阿 武 隈 土 地 改 良 調 査 管 理 事 務 所
東北農政局
阿 武 隈 だ よ り
A b u k u m a D a y o r i2017. 3 第44号
羽鳥ダム(福島県天栄村) 有効貯水容量26百万㎥ menu□
土地改良区理事長訪問<郡山市東部土地改良区>
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阿武調情報
・平成28年度阿武隈管内(福島・宮城)土地改良情報連絡会を開催
・名取支所開設 国営施設応急対策事業「名取川地区」
・国営施設応急対策事業(原因究明等調査)
「角田地区」「雄国山麓地区」「母畑地区」の概要
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地域情報
・安積疏水地区と「日本遺産」の認定、「世界かんがい施設遺産」の登録
・国営かんがい排水事業「新安積地区」の事後評価結果
編集後記
所在地・連絡先
◇紙面作成にあたり、郡山市東部土地改良区におかれましては、ご協力いただき大変ありがとうございました。 ◇ 平成28年は福島県内において、記録的な小雪と小雨により、表紙の羽鳥ダムほか、かんがい用水の供給に 大変苦慮する事態が発生しました。 平成29年は、かんがい用水の安定的な供給ができることを切に願っています。 ◇農政に関するご意見・ご質問、事務所や情報誌に関するご要望等がありましたらお寄せください。 阿 武 隈 土 地 改 良 調 査 管 理 事 務 所 東北農政局咲かそう!笑顔のむらづくり
私たちが住む里は、いつまでも美しくたくましく人々とともに 息づいて欲しいとの願いをシンボルマークに託しました。さんさ んと輝く太陽のイメージは、希望と優しさ、そして実り豊かな大 地のカタチを表しています。太陽の中には笑顔を配し、美しく豊 かな自然に生きる人々をシンボライズしています。 至会津若松 至白河 至須賀川 至矢吹食べて応援しよう!
食材王国みやぎ 検索被災地を応援
編集・発行阿武隈だより 第44号 平成29年3月 発行
東北農政局 阿武隈土地改良調査管理事務所
URL:http://www.maff .go.jp/tohoku/nouson/kokuei/abukuma/ 阿武隈土地改良調査管理事務所 〒960-0241 福島県福島市笹谷字稲場38-7 TEL 024-555-3780 FAX 024-555-3783 〒963-8851 福島県郡山市開成三丁目36-20 TEL 024-927-0303 FAX 024-927-0301 〒962-0623 福島県岩瀬郡天栄村大字羽鳥字水上5-1 TEL 0248-84-2211 FAX 0248-84-2702 〒981-1266 宮城県名取市植松字錦田84-1(名取土地改良区2階) TEL 022-381-6733 FAX 022-381-6734 至福島市 川内沢川 至仙台市 至仙台空港 名取支所 (名取土地改良区2F) 館腰駅 安積疏水特別監視支所 名取支所 羽鳥ダム管理所新安積地区について
<事業の背景> 本地区のかんがい用水は、猪苗代湖を主水源とする他、小河川及びため池に依存しており、地区内への 導水は新安積幹線用水路、安積疏水幹線用水路及び深田調整池により行っていますが、このうち昭和20年代 に完成した新安積幹線用水路については年数の経過に伴い老朽化が著しく、その維持管理に多大な労力と 経費を要していました。また、近年の営農形態の変化等に伴う用水不足が発生していました。 <事業の目的> 本事業では、新安積幹線用水路の改修を行い維持管理の軽減と用水不足の解消を図り、併せて、関連事業 として末端用水路の改修やほ場整備の実施により、地域農業の生産性向上と農業経営の安定を図りました。 <事業の概要> 項 目 事業計画(H9年度) 事後評価時点(H27年度) ①地 区 名 新安積地区 同 左 ②関 係 市 町 福島県郡山市、須賀川市、岩瀬郡長沼町、同郡岩瀬村 (2市1町1村) 福島県郡山市、須賀川市 (2市) ③事 業 費 25,000百万円 20,261百万円 ④工 事 期 間 平成9年度~平成20年度 平成9年度~平成20年度 ⑤完了公告年月日 - 平成21年5月29日 ⑥受 益 面 積 4,510ha(田) 4,336ha(田) ⑦受 益 者 数 4,593人 3,137人 ⑧主 要 工 事 用水路 小水力発電施設 30.1km1箇所 用水管理施設 一式 同 左 <具体的な事業の効果> ○農業用水の安定供給 ○農業水利施設の維持管理費節減 ○営農の合理化と農業生産性の向上 ○歴史的価値を有する安積疏水の継承等の波及効果 ○水路の安全柵設置等生活環境の向上 ~技術検討会の意見(抜粋)~ ○本事業及び関連事業の実施により、規模拡大による稲作を中心とする農業が持続されている。 ○ 原発事故の影響を未だ残しつつも、地域農業生産の維持、回復が図られていることについては、関係 機関・団体及び農家の努力とともに、本事業による大規模な農業水利施設がその取組を後押ししていると 考えられる。 ○ 今後は、地域農業の担い手の育成・確保に向け、より広範囲な農地の集約化や関連事業の計画的実施は もとより、経営感覚に優れた人材の育成強化に関係機関・団体が主導的に取り組むことが重要である。○国営かんがい排水事業「新安積地区」の事後評価結果
