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実践と成果、授業Ⅰ、授業Ⅱ(PDF)

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(1)

第 4 学 年

中 学 年 で は 全 面 実 施 で も

“Let

’’

s Try!” を 使 用 し ま す 。 4 年 生 は “Let

s

Try! 2” を 中 心 に 学 習 し て い く こ と に な り ま す が , 令 和 2 年 度 の 4 年 生

は , 必 ず し も 前 学 年 で 外 国 語 に 十 分 慣 れ 親 し ん で い る わ け で は な い こ

と に 配 慮 が 必 要 で す 。 自 校 に お け る 移 行 期 間 の 学 習 内 容 を 確 認 し , 必

要 に 応 じ て

“Let

’’

s Try! 1” の 内 容 を 振 り 返 っ た り 補 強 し た り し な が ら ,

児 童 が 無 理 な く 外 国 語 の 音 声 に 慣 れ 親 し め る よ う に し ま す 。

★ 実 践 と 成 果

★ 授 業 Ⅰ

Do you have a pen?

(

Let’s Try! 2 Unit 5)

★ 授 業 Ⅱ

Where is this? 学 校 探 検 ク イ ズ を し よ う

(This is my favorite place.

Let’s Try! 2 Unit 8)

① 指 導 者 の デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン を 通 し て 学 習 課 題 を 捉 え る 活 動 ② 単 元 の 導 入 時 に 語 彙 と 表 現 に 慣 れ 親 し む 活 動 ③ Let’s か ら 始 ま る 言 い 方 に 慣 れ 親 し む 活 動 ④ 複 数 の 話 題 を 組 み 合 わ せ て や り 取 り を す る 活 動 ⑤ 学 習 し た 表 現 に 慣 れ 親 し む 動 作 化 を 取 り 入 れ た 活 動 ⑥ 具 体 物 を 使 っ た や り 取 り に よ るhave の 導 入 ⑦ have を 使 っ た 表 現 に 慣 れ 親 し む 活 動 ⑧ 相 手 意 識 を 働 か せ る 活 動 事 例 ⑨ Alphabet の 小 文 字 の 導 入 ⑩ Alphabet の 小 文 字 に 慣 れ 親 し む 活 動 ① ⑪ Alphabet の 小 文 字 に 慣 れ 親 し む 活 動 ② ⑫ Alphabet の 小 文 字 に 慣 れ 親 し む 活 動 ③ ⑬ 学 習 し た 表 現 に 慣 れ 親 し む TPR を 取 り 入 れ た 活 動 ⑭ 目 的 と 必 要 感 の あ る や り 取 り ⑮ 伝 え 合 え た こ と を 意 識 し た 振 り 返 り

★ 提 供 資 料

( 義 務 教 育 課 の 学 力 向 上 支 援 Web に も 掲 載 し て い ま す ) 資 料 室 → 外 国 語 活 動 ・ 外 国 語 に 関 す る 資 料 → 実 践 事 例 ハ ン ド ブ ッ ク

(2)

自分の考えや気持ちなどを伝え合う力の素地を養う外国語活動

- 伝え合う活動への「段階的なアプローチ」を通して -

村田 正紀 令和2年度に小学校中学年で全面実施される外国語活動では,コミュニケーションを 図る素地となる資質・能力を育成する中で,「自分の考えや気持ちなどを伝え合う力の 素地を養うこと」とされている。これまで行われてきた外国語活動との相違点や中学年 で実施されることに配慮しながら,自分の考えや気持ちなどを伝え合う活動への「段階 的なアプローチ」を用いて単元の活動を構成し,相手意識をもって,コミュニケーショ ンを円滑にする働きを意識して活動できるよう実践した。その結果,「伝え合う」こと を意識し,楽しさや自信を感じる児童が増え,伝え合う力の素地が養われてきた。 Ⅰ 実践の内容 1 児童の実態と目指す姿 (1) 児童の実態(対象O小学校第4学年19名) 研究協力校第4学年の児童に外国語活動に関 する事前の意識調査を行い,以下の結果を得た。 ・外国語活動について「楽しい」と肯定的な 回答をした児童の割合が58%と高くない。 ・インタビューや会話などのやり取りに対し て「楽しい」と肯定的な回答をした児童の 割合は,インタビュー27%,会話32%と高 くない(資料1)。 ・考えや気持ちを話したり,指導者の英語に よる会話の内容を理解したりすることに 「自信がある」と肯定的な回答をした児童 の割合は,考えや気持ちを話す26%,指導 者の会話の内容を理解する21%と高くない (資料2)。 以上の結果から,「伝え合う」意識や「伝え 合えた」ことへの実感と自信がもてていない実 資 料 1 外 国 語 活 動 に 関 す る 意 識 調 査 (事 前 ) 32 16 11 26 11 21 32 52 36 10 21 32 0% 20% 40% 60% 80% 100% 外国語活動の時間 友達とインタビュー 英語を使って会話 事前調査 楽しいと感じている割合(%) とても まあまあ あまり ぜんぜん 11 5 68 26 16 16 37 32 5 37 47 0% 20% 40% 60% 80% 100% 好きなものを言い,自己紹介する 英語で,考えや気持ちを話す 指導者の会話の内容を理解する 事前調査 自信があると感じている割合(%) とても まあまあ あまり ぜんぜん 資料2 外国語活動に関する意識調査(事前) 態が分かった。 (2) 目指す姿 本研究では,「思考力,判断力,表現力等」 を育成する上で「自信をもって,学習したこと を生かしながら伝え合おうとする姿」を,伝え 合う力の素地が養われている状態と捉え,その 姿の達成を目指す。 (3) 目指す姿の検証方法 全15時間の実践授業の事前・中間・事後に4 段階自己評価による意識調査と検証授業Ⅰを受 けての追加調査を行う。伝え合うことへの自信 と伝え合えたことの実感の程度の2点について 変容を捉えて検証をしていく。 2 授業実践 (1) 授業実践の方向性 研究協力校の第4学年において,移行期間全 15時間の授業を実践する。その内3単元におい て,児童が学習した語句や表現をコミュニケー ションのツールとして使いながら,自分の考え や気持ちなどを伝え合う活動への「段階的なア プローチ」を取り入れ,活動内容の系統性を踏 まえた単元構成をする。その内の2単元2時間 を検証授業とする。成果と課題を探りながら, 目指す姿が実現されているかを確かめ,児童の 伝え合う力の素地が養われているか,仮説を検 証する。 (2) 伝え合う活動への「段階的なアプロー チ」による系統的な活動の組立て 「段階的なアプローチ」とは,定型的なやり 取りを反復しながら語句や表現に慣れ親しませ ることから始め,徐々に自分の考えや気持ちな どを伝え合う自然なやり取りとなるように,質 を高めて,活動を系統的に構成するツールであ る。一つの単元の指導過程において,「誰と」, 「何を使って」,「どのように」という観点で活

