホ ームページの改善を求める声」が多く見受けられ,
現在のホームページのデザインの工夫や中身の検討 の必要性を感じさせる結果となった。
図1 部局別回答者数 図2 職名別回答者数
60
大学教育実践ジャーナル 創刊号 2003800 700 600 500 400 300 200 100
0 学報 学務部だより Line
もっと簡素化 もっと充実 現状でよい 171
106
454
193 100
158 122
416 398
800 700 600 500 400 300 200 100
0 学報 学務部だより Line
もっと簡素化 もっと充実 現状でよい 150
100
478
159 109
424
144 114
436 毎日1回程度
週に1回程度 ほとんど見ない 13%
60% 27%
図7 愛媛大学ホームページの閲覧頻度について
!
2 大学全体に関わって発行している3つの 広報誌について各広報誌の発行状況は以下のとおりである(表 3)。学報は,大学の諸行事や学内の重要ニュース,
人事異動,学事等について学内向けに発行してい る。もともと官報的な記録誌スタイルだったものを 平成2年からは,カラー写真等を掲載し文章表現も 柔らかくする等,広報誌的な機能を加味した発行ス タイルに変更し現在に至っている。学務部だより は,学生の課外活動等について学生向けに発行して いる。編集担当者の苦労のわりには,冊子が窓口に 数多く残り,あまり学生に読んでもらえていないよ うである。また,学外広報誌
Line
は,平成11年度 から学内外に向けて発行しているが,学内の認知度 を高めるため,平成14年度から大学ホームページに も掲載し現在に至っている。こういった現状を踏ま え,ペーパーレス化の推進や速報性を望む声も多く 見られ,それぞれの発行方法について,経費も含め て検討すべきである。「各広報誌の内容について」は,どれに関しても 約6割が「現状のままでよい」という結果だった。
次いで多かったのが「もっと簡素化する」で,「もっ と充実させる」と回答した人は十数%にとどまった
(図8)。
「各広報誌のレイアウト(デザイン)について」
も,同様に約6割が「現状のままでよい」,次いで 多かったのが「もっと簡素化する」21%で,「もっ と充実させる」と回答した人は15%という結果だっ た(図9)。
「各広報誌の配布範囲について,どの範囲まで配 布すべきですか」について,学報に関しては,「各 講座・係単位に配布すべき」が44%,次いで「教職 員全員に配布すべき」が37%,「窓口等で自由配布」
が19%という結果だった。これに対して,学務部だ よりと
Line
に関しては,全体の約5割の人が「各 講座・係単位に配布すべき」,次いで「窓口等で自 由配布」が約3割,「教職員全員に配布すべき」が 残りの2割という結果だった(図10)。広報誌名 年間発行回数 印刷部数 配布基準
Web
化学 報 12回 2,150 全教職員(常勤) 対応していない 学務部だより 3回 1,100 窓口配布 対応していない
Line
4回 5,000 各講座・係単位 15号(H14.6発行)から対応 図8 各広報誌の内容について図9 各広報誌のレイアウト(デザイン)について
表3 大学が発行する3つの広報誌と Web 化の状況(平成14年10月現在)
61
大学教育実践ジャーナル 創刊号 2003800 700 600 500 400 300 200 100
0 学報 学務部だより Line
窓口配布 各講座・係単位 教職員全員 137
323
268
211
366
132
207
363
136
800 700 600 500 400 300 200 100
0 学報 学務部だより Line
統合 廃止 現状維持 319
36
367
364
44
286
341
38
316
学報・学務部だより 学務部だより・ Line 学報・ Line すべて 46%
15%
18%
21%
反対
賛成(Web化)
賛成(メルマガ)
紙媒体とWEB化両方 21%
44%
17% 18%
現状維持 地域のCM等利用 HPを充実 広報関連企業活用 不必要
17%
1%
16%
43%
23%
図14 学外への広報活動について
「各広報誌の統合についてどのように考えていま すか」について,学報は約5割の人が,「現状のま までよい」と回答しているが,学務部だよりと
Line
に関しては,「統合するべき」と答えた人が,「現状 のままでよい」と答えた人よりも若干上回った。そ れぞれに「廃止するべき」と答えた人も数%見られ た(図11)。「統合するべき」と答えた人にその組合せを選択 してもらった結果,472人から回答を得た。「すべて」
と回答した人が46%,次いで「学報・学務部だより」
の組合せが21%,「学務部だより・
Line
」の組合せ が18%,「学報・Line
」の組合せが15%という結果 だった(図12)。学報の電子化について,「紙媒体を廃止し,電子 化することについてどのようにお考えですか」とい う設問には,「賛成(Web化すべき)」,「賛成(電 子メールで配信)」と答えた人が合わせると65%,「反 対」が18%,「紙媒体と両方とも必要」が17%とい う結果だった(図13)。
自由記述では,ペーパーレス化を希望する声も見 られ,今後,経費の面も含めて検討すべきところで あろう。
!
