マガジン・ピクチャー・コラージュの構成的
グループエンカウンターとしての活用
吉村 真理子
Application of Magazine Picture Collage as Structured Group Encounter
Mariko YOSHIMURA
開発的教育相談の手法の一つといえる構成的グループエンカウンターには,さまざま なエクササイズを用いるが,本研究では,マガジン・ピクチャー・コラージュを取り上げ, その有効性を検証した。 その結果,「マガジン・ピクチャー・コラージュ」の治療的効果は,構成的グループ エンカウンターとして実施した際にも表れており,構成的グループエンカウンターのエ クササイズとして有効であることが明らかになった。また,このような効用が発現する ためには,マガジン・ピクチャー・コラージュを実施する前の,他のエクササイズによ る集団のモラール(士気)の醸成が必要であり,そのためにはエクササイズ全体を組み 立てる上での配慮が必要であると考えられた。 1.問題と目的 1-1.マガジン・ピクチャー・コラージュとは コラージュとは,絵画の一技法であり,切り貼り絵を意味する。さらに,マガジン・ピク チャー・コラージュとは,雑誌やカタログのイラストや写真,文字を切り取り,台紙の上に レイアウトして貼り付けるものである。「切り抜き」という既成のイメージをそのまま用いて 自己表現ができるため,絵を描くことが苦手な人でも,比較的抵抗なく取り組むことができ るという利点がある。 コラージュ療法は以前からアメリカなどで芸術療法に取り入れられてきたが,日本では 1987 年頃より杉浦京子(1992,1994)や森谷寛之(1993,1995)によって,箱庭療法を簡便 化する試みとして心理臨床の中に取り入れられてきた。治療の場では,「持ち運べる箱庭」「ミ ニ箱庭」として浸透している。 以下に,マガジン・ピクチャー・コラージュ方式について紹介する。(1)準備物 ①台紙:大人は,画用紙四つ切り(38 × 54㎝),子どもは八つ切り(27 × 38㎝)が適当と 思われるが,本人の状態や希望により適宜選ぶ必要がある。板目表紙(美濃版 273 × 395 mm)は,やや変型だが,適度な厚みがあり,使用しやすい。 ②ハサミ:刃の扱いに留意する。 ③のり:スティックのりが便利である。速乾性があり,切り抜きがしわになりにくい。貼っ た直後であれば,剥がして位置を変えることもできる。 ④雑誌,カタログ,パンフレット,チラシなど(自分の好きなもの,気になるものが載って いるもので切り取ってよい物):材料の豊かさがコラージュ製作の成否を決める。図書館 等の払い下げ雑誌や身近にあるカタログ・パンフレット等を活用し、 人物や風景,食物等 を多く掲載している材料を用意しておくことが肝要である。しかし,被験者の好きな材料 がないと不満も出るため、 被験者にも好きな雑誌等を持参してもらうようにする。なかに は,自分の撮影した写真を持参する人もいる。 (2)導入の仕方 次のようなことを述べ,導入を行う。「この台紙のなかに,コラージュで,自分の好きな世 界を作ってみましょう。コラージュというのは,自分の気に入った写真などを自由に切り抜 いて,台紙の上に好きなように置き,のりづけして作るものです。まずは,雑誌から好きな 写真やイラスト,文字などが載っているページをどんどん破って材料集めをしてください。 後で,互いの作品を紹介してもらいます。80 分位で完成させてください。」 自己の深層に触れる作業でもあるため,後で互いに作品紹介を行うことは必ず告げておく。 (3)時間 80 分程度。 (4)治療的効果 ①達成感・美意識の満足 技量に大きく左右されず,美的な作品ができあがる。 ②心理的退行 好きなものを自由に選び出す,手で破り取る・ちぎる,ハサミで切る,構図をあれこれ考 える,のりで貼る,などの行為を通じて遊び的な感覚が生じ,時間を忘れて熱中できる。 ③自己表出 ─ 爽やかな解放感,静かな安らぎ 治療者との心理的に守られた空間において,また台紙という守られた枠の中で,何を表現