(3)

資料4 活動作成シート 動を捉え,自然なやり取りにつなげられるよう に無理のないステップで活動を配列する。慣れ 親しみの活動をすることから始め,学習した中 から目の前の具体物について話したり,候補の 中から自分の考えや気持ちなどに近いものを選 択したりして,最終的には,自然なコミュニケ ーションに近い場面で自分の考えや気持ちなど を伝え合う活動に発展させていく(資料3)。 (3) 活動作成シートを用いた単元づくり 具体的には活動作成シートを用いて活動の系 統性を意識して単元を構成する(資料4)。まず, 単元の目標と言語材料を確認し,児童の実態に 即して,単元最終の伝え合う活動の具体を決定 する。目標とする活動の準備となるような類似 した活動を一つ前の時間に設定することを繰り 返すように,単元の活動をさかのぼりながら作 成していく。その際に「段階的なアプローチ」 の活動の観点に沿って少しずつ活動に変化を加 えることで,児童の実態に即した系統的な活動 が設定されていくと考える。 資料3 伝え合う活動への 「段階的なアプローチ」 (4) 授業での具体的な手立て 「段階的なアプローチ」をツールとして構成 した一連の活動を児童が行う際に,より活発に 伝え合うことができるように,授業では次のよ うな具体的な手立てを講じて実践していく。 ・デモンストレーションの活用(「何を使って」 「どのように」やり取りを具体的に例示) ・全員が「できるかも」と思えるような導入 (学習意欲の向上) ・称揚と価値付け(伝え合う力の素地へ) ・伝え合えたことの振り返り(伝え合う力の 素地へ) 3 伝え合う活動への「段階的なアプローチ」 を取り入れた授業実践と検証授業の考察 資料内の記号は「段階的なアプローチ」にお ける序盤■,中盤◆,終盤★のどの段階を(誰 と,何を,どのように)取り入れているか,矢 印は形態の変化,並記は児童の選択によること を示している。

(1) 第2単元:Do you have a pen? (Let’s

Try! 2 Unit 5) ①検証授業Ⅰ(第3時)の実際 中心となるActivity を At a Stationery Store と名付け,客と店員になり,自分の欲 しい文房具カードを取りそろえるために伝え 合う活動を設定した(資料5)。 学習のゴールとなる,やり取りの具体的な 姿をデモンストレーションで例示した。ゆっ くりと話したり,ジェスチャーを交えたりし たことで,児童はやり取りの概要を理解し, ゴールの姿をイメージすることができた。 Activity では,ペアで練習した後,実際に店 に行く活動に入った。文房具カードを取りそ ろえるために積極的にやり取りをする姿が見 られた(資料6)。児童の相手意識も高くなり, 大きな声で挨拶などもできるようになってい た。一方,尋ねる側が誤った表現 "I have a pen?" を言っても,その発言を聞き流して, そのまま会話とやり取りを続ける場面があっ た。振り返りカードには「楽しかった。また やりたい」という楽しさに触れる記述が多く 資料5 第2単元の単元構成

(4)

見られた。しかし,「自信が付いた」,「伝え 合うことができた」など伝え合えたことにつ いて触れた児童数は,第1時よりは増加した が半数に満たなかった。 ②検証授業Ⅰの考察 検証授業Ⅰの児童の様子から次のように考 察する。 ・英語を用いたデモンストレーションで具体 的 な 姿を 示 した こ とで ,自 然 に “Hello.” と挨拶したり,やり取りした後に “Thank

you.” “See you.” で終わったりする相手 意識につながった。 ・身に付けさせたい表現を正しく使うことに ついては,中間評価や授業の終わりに再度 確認するなどの手立てを講じる必要がある。 ・定型の対話に慣れ親しみながら,相手意識 をもって,コミュニケーションを円滑にす る働きを使うことができている児童が増え てきていると見取った。しかし,振り返り カードでその点に触れた記述をした児童数 が半数に満たず,やり取りができたことに 自信を深めているのかは捉えきれなかった ため,その点を見取る必要がある。 (2) 検証授業Ⅰ後の中間調査による分析考察 中間意識調査の結果を基に考察をした。 ・振り返りカードの記述に,楽しさに関連す ることだけではなく,自信があることやや り取りをしたことについて触れる児童の割 合が11%から42%へと増加した(資料7)。 学習のゴールは,やり取りをして「伝え合 うこと」と意識させたことによると考える。 ただし,42%ではまだ十分とは言えず,振 り返りカードに記述の項目を設けるなどの 資料6 客と店員役のやり取り 89 26 11 11 79 58 42 5 0 20 40 60 80 100 楽しさ関連 自信関連 やり取り関連 そ の他 振り返りの記述内容の割合(%) (重複あり) 第1単元後 第2単元後 資料7 振り返りカードの記述 手立ても必要である。 ・外国語活動が楽しいと回答した割合が大幅 に増加し100%となり,伝え合うことに楽 しさを感じ,肯定的な回答をした児童の割 合はインタビュー85%,会話89%に増加し た(資料8)。「段階的なアプローチ」を取 り入れたことで,やり取りすることに慣れ てきたことによるものと考える。 ・自信があることについて,全項目で「自信 がある」の伸びが顕著であった(資料9)。 表現に十分に慣れ親しむ活動から,前時ま での活動と類似したやり取りを繰り返して きたことによるものと考える。「会話を続 けること」に自信がある児童も増加したが, 26%の児童はまだ十分に自信をもてないで いる。相手意識をもつことや伝え合うこと ができたという実感がまだ十分ではないと 考えられる。 伝え合うことをより一層意識させ,相手意識 をもつことや,できたことを実感させる手立て を講じることを念頭に後半の実践を再検討して 取り組むことにした。 中間調査 楽しいと感じること(%) 11 47 21 42 36 5 32 6 0% 20% 40% 60% 80% 100% 事前 中間 とても まあまあ あまり ぜんぜん 16 53 11 32 52 4 21 11 事前 中間 32 89 26 11 32 10 事前 中間 ①外国語活動の時間 ②友達とインタビュー ③英語を使って会話 資料8 中間意識調査 74 79 47 21 26 37 95 95 89 95 84 74 0 20 40 60 80 100 名前,あいさつを言う 好きなものを言い 自己紹介 インタビューする 指導者の会話の理解 考えを話す 会話を続ける 自信があること 肯定的な回答の割合(%) 事前 中間 資料9 中間意識調査

