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経済的な負担を軽減するため不妊治療に要する費用の一部を助成しており 給付件数が 大きく伸びている (3) 平成 26 年度に講じた施策の内容 市政だよりに掲載したり 産科医療機関へチラシを配布し 制度変更の周知を行った (4) 総括 制度の周知を図り 適正な給付に努める事ができた 179

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75 特定不妊治療費助成事業

子ども支援課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 不妊治療のうち、体外受精及び顕微授精について、費用の一部を助成し経済的負担の軽減 を図る。 (対象者) 次の全ての要件に該当する者を対象とする。 ①特定不妊治療以外では、妊娠の見込がないか又は極めて少ないと医師に診断された法 律上の婚姻をしている夫婦 ②夫又は妻のいずれかが熊本市の住民基本台帳に記載されている夫婦 ③夫及び妻の前年の所得の合計額が730万円未満である夫婦 ④当該年度内に指定医療機関で治療を終了した者 (助成金額) 1回の治療につき 75,000 円又は 150,000 円まで (助成回数) 平成26年度より改正 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 助成件数 463 件 978 件 ― ― 助成額 44,711 千円 123,293 千円 ― ―

対象年齢

年間助成回数 通算助成回数

通算助成期間

旧制度

限度なし

年間2回

(初年度 3 回)

通算 10 回

通算 5 年

新制度

43歳未満

限度なし

初回 40 歳未満通算 6 回

初回 43 歳未満通算 3 回

限度なし

(2)

179 経済的な負担を軽減するため不妊治療に要する費用の一部を助成しており、給付件数が 大きく伸びている。 (3)平成26年度に講じた施策の内容 市政だよりに掲載したり、産科医療機関へチラシを配布し、制度変更の周知を行った。 (4)総括 制度の周知を図り、適正な給付に努める事ができた。

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76 総合周産期母子医療センター

熊本市民病院 (1)事業の概要 母子に異常が生じやすい妊娠22週から生後7日未満の周産期の妊産婦及び新生児に対 して、相当規模の母体・胎児集中治療管理室(MFICU)を含む産科病棟及び新生児集中 治療管理室(NICU)を含む新生児病棟を備え、常時の母体及び新生児搬送受入体制を有 し、合併症妊娠、重症妊娠中毒症、切迫早産、胎児異常等の母体又は児におけるリスクの高 い妊娠を対象とした医療及び高度な新生児医療等の周産期医療を行う。 病床数(平成26年度) 新生児部門 (NICU18床、後方ベッド16床) 産科部門 (MFICU6床、後方ベッド12床) (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 熊本市における周産期死亡率(出 産千対) 3.6 2.3 低下 A ※周産期死亡率=周産期死亡数(妊娠満22週以後の死産数に早期新生児死亡数(生後 1 週未満の死 亡数)を加えたもの)を出産数(妊娠満22週以後の死産数に出生数を加えたもの)で除している。 熊本市の周産期死亡率 2.3(概数)は、全国平均 3.7(概数:厚生労働省人口動態調査)を 下回っている。

(4)

181 (3)平成26年度に講じた施策の内容 <平成26年度延患者数> 新生児部門 産科部門 合 計 NICU 後方ベッド 計 5,878 人 5,304 人 11,182 人 MFICU 後方ベッド 計 1,916 人 3,857 人 5,773 人 16,955 人 (4)総括 周産期死亡率は、全国平均値と比べ低い水準で推移しており本事業の成果と言える。 今後も、総合周産期母子医療センターとしての役割を効率的に行うため、熊本県に地域周 産期母子医療センターの設置を要望していく。

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77 妊婦健康診査

子ども支援課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 ・早産予防など妊婦の健康管理の充実や経済的な負担の軽減を図り、安心して妊娠・出産 できる環境を整えるため、受診券を交付し、健康診査費用を助成する。また、助産所や県 外の医療機関で受診した場合であっても、受診券相当の健康診査費用を償還払いにより助 成する。 ・平成20年度健診回数を2回から5回へ、平成21年度に14回へ拡充してきたが、平 成27年度以降についても国の動向を見極めつつ、その継続を検討していく。 (内容) ① 妊婦一般健康診査 14回 ② 妊婦精密健康診査 1回 対象検査 一般健康診査 全ての妊婦を対象に14回実施。 健康状態の把握・定期検査・保健指導に加え、回数によっ て、血液型、血算、血糖、B 型肝炎抗原検査、C 型肝炎抗 体検査、梅毒血算反応検査、子宮頸がん検査、HIV 抗体価 検査、風疹ウイルス抗体価検査、超音波、GBS 検査、 HTLV-1 抗体検査、クラミジア抗原検査を行う。 妊婦精密検査 疾病の疑いがある妊婦を対象に1回実施。 検査場所 指定する県内の医療機関・助産所で実施。 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 一般健診受診率 95.7% 99.0% 100% B 親子(母子)健康手帳の妊娠早期の交付が増加しており、発行後の流産等や本市からの転 出等もあり、受診率の向上が難しい。

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183 (3)平成26年度に講じた施策の内容 受診勧奨を行い、受診率の向上に努めた。 (4)総括 目標値は下回るものの、受診率は順調に推移している。今後も妊娠中の健康管理の充実を 図るために受診率の向上を目指す。 妊婦健康精密検査については、医療機関の一般検査後の疾病判断で行っている。

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78 妊産婦保健指導

子ども支援課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 安定した妊娠・出産とゆとりを持った子育てへの支援のために、親子健康手帳の交付、妊 産婦や父親を対象に両親(母親)学級や保健指導等を実施する。 ① 親子健康手帳:区役所保健子ども課、総合出張所で交付 区役所保健子ども課では、親子健康手帳交付時に「妊産婦健康相談」を実施し、親 子健康手帳の使い方・各種母子保健制度についての説明、健康相談・栄養相談や歯科 健診・相談を行う。 ② 両親(母親)学級 内容: 子育てに関する講話、子育て情報の提供、出産の準備、栄養や歯科保健、母 乳育児、育児体験実習、交流座談会 等 場所:各区役所にて実施 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 親子健康手帳交付数 7,457 件 7,593 件 ― ― 両親(母親)学級受講者数 949 人 713 人 ― ― 妊産婦保健指導延べ件数 7,635 件 9,294 件 ― ―

