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肝外胆管癌におけるEpithelial Mesenchymal Transitionの臨床病理学的検討

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Academic year: 2018

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学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 新田 健雄

主査 准教授 神山 俊哉

審査担当者 副査 教授 平野 聡

副査 教授 櫻木 範明

副査 教授 山下 啓子

学 位 論 文 題 名

肝外胆管癌における Epithelial Mesenchymal Transition の臨床病理学的検討

(The clinicopathological study of Epithelial-Mesenchymal Transition (EMT) in Extrahepatic

Bile Duct Carcinoma)

本研究では、117 症例という多数例の肝外胆管癌手術検体を用いて、EMT 関連分子を対象とした

免疫組織化学染色を網羅的に行うことで、肝外胆管癌の腫瘍組織におけるEMTの発現状況を解析

し、その臨床病理学的意義の検討を行った。その結果、E-cadherin,N-cadherin,S100A4 の 3 種

類のEMT関連蛋白質、およびCadherin switchが肝外胆管癌切除患者の予後を予測する独立した

指標となりうることを明らかにした。

審査にあたり、まず副査の山下教授から、本研究の免疫染色のカットオフ値の算出法が一般的

かとの質問があり、申請者は過去の論文からは報告としてはあると回答した。また、EMT 蛋白の

発現と背景因子の関係性の検討について質問があり、申請者は本研究では行っていないと回答し

た。次に副査の櫻木教授からは、胆管癌の術後補助療法についてレジメと奏効率の質問があり、

申請者は切除断端陽性のような特殊な状況で膵癌のレジメにのっとってS-1の半年内服とするの

が一般的であること、また、奏効率は切除不能胆管癌に関して 81.4%と回答した。また、先進部

の腫瘍成分においてEMT蛋白発現の質問があり、申請者はさらなる検討課題となりうると回答し

た。次に副査の平野教授からは、今回検討した5種類のEMT誘導転写因子はいずれも予後因子と

してならなかった理由は何かとの質問があり、申請者は確かに予後因子としては検出されなかっ

た が 、 サ ブ 解 析 と し て こ れ ら の EMT 誘 導 転 写 因 子 の 発 現 と そ の 下 流 シ グ ナ ル の 蛋 白 で あ る

E-cadherin、N-cadherin の発現には統計学的有意な関係性があり、胆管癌に関しては転写因子は

直接的に予後因子となるのではなく下流のEMT蛋白に働きかけることでその悪性度を調節してい

る可能性があると回答した。最後に主査の神山准教授からは、EMT は癌の浸潤転移に関する現象

であり、その解析対象としてはやはり癌死をエンドポイントとして検討とすべきではないかとの

質問があり、申請者は確かに本研究は overall survival での検討であり、EMT という腫瘍学的現

象をより正確に把握するためにはdisease specific survivalでの検討も加えるべきであったと

回答した。

この論文は、肝胆膵外科領域において高く評価され、今後の肝外胆管癌の個別化治療の開発や

症例層別化の悪性度評価の指標として期待される。

審査員一同は、これらの成果を高く評価し、大学院課程における研鑽や取得単位なども併せ、

参照

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