ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金
当基金は、平成28年11月1日付け、厚生年金基金から企業年金基金へ移行し、名称 も新たに全日本乳業厚生年金基金からＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金に生まれ変りました。 「MIL-AI」の「MIL」はミルクの頭文字、「AI」は日本語の「愛」です。ミルクの愛を未来に繋 ぐという意味が込められています。 平成26年4月、厚生年金保険法が改正し、厚生年金基金は5年後に実質廃止が決まり ました。このことにより500以上あった各業界の総合型基金は、約9割解散すると言われて います。 しかし、乳業業界でつくる総合型年金制度、ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金は、沢山の皆さん のご協力のもとで、改正法から乳業業界の年金制度を守ることができました。 国の年金はこれから先細りし、年金の受取開始年齢も65歳になりますが、ＭＩＬ-ＡＩ企業 年金基金の年金は、国の年金が支給されるまでの繋ぎ年金の役割を果たすため、在職 中でも、６０歳から年金を支給いたします。 乳業業界で働く皆様の豊かな老後のため、また、優秀な人材の採用、定着のため、皆 様の負託にお応えできる年金制度と考えます。豊かで希望に満ちた明日のために、ぜひ、 制度内容についてご検討をいただき、一人でも多くの方にご加入いただけるようお願い申 し上げます。
ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金
理事長 野 津 喬
2「全日本乳業厚生年金基金」は、昭和51年9月1日付け、厚生労働省の認可を
受け設立いたしました。平成28年9月1日に設立40周年を迎え、平成28年11月1日
付け、代行返上により「MIL-AI企業年金基金」を設立いたしました。
3 昭和51年9月1日 厚生省の認可を受け「全日本乳業厚生年金基金」を設立 設立事業所数 １２９社 加入員数 ７，２９６名 初代理事長に藤田重孝氏就任(三協乳業株式会社) 平成2年11月6日 第２代目理事長に岡田健治氏就任(岡田乳業株式会社) 平成7年4月6日 第３代目理事長に野津喬氏就任(オハヨー乳業株式会社) 平成26年9月18日 第７７回代議員会にて「代行返上」の方向性を議決する 平成27年9月15日 第８０回代議員会にて「代行返上」の実施を議決する 平成27年11月1日 代行部分の掛金徴収義務を国に返還する 平成27年11月～翌年1月 代行資産を国に返還する 平成28年8月29日 「ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金」について厚生労働省の認可申請 平成28年9月1日 基金設立４０周年を迎える 平成28年11月1日 「ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金」について厚生労働省の認可を受ける 初代理事長に野津喬氏就任「ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金」を設立ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金のあゆみ
厚生年金保険法の改正
老齢基礎年金(国民年金) 老齢厚生年金 (遺族厚生年金・障害厚生年金) 企業年金基金 １ 階 部 分 ２ 階 部 分 ３ 階 部 分◆厚生年金基金保険法の改正と当基金の代行返上
厚生年金 基金 老齢基礎年金(国民年金) 老齢厚生年金 (遺族厚生年金・障害厚生年金) 企業年金基金 法 律 改 正 これまで、公的年金である老齢厚生年金部分を代行し、その上に独自の企業年金 を付加する「厚生年金基金」の設立が認められており、乳業業界では、昭和51年９月 １日より「全日本乳業厚生年金基金」を設立し、運営してまいりました。 平成２６年４月に施行された厚生年金保険法の改正により、５年以内に厚生年金 基金が、実質廃止されることになり、ほとんどの業界団体が設立した厚生年金基金 は解散を余儀なくされましたが、「全日本乳業厚生年金基金」は、代行返上を実施し、 平成２８年１１月１日付け、 「ＭＩＬ‐ＡＩ企業年金基金」を設立いたしました。 全日本乳業厚生年金基金 代行返上 ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金公的年金の概要
[１階部分]老齢基礎年金 老齢基礎年金は、給付額が決まっている年金なので「定額部分]と呼ばれています。 一人あたりの年額は780,100円(40年加入の場合) [2階部分]老齢厚生年金 老齢厚生年金は、加入期間の報酬に比例するので「報酬比例部分]と呼ばれます。 一人あたりの年額は、各個人の加入月数や報酬によりますが、加入期間の平均報酬が 36万円とした場合、年額は約947,000円（月額80,000円）になります。 ◆一世帯あたりの年金モデルケース(専業主婦家庭の場合) 夫 老齢厚生年金 月約８０，０００円 一世帯合計 ２１０，０００円 老齢基礎年金 月約６５，０００円 妻 老齢基礎年金 月約６５，０００円 ◆年金の受給年齢 老齢基礎年金 ‥‥ 65歳から 老齢厚生年金 ‥‥ 段階的に引きあがり、昭和36年4月生まれ以降は65歳から （女性は、昭和41年4月生まれ以降から）公的年金の補完、および60歳からの繋ぎ年金として、企業年金基金
制度の役割は重要です。
5ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金の給付設計
ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金の給付制度は、支給開始年齢が60歳からです。
また、受け取る期間を5年・10年・15年・20年から選択できます。
