地方自治体職員における仕 事意 識に関する研究
一文章完成法を用いてー
問 題 メン タ ル ヘ ル ス 対 策 の 現 状 今 世 紀 に 入 り, 働 く人 々 の メン タ ル ヘ ル ス 対 策 は 様 々 な 形 で 行 わ れ て きて い る が, 長 期 に わ た る 不 況 を 背 景 とし , 長 時 間 労 働 や 職 場 で の 人 員 不 足, 厳 し い 評 価 な ど 職 場 で の ゆ とりの な さ か ら, 産 業 場 面 に お け るメン タ ル ヘ ル ス は 依 然 とし て 大 きな 問 題 となっ て い る。 公 益 財 団 法 人 日 本 生 産 性 本 部 に よ る「 メン タ ル ヘ ル ス の 取 り組 み」 に 関 す る 企 業 ア ン ケ ート 調 査(2012 年) で は, 心 の 病 が「 増 加 傾 向」 とし た 企 業 は37.6 % で 前 回 調 査 (2010 年) の44.6% よりも 減 少 し ,「横 ば い」 と回 答 し た 企 業 は51.4% とな り, 増 加 傾 向 に 歯 止 め が か かっ たも の の「 減 少 傾 向」 は 微 増 に 留 まっ た。 ま た, メンタ ル ヘ ル ス 不 調 者 の 早 期 発 見, 早 期 対 応( 二 次 予 防) は 企 業 が 鏝 心力 を 入 れ て い るメン タ ル ヘ ル ス 対 策 の 一 つ で あ る が ,「あ まり効 果 が 出 て い な い」 ,「効 果 が 感 じ ら れ な い」 ,「ど ちら とも い え な い」 を 合 わ せ て47.2% とな っ て お り,半 数 近 くの 企 業 が 十 分 な 効 果 を 感 じ ら れ て い な い 現 状 で あ る。同 調 査 で は, 職 場 や 働 き方 に 関 す る 変 化 に つ い て ,「職 場 に 人 を 育 て る 余 裕 が な くなっ て き て い る」 が76.2 %で 最も 高く, 次 い で「 管 理 職 の 目 が 一 人 一 人 に 行 き 届 き にくくな っ て きて い る」 が69.7 %とな り,管 理 職 か ら の 教 育 や サ ポ ート が 十 分 で なくな り,「仕 事 の 全 体 像 や 意 味 を 考 え る 余 裕 が 職 場 に な くな っ て き て い る」(68.4%) とい う変 化 が7 割 近くの 企 業 で 起 きて い る。 こ の ような 調 査 結 果 か ら, 対 人 関 係 面 を 含 め た 職 場 に お け る 余 裕 が なくな りつ つ あ ることが 推 測 され る。 地 方 公 務 員 の 健 康 状 況 公 的 産 業 組 織 体 で あ る 国 々 地 方 自 治 体 に お い て も 行 政 サ ー ビ ス の 多 様 化 に より仕 事 量 は 増 大し て お り,民 間 企 業 と同 じく, 職 場 環 境 に 大 き な 変 化 をも たらし て い ると言 え る。 地 方 公 務 員 健 康 状 況 等 調 査( 地 方 公 務 員 安 全 衛 生 推 進 協 会, 2012) によ ると, 地 方 公 務 員 に お け る 長 期 病 休 者 率 で「 精 神 及 び 行 動 の 障 害」 によ るも の が 職 員10 万 人 あ た りで1997 年 度 は246.9 人, 2002 年 度 は510.3 人 で あ っ だ の に 対 し, 2007 年 度 は1,028.9 人 と1, 000 人 を 超 え,5 年 間 で 他 の 奕 丗 と比 較 し ても 急 増 し て お り, 職 員100 人 に1 人 を 超 え る 割 合 で 発 生 し て い る。 長 期 病 休 者 数(10 万 人 率) は 平 成20 年 度 を ピ ー クに 減 少 傾 向 に あ るも の の, 精 神 及 び 行 動 の 障 害 に よる 長 期 病 休 者 は2012 年 で1,215.6 人 とな り, 増 加 を 続 け て い る。 精 神 及 び 行 動 の 障 害 の 長 期 病 休 者 数 全 体 に 占 め る割 合 が 初 め て50 % を 超 え る 結 果 とな っ た こと か ら, メン タ ル ヘ ル ス の 問 題 は 一 般 企 業 だ け で は な く,地小 畑
周 介・ 森 下
高 治
方 公 務 員 に とっ ても 大 きな 課 題 とな っ て い ると言 え る。 職 業 性 ストレ ス に 関 す る 研 究 こ れ まで 職 業 性 ストレ ス 研 究 お よ び 理 論 で は, 職 業 上 の ストレ ッ サ ー とストレ イン の 関 係 に つ い て, 主 要 とな る 要 因 の 組 合 せ に よっ て 説 明 す る ア プ ロ ー チ や, 多 要 因 の 因 果 関 係 や 調 整 要 因 を 探 るア プ ロ ー チ な ど 数 々 の 取 り組 み が な さ れ て き た。 多 要 因 を 扱 っ た 職 業 性 ストレ スモ デ ル とし て, 米 国 国 立 労 働 安 全 衛 生 研 究 所(niosh; National Institute of Occupational Safety and Health) の 職 業 性 ストレ ス モ デ ル(Hurrell & Mclancey, 1988) か お る。 こ の モ デ ル で は , 職 場 ストレ ッ サ ー りob stressor) が 急 性 ストレ ス 反 応(acute stress reactions) に 影 響 を 与 え, 急 性 ストレ ス反 応 の 持 続 が, 疾 病(illness) を 導くとい う過 程 が 想 定 され て い る。 さら に 緩 衝 要 因(buffer factors) とし て, 個 人 要 因 (individual factors), 仕 事 外 の 要 因( non work factors),社 会 的 支 援(social support) な ど が ストレ ス 要 因 に 関 与 し て い るとし て い る。 こ の モ デ ル で 想 定 され て い る 職 場 ストレ ッ サ ー は 物 理 的 環 境, 役 割 葛 藤, 役 割 不 明 瞭, 対 人 葛 藤 , 仕 事 の 将 来 性 の 不 確 か さ ,仕 事 の コントロ ー ル, 雇 用 機 会, 業 務 負 荷 の 過 多, 業 務 負 荷 の 分 散, 責 任, 能 力 の 不 活 用 ,認 知 的 要 求 度, 交 代 制 勤 務 で あ る。 こ の NIOSH 職 業 性 ストレ スモ デ ル をも とに し た 職 業 性 ストレ ス に 関 す る 研 究 が 日 本 で も な され, こ れ まで 数 多 くの 研 究 成 果 が 出 さ れ て い る。 本 研 究 の 目 的 こ れ ま で 職 業 性 ストレ ス や 労 働 価 値 観 に 関 す る 研 究 で は, 調 査 票 で 抽 出 され た 数 量 的 デ ー タ に 対 し て 統 計 的 に 分 析 す ることが 主 流 で あ っ た。 そし て, そ の 研 究 成 果 とし て 働 く人 々 の ストレ ス に 関 す る 要 因 が 様 々 な 形 で 明 ら か に さ れ て き た。 一 方 で, 被 験 者 に 言 語 的 な 表 現 を 求 め, 質 的 に 解 釈・ 分 析 を 行 っ た も の は 多 くは な い 。 本 研 究 の 目 的 は, 働 く 人 々 の ストレ ス 問 題 を 改 め て 検 討 す るうえ で 重 要 な 要 素 を 探 ること にあ る。 分 析 テ ー マ とし て, 仕 事 で 大 切 な も の, 仕 事 の ストレ ス, 仕 事 の 目 的 の3 つ 取 り上 げ ることに より, 人 は 仕 事 を す るうえ で 何 を 大 切 にし , ストレ ス をど う捉 え, 何 を 働 く 目 的 とし て い る の か を 調 査・ 分 析 す ることで あ る。 言 語 的 な 回 答 を 得 る た め に 文 章 完 成 法 の 形 式 に よ る オ リジ ナ ル で 作 成 し た 設 問 を 用 い て, 探 索 的 検 討 を 試 み る。 文 章 に よっ て 表 現 さ れ た デ ー タを 解 釈 し, 分 析 し て い く こ と に より調 査 対 象 者 の 仕 事 に 対 す る 認 識 に つ い て, より 具 体 的 で, 実 際 的 な ところ に 近 づ け ることが 期 待 で きる 。同