(8)

185 安心して妊娠・出産ができるよう、親子健康手帳交付時の妊産婦保健指導を強化する。 妊娠中も仕事を続ける方の増加や産科医療機関で両親(母親)学級を受講する件数 の増加により、区役所での受講数が減少している。 (3)平成26年度に講じた施策の内容 各区役所保健子ども課で実施している両親学級について、働く女性が参加しやすいよう、 平日のみでなく土日にも開催した。 土日等休日の両親を対象とした教室の開催を行い、父親の参加を勧めた。 子ども支援課と区役所保健子ども課の合同による産科医療機関等との地域連絡会を開催 し、母乳育児の推進および早産予防、継続支援が必要なハイリスク妊婦の連絡、産後うつ病 等への対応など連携した支援のあり方について再確認した。 (4)総括 ・産科医療機関においても両親(母親)学級が行われているため、行政の役割の再検討も 含めて各機関と連携を図るとともに、保健指導の内容充実に努める。 ・親子健康手帳交付時だけでなく、必要時に継続して相談に対応できる体制の充実及びその 周知を図る。

(9)

79 乳児健康診査

子ども支援課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 乳児の栄養状態、精神、運動機能の発達等を診察し、疾病又は障がいの早期発見や育児不 安の解消を図る。また、あわせて生活、離乳、予防接種についての指導を行う。 (対象者) 乳児(3か月児、7か月児) (実施機関) 市内及び市周辺部の医療機関(小児科) (受診期間) ① 3か月児健康診査 生後3か月から満4か月になる前日まで ② 7か月児健康診査 生後7か月から満8か月になる前日まで (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 3か月児健康診査受診率 97.1% 97.0% 100% D 7か月児健康診査受診率 93.4% 95.7% 100% C

(10)

187 健康診査受診率政令指定都市平均は 96.6%(3ヶ月)、86.6%(7ヶ月)。また、本市出生 数の横ばいであるため、受診者数も同様の傾向となっている。 (3)平成26年度に講じた施策の内容 未受診フォローマニュアルを見直し、未受診者には電話や家庭訪問を行い、受診推奨を行 った。 (4)総括 目標値は下回るものの、受診率は順調に推移している。今後も健康管理システムを活用し て、未受診者のフォローを充実させる。

(11)

80 幼児健康診査

子ども支援課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 幼児の健全な発育と健康の保持・増進のため、一般健康診査を区役所保健子ども課で、精 密検査(一般、視聴覚)を医療機関に委託し実施する。 (対象者) 幼児(1歳6か月児、3歳児) (受診期間) ① 1歳6か月児健康診査 満1歳6か月から満2歳未満 ② 3歳児健康診査 満3歳6か月から満4歳未満 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 健康診査受診率 1歳6か月児 96.0% 97.1% 100% C 3歳児 93.7% 96.4% 100% C 平成23年度において、3歳児の受診時期が3歳1ヶ月から3歳6ヶ月へと移行したため、 5か月分の対象者の受診時期が先送りとなり、減少した。 なお、健康診査受診率政令指定都市平均は 96.3%(1歳6か月)、94.4%(3歳)。

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189 (3)平成26年度に講じた施策の内容 健診対象者の抽出、問診票の内容、健診の結果、フォローなど、健康管理システムによる 業務を行った。 また、未受診者への対応マニュアルを改訂し、電話や家庭訪問等を行い、受診勧奨を行っ た。 (4)総括 目標値は下回るものの、受診率は順調に推移している。今後も健康管理システムを活用 して未受診者のフォローを充実させる。

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81 乳幼児経過観察健診

区役所保健子ども課 (1)事業の概要 乳幼児健診後のフォローのため、運動発達遅滞の疑いや発育不良などのハイリスク乳幼児 に対して専門医による診察や保健・栄養指導を行うことにより、疾病異常の早期発見や正常 な発育・発達を促す。 (対象者) 発育や運動発達に課題があり、専門医による診察や保健・栄養指導が必要な乳幼児 (実施場所) 各区役所保健子ども課 (実施回数) 月1回実施 対 象 者 運動機能・精神発達、低身長・低体重など発育発達に経過観察が必要な乳幼児 (乳幼児健康診査、育児相談などで対象者把握) 受診場所 各区役所保健子ども課で月 1 回実施 スタッフ(医師、理学療法士、栄養士、保健師、看護師) 健診内容 問診・身体測定・診察 保健指導・栄養指導 健診後のフォロー 専門医療機関の紹介、経過観察等 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 受診者数 437 人 444 人 ― ―

(14)

191 (3)平成26年度に講じた施策の内容 健診への来所がなかった場合は、電話や再通知等でフォローを行い、次回の健診日の案内 を行うなど未受診防止に努めた。 低身長等発育のフォローについては、保育園、幼稚園での計測値を親子(母子)健康手帳に 記入してもらい、発育曲線を観察していく方法などを指導し、経過観察健診でのフォロー終 了後も保護者が管理できるよう指導している。 運動発達遅延のフォローとしては、診察前に身体機能評価を行い、必要に応じて健診へつ ないだ。 運動発達面全般では、医師や理学療法士により、対象者の生活状況に合った運動指導を行 い、遊びを通して在宅でできる訓練などを指導した。 栄養面に課題を持つ乳幼児については、栄養士により個別の指導を行い、保護者の育児不 安防止に努めた。 (4)総括 乳幼児健診後のフォローとして、経過観察の結果、疾病等の早期発見や必要に応じて療 育等の早期支援につなげている。総合病院や専門外来へ繋ぐか否かの見極めや状況の説明 を行うことで、受診者の理解を得やすく、継続した支援につながりやすい。

