セキュリティ設定ガイド:ユニキャスト Reverse Path Forwarding
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目 次
最初にお読みください 1
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
のストリクト モード 3 機能情報の確認 3ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
の前提条件 4 ユニキャストRPF
の制限事項 4ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
の情報 5 ユニキャストReverse Path Forwarding
の概要 5 ユニキャストRPF
の動作 5アクセス コントロール リストとロギング 6 インターフェイス別の統計情報 7
ユニキャスト
RPF
を実装するためのルール 9 セキュリティ ポリシーとユニキャストRPF
10ユニキャスト
RPF
の入力および出力フィルタリング ポリシー 10 ユニキャストRPF
を使用する場所 11ISP
に対して単一の接続ポイントを持つ企業ネットワーク 11 ネットワーク アクセス サーバへのユニキャストRPF
の適用 13 ルーティング テーブルの要件 14ユニキャスト
RPF
を使用すべきではない場所 14BOOTP
およびDHCP
を使用するユニキャストRPF
15ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
の設定方法 15 ユニキャストRPF
の設定 15トラブルシューティングのヒント 19
HSRP
エラー 19ドロップされたブート要求 19 ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
の設定例 20例:ユニキャスト
RPF
の設定 20ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
に関する機能情報 21 ユニキャストReverse Path Forwarding
のACL
サポート 23機能情報の確認 23
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
のACL
サポートの前提条件 24 ユニキャストReverse Path Forwarding
のACL
サポートの制限事項 24 ユニキャストReverse Path Forwarding
のACL
サポートに関する情報 25ユニキャスト
RPF
の動作 25アクセス コントロール リストとロギング 26 インターフェイス別の統計情報 26
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
のACL
サポートの設定方法 29 ユニキャストRPF
とACL
サポートの設定 29ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
のACL
サポートの設定例 31 例:ユニキャストRPF
とACL
サポートの設定 31その他の参考資料 31
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
のACL
サポートに関する機能情報 33CISCO-IP-URPF-MIB
サポート 35機能情報の確認 35
CISCO-IP-URPF-MIB
サポートの前提条件 36CISCO-IP-URPF-MIB
サポートの制限事項 36CISCO-IP-URPF-MIB
サポートに関する情報 36ユニキャスト
RPF
通知の実装 36 ユニキャストRPF
通知の要素 37ドロップ率の計算 37 グローバル スカラー 37 グローバル テーブル 37 インターフェイス別の設定 38 インターフェイス別の統計情報 38
ユニキャスト
RPF
のドロップ率通知の設定方法 38Syslog
を介したユニキャストRPF
のドロップ率通知の設定 38SNMP
を介したユニキャストRPF
のドロップ率通知の設定 40CISCO-IP-URPF-MIB
サポートの設定例 43例:
Syslog
を介したユニキャストRPF
のドロップ率通知の設定 43目次
例:
SNMP
を介したユニキャストRPF
のドロップ率通知の設定 43 ユニキャストRPF
設定の確認とトラブルシューティングの例 43 その他の参考資料 45CISCO-IP-URPF-MIB
サポートの機能情報 46 目次目次
第
1
章最初にお読みください
Cisco IOS XE 16 に関する重要な情報
Cisco IOS XE
リリース3.7.0E
(Catalyst
スイッチング用)およびCisco IOS XE
リリース3.17S
(ア クセスおよびエッジ ルーティング用)の2つのリリースは、コンバージド リリースの1
つのバー ジョン- Cisco IOS XE 16 -
に統合されました。この1
つのリリースでスイッチングおよびルーティ ング ポートフォリオのアクセスおよびエッジ製品を幅広くカバーしています。技術構成ガイドの機能情報の表に、機能の導入時期を記載しています。他のプラットフォーム がその機能をサポートした時期については、記載があるものも、ないものもあります。特定の 機能が、使用しているプラットフォームでサポートされているかどうかを判断するには、製品 のランディング ページに掲載された技術構成ガイドを参照してください。技術構成ガイドが 製品のランディング ページに表示されると、その機能が該当のプラットフォームでサポート されているかどうかが示されます。
(注)
最初にお読みください
第
2
章ユニキャスト Reverse Path Forwarding のスト リクト モード
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
機能は、ネットワーク上の悪意のあるトラフィックを制限 します。この機能を使用すると、デバイスは転送パケットの送信元アドレスの到達可能性を確認 し、ネットワーク上で偽造されたアドレスまたは不正なアドレスが発生しないように制限できま す。送信元IP
アドレスが無効な場合、ユニキャストReverse Path Forwarding
(RPF
)はパケット を廃棄します。このモジュールでは、ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
機能について説明します。•
機能情報の確認, 3
ページ•
ユニキャストReverse Path Forwarding
の前提条件, 4 ページ•
ユニキャストRPF
の制限事項, 4 ページ•
ユニキャストReverse Path Forwarding
の情報, 5
ページ•
ユニキャストReverse Path Forwarding
の設定方法, 15
ページ•
ユニキャストReverse Path Forwarding
の設定例, 20 ページ•
その他の参考資料, 20 ページ•
ユニキャストReverse Path Forwarding
に関する機能情報, 21
ページ機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ ているとは限りません。最新の機能情報および警告については、Bug Search Toolおよびご使用の プラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。このモ ジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリスト を確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索 するには、
