『新年度応援プレゼント』
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 2 『新年度応援プレゼント』 は、著作権法で保護されている著作物です。 本レポートの使用に関しましては、以下の点にご注意ください。 ●本レポートの著作権は、「考えるバスケ普及会」にあります。 ●「考えるバスケ普及会」の書面による事前許可なく、 本レポートの一部または全部をあらゆるデータ蓄積手段(印刷物、電子ファイルなど)により、 複製、流用および転売することを禁じます。
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目次
はじめに ... 4 「⾝⻑が⾼い相手にブロックされてしまう」... 5 「試合に出ても、どう動いて、何をすればいいのかわからない」 ... 7 「よいパスを出すための判断⼒の鍛え⽅は?」 ... 11 「スピードがなくても、1 対 1 でディフェンスを抜けますか?」 ... 13 「初心者で、何から練習すればいいかわかりません」 ... 15 「ハーフコートオフェンスの作り⽅は?」 ... 18 「コーナーからの攻め⽅は?」 ... 23 「ゾーンディフェンスの崩し⽅」 ... 25 「スリーポイントシュートが急に入らなくなりました」 ... 28 「届かないので、シュートを胸から打っていいですか?」 ... 30 おわりに ... 32Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 4 新年度になりましたね。 学年が上がった⽅、進学した⽅、社会⼈になった⽅などなど、いろいろな⽅がいらっしゃると思います。 どういった場合でも、日本では 4 月で環境に多少の変化があり、バスケットボールへの取り組み⽅や考 え⽅なども変わります。 この無料レポートは、新年度になり、新しい環境でバスケットボールをされるあなたを応援するために 書かれたものです。 このなかから一つでも多くのバスケットボール上達のヒントをつかみとり、少しでもよい環境でバスケ ットボールを続けられるように頑張ってください。 なお、このプレゼントは、いただいているご質問から上達に役⽴つものをピックアップして、回答メー ルを再編集してまとめたものです。 あなたのバスケットボール上達のお役に⽴てれば幸いです。
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「⾝⻑が⾼い相⼿にブロックされてしまう」
シュートをブロックされるというのは、イヤなものですよね。 ですが、とくに相手の⽅が⾝⻑が⾼い場合にはブロックされる可能性が⾼まります。 そこで必要なのが、ブロックされない⽅法です。 ブロックされないために考えるべきこととは、何でしょうか? 相手の⾝⻑に関係なく、シュートを打つときに⼤切なのは、 「ブロックされないこと」です。 ブロックをされないためには、ディフェンスがブロックできないシュートを打つ必要があります。 ⾔葉にするとごくごく当たり前ですが、実際のプレイでそうできていない場合が多いのです。 ●●さんは、ディフェンスと距離があると思ってジャンプシュートを打つとおっしゃっています。 ですが、そのシュートは相手にブロックされてしまいます。 つまり、その距離はディフェンスの距離感なのです。 ジャンプシュートを打てる距離感ではないんですね。 もし、●●さんとディフェンスとの距離が 2m あったらどうでしょうか? さすがにブロックされないですよね。 これは、●●さんの距離感ということになります。 ディフェンスの⾝⻑や⾝体能⼒(ジャンプ⼒や瞬発⼒)が変われば、 当然シュートの距離感も変わります。 ⾝⻑や⾝体能⼒が⾼い相手には、それだけ距離をとってシュートを打たなければならないのです。 ジャンプシュートを決めたいなら、その相手とどのくらい距離をとればブロックされないか⾒極めまし ょう。 その距離から打てば、かならずブロックされません。 つまり、ジャンプシュートを決めたいなら、その距離を稼がなければならないのです。Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 6 レイアップシュートも同じで、ふつうにいったら後ろからブロックされてしまうでしょう。 そういうときは、⾝体でディフェンスを抑えながら、肩幅を利用したフックシュートを打ったり、 ブロックに飛ばれても届かないようなループをかけたフローターシュートを打つ必要があります。 ごくごく当たり前のことですが、けっきょくはこれしかありません。 いくら⾝⻑が⾼い相手にも絶対にブロックされないシュート、というのはないのです。 ⾝⻑が低いなら、⼯夫してシュートを打つしかありません。 NBA で低⾝⻑の選手が、どんなふうに得点をとっているか、⾒てみてください。 クリス・ポール、ネイト・ロビンソン、ホセ・バレアといった選手は、とても参考になりますよ。
