①
私は先に﹁大乗荘厳経論のネパール諸写本の同異と
Fの国本の原本の推定﹂を発表したが、その中で伊野目
②本の原本はz、本︵または男本からの転写本︶であること
が明らかになったかと思う。この小論文ではその成果を
踏まえて大乗荘厳経論の第一章、第二章、第三章の諸問
題を考察してみようと思う。
さて第一章の第一偶の長行の欠字については、すでに
③印仏学会で発表したのでここでは論じないが、ただこの
欠字の位置がzの本を思量本の原本と推定する重要な
根拠ともいえるので、一応結論だけを述需へると、尿急本
④やz○本やA本などでは欠字が⋮で表わされている。し
ネパール諸写本対比による
大乗荘厳経論の原典考
’第一章、第二章、第三章を中心としてI
かるに胃本ではそれらの吹字がす曇へて右端に相当しか
空白になっており、写本の右端が剥離したのではないか
と思われる。
⑤しかもZの本の書写年代はネパール暦七九八年である
から、西暦一六七八年︵または一六七七年︶に相当し、現存
の大乗荘厳経諭の写本の中では最も古い写本である。こ
れらより考えて、zの本こそは現存の大乗荘厳経諭の写
本中、最も信頼できる写本であり、旧の急もこの写本を
原本としたか、あるいはZ唾本からの転写本を原本とし
たと考えられる。
zの本はこのように大乗荘厳経論の写本としては最古
のものであり、重要な写本であるが、古宇が多く使われ
ており、あまり鮮明でないため読みにくいところもある。
舟橋
や早くロ、息.ご目農働司、ロ閉匡Qぼく四・巨圃国伝胃Pg色白四頁第一章︶・⋮・⋮⋮⋮・
日、本︺日。本︺︹漢訳︺
.⋮・・昏息.甲!ご息.F・⋮:。⋮・与息.]7、静、息と⋮・⋮・⋮縁起品・成宗品
や平くやら息.m3国恩零鴨日P目閏旨時閏○今ぐ旨国凹貸第二章︶・⋮⋮・⋮⋮。
:⋮・弓息.甲山言息&⋮⋮⋮留息.了と④息﹂:⋮・・・⋮・帰依品
pg7くや届き.弓唱茸目冨丙胃ゆめ耳計q四頁第三章︶⋮・⋮・⋮⋮。
。⋮・・gp−.?t屋四皇.や.⋮⋮・苫息皇、ノ自冒息.?.⋮・⋮⋮種性品
や園7も.ご息.や凰詐○巷自画Q宮丙胃鼠8目叶昏色員第四章︶:⋮⋮・⋮・.
:⋮。届ゅ息.やl屍鼬さ.い:⋮・⋮巨幽息.中く勗沙息.﹃・⋮:⋮発心品
つら﹄も.隠息.己冒胃も胃ご浄障︺房胃農冨胃秒日農︵第五章︶・・⋮⋮⋮⋮.
.⋮・・扇四造.甲山g息.画⋮・・・⋮勗四息.卓″く弓四息.?⋮⋮・二利品
軍馬jも.陸息.喝冨さ脚。彦涛胃巴P闇稗巨四員第六章︶・⋮⋮⋮・⋮.
.⋮:9戸−.¥I腿P息.画⋮⋮⋮弓四息.?!ご餌息.中・⋮⋮・真実品
や鴎7も.喝息.弓冒画ヴロッ目巨圃H秒昏闇冒四日四貝第七章︶⋮、⋮⋮・⋮.