(5)

(3) 第4単元:Where is this? 学校探検クイ ズをしよう (Let’s Try! 2 Unit 8)

①検証授業Ⅱ(第3時)の実際 第1時を外国語教室で行い,以降も教室内 で動きを取り入れていくイメージで授業を構 想したが,ダイナミックな活動の方が児童の 実態に合っており,実際に歩きながら案内す る児童の様子を見取ることもできるようにし たいという思いから,第2時以降は体育館で 学習をした。 第2時に案内の表現に慣れ親しんだことを 受けて,本時の主な活動内容は,体育館に設 定した模擬校内を互いに案内し合うこととし た(資料10)。ALTとのデモンストレーショ ンで本時のやり取りや案内する模擬校内につ いて説明した。その中で次のような未習表現 も用いた。“You can see the teachers’ office on your left.” “Please take me there.” “Go upstairs/downstairs.” 児 童は推測して内容 を捉え,使うことができていた。ステージを 2階に見立て「階段を上がって/下りて」な ども使い,模擬校内を案内しながら表現に慣 れ親しんだ(資料11)。自由に歩き回りながら 相手を替え,出会った友達と挨拶を交わし, 互いのシートからまだ行っていない教室を選 んで案内する活動をした。参観している先生 方に声を掛け,案内を試みる児童もいた。 ま た , 本 単 元 で は , 通 常 の 振 り 返 り カ ー ド に 「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン メ モ 」 欄 を 加 え た 。 や り 取 り を す る 際 に 大 切 な , 相 手 意 識 を も つ こ と や コ ミュニケーションを円滑にする働きを「伝え 合うスキル」として常に意識させ,伝え合え たことやどのようにしたら上手くできたかに 焦点を当てた振り返りを記述するようにした。 ②検証授業Ⅱの考察 検証授業Ⅱの児童の様子と振り返りの記述 資料10 第4単元の単元構成 資料11 模擬校内の案内 などから次のように考察する。 ・デモンストレーションへの理解度や反応が よくなったのは,これまでの,推測して概 要を捉えさせることや,どのようなやり取 りかを考えさせる指導の継続によるものと 考える。 ・Activity が前時の学習内容を応用した道案 内であることを児童に理解させ,多くの相 手とやり取りしながら類似した活動を繰り 返してきたことが,自信をもって声を掛け る姿につながった。 ・教材では扱わない表現をあえて用いて慣れ 親しんだことにより,児童が日常生活でも 使うことができると実感し,必要感をもっ てやり取りする意識をもつことができた。 ・振り返りカードに「コミュニケーションメ モ」欄を設定したことが,「こうするとで きた」という観点で自信を深めたことを記 述した児童の増加につながった。 Ⅱ 授業分析,検証結果と考察 1 追加調査の実施 中間意識調査によって,児童全員が外国語活 動に楽しさを実感していることが分かり,それ は事後意識調査でも表れていた。しかし,中間 意識調査の時点で伝え合うことへの意識につい て十分に検証することができなかったため,第 4単元に向けて,夏季休業明けに事前,単元終 了後に事後の追加調査を実施した。 2 追加調査による分析 外国語で伝え合うことについて「自信があ る」という肯定的な回答が74%から100%にな った(資料12)。「とても自信がある」が21%か ら58%に増加した。学習した内容について伝え 合う自信があることについても,事前から事後 で全ての内容において肯定的な回答が増加して おり,資料12の「自信がある」という回答を裏 付けている(資料13)。これらの結果は,単元を 通して類似した活動を繰り返したことによるも のと考える。 21 58 53 42 26 0% 20% 40% 60% 80% 100% 事前 事後 外国語で伝え合うことに自信がある とても まあまあ あまり 全くない 資料12 追加調査結果

(6)

やり取りの際に「伝え合うスキル」を使うこ とができたと感じている児童の割合が増加した (資料14)。特に,「スキルはない」と回答をし た割合が事前は53%であったのに対して,事後 は5%に減少した。「伝え合うスキル」を「使 っている」と肯定的に回答をした児童の割合も 事前の32%から95%に増加しており,これは若 干の差はあるが指導者の見取りとほぼ合致して いた。ほとんどの児童が「こうすると伝え合う ときに役に立つ」というスキルを実感できたと 捉える。 「段階的なアプローチ」を通して実践したこ とが,児童にとって伝え合うのにどの程度役に 立ったかを調べた。全員がほぼ全項目に肯定的 に回答した(資料15)。「とても役に立った」と いう回答は,「相手ややり方を少しずつ変えた こと」が84%,「前時と似た活動をしたこと」 が63%と高く,類似した活動を系統的に行うこ とが児童の伝え合いに重要であることを示して いる。また,やり取りの具体的な例示も74%と 有効であることが分かった。一方,コミュニケ ーションメモを書いたことは37%と低く,他の 手立てと比べると,児童は有効性を感じなかっ たようである。やはり,具体的な姿を示し,系 統的な活動を何度も繰り返すことが重要であっ 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100天気 持っている物 アルファベット 好きな色や 食べ物 遊びに誘う あいさつや 自己紹介 文房具 持っている物 を尋ねる 気持ち気分 教室の名前 道案内 「伝え合う自信がある」と回答した割合(%) 事前 事後 資料13 追加調査結果