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「試合に出ても、どう動いて、何をすればいいのかわからない」
せっかく試合に出ても、活躍できなければ悔しいですよね。 ですが、経験も知識もないまま試合に出ても、動きややるべきことがわかりません。 練習での 5 対 5 などでも同じですが、まずは試合に出たときの基本から⾝につけていきましょう。 ■役割意識を持つ バスケットボールのコートに出られるのは 1 チーム 5 ⼈だけですから、 みんなそれぞれ違った役割を持ってプレイしなければなりません。 まずはあなたに求められている役割を知ることが、 試合でうまくするためのポイントです。 基本的には、5 つのポジションにおける役割を簡単に説明しますと、次のとおりです。 ・1 番ポイントガード:ゲームのコントロール、オフェンスの指⽰、組み⽴て ・2 番シューティングガード:アウトサイドシュート、ポイントガードのサポート ・3 番スモールフォワード:1 対 1 からのスコアリング ・4 番パワーフォワード:インサイドでのスコアリング、リバウンド ・5 番センター:ポイントガードやパワーフォワードのサポート、リバウンド もちろん、チーム状況によって役割は変化します。 くわしい役割はチームによって異なりますから、あなた⾃⾝で⾃分の役割を確認してみてください。 そのうえで、練習から役割を意識してプレイします。 練習でできないことを、いきなり試合でやるのはムリです。 また、試合でやらないことを練習でやっていても意味がありません。 練習は試合のために⾏うものです。 いかに試合を想定した練習ができるか、が試合でいいプレイをするためのカギになるのです。Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 8 ■オフザボールの基本 ボールを持っていない状態を「オフザボール」と⾔います。 動きの根本にはオフザボールの動きがありますので、その基本をお伝えします。 オフザボールの基本は、次の 3 つです。 (1)スペースに走りこむ (2)スペースを作る (3)スペースを生かしてもらう (1)スペースに走りこむとは、 ・インサイドが空いているときにカットインする ・ボールサイドに⼈が集まっているときに、逆サイドに動く といった動きです。 オフェンスではコートを広く使うことが⼤切ですから、 スペースをうまく使ってプレイすることが重要になります。 (2)スペースを作るとは、動いて⾃分が埋めているスペースを空ける動きです。 たとえば⾃分がインサイドにいて、同じサイドの外に 1 対 1 の強いフォワードがいる場合、 動いてインサイドを空けることでフォワードに 1 対 1 のチャンスを与える、というようなプレイです。 ほかのプレイヤーがプレイしやすいようにスペースを作ってあげることも、 チームオフェンスでは重要になります。 (3)スペースを生かしてもらうとは、(2)の発展型です。 単にスペースを作るだけでなく、そこを生かしてもらえるように
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 9 スクリーンをかけにいくなどしてチームメイトをサポートします。 マンツーマンディフェンスは簡単には崩せませんから、 オフザボールを 1 対 1 ではなく、多対多に持ち込むことによって オフェンスの組み⽴てをサポートするのです。 これら 3 つの基本を意識してプレイすれば、 スムーズなオフザボールの動きにつながってきます。 ボール保持者の動きは、オフザボールの動きの発展型ですので、 まずはオフザボールの動きをしっかりと覚えることが⼤切です。 ■基本スキルを伸ばす 役割意識を持ってプレイしても、オフザボールの動きがよくなっても、 やはり基本スキルの重要性は揺らぎません。 たとえば、ゴール下のシュートが入らないプレイヤーに うまくゴール下でフリーになられても、ディフェンスにとっては 何の脅威にもならないのです。 ディフェンスの脅威になるスキルがあってこそ、 役割意識やオフザボールの動きが生きてきます。 ドリブル、パス、シュートとそれを支えるボールハンドリング技術を 確実に上達させていくことが、基本スキル上達には不可⽋です。 特別な練習をする必要はありません。 1 歩むずかしいこと、試合を想定したことを繰りかえし練習しつづけることで、 基本スキルは確実に上達していきます。
