-2006年度調査結果-
化学生物総合管理 第3巻第2号 (2007.12) 95-116頁
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化学物質総合管理に関する企業活動評価(企業別)
-2006年度調査結果-
Survey and evaluation on each corporate activity for the integrated chemicals management systems in 2006
神園麻子*)、窪田清宏*)、結城命夫**)、増田優**)
Asako Kamizono ,Kiyohiro Kubota, Michio Yuki, Masaru Masuda
要旨:化学物質総合管理に関する企業の自主的な改善活動の促進に資するため、化学物質総 合管理に係る企業活動の評価指標の開発を行なっている。評価指標は、リスク原則に基づく 化学物質総合管理の基本体系に基づき、横軸にハザード評価、曝露評価、リスク評価、リス ク管理の4つの評価要素を、縦軸にScience軸(科学的基盤に関する軸)、Capacity軸(人 材・組織の能力に関する軸)、Performance軸(活動の実績及び取引関係者との連携や社会 への情報公開の実施状況に関する軸)の 3 つの評価軸を配した枠組みとなっている。評価 指標に基づきアンケート方式で行った2006年度調査結果から各企業が取り組むべき具体的 な課題を明らかにすることを目的として、代表的な業種から選択した数企業について企業別 に評価を実施した。この結果、各企業の特徴と課題が明らかとなり、さらには具体的な改善 方法の示唆を得ることができた。このことから、本評価指標は、企業が化学物質総合管理の 状況を自己診断するために活用可能であり、自主的な改善活動に資するものであることが検 証された。
キーワード:化学物質総合管理、総合管理原則、SAICM、企業活動評価、SCP軸、サイエ ンス軸、キャパシティ軸、パフォーマンス軸
Abstract: We developed an evaluation indicator regarding the integrated chemicals management aiming at promoting voluntary chemicals management by corporations.
The indicator consists of four longitudinal axes (evaluation elements, i.e. hazard assessment, exposure assessment, risk assessment and risk management) and three horizontal axes (SCP axes, i.e. Science axis for science basis, Capacity axis for the ability of personnel and organization, and Performance axis for the degree of achievement and situation of cooperation with clients, and/or information disclosure to society), which are based on general framework of risk-based management system. We analyzed results of a questionnaire survey carried out in 2006 according to the evaluation indicator. Some corporations were analyzed to clarify specific problems for each one. As a result, features and problems of each corporation were clarified and practical measures for improvement were indicated. It is concluded that the evaluation indicator is quite useful for corporations to self-check their management conditions of chemicals. Consequently, it is expected to contribute voluntary improvement activities by corporations.
Key words:Integrated chemicals management systems, Risk basis, SAICM ,evaluation of corporate activity , SCP axes , Science axis, Capacity axis, Performance axis
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1. はじめに
1.1 化学物質総合管理に係る企業活動の評価指標
化学物質総合管理の体系は、1992年の国連環境開発会議でのアジェンダ21第19章「化学物 質の適正管理」の採択を契機に各機関で構築が進められている。2006年の国際化学物質管理会 議(ICCM)で「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ(SAICM)1」が採択される など、国際的な管理体系の整備も進んでおり、企業による自主的な化学物質管理の重要性はま すます高まっている。こうした中著者らは、企業における化学物質総合管理に関する自主的な 改善活動を促進することを目指して、化学物質総合管理に係る企業活動の評価指標の開発を行 っている。