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82 心理フォロー教室事業

区役所保健子ども課 (1)事業の概要 集団活動を通して、保護者が子どもの発達や特性を理解し、子どもの成長発達への不安軽 減を図る。 精神発達面に何らかの課題がある子どもに対し、集団活動を通して観察や支援を行い、必 要に応じて早期療育へつなげる。 対 象 者 健康診査の結果、精神発達面での経過観察・事後指導が必要な幼児と保護者 実 施 内 容 集団での活動を通して社会性や基本的な生活習慣が身に付くよう、親子での活 動や屋外活動等を行う。 実 施 状 況 心理相談員、保健師、保育士等による月1∼2回の開催 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 受講者数 951 人 77 人 ― ― (3)平成26年度に講じた施策の内容 西区のみで実施。 1歳6か月健診時等に対象者に対して心理フォロー教室の説明、参加指導を行った。 心理フォロー教室では、スタッフと保護者で目標の共有を行い、具体的な子どもへの関わ り方を一緒に考え、媒体を利用することにより、母親が家庭で継続して実施できるよう努め た。

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193 (4)総括 幼児健診のフォローとして教室を開始したが、平成20年度の子ども発達支援センター 開設をはじめ、近年専門的支援を行う療育施設等が充足してきた。このため、各区におい て実施してきた教室は西区を除き平成24年度で廃止し、今後は個別フォローに力を入れ ると共に関係機関との連携強化を図っていくこととしている。

(17)

83 未熟児養育医療

子ども支援課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 出生後、養育のため病院又は診療所に入院することを必要とする未熟児に対して、指定養 育医療機関において必要な医療の給付を行う。 (対象者) 出生体重 2,000 グラム以下の未熟児及び医師が入院養育を必要と認めたもの。 (給付期間) 出生日から満1歳の誕生日の前々日まで (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H27目標 達成度 対象者数 257 人 450 人 ― ― 延べ給付件数 567 件 925 件 ― ― 入院を必要とする未熟児に対して、適正な医療給付を行っている。

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195 (3)平成26年度に講じた施策の内容 熊本市ホームページ、子育てハンドブック、親子(母子)健康手帳等により制度の周知を 行った。 (4)事業の方向性 事業の周知を図り、適正な給付を行う。

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84 自立支援医療(育成医療)

子ども支援課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 身体に障がいのある児童で、その障がいを除去又は軽減し、生活能力を得るための治療を 指定医療機関で受ける場合、その治療に要する医療費の支給を行う。 (対象者) 次の要件全てに該当する者 ① 保護者が熊本市に居住する18歳未満の児童 ② 身体障害者福祉法第4条の規定に該当する程度の身体上の障がいがある者、又は現 在の疾患を放置すると将来において同程度の障がいを残すと認められる者 ③ 手術などの治療によりその機能の回復が見込まれる者 (認定期間) 原則3か月以内 ※必要と認める場合は、1年を限度に必要な期間を認定。 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 対象者数 273 人 331 人 ― ― 延べ支給件数 1,013 件 1,421 件 ― ― 障がいや疾患を放置すると将来において機能的な障がいを残すと認められる児童に対し て、適正な医療を提供している。

(20)

197 (3)平成26 年度に講じた施策の内容

熊本市ホームページ、チラシ等により事業の周知に努めた。

(4)総括

(21)

85 小児慢性特定疾病医療費支援

子ども支援課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 ・小児慢性特定疾病にかかっている児童等について、健全育成の観点から、児童家庭の医 療費の負担軽減を図るため、その医療費の自己負担分の一部を助成する。 (対象疾病) 悪性新生物、慢性腎疾患、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、内分泌疾患、膠原病、糖尿 病、先天性代謝異常、血液疾患、免疫疾患、神経・筋疾患、慢性消化器疾患、 染色体又は遺伝子に変化を伴う症候群、皮膚疾患群(平成 27 年 1 月より制度一部改 正)。 ・長期療養中の子どもと暮らす親のつどいの開催 小児慢性特定疾患等により長期に療養を要する子どもと暮らす親たちの学習や情報 交換の場として親のつどいを開催するとともに、同じ悩みを持つ保護者同士のピアカウ ンセリングを行う。 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 対象者数 681 人 720 人 ― ― 延べ給付件数 5,332 件 8,196 件 ― ― 小児慢性特定疾病にかかっている児童等に対して、適正な医療を給付している。

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199 (3)平成26年度に講じた施策の内容 小児慢性特定疾病医療費支援事業の周知。 ・熊本市ホームページに掲載 ・お知らせ・チラシを医療機関等へ配布 長期療養中の子どもと暮らす家族のつどい等の開催 (4)総括 小児慢性特定疾病にかかっている児童等について、適正な給付を行うとともに長期療養 中の子どもと暮らす保護者の不安軽減を図ることができた。なお、平成27年1月より、 児童福祉法の一部改正が行われた。 <参考> 児童福祉法の一部改正(概要) (1) 基本方針の策定 ・良質かつ適切な小児慢性特定疾病医療支援その他の健全な育成に係る施策の推進 を図るための基本的な方針を定める (2) 小児慢性特定疾病に係る新たな公平かつ安定的な医療費助成の制度の確立 ・指定医療機関(都道府県等が指定)制度等に関する規定の整備 (3) 小児慢性特定疾病児童等自立支援事業の実施 (4) 小児慢性特定疾病の治療方法に関する研究の推進

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予防接種事業

感染症対策課 (1)事業の概要 予防接種対象疾病となっている感染症の発生及び蔓延を予防するため、予防接種法に基づ く予防接種を公費負担で実施し、公衆衛生の向上・増進に寄与する。 (対象予防接種) 個別接種 二種混合・三種混合・四種混合・麻しん風しん混合・日本脳炎・BCG・ヒトパピロ ーマウイルス感染症・ヒブ・小児用肺炎球菌・不活化ポリオ・水痘 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 麻しん・風しん混合1期の接種率 95.7% 96.3% 95%以上 A 麻しん・風しん混合2期の接種率 92.9% 92.7% 95%以上 D 平成26年度の接種率は、1期が目標を達成した。2期は、未接種者に対する個別勧奨を 行ったが、目標を達成できなかった。 麻しん・風しん混合摂取率