Cisco Feature Navigator
を使用します。Cisco Feature Navigator
にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn
に移動します。Cisco.comのアカウントは必要ありません。ユニキャスト Reverse Path Forwarding の前提条件
•
ユニキャストReverse Path Forwarding(RPF)がデバイスで正常に機能するには、シスコ エク
スプレス フォワーディングが必要です。•
ユニキャストRPF
の設定前に、次のアクセス コントロール リスト(ACL)を設定する必要 があります。•
標準または拡張ACL
を設定し、無効なIP
アドレスの送信を(出力フィルタリングを実 行して)減らします。標準または拡張ACL
を設定することで、内部ネットワークから 送信したり、インターネットに接続するために有効な送信元アドレスのみが許可されま す。•
標準または拡張ACL
エントリを設定して、無効な送信元IP
アドレスを含むパケットを ドロップ(拒否)します(入力フィルタリングを実行して)。無効な送信元IP
アドレ スには次のような種類があります。◦
ブロードキャスト アドレス(マルチキャスト アドレスなど)◦
ループバック アドレス◦
プライベート アドレス(RFC 1918
『Address Allocation for Private Internets
』)◦
予約済みアドレス◦
保護されたネットワークに関連付けられた有効なアドレス範囲に含まれない送信元 アドレス•
既知の非対称ルートの送信元からの特定のトラフィックを許可するには、標準または拡 張ACL
エントリを設定して、ユニキャストRPF
のチェックに失敗するパケットを転送(許可)します。
• ACL
を設定して、ユニキャストRPF
イベントを追跡し、ネットワーク攻撃に関する追加情報を提供します。
ユニキャスト RPF の制限事項
•
ユニキャストRPF
はアクセス コントロール リスト(ACL)のテンプレートをサポートして いません。次の基本的な制限事項がマルチホーム クライアントに適用されます。
ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード ユニキャスト Reverse Path Forwarding の前提条件
•
マルチホーミングはクライアントが冗長サービスを作成する目的と合わないため、クライア ントは同じデバイスに対してマルチホーム接続をしないでください。•
リンクに沿って(インターネットに向けて)送信されるパケットは、リンクからアドバタイ ズされたルートと一致するようにします。一致しない場合、ユニキャストRPFはそのパケッ
トを不正な形式のパケットとしてフィルタします。•
ユニキャストRPF
を使用できるのは、シスコ エクスプレス フォワーディングをサポートす るイメージの場合のみです。RSP3
の場合、ユニキャストRPF
を機能させるためにACL
は必要ありません。(注)
ユニキャスト Reverse Path Forwarding の情報
ユニキャスト Reverse Path Forwarding の概要
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
機能は、検証可能な送信元IP
アドレスが不足しているIP
パ ケットを廃棄することで、間違ったまたは偽造(スプーフィングされた)送信元IP
アドレスが ネットワークに流れて発生する問題を軽減するのに役立ちます。たとえば、SmurfやTribal Flood
Network
(TFN
)など、多くの一般的なタイプのDoS
攻撃は、偽造された、または次々に変わる送信元
IP
アドレスを使用して、これらの攻撃を突き止めたりフィルタすることを攻撃者が阻止でき るようにします。パブリック アクセスを提供するISP
の場合、ユニキャストRPF
は、有効でIP
ルーティングテーブルと一致する送信元アドレスを持つパケットのみを転送することでそのよう な攻撃を回避するため、ISP
のネットワーク、ISP
ユーザ、およびインターネットが保護されま す。ユニキャスト RPF の動作
ユニキャスト
RPF
がデバイスのインターフェイスでイネーブルのときは、デバイスはそのイン ターフェイスに対する入力として受信したすべてのパケットを検証して、送信元アドレスおよび 送信元インターフェイスの情報がルーティング テーブルに存在し、パケットを受信したインター フェイスと一致することを確認します。「後方検索機能」は、シスコエクスプレスフォワーディ ングがデバイスでイネーブルの場合にだけ利用可能です。これは、検索が転送情報ベース(FIB)に基づいて行われるためです。シスコエクスプレスフォワーディングでは、その動作の一部とし て
FIB
が生成されます。Cisco ASR 1000
シリーズ アグリゲーション サービス ルータでは、シスコ エクスプレス フォワーディングはデフォルトで有効になっており、無効にすることできません。
(注)
ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード
ユニキャスト Reverse Path Forwarding の情報
ユニキャスト
RPF
は入力機能であり、接続のアップストリーム エンドのデバイスの入力イン ターフェイスだけに適用されます。(注)
デバイスのインターフェイスで受信したパケットが、パケットの送信元に最適なリターン パス
(またはリターン ルート)に着信しかたどうかを確認するために、ユニキャスト
RPF
はシスコ エクスプレス フォワーディング テーブルでリバース ルックアップを実行します。パケットが最 適なリバース パス ルートのいずれかから受信された場合、パケットは通常どおりに転送されま す。パケットを受信したインターフェイスにリバースパスルートがない場合、送信元アドレスが 変更された可能性があります。ユニキャストRPF
がパケットのリバース パスを見つけられない場 合、ipverifyunicastsource reachable viaコマンドを使用してアクセス コントロール リスト(ACL)を指定するかどうかに応じて、パケットはドロップまたは転送されます。
ユニキャスト
RPF
では、コストが等しいすべての「最良」リターン パスが有効と見なされま す。各パスがルーティング コスト(ホップ カウント、重みなど)において他と同等であり、ルートが
FIB
にある場合、ユニキャストRPF
は複数のリターンパスをサポートします。また、ユニキャスト
RPF
は、Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)バリアントが使用 される場合にも動作します。(注)
ユニキャスト
RPF
とACL
が設定されたインターフェイスで受信したパケットを転送する前に、ユニキャスト
RPF
は次のチェックを実行します。1
入力ACL
がインバウンド インターフェイスで設定されているかどうか。2 FIB
テーブルのリバース ルックアップを実行して、パケットが送信元に対する最適なリターン パスで到達したかどうか。3
パケットの転送のためにシスコ エクスプレス フォワーディング テーブルのルックアップを実 行します。4
アウトバウンド インターフェイスで出力ACL
をチェックします。5
パケットを転送します。アクセス コントロール リストとロギング
アクセス コントロール リスト(ACL)を設定し、パケットがユニキャスト
RPF
のチェックに失 敗した場合、ユニキャストRPF
はACL
をチェックして、(ACL