評価指標は、化学物質総合管理の基本体 系(図1)を基にし、横軸に4つの評価要 素、縦軸に3つの評価軸を配したマトリッ クスの枠組みになっている(表1)。横軸は
「ハザード評価(H)」、「曝露評価(E)」、「リ スク評価(R)」、「リスク管理(RM)」の4 つ の評価要素であり、縦軸はScience軸(科学 的基盤の軸)、Capacity軸(人材・組織の能 力の軸)、Performance 軸(活動の実績およ び取引関係者との連携や社会への情報公 開の実施状況に関する軸)の 3 つの評価軸
(SCP軸)から成る。さらに、配慮すべき 管理の視点として、「環境保全の視点」だ けでなく、「労働安全衛生の視点」、「製品 安全の視点」を含めている。
表 1 企業活動評価のための評価指標の基本的枠組み
H E R RM
ハザード評価 曝露評価 リスク評価 リスク管理
1 量
Science軸 2 質
3 方法論
1 人材
2 組織
1 活動の状況/
結果の水準 Performance
軸 2
取引関係者 への配慮
3 社会への配慮 評価軸 (評価の視点)
Capacity軸
評 価 要 素
1国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ(SAICM;Strategic Approach to International Chemicals Management):2020 年までに化学物質が健康や環境への影響を最小とする方法で生産・使用されるようにすることを 目標とし、科学的なリスク評価に基づくリスク削減、予防的アプローチ、有害化学物質に関する情報の収集と提供、
各国における化学物質管理体制の整備、途上国に対する技術協力の推進などを進めることを定めたもの。2006 年 2 月にドバイで開催された国際化学物質管理会議(ICCM)において、SAICM を構成する「ハイレベル宣言」(ドバイ宣 言)と「包括的方針戦略」が採択され、これに関するガイダンス文書として「世界行動計画」が取りまとめられた。
(http://www.chem.unep.ch/ICCM/meeting_docs/default.htm)
データ・情報の整備
(ハザード、使用・取扱、評価書・指針、法規制、技術)
ハザード評価
(分類、量-反応評価)
曝露評価
(作業者、消費者、環境生物等)
リスク評価
(直接影響、間接影響) リスク管理
(事業、社会)
ハザード コミュニケーション
(GHS、SDS等)
曝露 コミュニケーション
(曝露シナリオ書)
リスクコミュニケーション
(取扱注意書、リスク評価書)
管理コミュニケーション
(環境報告書、CSRレポート等)
データ・情報の整備
(ハザード、使用・取扱、評価書・指針、法規制、技術)
ハザード評価
(分類、量-反応評価)
曝露評価
(作業者、消費者、環境生物等)
リスク評価
(直接影響、間接影響) リスク管理
(事業、社会)
ハザード コミュニケーション
(GHS、SDS等)
曝露 コミュニケーション
(曝露シナリオ書)
リスクコミュニケーション
(取扱注意書、リスク評価書)
管理コミュニケーション
(環境報告書、CSRレポート等)
図1 化学物質総合管理の基本体系
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1.2 2006年度調査の概要 1.2.1 アンケート調査
評価指標に基づき行った2006年度調査では、東証一部上場のすべての業種(メーカー全般、
流通、小売等の業態のみならず、銀行、証券、保険、その他金融等及び不動産も含む)の企業 を対象にアンケート調査を実施し、197 社から有効な回答が得られた。アンケートの設問は評 価指標の基本的枠組みに従った評価項目ごとに設定し、各設問への回答は自主的な化学物質管 理活動の度合いが高いものから低いものまでの5つの選択肢から選択する方式とした。表2に 各評価項目の設問数と評価の視点を示す。
1.2.2 調査結果の集計
各設問につき法令を超えて実施している活動、自主管理の考え方に立脚した活動、自らが実 際に行った活動、国際的に通用する水準の活動をプラスに評価することとして、5 点評価法で 点数配分を行い、320点満点として評価点をつけた。
さらに、満点を 100として指数化し、これを総合到達度とした。総合到達度以外に、各評価
要素(H, E, R, RM)と各評価軸(SCP軸)とを掛け合わせた12の項目別の到達度も算出した。
表 2 各評価項目の設問数と評価の視点
評価要素 評価軸 評価の視点
ハザード評価 曝露評価 リスク評価 リスク管理 評価の視点の内容例
2 2 2 2 物質等の広さ
量 1 1 1 1 項目等の広さ
1 1 1 1 知見等の正確さ
質 1 1 1 1 知見等の新しさ
Science軸
方法論 1 1 1 1 方法論の適切さ
1 1 1 1 担当者の専門性の高さ
人材 2 2 2 2 構成員全体の理解度
1 1 1 1 情報の取得・評価体制の充実度
1 1 1 1 情報の活用体制の充実度
Capacity軸
組織
1 1 1 1 経営トップの関与
活動の状況/
結果の水準 2 2 2 2 評価書等の完成度
取引関係者へ
の配慮 1 1 1 1 取引関係者との協調・連携度
Performance 軸
社会への配慮 1 1 1 1 社会への公開度
設問数 合計 16 16 16 16
点数 小計 80 80 80 80
総点数 320
1.2.3 調査結果の解析
集計結果をもとに調査結果の解析を行った。総合到達度については業種別、企業別の状況を まとめ、全体的な傾向を解析した。さらに評価項目ごとの到達度を順位グループ、業種間、業 種内上位企業と下位企業で比較し、特徴を明らかにした。これらの解析の結果、企業の全体的 な化学物質総合管理状況について、「化学物質総合管理に関する企業活動評価(概要)-2006 年度 調査結果-(窪田他, 2007)において以下の点を指摘しており、併せて参照されたい。