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201 (3)平成26年度に講じた施策の内容 ①未接種者に対する個別勧奨を複数回実施。また、学校等を通した勧奨を実施した。 ②水痘の法定化により、水痘の予防接種を実施した。 (4)総括 麻しん・風しん混合1期の接種率は、目標とした95%前後で推移している。2期の接 種率は、平成26年に目標を下回ったものの、徐々に上昇してきており、平成25年には 98%に達した。 今後も、接種率の安定的に達成できることを目指して、各種広報や個別通知の送付、予防 接種管理システムを活用した未接種者への勧奨などを実施していく。 また、今後その他の任意予防接種への対応(公費負担等)については、国の動向を見極め 検討する。

(25)

87 乳幼児等保健指導

区役所保健子ども課 (1)事業の概要 健やかな成長や育児不安の解消を図るため、乳幼児を持つ保護者を対象に育児相談や健康 づくり教室、育児学級等を開催し、情報を提供する。 (個別指導) 乳幼児を持つ保護者を対象とした育児相談 (集団指導) ①栄養・運動・休養のバランスのとれた生活習慣を身に付けるための母子の健康づくり教室 ②離乳食の進め方を中心に育児情報等を提供する育児教室や育児講演会 ③思春期における心身の健康づくり教室や子どもの家庭看護教室など 育児相談 (個別指導) 実 施 毎週1回、各区役所保健子ども課において実施 対応者 保健師・栄養士・看護師・歯科医師・歯科衛生士等 育児教室 (集団指導) 実 施 各区役所保健子ども課において実施 内 容 子育ての情報提供、母親の仲間づくり等 講 師 保健師・栄養士・歯科医師・歯科衛生士・理学療法士等 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 個別指導人数 乳児(1歳未満) 6,262 人 6,354 人 ― ― 幼児(1歳∼就学前) 9,325 人 8,980 人 ― ― 集団指導受講者数 17,657 人 10,358 人 20,500 人 D 平成14年度∼15年度の個別指導人数(幼児)には、フッ素塗布時の相談件数を含むが、 平成16年度からフッ素塗布を廃止した。

(26)

203 子育てサークル等の自主的な活動支援に重点を置き、子育てサークルにおける健康教室 の実施回数が減少した。 近年は、教室の開催回数には大きな変化はないが、子育て支援センターの利用や早い時 期からの就園等により、育児サークル等に参加する幼児期の参加者が減少してきている。 (3)平成26年度に講じた施策の内容 市政だよりに掲載し、事業の周知を図った。 校区主体の子育てサークルの運営や活動支援に努め、校区の子育て支援ネットワークと連 携して、サークルを運営している主任児童委員などの地域役員に対する支援を行った。子育 てサークル活動の中で、支援が必要な家庭に対しては個別指導を行い、育児不安の軽減を図 った。 (4)総括 相談窓口の啓発を行い、対象者及びその保護者の状況や月齢に応じた相談が実施できる ようにする。 平成27年度以降も、定期的なアンケートを実施し、常時、利用者のニーズにあわせた受 講内容の充実を図っていく。

(27)

88 母子保健訪問指導

子ども支援課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 未熟児のいる家庭や支援が必要な妊産婦・乳幼児等がいる家庭を訪問し、母子の健康の保 持増進・疾病予防、育児不安の解消等を図る。出生時体重 2,500g以上の乳児及びその母親 については熊本県助産師会や産科医療機関等に委託し、その他は区役所保健子ども課の保健 師等が訪問する。 (内容) 母子の健康や育児に関する相談・助言及び情報の提供等 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 訪問件数 新 生 児 305 件 186 件 ― ― 未 熟 児 639 件 579 件 ― ― 乳 児 4,167 件 4,719 件 ― ― 幼児・その他 2,552 件 2,863 件 ― ―

(28)

205 (3)平成26年度に講じた施策の内容 保健師による訪問支援の他、出産した産科医療機関及び助産師会に訪問事業を委託すると ともに、区役所保健子ども課及び訪問事業を行う関係機関との全体連絡会を開催し、情報共 有や連携に努めた。 特に出生体重 1,500g未満の児や在宅医療が必要な児に対しては、区役所保健子ども課の 保健師がNICU(新生児集中治療室)等への訪問も行うなど、在宅に向けての支援を関係 機関とともに行っている。 (4)総括 支援が必要な全ての対象者の訪問を目指すとともに、地域の子育て支援活動の充実につな げていく。

(29)

89 こんにちは赤ちゃん事業

子ども支援課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 生後4か月までの乳児のいる全ての家庭を訪問し、子育てに関する情報提供や養育につい ての相談・助言を行い、支援が必要な家庭に対しては適切な対応に結びつけることにより、 子育ての孤立化を防ぐとともに健やかに育成できる環境整備を図る。 訪問については、保健師が実施している他、熊本県助産師会や産科医療機関等の専門職及 び民生委員・児童委員等の地域組織に委託している。 (内容) ①母子の健康や育児に関する相談・助言及び情報の提供等 ②育児に関する不安や悩みの聴取 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 実施校区数 ― 90 校区 94 校区 ― ※地域組織による訪問 平成21年12月より事業開始。 実施校区の拡大により、訪問実績が伸びており、訪問をきっかけとして、地域のさまざま な子育て支援とのつながりが出てきている。 ※ 平成26年度は力合西小学校が開校したことで、小学校の校区数が94校区となった。 (参 考)成 果 指 標 H26実績 H27目標 達成度 対象件数 7,039 件 ― ― 訪問件数 地域訪問 2,565 件 ― ― 育児支援(直営) 1,885 件 ― ― 育児支援(委託) 1,984 件 ― ― 合 計 6,434 件 ― ― 訪 問 率 91.40% ― ― 新生児訪問指導等と同時実施 3,084 件 ― ―

(30)