勺・岸ノー己.、Pの昌本︺
えられる。
西暦一九○六年︵または一九○五年︶であり、おそらくZ。
z○本の書写年代はネパール暦一○二六年であるから、
そこでZの本を正確に読むためにはzo本が必要となる。
⑥本はzm本から直接転写されたものであろう。これらの
写本はいずれも、もとは囚周目目色qにあったものと考
そしてこれらのz○本、zの本はそれぞれ大谷探検本
⑦⑧
のA本、B本の原本であると考えられるので、武内紹晃
教授の原昌本と大谷探検本のA、B、並びにチゞヘット
訳、漢訳との対照表に従って、私も旧のa本、zの本、
z○本と漢訳との対照表を示すことにする。
19⋮⋮麗画蔦.早く鵠四造.や・・⋮⋮ご色息.中く曽凹息.甲:⋮⋮神通品
や喝1くロ脇息.旨も胃乞罵目彦時日○﹄稗色目四頁第八章︶:⋮・・・⋮・⋮
。⋮・・呂四息.やくざ画室.号・⋮⋮・閏煙怠.甲く鵠四倉.弓・⋮⋮・成熟品
℃弱7も.急息.漣gQずぐ且ご穴閏○口ゆく四目P員第九章︶⋮・⋮・⋮⋮・
⋮⋮gp急.やく烏四息.苧⋮⋮:呂四蔦.苧く閾色息.苧・⋮⋮・菩提品
pg1lや困息.届四・三日︷詩qpQp時閏O33Bp員第十章︶..⋮・⋮⋮⋮
.⋮:鳶P−.早く造四息.?⋮⋮・尉四息.やく閏四息.や.⋮⋮・明信品
や認−くや割息ゞ鵠。p四H冒四も四且﹃脇ご色・冨丙目ゅ鳥倒Q⑳3賃第十一章︶↑⋮⋮⋮⋮・
⋮。:伝い童.守&歯急.や.⋮⋮・亀④息.やく認四息.刃・⋮⋮・述求品
や弓1くや麗怠.馬号笛ご画・冨丙倒○。ご目P3員第十二章︶・⋮⋮・⋮・⋮
⋮⋮鼠色息.やくざ四息.?.⋮⋮・圏四息.早く弓④息.や。・・・・⋮弘法品
ロ霞1くpg畠.鰐官呉冒胃qmQ固涛胃儲q四百§$貸第十三章︶・・⋮⋮⋮⋮・
⋮⋮ごゆき.守く昼p息。学・⋮⋮・副P息.甲占g息.甲・⋮⋮・随修品
やg1lや君息.弓四ぐゅぐ目幽ロロ倒閣a国。巨丙倒鼠・色目己色曾貝第十四章︶・⋮:⋮⋮⋮
⋮⋮息ゆき.甲も雷息.や⋮⋮・ふ言息.甲&言息.い⋮..⋮教授品
や弓jlや罷蔦.弓匡己四くぃのpご国屍閏日創巨丙閣Pp勺四月PQ鼠四頁第十五章︶⋮・・⋮⋮・⋮
⋮⋮ご凹為.甲当害息.甲・⋮・⋮g煙き.やふぎさ.F⋮・⋮・業伴品
p腸︲くp﹄弓息.隠己胃曾昌菌Q巨丙目いぼ笛白骨国貝第十六章︶⋮⋮・⋮・⋮。
.⋮・勺浮息.甲くg画息.甲⋮⋮・ふぎ堂.や出g息.中・⋮・⋮度摂品
己巨?くや]誇為.四℃且闇の﹃凶︾胃四目習凶ご丙胃pずい四日§国賃第十七章︶・⋮・・⋮⋮:。
:⋮・邑四息.やとぎ息.や⋮⋮:gp−.甲出浮息.P・⋮⋮・供養品・親近品・梵住崩
や届甲くや忌︵︶︺一・こず○口巨石四丙鼠Q冒房閏色旨笛ロ国営P賃第十八章︶・・・⋮・・・⋮⋮
⋮・・わぎ息.や14巨留息.﹃:⋮・$戸一・竿l己雷息.﹄・⋮:覚分品
や届?くや弓回一・弓唱口幽口唇時日やpmP員国冒四頁第十九章︶・⋮⋮⋮・⋮.