①業種毎の差が大きく、化学産業を筆頭に化学物質を原材料・製品として取り扱う業種の得点 が高いことが調査からも裏付けされた。運輸系、情報・通信、金融・保険、サービスなど、化 学物質を原材料として取り扱っていない業種の到達度は低い傾向がある。
②同一業種内でのばらつきも非常に大きく、各業種とも化学物質総合管理の取組みに企業毎の 大きなばらつきが認められた。
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③Performance 軸に関して、特に曝露評価とリスク評価の到達度が低く、曝露評価書あるいは リスク評価書の作成に関しての到達度が低い結果となった。曝露評価、リスク評価はハザード 評価に比べて認知度が低く、取引関係者間での曝露やリスクに関する情報のやり取りも活発で はない様子が伺えた。また、リスク管理についての社会とのコミュニケーションの実態は、多 くの企業は環境報告書やCSRレポートの公開に留まっており、双方向のコミュニケーション にはまだ至っていない。
④回答企業数の多い化学、電気・電子及び機械系についてそれぞれの上位と下位の企業を比較 した結果、それぞれの業種で上位と下位の項目別の到達度に特徴が認められた。また、
Performance軸の各設問に対する業種別の比較でも、差が認められた。
1.3 2006年度調査結果のさらなる解析
2006年度調査結果の全体的な解析から、到達度の上位グループと下位グループあるいは業種 別の特徴が明らかとなった。さらに企業別に比較を行なうことで、より具体的な取り組むべき 課題が明らかになるとともに、各企業の化学物質総合管理に関する日々の改善活動に資するも のと考えられる。
そこで筆者らは、各企業が取り組むべき具体的な課題を明らかにすることを目的として、数 社について調査結果を詳細に解析したので、以下に結果を報告する。
2. 企業別評価 2.1 方法
2.1.1 評価データ
評価には、1.2に概要を示した2006年度調査結果及び解析結果を用いた。
2.1.2 評価対象企業
2006年度調査結果で有効回答が得られた197社の内訳を表3に示す。
今回の評価対象として、回答数の多かった上位3業種(化学、電気・電子、機械)と、最近、
安全性をめぐる様々な事案が指摘されており一般市民の関心も高い食品業種から、総合到達度 が各業種において中位の企業を選定した。さらに回答数の多かった化学については、中位企業 より上位にある2社と中位企業より下位にある1社についても評価対象として、同業種内の比 較を行った。業種別総合到達度の分布と評価対象企業の関連を図2に示す。
表3 回答197社の内訳
業種 回答数 業種 回答数 業種 回答数 業種 回答数
鉱業 1 医薬品 7 機械 16 金融・保険 6
建設 8 石油・石炭製品 2 輸送用機器 8 不動産 2
食品 7 ガラス・土石製品 5 精密機器 3 陸運、海運、空運 7 繊維 4 鉄鋼 3 電気・電子 38 情報・通信 4 パルプ・紙 4 非鉄金属 5 その他製品 6 電力・ガス 8 化学 35 金属製品 5 商業 10 サービス 3
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図2 業種別総合到達度の分布と評価対象企業
2.1.3 評価方法
評価対象企業について、2006 年度調査結果から得られた総合到達度、項目別到達度(各評価 要素(H, E, R, RM)と各評価軸(SCP軸)とを掛け合わせた12の項目別の到達度)、事項別到達度
(各評価要素(H, E, R, RM)と各評価軸(SCP軸)を構成する13の評価の視点とを掛け合わせた 52の事項別の到達度)をもとに、以下のステップで評価を行った。
【ステップ1:全体的な位置付けと特徴の把握】
項目別到達度を項目別評価結果の詳細表に埋めて、総合到達度と項目別到達度の特徴を把 握する。また、この結果をレーダーチャートで表し、評価対象企業と全業種及び同業種の平 均チャートとを比較することにより、評価対象企業の全体的な位置付けと特徴を把握する。
【ステップ2:項目別到達度の高低の要因の把握】
事項別到達度の一覧を作成する。ステップ1 において特徴として挙げた項目を中心に、各 事項の到達度を確認し、項目別到達度の高低の要因となった事項を洗い出す。さらに、具体 的な設問内容とその回答を確認することにより、評価対象企業の化学物質管理の特徴をより 詳細に把握する。
【ステップ3:評価結果のまとめ】
ステップ 1、2 の結果を「評価結果から示唆されること」としてまとめる。また、必要に 応じて、評価対象企業の化学物質管理の改善方法を提案する。
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
到達度(%) 化学 ガラス
・ 土石
製品 電気・電子 医薬品
石油
・ 石炭製
品
・
鉱業 不動産 その他製品 建設業 鉄・非鉄 繊維
・ パル
プ
・ 紙
金属製品 機械系 電力
・ ガス
商業 食品 運輸系 情報
・ 通信
金融
・ 保険 I-C
サービス
I-1 I+2
I+1
Ⅱ-C
Ⅲ-C
Ⅳ-C
Ⅰ-C:化学の中位企業、Ⅰ+1:化学の中上位企業、Ⅰ+2:化学の上位企業、Ⅰ-1:化学の下位企業
Ⅱ-C:電気・電子の中位企業、Ⅲ-C:機械の中位企業、Ⅳ-C:食品の中位企業
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2.2 企業別評価結果
Ⅰ. 化学業種の中位企業(I―C社)
(1)全体的な位置付けと特徴
表4にI-C社の項目別到達度を示す。また、図3にI-C社の項目別到達度及び全業種と化学 業種の平均項目別到達度をレーダーチャートで示す。
表 4より項目別到達度のうち、Performance 軸のハザード評価の到達度が高く、Science 軸 の曝露評価の到達度が最も低い。また図 3 から、いずれの項目の到達度も全業種の平均到達度 より高い。化学の平均到達度と比較すると、Science軸のハザード評価、曝露評価及びCapacity 軸のハザード評価の到達度が低い一方、Performance 軸についてはハザード評価、曝露評価、