時 に仕 事 及 び 家 庭 生 活 へ の満 足 度, 性 別 や 年 齢 等 の 基
本 属 性との関 連 に つ いて検 討 を加 える。
文 章 完 成 法 につ い て
文 章 完 成 法(Sentence Completion Test : 以 下SCTと
す る)とは, 単 語 あるい は 未 完 成 の短 文 を刺 激 語として 与
え, 刺 激 語 から連 想 される内 容 を 自 由 に記 述して, 文 章 を
完 成 させ るとい う課 題 を通して, 被 検 査 者 の 特 性 を知 る投
映 法 心 理 検 査 の 一 種 であ る。 刺 檄 文 の 内 容 に 応じて, 刺
檄 文 を 自 由 に 作 成, 設 定 できるのがSCTの 特 徴 で ある(生
熊・ 稲 松, 2001) 。刺 激 文 の 長 さはい ろ い ろなもの が ある
が ,一 般 的 に 短 文 形 式 のもの は 反 応 の 規 定 度 が 低く,多
様 な反 応 を出させ や すく,逆 に, 長 文 形 式 のもの は 規 定 度
が 相 対 的 に 高くなって, 反 応 を限 定 す ることに なるとされて
いる。 また, 人 称 の 問 題 に つ い て, 一 人 称 の 方 が意 味ある
情 報を 引 き出しや す い と言 わ れる一 方, 三 人 称 の方 が 意
外 な 暴 露 が多 いという意 見もある(小 林, 1992) 。SCTが 使
わ れる理 由としては, 集 団 で の試 行 が 可 能 であること,研 究
者 が 得 たい 情 報 を刺 激 文として 入 れ ることが できることが 挙
げられる。 今 回 は, 慟く人 々 にとって 仕 事 で 大 切 なこと,スト
レス へ の認 識, 働く目的 を把 握 す るた め3 つ の 刺 檄 文 を作
成し, 質 問 紙 による回 答 を求 めた。
方 法
調 査 対 象 者
関 西 圈 の 地 方 自 治 体 に対し て, 調 査 の 主 旨 を説 明し ,
同 意 を 得 たうえ で, 勤 務 す る従 業 員 を対 象 に 質 問 紙 調 査
を実 施し た。 230 部を 配 布し, 回 収され た 調 査 票 は195 部
( 回 収 率84.8%), そ のうち 基 本 属 性 に欠 損 デ ー タがあった
もの,もしくは 無 回 答 であったも のを除 外し, 175 部(有 効 回
答 率89.7%) を 分析 対 象として取り扱っ た。そ の 人 数 構 成 は
Table 1に示 す 通りである。
Table 1 分 析 対 象 者 の 人 数 構 成( 単位: 名)
年 齢区 分 全体 ( 男 性 : 女 性 ) 30 歳 未満 30 ∼44 歳 45 ∼54 歳 ウ ﹄ 冖 0 [ 0 ウ ] ︷ J 4 4 ︵ り ︶ ︽ り 7 4 1 C \J C \J 13 ) 19 ) 2 凵 22 )合 計 175 100 75
調 査 方 法
質 問 紙 調 査 は, 無 記 名 の 個 別 自記 入 式 で 実 施した。 質
問 紙 に 本 調 査 の 主 旨 及 びプ ライバシ ー へ の配 慮 に 関 する
文 章 を記 載し, そ れに 同 意 をい ただ けた 方 の み 回答 後, 調
査 担 当 者 が 直 接 回 収した。 調 査 期 間 け2014 年2 月 であっ
た。
質 問 紙 の 構 成
質 問 紙 の 内容 は以 下の(1)∼(3)で 構 成した。
(1)基 本 属 性 性 別, 年 齢, 所 属 部 署, 勤 務 形 態, 配 偶
者 及 び 子 供 の 有 無 の記 入を 求め た。
(2)文 章 完 成 法 による設 問「 ① 私 にとって 仕 事 で 大 切な
ことは ∼」 ,「② 仕 事 のストレ ス∼」 ,「③ 仕 事 の 目 的 ∼」 の3
つ を刺 檄 文 に続 い て,A4 用 紙 横2 行 分 の 自 由 記 述スペ ー
スに 文 章を 記 入し, 文 章 を完 成 させ る形 式とし た。 刺 檄 文
の作 成 にあ たり検 討した 結 果, 一 般 論 で はなく,より個 人 的
な 反 応 を得 るた め に1 間 目 の み「 私 にとって」という一 人 称
を 付け,2 間 目以 降 の 刺激 文で は 反 応 の 自 由 度 を高 めるた
め に人 称 は 付け ない 設 問 にした。
(3)仕 事 と家 庭 の 満 足 度 被 験 者 の負 担を 考 慮し, 職 業
性 ストレ ス簡 易 調 査 票( 下光 他, 1998) の 中 から「仕 事 に満
足 だ」 ,「家 庭 生 活 に満 足 だ」 の2 問 の み を採 用し ,「4:満
足,3: まあ満 足,2: や や 不 満 足,1: 不 満 足」の4 件 法 による
評 定 を求 めた。 過 去 の研 究(小 畑・森 下, 2013) で使 用した
デ ータ(対 象710 名 分)をもとに この2 問 が心 理 的 お よび身
体 的 ストレ ス反 応, 社 会 的 支 援 との 関 連 の高 さが確 認 され
たことが採 用 理 由 であり,そ の 相 関 係 数 は 次 の 通りで ある
(Table 2)。
仕事の満足度 -.551** -.347** .427** 生活の満足度 -.202'* -.148** .228** (職業性ストレス簡易調査票の心理的ストレス反応:18項目, 身体的ストレス反応:11項目,社会的支援:9項目より構成) 分 析 方 法 SCT に より 得 ら れ た デ ー タを 修 正 版 ク ラウ ン デ ッド・ セ オ リー・ ア プ ロ ー チ( 以 下, M-GTA とす る)を 参 考 に 分 析 を 行 っ た。 ク ラウン デ ッド・ セ オリ ー 的 思 考 法 とは ,具 体 的 事 例 の 比 較 か らそ れ らを 説 明 で きる 抽 象 概 念 を 考 え る発 想 法 で あり, 特 にM-GTA で は, デ ー タを 解 釈 し た 結 果 は 全 て 概 念 と 呼 び, こ れ を 分 析 の 最 小 単 位 とし, 解 釈 によっ て 生 成 さ れ た 全 て の 概 念 が 常 に デ ー タと直 接 対 応 関 係 の 確 認 が で きる ようにし て い るとさ れ て い る( 木 下, 2003) 。本 研 究 に お い て は, 仕 事 で 大 切 なも の, 仕 事 で の ストレ ス, 仕 事 の 目 的 に つ い て 概 念 を 生 成 し, カ テ ゴリ ー 化 す るこ とで, 働 く個 人 が 仕 事 で 何 を 大 切 にし て い る の か, ストレ ス をど う捉 え て い る の か, 何 を 仕 事 の 目 的 にし て い る の か を 考 察 し た。 