3 広報活動全般について「学外への広報活動のあり方についてお答え下さ い」との設問に対して,「ホームページを活用し充 実させるべき」と答えた人が43%で一番多く,次い で「地域の民間広報誌(
CM
等)を活用させ,充実 させるべき」が23%,「広報関係企業などに協力し てもらい,充実させるべき」が17%と,充実させる ことに賛成の意見が多く見られた。これに対して,「現状のままでよい」が16%,また,「広報活動は 不必要」とした人は1%だった(図14)。
「各部局単位で行われている広報活動のうち,大 学全体の広報活動として一本化もしくは調整を行う べきだと考えるものはどれですか」との設問につい 図10 各広報誌の配布範囲について
図13 学報の電子化について
図11 各広報誌の統廃合について
図12 広報誌の統廃合の組合せについて(472人中)
62
大学教育実践ジャーナル 創刊号 2003高校回り 学部紹介誌の作成 HPの管理 開放事業等の告知 26%
31%
23%
20%
図15 一本化すべき広報活動について
是非必要 あった方がよい あまり必要ない 必要ない わからない 13%
5%
17%
40%
25%
図16 全学の広報担当組織について
是非必要 あった方がよい あまり必要ない 必要ない わからない 10% 10%
21%
30%
29%
図17 愛媛大学のシンボルマークについて ては,どの活動に対しても全学で一本化もしくは,調 整を行うことを望んでいることがわかった(図15)。
「全学レベルで広報担当組織を作ることについて どうお考えですか」との設問については,「是非必 要」及び「あった方がよい」と回答した人が65%と 過半数を超えた。これに対して,「あまり必要ない」
が17%,「必要ない」が5%,「わからない」と回答 した人は13%だった(図16)。
「イメージ戦略の一環として,学章とは別に本学 の統一したシンボルマークを作成することについ て,どうお考えですか」については,「是非必要」
が10%,「あった方がよい」が29%となった。これ に対して,「あまり必要ない」が30%,「必要ない」
が21%,「わからない」が10%だった。(図17)。
愛媛大学のシンボルマークを必要と感じない理由 について調査した。391人から回答があり,「現状の ままで十分だ」と考える人が210人,「意味がないか ら」が164人,「学部の自主性が損なわれるから」が 17人という結果だった。
!