リスク評価、リスク管理のいずれの要素も化学の平均を上回っている。全体として比較的バラ ンスがよい。
表4 項目別到達度(I-C社)
図3 項目別到達度チャート(Ⅰ-C社)
0 20 40 60 80 100H-S
E-S R-S
RM-S
H-C E-C R-C RM-C H-P E-P
R-P RM-P
Ⅰ-C社 化学35社平均 有効回答197社平均
(2)項目別到達度の高低の要因
次に、事項別到達度の一覧を表5 に示す。表中の色分けが濃いほど到達度が高く、評価が高 いことを示す。
表5 事項別到達度(I-C社)
評価要素 評価軸 ハ サ ゙ ー ト ゙
評価(H)
曝 露 評 価(E)
リ ス ク 評 価(R)
リスク管理
(RM)
合計 量
質 Science 軸
方法論
60 50 63 63 59
人材 Capacity
軸 組織 67 67 63 60 64
活 動 の 状 況/ 結果の水準 取引関係者へ の配慮 Perform
ance軸
社会への配慮
80 55 65 55 64
合計 68 58 64 60 62
評価要素
評価軸 H E R RM
物質の広さ 80 物質、範囲の広さ 70 物質、範囲の広さ 80 物質、範囲の広さ 80 量
項目の広さ 60 視点の広さ 20 評価の広さ 60 管理の広さ 60 科 学 的 知 見 の 正 確
さ
40 曝露情報の正確さ 60 評価の正確さ 40 管理内容の適切さ 60 質
科 学 的 知 見 の 新 し さ
60 情報の状況変化へ の対応
40 評価の見直し 60 管理内容の見直し 40 S
軸
方法論 方法論の適切さ 40 方法論の適切さ 40 方法論の適切さ 60 方法論の適切さ 60 担 当 者 の 専 門 性 の
高さ
60 担当者の専門性の 高さ
40 担当者の専門性の 高さ
40 担当者の専門性の 高さ
20 人材
構 成 員 全 体 の 理 解 度
50 構成員全体の理解 度
60 構成員全体の理解 度
50 構成員全体の理解 度
60 情報の取得・評価体
制の充実度
60 情報の取得・評価 体制の充実度
60 情報の取得・評価 体制の充実度
60 情報の取得・評価 体制の充実度
80 情 報 活 用 体 制 の 充
実度
100 情報活用体制の充 実度
100 情報活用体制の充 実度
100 情報活用体制の充 実度
60 C
軸
組織
経営トップの関与 80 経営トップの関与 80 経営トップの関与 80 経営トップの関与 80 活動の状況/
結果の水準
GHS、MSDS など の完成度
90 曝露シナリオ文書 の完成度
50 リスク評価書の完 成度
70 管理計画・削減計画の完 成度・リスク管理の状況
70 取 引 関 係 者
への配慮
取 引 関 係 者 と の 協 調・連携度
60 取引関係者との協 調・連携度
80 取引関係者との協 調・連携度
40 取引関係者との協 調・連携度
40 P
軸
社 会 へ の 配 慮
社会への公開度 80 社会への公開度 40 社会への公開度 80 社会への公開度 40
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表5より、Performance軸のハザード評価の到達度が高い要因として、GHSやMSDSなど の完成度の高さ、社会への公開度が挙げられる。また、Science軸の曝露評価の到達度が低い要 因として、特に視点の広さが不足していることが挙げられる。同時に、曝露評価のPerformance 軸に関して、社会への公開度が不足している。その他では、リスク管理の担当者の専門性に関 する設問で到達度が低い。
上記の特徴的な項目を中心に、具体的な設問内容とその回答の確認を行なった。注目点の設 問内容とその回答を以下に示す。
(3)評価結果のまとめ
全体的には、各評価項目のバランスが比較的とれており、ハザード評価、曝露評価に基づく リスク評価及びリスク管理を行うための科学的基盤、人材・組織的基盤が構築されつつある。
特にハザード評価に関しては、高い水準で実施されている。
今後の課題としては曝露評価の視点の広さが挙げられる。特に、消費者、一般市民、環境へ の影響まで対象を広げて評価を行なうことが望まれる。また、曝露評価、リスク評価、リスク 管理に関して、更なる人材育成が望まれる。
H-P-1 有害性 P 軸 1.実施/結果 活動の実施状況、実施・結果の水準
Q:SDSの発行対象はどの範囲ですか?
□全ての製品及び試作品
■全ての製品と主要な試作品
□主要な製品及び試作品
□主要な製品
□法的に発行義務がある化学物質を含有する製品 E-S-1-ロ 曝露 S 軸 1.量 ロ.対象項目の広さ Q:曝露評価をいかなる視点で行なっていますか?
□環境中生物への影響の防止まで
□直接の消費者ではない一般市民への健康影響の防止まで
□最終消費者の健康障害防止まで
□工場周辺の住民の健康障害の防止まで
■自社従業員の取扱い段階での健康障害の防止のみ
RM-C-1-イ リスク管理 C 軸 1.人材 イ.担当者の専門性の高さ
Q:担当者はリスク管理について、どの程度の専門的能力を持っていますか?
□リスク管理計画の立案、報告書の作成に加え、社会とコミュニケーション等ができる
□リスク管理計画の立案、報告書の作成に加え、取引相手とコミュニケーションができる
□リスク管理計画や削減計画の立案ができる
□リスク管理報告書の作成ができる
■リスク管理データの収集と整理ができる
H-P-1 有害性 P 軸 1.実施/結果 活動の実施状況、実施・結果の水準
Q:GHS分類と表示をどの程度進めていますか?
■全ての製品
□75%の製品
□50%の製品
□25%の製品
□特に何も行っていない
E-P-3 曝露 P 軸 3.社会への配慮 社会への公開度
Q:市民等の第三者から、曝露評価書及びその根拠となる情報の提供 を求められた場合、どのように対応していますか?
