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末梢神経障害の評価とリハビリテーション

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Academic year: 2021

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末梢神経障害の評価とリハビリテーション

群馬大学大学院医学系研究科リハビリテーション医学 和 田 直 樹 リハビリテーション (以下リハ)は歴 的にみると,まず 骨・関節系とポリオなどの末梢神経系による障害が対象と なり,ついで脳性麻痺,脊髄損傷,脳血管障害などの中枢神 経障害に対するリハが加わり,さらに高次脳機能障害が対 象として取り上げられるようになってきた.末梢神経障害 は全人口の 2-3%に存在し,55歳以上の成人では 8%に みられると報告されている. 末梢神経障害の評価としては徒手筋力検査,表在覚・深 部覚の評価,腱反射,筋萎縮の評価はルーチンで行われる べきである.その他の検査として電気生理学的検査と病理 学的検査が行われる.電気生理学的検査としては神経伝導 検査と針筋電図が代表的な検査である.神経伝導検査にて 病態が脱髄が主体か,軸索変性が主体かを鑑別することは, 予後予測に重要である.しかしながら,早期の糖尿病性末 梢神経障害では小径線維 (無髄 C線維)の障害が主体であ り通常の神経伝導検査では異常を捉えにくい.そこで,小 径線維すなわち自律神経障害の客観的評価として, 合的 自律神経評価法 (composite autonomic scoring scale: CASS)が 案された.CASSは,(1)Valsalva法,(2)定量的 軸索反射性発汗試験 (quantitative sudomotor axon reflex test:QSART),(3)呼吸性心拍変動試験,(4)起立試験の 4つ の検査からなる.この 4つの検査を点数化して評価・判定 することにより自律神経障害の程度を客観的に判定するこ とが可能となった. 末梢神経障害に対するリハは,急性疾患の場合は関節拘 縮などの二次的合併症を予防しつつ,回復に合わせて過用 に注意しながら筋力強化を行う.慢性進行性疾患の場合に は装具や自助具などを利用ながら関節変形の予防,ADL の維持を図る. 本講演では,末梢神経障害の評価,リハについて最新の トピックスを えて解説する. ―257―

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