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山本郁郎教授の紹介

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Academic year: 2021

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― 3 ― 山本 郁郎教授の紹介

山本  郁郎教授の紹介

山本郁郎教授は,2015年3月31日をもって金城学院大学 現代文化学部を定年によりご退職されました。 先生は名古屋大学経済学部助手を経て,1976年に本学文 学部専任講師として着任されました。1997年の現代文化学 部設置に尽力され,同年より今日に至るまで,「東南アジ アの社会」「グローバル化と企業経営」等をご担当くださ いました。またひろく社会的な活動にも従事され,1984年 に中部船員地方労働委員会委員に就任,2002年から2008年 までは同委員会会長の要職を務めておられます。これによ り2003年,藍綬褒章を受章されました。 先生は論文「初期ウェーバーの社会認識について―農政論を中心として―」(1973年)をもっ て研究者としての道に就かれ,金城学院大学着任後は労働問題研究とアジア地域研究に注力さ れました。1985年10月から一年間のインドネシア科学院への在外研修を契機として,アジアの 経済開発と社会変動を労働と生活の観点から把握する研究の視座を固めたと回顧しておられま す。先生とインドネシアとの深い関係は私たち誰もがよく知るところですが,先生ご自身は特 に2001年度,JICAの長期専門家として派遣されたインドネシア大学日本研究センターでの活 動の意義を強調されています。「インドネシア人知日派社会科学者の育成」を掲げたこのプロ ジェクトを通じて,インドネシア大学の多くの准教授,助手,院生たちと積み重ねた実証研究 の成果は,その後2004年から2007年にかけての『金城学院大学論集』社会科学編各号に掲載さ れています。 先生はご研究の成果を学生たちの教育にも熱心にひらかれ,2007年から継続して,彼女た ちをインドネシア研修に引率されました。この取り組みは国際情報学部のKIT(Kinjo Interna-tional Training)に引き継がれています。 先生はまた「公益財団法人中部産業・労働政策研究会」の調査研究部門でも精力的に調査・ 研究にあたられ,女性従業員のキャリア形成意識とサポート制度の実態(1992年),長期雇用 の変質と人事・労務政策のゆくえ(1994年),労働の多様化に向けた労使の役割(1998年),労 働力多様化の中での新しい働き方(2004年)などを明らかにされました。並行して進められた プロジェクト『愛知県労働運動史』(第二期全三巻)では,執筆とあわせて編集も担当されて います。 今後は「徐々にインドネシアに生活の拠点を移し,この国の多様な人々のくらしと生きざま を観察し,彼らのために微力をつくしたい」と語っておられます。

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