・・・⋮巨曾息.旱!届茜息面⋮⋮弓昏息.やt巨弓息.ざ・・⋮功徳品
やご甲も.﹄篭息.↑・胃薗胃四鳥吾圏言両日○目白巴冨く旨邑$は冨日○國巨炭胃息︵第二十章・第二十一章︶⋮:⋮
⋮⋮届含息.?t届曽息.苧・⋮・匡弓息.?I屋号息.ざ・⋮・行住品・敬佛品
Gその他のネ・ハール写本としてはz陸本、z国本があり、
⑩もとは国の日罰且no馬○丘○口にあったものと考えられ
る。そしてzm武○昌巴鈩吋。旨く①⑩︾z名巴から取り寄せた
⑪写本中、私の持っているz餌は○画巴PHC言ぐ①印の目録に
は載っていない写本があるので、これをzx本と名付け
ることにする。
⑫⑬
その他に高岡目録毎.弓@のzも本、z①弓国○時の
N本などがある。これらのネパール諸写本はいずれも
zめ本がもとで、それから次友と転写されたものと考え
られる。勿論、Fの己もzm本かそれからの転写本を見
ているにちがいない。これらの写本がどのように転写さ
⑭れたかについては、近く宗教学会で発表する予定である
ので、ここでは論じない。
さて大乗荘厳経論の原典を、ネ・︿−ル諸写本を用いる
ことによって考察してみようと思う。先にも述べる如く、
⑮第一章第一偶の長行の三ヶ所の欠字については、印仏学
会ですでに発表したので、ここでは論じないが、↑ただ
Fの昌本や岸一・旨の最後は目鳫冨当○詐胃P3菌と
なっていて、その後は−.届の目算ご苗茜目①とつづい
⑯ている。しかしZの本︵与息.と並びにz×本︵号息.己
では空白または・・︵点線︶となっている。︵それ以外の写本
ではそのまま間をあけずにつづけている。︶この欠字について
は、今まで誰も言及した人はないと思うが、私はチベッ
ト訳、目匿いとZの本︵号息.gの初めが目巨嶌巨冨冨ロ①
と読めるところから、与為上の最後は菌m日目︵苗.鴎g
を補うのがよいと思う。なぜなら、ここは百︾冨昌ゞ
二 ,1臼 ユ肩口四︾冨⑳日巴の次の語であり、富の旨、厨、日旨の前の
語であるから、この点でも菌の日目が最適である。
次に第一章第四偶のdは侶曾﹄本では︾儲昏○国四・四
百旦農となっているが、長尾博士はチ︾ヘット訳によっ
て︾Hg鼻息○四百①﹃四伝と訂正されている。そして国甲
哨巨本もそれに従っている。しかしこの偶は一法壗乱調
の偶であるから、長尾博士の訂正や切品o宮本のままで
ま
I
Qp色HH昌四Qぐ四目Pぐ昌四ぐ四m岸ぽ画ご﹃四動︺四口四汁○︾H庁ぽゆ守四の○四 一動①﹃Pロー吟一一IllCl匡一11|lここ一lこ一’’’’’1
となり、第六韻脚が短音となるという規定と一致しない
ばかりか、第五韻脚も一マートラ不足してしまう。
そこでZの本︵曽息.とを見ると、︾儲昏○口四8か
草儲昏①ごp・画と読める。zo本︵母息.望もz切本と似てい
るが︾罵昏のロ四・Pのように見える。z国本は︾壗昏①ロ四・四
︵浮息.巴と正しく読んでいる。これなら、
Jユ ロロpH︻ロ色色ぐゆ旦四ぐ冠ゆく四の陣]脚ぐ目色画一ppm庁○︾H詐丘①口pO四]ロ①︲ ﹃四口’一饅一一11|こ’匡一11|lここ一lllc−llll
となり、”マートラで第六韻脚が短母音であるという規
定とも合致している。
また第四偶bも、旧き︼本の冒昏秒扁且冒9国号騨
e−lC−llll︶のままではシラブルが合わないし、
全体で詔マートラでは2マートラ不足する。ここはz四︲
彊○冒号xも団侭。ご本も、いずれも訂正はない。し
かしZの本︵浮息.望はやや不鮮明であるが、︵園︶身P︲
烏口笛目鼻冨号胃一かと思われる。z○本︵昏息.望は
︵声︺︶討且ぐP8pの昌冒黒目ぐ目と読めるし、B本︵浮怠.gは
目色。くい§ロ、且丘胃冨。q胃と読める。これなら、
脚いぼH働く四口胃倒口色丙也拝巨丙ゆく口のご動・巨禺ゆゆ凹嵐目ぐ凹旦くゅ・Ppm四︲。k
・ロロ四目苗Qぐ鼻一
11|こ’こ一ここl|lここ−11一こ’仁
一’’’1
となり、鋤マートラでシ同乱調の規定と一致するから、
このように訂正すべきであると思う。
次に尿a本回騨一.﹃の第一章第七偶の長行の四口︲
⑰菌倒置であるが、Fのaも脚註で﹁もしこのテキストが
正しければこれは新しい語である﹂といっているように、
この語についてやや疑問を持っておられる。z樹四○百︲
号凶もFの員本を正しいものとして四目胃ご旨e、g蔦.