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 10 回答はここまでです。 「役割意識を持つ」「オフザボールの動き」「基本スキルの上達」の 3 つを 練習していけば、試合に出ていいプレイをすることができるようになります。 まずは練習から試合を想定することで、確実な上達をものにしてください。 ↓↓↓基本スキルをショートカットして⾝につけたい場合は、こちらをチェック↓↓↓ 『バスケットボール 基本スキル上達法』 http://bit.ly/egxf8y
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「よいパスを出すための判断⼒の鍛え⽅は?」
とくにアウトサイドプレイヤーなら、よいパスを出したいという思いがあるでしょう。 ですが、「よいパスって何?」ということを、なかなか教えてもらえないのではないでしょうか? すべてについてお伝えすることはむずかしいですが、「悪いパス」というのをポイントを絞ってお伝えす ることはできます。 悪いパスの例から、「よいパスとは何か?」「その鍛え⽅は?」ということを考えていきましょう。 パスの判断⼒が悪い、と●●さん⾃⾝が認識されているということは、 「どこでパスの判断が悪かったのか」はわかっている、ということだと思います。 それはどんな場面でしょうか? 思い出してみてください。 パスの判断が悪い例としては、次のようなものがあります。 ・ディフェンスがやや遅れてついてきているオフェンスへのパスが遅い ・狭いところにいるオフェンスにパス ・オフェンスがかぶっているなど、混雑しているところへのパス ・アウトサイドにいる⾃分のマークマンがインサイドまでひいている状態でのインサイドへのパス ・角度がないところへのパス(縦パス) ・ゆっくり攻めるべきところで、アーリーオフェンスを誘発させるようなパス こういったなかに、●●さんにも当てはまる例があるはずです。 悪い判断をしないためには、それを意識してパスを出さないようにすることです。 悪い判断とされるパスは出さなければなくなりますから、ターンオーバーを防ぐことができます。 逆によい判断とは、状況やタイミングに合ったパスです。 アーリーオフェンスとセットオフェンスでは求められるパスの内容は当然違いますし、 タイミングよくポンポンとスムーズにパスがつながっていく⽅がディフェンスを崩しやすいです。Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 12 そういったパスを出すために、 ・いま、チームはどんなオフェンスをしようと思っているのか、をよく考えること(試合の流れを読む こと) ・視野を広くとり、パスをもらう前からコートの状況をよく確認して、パスコースを⾒つけておくこと といったことが重要になります。 あとは、これらを練習のなかから、試合を想定しながら練習していけば、 だんだんと上達していきます。
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「スピードがなくても、1 対 1 でディフェンスを抜けますか?」
「スピードがないと、1 対 1 では勝てないんじゃないか」と考えている⼈が少なくないようです。 スピードがあれば 1 対 1 はより有利になりますが、1 対 1 はスピードだけで抜くものではありません。 スピードがある⼈が 1 対 1 が強いというのは間違っています。 また、足が速いから 1 対 1 が強いというのは、よくある勘違いですね。 スピードの速さと 1 対 1 の強さは⽐例してはいませんし、そもそも足が速いことがスピードがあるとい うことでもありません。 私の⾼校時代の先輩に、50m 走が 8 秒近くにもかかわらず、スピードもあって、1 対 1 はめっぽう強い というプレイヤーがいました。 スピードに頼らない、1 対 1 の強さを⾝につけるための考え⽅を学んでください。 スピードはそれほど関係ありません。 足の速さで測られるようなスピードはとくに、です。 関係あるとすれば、ある動きをキャンセルして 別の動きに移るスピードです。 シュートフェイク(あるいはシュートキャンセル)をして、 ドライブに移るスピードのようなものですね。 これが遅いと、せっかくディフェンスがフェイクに引っかかっても ドライブに⾏くまでに戻られてしまいます。 