4 自由記述欄の代表的な意見や要望!「広報誌に関してどのような内容(情報)を期待
しますか」(回答数105名)*大学構成員に法人化や大学改革等の情報及び学長 等大学執行部の考え方を提供し,教職員の意識改 革を促すために有効に活用すべき。
*タイムリーな報道が不可欠。分かりやすい表記で。
*もっと
Web Page
の内容を充実させるべき。入 学願書(大学院)のダウンロード化を図る。*大学が主催するイベントや公開講座等の紹介
*愛学心を高揚させる幅広い内容のもの
*一方的な情報発信ではなく,外部からの声を積極 的に反映できる内容
*各分野における活躍
*学生の励みになるような内容
*もっと大学をアピールすべき
"「広報活動全般に関して改善すべきこと」(回答
数92名)〈広報活動について〉
*法人化後,大学広報は大学戦略の目玉の一つであ る。今後,広報活動は非常に重要
*学長直属の広報局等による積極的な活動の展開。
広報活動は,一本化すべき
*広報のプロを採用し,本学としての広報戦略を確 立すべき。スタッフの充実を図る(教職員の片手 間では効果がない)
*
CM
等の積極的な活用を検討すべき。少々お金が 必要でも広報活動を増やすべき*受け身ではだめ,もっと積極的に
*開放事業等の対象者に的確に情報が届くようにす る
*地味な研究・教育の中にも光るものはあるので,
広範囲にわたって取り上げるべき
*広報活動は,各部局で行うべき
〈印刷物について〉
*電子媒体に変更すべき(各広報誌,年報,紀要等),
ペーパーレス化の推進
63
大学教育実践ジャーナル 創刊号 2003全くない 48%
時々読む 20%
ほとんどない 28%
毎号読む4%
図18 「学務部だより」を読んでいますか
わからない 64%
ややそう思う 19%
あまり思わない 14%
そう思う 3%
図19 「学務部だより」は学生の関心にマッチしていますか
わからない 60%
ややそう思う 23%
あまり思わない 15%
そう思う 2%
図20 「学務部だより」は学生生活に役立つ情報が得られますか
*無駄を省く努力をすべき
*学外向け広報誌については,外注化も視野に入れ 検討し充実すべき
*配布対象に応じた構成内容とし,広報する内容を 厳選すべき
*配布方法を工夫すべき。資源の有効利用を図る
〈ホームページについて〉
*常に最新の情報を掲載すべき。速報性を増す
*わかりやすく親しみやすく統一性のあるデザイン にする。もっと洗練されたものに変更すべき
*動画による配信を取り入れる
!「あなたが思う愛媛大学のイメージについて教え
てください」(回答数138名)〈代表的なもの〉
プラスのイメージ
1.のんびり,温かい,寛容 2.まじめで落ち着いた雰囲気
3.市民が誇りに思う,地域密着型大学 4.四国の大学をリードする
5.世界に向かって伸びていく マイナスのイメージ
1.保守的,封建的,固い 2.建物が老朽化し,汚い 3.地味,暗い
4.後追い的
5.これといって特徴がない
〈希望すること〉
1.構成員が誇りと思える大学
2.個々のパワーを集結すればもっと飛躍できる 3.豊かな自然に恵まれた環境の中で,自由で大
胆な創造性を養ってほしい
2.学生アンケートの結果
!
1 「学務部だより」について「「学務部だより」を読んでいますか」に関しては,
毎号読む,時々読むを合わせると,約4分の1(55 人)の学生が読んでいることになった(図18)。続 く「学生の関心にマッチしているか」,「学生生活に 役立つ情報が得られますか」に関しても,約4分の 1の学生が肯定的な意見だった(図19,20)。残りの
4分の3の学生にとっては,あまり興味のわかない 内容の広報誌だから読まないということなのだろう か。
また,「大学広報誌の編集に参加してみたいです か」という設問に対する回答からは,約10%の学生 から「参加してみたい」という結果が得られた(図 21)。その中でも,「毎号読む」,「時々読む」と回答 した学生に関しては,約20%の学生から「参加して みたい」という結果が得られ,将来的に学生も交え た広報活動を展開する上で非常に頼もしい結果と なった。
64
大学教育実践ジャーナル 創刊号 2003休講情報 ボランティア
情報
学外
アルバイト情報 学内
アルバイト情報
奨学金関係 学内イベント
心と身体の健康 グルメ情報 消費者関連
サークル関連 ショッピング
その他 140
120 100 80 60 40 20 0 人 数
132
50
127
105 98 94
47 40 38 73
36
7
180 160 140 120 100 80 60 40 20
0 友人から 先輩から 教官から 大学の掲示板を見て EWISEを見て 163
58
30
169
54 できれば
参加したい 10%
わからない 41%
参加したくない 47%
ぜひ参加したい 2%
図21 大学広報誌の編集に参加してみたいですか
!