11

58

21

37

10

5

53

5 0% 20% 40% 60% 80% 100%

事前

事後

「伝え合うスキル」を使っている

とても まあまあ あまり 使っていない スキルはない 資料14 追加調査結果 た。その上で,伝え合うことを意識させながら 内容を充実させ,丁寧に振り返り,活動を記録 することが大切であると考える。 3 抽出児童の変容から 抽出児童Aの変容(資料16)においても検証を 試みる。児童Aは事前の意識調査では,外国語 活動が楽しいと肯定的に回答をしているのに対 して,学習をすることに自信がないという意識 が強かった。「何をやるの,どうやるの」と友 達に尋ねる場面も多く,発音の間違いを指摘さ れることを心配して,声が小さくなりがちであ った。授業の終盤には,やっていることを理解 して楽しむ様子が見られたが,それまでに時間 を要して戸惑うことが多かった。 間違えてもよいことや教えてもらって間違い に気付くことも大切であることを全体にも伝え ながら,指導者もデモンストレーションで間違 いを演じたり,もう一度言ってもらうところを 見せたりすることで安心して取り組めていた。 後半の実践授業では,適切かつ十分な声量で自 信をもってやり取りをする様子が見られるよう になり,ALTからその頑張りを紹介された。 4 考察 以上の諸調査の数値,児童の姿の変容から, 児童が自分の考えや気持ちなどを伝え合う力の 素地を養うために, 伝え合う活動への「段階 的なアプローチ」を取り入れ活用し,伝え合う 活動を構成していくことは有効であると考える。 Ⅲ まとめ 単に「覚えてすらすら言えた」にとどまるの で は な く ,「 段 階 的 な ア プ ロ ー チ 」 を 基 に, 「伝え合う」ことを児童が意識してやり取りす ることで,児童の活動に対する意識や振り返り の内容が変わってきた。相手に自分の考えや気 持ちなどを伝えようと工夫して話し掛け,話す 84 63 74 37 16 37 26 47 16 0% 20% 40% 60% 80% 100% 相手ややり方を 少しだけ変える 前の時間と似た 活動を繰り返す 指導者の例示の やり取りを見る コミュニケーション メモを書いたこと 伝え合うことに役に立ったと思うこと(%) とても まあまあ あまり ぜ んぜ ん 資料15 追加調査(事後)結果 資料16 児童Aの意識「自信がある」の変化

(7)

相手に望ましい反応をし,伝え合えたことを振 り返るようになった。外国語でやり取りするこ とを楽しみ,自信をもって,聞いたり,話した りしようとすることを実感できるようになった 児童の姿が大きな成果である。 「段階的なアプローチ」は系統的にやり取り を構成していくことに有効であるが,一方で, 中学年の外国語活動では,時には遊びの要素を 取り入れてたっぷりと定型文に慣れ親しませる 指導も大切であると感じた。語句や表現に十分 に慣れ親しんでいるからこそやり取りができる のであり,そこを飛び越えてやり取りを強引に 導入することは児童への負担が大きい。単元の ねらいと活動の特性を見極めた上で,慣れ親し ませる指導を効果的に取り入れながら,自分の 考えや気持ちなどを伝え合う活動への「段階的 なアプローチ」の活用方法を更に工夫すること でより効果が上がると考える。 今回の授業実践を通して,児童には伝え合う ことが目標であり,そのために英語を学んでい ることを伝えてきた。これまでに経験してきた 成功体験が児童の伝え合う力の素地となって, 高学年での外国語科の学習でも生かされていく ことを願ってやまない。 <参考文献> 秋田県教育委員会(2019)『ここがポイント!小学校外国語活動・外国語科の指導~第3学年・第6学 年の実践事例ハンドブック~』秋田県教育委員会. 秋田県教育委員会(2019)『学校教育の指針 2019年度の重点』秋田県教育委員会. 文部科学省(2017)『小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック』株式会社旺文社. 文部科学省(2018)『小学校学習指導要領解説 外国語活動・外国語編』開隆堂出版株式会社.

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授 業 Ⅰ

第4学年

外国語活動学習指導案

大仙市立太田東小学校 教 諭 村田 正紀 ALT Zane Barker 1 単元名 Do you have a pen? (Let’s Try! 2 Unit 5)

2 単元で育成する資質・能力 <単元の評価規準> 知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に取り組む態度 文房具などの学校で使うもの 文房具など学校で使うもの 相手に配慮しながら,文房 や持ち物について,尋ねたり答 について,尋ねたり答えたり 具など学校で使うものについ えたりする表現に慣れ親しむ。 して伝え合っている。 て伝え合おうとしている。 3 単元の指導計画 時 主な学習活動 評価規準(評価方法) ◆文房具などの学校で使うものの言い方に慣れ親しむ。 ・指導者のデモンストレーションを見て,単元の見通し をもつ。

【Let’s Watch and Think 1】指導者の質問に答えたり, 持っているものを数えたりする。文房具の言い方を知る。 1 ・BINGO

・Keyword Game: 文房具の言い方に慣れ親しむ。 ・Game: “I have …. / I don’t have ….”

指導者の発話を繰り返し,同じカードを持ったり,机 上に戻したりする。 文房具などの学校で使うものを 聞いたり言ったりしている。 (行動観察・振り返りカード) ◆ 文 房 具 な ど の 学 校 で 使 う も の に つ い て 尋 ね た り 答 え たりする表現に慣れ親しむ。 ・語句を追加し,Pointing Gameをする。 ・【Let’s Listen 】 登 場 人 物 の 筆 箱 の 中 身 を 聞 い て , ( )の中に名前を書く。 2 ・指導者のデモンストレーションを見て課題をつかむ。 ・【Let’s Chant】 “Do you have a pen?”

文房具などの学校で使う持ち物 について質問に答えている。 (行動観察・振り返りカード) ・ディスティニーゲーム ◆ 文 房 具 な ど 学 校 で 使 う も の に つ い て , 尋 ね た り 答 え たりして伝え合う。

3 ・【Let’s Chant】 “Do you have a pen?”

( ・指導者のデモンストレーションを見て課題をつかむ。 自分の欲しい文房具について 本 尋ねたり答えたりして,伝え 時 合っている。 ) (行動観察・振り返りカード) ◆相手に配慮しながら,文房具など学校で使うものにつ いて伝え合おうとする。

・【Let’s Chant】 “Do you have a pen?”

・【Let’s Play 2】前時で作った文房具セットについて, “Do you have ~?”を使って尋ね,プレゼントをする文 4 房具カードを決め,手に入れる。 相手を意識しながら,文房具 など学校で使うものについて 伝え合おうとしている。 (行動観察・振り返りカード) ・手に入れた文房具カードを友達にプレゼントする。

【Let’s Play 1】I Spy: 指導者のヒントを聞いて, 自分の持ち物から該当するものを探して答える。

Interview: 友達の筆箱の中身について尋ね合う。

At a Stationery Store: 店員と客になり,欲しい文 房具カードを取りそろえる。

【Activity】At a Stationery Store: 友達の文房具セ ットを確かめ,店員と客になり,友達のために,文 房具カードを付け足しをする。

(9)

4 本時の計画(3/4時) (1) ねらい 文房具など学校で使うものについて,尋ねたり答えたりして伝え合う。 (2) 指導過程 段階 学習活動 教師の指導・支援 評価(評価方法) 1 Opening ・挨拶をする。

Stand up. Let's start English class. Hello, everyone. / How are you? / How’s the weather?