□常時、誰に対しても公開している
□求めが有れば、誰に対しても提供する
□場合に応じて提供する
■PRTRデータを除いては取引関係者以外には提供しない
□提供の体制が整っていない
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Ⅱ. 化学業種の中上位企業(I+1社)
(1)全体的な位置付けと特徴
表6にⅠ+1社の項目別到達度を示す。また、図4 にⅠ+1社の項目別到達度及び全業種と化 学業種の平均項目別到達度をレーダーチャートで示す。
表6よりScience軸及びCapacity軸は全体的に高い到達度を示しており、評価要素ごとのば
らつきも少ない。Performance軸は全体的に到達度が低い。図4より、この傾向は全業種及び 化学の平均においてみられる傾向と一致しているが、その落差が相対的に大きい。
表6 項目別到達度(Ⅰ+1社)
図4 項目別到達度チャート(Ⅰ+1社)
0 20 40 60 80 100H-S
E-S R-S
RM-S
H-C E-C R-C RM-C H-P E-P
R-P RM-P
Ⅰ+1社 化学35社平均 有効回答197社平均
(2)項目別到達度の高低の要因の解析
次に、事項別到達度の一覧を表7 に示す。表中の色分けは、色が濃いほど到達度が高く、評 価が高いことを示す。
表7 事項別到達度(Ⅰ+1社)
評価要素 評価軸 ハ サ ゙ ー ト ゙
評価(H)
曝 露 評 価(E)
リ ス ク 評 価(R)
リスク管理
(RM)
合計 量
質 Science 軸
方法論
70 73 83 80 77
人材 Capacity
軸 組織 90 73 77 70 78
活 動 の 状 況/ 結果の水準 取引関係者へ の配慮 Perform
ance軸
社会への配慮
55 45 45 50 49
合計 74 66 71 69 70
評価要素
評価軸 H E R RM
物質の広さ 70 物質、範囲の広さ 80 物質、範囲の広さ 80 物質、範囲の広さ 80 量
項目の広さ 60 視点の広さ 100 評価の広さ 100 管理の広さ 100 科 学 的 知 見 の 正 確
さ
80 曝露情報の正確さ 60 評価の正確さ 100 管理内容の適切さ 100 質
科学的知見の新し さ
60 情報の状況変化へ の対応
40 評価の見直し 60 管理内容の見直し 60 S
軸
方法論 方法論の適切さ 80 方法論の適切さ 80 方法論の適切さ 80 方法論の適切さ 60 担当者の専門性の
高さ
100 担当者の専門性の 高さ
80 担当者の専門性の 高さ
80 担当者の専門性の 高さ
100 人材
構成員全体の理解 度
70 構成員全体の理解 度
60 構成員全体の理解 度
60 構成員全体の理解 度
60 情報の取得・評価
体制の充実度
100 情報の取得・評価 体制の充実度
100 情報の取得・評価 体制の充実度
100 情報の取得・評価 体制の充実度
80 情報活用体制の充
実度
100 情報活用体制の充 実度
40 情報活用体制の充 実度
60 情報活用体制の充 実度
60 C
軸
組織
経営トップの関与 100 経営トップの関与 100 経営トップの関与 100 経営トップの関与 60 活動の状況/
結果の水準
GHS、MSDSなど の完成度
50 曝露シナリオ文書 の完成度
40 リスク評価書の完 成度
40 管理計画・削減計画の完 成度・リスク管理の状況
50 取 引 関 係 者
への配慮
取引関係者との協 調・連携度
60 取引関係者との協 調・連携度
40 取引関係者との協 調・連携度
40 取引関係者との協 調・連携度
40 P
軸
社 会 へ の 配 慮
社会への公開度 60 社会への公開度 60 社会への公開度 60 社会への公開度 60
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表7より、Science軸の到達度が高い要因として、特に曝露評価、リスク評価、リスク管理の 広さが挙げられる。また、Capacity軸の到達度が高い要因として、担当者の専門性、情報の取 得・評価体制、情報活用体制、経営トップの関与に関する到達度が高いことが挙げられる。一
方、Performance 軸の到達度が低い要因として、特に曝露シナリオ文書及びリスク評価書の完
成度、取引関係者との協調・連携に関する到達度が低いことが挙げられる。
上記の特徴的な項目を中心に、具体的な設問内容とその回答の確認を行なった。注目点の設 問内容とその回答を以下に示す。
(3)評価結果のまとめ
全体的な到達度が高く、科学的基盤、人的・組織的基盤の水準は高い。特にハザード評価 に関する組織能力が高い。全体のバランスから、パフォーマンス軸の到達度が相対的に低い 傾向があり、活動の結果や取引関係者への配慮といったパフォーマンスに、科学的知見の蓄 積や高い人材・組織力を活かしきれていない。
評価要素のうち到達度の低かった曝露評価については、曝露情報のデータベース化と定期的 な更新を実施することにより、水準を向上させることができる。また、パフォーマンス軸の到 達度を向上させるため、取引先と連携した曝露評価、リスク評価体制の強化が望まれる。
H-C-1-イ 有害性 C 軸 1.人材 イ.担当者の専門性の高さ
Q:担当者は有害性評価について、どの程度の専門的能力を持っていますか?
■国際機関に提出する有害性評価書を作成できる
□国内機関に提出する有害性評価書を作成でき、かつ説明できる
□一定の範囲内で有害性を評価することができる
□有害性評書を理解できる
□社内に専門的能力を持った担当者はいない
R-P-1 リスク評価 P 軸 1.実施/結果 活動の実施状況、実施結果の水準 Q:リスク評価書の作成はどの範囲ですか?