こ︶として索引に載せている。しかしZ、本を見ると、
やや不鮮明ではあるが、四貝肖ご房勝︵留息.巴と読める。
z○本︵浮墓.g、A本︵留菖.と、B本︵留怠.gでは︵四国国︶
周母時閉となっていて、四国菌が欠けているが、後は正
しく書写されている。従ってここは四国苗倒置を四画国︲
尉匂時四の︵または習薗3嵐匿い︶と訂正する方がよいと思う。
チベット訳g蜀呂且g2gともほぼ一致する。
次に第一章第十一偶の長行であるが、Fの昌本ロ切急.
﹃にはぐ号日葛曾ごP昏巴ぐ四とある。しかし旧のaは脚
註に旨、、には急﹃○号四q・といっているように、zめ本
︵舎怠.gはやや不鮮明であるが、く時ogpq搦巴ぐゅと読
める。しかしz○本︵歯息.sやA本︵留息.望やB本
︵爵︾﹄.ごではぐ茸ogpq$巴ぐ煙と明瞭に読めるから、こ
のように訂正すべきであろう。チベット訳自営侭巴と
も一致するし、の3①ぐゅに相当するg﹄丙冒ごゅという
語もある。意味内容からいってもこれでよいと思う。
次の第二章は法法性分別論が混入した個所として有名
であるが、逆にいえばその分だけ大乗荘厳経論の梵本が
欠けていることになる。最近、法法性分別論のぐ巴Ho︲
⑱8息国厨冒の梵本の註釈が現存することが、9厘巴の
三
⑲によって発表され、F①農の嗣色弓口日三国によってその内
容の一部が公開された。ゞ
さて第二章第一偶aの宙国9頁品目。︾茸蝕薗ロ①は
い胃凹9日冒品鼻○︾唱葛目①に訂正す、へきであろう。な
、ぜなら、zの本に$国恩日胃侭呉○︾唱昌目の︵弓息.甲
−.巴とあるし、z○本︵雷怠.巴、A本︵蟹恵.e、B本
︵啓息出︶も同様である。チ寺ヘット訳にも昏凋冨日呂品
も丘首Hとあるから、品国望四口①と読む、へきであろう。
い胃煙目を段38日と訂正するについては、第一偶b
、 ⑳の$3国四を3国5日と訂正するときのようなシラブ
ルの問題はない。しかし各写本が一致して3日ロ色目と
ある点や、前後の関係からしてもの胃目四目の方がよい
L 、と田心弓ノO ⑳第二偶直前には脱落や訂正す筆へき点がある。印仏学会
の発表の資料として一応提示したが、発表の時間がなく、
また印仏の原稿にも載せるス。ヘースがなかったので、こ
こで改めて論ずることにする。すなわち、第二偶の直前
のFの昌本には大きな誤まりがあるので、この点につい
て述べよう。このことについては、尿風の仏訳テキス
トもz四魑○冒号×も宇井博士も、切侭○三本もいずれ
も訂正はない。
23Fの昌本己.④急.いには冨昏号司胃国の肖眉§国盟︲
﹂国目白とある。しかし鼻国はz切本︵弓息.g、z○本
︵弓息.望、A本︵昏忌.巴、B本︵啓急.巴、z園本︵弓皇.巴
などすべて四四四となっている。チベット訳︵北京版、デ
ルゲ版︶も目呂晶であるから、の〆侭目に相当する。
更に笛39胃P盟薗目目の胃四鴨酌目目はzの本
︵ず息.gはやや不明瞭で冨閏ロ鯉口凹目のようにも見える
や1、力盟昌凹口ゅロ四目であろう。z○本︵号菖.望も3日い︲
ロ④口四日か悪目色ロ四国四日である。A本︵曾蔦.巴は3日⑧︲
ロ色ロ四目であるが、B本︵昏息.巴も、z国本︵ご息.巴も
zx本︵留息.eもす。へて咽日四国⑳ロ色目と読んでいる。
チ。ヘット訳もの辱号印呂狩H○ず四であるから、ここは