で拒否ステートメントを使用し て)パケットをドロップするか、(ACLの許可ステートメントを使用して)転送するかを確認し ます。パケットがドロップされるか転送されるかにかかわらず、パケットは、ユニキャストRPF
ドロップのグローバルIP
トラフィック統計情報とユニキャストRPF
のインターフェイス統計情報 でカウントされます。ACL
が設定されていない場合、デバイスは偽造または不正形式のパケットを即時にドロップし、ACL
ロギングは行われません。デバイスおよびインターフェイス ユニキャストRPF
ロギング カ ウンタが更新されます。ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード アクセス コントロール リストとロギング
ユニキャスト
RPFイベントを記録するには、ACLエントリのロギング オプションを指定します。
管理者はログ情報を使用して、攻撃に使用された送信元アドレスや、パケットがインターフェイ スに到達した時刻などを確認できます。
ロギングには、CPUとメモリ リソースが必要です。偽造パケットの頻度が高い攻撃のユニキャ スト
RPF
イベントをロギングすると、デバイスのパフォーマンスが低下する可能性がありま す。注意
インターフェイス別の統計情報
インターフェイスでパケットがドロップまたは転送されるたびに、その情報は
2
つの方法でカウ ントされます。ルータ全体のカウントと、ユニキャストRPF
を適用したインターフェイス別のカ ウントです。ドロップされたパケットに関する全体的な統計情報では、ネットワークに対する攻 撃の可能性に関する情報がわかります。ただし、このグローバルな統計情報では、攻撃元のイン ターフェイスを特定するには役立ちません。ネットワーク管理者はインターフェイス別の統計情報を使用することで、不正な形式のパケット に関してユニキャスト
RPF
のドロップと、ユニキャストRPF
の抑制されたドロップという2
種類 の情報を追跡できます。ユニキャストRPF
がドロップするパケット数に関する統計情報で、攻撃 のエントリ ポイントであるインターフェイスを特定できます。ユニキャストRPF
のドロップ数で は、そのインターフェイスのドロップ数が追跡されます。ユニキャストRPF
のドロップ抑制カウ ントでは、ユニキャストRPF
のチェックでは合格しなかったにもかかわらず、ACLの許可設定に よって転送されたパケットの数を追跡できます。ネットワーク管理者は、ドロップ数と抑制され たドロップ数の統計情報を使用して、特定のインターフェイスで攻撃を隔離する手順を採用でき ます。ACL
ロギングを適切に使用することで、ユニキャストRPF
でドロップされる1
つまたは複数 のアドレスを細かく特定できます。(注)
次の図に、ユニキャスト
RPF
とCEF
を併用し、パケットのリターン パスを確認することで、IP 送信元アドレスを検証する方法を示します。この例では、ユーザがインターフェイスFDDI 2/0/0
から送信元アドレスが192.168.1.1
のパケットを送信しました。ユニキャストRPF
はFIB
で、FDDI
ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード
インターフェイス別の統計情報
2/0/0
に対するパスが192.168.1.1
にあるかどうかを確認します。一致するパスがある場合、パケッ トは転送されます。一致するパスがない場合、パケットはドロップされます。図 1:IP 送信元アドレスを検証するユニキャスト RPF
次の図に、ユニキャスト
RPF
が検証に失敗したパケットをドロップする方法について示していま す。この例では、ユーザは送信元アドレスが209.165.200.225
のパケットを送信しました。これは インターフェイスFDDI 2/0/0
で受信したパケットです。ユニキャストRPF
はFIB
で、FDDI 2/0/0 に対するリターン パスが209.165.200.225
にあるかどうかを確認します。一致するパスがある場 合、パケットは転送されます。この場合、ルーティング テーブルに、ユーザのパケットをインユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード インターフェイス別の統計情報
ターフェイス
FDDI 2/0/0
上の送信元アドレス209.165.200.225
に戻すリバース エントリはありませ ん。そのため、パケットはドロップされます。図 2:検証に失敗したパケットをドロップするユニキャスト RPF
ユニキャスト RPF を実装するためのルール
次のルールはユニキャスト
Reverse Path Forwarding(RPF)の実装時に適用されます。
•
パケットは、パケットの送信元への最適なリターン パス(ルート)があるインターフェイス で受信する必要があります。このプロセスは対称ルーティングと呼ばれます。転送情報ベー ス(FIB)のルートは、受信インターフェイスへのルートと一致する必要があります。ダイ ナミックまたはスタティック ルーティングを介してまたはnetwork
コマンドを使用して、FIB
にルートを追加します。アクセス コントロール リスト(ACL)により、パケットが最適で はない特定の非対称入力パスを通じて到達する場合に、ユニキャストRPF
を使用できます•
受信側インターフェイスでのIP
送信元アドレスは、そのインターフェイスのルーティング エントリと一致する必要があります。•
ユニキャストRPF
は入力機能であり、接続のアップストリーム エンドのデバイスの入力イ ンターフェイスに適用されます。ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード
ユニキャスト RPF を実装するためのルール
ダウンストリーム ネットワークまたは
ISP
がインターネットに対して他の接続を持っていたとし ても、ネットワーク管理者は、ユーザおよびダウンストリーム ネットワークやISP
にもユニキャ ストRPF
を使用できます。重みやローカル プリファレンスなど、オプションのボーダー ゲートウェイ プロトコル(
BGP
) 属性を使用して、送信元アドレスに戻る最適なパスを変更できます。最適なパスを変更する と、ユニキャストRPF
の動作に影響を与えます。注意
次の項では、ユニキャスト
RPF
の実装に関する情報を説明します。セキュリティ ポリシーとユニキャスト RPF
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding(RPF)の展開方法を決定する場合は、次の点を考慮してく
ださい。•
ユニキャストRPF
は、ネットワーク内のより大きな部分から離れたダウンストリームのイン ターフェイスで適用します(ネットワークのエッジに適用するのが望ましい)。ユニキャス トRPF
の適用先が離れるほど、アドレスの偽造を軽減し、偽造されたアドレスの送信元を特 定するときに細かく制御できます。たとえば、集約デバイスでユニキャストRPFを適用する と、多くのダウンストリーム ネットワークまたはクライアントからの攻撃を軽減できるとと もに、管理が簡単になりますが、ユニキャストRPFは攻撃の送信元を特定できません。ネッ トワーク アクセス サーバでユニキャストRPF
を適用すると、攻撃の範囲を制限し、攻撃元 を追跡できます。ただし、多くのサイトにユニキャストRPFを展開すると、ネットワークの 運用コストが増えます。•
ネットワーク上の多くのエンティティ(たとえば、インターネット間、イントラネット リ ソース間、エクストラネット リソース間)にユニキャストRPFを展開すると、インターネッ
ト コミュニティ全体の大規模なネットワーク中断を軽減したり、攻撃元を追跡したりできる 可能性が高まります。•
ユニキャストRPF