□ライフサイクル全般について作成している
□販売先に関しても作成している
□協力会社についても作成している
■自社の事業所については作成している
□作成していない
R-S-1-ロ リスク評価 S 軸 1.量 ロ.対象範囲の広さ Q:リスク評価に関する情報を、ライフサイクルのどの段階まで 把握していますか?
■環境まで
□最終消費者まで
□取引先まで
□自社の範囲
□法令上把握が義務付けられている事項
R-S-1-ロ リスク評価 S 軸 1.量 ロ.対象範囲の広さ
Q:リスク評価のために、過去の事例や他の類似例の収集をどの程度行ってい ますか?
■国外の情報も集めている
□国内の情報を集めている
□社内における事例を広く収集している
□国内法に関する事例のみ収集している
□特に収集していない
H-C-2-イ 有害性 C 軸 2.組織 イ.評価体制の充実度 Q:有害性評価を行う社内の組織体制について伺います
■専門部署に加え、有害性評価に関する研究所等の組織がある
□専門部署がある
□企画・開発部門が必要な時に行う
□生産や販売の部門が行う
□特に決めていない
H-C-2-ロ 有害性 C 軸 2.組織 ロ.情報の活用体制の充実度 Q:有害性評価に関わる情報の活用体制について伺います
■社内の情報は一元的にデータベース化され、どの部門からもアクセスできる
□社内の情報は一元化されているが、データベース化まではできていない
□各部門ごとにデータベース化している
□データベース化せずに、各部門で保存している
□特に決めていない E-P-2 曝露 P 軸 3.取引関係者への配慮 取引関係者と協調・連携度
Q:自社製品に関連して、販売先からどのように曝露情報の提供を受けていますか?
□主要な製品について定期的かつ変更があった際に、提供を受けている
□主要な製品について定期的に提供を受けている
□主要な製品について変更があった際に提供を受けている
■主要な製品の一部については、提供を受けている
□提供を受けていない
R-P-1 リスク評価 P 軸 1.実施/結果 活動の実施状況、実施結果の水準
□全ての製品について作成済みである
□主要な製品について作成済みである
□法的に義務がある化学物質を含有する製品について作成済み
■法的に義務がある化学物質を含有する製品について作成中
□特に決めていない
-2006年度調査結果-
化学生物総合管理 第3巻第2号 (2007.12) 95-116頁
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Ⅲ. 化学業種の上位企業(I+2社)
(1)全体的な位置付けと特徴
表8にⅠ+2社の項目別到達度を示す。また、図5 にⅠ+2社の項目別到達度及び全業種と化 学業種の平均項目別到達度をレーダーチャートで示す。
表8よりいずれの項目の到達度も非常に高く、特にCapacity軸に関しては各評価要素とも到 達度100である。このような中でPerformance軸のハザード評価と曝露評価は、相対的に到達 度が低い。また図 5 より、いずれの項目においても全業種及び化学の平均を大きく上回ってい る。ほぼ円形のレーダーチャートとなっており、非常によくバランスがとれている。化学の平
均ではPerformance軸のうちハザード評価の到達度が最も高い傾向にあるのに対し、この項目
の達成度が相対的に低い傾向にあるのは特徴的である。
表8 項目別到達度(Ⅰ+2社)
図5 項目別到達度チャート(Ⅰ+2社)
0 20 40 60 80 100H-S
E-S R-S
RM-S
H-C E-C R-C RM-C H-P E-P
R-P RM-P
Ⅰ+2社 化学35社平均 有効回答197社平均
(2)項目別到達度の高低の要因の解析
次に、事項別到達度の一覧を表9 に示す。表中の色分けは、色が濃いほど到達度が高く、評 価が高いことを示す。
表9 事項別到達度(Ⅰ+2社)
評価要素
評価軸 H E R RM
物質の広さ 100 物質、範囲の広さ 100 物質、範囲の広さ 100 物質、範囲の広さ 100 量
項目の広さ 60 視点の広さ 100 評価の広さ 100 管理の広さ 100 科学的知見の正確
さ
100 曝露情報の正確さ 100 評価の正確さ 100 管理内容の適切さ 100 質
科学的知見の新し さ
100 情報の状況変化へ の対応
100 評価の見直し 100 管理内容の見直し 100 S
軸
方法論 方法論の適切さ 100 方法論の適切さ 100 方法論の適切さ 100 方法論の適切さ 100 担当者の専門性の
高さ
100 担当者の専門性の 高さ
100 担当者の専門性の 高さ
100 担当者の専門性の 高さ
100 人材
構成員全体の理解 度
100 構成員全体の理解 度
100 構成員全体の理解 度
100 構成員全体の理解 度
100 情報の取得・評価
体制の充実度
100 情報の取得・評価 体制の充実度
100 情報の取得・評価 体制の充実度
100 情報の取得・評価 体制の充実度
100 情報活用体制の充
実度
100 情報活用体制の充 実度
100 情報活用体制の充 実度
100 情報活用体制の充 実度
100 C
軸
組織
経営トップの関与 100 経営トップの関与 100 経営トップの関与 100 経営トップの関与 100 活 動 の 状 況/
結果の水準
GHS、MSDSなど の完成度
70 曝露シナリオ文書 の完成度
100 リスク評価書の完 成度