【Let’s Sing】 Do you have a pen? ・“Hello Song” 《LT1 U2》

2 Review ・前時まで学習した語句と表現の ・テンポよく行う。 確認をする。 ・尋ねる側と答える側に分かれて,それぞれ一回ずつ行う。 導 3 Today’s Goal ・デモンストレーションで本時のゴールを示し,活動の見通 しをもたせる。 本時の主表現 入 HRTが自分の欲しい文房具セットの内訳を説明した後, HRT: Do you have an eraser ?

ALT: No, I don’t. I don’t have an eraser. ・自分の欲しい文房具をお店から HRT: Well, do you have a ruler?

買う場面であることを捉える。 ALT: Yes, I do. I have a ruler. Here you are. HRT: Thank you. See you.

ALT: See you. Bye.

(HRT goes to the next store.)

・ゆっくりと表情を豊かにジェスチャーを交えて,やり取り が伝わるように話し,どんな場面のやり取りがなされてい たかを予想される。 4 Activity: At a Stationery Store ・お客と店員に分かれ,尋ねる, ・全体を二分してそれぞれの立場の受け答えを練習させる。 答える表現に慣れ親しむ。 ・ペアで客と店員のやり取りの練 ・ALTと分かりやすいデモンストレーションを心掛け,ル 習をする。 ールを確認する。

客: Do you have a pen? 店: Yes, I do. I have a pen.

Here you are. /No, I don’t. I don’t have a pen. 展 客: Thank you. See you.

/ See you. Bye. 開 ・自分の欲しい文房具を決め,客と ・五つ選ぶようにさせる。 店員になり,欲しい文房具カー ・決まったら,尋ね方や答え方を口ずさむようにさせる。 ドを取りそろえるために,交代 ・HRTとALTで店員,お客それぞれのルールを確認する。 しながらやり取りをする。 ・店員の児童には,限られた枚数の文房具カードを配り,持 っている,持っていないの受け答えをするようにさせる。 ・ALTには全てのカードを持たせておき,困ったときには ALTからカードをもらえるようにする。 ・中間評価を取り入れ,会話の充実を促す。 5 Feedback ・振り返りカードに記入したことから,今日の学びを全体で ・振り返りを書く。 共有し,次に生かせることを価値付ける。 ま 6 【Let’s Chant】 ・一緒に歌う。 と ・“What day is it?”

め 《LT2 U3》

7 Closing

Stand up. Let's finish English class. Thank you, Zane-sensei.

自 分 の 文 房 具 セ ッ ト を そ ろ えよう 自分の欲しい文房具について尋ねたり答えたりして, 伝え合っている。(行動観察・振り返りカード) ※本時案を作成する場合は,役割分担が必要な会話 と,ねらいを達成した児童が話す英語を書いてお くと,短時間で打合せをすることができます。

(10)

授 業 で 活 用 し た 資 料 ( 授 業 Ⅰ )

Name ここは 次の時間に使うの で空けておきま しょう。 そろえた文ぼう具カードをはりましょう。 【 カ タ ロ グ シ ー ト 】 欲 し い 文 房 具 を カ タ ロ グ か ら 五 つ 選 び , ○ で 囲 ん で か ら , 文 房 具 屋 さ ん に 買 い に 行 き ま す 。 自 分 で 選 ば せ る こ と で 児 童 の 意 欲 を 高 め , そ の 後 の 活 動 に 必 然 性 を も た せ て い ま す 。 【 児 童 の シ ー ト 】 選 ん だ 五 つ の 文 房 具 を 売 っ て い る お 店 屋 さ ん を 探 し , 手 に 入 れ た 文 房 具 カ ー ド を シ ー ト に 貼 り 付 け , 自 分 の 欲 し い 文 房 具 を そ ろ え ま し た 。

(11)

4年 外国語活動 振り返りカード

Name

〔単元5〕

Do you have a pen?

Final Task

文 ぼ う 具 を そ ろ え よ う

単元のめあて

①文ぼ う具 など の学 校で使 ②文ぼう具などの学校で使う ③ 持 っ て い る 物 を た ず ね

う 物や持ち物を英 語で話

物について,持っているか

て, 自分や友だち の文ぼ

してみよう。

伝え合おう。

う具をそろえよう。

Aよくできた

Bまあまあ

Cもう少し

月日

Today's Goal

文ぼう具の言い方を知ろう。

月日

Today's Goal

「 ~ 持 っ て る ? 」 持 ち 物 を た ず ね よ

う。

月日

Today's Goal

自分の文ぼう具セットをそろえよう。

月日

Today's Goal

友 だ ち の 文 ぼ う 具 セ ッ ト に つ け た し

してあげよう。

(12)

ポ イ ン ト ① 【「 段 階 的 な ア プ ロ ー チ 」 を ツ ー ル と し た 授 業 構 想 】

言 語 活 動 は 「 自 分 の 考 え や 気 持 ち を 伝 え 合 う 活 動 」 で す 。 し か し , 中 学 年 の 児 童 は 英 語 学 習 の 初 期 段 階 に あ る た め , 使 え る 語 彙 や 表 現 が 限 ら れ て い ま す 。 基 礎 と な る 表 現 に 慣 れ 親 し ま せ た り , 定 型 的 な や り 取 り を 練 習 さ せ た り す る 活 動 を 十 分 に 行 い な が ら , 少 し ず つ 自 然 な や り 取 り に つ な げ て い く 必 要 が あ り ま す 。 「 段 階 的 な ア プ ロ ー チ 」 は , 単 元 構 成 の 中 で ,「 誰 と 」,「 何 を 使 っ て 」,「 ど の よ う に 」 と い う 観 点 か ら 活 動 を 捉 え , 無 理 の な い ス テ ッ プ を 踏 み な が ら , 自 分 の 考 え や 気 持 ち を 伝 え る 活 動 に 発 展 さ せ て い く た め の ツ ー ル で す 。 三 つ の 観 点 か ら 活 動 を 考 え る こ と で , 活 動 の 目 的 や 場 面 , 状 況 が 明 確 に な り , 単 元 の 目 標 に 向 か っ て 系 統 性 の あ る 指 導 が 可 能 に な り ま す 。( P 4 4 参 照 )

ポ イ ン ト ② 【 デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン の 効 果 的 な 活 用 】