2 学生生活情報について複数回答とした結果,上位から休講情報,学外ア ルバイト情報,学内アルバイト情報,奨学金関係情 報,学内イベント情報と続き,情報として速報性を 求められるものが多かった(図22)。現在発行して いる学務部だよりの発行回数(年3回)や編集のス ケジュール等を考慮すると,掲載することが困難な
情報といえるだろう。これらの情報については,他 の媒体を活用して提供することが望ましく,現在の
EWISE(学生向け電子掲示板)の活用を更に拡充
することで解決できることも多いと思われる。次に、「学生生活の情報はどうやって入手してい ますか」に関しては,7割以上の学生が大学の掲示 板や友人から情報を得ているという結果だった(図 23)。
EWISE
を利用している学生は,まだ2割程 度のようだった。今の状況に関して不便を感じてい るかどうかは,今回調査していないので不明だが,学生に対するサービスの向上という観点からする と,学生生活情報の提供に関して,知りたい情報が 手軽に確実に入手できる方法を今後検討する必要が あるのではないか。
また,その他として具体的に学生生活に役立つ情 報を記入した中には,以下のような回答があった。
・履修案内をわかりやすく・学問に関しての動き
・一人暮らしへのアイデア・留学・国際交流情報
図22 学生生活に役立つ情報とは何ですか
図23 学生生活の情報はどうやって入手していますか
65
大学教育実践ジャーナル 創刊号 2003参加しなかった 88%
参加した 12%
図24 本学の体験入学に参加しましたか
大学説明会 に参加して
3%
大学の広報誌 を見て
13%
大学のHP を見て
20%
入試関連の 雑誌を見て
45%
知人・先輩 から直接
19%
図25 入学する前に本学に関する情報はどうやって入手したか
自分の成績 とマッチ
地元だから 友達が行くから
高校の先生に 勧められて 学びたい分野が
あった なんとなく
学費が安い
図26 本学に入学したきっかけ(動機)は何か
・補講情報・研究室の様子や活動状況・教官の研究 及び研究室の紹介
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3 大学に入学する以前の情報収集について「高校生又は受験生の時,愛媛大学の体験入学に 参加しましたか」に関しては,12%の学生が「参加 した」という結果だった(図24)。これは,ここ何 年か体験入学の参加者が増加し続けているという事 実から見ると意外な結果だった。
「入学する前に本学に関する情報はどうやって入 手したか」に関しては,「入試関連の雑誌」45%,「大 学のホームページを見て」20%,「知人や先輩から 直接得た」19%,「大学の広報誌を見て」13%とい う結果となった(図25)。
「本学に入学したきっかけ(動機)」に関しては,
上位から「学びたい分野があったから」25%,「自 分の成績にマッチしていたから」23%,「学費が安 く親の負担が軽減できるから」21%の3項目に回答 が分散し,これらに次いで多かったのは,「地元だ から」17%と,残りは,「高校の先生に勧められて」,
「なんとなく」,「友達が行くから」という動機の学 生が14%という結果だった(図26)。
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4 「愛媛大学のイメージを一言で記入してく ださい」(回答数90名)プラスのイメージ
1.のんびり,ほのぼの,のびのび,のどか 2.明るいイメージ,雰囲気が良い
3.自由さがある,カリキュラムが斬新
マイナスのイメージ
1.刺激が少ない地方国立大学 2.狭い,古い,小さい 3.特色がない
お わ り に
このように,教職員のアンケート結果と学生のア ンケート結果から,今後,大学として,最新の情報 を幅広く提供することや受験生,在学生,教職員な どの対象者別に必要とする情報を提供することが重 要であるということ,また,地域に向けて,地域社 会が必要とする情報の提供も進めていく上で,愛媛 大学の魅力を広くお知らせし,プラスのイメージを 更に伸ばしていくためにも,充実した広報体制を整 備することが最優先されることがわかった。
