フォルマント周波数による英語RP母音ダイアグラム
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(2) . フ ォ ルマン ト周 波数による英語 RP 母音ダイ ア グラム. 田. 村. 光. 規. d i I VoweI Di 音声の調音の面から, 基本母音図 (Ca r na agram) の範囲内に特定言語の母音の位 置 (舌面最高点) を捕らえて図示して行く方法はかなり以前から見られる. そして最近では, この. 方法による母音ダイ アグラムに関していくつか問題点も指摘されている, これに対して一方, 音響 音声学的手法により, 母音の周波数成分を測定することによる特定言語の母音ダイア グラムの作成. IAmeri も試みられている, 筆者はこの方法で, 日本語や米語 (Gene can) の 母 音 図 を こ れ ま で に ra ion- 英 国 の 容 認 発 音)の 母 音 に つ い て フ ォ ル i 作成してみたが, 本稿では RP(Rece vedPronunciat マント周波数の面から母音 ダイア グラムを作成し, 更に周波数成分の変動の状況から二重母音の動. きを図示し, 従来の調音を基にした母音図と比較し検討してみたい,. 1 1 i i i RP は 基 本 的 に は educatedSouthern Br t shEngl sh であ る が, A,C,Gimson は こ れ を 次 の 三 つ 1 ) Conservat i R P 保守的容認発音-古い世代の者 の タイ プ に 分 け て い る{ ( ve , , 伝統的にある種の職. IRP(一般的容認発音- 業を持つ者やある社会集団に属する者達によっ て使用される形式) ra ,gene. 最も 一般 的に使用され, BBC で採用されている発音形式) , advancedRP (進歩的容認発音-上流. 階級や知的職業集団を含む特別な社会集団に属する若い世代の者達によって使用される形式) であ る. つまり老年, 中年, 若年と分けることもできる. 本稿の音声分析に使用したi tの録音 rman nf o ブープは若い世代の女性の RP 話者によるものであるから, 上記三つのタイ プのうち最後のものと l lの β7 い う こ と に な る, 分 析 の 対 象 と した 音 声 は Hughes & Trudgi 2 7 eれZ sα 2d D幻燈cな に g鷹ゑAcc. 2 )である 録音テー プは研究社出版のカセ ッ トテー プを使用 し ( i 掲 げてある52語からなる wordl t s ,. i た, こ の wordl i tのそれぞれの語には RP の発音が示されている, 通常 [ ] が phone t s c tran‐ h i i i 使 用 さ れる リ トの RP // 内 i i が t に が こ の ス 中 発 音 は に t の の t r n / o n c a s c r o n scrp on , p em p ,. に表記されている. 特定言語の phonemeとは言っ ても, 音素論上の解釈の違いもあるので, 記号の 数や組織等一律に決められているわけではないが, ここには必ずしも phonemeとは考えられな い 3 ( )(本 稿 の Fi l lの vowe lchar ts ものも含ま れ て い る. しか し筆 者 の 音 声 分 析 と Hughes & Trudgi g ,. 4でも同様に RP の発音 57~Fi g g g .1~Fi ,59に表示) との比較対照を容易にするため, 本稿の Fi ,6. l 1と 同 じ を//内に表記してある, またここで記号上の混乱が生じないように, Hughes& Trudgi 音声記号を使用してある,. さて調音音声学の方法によりこれま で作成されている母 音ダイアグラムは我々 が良く 見かけるも 13.
(3) . 田. 村. 光. 規. ので, 音声学の上でも発音指 導の上でも利用されている便利な母音図であるが 口腔内の X 線撮影 , の結果, 種々の言語に関して問題 点も指摘さ れている, …… [ ] よりも舌面が低い, [u ]は[ ]は e 1 前母音である, car i l[o d 可 [ より低い [ ] は ] は [ na ] より低いこと がある 1 U [ a ] e , , , ,o ,っ , o と[a iFi Jのrgens r s che en も言うよう ‐ , q]の高さの関係には 一 貫性 がない……等である, しかしE1. に, 伝統的な母音組織に対するこれらの批判は強調し過 ぎであり, X 線技術の発達していない頃に 撮影された X 線写真にはあまりウエイ トを置くべきではない. またそれぞれの母音の高さは発音す る個人によっ ても異なるし, 母音の区別には, h i l l ow だけではなくt ens e- ax の対立も関与する, gh‐ 伝統的な母音の舌の最高点の記述が批判されることはあっ ても, X 線写真の多くは伝統的な母音の 4 } Fi 記 述 と か な り 良 く 一 致 し て い る( l lの 母 音 図 も こ の 種 g,59に 示 した Hughes & Trudgi ,57~Fi , g. の 調 音 音 声 学 上 の RP 母 音 図 で あ る. 音 響 音 声 学 的 に RPの フ ォ ルマ ン ト周 波 数 (Forman t Fr i ) を検討してこれらの母音図との関係を調べ てみることにする equenc es , ここ でフォ ルマント周波数による母音 ダイ ア グラ ムを作成するに当た っ ての方 法について述べ. る, フ ォ ルマ ン トは 特 定 の 音 を 特 徴 づ け る 音 声 エ ネ ル ギー 帯 域 であ り Ladefoged は”A group of , ing f overtones corresponding to a resonat he a i requency oft rinthe vocaltract. Vowels are “ 5 } ( characterized byth reeformants , と 規 定 し て い る, こ こ でthreeformants と は, 第 1フ ォ ル マ. ント (FI ) ) ) を指す が, 母音を特徴づけるのに特 , 第2フオ ルマント (F2 , 第3フオ ルマント (F3 に重要なのは F1と F2であるから, 本稿では F1と F2を測定して母音 