207 (3)平成26年度に講じた施策の内容 専門的な育児支援においては、保健師による訪問支援の他、出産した産科医療機関及び助 産師会に訪問事業を委託するとともに、区役所保健子ども課及び訪問事業を行う関係機関と の全体連絡会を開催し連携に努めた。 また、地域組織による訪問支援においては、新規に契約を締結した地域組織に対して研修 を行い、訪問支援を実施する支援員を育成し、実施する地域組織との委託契約を行った。 (4)総括 専門職による訪問に加え、地域組織による第2子以降の訪問を実施しているが、身近な地 域での継続的な子育て支援につながるよう、平成25年度から第1子の訪問も実施可能な地 域から、地域組織による訪問を順次開始している。平成26年度までで、第1子訪問開始校 区数は21校区となった。 平成27年度以降も、制度の周知を図るとともに、支援を必要とする家庭を早期に発見し、 必要な支援や地域の子育て支援活動につなげていく。

(31)

90 産後ホームヘルプサービス事業

子ども支援課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 出産後の支援が必要な母親にホームヘルパーを派遣し、家事及び育児支援を行う。 (対象者) 出産後体調不良等で家事や育児が困難であり、かつ昼間に家事や育児を行う者が他 にいない者、又は多胎出産の者。 (期間) 出産後6ヶ月以内まで。(多胎出産の場合は、1年以内) (利用料) 1回2時間以内 1,200 円(600 円で1時間まで延長可)。利用者が生活保護を受給 している場合は、利用料金は免除。 (内容) 食事の後片付け、洗濯、掃除、買い物、授乳やオムツ交換、その他必要な家事育児 援助 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 登録者数 204 人 257 人 415 人 C 実利用者数 59 人 117 人 110 人 A 延べ利用回数 695 回 1,114 回 1,300 回 B

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209 (3)平成26年度に講じた施策の内容 ①利用者の拡大のため事業の周知に努めた。 ・チラシの配布(県内の産科医療機関、区役所保健子ども課、総合出張所、出張所に おいて配布) ・熊本市ホームページへの掲載。 ②新規ヘルパーに対し研修を行った。 (4)総括 支援が必要な人がサービスを受けられるように事業の周知を図る。

(33)

91 養育支援訪問事業

子ども支援課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 母子保健訪問指導やこんにちは赤ちゃん事業等によって支援が必要と判断された家庭に 対して、ケース検討会議を開催して支援の方針決定等を行い、区役所保健子ども課の保健師 が直接支援を行うほか、ホームヘルパーによる家事、育児の援助や助産師等による訪問支援 を行う。 (内容) ①ホームヘルパーによる家事や育児の援助 ②保健師、助産師等による相談・指導等 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 養育支援訪問件数 ― 35 件(335 回) ― ― H21 事業開始

(34)

211 (3)平成26年度に講じた施策の内容 ヘルパー事業所の関係職員に対し、研修会及び情報交換会を実施した。 (4)総括 特に養育支援が必要な家庭に対して、適切な支援をタイムリーに行うことで、早期対応 ができ、子育て支援の充実につながっている。

(35)

92 歯科保健推進事業

健康づくり推進課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 ・子どもの頃から、基本的な生活習慣を身につけるとともに、むし歯予防に効果的なフッ 化物の利用を推進する。 ・歯科保健事業の企画と歯科保健基本計画の進行管理を行い、市民、関係団体との協働に よる 8020 運動の推進を図る。 (内容) ① 歯科保健推進協議会を設置し、市民、関係団体との協働での事業の推進を図りながら 事業の進捗状況の確認を行う。 ②8020 推進員事業の充実を図る。 ・8020 推進員(8020 推進ボランティア)の育成 ・8020 推進員による地域活動の支援 ③フッ化物応用 ・1歳6か月児を対象にフッ化物塗布を実施 ・4∼5歳児を対象に保育所・幼稚園においてフッ化物洗口を実施 ・障がいのある未就学児を対象にフッ化物塗布と歯科相談を実施 ・小学校でのフッ化物洗口導入に向けたモデル事業の実施 ④歯と口の健康週間事業 ・歯科保健関係団体との共催による啓発イベント「歯の祭典」の実施 ・「食と健康フェア」における啓発及び歯科相談等の実施 ・保育園・幼稚園、学校等における歯科健康教育の実施 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 ① 8020 推進員の地域活動回数 125 回 427 回 155 回 A ② 8020 推進員の地域活動参加者数 9,481 人 49,598 人 11,500 人 A ③1 歳 6 か月児むし歯有病者率 4.7% 3.2% 4% A ④3 歳児むし歯有病者率(H24 年度か ら対象。時期が 3 歳 1 か月から 3 歳 6 か月になった) 24% 25% 25% A ⑤歯と口の健康週間行事参加者数 2,130 人 12,335 人 2,750 人 A 8020 推進員の増加により、地域活動数及び地域活動参加者数も増加傾向にある。 1歳6か月児のむし歯有病者率は目標(4%)を達成している。むし歯の判定は既治療も 含むことから、3歳児のむし歯有病者率は3歳児健診の対象時期が3歳から3歳6か月に変 更となったことも影響し、平成24年度に増加した。平成26年度は前年度に比べ減少して おり、目標も達成しているが、むし歯の予防に向けた更なる取り組みが必要である。 8020 推進員や歯科関係団体等との連携による取り組みの充実により、歯と口の健康週間 行事の参加者は年々増加している。

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213 (3)平成26年度に講じた施策の内容 ①歯科保健推進協議会の開催 歯科保健関係団体代表者等による歯科保健推進協議会を開催し、平成24年度に策 定した第3次歯科保健基本計画に基づき、市民の歯と口腔の健康維持のため必要事 項を協議した。また、むし歯予防に効果的なフッ化物洗口の小学校での取り組みや 障がい児(者)の歯科医療について、検討委員会において協議した。 ②8020 推進員育成事業及び地域活動支援事業 平成26年度の育成数は73名と毎年増加していることにより、8020 推進員から なる熊本市 8020 健康づくりの会が行う歯科保健普及啓発活動が活発に展開されてい る。

