岡﨑 ひとみ 論文内容の要旨
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(2) 製)で混和し、20 種類の材料を作製した。 接合力は万能材料試験機(EZ Test、島津製作所)を用いて測定し、接合間距離を 0.1 mm と 0.5 mm の 2 種類に規定した。クロスヘッドスピード 5 mm/min で引張り試 験を行い、最大接合力を算出した。測定は各試料 5 回ずつ行った。統計処理は 3 元配 置分散分析を用いた。 初期粘度の測定はストレス制御式レオメーター(AR-G2、TA インスツルメント社 製)を用いて行った。治具は直径 20.0mm のフラットプレートを使用し、ギャップは 1.0 mm とした。測定温度 23.0 ℃の条件下で、ずり速度 0.1~100 sec⁻¹で測定を行い、1 sec⁻¹の粘度を比較、検討した。統計処理は 2 元配置分散分析を用いた。. 結. 果 接合力に関しては、接合間距離、粉液比、組成のすべての因子およびその交互作用 に有意差を認めた(p<0.0005)。寄与率は組成が 59.1%と最も高く、次いで粉液比が 19.8%、接合間距離が 8.3%だった。接合間距離が小さく、粉液比が大きく、CMC-Na の割合が大きいほど接合力は大きくなった。接合間距離 0.1mm において、CMC-Na のみの試料では 60 kPa を超える大きい値を示し、PVM-MA のみの試料では 1kPa 以下 の値しか示さなかった。 初期粘度についても、すべての因子およびその交互作用に有意差を認めた (p<0.0005)。寄与率は組成が 42.2 %と高く、粉液比は 37.7 %だった。粉液比が大き く、CMC-Na の割合が大きいほど初期粘度は大きくなった。 初期粘度が低い領域では、初期粘度が増加するにつれて接合力は増加した。しかし、 高粘度になると、接合力は初期粘度との相関を認めなくなった。. 考. 察 接合力と粘度は義歯の維持安定性、ならびに操作性に大きな影響を及ぼす。義歯の 難症例が増えるにつれ、義歯安定剤の需要は高まるものと考えられる。しかしながら、 義歯床への接合力が高く、安定した粘度を示す理想的な粉末タイプ義歯安定剤はいま だ存在していない。本研究より、CMC-Na と PVM-MA の割合および粉液比が粉末タ イプ義歯安定剤の接合力と初期粘度に影響することが示された。CMC-Na の割合が 大きいほど、また粉液比が大きいほど、接合力と初期粘度は高い数値を示す傾向にあ ることがわかった。またどちらの性質も組成による影響が大きかった。また義歯安定 剤の粘度が高くなるほど、接合力も高くなる傾向であるが、粘度が高すぎる場合はそ の効果が減少することがわかった。 本研究で得られた知見は、理想的な接合力および粘度を有する粉末タイプおよびク リームタイプ義歯安定剤の開発に貢献すると考えられる。 (備考)※日本語に限る。2000 字以内で記述。A4 版。.
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