ダイア グラ ムを作成する な ,. お, 高母音の FIは低く, 低母音の FIは高いこと, また前舌母音の F2は高く, 後舌母音の F2は低い ことについては, これまでにサウン ドス ペ クトログラフによる分析から筆者自身も確認しているの で, 母音の高低, 前後関係を把握しやすいように音響音声学的に母音 ダイアグラムの作図を行うこ と に す る, こ れ が Fig g.52は, 前 述 の RP 話 者 に よ る52語 の 録 音 テ ー ,60~Fig .63で あ る. Fig .1~Fi. プをサウン ドスペクトロ グラフにライ ン入力して, 帯域幅を300Hzにセッ トした 広帯域幅パタ ン , 分析によるスペクトログラムである, それぞれ縦軸は周波数, 横軸は時間である いずれも周波数 , の上限は3KHz とした図であるが, 横軸の長さは語の母音部の長さにより一定していない F g ,1の , i 横 軸 の 長 さ は380msec で あ る, 各 ス ペ ク ト ロ グラ ム の 音 声 エ ネ ル ギー 帯 域 (bandsofenergy) は 下. から順に F1 ク , F2 , F3……である. F1 , F2それぞれの帯の中心周波数を測定した. サウン ドスペ. ト ロ グ ラ フ によ る フ オ ル マ ン ト周 波 数 の 測 定 に 当 た っ て は, 基 底 線 沿 い に フ ォ ル マ ン ト状 の エ ネ ル. ギーが表示されていることがあっ て, スペ クトロ グラ ムが見づ・ らい場合がある. 例えば最近のもの 6 ) また 現われる はず の では Perkins & Raymond の 質沈めのた に 示 さ れ て い る も の も そ う で あ る( , .. ない位置 に疑似フォ ルマントが描かれている場合も注意を要する 特にピッ チ周波数の高い女性の . 声の分析においては, フォ ルマントの視読が容易でない場合が多い, ピッチの低い音声のフォ ルマ ントは見やすいが倍音は読み取りづらい. これに対して, ピッチの高い音声のフォ ルマントの動き は捕えづらいが倍音は測定しやすい, 高いピッ チの声の場合, 例えばピッチが上昇しフォ ルマント が下降すると, それぞれの倍音が強化されてフォ ルマントが階段状になるから である 低いピッ チ , 7 } 本 稿 で 分 析 す る ス ペ ク ト ロ グラ ム は 女 生の発音によるも の 声 の フ ォ ル マ ン ト は な だ ら か で あ る( , , の で あ る か ら, フ ォ ル マ ン ト の 捕 え づ ら い 部 分 も あ る,Fig ,8の ろのノの フ ォ ル マ ン ト は 測 定 しや す い. が,Fi g ,9の あげ の フ ォ ル マ ン ト は 見 づ ら い. 等 レ ベ ル 線 描 記 装 置 と サ ウ ン ドス ペ ク トロ グラ フ を 連 動 さ せ る と, 等 レ ベ ル線 に よ る パ タ ン, つ ま り voi i t(声紋) が得られ これも補助的に使用 cep r n. , することはできるが, 視読困難な女性の高い声の フォ ルマント測定にはあまり役に立た ない F g . . i. 55が るαッ, Fi g g.8 ,56が あり の 声 紋 で あ る. こ れ ら は そ れ ぞ れ Fi ,9と 比 較 し て, フ ォ ル マ ン ト , Fig. の視読がより一層容易であるとは言えない, ただここで分析する音声は, 女性の話者によるものと. 14.
(4) . フオ ルマント周波数による英語RP母音ダイアグラム. は言え, ピッ チ周波数は女性 の声と しては あまり 高く ないの で, 比較的分析 が容易 である, i n ‐. formantの 声 の 高さ を 調 べ る た め に, Fig g .53に ろの, Fi ,54に ろの の 倍 音 を 示 した. こ れ は 帯 域 幅. を45Hzとした狭帯域幅 の分析によるものである, どちらの発音も語尾が上がり気味であること が わかるが, 特に あり の場合にはこれが明瞭に示されている, 基本の周波数を調べてみると ろの の前 半 部 で180Hz g ,ろの では180Hz か ら220Hzへと 向か っ ている. Fig ,53 ,54の 上半 分 の 図 は 振 幅 包 , Fi. 絡線であり, どちらも次第に下降している, つまり強度が次第に低下して行くf l l i i hongの t ngd a ph F i 5 2ま 動きを示している. 以下 Fi で 語 母 音 部 い て 1 から の の に F つ I 及びF 2 を測定する g g , . ,. 1 1 1 〈1〉P“: 両唇閉鎖解放後, 低い FIは過渡部を経た後, 定状部でF1 400Hz , F2 2000HZ と なる. 上限3KHz に 近 い フ オ ルマ ン トは F3である, 〈2〉鰹 お 定状部で F1 500HZ , F2 1800Hz で あ る, この母音フォ ルマントの後, 1 3 0ms i ke(針状線)が見ら ecの位置に語末の歯茎閉鎖音破裂を示すsp. れる,<3〉PQ Z:語頭閉鎖音の強い破裂に続いて, 気息音のエネルギーが生じ, この後で母音フォ ル マントが現われる, 基底線沿いの濃い細い帯及びその上の細い帯の中央部を測定すると, この母音. ]の位置を示すことになるが, このような位置にPqrの[記]の F1 は[ u , F2の中心周波数はあり得 ない,FIの中心周波数は基底線沿いの細い帯の少し上であり500Hz である,これは F i g ,21の たの の 母 音フ ォ ルマ ン トと も 関 連 す る. F2は1600HZ で あ る, 〈4〉 〆”:FIは400Hz , F2は 両 唇 閉 鎖 音 か. らの過渡部及び歯茎閉鎖音への過渡部の間で湾曲している, 中央の定状部の F2は110OHZ で あ る. 〈5〉 P“#:FIは [p ] 破裂の後わずか上昇して500Hzとなる, F2には少し乱れも見られるが, 中. 心周波数は1400HZ である. 〈6〉Po z:FIの中央部はこの前後よりも少し高いが, この位置で500HZ. である. F2は1200Hz であ る, <7〉 るβ夢 FIは250msec の 位 置 でス テ ッ プ 状 に な っ て い る が, 全 体 として3 00HZ から25 0Hzへと下降している, F2は両唇閉鎖音の破裂直後の過渡部の後, 2250Hz か. ら2500Hz へ と 上 昇 し て い る. 