段 階 的 ア プ ロ ー チ に 照 ら し 合 わ せ て , 本 時 ,「 誰 と 」,「 何 を 使 っ て 」,「 ど の よ う に 」 活 動 を す る の か を , A L T と の デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン を 活 用 し , 児 童 に 明 確 に 示 し て い ま す 。 単 に A L T と 会 話 を 提 示 す る だ け で は な く , 使 用 す る 学 習 シ ー ト を プ ロ ジ ェ ク タ ー で 投 影 し , 活 動 の 中 で ど の よ う に 使 う の か を 示 し た り , 帽 子 な ど 小 物 を 工 夫 し , 会 話 す る 相 手 の 立 場 を 明 確 に し た り す る 工 夫 が 見 ら れ ま す 。 デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン の 最 中 ,児 童 か ら は「 売 り 切 れ だ ! 」「 お 金 払 わ な い の ? 」 な ど の つ ぶ や き が 聞 か れ ま し た 。 デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン の 工 夫 に よ り , 児 童 が 会 話 の 内 容 を よ く 理 解 で き て い る こ と が 分 か り ま す 。続 く 活 動 が ス ム ー ズ に な る よ う に , こ の よ う な 効 果 的 な デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン を 工 夫 し ま し ょ う 。

ポ イ ン ト ③ 【 児 童 が 選 ん だ り 決 め た り で き る 場 面 の 設 定 】

「 自 分 の 文 房 具 を そ ろ え よ う 」 と い う め あ て を 提 示 し ,At a Stationery Store と い う 活 動 を 行 い ま し た 。 ま ず は 児 童 に カ タ ロ グ シ ー ト を 見 せ て , そ ろ え た い 文 房 具 を 五 つ 選 ば せ て い ま す 。こ の よ う に ,自 分 で 選 ん だ り 決 め た り で き る 工 夫 を す る こ と で , 児 童 の 意 欲 を 大 き く 高 め る こ と が で き ま す 。 ま た ,「 自 分 で 選 ぶ 」 こ と は , 続 く 活 動 に 必 然 性 を 与 え ま す 。 児 童 は ,「 自 分 が 欲 し い 文 房 具 を 集 め る 」 と い う 強 い 目 的 意 識 を も っ て , 欲 し い 文 房 具 を 売 っ て い る お 店 屋 さ ん を 探 し て い ま し た 。 そ ろ え た 文 房 具 カ ー ド を 笑 顔 で カ タ ロ グ シ ー ト に 貼 り 付 け る 児 童 ,振 り 返 り で「 欲 し い 文 房 具 を 全 部 そ ろ え ら れ ま し た 」 と 発 言 す る 児 童 の 姿 か ら は , 達 成 感 が 伝 わ っ て き ま し た 。

ポ イ ン ト ④ 【 言 語 の 働 き を 実 感 で き る 場 面 設 定 】

本 時 で 扱 う Do you have ~? は 単 に 「 持 っ て い る か ど う か 」 を 尋 ね る 表 現 で は あ り ま せ ん 。「 持 っ て い る か ど う か 」 を 尋 ね る 背 景 に は , そ れ が 「 ほ し い 」,「 必 要 で あ る 」 な ど の 気 持 ち が 隠 れ て お り , 聞 き 手 に は , そ の こ と を 理 解 し た 上 で の 対 応 が 求 め ら れ ま す 。 本 時 の , 文 房 具 屋 さ ん で の 店 員 と お 客 さ ん の や り 取 り と い う 場 面 設 定 は , こ の よ う な 表 現 の 働 き に 気 付 か せ る の に 非 常 に 適 し て い ま す 。Do you have ~? / Yes, I do. Here you are. と い う 短 い や り 取 り の 中 で , 児 童 は 言 語 の 働 き を し っ か り 理 解 で き て い ま し た 。

小 学 校 の 外 国 語 教 育 で は , こ の よ う な 適 切 な 場 面 設 定 が と て も 大 切 で す 。 表 現 で き る こ と が 限 ら れ て い る か ら こ そ , 場 面 設 定 か ら 始 ま る 授 業 を 常 に 心 掛 け て い く こ と が 必 要 で す 。

(13)

第4学年

外国語活動学習指導案

大仙市立太田東小学校 教 諭 村田 正紀 ALT Zane Barker

1 単元名 Where is this? 学校探検クイズをしよう

(This is my favorite place. Let’s Try! 2 Unit 8)

2 単元で育成する資質・能力 <単元の評価規準> 知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に取り組む態度 世界と日本の学校生活の共 校内で自分が見付けたもの 相手に配慮しながら,自分 通点や相違点を通して,多様 のある教室に案内したり,そ が見付けたものがある教室に な考え方があることに気付く の教室について伝え合ったり つ い て 伝 え 合 お う と し て い とともに,教室の言い方や道 している。 る。 案内の仕方に慣れ親しむ。 3 単元の指導計画 時 主な学習活動 評価規準(評価方法) ◆世界と日本の学校生活の共通点や相違点を通して,多 様な考え方があることに気付くとともに,教室の言い 方に慣れ親しむ。 ・デモンストレーションで最終場面の理解 課題の確認 ・【Let’s Watch and Think 2】p. 31.

1 ・Practice: Point >> Flash >> Trace Game

教室の英語表現を聞いたり話 したりしている。 (行動観察・振り返りカード) ◆教室の言い方と道案内の仕方に慣れ親しむ。 ・Review (教室名) ・道案内の指示の仕方を知る。 ・Game: Simon Says

・道案内ゲーム 2 案内をする指示の仕方を言っ ている。 (行動観察・振り返りカード) ◆模擬校内で指定された場所に案内をする。 ・Review (道案内の指示の仕方)

・Practice: Flash >> Point >> Let’s go!

3 友達に教えてもらいながら, ( 学習した表現を使って目的と 本 する教室に案内できる。 時 ・Let’s go to the ~. (行動観察・振り返りカード) ) ◆相手に配慮しながら,自分が見付けたものがある教室 に案内したり,紹介したりしようとする。 ・Review 4 ・Practice 見付けた校内のものについて 道案内をしながら伝え合って いる。 (行動観察・振り返りカード) ・Karuta 4人組で順に読み手となり,山札から取っ たカードを読み,教室名カードでカルタをする。 ・Take Me There 引いたカードが置かれている机に友達の誘導で移 動する。 ・Activity: 学校探検クイズ 見付けたものがある教室を互いに道案内で教え合う。 ・Take Me There ペアで模擬校内を互いに案内し合う。

授 業 Ⅱ

(14)

4 本時の計画(3/4時) 場所:体育館 (1) ねらい 模擬校内で指定された場所に案内する。 (2) 指導過程 段階 学習活動 教師の指導・支援 評価(評価方法) 1 Opening ・体育館に模擬校内を設定し,教室に見立てた机を配置して ・挨拶をする。 おく。

Hello, everyone. / How are you? / How’s the weather? What day is it?