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③歯と口の健康週間事業 熊本市歯科医師会との共催で「歯の祭典」を開催し、市民への口の健康に関する情 報提供を行った。 食と健康フェアについても同団体や熊本市 8020 健康づくりの会との連携のもと、 歯科相談、フッ化物洗口体験、かむ力測定、だ液検査、熊本市 8020 健康づくりの会 紹介コーナー等を行い、延べ 1,338 名が参加した。 また、保育所・幼稚園、学校等において、歯みがき教室等の歯科健康教育を実施し た。 ④むし歯予防に有効なフッ化物洗口の実施 フッ化物洗口を新規導入した保育所・幼稚園は2園(合計98園)であった。また、 小学校におけるフッ化物洗口普及モデル事業の実施は 7 校に増加した。 (4)総括 平成26年度にかけて歯と口の健康週間事業参加数が増加傾向にあるのは、小学校にお けるフッ化物洗口の実施児童数(延人数)が増えたためである。また 8020 推進員の活動 の場が増えたことにより、8020 推進員の地域活動が充実してきた。小学校におけるフッ 化物洗口を推進する上でも 8020 推進員の支援が大きな力となっている。 また、1歳6ヶ月児のむし歯有病率は年々減少傾向にあり、3歳児は平成26年度に 目標値に到達したものの、他の政令指定都市と比較すると高い状況にある。 平成27年度以降は3歳児のむし歯有病率を減少するめに、妊娠時からの歯と口腔に 関する情報提供を行うとともに、保育所・幼稚園等での健康教育や、健康づくりに関す る啓発イベント等を通じ、歯と口の健康づくりに関する情報提供を行い、市民の意識の 向上を図る。 また、保育所・幼稚園でのフッ化物洗口のさらなる推進を図るとともに、小学校におけ るフッ化物洗口普及モデル事業の検証を行い、学校関係者及び保護者への効果や安全性等 についての説明と全校実施に向けた準備を進める。

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93 熊本市子どもの食育推進ネットワーク

健康づくり推進課 区役所保健子ども課 (1)事業の概要 乳幼児期の子どもたちとその保護者の食育に携わる保育所・幼稚園、地域支援者と協働で ネットワークを構築し、それぞれの専門性を活かした地域における食育活動を展開するほか、 第2次熊本市食の安全安心・食育推進計画に基づき、全市的な食育の推進を図る。 (構成団体) 保育所、幼稚園、子育て支援センター、小学校、熊本市食生活改善推進員協議会、熊本市 民生委員児童委員協議会、熊本県栄養士会熊本市地域事業部、九州農政局、行政関係 (内容) 食育目標「楽しく食べる子どもに」 活動テーマ1「しっかり食べよう朝ごはん(早寝・早起き・朝ごはん)」 活動テーマ2「いっしょに食べるとおいしいね(共食のすすめ)」 ①全体研修会の開催(年2回) ②地域研修会の開催(年 1∼6回、5区役所エリアごと) (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 子どもの食育推進ネットワーク登録者(団体) 数 220 人 319 人 310 人 A 平成14年度熊本市食育推進連絡会として発足し、平成17年度からは「熊本市食育推進 ネットワーク連絡会」、平成20年度からは「熊本市子どもの食育推進ネットワーク」とし て活動を行い登録団体は、年々増加している。

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217 (3)平成26年度に講じた施策の内容 ①全体研修会の開催(年2回) 食育担当者に対して最新の情報を提供し、食育担当者間の情報交換により相互連携を 深めるため、全体研修会を開催した。 <第1回>平成26年6月24日 参加者208人 講演「新しい共食:子どもからの発信」 講師:女子栄養大学名誉教授、NPO 法人食生態学実践フォーラム理事長 足立 己幸 氏 活動方針確認・食育媒体資料等展示 <第2回>平成27年2月24日 参加者196人 食育活動報告(熊本市食生活改善推進員協議会、熊本県栄養士会熊本市 地域事業部、東区・西区役所エリア) 食育媒体資料等展示 ②地域研修会の開催(5区役所エリアごと) 地域に根ざした食育の輪を広げるために、区役所エリアごとに地域研修会を開催した。 43回、参加者延べ566人 ③その他 加入団体それぞれで食育を展開し、連携した食育活動を随時実施した。 (4)総括 登録者も年々増加し、目標値を上回る登録者数となった。子どもが、さまざまな経験を 通して楽しく食べる子どもになるために、職域を越えて活動ができた。 今後も、登録者(団体)数を増やすとともに、地域における団体間相互の連携を促進し、 第2次熊本市食の安全安心・食育推進計画に基づいた食育の推進を図る。

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94 学校・保育所等における食育推進事業

健康教育課 保育幼稚園課 (1)事業の概要 ①学校での「ふれあい給食」の実施 小中学校において地域の方々を招き、児童生徒との会食の場を設け、地域社会におけ る学校給食への理解を深めたり、児童生徒が会食を通じて食事の重要性への理解や社 会性を身につけたりする機会をとおして食育の推進を図る。 ②保育所・幼稚園での食育に関する計画の策定 食育推進を図るための具体的な計画を策定 ③保育所での給食実物等の展示 家庭に日々の給食内容をお知らせするとともに、食べ物について園児と保護者の会話 を促す。 ④保育所での「食育だより」の発行 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 ふれあい給食等実施学校数 74.6% 98.5% 100% B 保育所における食育に 関する計画の策定割合 (公立) 100% 100% 100% A (私立) 66% 97% 100% B 幼稚園における食育に 関する計画の策定割合 (公立) 100% 100% 100% A (私立) 33% ※ 参考 80% (H24 年度) 100% − ※ 幼稚園(私立)「食育に関する計画策定割合」は、「熊本市食の安全安心・食育推進計画 (平成20年∼平成24年)の内において指標を用いていた。しかし、「第2次熊本市食の 安全安心・食育推進計画」(平成25年度∼)より、「体験型食育活動の取り組み(栽培・ 調理・収穫等)割合」へと指標が変更された。 なお、平成26年度の幼稚園(私立)における「体験型食育活動の実施割合」は 100%で ある。

