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著者 鈴木 悠平

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Academic year: 2022

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Siワイヤのゼーベック係数におけるサイズ効果の解 明と表面電位顕微鏡を用いた新しい測定技術の構築

著者 鈴木 悠平

発行年 2017‑12

出版者 静岡大学

URL http://hdl.handle.net/10297/00025233

(2)

(課程博士・様式9) 審 査 要 専攻 ナノビジョン工学 学籍番号 55545002

と三4

学生氏名 鈴木悠平

論文題目 Siワイヤのゼーベック係数におけるサイズ効果の解明と表面電位顕微鏡を用いた 新しい測定技術の構築

エナジーハーベスティングのひとつである廃熱からの発電に対して有用な熱電発 電デ、パイスを実用化するためには, 高い発電効率に寄与する熱電材料の開発が不可 欠である. 発電効率を向上する手段として, ナノ構造などの低次元系材料の導入が 注目されている. 本論文は, 地球上に豊富に存在し, 安価で、且つナノスケールの加 工技術が確立されているシリコン(Si)に着目し,Si ナノワイヤのゼーベック係数 並びに, その測定技術について調べた研究成果についてまとめたものである.

第1章では, 序論として研究背景および熱電変換デバイスの概要, そして熱電変 換材料としてのSiの特徴について説明した後, 研究の目的を述べている.

第2章では, 熱電特性を決める因子のひとつであるゼーベック係数について, キ ャリアの拡散に起因する成分とフォノンドラッグ効果による成分があることを述べ ている. また, ナノワイヤ構造とゼーベック係数の関係についても記述している.

第3章では, ドナーとアクセプタを共ドープしたSiワイヤについて, ゼーベック 係数を測定した結果について述べている. 共ドープSiワイヤの作製方法および測定 装置の詳細について説明した後,測定されたSiワイヤのゼーベック係数がバルクSi より小さい結果が得られたことを記述している.

第4章では, ゼーベック係数のキャリア拡散成分とフォノンドラッグ成分につい て, 理論計算をおこなっている. 得られた結果に基づいて,Si ワイヤのゼーベック 係数がバルクSiの値より小さくなる理由として, 試料サイズ、の微小化によるフォノ ンドラッグ効果の抑制であることを明らかにしている.

第5章では, ナノスケール材料のゼーベック係数を測定するために構築している,

表面電位顕微鏡(KFM)を用いた測定手法について詳しく説明している. ゼーベッ ク係数を評価する際に必要となる局所的温度が KFM により測定できることを,Si 基板に対する表面電位の温度依存性を解析することにより明らかにしている. さら に, 温度差を与えたSiワイヤの表面電位分布観察をおこない, 現状の測定条件にお

ける問題点やその改善法について議論している.

第6章では, 本研究全体を総括している.

以上の成果は,ナノ材料工学およびナノデバイス分野への貢献が大きく,博士( 工 学 )の学位を授与するに値するものと認める.

(1, 000宇程度)

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