では、Generic Routing Encapsulation
(GRE
)、Layer 2 Tunneling Protocol
(L2TP)、Point-to-Point Tunneling Protocol(PPTP)のようなトンネルでカプセル化された
IP
パケットは検査されません。トンネリングとカプセル化のレイヤ がパケットから除かれた後 でユニキャストRPF
がネットワーク トラフィックを処理するように、ホーム ゲートウェイ にユニキャストRPF
を設定します。ユニキャスト RPF の入力および出力フィルタリング ポリシー
アクセス コントロール リスト(ACL)を使用して入力および出力フィルタリングのポリシーを組 み合わせると、スプーフィング攻撃の軽減に対するユニキャスト
Reverse Path Forwarding
(RPF
) の効果が大きくなります。入力フィルタリングは、内部ネットワークまたは外部ネットワークから送信され、ネットワーク インターフェイスで受信されたトラフィックに対してフィルタを適用します。入力フィルタリン グでは、ローカルネットワーク、プライベート、またはブロードキャストアドレスと一致する送 信元アドレスを持つ、他のネットワークまたはインターネットから着信したパケットはドロップ
ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード ユニキャスト RPF を実装するためのルール
されます。たとえば、ISP環境では、クライアント(ユーザ)またはインターネットのいずれかか らデバイスで受信するトラフィックに入力フィルタリングを適用できます。
入力フィルタリングは、ネットワーク インターフェイス(送信側インターフェイス)を終了する トラフィックに対してフィルタを適用します。ネットワークをインターネットまたは他のネット ワークに接続するデバイス上のパケットをフィルタリングすることで、有効な送信元
IP
アドレス があるパケットのみを内部ネットワークから送信できます。ネットワーク フィルタリングの詳細については、RFC 2267『Network Ingress Filtering: Defeating
Denial of Service Attacks which employ IP Source Address Spoofing
』を参照してください。ユニキャスト RPF を使用する場所
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
(RPF
)は、ネットワークから出るアクセス ポイントが実質 的に1
つ(つまり、ネットワークへのアップストリーム接続が1
つ)のみの「シングルホーム」の環境で使用できます。
1
つのアクセス ポイントを持つネットワークは、対照ルーティングの最 適な例です。つまり、パケットがネットワークに入るインターフェイスが、IPパケットの送信元 に対する最適なリターン パスでもあるインターフェイスです。ユニキャストRPF
の最も一般的な 使用場所は、インターネット、イントラネット、またはエクストラネット環境のネットワーク周 辺機器、または顧客ネットワークの終端用のISP
環境にあるネットワーク周辺機器です。次の項では、ユニキャスト
RPF
を実装する2
つのサンプル ネットワーク環境について説明しま す。ISP に対して単一の接続ポイントを持つ企業ネットワーク
エンタープライズ ネットワークでは、インターネットから不正なパケットが着信しないようにす るために、着信インターフェイス(入力フィルタリングと呼ばれるプロセス)でトラフィックを フィルタリングするためのユニキャスト
Reverse Path Forwarding(RPF)を使用できます。従来、
インターネットに対して
1
つの接続ポイントを持つローカル ネットワークは、受信インターフェ イスとしてACL
を使用して、偽造されたパケットがインターネットからローカル ネットワーク に入らないようにしていました。ACL
は、シングルホーム ユーザに対して正常に動作します。ただし、ACL
は入力フィルタとし て使用すると、次の2
つの参照上の一般的な制限事項が適用されます。•
非常に高いパケット レートでのPacket Per Second(PPS)パフォーマンス
• ACL
のメンテナンス(ネットワークに追加される新しいアドレスがあるかどうか)ユニキャスト
RPF
は、上記の制限事項の両方に対応します。ユニキャストRPF
を使用すると、入 力フィルタリングはシスコ エクスプレス フォワーディングのPPS
レートで実行されます。ユニ キャストRPF
は転送情報ベース(FIB
)を使用するため、ACL
のメンテナンスは必要なく、従来 のACL
の管理費は削減されます。次の図と例は、入力フィルタリングのためにユニキャストRPF
を設定する方法を示します。次の図に、アップストリーム
ISP
に対して単一リンクがある企業ネットワークを示します。この 例では、インターネットから到達する不正な形式のパケットから保護するために、ユニキャストRPF
は企業デバイスのGigabitEthernet
インターフェイス1/0/2
に適用されます。また、ユニキャスユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード
ユニキャスト RPF を実装するためのルール
ト
RPF
は、企業ネットワークから不正な形式のパケットが送信されないように保護するために、ISP
デバイス上のGigabitEthernet
インターフェイス1/0/2
にも適用されます。図 3:入力フィルタリングのためにユニキャスト RPF を使用した企業ネットワーク
上図のトポロジを使用する
ISP
デバイスの一般的な設定は次のとおりです。ip cef
interface loopback 0
description Loopback interface on Gateway Device 2 ip address 192.168.3.1 255.255.255.255
no ip redirects
no ip directed-broadcast no ip proxy-arp
!
interface GigabitEthernet 1/0/2
description 128K HDLC link to ExampleCorp WT50314E R5-0 bandwidth 128
ip unnumbered loopback 0 ip verify unicast reverse-path no ip redirects
no ip directed-broadcast no ip proxy-arp
!
ip route 192.168.10.0 255.255.252.0 GigabitEthernet 1/0/2
企業ネットワークのゲートウェイ デバイス設定は次のようになります。
ip cef
interface FastEthernet 0/0/0 description ExampleCorp LAN
ip address 192.168.10.1 255.255.252.0 no ip redirects
no ip directed-broadcast no ip proxy-arp
!
interface GigabitEthernet 1/0/2
description 128K HDLC link to ExampleCorp Internet Inc WT50314E C0 bandwidth 128
ip unnumbered FastEthernet 0/0/0 ip verify unicast reverse-path no ip redirects
no ip directed-broadcast no ip proxy-arp
!
