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Title
ライフサイクルコスト分析による研究・開発投資の効
率比較とその改善策に関する一考察 : 特に人材開発の
ために
Author(s)
岩渕, 幸雄
Citation
年次学術大会講演要旨集, 8: 123-128
Issue Date
1993-10-22
Type
Conference Paper
Text version
publisher
URL
http://hdl.handle.net/10119/5397
Rights
本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す
るものです。This material is posted here with
permission of the Japan Society for Science
Policy and Research Management.
2B8
ライフサイクルコスト 分析による研究・
開発投資の効率比較
とその改善策に
関する一考察
(特に人材開発のために
コ0
岩渕 幸雄
(都築関東学園
) 1 .はじめに
科学技術に関する 研究 開発の規模が 大規模になるに 伴いリスクも 増大する 場 台 が多い。 そのために、 その研究又は 開発に着手する 準備段階や計画立案段階に 慎重な作業が 必要になってく る。 この調査研究は、 研究・開発の計画段階や準備段階のフィジビリティ
ス タヂ ィに 若干の投資をすることが、そのプロジェクトを 成功に導く要
締 であ り、 その 投資効率は非常に 大きいことを、 米国における 研究,開発の 実績 デ一 タからやや
定量的に求めている。 なお、 一一 に用いた実績データは、米国の予算関係の
公開 資料を用い、 ライフサイクル コストに関連した ヂ一 タを主に活用して 所期の成 果 をえたので、その概要を報告するものであ
る。 2 . 研 丸目的 大規模システムの 研究開発の効率化、 特に研究開発 投 實の効率化に 必要な計画 を 立案し、 構想を確立する 場合に役立っ 実務的な指針を 得ることを研究目的とす る。 3 .研究方法
研究開発の効率化に 寄与する要素を 抽出するため 研究開発のためのライフサイ クルコストに注目して
検討することにした。 ここで、 ライフサイクルコストとは、研究の対象としているシステムの
研究 か ら 実用化までと、 さらに不用になり 廃棄されるまでに・ 必要と ナ よ @ た 総てのコスト であ る。具体的事例は
、 図 - 2 から 図 - 5 までに示す。 併せて 図 - 6のような予算配分
の事例にも注目するとライフサイクルコストへの 影響の大きい 要素が見出ぜるよ うになる。 4 .この調査研究のために 参考とした
実億 チータ 米国では研究開発プロジェクトの 成功率を高めるため、 プロジ ェク ト を指導し 、 竹 理する専門家が 養成されている。 その上プロジェク トの成功、不成功の評価データは 比較的良くまとめられてい
て 、 伐日、教訓事項の抽出に
役立つようになっているので、この調査研究の
参考 とすることにした。その一例を図
- 1 に示す。 この図は、米国政府が開発した 多くの大型システム
ほ ついて、 そのシステムが 計画どおり所望の 性能を発揮したか 否か、 また予定の
期限までに開発できたか
否か、 さらに予定のコストで 開発できたか 否かほついて 調査した結果であ る。 次の例は、 図一 4 から図一 6 に示すデータ 類が有益であ った。 以上のような 各種のデータは 米国の実績値であ るが、我が国のデータを
用いる ことができなかったのは、 研究開発に関係のあ るコスト ヂ 一タ類は契約上の 重要 資料として、保管はされているものの 第三者が活用できるようにはなっていない
からであ る。 5 .研究結果
研究開発投資の 効率化の観点、 から、 以上示してきた 各種 ヂ 一夕を比較検討した。 その結果 表一 1 に示されているよ う に、 システム開発の構想段階に費やしたラ
イ フサイクルコストの 3 % がシステム全体のコストの 7 0 %を決めていることが
分 り、 この比率 2 3 . 3 % は 、他のどの段階より 高い投資効率であ ったことが分か
り 、所期の成果を
得たものと考えている。 このように高い 効率を更に高めるには、 この構想段階に 創造性活動の 成果をと り入れることであ
る。 ゎ 6 . 考 案 研究開発の分野では、 前項までに示してきた 投資効率を高める 課題を一般性の あ る実務的な手法レベルまで 考えると、 多くの課題が 我が国には山積しているも のと思われる。 例えば、 国際化、 情報化、 知的財産権 、 セキュリティ 等をとりあ げただけでも それらを実務に 反映させて効果的に 研究開発を進めるための 指針や具体的な 手法 等の実用化を 考えると、 その必要性は 理解されても、その実現は容易でないもの
と思われる。 とりわけ国際的役割りを考慮した新世代のプロジェクマネジャ
一の ためにも、 それらの必要性は 高まっているものと 思われる。 このような観点からの 教育には、 米国政府は早くから 対処しており 国際共同 プ ロ ジ,クトの推進に役立つ 人材の養成
" を 早くから実施している。 その教育の中には、 国際的プロバラムを 成功させるための 1 0 の仮説等の教育 も 行われ、 昨今の産業競争力の 回復と強化に 役立っている。 しかし。 最近の我が国では、 新たな専門技術の 高度化のために、 計画の初期か ら 人材養成の具体化を 本格的に考慮している 事例が注目されている。 その一例は 、 再度情報化を 推進している 産業構造審議会の 指導のもとに 進められている 新情報化人材育成;リキュラムがあ
る。 このような高度情報化めざす 分野のように、 研究開発の分野にも 体系化された数百体制の整備が
急がれない限り、 国際化時代にふさわしい創造的な研究開発を
組織的に推進することは
容易ではないものと 思われる。参考文献
@
lll R . Perryffe
"System
Acquisition
Strategies , " USAF and ARPA (R-733-PR/ARPA) (1971)
2 Ⅰ (1988)@ DoD@ Program@ for@ Research , Development@ and@ Acquisition
Department@ of@ Defense@ (1977@ 1988)
3 )
岩渕幸雄
『大型プロジ ェクト の成功例の分析と 今後の課題 コ 防衛システム
研究会話
(1981)4 ) 岩渕幸雄『大型システムの 開発における 創造性活動の 重要性とその 効用』 第 5 回 日本創造学会大会予稿 集 (1983)
5 ) "Management of Multinati0nal Programs (2nd Edition) The defense Systems
Management Colledge U. S. A (1987) 6
)
岩渕幸雄『システム 化技法の新方式に 関する一方式』 防衛庁技術研究 本 部 研究発表会資料 ( 公開 分 )(1990)
7)
『新情報化人材育成カリキュラム ( 中間発表資料 ) ( 財 ) 日本情報処理 開 発 協会 中央情報教育研究所 (1993 年 9 月 )|
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ライフサイクルコストを 構成する各種
(川
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廃却 処理 穏 廃句集
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図一 4
ハードウエアのライフサイクルコストの
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