一層 明 瞭 な 上 限沿 い の フ ォ ル マ ン ト は F3で ある. 〈8〉ろ勿 :FIの 末. 尾で階段状のフォ ルマントをなして下降している, 周波数は50 0Hz から400Hzへと変動している.. F2の エ ネ ル ギー は3KHz 近 く の F3よ り も 弱く, 途 中 で薄 れて い る が,1800Hz か ら2000HZ へ と 上 昇. して い る 様 子 が わ か る. 〈9〉 あり : 三 つ の フ オ ルマ ン ト が重 な っ て い る よ う に 見 え る が, 二 重 母 音. の前半部の FIは基底線沿いに示されているエネ ルギーではなく, その上の帯であり, 600HZ であ る, 後半で段差を成して FIが読み取りづらくなるが,300Hz ま で下 降 して い る こ と が わ か る, F2の 前半 は1250HZ であ り, そ の 後190OHZ まで尾を引くように上昇している 〈 0 〉るリ ニ 両唇音からの , 1. i ion の 後, F1 500HZ t t rans , F2 800HZ と な る. そ の 後 F1と F2の 間 隔 が開 き, FIは300HZ に下降. しF2は1 90OHzへと 上昇して, .前舌高母音の位置へと音色が変動して行く, 〈1 1 〉ものお FIは400HZ. か ら300HZ に 下 降 す る. F2の エ ネ ル ギー は 弱 く, 所 々 と だ え て い る よ う に 見 え る が, 1250Hz か ら 1200HZ へ と 変 動 して い る. つ ま り こ こ では 長 母 音 で は なく 二 重 母 音 の 状 況 が 見 ら れる 〈12〉るoの : . FIは途 中 で 段 差 を 示 し て い る が, フ ォ ル マ ン ト 全体 と して は500Hz か ら400Hz へ と 下 降 して い る,. F2は 途 中 で切 れ 目 を 見 せ て い る が, 全 体 の 流 れ は1600Hz か ら1400HZ へ と 向 っ て い る. 〈13〉るα湯 :. FIが乱れており帯の形が明瞭でないが, 最初の濃いエネルギーの位置は6 00Hz で, 最後のエネルギ. ー の 強 い 位 置 の 中 心 周 波 数 は400Hz で あ る. つ ま り フ ォ ル マ ン トは600HZ か ら400Hz に 下 降 して い る, F2は 母 音 部 の 最 初 が1400HZ で, 次 第 に 下 が っ て 最 後 の 弱 い エ ネ ル ギー の 位 置,100OHZ に 至 る. <1 4〉る鑑γ:FIは300Hz か ら500Hz へ と 上 昇 す る. 二 重 母 音 の 最 後 に わ ず か50msec 程 度,250Hz の 15.
(5) . 田. 村. 光. 規. エ ネ ル ギ ー が見 ら れ る が, こ れ は FIでは な い, F2は 前 部 の フ ォ ル マ ン ト が薄 い け れ ど2000Hz で あ る こ と が わ か る, そ の 後 次 第 に 下 降 して1700HZ と な っ て い る, く15〉彰 の :FIは500HZ の ま ま 変 動. しな い, 最 後 の250HZ の 短 い エ ネ ル ギー は14の 場 合 と 同 様 に, FIでは な い. F2も1800Hz の ま ま 変. : 動しない, つまり 彰の は 二重母音が使われる [bE ] として 発 e] ではなく, 長母音が使われる [bs 音 さ れ て い る. 〈16〉脱γd:F1 4 50Hz F 21 5 0 H 0 のまま変動 しない 米語のように Z γ が発音され , . ると, F3が F2と接近するが, ス ペ クトロ グラムに見られるように, RP の場合には F3と F2はかな. 〉加冠:FIは基底線沿いの帯ではなく, その少し上の中心周波数600HZの帯であ 17 、り離れている,〈. る, F2は1250HZ で あ る. 〈18〉るo解d:FIが開 始 し て およ そloomsec 進 ん だ 所 で段 差 が 見 ら れ る が,. この帯域全体としては45oHzのまま変動は認められない. F2は FIの上 を殆 ど重 なるよう に750 Hzのまま進んでいる,最後に F2が急上昇するが,これは後続の歯茎閉鎖音への過渡部である.く 19 〉 ばか:[ ]の閉鎖開始から, 破裂して第2音節の FIが立ち上がるまでの間隔は120ms t ec である. 第 1音節も第2音節も FIは共に40oHz である,F2のエネ ルギーは大変弱く読み取りづらいが,第1音 節は2oooHz ,第2音節では少し高く22oOHZ である.3KHzの上限に沿っ て描かれているエネ ルギー 〉s 20 は F3である, 〈 8 βの :第1音節では FIは3ooHz か ら25oHz へ と わ ず か な が ら 下 降 す る. こ れ. に対して F2の エ ネ ル ギー は 弱 い が22ooHz か ら24ooHz へ と 上 昇 し て い る の で 二 重 母 音 的 な 変 動 を. 示している. 第2音節では FIが4ooHzであり 0Hz である, ,F2はごくわずかにしか見えないが, 220 21 〈 〉ゐの:全体としてエネルギーが分散しており, フォ ルマントの確認がかなり難しい, 基底線沿. い の エ ネ ル ギ ー は FIでは なく, 母 音 部 の 後 半 で そ の 上 に 見 ら れ る エ ネ ル ギ ー が FIであ る, FIは600. Hz z” : 母 音 部 が 鼻 子 音 の 影 響 で , F2は16oOHZ で あ り, 上 限 に 沿 っ て い る 帯 は F3で あ る. 〈22〉卿’. 鼻音化しており, 鼻腔共鳴のエネルギーのため FIは明瞭でないが, 基底線沿いの帯の上がFIであ る. [d ]の破裂の直後, FIが上昇して F2が下降している様子が見られるが, これは有声歯茎閉鎖音 から後続母音への過渡部である, 約looms ecの過渡部の後で定状部が現われる, この定状部の FIは. 7ooHz , F2は12ooHz で あ る. 〈23〉 d妨お こ こ に は 鼻 子 音 は な い が, 22の ス ペ ク トロ グラ ム に か な. f り類似している. [ ]の摩擦喋音は ごくかすかであるが, 語末の[ ]の破裂の針状線は明瞭である. t 基底線沿いの帯は FIでは な い. 