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 GigabitEthernet 1/0/2
この図で、ユニキャスト
RPF
が単一のデフォルト ルートで機能することがわかります。追加の ルートやルーティング プロセスはありません。ネットワーク192.168.10.0/22
は接続済みネット ワークです。そのため、送信元アドレスが192.168.10.0/22
のネットワーク内にあるインターネッ トからの着信パケットは、ユニキャストRPF
によってドロップされます。ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード ユニキャスト RPF を実装するためのルール
ネットワーク アクセス サーバへのユニキャスト RPF の適用
ネットワーク アクセス サーバがシスコ エクスプレス フォワーディングをサポートする場合、ユ ニキャスト
RPF
はネットワーク上で動作します。ネットワーク アクセス サーバ(NAS)では、ネットワークにアクセスするユーザのクレデンシャルをチェックすることで、ユーザがネットワー クにアクセスできます。集約デバイスはシングルホーム クライアントのユニキャスト
RPF
をサ ポートします。ユニキャストRPF
は、専用回線、デジタル加入者線(DSL
)、ISDN
、またはイン ターネットに接続された公衆電話交換網(PSTN)のユーザ接続で正常に動作します。ダイヤル アップ接続は、偽のIP
アドレスを使用するサービス妨害(DoS
)攻撃の大きな原因です。集約デバイスには、トラフィックのルーティング用にルーティング プレフィックス情報(
IP
アド レスブロック)が必要です。次のトポロジでは、集約デバイスに完全なインターネットルーティ ング テーブルがないため、ユニキャストRPF
は、内部ゲートウェイ プロトコル(IGP
)または内 部ボーダー ゲートウェイ プロトコル(IBGP)によって(ユーザのルートをネットワークに追加 する方法に基づいて)設定またはリダイレクトされた情報を使用し、トラフィックをルーティン グします。ユニキャストRPF
は、ISP集約デバイスの受信(着信)インターフェイスにあるユー ザのダイヤルアップ接続でアップストリームのデバイスに適用されます。次の図では、ダイアルアップ接続を提供する
ISP
デバイスを使用して、ISP
またはPoint Of Presence
(POP)の集約デバイスとアクセス デバイスにユニキャスト
RPF
を適用する方法について説明し ます。図 4:PSTN/ISDN ユーザ接続に適用されるユニキャスト RPF ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード
ユニキャスト RPF を実装するためのルール
ルーティング テーブルの要件
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
(RPF
)は、トラフィックをルーティングするためにシスコ エクスプレス フォワーディング テーブルのルーティング情報を使用します。シスコ エクスプレ ス フォワーディング テーブルで利用可能なルーティング情報の内容は、ユニキャストRPF
を設 定する場所と、デバイスがネットワークで実行する機能によって異なります。たとえば、デバイ スがユーザの専用回線の集約デバイスであるISP
環境の場合、内部ゲートウェイプロトコル(IGP
) または内部ボーダー ゲートウェイ プロトコル(IBGP)に(ネットワークで使用される手法に応 じて)再配布されるスタティックルートの情報がルーティングテーブルに必要です。ユニキャス トRPF
は顧客のインターフェイス上で設定されるため、最小限のルーティング情報のみが必要で す。シングルホームISP
がインターネットのゲートウェイでユニキャストRPF
を設定する場合、インターネットルーティング テーブル内には存在しないアドレスを使用する外部のサービス妨害
(
DoS
)からISP
を保護するために、完全なインターネット ルーティング テーブル情報がユニ キャストRPF
で必要です。ユニキャスト RPF を使用すべきではない場所
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding(RPF)をネットワーク内部のインターフェイスで使用しな
いでください。内部インターフェイスは、ルーティングを非対称にする可能性が高く(下図を参 照)、パケットの送信元へのルートが複数存在する場合が多いからです。ユニキャストRPF
は、元々対称であるか、対称に設定されている場合にだけ適用されます。
たとえば、
ISP
のネットワークのエッジにあるデバイスは、ISP
ネットワークのコアにあるデバイ スよりも対称リバース パスを持つ可能性が高くなります。ISPネットワークのコアにあるデバイ スからパケットを転送する最適な転送パスは、デバイスに返されるパケット用に選択される最適 な転送パスではないことがあります。アクセス コントロール リスト(ACL)を使用して、デバイスが着信パケットを受け入れる場合を 除いて、ユニキャスト
RPF
を非対称ルーティングが発生する可能性がある場所に適用しないこと を推奨します。ACLによって、パケットが最適ではない特定の非対称入力パスを通じて到達する 場合に、ユニキャストRPF
を使用できます。ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード ユニキャスト RPF を実装するためのルール
次の図に、非対称ルーティング環境で、ユニキャスト
RPF
が正規のトラフィックをブロックする 可能性がある場合を示します。図 5:非対称ルーティング環境で正規のトラフィックをブロックするユニキャスト RPF
BOOTP および DHCP を使用するユニキャスト RPF
ユニキャスト
RPF
が設定されている場合は、ブートストラップ プロトコル(BOOTP
)とDHCP
機能が正常に動作するように、0.0.0.0の送信元IP
アドレスと255.255.255.255
の送信先IP
アドレ スを持つパケットがネットワークを介して転送されます。ユニキャスト Reverse Path Forwarding の設定方法
ユニキャスト RPF の設定
はじめる前に
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
を使用するには、デバイス上でシスコ エクスプレス フォワー ディング スイッチングまたは分散型シスコ エクスプレス フォワーディング スイッチングを設定 する必要があります。シスコエクスプレスフォワーディングがデバイスでグローバルにイネーブ ルにされていない場合は、ユニキャストRPF
がそのデバイス上で動作しません。シスコ エクスプ レス フォワーディングがデバイス上で動作している場合、デバイスの個々のインターフェイスを 他のスイッチング モードに設定することができます。ユニキャストRPF
は、インターフェイスま たはサブインターフェイス上でイネーブルにする入力側機能で、任意の種類のカプセル化をサポー トします。また、ユニキャストRPF
は、デバイスが受信するIP
パケットを処理します。ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード
ユニキャスト Reverse Path Forwarding の設定方法
シスコ エクスプレス フォワーディングは、Cisco ASR 1000シリーズ アグリゲーション サービ ス ルータ上でデフォルトでイネーブルになっており、ディセーブルにすることはできません。
(注)
手順の概要
1. enable
2. configure terminal 3. ip cef distributed 4. interfaceslot/subslot/port
5. ip verify unicast reverse-pathlist 6. ip verify unicast reverse-path 7. exit
8.