ス テッ プ は 以 下 の 通 りで あ る。 ① デ ー タ 全 体 に 繰 り 返 し 目 を 通 し た。 ② 反 応 文 に 含 ま れ る 共 通 語・ 類 似 語 に 注 目し た。 ③ 共 通 す る 具 体 的 事 例 を 集 め, そ れ を 端 的 に 表 す 概 念 名 と 定 義 づ け を 行 っ た。 ① 概 念 の 生 成 ととも に 複 数 の 概 念 を まと め て カ テ ゴ リー 化 す る 作 業 を 行 っ た。 こ の ステ ップ を 進 め る に あ たり, 概 念 単 位 に 分 析 ワ ー クシ ートを 作 成 し た 。(以 下 , 概 念 は〈 〉,カ テ ゴ リー は【 】で 表 す。 ) 概 念 化 の 分 析 過 程 で は, 複 数 の 解 釈 に ま た が る 可 能 性 が あ る の で, そ こで 生 じ た 疑 問 や ア イ デ ィア は, 理 論 的 メモ とし て 記 載し た。 ま た,1 つ の 回 答 か ら 複 数 の 概 念 が 含 ま れ るも の は 最 大2 つ ま で 両 方 の 分 析 ワ ー クシ ート に 記 載 す る こ ととし た。 分 析 に は 本 稿2 名 の 執 筆 者 の 他, M-GTA の 実践 経 験 者, 社 会 人 経 験 を有 す る心 理 学 を学 ぶ 大 学 院 生 と
ともに 検討・ 確 認 作業 を行 うことで, 研 究 の 妥 当性 の確 保 に
努 めた。
結 果
私 に とって 仕 事 で 大 切 なこと
「 私 にとっ て仕 事 で 大 切 なことは」とい う刺 激 文 に 対して
158 名 から回 答 が得 られ た。 そ の 結 果 を 分 析し たところ ,3
個 のカテゴリー,8 個 の概 念を生 成 す るに 至った。
まず,1 つ 目 の
【 職 場 の 人 間 関 係 】
は ,同 一 名 の概 念 く職
場 の 人 間 関 係 〉の みとして解 釈した。 概 念 の 生成 過 程 に つ
い て記 述 す ると,概 念 名 の通 り「人 間 関 係」と表 現 されるも
のを 中心 に「 チ ー ムワー ク」,「コミュニケー ション」など の仕
事 を 円滑 に推 進 す ることを 主 眼 に 置 いたものと,「和」 ,「仲
間」 ,「絆」 など の 言 葉 で 表 現 される人 と人 との 結 び っ きを
意 図したも のかおるが,こ れらを1個 の 概 念として解 釈した 。
ワー クシ ートの 例としてTable 3 に示 す。 な お, 具体 例(ヴァ
リエ ー ション)の 数 は52 で ある(以 下, 表 中 の 具 体 例 の 末 尾
に 出 現数 および 出 現 率 を示 す)。
Table 3 分 析ワー クシート(私 にとって 仕 事で 大切 なこと①)
概 念名 │職 場 の 人間 関 係 職 場 における人 間 関係 や 協力 関係 に関 すること。 チ ームワーク, つな がり,和, コミュニケーション, 仲 定義 │ 間, 助 け合い 等 の言 葉 によって 表現される信 頼 関 係 の構 築 に関すること。 周りの 大だちと信 頼 関係 を築くこと。/ チー ムワー ク,そして 妥 協で/ 人の 絆。 /職 場 の和で す。 / 職 場で 話し 合って ,問題 を解 決 するチ ー ム ワ ークです。 / 大と大とのつ な がりを深 めていくこと で す。 そして ,決して 大を裏切らないことで す。 / 具 体例 人 間 関係 を重 視しつつ ,情 報の共 有 やコミュニ ケーシヨンを大切 にすること。/上 司,仲 間だ。 / 職 場で の人 間 関係 の維 持。 /仲 間を多く作ること だと思い ます。 そのた めにも自 分を知ってもらうこと が 大事 だと思います。 / 他(出現 数:52 ,出現 率 27%) 理Ξふ 職 場 環境 や 成果 等 の土 台として ,良好 な 人開 関 翊的メモ│係を意 識し たものも含 む 。 2 つ 目 の【 仕 事 に 向 け ら れ る 意 識 】は ,く顧 客 の 満 足 や 信 頼, 社 会 貢 献 〉,〈正 偕 哇・ 効 率 性 〉,く目 標 の 達 成・ 責 任 感 〉,〈丁 寧 さ・ 誠 実 さ, 積 極 的 な 姿 勢 〉の4 つ の 概 念 で まと め た。 全 て〈顧 客 の 満 足 や 信 頼, 社 会 貢 献 〉に 結 び っ く内 容 で あ る が, そ れ に 至 る認 識 が 概 念 ご とで 異 な るも の とし て 解 釈 し た 。〈顧 客 の 満 足 や 信 頼, 社 会 貢 献 〉は ,地 方 公 務 員 に とっ て の 顧 客 は 市 民 で あ り,業 務 遂 行 の 先 に は 市 民 の 満 足, さら に は 社 会 貢 献 に つ な が るとい う意 識 が 表 され た 内 容 で あ る(Table 4) 。今 回 の 調 査 対 象 者 に は 保 育 所 々 小 中 学 校 に 勤 務 す る 者 も 含 ま れ て お り,分 析 ワ ー クシ ート の 具 体 例 に は「 子 ども」 や「 親」 とい っ た 言 葉 も 見 ら れ る。 〈 目 標 の 達 成・ 責 任 感 〉は, 業 務 そ のも の に 目 を 向 け, そ の 目 標 の 達 成 を 意 識 し た り,責 任 を 果 たし た りす ることを 意 識 し た 内 容 を1 つ の 概 念 とし て 解 釈 し た(Table 5) 。 そ の 他 の 概 念 とし て ,〈正 偕 哇・ 効 澣 哇 〉は ,「ミスをし な い Table 4 分 析 ワ ー クシ ート(私 にとっ て 仕 事 で 大 切 なこと②) 概 念 名 顧 客 の満 足 や 信 頼 社 会貢 献 定 義 顧 客や 利 用 者 に満 足 感を持ってもらうことや 信 頼 関係 を築くこと。また ,そ れ につ な がる実 際 的な 業 務 内 容に 関すること。 具 体 例 市 民 のためを思い, 市 民 第 一 優 先で頑 張る。 / 来 館 者 に満足し て帰ってい ただくことと思う。/ 市 民 を1番 に 考える事。 / 無 駄をなくし,市 民生 活 の 為 に目 々 の努 力を怠らな いこと。/ 市 民の 皆 様 へ の サービスをできるだけ 優 先す ること。/ 子ども の安 全を守り,すこやか に 育ててい けるように する。/ 人 が喜ん でくれること。/ 子どもを守 ることである。 / 一 人 一 人 の子 どもとしっかり向 き合って 一 人 一 人 を大 切 にし ていくこと。/ 仕 事をとおして 市 民 が 少しでも 幸せ に なること,自分 を 高めること。/ 他 (出 現 数:33 ,出 現 率17%) 理 論 的メモ 地方 公 務 員 にとって の顧 客・利 用者 は 市 民 であ り,保 育 所 職員 にとっては 子どもや その 保 護者 が 対 象となる。 Table 5 分 析 ワ ー クシ ート(私 にとっ て 仕 事 で 大 切 なこと③) 概 念 名 目 標 の 達 成 一責 任感 定 義 業 務 にお ける目 標を達 成 することや 与えられ た責 任を果 た すこと。 具 体 例 自 分 の 目標 を立てて ,そ れを実 現 すること。 / 目 標を達 成 することで す。 /担 当 職 務を十 二 分 にこ な す。 / 与えられ た仕 事をきっちりこなし,自 分で や るべ き事を見つ け て行うこと。/ 自 分の 出 来るこ とは か ならず や る。 / 目的 達 成。 / 自分 に 与えら れ た仕 事 の 量, 質を明 確 にして 取り組 む。 / 責 任 感を持 ち,信 頼 関 係を築く / 期 限と目 標を 決め , 取り組 む。 / 自 分 の業 務 に対して 責 任 感をもって 取り組 み, 課 全 体 の仕 事に対しても積 極 的 に取り 組 む。 / 他(出 現 数:22 ,出現 率12%) 理 論 的メモ〈 積 極 的 な取 組 姿勢 〉に 近い が, より目 標や 責 任 に意 識 が 向けられた 内 容。 こと」 ,「迅 速 さ」 ,「円 滑 さ」 な ど を 意 識 し た 内 容 で あ り,く丁 寧 さ・ 誠 実 さ, 積 極 的 な 姿 勢 〉は, 概 念 名 に 示 され る 言 葉 以 外 で は「 一 生 懸 命」 ,「真 面 目」 な ど の 言 葉 に よっ て 表 現 さ れ た 内 容 で あ る。 3つ 目 の【 自 己 へ 向 け られ る 意 識 】は ,くや りが い・ 自 己 実 現・ 自 己 成 長 〉,〈 自 己 を 大 切 に す る 姿 勢 〉,く生 活 の 維 持 〉の3 つ の 概 念 で 構 成し た。 こ れ ら は 仕 事 を 通 じ て 自 己 に 返 っ てくるも の を 意 識 し たも の で あ る が, 金 銭 的 報 酬 だ け で な く,自 己 実 現 や 成 長 が 含 ま れ, 職 務 遂 行 上 で 自 分 自 身 を 大 切 に す るこ とが 長 期 的 に は 望 まし い 姿 で あ るとの 見 方 をし た 内 容 が 見 られ た。 な お ,「仕 事 で 大 切 な こと」 の カ テ ゴリー とそ の 概 念 一 覧 はAppendixl に 示 す 。 仕 事 の ストレ ス 「仕 事 の ストレ ス」 とい う刺 激 文 に 対 し て154 名 か ら 回 答 が 得 ら れ た。 そ の 結 果 を 分 析 し た とこ ろ ,4 個 の カ テ ゴリ ー , 10 個 の 概 念 が 生 成 さ れ た。 ま ず ,【 仕 事 に お け る ストレ ス 要 因 】は ,く業 務 上 ストレ ス 〉,〈対 人 的 ストレ ス 〉の2 つ 概 念 を まと め た。 こ れ ら に は 自 分 に とっ て の ストレ ス 要 因 が 示 さ れ て お り,業 務 上 で は, 仕 事 の 量 の 問 題, 課 題 解 決 の 困 難 さ, 計 画 通 りに 進 め られ な い 状 態 ,自 由 度 の 低 さ に 言 及 し た 内 容 が 示 され た。 対 人 的で は, 人 間 関 係 上 の 気 遣 い や 調 整 の 必 要 性 に 触 れ る 内 容 が 見 ら れ た 。 〈対 人 的 ストレ ス 〉は ,「人 間 関 係」 と表 現 さ れ るも の を 中 心 に 対 人 的 な「 も っ れ」 ,「神 経 を 遣 う」 ,「和 が 乱 れ る」 な ど の 職 場 内 の 上 司 や 同 僚 と の 間 で の 関 係 性 に 目 を 向 け た も の を1 個 の 概 念 とし て 解 釈 し た(Table 6) 。先 の「イ土事 に お い て 大 切 なも の は」 で は ,〈職 場 の 人 間 関 係 〉が 最 も 出 現 数 の 多 い 概 念 となっ た が ,「仕 事 の ストレ ス」で も く対 人 的 ストレ ス〉とし て 職 場 の 人 間 関 係 に 意 識 を 向 け ら れ た も の が 挙 げ られ る 結 果 となっ た 。
Table 6 分析 ワークシ ート (仕 事 のストレ ス⑤
概 念 名 対 人的 ストレス 定 義 上 司や 同 僚との人 間 関 係, 部 下をまとめる気 遣 い, 望 まない 付き合 い等, 職 場の 人 間 関係 に 関 す る内 容。 具 体 例 人 間 関係 がもつ れ た時 は 一 番 のストレスで す。/ で 一 番つ らいことは ,職 場 の 和が みだ れることで す。/ は, 課 内の 職員 をとりまとめるた め気 遣い 心 遣い など神 経を使うことです 。/は 自分 にとって 苦 手 なことをするときや, 望まないつ き合い で す。 / は 人 間 関係。/ は 特 定 の上 席 職員( 人 間 関係 が 構 築できない 人) / 人間 関係 で気 を使うこと。/ は 人 間 関係 で感じることがあります。 /職 員 の 人 間 関 係 のストレ スが 凵々あります 。/いろいろな 人 がい ろいろなことを言ってくるので ,上 手く良い 方 向 に 調 整 するの が難しい。/ 他(出 現 数:21 ,出 現 率 12%) 理 論 的メモ 現在 その 状 態で はなくても,人 間 関 係 のトラブ ルが ストレスにつ な がることを意 識している内 容。 次 に 【 ストレ ス の 解 消 方 法 】は バ ア ク テ ィブ 系 ス トレ ス 解 消 〉,〈リラ ッ ク ス 系 ストレ ス 解 消 〉,〈 会 話 に よ る ストレ ス 解 消 〉 の3 概 念 を ま と め た。 ストレ ス フ ル な 状 況 へ の 対 処 行 動 で あ る コ ー ピ ン グ の 研 究 に お い て , 中 心 的 な 役 割 を 担 っ て い る の はLazarus ら の 研 究 で あ る とし て い る( 加 藤, 2002) 。コ ー ピ ン グ 分 類 に つ い て は, 情 動 焦 点 型 対 処 と 問 題 焦 点 型 対 処 に 大 別 さ れ る な か, 他 に も 様 々 な 切 り 囗 に よ る 分 類 か お る が, 本 研 究 で の 概 念 生 成 で は 既 存 の 枠 組 み に 寄 ら ず , 収 集 さ れ た 具 体 例 に 基 づ き 解 釈 し 直 し た 。 〈 ア ク テ ィブ 系 ストレ ス 解 消 〉は ,「 趣 味」 ,「 所付刊 な ど 活 動 内 容 が 具 体 的 で 明 確 に 示 さ れ, ス トレ ス を 発 散・ 解 消 し よ うと い う 意 識 の 高 い も の を1 つ の 概 念 とし た。 ま た ,「 発 散 す る」 と い う言 葉 が 多 く 見 ら れ, ストレ ス 対 処 とし て よ り積 極 的 な 意 識 を 持 っ て い る も の と 解 釈 し た(Table 7) 。 〈リラ ッ ク ス 系 ストレ ス 解 消 〉は ,「 食 事」 や「 買 い 物」 な ど 日 常 生 活, 睡 眠 や 休 息 に よ る ストレ ス 解 消 を 示 し た 内 容 で あ る 。〈会 話 に よ る ストレ ス 解 消 〉は, 大 と の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン に よ る ストレ ス 解 消 を 意 図 し た 内 容 を 含 む も の とし た 。 3 つ 目 の【 対 ストレ ス の 考 え 方 】は ,〈ストレ ス の 受 容 〉,く持 ち 帰 ら な い 意 識 〉,〈 早 期 解 消 の 意 識 〉の3 つ の 概 念 を ま と め た 。「 ストレ ス と は 善 と 悪 の よ うな も の で, 見 る 人 の 受 け 止 め 方 お よ び 受 け 答 え の な か に 存 在 す る だ け」( 内 山, 2002) と さ れ る よ うに ストレ ス を 適 切 に 受 容 し よ うと い う意 識 が 見 らTable 7 分 析ワー クシート (仕 事 のストレ ス⑤