ただ、これは⾝体的能⼒による速さではなく、 次の動きに移りやすいように⾝体を動かすことの⽅が重要です。 たとえばシュートフェイクはディフェンスの重心を持ち上げて、Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 14 このとき、シュートフェイクをした⾃分まで重心が上がってしまっては、 すぐにドライブの動作に移ることはできません。 反対に、⾃分の重心を下げたままシュートフェイクをすれば、 すぐにドライブの動作に移ることができます。 これはスピードとは関係ないことですよね。 つまり、 「⾃分の動作(とくに重心の移動)をできるだけ小さくしながら、 ディフェンスとのズレを作れるか(フェイクなどによって)」 が 1 対 1 のキモになるのです。 それが上手にできれば、スピードはほとんど関係ありません。 ⾃分の動作を最小限に抑えてディフェンスを最⼤限動かせれば、 歩きながらでも抜くことが可能です。 ですから、1 対 1 ではズレを作ること、 より本質的にはさきほど「」でくくったキモの部分を意識してやってみてください。
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「初心者で、何から練習すればいいかわかりません」
初心者で、しかもバスケットボールを教わる環境にない場合、何から練習すればいいか、⾒当もつきま せんよね。 ⼤学や社会⼈から始めた場合は、教えてくれる⼈(コーチ)はいないのが普通です。 そういった場合には、次のような練習をしてみてください。 また、この練習は初志者から熟練者まで、同じように重要なものです。 もし教わる環境にあったとしても、この基本練習から学べることがないか、よく考えてください。 初心者も熟練者も、基本的な練習は何も変わりません。 バスケットボールの基本技術は、 ・ドリブル ・パス ・シュート ・ハンドリング の 4 つです。 これらを繰りかえし練習して少しずつ上達させていくことが、 バスケットボールの基本的な練習法・上達法です。 それぞれの具体的な練習法としては、次のようになります。 ■ドリブル ⾃分ができるドリブルより、少し難易度の⾼いドリブルを突くのが、基本的な練習法です。 難易度を上げる⽅法としては、次のようなものがあります。 ・強く突く ・移動しながら突く ・レッグスルーやバックチェンジなどを入れる ・ボールから目を離すCopyright (c)「考えるバスケ」普及会. 16 最初はその場でボールを⾒ながら、弱く突くだけでもむずかしいかもしれません。 その場合は、まずそれができるように練習します。 できるようになったら、たとえばいまよりもう少し強く突くとか、目を離す時間を入れてみるとか、⼯ 夫していくのです。 ■パス パス練習をするとき、基本的にチェストパスを使います。 それができるようになったら、ワンハンドプッシュパスなどを練習していきます。 チェストパスを、さきほどのドリブルと同じように難易度を⾼めながら練習していくのです。 難易度を上げるには、 ・強いパスを出す ・予備動作をなくす ・精度を上げる ・距離を遠くする といった⽅法があります。 まずは精度と強さを意識して上げていくのがいいでしょう。 ■シュート 正しいシュートフォームを⾝につけ、シュートレンジ(⾃分がシュートを決められる範囲)を広げてい く、というのがまずやるべきことです。 最初は正しいシュートフォームを意識しながら、ゴール付近からシュートを入れる練習をします。 入るようになったら 1 歩ずつ下がっていって、シュートレンジを広げていきます。 正しいシュートフォームが本当に⾝についているかは、試合でシュートを打ってしか確認できません。 そのためにも、練習から試合を想定した形で打つようにする必要があります。 初めはその場シュートでいいですが、ある程度入るようになったら動きながらボールを受けてシュート を打つ練習をします。 スピードを上げたり、動きを激しくしていけば、より試合に近い形でのシューティングとなります。 ちゃんと下半⾝や上半⾝で生み出した⼒をボールに伝えられるようになるまでには、時間がかかります。 それまでは、遠い位置からのシュートは届かないでしょう。 ここでムリに遠くから打つ必要はありません。 正しいフォームで打てる範囲で練習をしていって、⼒を伝える感覚を磨いていきながら飛距離は伸ばし