また,今後,大学戦略の一つとして広報活動を位 置づけ,活気にあふれ,特色のある愛媛大学の教育 研究活動の展開をアピールするためには,以下の点 を課題としたい。
1)大学ホームページのリニューアル
広報担当者連絡会において早急に提案依頼書等 を作成し,広く学内の関係者及び学生に呼びかけ て本学にふさわしいデザインの業者を選定する。
平成15年4月1日にリニューアルする計画でスケ ジュールを組み,必要な作業にとりかかる。
2)広報誌の発行方法の見直し
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大学教育実践ジャーナル 創刊号 2003発行要領や配布対象者等について広報誌の担当 部署で見直しを図り,ペーパーレス化も視野に入 れたより効果的な発行方法を検討する。
3)充実した学内広報体制の整備
少子化時代を迎え,高校生や高等学校,また,
受験生の保護者へのアピールも必要である。ま た,新聞やテレビ等のメディアを使い,インター ネットの利用等も含めたより効果的な大学広報が 行えるよう,情報の集中化とワンソース&マルチ ユースの手法を取り入れた学内の広報体制につい て,早急に整備できるよう検討する。
アンケートにご協力いただいた教職員,学生のみ なさんありがとうございました。誌面をお借りして お礼申し上げます。
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大学教育実践ジャーナル 創刊号 20031 愛媛大学ホームページについて
[ホームページの閲覧頻度]本学のホームページをどの程度の頻度でご覧になっていますか?
!毎日もしくは2〜3日に一回程度見る "一週間に一回程度見る #ほとんど見ない
2 大学全体に関わって発行している3つの広報誌(学報:教職員向け,学務部だより:学生向け情報誌,
Line:学外向け広報誌)について
#[各広報誌の内容について]上記3誌の内容についてお答えください。
ア 学報 !現状のままでよい "もっと充実させる #もっと簡素化する
イ 学務部だより !現状のままでよい "もっと充実させる #もっと簡素化する
ウ Line !現状のままでよい "もっと充実させる #もっと簡素化する
$
[各広報誌のレイアウト(デザイン)について]上記3誌のレイアウト(デザイン)についてお答えください。ア 学報 !現状のままでよい "もっと充実させる #もっと簡素化する
イ 学務部だより !現状のままでよい "もっと充実させる #もっと簡素化する
ウ Line !現状のままでよい "もっと充実させる #もっと簡素化する
%[各広報誌の配布範囲について]上記3誌をどの範囲にまで配布すべきだとお考えですか。
ア 学報 !教職員全員 "各講座・係単位に1冊 #窓口等で自由配布
イ 学務部だより !教職員全員 "各講座・係単位に1冊 #窓口等で自由配布
ウ Line !教職員全員 "各講座・係単位に1冊 #窓口等で自由配布
&[各広報誌の統合について]上記3誌の統合についてどのようにお考えですか。
ア 学報 !現状のままでよい "廃止するべき #統合するべき
イ 学務部だより !現状のままでよい "廃止するべき #統合するべき
ウ Line !現状のままでよい "廃止するべき #統合するべき
エ 上記の回答の中から「#統合するべき」を選んだ方にお聞きします。統合すればいいと思う組み合せを一つ選んでください。
!アとイ "イとウ #アとウ $すべて
'[学報の電子化について]学級の紙媒体を廃止し,電子化することについてどのようにお考えですか。
!反対(現状の紙媒体で) "賛成(WEB化すべき) #賛成(電子メールで配信)
$紙媒体と電子化(WEB化)の両方とも必要
(
広報誌に関して,どのような内容(情報)を期待しますか。自由に書いてください。3 広報活動全般について
#[学外への広報活動]学外への広報活動のあり方についてお答えください。(複数回答可)
!現状のままでよい "地域の民間広報誌(CM等)も活用させ,充実させるべき