100 管理計画・削減計画の完 成度・リスク管理の状況
100 取 引 関 係 者
への配慮
取引関係者との協 調・連携度
100 取引関係者との協 調・連携度
60 取引関係者との協 調・連携度
100 取引関係者との協 調・連携度
100 P
軸
社 会 へ の 配 慮
社会への公開度 80 社会への公開度 80 社会への公開度 80 社会への公開度 100 評価要素
評価軸 ハザード評 価(H)
曝露評 価(E)
リ ス ク 評 価(R)
リスク管理
(RM)
合計 量
質 Science 軸
方法論
93 100 100 100 98
人材 Capacity
軸 組織 100 100 100 100 100
活 動 の 状 況/ 結果の水準 取引関係者へ の配慮 Perform
ance軸
社会への配慮
80 85 95 100 90
合計 93 96 99 100 97
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連絡先:〒112-0004 文京区後楽 1-4-25 (CERI内) E-mail: [email protected] 受付日:2007年12月6日 受理日:2007年12月25日
表9からわかる通り、ほとんどの事項の到達度が100である。相対的に到達度が低い項目と しては、ハザード評価における項目の広さ、GHS や MSDS などの完成度と曝露評価における 取引関係者との協調・連携度が挙げられる。
上記の特徴的な項目を中心に、具体的な設問内容とその回答の確認を行なった。ほとんどの 事項の到達度が100であるため、ここでは到達度の低い設問のみを以下に示す。
(3)評価結果のまとめ
各評価項目とも非常に到達度が高くバランスがとれており、望ましい化学物質総合管理を 実践している。
今後、ハザード評価の項目を広げ、曝露情報の収集に関して取引先との連携を高めることに より、国際的にも高い水準での化学物質総合管理を維持、推進できる。
H-S-1-ロ 有害性 S 軸 1.量 ロ.対象項目の広さ Q:有害性情報の収集項目の範囲はどこまでですか?
□GHSが定めている項目の範囲を超えて収集
□GHSが定めている項目を全て収集
□安衛法、化審法等の法律の範囲を超えて収集
□安衛法、化審法等の法律で要求されている範囲
□それ以下
H-P-1 有害性 P 軸 1.実施/結果 活動の実施状況、実施・結果の水準
Q:SDSの発行対象はどの範囲ですか?
■全ての製品及び試作品
□全ての製品と主要な試作品
□主要な製品及び試作品
□主要な製品
□法的に発行義務がある化学物質を含有する製品
H-P-1 有害性 P 軸 1.実施/結果 活動の実施状況、実施・結果の水準
Q:GHS分類と表示をどの程度進めていますか?
□全ての製品
□75%の製品
□50%の製品
■25%の製品
□特に何も行っていない E-P-2 曝露 P 軸 3.取引関係者への配慮 取引関係者と協調・連携度
Q:自社製品に関連して、販売先からどのように曝露情報の提供を受けていますか?
□主要な製品について定期的かつ変更があった際に、提供を受けている
□主要な製品について定期的に提供を受けている
■主要な製品について変更があった際に提供を受けている
□主要な製品の一部については、提供を受けている
□提供を受けていない
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Ⅳ. 化学業種の下位企業(I―1社)
(1)全体的な位置付けと特徴
表10にⅠ-1社の項目別到達度を示す。また、図6にⅠ-1社の項目別到達度及び全業種と化 学業種の平均項目別到達度をレーダーチャートで示す。
表10よりCapacity軸のハザード評価の到達度が高い一方、リスク評価の到達度は極端に低
い。また図6より、全体のバランスに著しく欠けており、ハザード評価の到達度はScience軸、
Capacity軸、Performance軸のいずれにおいても化学の平均水準であるのに対して、リスク評
価の到達度はいずれの評価軸についても大きく下回っている。
表10 項目別到達度(Ⅰ-1社)
図6 項目別到達度チャート(Ⅰ-1社)
0 20 40 60 80 100H-S
E-S R-S
RM-S
H-C E-C R-C RM-C H-P E-P
R-P RM-P
Ⅰ-1社 化学35社平均 有効回答197社平均
(2)項目別到達度の高低の要因の解析
次に、事項別到達度の一覧を表11に示す。表中の色分けは、色が濃いほど到達度が高く、評 価が高いことを示す。色付けされていない項目は無回答であったことを示す。
表11 事項別到達度(Ⅰ-1社)
評価要素
評価軸 H E R RM
物質の広さ 50 物質、範囲の広さ 80 物質、範囲の広さ 10 物質、範囲の広さ 50 量
項目の広さ 60 視点の広さ 40 評価の広さ 20 管理の広さ 80 科学的知見の正
確さ
100 曝露情報の正確 さ
80 評価の正確さ 20 管理内容の適切さ 40 質
科学的知見の新 しさ
60 情報の状況変化 への対応
60 評価の見直し 20 管理内容の見直し 80 S
軸
方法論 方法論の適切さ 80 方法論の適切さ 40 方法論の適切さ 20 方法論の適切さ 40 担当者の専門性
の高さ
80 担当者の専門性 の高さ
40 担当者の専門性 の高さ
20 担当者の専門性の 高さ
20 人材
構成員全体の理 解度
50 構成員全体の理 解度
40 構成員全体の理 解度