しても構わないということでカタルシスが得られる。 ④内面の意識化 好きなものを無意識に切り抜き貼っていくうちに,漠然としていた自分の志向性や現在の 気がかりがだんだんはっきりつかめる。自分の心の中にある面に新たに気づき,さらにそ れを他者に語ったり,自分の作品についてコメントをもらったりすることで,自分の内面 を洞察できる。 ⑤ラポールづくり・コミュニケーションの深まり 作品をもとにお互いが話すことで相手への理解が深まる。 (5)シェアリング コラージュ製作後,5人程度のグループに分かれ,グループワークを行う。 ①作品について,製作者が簡単に説明する。 (貼ったものすべてについて,その理由を正直に話す必要はない) ②他のメンバーは,1人ずつ作品から受けるプラスの印象を発表する。 例:「これがとても光っていますね。」「とてもほのぼのしますね。見ているだけで笑顔に なります」 ③製作者が了解するならば,貼った切り抜きについて質問してもよい。 (製作者は,質問を受けることを拒否できる) 1-2.目的 「教育相談」の分類として,「治療的教育相談」,「予防的教育相談」,「開発的教育相談」がある。 現在明らかな問題を抱えていない園児・児童の,健全な成長・発達を積極的に促進する開発 的教育相談の手法の一つに,「構成的グループエンカウンター」(国分康孝 1992,2000)があ る。これは,子どもたちの人間関係作りやコミュニケーション能力の形成を支援する方法で ある。具体的には,子どもたちが自己や他者についての理解を深められるような活動である 「エクササイズ」と,エクササイズを振り返り,そこでの気づきや感情を明確化し,分かち合 うことで,活動のねらいを定着させる「シェアリング」から成っている。 筆者は,勤務校で,教員免許状更新講習が試行として開始された 2008 年度から,毎年, 幼稚園・小学校教諭対象に「コミュニケーション能力の育成」をテーマとした講習を担当し ている。そのなかで,コミュニケーション能力を育成する手法の一つとして構成的グループ エンカウンターを紹介し,エクササイズの一つとしてマガジン・ピクチャー・コラージュを 受講生に実際に体験してもらっている。毎回,約 80 名の受講生が,一心不乱に自分の世界 に入り込み,台紙の上に自分の好きな世界を作り上げている姿は圧巻である。また,その後
のグループシェアリング及び全体シェアリングでは歓声が上がり,自分の好きな世界につい て嬉々として語り(自己開示),さらにメンバーからプラスのフィードバックをもらうこと で満足感を得て,お互いのラポールが形成され,全体がより好意的な雰囲気に包まれるのを 実感している。 そこで,受講生に回答を求めたワークシートへの回答結果を分析することによって,筆者 が直観的に感じている構成的グループエンカウンターとしてのマガジン・ピクチャー・コラ ージュ活用の有効性を検証したいと考える。 2.方法 2-1.調査方法 対象:平成 24 年度免許状更新講習参加者小学校・幼稚園教諭76 名 2-2.調査内容 マガジン・ピクチャー・コラージュの実施後,「『マガジン・ピクチャー・コラージュ』を 体験して」というワークシートへの回答を求めた。全4項目のうち,分析対象とした質問項 目は以下の3問であり,自由記述で回答を得た。 (1)作業している時の感じは・・・ (2)自分の作品について・・・テーマをつけるとしたら? (3)他の人の作品を見て・・・ (4)どのような利用法があるか・・・ なお,(2)の項目は,内容からして回答が被験者独自のものであり,分析に有意性がな いため,分析の対象外とした。回答は,テキスト分析システム「Mining Assistant/R2」(株 式会社ジャストシステム)を用いて分析した。 3.結果と考察 項目1「作業している時の感じは・・・」に対しては「自分の好きな物を集めて貼っていく 作業がとても楽しく1時間があっという間でした」という回答例に見られるように,「自分 の好きな物(写真)を選ぶ作業は楽しい」との意見が多い傾向が見られた。この傾向を定量 的に解析するために,「自分」と「好き」のような名詞句と形容詞句との係り受け関係がどの ような頻度で見られるかを,テキスト分析を行った。特に「名詞句と動詞句との係り受け」 と「名詞句と形容詞句との係り受け」について解析し,同じ名詞群,形容詞群,動詞群の分 布が見られる係り受け関係について分析を行った。 なお,考察の際に挙げている被験者の回答例については,筆者が明らかな誤字・脱字は修