、の肖目品④日四国四口囚日に訂正すべきであろう。その直後
の長行のFca本には脱落があるように思われる。すな
わちFの負本pや急.いの最後は篇目目○蕨画冒具の|と
なっている。そして国樹o宮本Sら息.巴もそれに随っ
ている。zの本︵ご急.臼によれば、雨○目口○厨四冨日①の
後に旨3愚息盟日四口②冒○蕨目色ロ①という文が入って
いる。このことはz○本︵g蔦.e、A本︵曽蔦.望、B本
G秒息.ごやz国本︵ぎき&︶、zx本︵ぎ蔦.eなどによっ
ても確認できる。チベット訳を見ても昏騨・侭冒停、胃。
9mの後に、ご号の呂凋HOg時の胃o−gHgpg宮
己ロ冒笥︵北京版砺1515、デルゲ版屋与違国︶という文が
入っているから、やはり昌甜国口い鴨目四口四胃93ヶ四国①
を補うべきであろう。
さて法法性分別論の混入部分は二葉分︵計四面︶である
と考えられるが、なぜこのような混入が起ったのであろ
うか。従来からいわれているように、大乗荘厳経論と法
法性分別論との思想的類似性にもとづくことはいうまで
もないが、私は法法性分別論の初めの個所が︵四︶ウごロ︲
も凹盟日四口四日と写されていることにも注意したい。︵こ
の写し方が間違っていることについては後で述べる。︶
大乗荘厳経諭の第二章第一偶とその長行には画9首︲
もp函四目P角号︾汽丘儲汀ロも①認占凸﹀闇占leとい涙フ語が
見出される。第四偶はサンスクリットが欠けているが、
チ︽、ヘット訳︵唇画の]①ロ9$ムム︾$ムーとより見て:︲
ご§品色目四であろうと推定される。
ところで法法性分別論の混入個所も、︵四︶ずごロ冨盟︲
目四口凹昌とあり類似していることが、混入の原因となっ
たのではないかと思われるが、しかしこの個所はz、本
︵蟹息.巴を見ると、白冒鴨目ゅ口煙目または匡日冨鴇︲
白煙ご四目と読める。z・本︵g蔦&︶も笥冨盟日凹昌騨日か
g号色悪日P国四日であろう。A本︵浮き.己はず目冨盟︲
日伊ロ色目のようであり、B本︵苫息︲eはウヶ目凹盟目色︲
ロ閏口である。しかし私は法法性分別論のこの個所をチ
ベット訳からサンスクリット原本を想定するに、︵号︶昌
号冒す。樹働己口匡罰①ずゅHmOロも凹普①の胃宕QQolは
菌自首国鳥目ぐ①ロ凹薗冨盟白色画四目胃ごロ昌胃のと推定さ
れる。それ故、法法性分別論の混入個所の初めの部分は、
︵妙︶ず丘目喝品p白色口四日ではなく菌も農四日四国P白であっ
たと考える方がよいと思う。なぜなら、チベット訳胃
gHmo口冨も呂品四日四口四と一致しているからである。
次に法法性分別論の混入個所の最後の部分から大乗荘
厳経論第十一偶の長行に移るところも、四3日庸酋5日
︵原昌本、もめ急.己︶となっているが、チ、言ヘット訳耳目H
耳品印︵デルゲ版︶から見ても出目雨は庸日でよいと思わ
れ、漢訳でも否定の語は入っていない。従ってここの
色︲は余分であるが、思うにここは法法性分別論の途中で
あるから、法法性分別論の胃国函目白呂冒︵四︲日日︲
弓P︶の甲が混入したものと思われる。そう考えない
と、ここにい︲の否定詞が入ったことは説明できないと
田心フ。次に第二章最後の第十二偶の長行でも、原昌本、や
弓菖.吟に目昌間百日3日とあるが、z品四○冒号x
も国品o宮本も訂正はない。しかしZめ本︵]号室.瞳.