定 状 部 の FIは7ooHz, F2は125oHz であ る, 〈24〉 如 け : [h ]のエ. ネ ル ギ ー は か す か で あ る. FIは7ooHz, F2は125oHz で, 前 の23と 同 様 で あ る, 〈25〉 膚云毎γ: 第1 音節前後に FIの過渡部が見られるが, 定状部は F1 6ooHz, F2 12ooHz である, 第2音節の FIは. 基 底 線 沿 い の 帯 で は なく, そ の 上 に 重 な っ て い る45oHz の 帯 で あ る, F2の エ ネ ル ギ ー は 弱 い が1500 Hz で あ る, 〈26〉 舟甥毎γ: 第 1 音 節 は25の 場 合 と 同 様 で, FIが6ooHz , F2が12ooHz で あ る, 第 2. 4ooHz である が, これも2 5とほぼ同じと言えよう, 第1音節にも第2音 音節は FIが5ooHz , F2が1. 節にも上限3KHzの近くに F3が見られ,F2と F3の間隔が開いているが,米語であればこの F3は F2 Z ‘:FIは4ooHz で あ る, F2は わ ず かloomsec 足 ら ず の 短 い 弱 い エ ネ に 接 近 す る こ と に な る, 〈27〉Pz ‘. ル ギー を 示 し て い る が, 12ooHz で あ る, 〈28〉 PO〆: 両 唇 破 裂 の 後, 強 い 気 音 の エ ネ ル ギー を 示 し. て か ら フ ォ ル マ ン ト が 立 ち 上 がる が, FIは4ooHz か ら3ooHz へ と な だ ら か に 変 動 して 行く,F2は27. よりも一層 弱い帯域をなしていて視読が容易でないが, その周 波数はl oooHzから9ooHzへとわず. かながら変動している, 〈 29 〉た‘ e; 母 音 部 が, F1 5ooHz , F2 14ooHz か ら F14ooHz , F2 12ooHz 30 〉Rロメ:F1 へと変動している二重母音である, 〈 , F2が重なるように並行して走っている, FIは. 45oHz >d〆/:閉鎖音破裂のスパイ クの 31 , F2は8ooHz であり, 周波数成分の変動は見られない. < 後, 過 渡 部 を 示 す フ ォ ル マ ン トの 変 動 が約loomsec 続 く が, 定 状 部 で は FIが55oHz ,F2が1looHz で. ある, この後,ィ 3 2 〉のZ:母音部は無声閉鎖音に挟まれており, か 則音のフォ ルマントに移行する. 〈 な り 短く, フ ォ ルマ ン ト が明 瞭 に 見 え る 部 分 は わ ず かloomsec で あ る,FIは5ooHz , F2は1looHz で. 16.
(6) . . フォ ルマント周波数による英語RP母音ダイアグラム . ● ● ● ● ● .. . . t / )eリPE 1. t/pl t / pi , i F g .I. 重. i F g ,2. . . . . / pat/p把t F i g .3. 龍デ. . . ; bee/bi /. ig F .6. 一 祷だす. . . / pot/ppt. F ig ,5. - - ↑r. . 中園奪欝. 二ーぎ. / t/p^t put. / put/pUt. bay/be i /. F ig.7. F ig,8. ‐ 一. ,, ・. . , 一. ,. . い …. . ig,1I F . . 1 1 …. .一 キ. . bout/bout /. bcer/b 1 3/. ig F ,13. . . 1. 三 ÷ ー. もち. . ,. t 1 / boat/boL. bootソbu:▽. F ig ,1O. , 、 , 、‐ ”“. ,. . i boy/bo /. F ig,9. キ 滋 き轡 鞠. ,. . buy/bai /. な. ,. 1. F ig.12. . . 1. メー ル,. ;-w. i. bear/beo/. ig F ,14. bi rd/b3 ;d/. ig F .15. F ig.16 、. 、. ,. bard/bQ:d/. :d/ board/bo. F ig.17. . F ig.18. . . . t / s , , c”y/. i seedy/ s :dl/. ig.19 F. ig F .20. . . . hat/hま じり. dance/doms /. ig F .21. ig F .22. 、. 山住 六郎f t / F ig .23. . . . f halr/h( / ー ; F ig.24. 17.
(7) . 光. 村. 田. 規 . . 1 ・戦闘響 も , , ー事態. , 轡 熱響 き. . . 」 ; ”酬一 -. 彰唖唖 き ー 、 -~- - .. -. fo:63/ father/ i F .g.25. . ′ ・ ・ . r r ′ . ・ ′ 、 1 . ・ r ・ ′ ′ ・ ′ ′ ′ ′ 、 、 . c 、 、 / . ・ 、 aught/kαt .. F ig.28. ig F .31. i F g .32. … .. fur/能; / F i g ,36. き「. …. せ , はき ≦ゼ ;. “も ,ドガ獲 も. . :. . F ig.35. ー. F i g .37. i l e ate/ p pー. knows/nouz /. ig.38 F. ミ 、. ド. . / nose/nouz. . . 発r :n/ lリf 3. F ig,34. fai r/花. F i . g .27 ・. 貸r/為: /. F i g .33. ;. -. 1 : / po。ー/pu. . . さ …ん ぉ モ署 ドギ. 工、 ド , 縦-三雫. i pulリpo/. .. ig F ,30. ノ. . - 斌凝然畠 琴 r′堺誹懲聴. i F Ig ,26. F i g .29. ; きべ き キ. γ. fq:63 / far日,er/. !. . ≦鴇. バー. F ig.39. F ig,40. rノ i. . . 001 poor/pUa/. i ight/we t / we. 砲. ig.41 F. F ig .42. 」;. )aW P3: 1 ig.45 F. 18. 1 i t (. 一対. F ig.46. {. pour/p湖. / : pore かコ. F ig.43. F ig.44. いく ÷ -爾 志 お きき す. 、. 三 tald′ t ed/ F ig.47. ≦. pause/匝 “ F ig .48. ー :.