概 念 名 ア クティブ 系ストレス 解 消 定 義 趣 味, スポ ーツ, 旅行 等より活 動的 な 内容 であり, 明 確 にストレスを発 散しようという意 欲 が表 明された 内 容。 具 体 例 は 趣 味で 解 消 する。/ 趣 味などで 発散 する。/仕 事 でストレスを発 散 する。/ はスポーツで発 散。/ は 思いっきり遊ん で発 散 する。/ は 休 目発 散 す る。/は 趣 味 等で 気 晴らしをする。/ は 運 動で発 散。/ は 趣 味 に集 中す ることで減らすことができ る。/は 歌ってスツキ呪 / 他(出 現 数:22 ,出現 率 13%) 理 論的 メモ ストレスの「 発 散」を意 識した内 容。 飲 食 や 買い 物 は 目常生 活の延 長 線 上として,<リラックス 系ストレ ス解 消〉もしくは< 会 話によるストレス解 消〉に分類 。 れ るも の や ,「(ストレ ス は) 自 宅 に 持 ち 帰 らな い」 ,「そ の 日 の うち に 解 消 す る」 な ど ストレ ス へ の 対 処 の 方 向 性 を 示 し た 内 容 のも の を カ テ ゴリー として 生 成 し た 。 〈ストレ ス の 受 容 〉は ,「基 本 的 に は あ るも の」 ,「うまく 付 き 合 っ て い くも の」 とい っ た 肯 定 的 に 受 け 止 め た 内 容 か ら , 「避 け られ な い も の」 ,「切 り離 せ な い も の」 とい う諦 め の 感 情 もし くは ストレ ス を 不 可 避 的 な 存 在 とし て 認 識し た 内 容 が 含 ま れ る。 ストレ ス に 対 し て, 回 避 的 とい うよりも あ るが まま に 受 け 止 め ,中 に は ストレ スを 受 容 し た うえ で 対 処 の 姿 勢 を 示 す も の や 自 己 の 成 長 へ の 糧 と考 え る ポジ テ ィブ な 内 容 の も の も 見 られ た(Table 8) 。 Table 8 分 析 ワ ー クシ ート( 仕 事 の ストレ ス③) 概 念 名 ストレ スの 受 容 定 義 仕 事をす るうえでストレスは 基本 的 に存在 するも の ,切り離 せないものと認 識している内 容。あって 当 たり前, もしくは避 けられないもの等 の 言葉 で不 可 避 的 存 在として 捉えてい る内 容。 具 体 例 はさけ ては とお れな いもので あり,付き合い 方 を考 えなけ れ ばならない。 /も含 めてストレ スを感じな いように遣り過ごすようにして いる。/ は 基本 的 に あるもの で, い かに充 実させるかで 変 わってくる。 / は 切り離 せ ないもの。しかしそ れ が少 凵 こ感じるか 多 大 に感じるかは 自 分し だい で す。 /と上手 に付 き合 っていくことが 大 切である。/は 少凵 ま職 員 の 技 碵の上 達 には 必 要と思う。/ は 避 けられ ないも のだと思う。/はど のような 職業 につ いても必 ずあ るだろう。/は 誰しも受 けるもの だから,できるだけ 我 慢 する。/ はあって 当 たり前だと考 えているの で, あまり気 にし ない。/ 他(出 現 数:26 ,出 現率 15%) 理 論的 メモ ストレス解 消意 識 は 見られる内 容もあるが, 積 極的 な解 消にまで 至ってい ない 内 容。 〈 持 ち 帰 らな い 意 識 〉は ,「家 庭 に 持 ち 帰 らな い」 ,「持 ち 込 まな い」 な ど の 表 現 で ストレ スを 職 場 外 に 持 ち 出 さな い 意 識 が 表 明 され た 内 容 で あ る 。〈早 期 解 消 の 意 識 〉は ,「た め 込 まな い」 な ど の 表 現 で ,明 確 な 解 消 方 法 は 示 され て い な い が ストレ ス 解 消 へ の 意 識 を 持 っ て い る 内 容 で あ る 。 以 上 の ように カ テ ゴ リー 化 す るうえ で は, ストレ ッサ ー そ のも の を 指し た 内 容, ストレ ス へ の 対 処 方 略, ストレ ス の 考 え 方・ 捉 え 方, ストレ ス の 現 状 の 評 価 の4 つ の 観 点 で 分 け る 結 果 とな っ た 。「仕 事 の ストレ ス」 に 関 す るカ テ ゴリ ー とそ の 概 念 一 覧 はAppendix 2に 示 す 通 りで あ る。仕 事 の 目 的
「 仕 事 の 目的」とい う刺 激 文 に対して132 名 から回 答 が 得
られ た。 そ の 結 果 を分 析したところ ,3 個 のカテゴリー,7 個
の概 念 が生 成 され た。
まず ,
【仕 事 に 向 けられ る意 識 】
は ,く社 会 へ の貢 献・ 関
わり〉,
〈顧 客 の満 足 や 信 頼 〉の2つ の概 念をまとめ た。 人 々
社 会, 組 織 に役 立 つ 意 欲 が 表 明 され てい たり,社 会との つ
ながりを意 識したりした 内 容 で あり,またそ の 先 にある顧 客
満 足 を意 識した 内 容 である。
2つ 目 の【仕 事もしくは 自 己 へ の 上 昇 志 向 】
は ,くやりが
い・ 自 己 実 現・ 自 己 成 長 〉,
〈目 標 達 成 〉の3 概 念 をまとめ
た。「自 己 実 現」とい う表 現 を 中 心 に 自 身 の 中 で ポジ ティブ
な感 情 を味 わう内 容 を表 すものとして 解 釈した。
〈やりがい・ 自己 実 現・自 己 成 長 〉は ,「自 己 実 現」 や「やり
がい」 ,「充 実 感 を 味 わう」などの ポジティブ な感 情 を求 めた
内 容 を概 念として生 成した(Table 9)。
Table 9 分 析 ワ ー クシ ート (イ士事 の 目 的 ① ) 概 念 名 やりが い 一白己 実 現 一白己 成 長 定 義 生 きがいや やりがい ,達成 感 ,充 実 感 等 のポジ ティブ な 感 情を味 わうこと。または 人 生を豊 かに す るも のといった 将来 に対 する内 容。 具 体 例 は やりがい をもつこと。 / は 自 己 実現を図 ることで す。 / は人 生 を豊か にすることで す。 / 充 実 感を 味 わうた め。 / 自己 表 現。 / は 自 己 実 現。 そこから 部 署, 市政 へ と良い 流 れを作りたい。 / は 自 分 自 身 の 向 上 心 につな げていくものと思う。/ は 自己 実 現,自己 重 要 感を満 た すた めにある。 / 自 分を 高 めていくこと。 / は 自 己 向上 と自 己 充 実。 /他 (出 現 数:27, 出 現率16%) 理 論 的メモ 特 になし 3つ 目 の【 仕 事 外 の 生 活 に 向 けら れ る 意 識 】は ,く生 活 維 持 の み 〉,〈生 活 維 持 十 そ の 他 の 要 素 〉,く余 暇 の 充 実・ 家 族 の 幸 福 〉を1 つ の カ テ ゴ リー とし て 解 釈 し た が ,く生 活 維 持 十 そ の 他 の 要 素 〉の 概 念 に つ い て は 他 の 概 念 と重 複 す るも の で あり, 双 方 の 概 念もしくは カ テゴ リー か ら 理 解 す ることが 求 め ら れ る。 ま た, 金 銭 的 報 酬 や 生 活 の 維 持 を 目 的 にし た 内 容 の も の に 注 目し た ところ, 具 体 例 の 出 現 数 は52 となり, 最 も 多 い 数 で あ っ た が ,生 活 の 維 持 の み に 言 及 し た も の と, 金 銭 的 報 酬 と同 時 に他 の 目 的 意 識 を 持 つも の に 分 類 し た。 前 者 を〈 生 活 の 維 持 の み 〉とし, 後 者 を く生 活 の 維 持 十 そ の 他 の 要 素 〉とし て 解 釈 し た。