望を見ると目農胃箇口目ロとある。実は□は一&の
最後にもあり、一見身のようにも見える。そして鼠
が勘と似ているから、原aは日農胃薗身3日と読
んだのであろう。しかしz○本︵曾息.や苫息.cもA本
色冒息.eもz諺本も︵昏違.g、z国本︵g四三.望も日騨︲
圖呂乱目日と読み、チベット訳も筥冨鴨冒目①口冒
︵日四目qP︶であるから、ここは日農閏乱目日と訂正
した方がよいと思う。ただB本︵届騨怠.eは日呂目︲
割目詠胃とあり、zx本は目農胃鼠日8口と読めるが、
これはzm本を直接または間接に写したからであろうが、
z、本そのものは目農働曼倒圖日の方がよいと思われる
から、やはり訂正する方がよいと思う。
次の第三章種性品では訂正すべき点はそれほど多くな
いが、二、三の点について述守へよ声フ。
まず初めに旧の昌本や巨息&と.﹃第三偶の長行に
冨昏且侭国営とあるが、zの本︵巨騨息、gもz○本︵害︾
﹄&︶、A本︵]曽急.唾、B本︵畠画き.与もすべて冨昏具国︲
四
り R 筥 凹己薗昌となっている。チベット訳も普く息⑩冨である
から鼻冨冒四と一致する。従ってここはz煙盟○旨号x
も、侭O冨本も宇井博士もいずれも訂正はないが、菌︲
苫&侭日日は3曹○ま§3日と訂正すべきであろう。
次に原昌本ロ届息.この第十偶の長行の89︲
冒如胃くゅも、z、本︵]曽息.C、童○本p言恵.巴、A本
︵]曾蔦.己、B本︵匡凹蔦.eのいずれも・四国四国苗、鼻ぐゅと
あるところから、o四︾ご僅貝閉鼻ぐゅまたは&ロ四国冨闇さ煙
と訂正する方がよいと思う。なぜなら、チ。ヘット訳も
日昏色号]閉冨︵際.騨口目冨︶となっているし、漢訳も
﹁無辺衆生﹂となっているからである。
次に第二偶直前の四国のロ四個耳引算ぐゅぐご圃鳴陛○冨画
の四目①ロPであるが、号本、z○本、A本、B本、z陰
本、z国本、z洲本のいずれも四国のロ煙はない。チベッ
ト訳にもこの四目①口四に相当する語はないから、もとも
とない四口①口四が何かの間違いから、︵多分第一偶直後の
ゅロの口色唱耳Pm乱吻鼻ぐPの四国①口凹との混乱からと思われるが、︶
挿入されたのではなかろうか。
以上、大乗荘厳経論の第一章、第二章、第三章の原典
を中心に若干の考察を加えたが伽最後にZの本、z○本
などのネパール諸写本によってFの昌本の校訂を試みた
ので、﹃ネパール諸写本による大乗荘厳経論の校訂テキ
スト﹄を、第一章の初めより余白の許すかぎり載せるこ
とにする。
註
①印仏学会︵高野山大︶にて発表︵印仏研究第三十二巻所載予定︶
②zの本はz“陣。p巳崖Hoぽぐ①い︾z8巴切曽胃呂。号胃3日
目z○・四巴.③印仏学会︵高野山大︶昭和銘年6月u日発表。
④z○本はz四辻○口巳シ儲。旨く①仰︶zの恵]・国曽鼻呂g冒茸四日
口z○.画P
⑤現在ネパールではヴィクラム暦を国暦としている。しか
し古くから使われていたネパール暦は現在でも使われ↓てお
り、今年西暦一九八三年はネ。︿−ル暦二○三年に相当す