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 17 ていけばいいです。 ■ハンドリング ドリブル、パス、シュートの 3 つの技術を支えるのが、このハンドリングです。 ハンドリングをおろそかにすると、3 つの技術は伸び悩んでしまいます。 ハンドリング練習は、頭や腰、ひざの周りでボールを回すボディサークルが一般的です。 あとは、両足を開いてひざの内側と外側を 8 の字を描くように動かすフィギュアエイトがいいですね。 これらを毎日のように練習することで、ボールを扱う感覚がだんだんと鋭くなってきます。 ハンドリング練習を⾏うときは、次のポイントに気をつけてください。 ・手のひらはボールに触れないようにする(指先でボールを扱うイメージ) ・ボールはできる限り強く、速く動かす ・ミスをしてもいいから、⾃分の限界を目指して⾏う ハンドリング技術が向上すればドリブル、パス、シュート技術は確実に向上します。 毎日のように練習してください。
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 18 前回のアンケートなどでも、戦術について教えてほしいというご意⾒が少なくありませんでした。 戦術については、メールスクールでお伝えする機会がありませんが、重要なことは⾔うまでもありませ ん。 ちょうどハーフコートオフェンスに関するご質問がありましたので、その内容をシェアします。 ※内容の都合上、質問文も記載します。 【ご質問】 こんにちは ●●といいます。 いつもメールスクールを楽しく拝⾒いたしております。 質問ですが、ハーフコートオフェンスの作り⽅について教えてください。 1つ目はボール運び(速攻・アーリー後)からハーフコートオフェンスへの入り⽅ 2つ目はパス&ラン・スクリーンをつかっての1対1の場面やインサイドへボールが入れられる状況が できる⽅法 やはりフレックスやモーションといったオフェンスを研究した⽅がいいでしょうか。 チームメンバーにあってるオフェンスが何がいいのか試⾏錯誤しています。 もちろん、個⼈のファンダメンタルの重要性は理解しトレーニングをしています。 ただ、現時点で完全なフォーメーションを決めて動くのではなく、ある程度の約束で ボールが動いてオフェンスが展開できればと考えています。 都合のいい事ばかりの質問で恐縮ですが、こんな⽅法があるよと⾔うのがあれば 教えてください。 よろしくお願いします。
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 19 【回答】 ●●さん こんにちは。 ご質問ありがとうございます。 今回のご質問は、チーム状況によって回答の変わるものになりますね。 ただ、メールの内容からファンダメンタルズはある程度のレベルに達しており、 バスケットボール IQ も育ってきていると判断して、お答えします。 チーム戦術が固まっておらず、あらゆるオフェンス戦術を試していける段階に まだないのでしたら、次の 2 つの⽅向性があると考えます。 (1)セットオフェンスから学んでいく (2)モーションオフェンスの原則を⾝につけていく それぞれ解説いたします。 (1)セットオフェンスとは、1-4 や 2-3 でポジショニングし、 そこから形を決めて攻めていくものを指しています。 (ここではサイドやエンドからのセットオフェンスは除きます) 細かくはトレイルやハイポスト、シザースカット(ダブル)といったプレイから シャッフルオフェンスやフレックスオフェンスにつなげていく形です。 これらに加えて、2 対 2 のスクリーンプレイを基本戦術とした 2 対 2〜5 対 5 までのハーフコート(あるいは 1/4 コート)オフェンスを 基本形として学んでおくことで、ある程度バリエーションをもった セットオフェンスの形を⾝につけることができます。
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 20 (2)モーションオフェンスの原則とは、 ・パス回数の下限 ・プレイヤーごとの距離 ・カットイン ・ボールの位置 ・アウトサイドマン、インサイドマンの原則 などを指します。 これらの動きの原則を⾝につけながら、 オフェンスの基本形を学んでいくことで ⾃由度をとりながらバリエーションを増やしていきます。 トライアングル、シャッフル、フレックスオフェンスの基本にモーションオフェンス、 さらにその基本にモーションオフェンスの原則がありますから、 オフェンスの原則としてモーションオフェンスの原則を学んでおくのはいいですね。 そのうえで、ご質問の具体的な件です。 1.ハーフコートオフェンスへの入り⽅ 上記(1)(2)のいずれかの⽅法をとるにしても、アーリーオフェンスのキャンセル時は インサイドやコーナーにボールがあることが多いです。 ウィングを経由してトップでポイントガードがボールを受け、 ハーフコートオフェンスに入っていくのが基本的な流れになります。
