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治療用ヒト培養骨膜シートの凍結保存法

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Academic year: 2021

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治療用ヒト培養骨膜シートの凍結保存法 川瀬知之 キーワード:培養骨膜シート,歯周再生療法,凍結保存 【目的】自家培養骨膜シートによる歯周再生治療は極めて有効な 細胞治療法である。病院間連携を想定した培養骨膜シートの配送 や一時保存による歯周再生治療スケジュールの柔軟化を可能にす るために、本研究では凍結保存法について検討した。 【材料および方法】骨膜は健康なドナーの健常な歯周・歯槽骨か ら採取し、直接凍結に供する群といったん培養してから凍結に供 する群に分けた。培養骨膜シートからは、中心の骨膜片部分を切 り出して凍結した。凍結保存液はMedium199 と FBS を主体とし、 10% DMSO を添加した。-75℃で数週間維持し、解凍後の増殖活 性と分化誘導に対する応答性から、凍結保存の成績を評価した。 【結果】事前の培養は 2-3 週間程度おこなうことによって、骨膜 片に含まれる増殖活性の高い細胞の占有率を上げることができた。 このような事前培養をすることによって、新鮮な骨膜片を凍結し た場合と比較して、解凍後の増殖活性を高く維持することができ た。50%以上の FBS を含む凍結保存液が効果的であった。凍結保 存によって骨膜片部分のある程度の石灰化と collagen type I の産 生低下を招いたが、分化誘導に対する ALP 活性の上昇と OCN の 低下という固有の特徴的応答性は維持されていた。 【考察】培養骨膜シートは 10%DMSO を含む FBS を主体とする 凍結溶液中で保存することによって、(凍結しない)新鮮な骨膜片 から作製したシートと同等の増殖活性と分化誘導応答性を維持す ることができた。臨床応用には動物由来成分を自家血清と入れ替 えるか、無血清化についてさらに検討する必要があると思われる が、骨膜片の凍結保存が可能なことをから、培養骨膜シートを用 いた歯周再生治療適応の幅を大きく広げることができそうである。

参照

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