2 Review ・細かい説明はALTにさせ,HRTは繰り返したり強調し

前時に学習した案内の指示の仕 たりして理解を促す。

導 方を復習する。 ・はじめは一つずつ確かめながらゆっくりと行い,徐々にテ

・Game: A Robot and a Remote ンポを上げて行う。

入 ・Stop. と言われるまでその動作を続けることを確認する。 3 Today’s Goal ・はじめのデモンストレーションで,模擬校内が体育館に設 ・指導者の例示を見て太田東小の 定されていることを捉えさせ,次のデモンストレーション 案内をすることを理解する。 で,案内の仕方を理解させる。 ・移動途中の教室も紹介することを確認する。 ・ここでは一階の案内に止め,二階との行き来を伴う案内は 5 Activityで扱う。 4 Practice

・Flash >> Point >> Let’s go! ・Flash Cards と Pointing は一回ずつテンポよく行う。 太田東小の模擬校内の教室名を 確認する。教室名を言いながら その位置を指差し,教室名と位 置を確認する。グループで一人 ・廊下に見立てた通路を歩いて移動するように指示する。 ずつ,ALTの発した教室へ移 動する。 5 Activity ・Take Me There. ・1階と2階を行き来するときに使う表現は,まずは児童に “Go upstairs/downstairs.”1階 どのように言うかを考えさせ,発想を褒めた後で,ALT 展 と2階を行き来するときに使う に正しい表現を紹介させ,使うようにさせる。 表現を確認する。 ・間違ったり分からなくなったときは教え合うようにさせ 開 二つのスタート地点に分かれ, る。

ペアで相手が引いたカードの教 ・Please wait. Once more, please. Slowly, please.な 室へ模擬校内を案内する。 ど相手の発言を確かめるための言葉を確認するとともに, A: This is the Music Room. 話す方もその点を留意するよう確かめ,相手意識をもたせ

Please take me there. る。

B: OK. Let’s go. Turn right. ・感謝の言葉を使うようにさせる。 Go straight. Stop. This is

the Music Room.

A: OK. Thank you. ・スタート時のやり取りの様子を評価する。 B: You’re welcome. たどり着いたら,互いを称揚し 合いシートに記録する。 ・中間評価をする。 ・Let’s go to the ~. 友達のシートを見て,まだ行っ ・デモストレーションでの説明を簡潔に行い,活動量を確保 ていない教室に案内をする。 するようにする。

A: Let’s go to Ohisama ・toや定冠詞については正しく使えていなかったり,抜けて

Classroom. いたりしても許容する。 ・早くできた児童には,参観する先生方を案内させる。 6 Feedback ・振り返りを書く。 ・振り返りカードに記入したことから,今日の学びを全体で 共有し,次に生かせることを価値付ける。 ま 7〈帯活動〉This is my day.(U9) ・pp.38-39.を映像を見せながら読み聞かせる。 と ALTの読み聞かせを聞き,ど め んな話だったかを確認しながら 感想などを伝え合う。 8 Closing ・挨拶をする ・次時のクイズ大会を楽しみにしていることを伝える。 太田東小の校内を案内しよう。 学習した英語を使って,時には教え合いながら,目的 とする教室に案内することができる。 (行動観察・振り返りカード)

(15)

授 業 で 活 用 し た 資 料 ( 授 業 Ⅱ )

教 室 名 シ ー ト

Name

案内したり,されたり

した教室に,ペアの名

前を書きましょう。

(16)

4年 外国語活動 ふり返りカード

Name

〔単元8〕Where is this?

(学校たんけんクイズをしよう)

Final Task

学校たんけんクイズを出し合って,答えを道案内でたしかめよう

単元のめあて(こうなるといいね!)

① 教 室 の 名 前 や 道 案 内 の ②選んだ教室までの道案内の ③友達にわか ってもらえる

言 い 方 を 聞 き と っ た り

仕方を考えて伝えることが

ように道案 内をしたり,

言 っ た り す る こ と が で

できる。

し てもらったり して 伝え

きる。

合おう。

( )… A よくできた B まあまあできた C あまりできなかった

10月17日

Today's Goal

教室の言い方をおぼえよう。

(めあて①)

にっこり

楽しく活動できた

(

)

しっかり

聞いたり話したりできた

(

)

はっきり

たずねたり答えたりできた

(

)

Today's Goal

が できた

(

)

10月31日

Today's Goal

道案内をしよう。

(めあて①)

にっこり

楽しく活動できた

(

)

しっかり

聞いたり話したりできた

(

)

はっきり

たずねたり答えたりできた

(

)

Today's Goal

が できた

(

)

11月

7日

Today's Goal

太田東小の校内を案内しよう。

(めあて②③)

にっこり

楽しく活動できた

(

)

しっかり

聞いたり話したりできた

(

)

はっきり

たずねたり答えたりできた

(

)

Today's Goal

が できた

(

)

11月12日

Today's Goal

学校たんけんクイズをしよう。

(めあて③)

にっこり

楽しく活動できた

(

)

しっかり

聞いたり話したりできた

(

)

はっきり

たずねたり答えたりできた

(

)

Today's Goal

が できた

(

)

◎Final Task ができた(

)

うらの「コミュニケーションメモ」も書こう!

(17)

4年 外国語 コミュニケーションメモ

Name

〔単元8〕Where is this?

(学校たんけんクイズをしよう)

◎「伝え合い」ができたかをふり返り,記ろくしましょう。

自分の考えを友だちに伝えられましたか?

10月17日 10月31日 11月7日 11月12日

友だちの考えがわかりましたか?

10月17日 10月31日 11月7日 11月12日

○記ろくしよう

(日本語で書こう)

△うまく伝えることができなかったことはないかな?

(次,がんばればOK

思ったら書こう)

◇考えを伝えるための「コツ」,分かるための「コツ」を見付けましたか?

(こうするとうまくいく「コツ」をどんどん書いておこう)

☆学習したことはどんなときに使えそう,使ってみたいかな?