〈生 活 の 維 持 の み 〉で は , 「 生 活 の た め」 ,「給 与 を 得 る た め」 な ど の 金 銭 的 報 酬 を 意 図 し た 内 容 の み が 示 され て い る(Table 10) 。 〈生 活 の 維 持 十 そ の 他 の 要 素 〉は ,〈 生 活 の 維 持 〉と同 時 に 〈社 会 へ の 貢 献・ 関 わり〉,〈顧 客 の 満 足 や 信 頼 〉,くや り が い・ 自 己 実 現・ 自 己 成 長 〉,〈 目 標 達 成 〉,く余 暇 の 充 実・ 家 族 の 幸 福 〉の い ず れ か の 概 念 が 表 明 さ れ た も の で あ る (Table 11) 。 「仕 事 の 目 的」 に 関 す る カ テ ゴ リ ー とそ の 概 念 一 覧 は Appendix 3に 示 す 。 Table 10 分 析 ワ ー クシ ート (イ士 事 の 目 的 ② ) 概 念名 生 活 維 持の み 定 義 金 銭 的 報酬 を得 て ,生 活を維 持させ ることの み に 限 定された 内容 。 具 体例 は 生きるた めに必 要 な 労働。 / 生 活 のた め。 / は 自 分 の生 活 のためである。 / は 自 分 白身 や 家庭 の生 活 のた め頑 張る。 / 生 活 の糧。 / 生きる為。 / 給 与を得るため。 /は ,白 身の 生 活 の糧を得る ため。 / は 給料 をい ただき何とか 生 活 すること。/ は 生 活していくた めである。 / 他(出 現 数:31) 理 論的メモ 金 銭的 報 酬 ととも に他の 目 的 が表 明されてい るも のは< 生 活 の維 持 十そ の他 の 要 素〉に分 類。 Table 11 分 析 ワ ー クシ ート (イ士事 の 目 的 ③ ) 概念 名 生 舌維 持 十その他 の 要 素 定 義 生 活維 持 のた めの金 銭 的 報 酬と同 時に 自 己成 長 や 社 会 貢 献など の他 の要因も表 明された 内 容。 具体 例 につい て,第一 義 的 には 生 活の ため。自己 実現 に 近づ けられ れ ば なお 良い 耿 / は 社 会貢 献, 生 活 の 糧, 等 です。/ は 生 活をする為に 必 要な 事であ るが, 社 会 に みとめてもらえる仕 事をする。/は 生 活及 び 趣 味 に必 要 な収 入を得 るとともに人 間 関 係 を構 築 すること。/ 経 済 的な 面 で働 かなけ れ ばな らない。自分を高 めるた め。 / 生 活の 為。二仟どもの 基 礎となる部分 をしっかり育て ていくこと。/ は 生 活費 を稼 い だり,いろん な人と出 逢うこと。/ は生 活 することと自 分 の遊 びの ため。 / は 生 活のた め,人 間 性を高 めるた めやっている。/ は 生 活 す るため の収入 。家庭 生 活 外の気 分転 換 にもなる。 いろ んな事 の 勉強 の 場でもある。 /他(出 現 数: 21 ,出 現 率13%) 理 論 的メモ <そ の他 の 要素 〉に 含まれる内 容 は, 該 当 する他の 概 念の 中でも 取り上 げられる。 仕 事 及 び 生 活 の 満 足 度, 属 性 と の 関 連 「仕 事 の ストレ ス」 に 対 す る回 答 か ら生 成 され た10 概 念 別 に 仕 事 の 満 足 度 と 生 活 の 満 足 度 に 関 す る 尺 度 得 点 合 計 を 分 散 分 析 で 比 較 を 行 っ た ところ, 結 果 はF(ll,184)=1.74, £=0.67 とな り有 意 で なく, Tukey を 用 い た 多 重 比 較 で も 対 人 ストレ ス 群 とストレ スな し 群 でZ,=。031 を 示 し た 以 外 で は 群 間 に 有 意 な 差 は 見 られ な か っ た。 また, 属 哇 別 に ど の ような 特 徴 が 見 ら れ る か 確 認 し た とこ ろ ,「仕 事 の ストレ ス」 の〈ア クティブ 系 ストレ ス 解 消 〉で の 出 現 率 は, 男 性76 % に 対 し て 女 性24 % とな り,く会 話 に よる ス トレ ス 解 消 〉で は, 男 性12 % に 対 し て 女 性88 %とな っ た 。「仕 事 の 目 的」 で の〈社 会 へ の 貢 献・ 関 わり〉の 出 現 率 で は, 男 性71 % に 対 し て 女 哇29 %とな り,くや りが い・ 自 己 実 現・ 自 己 成 長 〉で は 男 性33 %: 女 性67 %とな っ た 。考 察
職 場 で の 対 人 関 係 の 重 要 性
厚 生 労 働 省(2013) の「 平 成24 年
労 働 安 全 衛 生 特 別
調 査(労 働 者 健 康 状 況 調 査)の 概 況」によると,仕 事 や 職 業
生 活 に 関し て強 い 不 安, 悩 み, ストレ スを感 じる事 柄(3 つ
以 内 複 数 回 答)として ,「職 場 の 人 間 関係 の問 題」(41.3%)
で 最も多く,前 回(平 成19 年)の38.4% を上 回って いる。
本 研 究 のSCTに よる設 問 にお い ても, 職 場 の人 間 関係
に 関す る回 答 が多く見 られた。 また ,「仕 事 の ストレ ス」だ け
で な く,「仕 事 で 大 切 な こ と」 の 設 問 に 対 し て も 多 く 見 ら れ たこ とは 大 変 興 味 深 い。 こ のこ とか ら次 の2 つ の 解 釈 が で き る。 ま ず は, 働 く人 々 に とっ て 悪 い 人 間 関 係 は ストレ ス を 増 加 させ る 要 因 に な るとい うことで あ る。 回 答 の 中 で は 現 時 点 で 対 人 関 係 ストレ ス に 直 面 し て い る と思 わ れ るも の や, 今 は そ うで は な い が 経 験 的 に 人 間 関 係 が ストレ ス に 繋 が ると感 じ て い ることを 示 唆 す るも の の 両 方 が 見 ら れ た。 こ れ ら の 回 答 は 職 場 の 人 間 関 係 は ストレッ サ ー とみ なし て い るも の と解 釈 で きる。2 つ 目 は, 人 々 が 働 く上 で 人 間 関 係 が 重 要 な 役 割 をし て お り,円 滑 な 業 務 遂 行 に 必 要 な 要 因 に な るとい う ことで あ る。「仕 事 で 大 切 なこ と」の 設 問 に 対 し て く職 場 の 人 間 関 係 〉に 該 当 す る 回 答 で は, ストレ ス に つ な が るか ら 大 切 で あ る との 認 識 に 基 づ く内 容も 見 ら れ た が, 仕 事 上 の 成 果 を 高 め る た め や 人 間 関 係 の 充 実 そ のも の を 意 図 し た 内 容 も 見 られ た。 こ れ ら の 回 答 は, 人 間 関 係 を 良 好 に 保 つ ことは , 仕 事 の 成 果 だ け で なく様 々 な 面 で 働 く人 々 に ポ ジ テ ィブ な 影 響 をも つも のと捉 え て い るも の と解 釈 で きる。 こ れ ま で も 多 くの 職 業 性 ストレ ス の 研 究 の 中 で 対 人 関 係 の 重 要 性 が 示 され て きた が, 渡 辺(1986) は ,「 日 本 の 社 会 に お い て は, 古 来 より個 の 独 立 よりも む しろ 他 者 との 親 和 的 な 関 係 を 結 石 こ とが 尊 ば れ て き た。 会 社 社 会 に お い ても ま ず も っ て 自 分 の 職 場 で 良 好 な 関 係 を 作 り上 げ, 他 の 部 局 の 人 々 と通 じ 合 わな け れ ば 職 務 の 遂 行 が で き な い ような 仕 組 み が 出 来 上 がっ て い る」 とし て い る。 