ユニキャストRPF
を適用するインターフェイスごとに、ステップ4
および5
を繰り返します。9. end
10. showcefinterface[type number]
11. show ip traffic
12. show ip interface[type number]
手順の詳細
目的 コマンドまたはアクション
特権
EXEC
モードをイネーブルにします。enable
例:
Device> enable
ステップ 1
•
パスワードを入力します(要求された場合)。グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
configure terminal
例:
Device# configure terminal
ステップ 2
デバイスでシスコ エクスプレス フォワーディングまたは分散型 シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルにします。
ip cef distributed
例:
Device(config)# ip cef distributed
ステップ 3
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
を適用する入力側のイン ターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレー ション モードを開始します。interfaceslot/subslot/port
例:
Device(config)# interface GigabitEthernet 0/0
ステップ 4
•
このインターフェイスは受信側インターフェイスです。ユ ニキャストRPFは次の宛先にパケットを転送する前に、最 適なリターン パスを確認できます。ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード ユニキャスト RPF の設定
目的 コマンドまたはアクション
インターフェイスでユニキャスト
RPF
をイネーブルにします。ip verify unicast reverse-pathlist
例:
Device(config-if)# ip verify unicast reverse-path 197
ステップ 5
•
アクセス リストを識別するには、list引数を使用します。アクセス リストがネットワーク アクセスを拒否している 場合、偽造されたパケットはそのインターフェイスでド ロップされます。アクセス リストによってネットワークへ のアクセスが許可された場合は、スプーフィングされたパ ケットが宛先アドレスに転送されます。転送されたパケッ トは、インターフェイスの統計情報にカウントされます。
アクセス リストにロギング オプションが含まれる場合、
偽造されたパケットに関する情報はログ サーバにロギング されます。
•
指定するアクセス リストごとに、この手順を繰り返しま す。(任意)インターフェイス上でユニキャスト
RPF
をディセーブ ルにします。ip verify unicast reverse-path
例:
Device(config-if)# no ip verify unicast reverse-path
ステップ 6
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了しま す。
exit
例:
Device(config-if)# exit
ステップ 7
ユニキャスト
RPF
を適用するイン—
ターフェイスごとに、ステップ4お よび5
を繰り返します。ステップ 8
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特 権
EXEC
モードを開始します。end
例:
Device(config-if)# end
ステップ 9
指定したインターフェイスまたはすべてのインターフェイスに 関する、詳細なシスコ エクスプレス フォワーディング情報が表 示されます。
showcefinterface[type number]
例:
Device# show cef interface
ステップ 10
ユニキャスト
RPF
によるパケット ドロップまたはドロップ抑制 に関するグローバル デバイスの統計情報を表示します。show ip traffic
例:
Device# show ip traffic
ステップ 11
ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード
ユニキャスト RPF の設定
目的 コマンドまたはアクション
ユニキャスト
RPFのドロップと抑制されたドロップに関して、
インターフェイスごとの統計情報が表示されます。
show ip interface[type number]
例:
Device# show ip interface
ステップ 12
例:
次の
show cef interface
コマンドの出力例は、ユニキャストRPF
がGigabitEthernet
インターフェイス
1/0/2
で有効であることを示します。Device# show cef interface GigabitEthernet 1/0/2 GigabitEthernet 1/0/2 is up (if_number 8)
Internet address is 192.168.10.2/30 ICMP redirects are never sent Per packet loadbalancing is disabled
!The next line displays Unicast RPF packet dropping information.
IP unicast RPF check is enabled Inbound access list is not set Outbound access list is not set
Interface is marked as point to point interface
Packets switched to this interface on linecard are dropped to next slow path Hardware idb is GigabitEthernet 1/0/2
Fast switching type 4, interface type 6
!The next line displays Unicast RPF packet dropping information.