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 21 2.インサイドへのボールの入れ⽅ インサイドにボールを入れるためのポイントは次の 2 つです。 (a)インサイドマンがメンをとれている (b)インサイドマンとボールマンの間に十分なスペースがあり、ディフェンスがいない (a)については、インサイドマンの技術的な面とタイミングがあります。 バスケットボールは基本的にパスが渡った後、ディフェンスが新しく 1,2,3 線をセットしなおすまでに 次のパスがつながっていくと流れがよく、オフェンスがかなり有利に攻めることができます。 つまり、ウィングにボールが渡るタイミングでインサイドマンがしっかりメンをとることができれば、 インサイドにボールが入れやすい状況になるのです。 (b)は、ウィングにボールが渡ってインサイドにボールを入れる際、 ウィングのマークマンが下がりすぎていない、ということです。 単純にパスカットされやすい場面ですから、ここではウィングはシュートを狙い、 マークマンを引っ張り出す必要があります。 ただし、安易にドリブルをついてディフェンスとの距離を縮めると ターンオーバーの可能性が⾼まりますから、そういうプレイはよくありません。 パスランやスクリーンプレイは上記のポイントを満たすサポートとして利用する、という考え⽅で それらをかならずしも使わなければインサイドにボールを入れられない、というわけではありません。 パスがテンポよくつながれば 1 対 1 のチャンスにもつながりますし、 スクリーンを使っての 1 対 1 はセットオフェンスの項でお伝えしました 2 対 2 のスクリーンプレイを基本単位とした 2 対 2〜5 対 5 の練習によって 使い⽅を学んでいけばいいです。
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 22 ハーフコートへの入り⽅や 1 対 1 の場面の作り⽅、インサイドへのボールの入れ⽅は 次元の違う問題となります。 ●●さんのチームの状況はわかりませんが、 ・有利な 1 対 1 の場面や、インサイドにスムーズに入れられない状況 →パッシングゲームの基本とボールミート、オフザボール、2 対 2 を基本単位にしたスクリーンプレイ を学ぶ ・それらはある程度できたレベルでハーフコートオフェンスに⾏き詰まりを感じる状況 →セットオフェンスやモーションオフェンスの基本形を中心にしたシステマティックなオフェンスを学 ぶ というご対応がよろしいでしょう。 チーム状況に合わせて、上記をご参照ください。
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「コーナーからの攻め⽅は?」
トップやウィングでは使えるコートの幅も広く、攻めやすいです。 実際のオフェンスでも、トップやウィングから崩す動きが多いですね。 ですが、コーナーも重要な攻めどころ。 しかも、コーナーからのシュートが得意というプレイヤーは意外と少なくないんですね。 (私のチームにも、コーナーからのシュートがよく入るプレイヤーが何⼈もいます) ここでは、コーナーからの攻め⽅に絞って、オフェンスの仕⽅をお伝えします。 ご⾃⾝の得意なこと(※コーナーからのシュートのこと)を知っているということはよいことです。 それを生かしてもらえるようにプレイもできていますから、あとはそのプレイをするだけですね。 そのためには、2 つのことが必要です。 (1)インサイドアウトプレイを狙っていると伝えること (2)コーナーで、フリーでパスをもらうこと (1)は単純ですね。 リターンをもらえないのは、相手にリターンパスを出すという考えが浸透していないからです。 もしかしたら、そういう考えがないかもしれません。 いずれにしても、⾃分がそのプレイを狙っていることを伝える必要があります。 何もコミュニケーションをせずに狙ったプレイができるわけではありません。 そこまでには、いろいろと話し合ってお互いの考えを理解し、実⾏に移していく必要があります。 そのためにも、まずはあなたから⾃分の狙っているプレイについて伝えてみてください。 (2)はインサイドマンを使わずにシュートを打つための⽅法です。 インサイドアウトからのシュートは成功率の⾼いシュートですが、 読まれればディフェンスにカットされやすいプレイでもあります。Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 24 ですから、プレイヤーとしてステップアップするためにも、 コーナーでもらうときにフリーになる技術が必要です。 スクリーンをかけてもらったり、カッティングを使ったり、 両⽅あわせて使ったりすることで、フリーになる技術を磨いてください。 あなたがフリーでシュートを打てるチャンスにあれば、 きっとそこにパスは出るはずです。 それを何度も決めていけば、チームのオフェンスパターンとなり、あなたも活躍できます。