0 構成員全体の理解 度
40 情報の取得・評価
体制の充実度
100 情報の取得・評価 体制の充実度
20 情報の取得・評価 体制の充実度
0 情報の取得・評価 体制の充実度
40 情報活用体制の
充実度
100 情報活用体制の 充実度
20 情報活用体制の 充実度
0 情報活用体制の充 実度
40 C
軸
組織
経営トップの関 与
100 経営トップの関 与
80 経営トップの関 与
0 経営トップの関与 80 活動の状況/
結果の水準
GHS、MSDSな どの完成度
60 曝露シナリオ文 書の完成度
50 リスク評価書の 完成度
10 管理計画・削減計画の完 成度・リスク管理の状況
40 取 引 関 係 者
への配慮
取引関係者との 協調・連携度
80 取引関係者との 協調・連携度
20 取引関係者との 協調・連携度
0 取引関係者との協 調・連携度
20 P
軸
社 会 へ の 配 慮
社会への公開度 60 社会への公開度 60 社会への公開度 60 社会への公開度 60 評価要素
評価軸 ハ サ ゙ ー ト ゙ 評価(H)
曝露評 価(E)
リ ス ク 評 価(R)
リスク管理 (RM)
合計 量
質 Science 軸
方法論
67 63 17 57 51
人材 Capacity
軸 組織 80 40 3 43 42
活 動 の 状 況/
結果の水準 取引関係者へ の配慮 Perform
ance軸
社会への配慮
65 45 20 40 43
合計 71 50 13 48 45
-2006年度調査結果-
化学生物総合管理 第3巻第2号 (2007.12) 95-116頁
連絡先:〒112-0004 文京区後楽 1-4-25 (CERI内) E-mail: [email protected] 受付日:2007年12月6日 受理日:2007年12月25日
無回答
無回答
無回答
無回答
表11より、Capacity軸のハザード評価の到達度が高い要因として、情報の取得・評価体制、
情報活用体制、経営トップの関与に関する到達度が高いことが挙げられる。リスク評価要素の 設問に対しては無回答の項目が多く、到達度が低い要因となっている。
上記の特徴的な項目を中心に、具体的な設問内容とその回答の確認を行なった。注目点の設 問内容とその回答を以下に示す。
(3)評価結果のまとめ
全体のバランスに欠けており、特にリスク評価に関する基盤が弱いのが特徴である。
ハザード評価に関しては全体としては化学の平均であるが、組織的基盤の水準が相対的に高 い。曝露評価の到達度には課題はあるものの、取り組みは行なわれていることから、今後、
リスク評価に繋げるための科学的基盤、人材・組織的基盤を整備することが望まれる。
H-S-2-イ 有害性 S 軸 1.質 イ.科学的知見の水準 Q:有害性情報はどのように収集しますか?
■原則として自社で試験を実施する
□外部の専門試験機関に試験を依頼して実施する
□文献に載っている情報を収集し、独自に精査する
□文献に載っている情報を収集する
□収集していない
H-C-2-イ 有害性 C 軸 2.組織 イ.評価体制の充実度 Q:有害性評価を行う社内の組織体制について伺います
■専門部署に加え、有害性評価に関する研究所等の組織がある
□専門部署がある
□企画・開発部門が必要な時に行う
□生産や販売の部門が行う
□特に決めていない
H-C-2-ロ 有害性 C 軸 2.組織 ロ.情報の活用体制の充実度 Q:有害性評価に関わる情報の活用体制について伺います
■社内の情報は一元的にデータベース化され、どの部門からもアクセスできる
□社内の情報は一元化されているが、データベース化まではできていない
□各部門ごとにデータベース化している
□データベース化せずに、各部門で保存している
□特に決めていない R-C-1-ロ リスク評価 C 軸 1.人材 ロ.構成員全体の理解度
Q:取り扱っている化学物質のリスク評価結果について、自社の どの範囲まで教育していますか?
□経営者及び経営企画部門の従業員
□営業部門の従業員
□開発担当部門の従業員
□製造及び運輸部門の従業員
□法令で定められた範囲内の従業員
R-C-1-ロ リスク評価 C 軸 1.人材 ロ.構成員全体の理解度
Q:構成員全体のリスク評価に関する理解度を高めるために、どのような頻度で 教育していますか?
□定期的に実施(3年程度に1回)するほか、自社製品の用途の変更などにより リスクの状況が変わるときに実施する
□定期的に実施する(3年程度に1回)
□法令で定められた時点に加え、自社製品の用途の変更などによりリスクの状況 が変わるときにも実施する
□法令で定められた時点に加え、入社時にも実施する
□法令で定められた時点において実施する R-C-2-イ リスク評価 C 軸 2.組織 イ.評価体制の充実度
Q:リスク評価を行う社内の組織体制について伺います
□専門部署に加え、有害性評価に関する研究所等の組織がある
□専門部署がある
□企画・開発部門が必要な時に行う
□生産や販売の部門が行う
□特に決めていない
R-C-2-ロ リスク評価 C 軸 2.組織 ロ.情報の活用体制の充実度 Q:リスク評価に関わる情報の活用体制について伺います
□有害性や曝露の情報と統合し、データベース化され、どの部門からもアクセ スできる
□有害性や曝露の情報と統合されているが、データベース化まではできていな い
□各部門ごとにデータベース化している
□データベース化せずに、各部門で保存している
□特に決めていない