正し,読みやすくするための句読点を打っているが,内容はほぼ原文のままである。 項目1に対する回答に見られる係り受け関係をまとめたのが表1である。名詞句と形容詞 句との係り受け関係では,形容詞句「好き・気に入る」および「楽しい・心地よい」といった 肯定的感情表現の頻度が高いことがわかった。形容詞句「好き・気に入る」は名詞句「自分」 「写真」「テーマ」に,形容詞句「楽しい・心地よい」は名詞句「時間・1時間」「作業」「作品」 に,それぞれ係っている。一方,名詞句と動詞句との係り受け関係では,名詞句「写真・雑誌」 が最も多く,「探す・選ぶ」「見る・見つける」「切り抜く」等の作業についての言及が多い(表 1)。 以上の特徴をまとめると,被験者は,「作業しているときの感じは・・・」として,好きな 雑誌から好きな写真を探し,見つけ,切り抜き,貼るという一連の作業を行う時間に対し, 楽しい,心地よいといった肯定的感情をもっていることがわかる。また,表現の種類が多い ため解析値は低いが,「集中する」「熱中する」「夢中になる」「黙々と作業する」「あっとい う間である」「無心になる」「時間を忘れる」「自分だけの世界に入り込む」「作業にのめり込む」 といった作業に集中する開放感ひいてはカタルシスのようなものを感じている回答が多く見 られた。すなわち,「時々我に返ると周囲が静かなので驚きました」という回答例に表現さ れるような状況であったと考えられる。 表1 「作業している時の感じは・・・」(項目1)に対する回答にみられる係り受け関係 項目 3「他の人の作品を見て・・・」に対する回答に見られる係り受け関係をまとめたのが 表2である。名詞句と形容詞句との係り受け関係では,形容詞句「いろいろ」といった多様 性,および「楽しい」「好き」といった肯定的感情表現の頻度が高いことがわかった。形容詞 句「いろいろ」は名詞句「思い・発想・テーマ」「表現・貼り方・切り取り方」「人」「世界」に, 形容詞句「楽しい」は名詞句「気持ち・感じ・発想」「一緒」に,それぞれ係っている。一方, 名詞句と動詞句との係り受け関係では,動詞句「見る」が最も多く,「作品・コラージュ・写 係り受け関係 名詞句 形容詞句 頻度 自分 好き 16 写真 好 き・気 に 入 る 7 テーマ 好き 2 時間・1 時間 楽しい・心地 よい 6 係り受け関係 名詞句 動詞句 頻度 写真 探す・選ぶ 7 写真・雑誌 見る・見つける 8 気分・感じ なる 5 写真 切り抜く 4 何 貼る 3 作業 貼る 2
真」「工夫・貼り方」「世界・世界観」「個性」にそれぞれ係っている(表2)。 以上の特徴をまとめると,被験者は,「他の人の作品を見て・・・」として,作品の中に, その人独自のレイアウトや貼り方の工夫や世界観,個性などを見出し,かつ,その人の気持 ちや思いが伝わってくるという体験をしていることがわかる。「旅行した場所や行ってみた い所,興味のある物,美しい物,思い出など,この1枚の紙の中で素晴らしい世界が繰り広 げられることに感動しました。」という回答もあった。 さらに,コラージュ作品を媒介とした受講生同士のやりとりによって,情緒的な交流や結 びつきであるラポールを醸成しやすいことがわかる。以下にそれに関する回答例を示す。 ○他の方が何を好きなのか,話だけでなく作品からも伝わってきてわかりやすかった。 作 品があると話もしやすいと感じた ○作品を見て,説明を聞くと,『ああ,そういう思いで,これを貼ったんだな。』