(例

「家の人に話してみる。」

「ALTの先生にどこの教室か英語で言ってみる。」

書き方の例 (10/17)◇「・・・をしたら分かりやすかった」 ぜんぜん で き な か っ た で き な か っ たあまり できただ い た い できたしっかりと まあまあ できた

伝 え ら

れ た !

なるほど!

わ か っ た !

ぜんぜん で き な か っ た あまり で き な か っ た できただ い た い まあまあ できた できたしっかりと

(18)

ポ イ ン ト ① 【 活 動 作 成 シ ー ト を 用 い た 単 元 づ く り 】

「 段 階 的 な ア プ ロ ー チ 」 を , 具 体 的 な 活 動 の レ ベ ル に 落 と し 込 ん だ の が 「 活 動 作 成 シ ー ト 」 で す 。 単 元 最 終 の 伝 え 合 う 活 動 の 具 体 を 設 定 し , そ こ か ら さ か の ぼ っ て 1 時 間 ご と の 活 動 を 計 画 し て い ま す 。 類 似 し た 活 動 を 前 時 に 設 定 す る こ と で , 児 童 が 安 心 し て 活 動 に 取 り 組 め る よ う に す る と と も に , 学 び の 連 続 性 を 意 識 さ せ な が ら レ ベ ル ア ッ プ を 図 っ て い ま す 。 本 単 元 で は , 最 終 の 活 動 を 「 学 校 探 検 ク イ ズ を 出 し 合 い , 正 解 の 教 室 を 道 案 内 で 伝 え 合 う 」 と 設 定 し , 本 時 は , そ の 活 動 に つ な が る よ う に 「 実 際 に ( 模 擬 校 内 の ) 教 室 を 道 案 内 す る 」活 動 を 体 育 館 で 行 い ま し た 。本 当 の 学 校 探 検 の 前 に「 模 擬 校 内 」 で の 活 動 を 設 定 し て い る こ と や , 最 終 時 の 道 案 内 が ス ム ー ズ に 行 え る よ う , 本 時 で 十 分 に 道 案 内 の 表 現 に 慣 れ さ せ て い る こ と が ポ イ ン ト で す ( P 4 1 ・ 4 5 参 照 )。

ポ イ ン ト ② 【 模 擬 校 内 の 設 定 】

コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 行 う 際 は , で き る だ け 本 当 に 近 い 場 面 を 設 定 す る よ う に し ま す が , 学 校 探 検 な ど の 活 動 を , 実 際 に 校 舎 を 歩 き 回 っ て 行 う と , 教 師 の 指 導 が 行 き 届 か な か っ た り , 安 全 面 で の 配 慮 を 十 分 に 行 う こ と が で き な か っ た り す る 恐 れ が あ り ま す 。 こ の こ と か ら , 本 時 は , 体 育 館 に 「 模 擬 校 内 」 を 設 定 し て , 学 校 探 検 の 仮 想 体 験 を し ま し た 。 体 育 館 の フ ロ ア に , 椅 子 に 絵 を 貼 り 付 け て 作 っ た 教 室 を 配 置 し , 実 際 と 同 じ 並 び の 校 舎 を 再 現 し て い ま す 。 フ ロ ア に 引 か れ た ラ イ ン を 廊 下 に 見 立 て た り , ス テ ー ジ に 2 階 を 設 定 し た り し て , 臨 場 感 の あ る 模 擬 校 内 を 作 り 上 げ ま し た 。 児 童 は , 体 育 館 に 作 ら れ た 模 擬 校 内 を 歩 き 回 り な が ら , 改 め て 学 校 に あ る 教 室 の 位 置 な ど を 確 認 し て い ま し た 。 こ の よ う な 場 の 設 定 は , 児 童 に と っ て 本 物 以 上 に 魅 力 的 な 空 間 と な り 得 ま す 。 準 備 が 大 変 で は あ り ま す が ,学 年 部 で 協 力 し た り ,他 の 教 員 に 協 力 を 依 頼 し た り し て , 児 童 が の び の び 活 動 で き る ,ダ イ ナ ミ ッ ク な 場 面 の 設 定 を 検 討 し て み た い も の で す 。 な お , 本 時 で の 模 擬 校 内 で の 十 分 な 慣 れ 親 し み を 経 て , 最 終 時 は 実 際 の 校 内 を 探 検 し て い ま す 。

ポ イ ン ト ③ 【 表 現 の 特 質 に 配 慮 し た 活 動 の さ せ 方 】

道 案 内 で よ く 用 い ら れ る 表 現 に は ,Turn right. / left. Go straight. Stop.な ど が あ り ま す が , こ れ ら の 表 現 を 用 い る 場 合 , 活 動 の さ せ 方 に 配 慮 が 必 要 で す 。 左 右 , 上 下 な ど 方 向 を 表 す 表 現 を 扱 う 場 合 , 向 か い 合 わ せ の 体 勢 で は 児 童 が 混 乱 す る こ と が よ く あ り ま す 。 ま た , 小 学 校 中 学 年 で は , 距 離 を 示 す 表 現 を 扱 わ な い こ と か ら , ど こ ま で 進 め ば よ い の か 分 か ら ず , 戸 惑 う 場 面 も 見 ら れ ま す 。 本 時 で は , 案 内 す る 児 童 は 案 内 さ れ る 児 童 の 横 に 立 ち , 一 緒 に 歩 い て 目 的 地 を 目 指 し ま し た 。 こ れ に よ り , 方 向 や 距 離 が 明 確 で , 大 変 分 か り や す い 道 案 内 に な っ た だ け で な く , 間 違 っ た と き に も 修 正 が 容 易 に な り ま し た 。

ポ イ ン ト ④ 【「 伝 え 合 い 」 を 振 り 返 る 】

振 り 返 り カ ー ド で ,「 に っ こ り 」,「 は っ き り 」,「 し っ か り 」 な ど の 観 点 や , 本 時 の め あ て に 沿 っ た 記 述 を さ せ て い る だ け で な く , 裏 面 を 活 用 し て , コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン メ モ に よ り 「 伝 え 合 い 」 に 焦 点 を 当 て た 記 録 を 蓄 積 し て い ま す 。 こ の よ う に , 焦 点 を 明 確 に し , 目 指 す ゴ ー ル に 照 ら し 合 わ せ た 振 り 返 り を す る こ と が , 充 実 し た 振 り 返 り の ポ イ ン ト で す 。

ここがポイント! 第4学年 授業Ⅱ

参照

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