(8) . フォ ルマント周波数による英語RP母音ダイ アグラム ー. ” -. - -- - - - - - - - - - -. 〉 .. 1w p2. -. pェz/. F ig .49. .. . \ 、. ig.51 F. . .. i t / ,mate/me F ig .52. . 1 ,.. . . . F ig.50. . . t meat/mi / ! :. ー ー ー ー ー - - ー ” ー .一二 三 ニ メド′’. ー. . . t t/mi / : mee. 1. - -. ,キ ー ヘビ′◆ ・ ニ. . . . .. 、 . . i bay/be /. . i buy/ba / ig,54 F. ig.53 F. bay/be i /. .bu /ba / y i. ig.55 F. F ig.56. / 3 : /. / E /. ig F .57. i F g .58. F i g ,59 19.
(9) ig F ,61. 20.
(10) . フォ ルマント周波数による英語 RP母音ダイアグラム. i F g ,62 2250. 2000. 1750. 1500. 1250. . ・ .. 1000. 750. 300. (Hz ). . a l. qu. ig F .63 21.
(11) . 田 i lp t/p t / l. 2 叱t/pet/ t/p t 3pa / a e. 4put/pUt/. 村. 光. 規. l l/ 2 7p / u pUI. 00 0 0 0 4 ,2 00 0 5 1 8 0 ,. l/ 1 28p / o o u : p. 5 00 6 0 0 ,1. l 2 9p l / e/ o o u p. 4 00 1 0 0 ,1. l/pつ 1 3 0 Pau / :. t 5p t t/ / u p^ 6pot/ppt/. 0 0 5 4 0 0 ,1. dD I l l/ 3 1d / o. b i 7b / e e/ : b i 8b / a y e/. 2 3 0 0 5 一250, 2500 ,2 0 5 0 1 8 0÷ 一 4 0 0 0 0 0 , 0 ,2. h 3 3c t/ねt / a u g. b i / 9bu a y/ i 1 0bo / y街コ. b t/ t 1 1b / oo u :. b t/ t 1 2b / o a o u 3bout/bqut / 1. / t/kpt 3 2co. 5 00 0 0 ,12. i f / 3 4f r/ 9 : f 3 5f r / e n/ : n g. 6 0 0 2 5 0 ÷ 一 3 0 0 9 0 0 ,1 ,1. f 3 6f / r/ 3 u : 3 i 7f f / a r/ e a. 5 0 0 0 0一3 0 0 0 0 9 ,8 ,1. 0 0 2 4 5 一300, 1200 ,1 1 0 ÷ 一 0 5 0 6 4 0 0 4 0 0 , 0 ,1. 8nose/nouz/ 3 3 9k / n n z ows/ o u. 6 0 0 400÷ 一4 0 0 0 0 0 ,1 ,1. l / 1 a 4beer/b 1 5b e r/b s a. 3 0 0 0 00÷ 一5 00 0 0 ,2 , 17. d/b i d 1 6b 3 / r : ,. 4 5 0 5 0 0 ,1. 4 2poor/pU3/. 0 0 4 5 5 ,7 0 0 0 4 0 0( 4 0 0 2 0 0 ) ,2 ,2. 4 4p o r e/ p沈/. 6 0 0 6 00 ,1. i d/ i d 4 7t t / e a. 0 0 0 7 0 2 ,1 1 7 0 0 2 5 0 ,. 48paus / e/pつ : z. 7 00 2 50 ,1. i t/ t 5 0 me / e n n :. d/ 1 7bard/bq : d b 8b 1 / o a r ば/ i 9ct 1 / t 1 s I y/. d i d 2 0s e e l / s : y/ t / 2 1hat/ha e 2 2dance/dq / - n s f t/dq t 2 3daf : / l f/ hq f 2 4ha / :. h 63 t 2 5f r/f / a e : q h t 6 2 6f a r e r/f d : 3/. l l i 40p t t / a e/ e p i i t/we 41 we t / gh. 5 0 0 8 00÷ 一5 00 8 0 0 ,1 ,1 6 00 2 50 ,1. 43 pou / r/p コ :. ÷ 一 3 0 0 2 0 0 2 5 0 4 0 0( 4 0 0 2 0 0 ) ,2 ,2 ,2. 6 0 0 2 0 0( 4 5 0 5 0 0 ) ,1 ,1. 6 0 0 2 0 0( 0 ) 5 0 4 0 0 ,1 ,1. 4 5p / コ : aw/ p i d i d 4 6t t / e/ a. 4 9paw p溺/. t/mi t 5 1me / a : i t t 5 2ma / e/me. 0 4 0 2 0 0 ,1 4 0 0 1 0 0 0 0 0 0 , 0一3 ,9. 0 0 0 0÷ 5 4 一 4 0 0 2 0 0 ,1 ,1 4 5 0 0 0 ,8 5 5 0 1 0 0 ,1 5 0 0 0 0 , 11. 4 5 0 5 0 ,7 0 4 5 4 0 0 ,1. 0 5 0 4 0 0 ,1 4 5 0 1 4 5 , 0 5 0 0 8 0 0÷ 一 5 0 0 7 0 0 ,1 ,1 00 5 6 0 0÷ 一4 0 0 0 0 5 ,1 ,1. 5 0 0 6 0 0÷ 一 4 0 0 5 0 0 ,1 ,1 4 5 0 1 8 0 0 0 0 ÷ 一 4 2 2 0 , , 0 45 0 8 0 0÷ 一4 0 0 2 0 0 ,1 ,2 45 0 7 5 一 4 5 0 5 7 0 , , 0 45 0 5 ,7. 4 5 0 5 0 ,7 0 0 4 5 5 ,7 6 0 0 0÷ 1 3 一 4 0 0 9 0 0 , 0 ,1 6 0 0 0 一 4 3 0÷ 0 0 9 0 0 ,1 ,1 45 0 5 0 ,7. 45 0 5 0 ,7 2 5 3 0 0 0 ,2. 3 0 0 0 0 3 ,2. 4 5 0 8 0 0÷ 一 4 0 0 0 0 2 ,1 ,2. F ig .64. 〉の”g膚:濃い FIの帯と薄い F2が重なるように並行している, FI 33 あり, 31とほぼ同じである. 〈 H , F2が1400HZ で あ る, 上 限3KHz の 近 辺 を F3 は450HZ , F2は750HZ で あ る, 〈34〉方γ:FIが450 Z. 3 5 〉た“⑦:話末の鼻子音の影響で母音部に鼻 が走っ ているが, 米語であればこれが F2に接近する.