とわかり, 話を聞いて納得し,その方の思いがわかり,楽しかったです ○共通点が見つかると嬉しい気持ちになります。 自分と同じという気持ちから親近感など が生まれるのだと思います ○「きれい~可愛い~自然がいっぱい~緑がいっぱい~」と作品を見る度に,それぞれ声 が上がりました ○ご本人もとても嬉しそうに発表されていたので,楽しんで作られたのだと感じた 表 2 「他の人の作品を見て・・・」(項目3)に対する回答にみられる係り受け関係 係り受け関係 名詞句 形容詞句 頻度 思 い・ 発 想・ テーマ いろいろ 4 表現・貼り方・ 切り取り方 いろいろ 4 人 いろいろ 1 世界 いろいろ 1 気持ち・感じ・ 発想 楽しい 5 一緒 楽しい 1 自分 好き 2 係り受け関係 名詞句 動詞句 頻度 作品・コラー ジュ・写真 見る 14 工夫・貼り方 見る 3 世界・世界観 見る 2 個性 見る 1 気持ち・感じ・ 思い入れ・ 思い・テーマ・ 趣味・個性 伝わる・ わかる・ 出る 16 作品・レイア ウ ト・ 内 容・ 貼り方 伝わる・ わかる・ 出る 5
項目4「どのような利用法があるか・・・」に対する回答に見られる係り受け関係をまとめ たのが表 2 である。名詞句と形容詞句との係り受け関係では,形容詞句「好き」および「よい」 といった肯定的感情表現の頻度が最も高いことがわかった。形容詞句「好き」が最も多く, 名詞句「自分」「人」「写真」に,形容詞句「よい」は名詞句「方法」「案内」「機会」「児童」に, それぞれ係っていた。一方,名詞句と動詞句との係り受け関係では,動詞句「使う」が最も 多く,名詞句「自己紹介」「授業・図工」「ストレス発散」に,次に「飾る」が「部屋」「自分」 にそれぞれ係っていた(表3)。 以上の特徴をまとめると,被験者は,「どのような利用法があるか・・・」として,自分の 好きなものを表現する良い方法であり,図工や発表を苦手とする子どもに対しても,自己紹 介や図工で使えると捉えていることがわかる。これは,回答例「自分の言いたいこと,表現 したいことがあっても,伝えることが苦手,文章(作文・日記・詩)で表現がうまくできな い児童にとっては,良い表現方法である。 自分のことをわかってもらえる,伝える手立てと なる」に代表されると考えられる。 また,作品を自分の部屋に飾ったり,見たりすることで,ストレス発散になるとしている。 「自分の作品をパソコンの壁紙にして楽しむ」というアイディアもあった。さらに,完成し た絵(コラージュ)を見ることで,現在の自分の心(の内)を見ることができるとしている。「自 分なりのテーマに沿ってイメージが膨らみ、 自分を振り返る良い機会になったので、 その点 でもとても興味深い。テーマを決めず、 自分の好きな物という大きなテーマから仕上がって みると自分の心を見るという方法もできることがおもしろい。」という回答例によく表され ている。現在の自分の志向性を見極める一つの手法とするアイディアとして,「キャリア教 育の一環として、 自分の好きな物を貼り,自分の夢について考えたり、 自分の性格について 分析したりできる」という回答もあった。 他の利用法としては,いずれもコラージュの製作に留まらず,作品を媒介とした他者との 交流にその有用性を見出しており,以下のような回答があった。 ○夏休みや冬休み,1年間などの体験を集め,思い出作りの作品とする。 ○グループの中で混ぜて他の人に出題してもらい,「私は誰でしょうゲーム」にするのも いい。 ○幼稚園では,保育参観等で親子で取り組むのも良い。いずれも4月頃が良さそうですが, 3月くらいに再度行うことで子ども自身も懐かしんだり,成長を感じたりできる。 ○幼稚園なので,そのままその子の作品として壁面に飾りたい。季節ごとに切り抜きを用 意し,好きに貼り,何を作ったのか友だちの前で言えるとよい。 ○職員間の交流として使える。
