片麻痺の異常歩行と装具の考え方
①変形の矯正と予防 ②立脚期の安定性 ③爪先を床から離れやすくする ④正常歩行に近付けるスタティック
立脚相前半
立脚中期から立脚相後半
遊脚期
体幹: 前傾位 上肢: 屈曲内旋回内掌屈 下肢: 股屈曲、膝伸展、 足底屈内反 ポスティング 重度の痙性では尖足を 完全に矯正できないの で下腿が後傾する(ヒ ールライズで対応)。 底屈制動 出来るだけ正常歩行に 近付けるため。痙性が 軽度な場合に用いる。 背屈遊動/部分遊動 重心移動を容易にする には継手を用いる。た だし痙性による可動域 に抵抗が無い場合。⇔
背屈制限 膝折れ感がある場合や 筋緊張の強い場合は背 屈を部分制限/制限す る。 踵に補高 背屈角度不足による膝 の過安定に対して、踵 に補高入れて踏み切り を助ける。 底屈制限/初期背屈角度 つ ま先の 引っ掛 かり を防ぐ。 VS ポスティング 重度の痙性では内反を 矯正しきれないので不 安定感(外)や足部外 側に痛みが出る(ウェッ ジか外側フレアで対応)。 底屈制限 痙性が強く制動力では 尖足に抗えない場合は 底屈を制限する。 装具の良好な適合性 装具の適合性は筋緊張 の抑制に効果がある。 Inhibitor bar Inhibitor bar が新たな 体重支持点となり、踏 み切り時に推進力が得 られる。 下腿三頭筋が伸張され筋緊張が増す(筋伸張反射:筋 が伸張したときに筋の長さを一定に保とうとして筋が収縮 する)ため、下腿の前方移動が困難となり、股・膝関 節屈曲は減少する。結果、健側が振り出せないため 歩幅が短縮する。 立脚中期で下腿の前方移動が妨げられた ことで、以降も膝の過安定が続く。 緊張性足趾屈曲反射の影響で足指は屈曲 し、踏み切り時に指腹部で十分に体重を指 示できず、推進力が得られない。 股関節伸展運動の不足。それにより股関節 屈筋群が十分に伸張されず遊脚初期に必 要な筋力の発揮が困難となる。 下腿三頭筋・後脛骨筋 の痙性(内反尖足)の影 響で、前足部外側から 接地する。膝関節のロ ッキングが生じ、体幹 が前傾する。 下腿三頭筋の緊張が強い、膝・股関節伸展筋力が弱い場合には骨盤を後方に引き体幹を前屈・膝を過伸展させた歩容となる。 患側遊脚前期では 体幹を健側に傾け て、麻痺側の下肢を 持ち上げ、患側遊脚 後期では分回しが みられる。背屈遊動/部分遊動 重心移動を容易にする には継手を用いる。た だし痙性による可動域 に抵抗が無い場合。 装具の良好な適合性 装具の適合性は筋緊張 の抑制に効果がある。 底屈制動 出来るだけ正常歩行に 近付けるため。痙性が 軽度な場合に用いる。 ポスティング 重度の痙性では内反を 矯正しきれないので不 安定感(外)や足部外 側に痛みが出る(ウェッ ジか外側フレアで対応)。 ポスティング 重度の痙性では尖足を 完全に矯正できないの で下腿が後傾する(ヒ ールライズで対応)。 踵に補高 背屈角度不足による膝 の過安定に対して、踵 に補高入れて踏み切り を助ける。 背屈制限 膝折れ感がある場合や 筋緊張の強い場合は背 屈を部分制限/制限す る。 Inhibitor bar Inhibitor bar が新たな 体重支持点となり、踏 み切り時に推進力が得 られる。 底屈制限/初期背屈角度 つま先の引っ掛かりを 防ぐ。 底屈制限 痙性が強く制動力では 尖足に抗えない場合は 底屈を制限する。