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「ゾーンディフェンスの崩し⽅」
ゾーンディフェンスに弱いチームというのがいますね。 マンツーマンなら攻められるのに、ゾーンでは攻め⽅がわからない、というプレイヤーもいます。 ゾーンディフェンスでは、ディフェンスが決まりをもって動きます。 ですから、マンツーマンのようにオフェンスが何となく動いていれば、攻めどころが出てくる、という ものではありません。 決まりのあるディフェンスに対しては、決まりのあるオフェンスが必要です。 ここで、その基本をマスターしてください。 ゾーンディフェンスの攻め⽅ですね。 基本がありますから、まずはそれを覚えて実践してみるのがいいです。 ゾーンディフェンスはマンツーマンと違って、 ⼈に対してつくのではなく、それぞれの持ち場を守るディフェンスの⽅法です。 ですから、基本的にスペースがなく、オフェンスが崩していかなければ 攻めどころがありません。 よって、「どうやって崩すのか」が問題になります。 まずゾーンディフェンスを崩すためには、ズレを作る必要があります。 ディフェンスは持ち場を守りますのでそこから離れることはふつうありませんが、 ボールマンやオフザボールで持ち場付近で危険な動きがあればそれに対応します。 そうやってディフェンスを持ち場からやや離すことを次々とやっていけば、 シュートチャンスが生まれるのです。Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 26 ガードであるあなたが中心となる崩しの例です。 相手は 2-3 のゾーンディフェンスとします。 あなたはトップにいて、ほかのオフェンスはウィングとコーナーに位置どります。 あなたがトップでボールを持ち、エルボー付近にいる 2 ⼈のディフェンスの間を ゆっくりと割っていきます。 ゴール下にいるディフェンスがやや上がり、エルボー付近にいる 2 ⼈のディフェンスは 間を締めるように動きます。 ここでウィングがやや中に入る動きをして、あなたはそこにパスを出します。 本来はここにディフェンスがいますが、あなたのドライブインにつり出されてきていますから、 ウィングでボールを受けた選手はフリーになっています。 対応が遅ければ、イージーシュートのチャンスです。 エルボーにいたディフェンスはあなたをフリーにするのが怖いので、簡単には対応できません。 動きも逆になります。 ですから、イージーシュートを打たれないためにコーナーかゴール下にいるディフェンスが 対応しに来ます。 コーナーのディフェンスがいたら、コーナーにスペースが空きますから、 コーナーに位置どっていたオフェンスにパスを出してイージーシュートを狙います。 ゴール下にいるディフェンスがきたら、ゴール下にスペースが空きますから、 逆サイドのコーナーにいた選手が裏をとってそこへのパスを狙います。 このように、ボールマンの動きでディフェンスをつり出して、
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 27 生まれたスペースにオフェンスが動き、ディフェンスが来なければイージーシュート、 ディフェンスがさらにつり出されれば、生まれたスペースにオフェンスが動いてパス…… というのを連続して⾏うことで、ゾーンディフェンスを崩していきます。 ゾーンディフェンスはチームで崩していかなければなりませんから、 あなただけがこのことを意識してもうまくいきません。 全員にスペースに動くことを理解してもらって、 スムーズに繰りかえす練習をすることで、ゾーンディフェンスを崩していってください。