本 研 究 の 結 果 か らも 改 め て 職 場 の 人 間 関 係 の 重 要 性 が 浮 き 彫 りに な っ た と言 え る。 現 代 に お い て も 職 業 性 ストレ ス 及 び 活 き 活 きとし た 職 場 環 境 作 りを 目 指 す 上 で は 欠 か せ な い 要 素 と考 え られ る。 SCT に よ る 仕 事 の ストレ ス 調 査 職 業 性 ストレ ス 及 び ストレ ス・コ ー ピ ン グ 研 究 の 中 で 様 々 な ストレ ス 要 因 の 分 析 や ストレ ス対 処 方 略 の 分 類 が な さ れ て き た が, 今 回 の SCTを 使 っ た 仕 事 の ストレ ス に 関 す る 調 査 で は ,「仕 事 の ストレ ス」 とい う刺 激 語 に 対 す る 反 応 語 とし て ストレ ス 要 因 で あ っ た り, ストレ ス・ コ ーピ ン グ に 該 当 す る 内 容 で あ っ た り, 様 々 な 反 応 文 が 回 答 とし て 示 さ れ る 結 果 と なっ た。『可答 欄 はA4 横2 行 分 の ス ペ ー ス で し が な い が, 具 体 的 か つ 実 際 的 な 回 答 が 多 く見 ら れ た ことは 興 味 深 い。 玉 井・ 三 浦(2005) に よる と,「SCT の 情 報 は 多 様 で あ り, 全 て を 限 られ た パ タ ー ン で 表 す ことは 不 可 能 で は あ る が ,出 現 頻 度 が 多 い パ タ ー ン に つ い て は あ る 程 度 限 定 で きる 可 能 性 か おる」 とし て い る。 本 研 究 で は, SCT で 得 ら れ た デ ー タ をM- GTA の 考 え 方 に よる 分 析 を 試 み て い る が, SCT の 回 答 文 は 短 文 形 式 で あ るた め, 調 査 対 象 者 の 数 が 多 くて も 概 念 化 に 導 く作 業 は 効 率 的 に 行 うことが で きる。 ま た, 言 語 表 現 に よる 回 答 に 対 し て, M-GTA を 用 い た 概 念 生 成 を 行 うこ とで, こ れ まで 確 立 され て きた ストレ ス 要 因 や ストレ ス・コ ーピ ング とは 異 な る切 り囗 を 見 出 す ことが で き, 今 後 の 研 究 に お い て 新 た な 展 開 をも たら す も の と考 え る。
仕 事 の ストレ スに 関 す るカテゴリー・ 概 念 図
仕 事 のストレスに 関して, 概 念 とカテゴリー の 関係 性 を示
す た め, Figure 1のような概 念 図 の作 成 を試 み た。
− 【仕 事 に お け る ストレ ス 要 因 】− 〈 業 務 上 ストレ ス 〉〈 対 人 的 ストレ ス 〉 【 対 ストレ ス の 考 え 方 〈 ストレ ス の 受 容 〉 〈 持 ち 帰 ら な い 意 識 〉 〈 早 期 解 消 の 意 識 〉 ストレ ス 状 態 の 評 価 】 l 〈 ストレ スフ ル 状 態 〉 〈 ストレス なし 状 態 〉 - 【 ストレ ス の 解 消 方 法 】-〈 ア クティブ 系 ストレス 解 消 〉 〈 会 話 に よる ストレ ス 解 消 〉 〈 リラックス 系 ストレ ス 解 消 〉→
影響力の方向性
Figure 1 仕 事 のストレ スに関 す るカテゴリー・概 念 図
【 仕 事 に お け るストレ ス 要 因 】は ストレッ サ ー とし て 見 な す ことが で き, そ こか ら【 対 ストレ ス の 考 え 方 】が 個 々 人 にあ り, さら に コ ー ピ ン グ に 当 たる【ストレ ス の 解 消 方 法 】とし て 実 際 的 な 対 処 方 法 が 示 さ れ て い る 。また, 現 時 点 の 状 態 を 表 ず もの とし て【 ストレ ス 状 態 の 評 価 】とい うカ テ ゴ リー も 存 在し て い る。 こ の ように 仕 事 の ストレ ス に 対 す る 捉 え 方 が バ ラ エ テ ィー に 富 ん で い る だ け で は なく, 概 念 や カ テ ゴリー レ ベ ル で 関 連 性 を 持 っ て い るも の と解 釈 で きる。 また, 一 個 人 で 複 数 の 概 念 に ま た が るような 回 答 も 複 数 見 られ た ことは, 多 角 的 に ストレ スを 捉 え て い る 人 も い る とい うことで あ る。 こ の よう な 概 念 図 に よっ て, 働 く人 々 が ど の ように ストレ スを 捉 え, ど の ような 対 処 を 試 み て い る か を 捉 え る枠 組 み を 構 築 す ること は より現 実 に 沿 っ た 形 の ストレ スモ デ ル を 示 す きっ か け に な るも の と考 え られ る。 仕 事 の 目 的 の 多 様 性 内 閣 府(2014) の「 国 民 生 活 に 関 す る 世 論 調 査」 に よる と, 働 く 目 的 に 関 す る 問 い に「 お 金 を 得 る た め に 働 く」と答 え た 者 の 割 合 が51.0 % ,「社 会 の 一 員 とし て, 務 め を 果 た す た め に 働 く」と 答 え た 者 の 割 合 が14.7 % ,「自 分 の 才 能 や 能 力 を 発 揮 す る た め に 働 く」と答 え た 者 の 割 合 が8.8 % , 「 生 き が い を み つ け る た め に 働 く」 と 答 え た 者 の 割 合 が 21.3 % とな っ て い る。 本 研 究 に お い て も ,〈生 活 の 維 持 〉に 該 当 す る「 金 銭 的 報 酬 を 得 て 生 活 を 維 持 さ せ る た め」 とい っ た 内 容 を 中 心 に 〈社 会 へ の 貢 献・ 関 わり〉,〈顧 客 の 満 足 や 信 頼 〉,くや り が い・ 自 己 実 現・ 自 己 成 長 〉,〈 目 標 達 成 〉,く余 暇 の 充 実・ 家 族 の 幸 福 〉な ど の 様 々 な 目 的 が 見 出 さ れ た 。く生 活 維 持 十 そ の 他 の 要 素 〉の ように 個 人 が 持 つ 仕 事 の 目 的 な 単 一 で は なく, 複 数 の 要 素 を 持 ち 合 わ せ て い る。 カ テ ゴリー 化 にお い ても【 仕 事 に 向 け ら れ る 意 識 】,【仕 事もしくは 自 己 へ の 上 昇 志 向 】,【 仕 事 外 の 生 活 に 向 け ら れ る 意 識 】と解 釈 し た が, 実 際 的 に は 重 複 す る 部 分 は 出 て くる 部 分 も あ り, 複 合 的 な 見 方 が 必 要 で あ る。 本 研 究 の 限 界 と 今 後 の 課 題 今 回 の 研 究 で は, 仕 事 や ストレ ス に 関 す るSCTを 試 み て い る が, SCT は 被 験 者 に 文 章 作 成 を 求 め る 検 査 で あ る た め, 被 験 者 の 負 担 を 考 慮 し, 選 択 式 の 設 問 を2 問 に 制 限 し た。 そ の た め 生 成 さ れ た 概 念 に つ い て ,回 答 者 の 属 性 や 仕 事・ 生 活 の 満 足 度 の 数 量 的 デ ー タ をもっ て 統 計 的 に 説 明 す る に 至 らな かっ た。 今 後, ストレ ス 尺 度 な ど を 同 時 的 に 使 用 す るこ とで 説 明 力 を 高 め る 工 夫 が 必 要 で あ る。 