#ホームページを活用し,充実させるべき $広報関係企業などに協力してもらい,充実させるべき %広報活動は不必要
$[広報活動の一本化]各部局単位で行われている広報活動のうち,大学全体の広報活動として一本化も
しくは調整を行うべきだと考えるものはどれですか。(複数回答可)!学部の説明を目的とした高校回り "学部紹介広報誌(パンフレット)の作成 #ホームページの管理
$学部・学科(課程・コース)等で主催する開放事業等の告知
%[全学の広報担当組織]全学レベルで広報担当組織を作ることについてどうお考えですか。
!是非必要だ "あった方よい #あまり必要性を感じない $必要ない %わからない
&[愛媛大学のシンボルマーク]イメージ戦略の一環として,学章とは別に本学の統一したシンボルマー
クを作成することについてどうお考えですか。!是非必要だ "あった方がよい #あまり必要性を感じない $必要ない %わからない
'
設問&で!,"とお答えした方にお聞きします。シンボルマークの必要性を感じない理由は何ですか。!現状のままで十分だ "各学部の自主性が損なわれるから #意味ないから
(
広報活動全般に関して改善すべきことがあれば,自由に書いてください。4 あなたが思う愛媛大学のイメージを教えてください。(自由記述)
ご協力ありがとうございました。
資料1
教職員向けアンケート用紙
教職員の広報に関する意識調査
調査責任部署:総務部企画室
〈回答は,別使にご記入願います。〉
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大学教育実践ジャーナル 創刊号 20031 「学務部だより」について以下の問いに答えてください。
(「学務部だより」は,学内のサークル活動の紹介や学生生活に関する情報を提供する広報誌。
年3回発行し,各学務係窓口等で配布)
!「学務部だより」を読んでいますか。
!毎号読んでいる "時々読んでいる
#ほとんど読んでいない $全く読んだことがない
"「学務部だより」は学生の関心にマッチしていますか。
!そう思う "ややそう思う
#あまり思わない $わからない
#「学務部だより」は学生生活に役立つ情報が得られますか。
!そう思う "ややそう思う
#あまり思わない $わからない
$「学務部だより」などの大学広報誌の編集に参加してみたいですか。
!ぜひ参加したい "できれば参加したい
#参加したくない $わからない
2 学生生活情報について以下の問いに答えてください。
!
学生生活に役立つ情報とは何ですか。(複数回答可)!休講情報 "ボランティア情報 #学外アルバイト情報 $学内アルバイト情報
%奨学金関係情報 &学内イベント情報 '心と身体の健康のための情報 (グルメ情報
)消費者(キャッチセールス被害等の警告情報) *サークル関係情報 +ショッピング情報
,その他(下欄へ具体的に記入してください。)
"
学生生活の情報は主にどうやって入手していますか。(複数回答可)!友人から "先輩から #教官から
$大学の掲示板を見て %EWISE(学生向け電子掲示板)を見て
3 大学に入学する以前の情報収集について以下の質問に答えてください。
!
高校生又は受験生の時,愛媛大学の体験入学に参加しましたか。!参加した "参加しなかった
"
入学する前に愛媛大学に関する情報はどうやって入手しましたか。(複数回答可)!大学のHPを見て "入試関連の雑誌を見て #大学の広報誌を見て
$高校で行われた出張講義(大学説明会)に参加して %知人・先輩から直接聞いて
#
愛媛大学に入学したきっかけ(動機)を教えてください。(複数回答可)!地元だから "友達が行くから #高校の先生に勧められたから
$学びたい分野があったから %自分の成績とマッチしていたから
&学費が安く,親の負担が軽減できるから 'なんとなく
4 愛媛大学のイメージを一言で記入してください。(自由記述) ご協力ありがとうございました。
〈総務部企画室〉
資料2
学生向けアンケート用紙
愛媛大学学生の広報に関する意識調査
〈回答は,別紙にご記入願います。〉
学部等( ) 学年を記入してください( 年) 男 女
研究科等( )