モデル例 ‥加入期間３０年、６０歳退職、平均報酬３０万円 一時金受取…1,173,000円 年金給付時…60歳からの有期年金（5年、10年、15年、20年） ※在職中の60歳から受給可能（希望により65歳まで繰り下げも可能） 総額1,345,000円 ← 5 年有期 → 総額1,520,000円 ← 1 0 年有期 → 総額1,710,000円 ← → 総額1,920,000円 ← → 80歳 85歳 ※万一、有期期間中に死亡され場合は、遺族へ支給済期間を除いた残余期間を一時金に換算して支給いたします。 2 0 年有期 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ 75歳 ▲ 60歳 個 人 の 生 活 設 計 に 合 わ せ て 各 加 入 者 が 自 ら 選 択 65歳 70歳 MIL-AI企業年金基金の年金選択例 年額 269,000円 （月額22,417円） 年額152,000円 （月額12,667円） 年額114,000円（月額9,500円） 1 5 年有期 年額96,000円（月額8,000円）ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金の給付モデル
加入 加入15年 退職時または60歳到達時 加入期間1年以上の方は、退 職時に脱退一時金を受け取っ ていただきます。 加入期間が15年以上になると、給付 がアップし、将来の年金受給権を得る ことができます。 加入1年 ▲ ▲ ▲ ▲ 一 時 金 確定 年金 5年 10年 15年 20年 加入期間15年 以上の方は、 60歳到達時、 又は退職時に、 一時金又は確定 年金を選択する ことができます。 加入期間と平均報酬による給付例 （単位: 円、表記は年額） 加入期間 受取期間 加入期間の平均報酬 １５０千円 ２００千円 ２５０千円 ３００千円 ３５０千円 ４００千円 １５年 ５年 68,000 90,000 113,000 135,000 158,000 180,000 １０年 38,000 51,000 64,000 77,000 89,000 102,000 １５年 29,000 38,000 48,000 58,000 67,000 77,000 ２０年 24,000 32,000 40,000 48,000 56,000 64,000 ２０年 ５年 90,000 120,000 150,000 180,000 210,000 240,000 １０年 51,000 68,000 85,000 102,000 119,000 136,000 １５年 38,000 51,000 64,000 76,000 89,000 102,000 ２０年 32,000 43,000 54,000 64,000 75,000 86,000 ２５年 ５年 112,000 149,000 187,000 224,000 262,000 299,000 １０年 63,000 85,000 106,000 127,000 148,000 169,000 １５年 48,000 64,000 79,000 95,000 111,000 127,000 ２０年 40,000 53,000 67,000 80,000 93,000 107,000 ３０年 ５年 134,000 179,000 224,000 269,000 313,000 358,000 １０年 76,000 101,000 127,000 152,000 178,000 203,000 １５年 57,000 76,000 95,000 114,000 133,000 152,000 ２０年 48,000 64,000 80,000 96,000 112,000 128,000 7ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金加入の概要
設立事業所数 ８３事業所 加 入 者 数 ５，２５４名 純資産 ６０億円 責任準備金 ３０億円 別途積立金 ３０億円◆設立規模(平成２８年１１月１日現在)
◆財政状況(過剰前納金約８億円返還後の推計)
MIL-AI企業年金基金の財政状況は、過剰前納金の返還後は資産規模が６０億円になります。◆ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金の掛金について（全額事業主負担）
掛金種別 掛金率(標準報酬月額の合計額） 標準掛金 ０．８％ 事務費掛金 ０．２％ 合 計 １．０％ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金加入のメリット
メリット1年金支給年齢は60歳から
在職中でも、60歳から年金を受けることができ（繰り下げ可能）、公
的年金が支給されるまでの繋ぎ年金として活用できます。
メリット2事業主、役員も加入
厚生年金被保険者が対象なので事業主・役員を含め加入します。
基金に加入することにより、福祉の充実が図られ、優秀な人材の
確保、定着率の向上が望めます。
メリット3税制上の優遇
事業主が負担する掛金は全額損金に算入されます。
基金の積立金は非課税になっております。
メリット4退職金の平準化
退職時の一時金を退職金の一部にあてることができ、退職金負担
の平準化が図られます。
9氏 名 会 社 名 地区 理 事 長 年金制度検討委員（委員長） 野 津 喬 オハヨー乳業株式会社 岡山 副 理事長 年金制度検討委員 鵤 雄 彦 株式会社いかるが牛乳 大阪 選定 理事 年金制度検討委員 大 野 保 株式会社共進牧場 兵庫 選定 理事 年金制度検討委員 大宮山 磐 冨士食品工業株式会社 山梨 常務 理事 年金制度検討委員 野 田 理恵子 全日本乳業厚生年金基金 東京 選定 監事 二 瓶 孝 也 会津中央乳業株式会社 福島 選定代議員 木 原 正 勝 山陽乳業株式会社 広島 選定代議員 栗 本 靖 彦 上毛食品工業株式会社 群馬 選定代議員 小 林 景 一般社団法人日本アイスクリーム協会 東京 選定代議員 町 田 博 全国乳業協同組合連合会 東京 選定代議員 吉 澤 文治郎 ひまわり乳業株式会社 高知 10 （任期 平成28年11月1日～平成31年9月27日） 【 選 定 】 ＊理事・代議員・監事別 五十音順
第１期ＭＩＬ-ＡＩ企業年金基金 役員名簿
氏 名 会 社 名 地区 互選 理事 年金制度検討委員 加 納 昭 南日本酪農協同株式会社 宮崎 互選 理事 年金制度検討委員 川 澄 宏 匡 中央製乳株式会社 愛知 互選 理事 年金制度検討委員 田 島 久 吉 北海道乳業株式会社 北海道 互選 理事 年金制度検討委員 堀 初 治 株式会社ホリ乳業 石川 互選 理事 年金制度検討委員 本 郷 秀 毅 一般社団法人日本乳業協会 東京 互選 監事 年金制度検討委員 梅 澤 弘 筑波乳業株式会社 茨城 互選代議員 尾 関 健 守山乳業株式会社 神奈川 互選代議員 久保田 英治 有限会社クボタ牛乳 島根 互選代議員 酒 井 重 則 北海道日高乳業株式会社 北海道 互選代議員 針 谷 亨 針谷乳業株式会社 栃木 互選代議員 古 谷 真 一 興真乳業株式会社 東京 11 【 互 選 】 ＊理事・代議員別 五十音順