そ して , こ のSCT形 式 を 用 い た 調 査 は, こ れ まで の 量 的 研 究 と掛 け 合 わ せ ることで さら に 有 効 性 を 増 すも のと考 え られ る。 ま た ,本 研 究 で は, SCT を 用 い て 収 集 し た デ ー タ を M-GTA を 参 考 に し た デ ー タ の 解 釈, 概 念・ カ テ ゴリー の 生 成 を 行 うとい っ た 探 索 的 な 要 素 が 含 ま れ て い る が, M-GTA は デ ー タ に 密 着し た 分 析 で あ り,デ ー タ を 切 片 化 し な い こ とを 特 徴 とし て い る。 SCT に よる デ ー タ 収 集 とM-GTA に よる 分 析 を 組 み 合 わ せ ることで, 得 られ た デ ー タ の 文 脈 を 大 きく 崩 す ことなく,多 く の 人 を 対 象 に 調 査 を 行 うこ とが 可 能 で あ ると 思 わ れ る。 木 下(2007) が「 ク ラウン デ ッド・ セ オリー は 実 践 的 な 活 用 の た め の 理 論 で あ る。 提 示 さ れ た 研 究 結 果 は 応 用 さ れ て, デ ー タ が 収 集 さ れ た 場 所 と 同 じ ような 社 会 的 な 場 に 戻 さ れ て, 試 され ること によっ て そ の 出 来 栄 え が 評 価 さ れ る べ き で あ ると す る 立 場 で あ る」 と述 べ るように さら に デ ー タを 追 加 し な が ら 分 析・ 解 釈 を 加 え て い き た い 。 文 献
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Appendix 1 カテゴリー一 覧(「 私にとっ て仕 事 で 大 切なことは」)
カテゴリ名 概念名 定義 理齢的メモ (出 現率)出 現数 職場の人間関係 職場の人間関係 職 場 における 人間 関 係 や協力 関 係 に関す ることo チー ムワ ーク、 つな がり 、和、 コ ミュニケー ション、 仲 間、助 け合 い等 の 言葉 によって表 現される 信頼 関 係の 構築 に 関 することo 職場 環 境や 成果 等 の土 台とし て、良 好な 人間 関 係を意 識し たものも含 むo 顧客との 関 係性 につ いて述 べられ ているもの はく顧客 満 足や 信 頼、社会 貢 献 〉に 分類 するo 52 (27%) 仕事に向けられる意識 顧客の満足や信頼、社会貢献 顧 客 や利 用 者に 満足 感を持ってもらうこと や信 頼関 係を築< ことo また、 そ れにつなが る実 際的 な業 務内 容 に関 することo 地 方 公 務員 にとって の顧 客・ 利用 者 は 市民 であり、保育 所 職 員にとっては 子 ども やそ の保 護 者が 対象 とな るo 33 (17%)正確性・効率性 業 務を正 確にミスな<、 効 率 的に 行うことo 迅 速さ、 円 滑さ、 期 限やノル マを意 識した 内容o また、 報 告・ 連絡・ 相 談 等の 業 務の 基 礎を意 識し た内 容O 顧客 満 足につな がる内 容を含 む が、ミス による 迷惑 を防ぐこと やスム ーズに行うことに主 眼を置い た内 容o (12%)24 目標の達成・責任感 業 務 における 目標 を達成 すること や与 えら れた 責任 を果 たす ことo 積極 的な 取組 姿勢 に近 いが、 より 目標 や責 任 に意 識が 向 けら れた 内容o 23 (12%) 丁寧さ・誠実さ、積極的な姿勢 丁 寧さ や誠実 さ、 積 極性 をもって仕 事に 取り組む 姿勢 のことo や る気、 誠意、 親切 、一 生懸 命 等の 言葉 によって表 現さ れる仕 事に向 けられ る姿勢o 14 (7%) 自己へ向けられる意識 やりがい・自己実現・自己成長 生 きが いや やりがい、 達成 感 等 のポジティブな 感情 を味わうこと や、自 己成 長 や自 己 実 現に意 識 が向 けられた 内 容o 楽し むこと や前向 きさに 意識を向 けた内 容o 17 (9%) 自己を大切にする姿勢 無 理をしない、 素直 な気 持ち、頑張りすぎな いこと等、 仕 事に 対して のめり込 み過ぎな いような自 分 の考え に 沿った 内 容o 14 (7%) 生活の維持 金 銭 的な 報酬を得 て、 生 活を成り立 たせ ることや 充実し た生 活を送ることo 8 (4%) その他 (5%)10
Appendix 2 カテゴリー一 覧(「仕 事 のストレ ス」)
カテゴリ名 概念名 定義 理論的メモ 出 現數 (出 現率) 仕 事にお けるストレス要 因 業務上ストレス 実 際 的に 業務 遂 行上 でストレ スに感じ ることo 課 題 解決 できな い、 計画 通りに進 ま ない、 仕 事量 が 多い 、自 由に 進められ ない等 によって感じるストレスo 今 後 の自 己 の成 長 のた めの 課 題として表 現され ている可 能 性もあるo 22 (13%) 対人的ストレス 上 司 や同 僚との 人 間関 係、 部下 をまとめる気 遣 い、 望 まない 付き合 い等、 職 場 の人 間 関 係に関 する内 容o 現在 その 状態 では なくても、 人 間関 係のトラブル がストレ スにつな がることを 意識している 内容o 21 (12%) ストレスの解消方法 アクティブ系ストレス解消 趣 味 、スポーツ、 旅 行等 より活 動 的な内容 であり 、明確 にストレスを発 散し ようと いう意欲 が表 明され た内 容o ストレス の「 発散 」を意 識し た内 容o 飲 食や 買い 物は 日常 生 活 の延 長 線上と して、〈 リラックス 系ストレス 解消 〉もしくは〈 会 話によるストレス 解消 〉に分 類 するo 23 (13%)リラックス系ストレス解消 食 事 や買 い物 等 の日 常生 活 の中 でストレスを解消しようという意 識が 表 明される内 容o 休息 やリラックスすること、家 族と過ごすことを含むo 「 会話 によるストレス 解消」 との重 複 は見ら れるo 単に 飲酒をす ることによるストレス 解消 はリラックス系に 含むo 15 (9%)
会話によるストレス解消 人 に 相談 することや 話すことによってストレス 解消を 意識している 内容o 友 人との飲 食も含 むo 「 他 のストレス解 消」 と重 複は見 られるが、 会 話 やコミュニケ ーションを主眼 とした内 容o (10%)17 対ストレスの考え方 ストレスの受容 仕 事をするうえ でストレスは 基 本的 に存 在するもの 、切り離 せな いも のと認 識して いる 内容o あって当 たり前、 もしくは避 けられな いもの等 の 言葉 で不 可避 的 存在 と し て捉え ている内 容o ストレス 解消 意 識は 見られる内 容もあ るが、 積 極的な 解消 にま で至っていな い 内容o 26 (15%) 持ち帰らない意識 ストレスを家 庭生 活 に持ち 帰らな い、 職場 外に 持ち出さ ないという意識 が表 明さ れてい る内容o 6 (3%) 早期解消の意識 ため 込ま ない、 そ の 日のうちに解 消・ 発 散する 意 識が 表明さ れている内 容o 「 アクティブ系ストレス解消」と近い内容のものも含まれるo 20 (12%) ストレス状態の評価 ストレスフル状態 ストレスを感じてい る、もしくは ストレ スが高 まっていることを表 明してい る内容o ストレスを受 容してい たり 、解消 を意識して いる表 現もあるが、 ストレスの 高 さを認 識し ている内 容o 9 (5%) ストレスなし状態 特に大きなストレスを感じていないことを表明している内容o (8%)13