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219 (3)平成26年度に講じた施策の内容 ①小中学校におけるふれあい給食の実施 小学校 92校 中学校 42校 ②保育所における食育推進活動指標 保育所での給食実物等の展示 (公立)100% (私立)84.3% 保育所での「食育だより」の発行 (公立)100% (私立)95.5% (4)総括 平成26年度の食育推進事業は、各学校で策定する食に関する指導全体計画を中心に、 学校給食・保育所給食を「生きた教材」として活用し、経験を通して食の大切さを学ぶこ とができるよう取り組みを進めることができた。 また、ふれあい給食に関しては全校実施を目標に取り組んだが、冬季におけるインフル エンザの影響もあり目標を達成することが出来なかった。

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95 エイズ及び性感染症対策事業

感染症対策課 (1)事業の概要 エイズ及び性感染症に関する正しい知識の普及啓発を行い、感染予防と偏見・差別意識の 解消を図る。また、相談検査体制を充実し、感染を早期発見する。さらに、適切な時期に医 療を受ける体制をつくり、感染者の支援を図る。 ①正しい知識の普及 ・中学・高校・専門学校等でのエイズ・性感染症予防講演会の実施 ・高校文化祭・大学祭・街頭キャンペーンの実施(アンケート調査も実施) ・文化祭での協力(冊子、パネル貸出) ②エイズ・性感染症相談検査の実施 ・通常検査 平日:9−11時 ・即日検査 平日:13−15時、第2・4火曜:17時30分−19時30分、 第2日曜:13−15時 ※即日検査は要予約 ③エイズ総合対策推進会議の実施 ・学識経験者、教育、人権、企業、労働団体関係者等の委員で、エイズ・性感染症の正しい知識 の普及啓発のあり方を総合的に検討する。 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 クラミジア報告数 497 件 385 件 485 件 A HIV抗体検査受検者数 1,780 件 1,643 件 3,544 件 D 指標値は、すべて暦年の件数である。クラミジア報告数は平成21年から目標値を達成し ている。また、HIV抗体検査受検者数は、平成21年に新型インフルエンザが発生した影 響を受けて減少し、その後は横ばいで推移している。

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221 (3)平成26年度に講じた施策の内容 ①性感染症(STD)講演会講師派遣事業 高校 8校、専門学校 5校へ講師を派遣し、計13回 4,924 人に実施した。 ②出前講座(性感染症予防について) 中学校11回、高校1回、一般(企業など)1 回の計13 回 2,279 人に実 施した。 ③高校文化祭及び大学学園祭でのエイズキャンペーン 1高校1日間63人、3大学3日間231人にクイズ及びアンケートを実施し、若者 の知識や意識について調査した。同時に、大学生ボランティアによるピアエデュケーシ ョン(仲間教育)を行い、エイズ・性感染症について参加者の知識と意識を高めた。 ④中学生向けオリジナルパンフレットの改訂・配布 出前講座の補助資料として、希望のあった中学校11校へ 2,040 部を配布した。 ⑤エイズ・性感染症啓発ポスター配布、啓発ステッカー配布・掲示 配布先を拡大し、一般事業所、市・国関連施設、団体等に配布・掲示した。 ⑥ホームページ内容の改訂、更新 ⑦エイズ検査メール予約の導入 10月から、平日午後の検査を対象にメール予約を受付ける体制を導入した。 ⑧HIV検査普及週間(6月1日∼7日) 6月8日(日)に特例検査(予約不要の休日即日検査)を実施した。また、HIV検査 普及週間広報用ポスターを庁内各課、大学、市関連施設、一般事業所などに配布・掲 示した。 ⑨世界エイズデー(12月1日) 12月14日(日)に特例検査(予約不要の休日即日検査)を実施した。また、エイズ デー広報用ポスターを高校・大学、市関連施設、一般事業所などに配布・掲示した。 ⑩街頭キャンペーン 11月29日(土)に、熊本市の若者によるエイズ啓発ボランティアグループとの協働 により、市内ショッピングセンターでパネル展、ファッションショー、オリジナル検 査啓発カードの配布(250枚)などの街頭キャンペーンを行った。 (4)総括 クラミジア報告数は平成21年に目標値を達成したまま、平成26年まで大きく減少した。 また、HIV抗体検査受検者数は、平成21年に新型インフルエンザが発生した影響を受け て減少し、目標値には届かなかったものの、平成26年度には 1,643 件まで増加した。 なお、平成27年度以降も、これらの取組を継続実施するとともに、市民にとって利便 性の高い検査体制の構築を行い、HIV 抗体受検者数の増加を図る。

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96 思春期の健康づくり(薬物乱用防止と性教育等)

健康教育課 医療政策課 (1)事業の概要 児童生徒が、健やかな学校生活を送るとともに、生涯にわたって健康的な生活習慣を身に つけることができるように、家庭や地域及び関係機関と連携しながら健康で規則正しい生 活習慣の育成を図る。 シンナー等の乱用は低年齢化、集団化が見られる。このため、パンフレットの配布や出前 講座の開催等により、薬物乱用防止のための普及啓発を行う。 飲酒、喫煙、薬物の危険性や有害性を児童生徒に認識させる教育を推進するとともに、指 導者の養成並びに指導力の向上を行う。 児童生徒に対して発達段階に応じた性に関する指導を実施するために、各校の性に関する 指導担当教員の指導力向上を図る。 (内容) ①薬物乱用防止等や思春期の心とからだについての出前講座の開催 ②飲酒・喫煙・薬物乱用防止教室及び指導者養成研修会の開催 ③性に関する指導研修会及び授業研究会の開催 (2)平成26年度に講じた施策の内容 性に関する指導における指導者の養成(第1次・第2次研修会の実施434人 参加) 飲酒・喫煙・薬物乱用防止教育における指導者の養成(飲酒・喫煙・薬物乱用防止教育研 修会の実施171人 参加) 平成24∼25年度の2ヵ年で熊本市の性教育《指導案集》の見直しを行い、平成26年 3月に熊本市の性に関する指導《指導案集》を発刊。性に関する指導第2次研修会におい て、熊本市性に関する指導《指導案集》に基づいた授業実践・授業公開に取り組んだ。 (3)総括 薬物乱用防止については、すべての中学校及び高等学校において年に1回は薬物乱用防 止教室を開催するとともに、小学校においても積極的に薬物乱用防止教室の開催に努める よう周知を行った結果、平成26年度は市立の全中学校・高等学校と小学校90校で薬物 乱用防止教室が実施された。また、各学校1名以上参加の悉皆研修(飲酒・喫煙・薬物乱 用防止教育研修会)を開催し、指導者の育成に努めた。今後も研修会の充実に努めるとと もに、各学校で着実に薬物乱用防止教室が実施されるよう、周知に努めていく。 性に関する指導(性教育)については、本市の児童生徒が、自他の生命を大切にし、適 切な判断や行動がとれるよう、学校における性に関する指導の充実を図るため、性に関す る指導実践校の取組の成果を普及させるとともに、講習会の開催を通じ、教職員に対し性 に関する指導に必要な知識や指導法等を習得させることなどにより、性に関する指導に関 する教職員の指導力を高めてきた。今後も、研修会の充実を図ると共に、『熊本市性に関す る指導《指導案集》』の活用による、各学校での指導の充実に努めていく。