表 3 「どのような利用法があるか・・・」(項目4)に対する回答にみられる係り受け関係 4.まとめと今後の課題 「作業している時の感じは・・・」(項目1)として,被験者は,マガジン・ピクチャー・コ ラージュの一連の作業を行う時間に対し,楽しい,心地よいといった肯定的感情をもってい る。また,作業に集中する開放感ひいてはカタルシスのようなものを感じている。 「他の人の作品を見て・・・」(項目3)として,被験者は,作品の中に,その人独自のレイ アウトや貼り方の工夫や世界観,個性などを見出し,かつ,その人の気持ちや思いが伝わっ てくるという体験をしている。また,コラージュ作品を媒介とした受講生同士のやりとりに よって,情緒的な交流や結びつきであるラポールを醸成しやすい。 「どのような利用法があるか・・・」(項目4)として,被験者は,自分の好きなものを表現 する良い方法であり,図工や発表を苦手とする子どもに対しても,自己紹介や図工で使える としている。また,作品を自分の部屋に飾ったり,見たりすることで,ストレス発散になる としている。さらに,完成した絵(コラージュ)を見ることで,現在の自分の心(の内)を見 ることができるとし,現在の自分の志向性を見極める一つの手法とすることも可能性も指摘 された。 上記より,構成的グループエンカウンターとして「マガジン・ピクチャー・コラージュ」 を実施した際に治療的効果は表れており,構成的エンカウンターのエクササイズとして「マ ガジン・ピクチャー・コラージュ」が有効であると考えられる。 また,このような効用が発現するためには,マガジン・ピクチャー・コラージュを実施す 係り受け関係 名詞句 形容詞句 頻度 自分 好き 6 人 好き 1 写真 好き 1 案内 よい 1 表現方法・ 方法 よい 2 機会 よい 1 児童 よい 1 児童・子 苦手 4 係り受け関係 名詞句 動詞句 頻度 自己紹介 使う 5 授業・図工 使う 4 ストレス発散 使う 2 部屋 飾る 6 自分 飾る 2 心 見る 2 絵 見る 2
る前の,他のエクササイズによる集団のモラール(士気)の醸成が必要といえよう。その ためには,エクササイズ全体を組み立てる上での配慮が必要である。今回は,「バースディ チェーン」(言葉ではなく手振りのジェスチャーのみを用い,全員で誕生日順に輪になる),「探 偵ごっこ」(ジャンケンを介し,メンバー全員とかかわり,特徴にあった人物5人なるべく 早く探す),「聖徳太子ゲーム」(7人組の対抗戦で,他グループメンバーが一人一音発音す る単語を当てる)といったエクササイズの流れを作り実施した。その効果は被験者にも実感 できるものであったようで,「今日一日を通して,全体,グループ,個という形を経て,どん どん個々のことがわかってきたので,お互いの存在感もできてきた。普通のクラスだと,人 とわかりあえるのに1週間かかるがこのようにやっていくと1日で仲良くなれる。」との回 答もあった。 核家族化,少子化,情報メディアやテレビゲームの飛躍的普及,地域における人間関係の 希薄化など,子どもを取り巻く環境は大きく変化し,複雑化している。そのなかで,子ども が,人,モノ,社会に直に触れる直接体験の機会は減少し,特に,集団の中でうまく対人関 係を作ることが難しくなってきている。幼稚園や小学校において,子どもたちが人と触れ合 う場を意図的に設定する活動として,構成的グループエンカウンターを活用する手法を今後 も検討していきたいと考える。 〈参考文献〉 国分康孝 構成的グループエンカウンター 誠信書房 1992 国分康孝・岡田弘 エンカウンターで学級が変わる 小学校編 図書文化 1996 国分康孝 続・構成的グループエンカウンター 誠信書房 2000 杉浦京子他 体験コラージュ療法 山王出版 1992 杉浦京子 コラージュ療法~基礎的研究と実際~ 川島書店 1994 森谷寛之他 コラージュ療法入門 創元社 1993 森谷寛之 子どものアートセラピー 金剛出版 1995 森谷寛之 コラージュ療法実践の手引き ― その起源からアセスメントまで 金剛出版 2012