る。ただしネパール暦は月暦で数え、十一月頃の新月より
年度が変わるようである。従って今年の十一月より二○
四年に入る。︵高岡秀暢氏より御教示を得た︶。
⑤切口目巨黒旨Pppの貝曾の旦昏①国壗伊旨国昌︵大正大学研
究紀要第四十嘘︶昭釦年、七○頁のzo.︼圏と合致している
⑦A本の原本はz・本であり、B本の原本はzm本または
Z⑳本からの転写本であると思われるが、これらについて
は宗教学会︵大正大学︶で発表。
③武内紹晃教授﹁大谷探検隊招来の﹃大乗荘厳経論﹄につ
いて﹂︵龍谷大学論集第三五二号昭瓢年︶。
︵昭和五十八年九月十二日脱稿︶
再室鵲留且ご訪片q柾訓S顛雪轆育Oラバ碑帆丹噺僻岡r割溢忠行再思与蝋汽苛︿。室神建困斥司四←、胃ぐ①ゞ
I目。制身←l唇弾冨身.l昌一←l昌一
器へ對旦道、s汁冊︵菰患口剴論︶口Fき﹄丹作粗舜琶凹円年汁壁s︾何s舗咋当月S鼓芦啼叫行引庁計。
鵲美雪碑何s縣縣句碑寺寺潮璽酔駄が鷺︾升幽門s群so
美旧の乱卦︾国侭o巨卦s川蝉旨q丙z叩針zo卦s料鮮噺洲引F汁。
鵲原a汁s咄試作函ざきが琴s両。ラバ碑︾朏舜帆卦S勢州引で汁。
⑨z四武○冒皀賃○匡ぐのm︾z名巴.普。冒胃国冒扇四目呂冒︲
8門殴屋秒︲ぐ砺葛抄︶Hzo&皀.︵要本︶、zo曽貝農本︶参
照。⑩長尾博士﹁カトマンドゥの仏教写本典籍﹂︵岩井博士古稀
記念典籍論集︶昭犯年、や弓.国の日罰且︵ざ旨。陸Opzo,閏
と合致する。
⑪この目録は高野山大学教授、氏家覚勝氏によって、もた
らされたものである。
⑫国.目騨冨○百叩少冒自○画目83冒唱①。罵胃国且目騨
冨四国易25厨冒z①も巴.己曽.
⑬切目目算留昌の胃洋巨曾旨扁o己耳印ゞz①急因○詩ご詞.z○.
富国国l胃1mい⑭宗教学会︵大正大学︶認年叩月、但し宗教学会で発表でき
ない部分は別の機会に発表する予定。
⑮印仏学会︵高野山大学︶昭詔年6月。
I
排、んIや那侃卦遂拝丙胖が汁渕榊球額罫S餅到叩十メテ識岸叫昇削︺
⑯zx本はz胃5口己PHC匡己①、.z名昌から取り寄せた写
本の一つであるが、どういうわけか、私の持っている目録
には載っていない。二五一葉で妬bまで9行、”a以下8
行で書かれている。z○.]臼︵ぐ曽日ぢことある。
⑰尿ぐ月冨昌身習閉副働置日圃冒目○日の呉や函脚註②参
照。 み⑬の烏冨庁”昌○渦33笥○時の四口ロ且胃&辱く巴Ho8p四︲
H鼻樫目︸堅ミミ房旦罫、切言員曇尋ミ○蚤ミミ騨鷺ミ忌
當言い獣冒詩ぐ○房Fぐ目早く伊煽ハ︵患司l忌詞︶弓○○口Pご司鈩
⑲F①の胃嵐凹笥四日目砕己冨円目⑳︲号胃口鬮薗Idg颪阻叩琵
弔H①冒巨冒凹qの目。﹃︵印仏学会、高野山大学︶
⑳この訂正︵第一偶b︶は国臘o匡本弓也息.望にはあ
るが、第一偶aの訂正はない。
⑳印仏学会︵高野山大︶で、私が配布した資料参照。
∼I
27F固﹄︵zの﹄g
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