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97 赤ちゃんとのふれあい体験事業

子ども支援課 (1)事業の概要 中高生や大学生を対象に育児の楽しさや生命の大切さを実感するとともに、人を思いやる 心をはぐくみ、子どもへの関わり方を学ぶため、乳幼児と触れ合う機会を設ける。 (内容) 絵本の読み聞かせ、手遊び、リズム遊び等の乳幼児の世話や遊びの体験 (対象者) 熊本市内の中学生、高校生及び大学生(事前申し込みが必要) (実施場所) 各子育て支援センター・子ども文化会館 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 参加者数 213 人 507 人 250 人 A (3)平成26年度に講じた施策の内容 若い世代が体験事業で、実際に赤ちゃんを抱っこしたり、一緒に遊んだりお世話をする機 会を持つことで、育児の楽しさや命の大切さについて考えることができる。

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225 (4)総括 赤ちゃんとのふれあい体験事業の効果として (この事業へ参加した学生等へのアンケートより) ふれあい体験に参加し、赤ちゃんや小さい子どもに最初どうして接してよいか戸惑いが あった。が、慣れてくるうち ①年齢や男女の違いで遊び方が違うこと ②赤ちゃんの目 線でしかわからない事がわかった。 ③一緒に遊ぶことが楽しくなった。 ④赤ちゃんが 腕の中で寝てくれた時うれしかった。 ⑤赤ちゃんが笑ってくれた時自分も笑顔になれた。 ⑥保護者の方はやさしく子育ての事を教えてくださった。 等の感想があり、この事業の 目的である「育児の楽しさや生命の大切さを実感し、人への思いやりや子どもへの関わり 方を学ぶ」 ということは達成できたと思われる。 今後も事業の周知を図り若い世代が体験できるよう機会を拡充していく。

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98 小児救急医療体制の充実

医療政策課 (1)事業の概要 いつでも安心して子育てができるよう、緊急時等の小児救急医療体制を次のとおり整える。 ①休日・夜間急患センターにおける毎夜間・休日の小児科診療 休日・夜間急患センターは、一般社団法人熊本市医師会が開設している熊本地域医療セ ンター内にあり、診療業務を同医師会に委託している。休日・夜間急患センターでは、毎 夜間は午後6時から翌日の午前8時まで、休日昼間は、午前8時から午後6時まで、小児 科、内科、外科の診療を行っており、地域の医療機関と連携して24時間体制の医療を提 供している。 ②在宅当番医制による休日小児科診療 市内の医療機関が、休日昼間に 1 日あたり 14∼15 医療機関が当番となり、内科、外科 等の診療を行っている。その内の 1 医療機関は、小児科専門医が診療を行っている。 ③年末年始期間における休日・夜間急患センターでの 24 時間小児科診療 年末年始期間には、ほとんどの医療機関が休みに入るため、休日・夜間急患センターに おいて、12月30日午前0時から1月4日午前8時までの間、24時間小児科診療体制 をとっている。 ④年末年始期間における在宅当番医制による小児科診療 年末年始期間中、市内の医療機関が、24時間体制(小児科は昼間のみ)で 1 日あたり 15医療機関が当番となり、内科、外科等の診療を行っている。その内の3医療機関(昼 間のみ)は、小児科専門医が診療を行っている。 ⑤小児救急電話相談 熊本地域医療センターでは、毎日午後7時から午前0時まで小児救急電話相談を実施し ている。 (2)成果指標値の推移 成 果 指 標 H20基準 H26実績 H26目標 達成度 年末年始の小児救急における患者待 ち時間 1.5 時間 3.3 時間 1 時間以内 D

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227 平成26年度の年末年始の小児救急における待ち時間は、過去10年の中で最も長くなっ た。これは、インフルエンザの流行が例年より早かったため、受診できる医療機関が極端に 少ない年末年始期間中、休日・夜間急患センターに患者が集中したためと考えられる。 (3)平成26年度に講じた施策の内容 休日・夜間における熊本市の小児救急医療体制についての広報及び市民への在宅当番医 の情報提供に努めた。 ・市政だよりへの掲載 ・熊本市ホームページへの掲載 ・新聞、各種広報誌、雑誌等への掲載 ・小児救急ガイドの配布 ・救急医療啓発パンフレット等(かかりつけ医のススメ)の作成と配布 (4)総括 成果指標値の「年末年始の小児救急における患者待ち時間を1時間以内」は、感染症の流 行等に左右されることが多く、目標値を達成することはできなかった。 しかし、365日24時間いつでも小児科を受診できる初期救急体制は整備されており、 今後も維持していく予定である。そのために、在宅当番医や休日夜間急患診療業務に関し て、引き続き医師会や大学病院等の協力をお願いするとともに、市民に対して、かかりつ け医を持つことの意義やその役割、救急医療の適切な利用方法について啓発に努める。

参照

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