〈 腔共鳴 が見られる.FIは基底線 沿いではなく, その上に重なっている帯であって, 中心周波数は500 4と同様である. 鼻子音の位置で F2が途絶え て い る. 〈36〉ん〃 :34と ほ Hz である, F2は140 0Hz で3 f ]の 摩 擦 喋 音 の エ ネ ル ギー は34 ぼ同じで, F1450Hz , 35 , 36共 に ごく わ ず , F2 1450Hz で あ る. [ か で あ る. 〈37〉な か : 語 尾 に 見 ら れる 基 底 線 沿 い の エ ネ ル ギー は FIで は な い. FIは フ ォ ルマ ン ト 立. 0Hzへとわずかながら 800HZから170 00HZのまま変動しない, F2は1 ち上がりから消滅するまで5 F 長母音とな 下 降 し て い る. 15の b っ ていたが, 膚” の場合 g qγ の母音部では F1 , 2共に変動せず, b ]の相 にはかすかに二重母音の傾向を示している. しかし長母音と二重母音の相違が, 語頭音[ ,f 違 と 関 係 が あ る と は 考 え ら れ な い, 〈38〉7 1os e:80msec の 鼻 子 音 の 後, FIは500Hz か ら400Hz へ と. 変動する, F2は200msec の 間 は 帯 が明 瞭 に 描 か れ て い る が, そ の 後 エ ネ ル ギー は か なり 弱く な る. 1600Hz か ら1500Hz へ と 変 動 し て い る, [z] の 位 置 は こ の ス ペ ク トロ グラ ム に は 示 さ れ て い な い, ] ではなく 陸] であることを示している, 二重母音の音節主音のフォ ルマントは, この主音が [o 22.
(12) . フォ ルマント周波数による英語 RP母音ダイアグラム ] で は なく [nauz] と 発 音 さ れ て い る. 〈39〉 卿ows:120msec の 鼻 子 音 の 後 つまり7 2osg は [nouz ,. FIは500HZ か ら400HZ へ と 下 降 し, F2は1600Hz か ら1500Hz へ と 下 降 す る [z]の 位 置 は こ の ス ペ . ク トロ グ ラ ム に は 描 か れ て い な い. フ ォ ルマ ン ト の 動 き は38と 同 様 で あ り, [nouz]では なく[nauz]. と発音されていることがわかる. く 40 〉P如彰:両唇破裂の後50ms 則 ecは無声であるが, 次に, 短い1 音 フ ォ ルマ ン ト が40msec続く, その後 母音部のフォ ルマントが1 5 0 持続し歯茎閉鎖に移り m s e c , ,. 約l ooms ec閉鎖した後, 破裂の針状線が生ずる,FIは450Hzから400Hzへとわずかに下降し, F2は. 18ooHz か ら22ooHz に 上 昇 し て F3と 接 触 す る 〈41〉 wg忽膚 : フ ォ ル マ ン ト の 立 ち 上 が り か ら130 . i ion で あ り, こ こ で F2が 急 激 に 上 昇 す る 様 子 が 見 ら れ る t msec の 間 は [w] か ら [e] へ の t rans ,. 二 重 母 音 の 部 分 に つ い て 見 る と,FIは450Hz か ら4ooHz へ と 下 降 し F2は180oHz か ら2200HZ へ と ,. 上昇して F3と接している. この後1 40ms t ]の破裂の針状線が見られる, 〈 ecの位置に語末の [ 42 〉. Pooγ:FIは450Hzであり,F2はエネルギーが弱く不明瞭であるが,FIのす ぐ上に重なっ ている様子 がわ か る, こ の F2は750HZ で あ り, フ ォ ル マ ン トの 上 昇 は 見 ら れ な い F1 F2共 に 変 動 し て い な い , ,. ので, 母音部は二重母音ではなく長母音である, つまり Pooγ は[PU可 ではなく [p3 ] と発音され :. て いる. 〈43〉Pα”γ:FIは45oHz e:F1 , F2は42よ り も 幾 分 明 瞭 であ り75oHz で あ る, く44〉麹γ , F2. 共に明瞭 で測定が容易である. フォ ルマント周波数は43と同様に, FIが450Hz で F2が750HZ で あ る, 〈45〉Pαw :F2は FIよ り も 約50msec 遅 れ て 明 瞭 に な る が, フ オ ルマ ン ト周 波 数 は42 43 44と , ,. 同様に F1 45oHz 50HZ である, 〈 46 〉#〆 t ]破裂後の気息音が80ms 〃:[ ec 続き, 母音部が始 , F2 7 まる. しかし母音部の前半 では, 基底線から1 500Hz ま でエ ネ ル ギー が拡 張 し て い て, F1と F2を 分. 離するのが容易 でないが, 基底線沿いの帯は FIではなく, この上にかぶさっ ている帯がFIである , FI前半部の中心周波数 は6ooHz であり,400Hzまで下降して行く F2は1 300HZから1 90OHZへ と上 , ! 47 >f 昇して行く. 〈 ed:46と同様に, 母音部の前半部基底線沿いの帯は FIではない, FIはその上 に かな り 薄 い 帯 と して 描 か れて お り6ooHz で あ る, そ して こ の 後400HZまで下降して行く. F2の動き. は46よ り も 明 瞭 に 示さ れ て い る. こ れ も46と 同 様 に13ooHz か ら19ooHz へ と 上 昇 し て い る 〈48〉 , 50Hz である, F2の末尾が少し上昇を見せているが, これは語末の[ Pq z岱8: F1 450Hz ]へ z , F2 7 の 過 渡 部 で あ る. <49>Pαws:48と 同 様 に F2の 末 尾 に 見 ら れ る 高 め の エネ ル ギー は 語末の [ ]へ z , F 2は7 0H の 過 渡 部 で あ る. FIは45oHz 5 あ る 〈 5 0 〉 : で z [ ] が6 0 z 創8g m msec 続 き, 母 音 フ ォ ル , ,. マ ン ト は わ ず かloomsec で あ る. 薄 い F2の 帯 が 見 ら れ る 領 域 が母 音 部 で あ る FIが3oOHZ , F2が , 22ooHz で あ る, 〈51〉 粥mf: [m] が70msec で, 母 音 がloomsec であ る そ の 後140msec の 位 置 ,. に破裂のス パイ クが生ずる,FIは3oOHZ ,F2は上限沿いの F3のす ぐ下に薄くかすかに描か れており. 2300HZ で あ る. 