IP Distributed CEF switching enabled IP LES Feature Fast switching turbo vector IP Feature CEF switching turbo vector
Input fast flags 0x40, Output fast flags 0x0, ifindex 7(7) Slot 2 Slot unit 0 VC -1
Transmit limit accumulator 0x48001A02 (0x48001A02) IP MTU 1500
シスコ エクスプレス フォワーディングをディセーブルにするには、まずユニキャスト
RPF
を ディセーブルにする必要があります。シスコ エクスプレス フォワーディングをディセーブル にする前に、ユニキャストRPF
をディセーブルにできなかった場合、ホットスタンバイ ルー タ プロトコル(HSRP
)エラーが発生する可能性があります。注意
次に、showiptrafficコマンドの出力例を示します。このコマンドは、デバイスで設定されたすべ てのインターフェイスでドロップまたは抑制されたパケットの合計数(グローバルな数)を表示 します。ユニキャスト
RPF
のドロップ数は、コマンド出力のIP
統計情報の項に含まれます。ユニ キャストRPF
は、不正な形式または偽造された送信元アドレスが原因でドロップまたは抑制され たパケットの数をカウントします。ユニキャストRPF
は、次の全体的な情報とインターフェイス ごとの情報を含むドロップされたパケットまたは転送されたパケットをカウントします。•
全体のユニキャストRPF
のドロップ•
インターフェイスごとのユニキャストRPF
のドロップユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード ユニキャスト RPF の設定
•
インターフェイスごとのユニキャストRPF
の抑制されたドロップDevice# show ip traffic IP statistics:
Rcvd: 1471590 total, 887368 local destination
0 format errors, 0 checksum errors, 301274 bad hop count 0 unknown protocol, 0 not a gateway
0 security failures, 0 bad options, 0 with options Opts: 0 end, 0 nop, 0 basic security, 0 loose source route
0 timestamp, 0 extended security, 0 record route 0 stream ID, 0 strict source route, 0 alert, 0 other Frags: 0 reassembled, 0 timeouts, 0 couldn't reassemble
0 fragmented, 0 couldn't fragment Bcast: 205233 received, 0 sent
Mcast: 463292 received, 462118 sent Sent: 990158 generated, 282938 forwarded
Drop: 3 encapsulation failed, 0 unresolved, 0 no adjacency
0 no route, 0 unicast RPF, 0 forced drop ! This line displays the Unicast RPF packet dropping information.
次に、showipinterfaceコマンドの出力例を示します。このコマンドは、特定のインターフェイス 上でドロップまたは抑制されたパケットの合計数を表示します。ドロップまたは抑制されたパケッ トの数がゼロ以外の値の場合、次のいずれかの可能性があります。
•
ユニキャストRPFは、不正な送信元アドレスを持つパケットをドロップまたは抑制していま
す(通常の処理)。•
非対称ルーティングが存在する場合、ルートはユニキャストRPFを適切に使用するように設
定されないため、ユニキャストRPFが正規のパケットをドロップまたは抑制します。非対称
ルーティングでは、送信元アドレスに最適なリターン パスとして、複数のパスがあります。Device# show ip interface fastethernet 0/1/1 1 unicast RPF drop
1 unicast RPF suppressed drop
トラブルシューティングのヒント
HSRP エラー
シスコ エクスプレス フォワーディングをディセーブルにする前に、ユニキャスト
RPFをディセー
ブルにできなかった場合、ホットスタンバイ ルータ プロトコル(HSRP
)エラーが発生する可能 性があります。デバイスでシスコエクスプレスフォワーディングをディセーブルにするには、ま ずユニキャストRPF
をディセーブルにする必要があります。Cisco ASR 900 RSP3
モジュールでシスコ エクスプレス フォワーディングをディセーブルにすることはできません。
(注)
ドロップされたブート要求
ユニキャスト
RPF
は、インターフェイスでの送信元アドレスの確認により、0.0.0.0の送信元アド レスを持つブートストラップ プロトコル(BOOTP
)要求パケットをドロップする可能性がありまユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード
ユニキャスト RPF の設定
す。インターフェイスで
BOOTP
要求が機能するには、ユニキャストRPF
ではなくACL
を使用す る必要があります。ユニキャスト Reverse Path Forwarding の設定例
例:ユニキャスト RPF の設定
Device# configure terminal
Device(config)# ip cef distributed
Device(config)# interface GigabitEthernet 1/0/2
Device(config-if)# description Connection to Upstream ISP Device(config-if)# ip address 209.165.200.225 255.255.255.252 Device(config-if)# no ip redirects
Device(config-if)# no ip directed-broadcast Device(config-if)# no ip proxy-arp
Device(config-if)# ip verify unicast reverse-path
その他の参考資料
関連資料
マニュアル タイトル 関連項目
『Cisco IOS Master Command List, All Releases』
Cisco IOS
コマンド•
『Cisco IOS Security Command Reference: Commands A to C』
•
『Cisco IOS Security Command Reference: Commands D toL
』•
『Cisco IOS Security Command Reference: Commands M toR
』•
『Cisco IOS Security Command Reference: Commands S to Z』
ユニキャスト
RPFコマンドの説明
『
Cisco IOS IP Switching Command Reference
』 シスコ エクスプレス フォワーディングのコマンド
標準と RFC
タイトル 標準/RFC
『
Address Allocation for Private Internets
』RFC 1918
ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード ユニキャスト Reverse Path Forwarding の設定例
タイトル 標準/RFC
『Network Ingress Filtering: Defeating Denial of Service Attacks
which employ IP Source Address Spoofing
』RFC 2267
シスコのテクニカル サポート
リンク 説明
http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html
右のURL
にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。これ らのリソースは、ソフトウェアをインストール して設定したり、シスコの製品やテクノロジー に関する技術的問題を解決したりするために使 用してください。この
Web
サイト上のツール にアクセスする際は、Cisco.com
のログインID
およびパスワードが必要です。ユニキャスト Reverse Path Forwarding に関する機能情報
次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。この表は、ソフト ウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを 示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでも サポートされます。
プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索 するには、
Cisco Feature Navigator
を使用します。Cisco Feature Navigator
にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn
に移動します。Cisco.comのアカウントは必要ありません。表 1:ユニキャスト Reverse Path Forwarding に関する機能情報 機能情報 リリース
機能名
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
機能は、ネットワーク上の悪意のあるトラフィックを制 限します。この機能を使用すると、デバイスは 転送パケットの送信元アドレスの到達可能性を 確認し、ネットワーク上で偽造されたアドレス または不正なアドレスが発生しないように制限 できます。送信元
IP
アドレスが無効な場合、ユ ニキャストReverse Path Forwarding(RPF)はパ
ケットを廃棄します。Cisco IOS XE Release 2.1
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード
ユニキャスト Reverse Path Forwarding に関する機能情報
ユニキャスト Reverse Path Forwarding のストリクト モード ユニキャスト Reverse Path Forwarding に関する機能情報
第
3
章ユニキャスト Reverse Path Forwarding の ACL サポート
ユニキャスト
Reverse Path Forwarding
機能を使用すると、デバイスを通過する不正な形式または 偽造のIP
送信元アドレスによって発生する問題を軽減できます。ユニキャストReverse Path Forwarding
のACL
サポート機能は、ユニキャストReverse Path Forwarding
機能にアクセス コン トロール リスト(ACL
)サポートを追加します。ACL
サポートを使用すると、ユニキャストReverse Path Forwarding(RPF)が、不正なまたは偽造の IP
送信元アドレスを持つデータ パケッ トをドロップまたは転送するかどうを判断できます。このモジュールでは、ユニキャスト
RPF
のACL
サポートについて説明します。•
機能情報の確認, 23 ページ•
ユニキャストReverse Path Forwarding
のACL
サポートの前提条件, 24
ページ•
ユニキャストReverse Path Forwarding
のACL
サポートの制限事項, 24
ページ•
ユニキャストReverse Path Forwarding
のACL
サポートに関する情報, 25 ページ•
ユニキャストReverse Path Forwarding
のACL
サポートの設定方法, 29 ページ•
ユニキャストReverse Path Forwarding
のACL
サポートの設定例, 31
ページ•
その他の参考資料, 31
ページ•
ユニキャストReverse Path Forwarding
のACL
サポートに関する機能情報, 33 ページ機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ ているとは限りません。最新の機能情報および警告については、
Bug Search Tool
およびご使用の プラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。このモ ジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリスト を確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索 するには、
Cisco Feature Navigator
を使用します。Cisco Feature Navigator
にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn
に移動します。Cisco.comのアカウントは必要ありません。ユニキャスト Reverse Path Forwarding の ACL サポートの 前提条件
•
ユニキャストRPF
には、デバイスでシスコ エクスプレス フォワーディングが適切に機能し ている必要があります。•
ユニキャストRPF
の設定前に、次のACL
を設定する必要があります。•
標準または拡張ACL
を設定し、無効なIP
アドレスの送信を(出力フィルタリングを実 行して)減らします。標準または拡張ACL
を設定することで、内部ネットワークから 送信したり、インターネットに接続するために有効な送信元アドレスのみが許可されま す。•
標準または拡張ACL
エントリを設定して、無効な送信元IP
アドレスを含むパケットを ドロップ(拒否)します(入力フィルタリングを実行して)。無効な送信元IP
アドレ スには次のような種類があります。◦
ブロードキャスト アドレス(マルチキャスト アドレスなど)◦
ループバック アドレス◦
プライベート アドレス(RFC 1918『Address Allocation for Private Internets』)◦
予約済みアドレス◦
保護されたネットワークに関連付けられた有効なアドレス範囲に含まれない送信元 アドレス•
既知の非対称ルートの送信元からの特定のトラフィックを許可するには、標準または拡 張ACL
エントリを設定して、ユニキャストRPF
のチェックに失敗するパケットを転送(許可)します。
• ACL
を設定して、ユニキャストRPF
イベントを追跡し、ネットワーク攻撃に関する追加情報を提供します。
ユニキャスト Reverse Path Forwarding の ACL サポートの 制限事項
ACL
テンプレートはサポートされていません。ユニキャスト Reverse Path Forwarding の ACL サポート ユニキャスト Reverse Path Forwarding の ACL サポートの前提条件
ユニキャスト Reverse Path Forwarding の ACL サポートに 関する情報
ユニキャスト RPF の動作
ユニキャスト
RPF
がデバイスのインターフェイスでイネーブルのときは、デバイスはそのイン ターフェイスに対する入力として受信したすべてのパケットを検証して、送信元アドレスおよび 送信元インターフェイスの情報がルーティング テーブルに存在し、パケットを受信したインター フェイスと一致することを確認します。「後方検索機能」は、シスコエクスプレスフォワーディ ングがデバイスでイネーブルの場合にだけ利用可能です。これは、検索が転送情報ベース(FIB
) に基づいて行われるためです。シスコエクスプレスフォワーディングでは、その動作の一部とし てFIB
が生成されます。Cisco ASR 1000
シリーズ アグリゲーション サービス ルータでは、シスコ エクスプレス フォワーディングはデフォルトで有効になっており、無効にすることできません。
(注)
ユニキャスト
RPF
は入力機能であり、接続のアップストリーム エンドのデバイスの入力イン ターフェイスだけに適用されます。(注)
デバイスのインターフェイスで受信したパケットが、パケットの送信元に最適なリターン パス
(またはリターン ルート)に着信しかたどうかを確認するために、ユニキャスト
RPF
はシスコ エクスプレス フォワーディング テーブルでリバース ルックアップを実行します。パケットが最 適なリバース パス ルートのいずれかから受信された場合、パケットは通常どおりに転送されま す。パケットを受信したインターフェイスにリバースパスルートがない場合、送信元アドレスが 変更された可能性があります。ユニキャストRPF
がパケットのリバース パスを見つけられない場 合、ipverifyunicastsource reachable viaコマンドを使用してアクセス コントロール リスト(ACL)を指定するかどうかに応じて、パケットはドロップまたは転送されます。
ユニキャスト
RPF
では、コストが等しいすべての「最良」リターン パスが有効と見なされま す。各パスがルーティング コスト(ホップ カウント、重みなど)において他と同等であり、ルートが
FIB
にある場合、ユニキャストRPF
は複数のリターンパスをサポートします。また、ユニキャスト
RPF
は、Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)バリアントが使用 される場合にも動作します。(注)
ユニキャスト
RPF
とACL
が設定されたインターフェイスで受信したパケットを転送する前に、ユニキャスト
RPF
は次のチェックを実行します。1
入力ACL
がインバウンド インターフェイスで設定されているかどうか。ユニキャスト Reverse Path Forwarding の ACL サポート
ユニキャスト Reverse Path Forwarding の ACL サポートに関する情報