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 28 シュートの調子が悪くなると、シュートフォームを⾒直すようにするというのは、悪い考え⽅ではあり ません。 ですが、あまりに簡単に問題を探ろうとすると、⼤失敗することがあります。 ⼤失敗とは、いまよりずっとシュートが入らなくなる、といったものです。 そうならないための考え⽅を学んでください。 シュートフォームを⾒直すのは必要になるはずですが、何より⼤事なのは、 「なぜ入らなくなったのか?」 を分析し、原因を突き止めることです。 そうしなければ、「どこを⾒直すべきか」ということがわかりません。 とくに「スリーポイントシュートが」ということですから、 ミドルシュートなどは入る、ということだと思います。 単にシュートフォームに問題があるなら、 どのシュートも落ちてしまうはずです。 にもかかわらずスリーポイントシュートだけ入らなくなったということは、 別種の理由がある可能性もあります。 そういうところを分析することで、確実に修正していくことができます。 これは、上達に不可⽋な考え⽅です。 ・シュートが入らなくなった→シュートフォームがおかしい
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 29 ・パスが通らなくなった→パスが読まれている ・ドリブルがうまく突けない→ハンドリングの問題 簡単に思いつく問題点は「→」の後にあるとおりですが、 それがかならずしも原因であるとは限りません。 正しい原因に対処していかないと、上達はできませんので、 原因をしっかり⾒つけることが、上達につながるのです。 ですから、今回も、ただ「シュートフォームを⾒直そう」とするのではなく、 まずは「何が原因か」を探るようにしてください。
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 30 おもに中学生の男子の場合、ワンハンドシュートで打つものの、スリーポイントシュートなどが届かな い、ということが少なくありません。 そのため、胸からシュートを打つことになります。 確かに、胸から打てば、シュートは届くでしょう。 ですが、胸から打つシュートには⼤きな弱点があります。 また、今後⻑くバスケットボールを続けていくにあたっては、⼤きな問題も抱えています。 結論としては、胸から打つのは避けるべき、ということなのですが、その理由もよく理解しておいてく ださい。 中学生でしたら、胸から打つのは避けた⽅がいいです。 年齢によっては筋⼒が足りないかもしれませんが、いまのうちから正しいフォームでシュート練習をし て、 練習をしながら筋⼒をつけていくことをオススメします(シューティングするだけで、筋⼒はつきます)。 胸から打ってしまうと、●●さんが抱えているお悩みのとおり、前後左右にシュートが安定しません。 安定しない理由は、正しいシュートフォームでは頭の上にボールをセットして そこからシュートを打ちますが、胸からの場合はボールをセットしてから腕や肩が⼤きく動いてしまい ます。 それによって、シュートにブレが生じやすくなってしまうのです。 つまり、胸からのシュートというのは、前後左右のブレを犠牲にして シュートの飛距離をとっているフォームです。 もちろん、筋⼒がつけば、このフォームは必要なくなります。
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 31 いま届かなくても、筋⼒がついたり、正しいフォームが⾝につけばシュートは届くようになりますので、 いまのうちから正しいシュートフォームで練習してください。 そうしないと、いざ⾼校などで十分な筋⼒がついても、胸からのシュートがクセになっていて簡単にブ ロックされてしまったり、 シュートに安定性が出なかったり、正しいフォームに直すのに時間がかかってしまいます。 いま正しいフォームでスリーポイントシュートが届くことは重要ではありません。 届く距離のシュートを確実に決める練習をしてください。 シューティングするなかで、少しずつ飛距離を伸ばしていけばいいのです。 私はそれを、オススメします。
Copyright (c)「考えるバスケ」普及会. 32 お読みいただきまして、ありがとうございました。 プレゼントの内容はここまでです。 お役に⽴てるものがあれば、うれしく思います。 なお、このレポートを複製(コピー)して配ったりすることは禁止していますが、 いつでも⾒られるように印刷して、個⼈的に利用していただくことはかまいません。 メールスクールもそうですが、一度読むだけでは 何もかもを学ぶことはむずかしいです。 何度も読むことで、理解が深まり、新しい発⾒があります。 このレポートも何度も読むことで、 いくつもの新しい発⾒につなげてください。 それでは、あなたのますますのバスケットボール上達を祈っています。