〈52〉粥鰭e:80msec の 長 い 両 唇 鼻 音 の 後, 母 音 部 では FIが45oHz か ら400Hz へと. 下降し, F2は1 8ooHzから22o OHZへと上昇し, F3に接近して行く様子が見られる.. IV. 以上のフォ ルマント周波数測定値を Fi g .64にまと めて示した, それぞれペアを成す二 つの数値 F 2であり H のうち前がF1 , 後が , 単位は zである. →は F1 , F2の数値が変動して二重母音を成す. ことを意味する, 矢印の左側 が二重母音始発点の F1 , F2であり, 右側が終着点の F1 , F2である. ( )内の数値は第2音節の F1 , F2周波数である, このフォ ルマント周波数測定値を基 にして作成. した RPの母音ダイアグラムが, F i g g ,60及びFi ,61である, フォ ルマント周波数に時間的な変動が 見られないもの, つまりフォ ルマントが湾曲しない単純母音 ( imp l s evowels) の 図 と, フ ォ ル マ ン 23.
(13) . 田. 村. 光. 規. i hong の図に二分 して示した, Fi d ト周波数に時間的変動の見られる二重母音 ( pht g .60が単純母 F F i 6 1 がF 音図であり, g I周波数, 横軸 が 2周波数である, 横軸 . が二重母音図である. どちらも縦軸 8 } 本稿ではそのような方法はとっ l尺度を使用する例も見られるが{ に F2と FIの差を示 したり, Me , て い な い,. 先ず Fi g ,60では, ◎印が単純母音の位置であるが, 同一音声記号で表記されている音でも発音の 仕方によっ て位置が幾分変化するし, また逆に, 異なる音声記号で表記されているいく つかの音が 同一点に位置することもある, なお同一の◎印の位置に同じ音声記号をいく つ も記入している所が あるが, 同 一音声記号 であっ ても, 今回の録音テープの語の発音として現われた回数だけ記入して. ] は幾分分散している, [△ おいた, b: ] の数が多いが, これらはほぼ同じ位置を占めている. [q : , ど接近しており 更にこれら三種の記号で表記されている音 できないほ は図の中央部で区別 ] : 3 3 , , 声が, 実は一点に集中しているという例も見られる, 彰αγ は二重母音の見られる [bee ] ではなく, zの [e ] と同じ位置の母音が使われている, 時間的変動のない前母音 [be ] と発音されており, P8 : i [ ] は見られない. ] は見られる が, 変動のない後母音 [u : :. 次に Fi g g ,61では, それぞれ0印が二重母音の始発点であり, D印がその終着点である, Fi .60の 単純母音の場合と同様に, 同一音声記号で表記されている音の間でも位置の相違は見られる, また. i tの録音テー プ で同一の 二重母音が何度か発音されている場合は, 図の中に同一記号をいく wordl s. i i ] は他の [ ] から幾分ずれているが動きの方向はほぼ つも記入しておいた. その中で, bayの [ e e ] 同 じである, [ou ]と表記されるような二重母音は存在せず, これらはいずれも母音図中央から[u の方向に変動する 二重母音 [ au] である. 郷迄 の二重母音は他の同一記号 のものから幾分ずれてい zの [u 云の [u ] も Poo ] もどち ] の方向に向っ ている点では同様である, b るが, 中央部から [u oo : : i ]も, 方向は らも時間的に変動しているので, 二重母音の動きがあることになる, s鑑み, b e eの[ : 重母音 ” [u の母音部は[ ]とな ているが ]と逆であるがやはり二 の動きを見せている. 膚 63 : っ , 動. i きはかなり小さいので, F ]とみなすことができよ e αγ の母音部と同様に長母音 匡: g .60における る b t ろ b i 二重母音の始発点はほぼ同じである う, 卿の [ qu] , の [ a] のそれぞれの ,. 以上の Fi g g ,61におけるそれぞれの音の F1 .60 , F2平均値を基にして作成した母音ダイア グ , Fi. l lの 調 音 i ラムが F s& Trudgi g g ,63である, この音響音声学上の母音図を前述の Hughe ,62及び Fi ) と比較してみよう, 先ず Fi ] に二重母音的な動き 音声学上の母音図 (Fi : g g g ,59 ,57の [u ,57~Fi. i を示す矢印 が表示されているが, Fi ]は Fi : g g g .63でも同様である, しかし[ ,60 ,61からわかる , Fi l に つ い て は, 資 料 の テ ー プ に non‐ ように, 長母音としても二重母音としても発音されている, [a ] である, い,3 f i l[ i 3 ] の高 ] はf : nal[3] が 録 音 さ れ て い な い の で, Fi na g .60 ,62の 鎧 , Fig ,3 さ の 関 係 に つ い て は Fi g ,62と が 一 致 して い る が, Fig ,60か ら わ か る よ う に, 音 響 的 にこ れ .57と Fig. ]の方向に らは大変接近しており, 同一の点を占めることすらある. 次に Fi g ,58の中央の点から[u ] F i 6 3 [ u [ 音響的に見た の の動きと一致している これは ] 移行する二重母音は, 3 ou ではなく g . , Z ] という二重母音は見当たらない, またろ [3u] である, 今回分析した RP の音声の中には [ou o”. i ]が前であ る, Gerald ]の始発点については, Fi ]が後で[a の二重母音[qu ] g ,58では[q , ろ勿 の[a i ing po intを持つ Knowl tar t ng pointを 持 ち,/ai/ は f ront start es も, RP では/au/は back s が,RP 以外の南部英語ではこの二つの始発点の前後関係 が逆になると言い, そのように図示してい 9 ) し か し フ ォ ルマ ン ト周 波 数 の 面 で は RP の めz f の 母 音 部 と るの, ”〆e 等 の 母 音 部の 始 発 点 る{ ‘ , , ,. i を比べてみると, Fi g g .61 ,63に見られるように, るのば の場合の方がわずかながら前方である, ,F 1 0 ) 但し始発点の前 以前に筆者が米語の音声に関して分析した際にも, 同様の結果が得られている( , 後関係とは言っ ても, フォ ルマント周 波数の面での相違はごくわずかであるから, この分析結果か 24.
(14) . フオ ルマント周波数による英語RP母音ダイアグラム. らは, これらの二重母音の主音は [ ] と [q] に区別するまでもなく, 同一記号で表記して良いこ a とになる. 最後に centeringdiphthong に 関 して は, Fig.59に 三 種 の 動 き が 示さ れて い る. しか し 音. f 響分析の結果, Pooγ は[PU幻 ではなく [pコ ]である. また F i : ] ea g ,63に示してあるように, 厳存[ にはかすかな動きしか見られず, 庇αγ[bs ]では 全く動きがないので, どちらも単純母音として扱 :. ingdiphthong を示して うこともできよう, そうすると, 今回使用した RP 録 音 テ ー プ の 中 で center いる の は [ 1 3] の み で ある,. l lの wordl i 以上 Hughes & Trudgi stに 示 す52語 の RP 録 音 テ ー プ を 音 響 分 析 して フ ォ ルマ ン ト. 周波数を測定し, 単純母音及び二重母音のダイ ア グラムを作成した. そして彼等の調音音声学上の 母音図との比較検討を行った. 録音資料は限られているが, これらの音声資料を分析した結果から は, 上記のような RP 母音の音響上の特徴が把握される.. )王. { 1 ) See A,C.Gimson z濯ぎ鰯 わ た輝 かo冗”m 幻Zあれ qf Eれg/なね (London: Edward , Aれ !”かod Arno ld --85 ) ,84 , ,1965 ,pp. l l ( 2 ) See Arthur Hughesand Peter Trudgi Z 2 sα 7 2α D彰をcお ′ , E雛g腐れ Acα7. A7 2Z “Zmd””Z o7 2. Z 〆 d o soc ”′αれd Regおれα′ ””“鑑定s qf β可! ) sぬ E7 2g偽ね(London: Edward Arnol ,37 , ,1979 ,p. ‐一38 ( 3 ) 五男α , .37 , ,PP ” iFi i IFeatures i i ( ) See E1 lates 4 t scher-J必rgensen c Vowe r Ar cul atory corre , Some Bas ,The , ” lanatory Poweri and Thei r Exp n Phonology c , P肋 解 放 崩れg“煽ぎ. 粥 劫o卿γ q f ルZ” 乙αメリらged,ed V i i A F k i o l d F 1 i d t A d i P 1 9 8 5 7 c o r a r om n( r a n o r a : ) o c a e m c r e s s . ・ .9 , , ,PP Essαys. -85 . ( ) Peter Ladefoged 5 t Brace S1 sβの7 2〆 βd効oれ (New York:Harcour , A CO”〆彫 勿 Fあo膨詑じ jovanovi ) ch .282 , ,1982 ,p. ( ) See Wi l l i 6 am H. Perkins and. Rayぱl t ond D, Ken ,筈e鰭boo々 qf F“”αわれα. Aれのり ’仰 げ. s力BBC力 l l IPress ‐ 一221 ) 2gz ‘ ”#β 7 2d h彰α名物g(San Di ego: Col ege Hi ,α ,220 . , 乙α7 ,1986 ,PP ” ” H K D d s h L Y L T h ( 7 ) See w,Koenig S d t 尺 Z物堅 zれ e oun md pec rograp , , , acy , , , unn , an , Aco関 郷 Pたo”のズ l i i dge te(Cambr c s se Leh s ) ,1 ,: The M,1 ,ed ,T,Press ,14- , Mass ,1967 ,pp 16 ,. ” “ i bi IQual i ( 8 ) SeeSandra FerrariDisner ty ng Vowe 20ねgy,ed, , on Descr , Eゆ8“伽鋤 如′P加7 lando i da: Academi johnJ ) c Press .69一79 . ,ohalaand jeriJ,Jaeger(or ,F1or ,1986 ,pp ( ) See Gerald Knowles, R妨Zの“s げ S功 廟% Eれg焔ね(London: Longman,1987) 5 5-5 6 9 . . ,pp ” “ 「 ( l o ) 田村光規, 英語複合母音核音に見られる周波数成分の時間的変動, 北海道英語英文学 第 23号」 (札幌:日本英文学会北海道支部, 1 97 8 ) , (本 学 教 授 ・ 函 館 分 校). 25.
(15)
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