事後評価は、工事の完了公告の翌年度から概ね5年を経過した地区を 対象に実施しており、事業効果の発現状況等の評価を行い、評価結果は 完了地区のフォローアップや事業評価手法の改良等に活用されます。 評価に当たっては、学識経験者等からなる技術検討会(第三者委員会) の意見を聴取し、評価結果はインターネット等で公表しています。地域情報
福島県 郡山市 猪苗代湖 (水源) 須賀川市 新安積地区 新安積地区位置図 <事業により整備された主要施設> 詳細はこちら(東北農政局ホームページ) http://www.maff .go.jp/tohoku/nouson/zigohyouka/zigohyoukatop/zigohyouka.html 新安積幹線用水路開水路部 小水力発電施設 同左トンネル部 用水管理施設 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 事業計画現況 (小区画乾田) 事業計画 (30a区画乾田) 事後評価時点 (30a区画乾田) (時間/10aあたり) 8.8 2.1 0.4 2.9 6.04.9 3.4 2.2 2.1 0.5 0.1 9.0 2.3 10.1 4.5 5.0 0.8 7.8 24.2 61.2 水稲作の年間労働時間 18.5 17.4 床土準備・種子予措・苗代一切 堆肥・基肥・耕起・代掻 田植え 除草・防除 追肥 水管理 収穫・乾燥他土地改良区理事長訪問
郡山市東部土地改良区 ◇プロフィール◇ ●昭和19年7月7日生まれ ●郡山市東部土地改良区 理事 昭和59年6月 ●郡山市東部土地改良区 業務副委員長 平成4年6月 ●郡山市東部土地改良区 業務委員長 平成20年6月 ●郡山市東部土地改良区 副理事長 平成24年6月 ●郡山市農業委員 平成27年8月 ●郡山市東部土地改良区 理事長 平成28年6月 《座右の銘》 「誠実」 理事長馬
ば場
ば猪
いの吉
きち 日頃より、郡山市東部土地改良区の事業推進に多 大なるご支援を賜り深く感謝申し上げます。 郡山東部地区は福島県郡山市の東側、阿武隈川 右岸に沿って南北に展開する標高200m~480mの起 伏の多い阿武隈山系丘陵地帯に位置し、受益面積 1,622ha、組合員2,732名を持つ地域であります。 本地区は、以前から小河川を取水源としており、 慢性的な用水不足の状況にあったため、昭和54年~ 平成13年にかけて国営総合農地開発事業を実施し、 農地造成による未墾地の開畑、既耕地の区画整理、 また、これらと併せて、取水塔をはじめ調整池2箇 所、揚水機場6箇所、パイプライン約172㎞等を造 成し、末端ほ場まで送水しております。 近年、異常気象による渇水など自然災害による被 害が多発する傾向にある中、造成された施設により 田畑への用水供給が整えられていることの重要性を 再認識した所でありますが、これらの施設も経年劣 化による機能の低下や突発的事故、施設の更新等 で、今後多大な費用が必要となることが予想される ことからも、補助事業を活用するなど関係機関のご 協力を得ながら維持管理に努めたいと考えておりま す。 また、営農面におきましては、農業者の高齢化や 担い手の不足、農家所得の低迷、耕作放棄地の増加 など厳しい状況にありますが、土地改良区としては 地域に根差した営農に取り組むとともに、これらの 課題に対し改善する努力をしていかなければなりま せん。新規就農者や担い手への農地集積、地域集団 で取り組める作物の導入など、各地域の状況に対応 した農地の活用、耕作放棄地の解消を推進し、地域 営農が活発になるよう努めてまいります。 農業水利施設を維持管理している土地改良区は、 地域の農業を守る要の組織としてその役割がますま す重要になっていく中、担ってきた役割・重要性を 未来へ繋ぎ、未来の郡山東部地区がより一層発展す るよう、私も理事長として努力して参ります。 今後とも関係機関の皆様のご支援とご協力を賜り ますようお願い申し上げてご挨拶といたします。阿武調情報
○平成28年度 阿武隈管内(福島・宮城)土地改良情報連絡会を開催
平成28年12月 日∼ 日の 日間、「平成28年度阿武隈管内(福島・宮城)土地改良情報連絡会」を福島県 福島市で開催しました。本会は、阿武隈管内(福島県全域・宮城県南部)における国営事業完了地区の水利 使用、農業用施設の管理運営及び施設の更新等に係わる諸問題に対応するため、最新の情報を基に意見交換 を行い、地域農業や農業農村整備の推進に寄与することを目的に毎年開催しています。 今回は、関係機関(福島県、宮城県、両県土地改良事業団体連合会、関係市町村、土地改良区)の実務担 当者の他、東北農政局農村振興部設計課、水利整備課及び阿武隈土地改良調査管理事務所職員の総勢61名に よる会議となりました。 【会議( 日目)】 国、県、土地改良事業団体連合会の各担当から情報提供を行った後、土地改良区等からの土地改良施設の 管理、事業制度等に関する意見・要望等について意見交換を行いました。 東北農政局 設計課 ………平成29年度 農村振興局関係予算概算要求の概要 新たな土地改良長期計画の概要 天候不順等に伴う緊急取水に係る河川協議の状況 等 東北農政局 水利整備課 …………かんがい用水の適正な取水管理について ストックマネジメント等に関する事項 国営造成施設における事故等に係る連絡体制 等 福島県 ………東日本大震災の復旧状況について 宮城県 ………宮城県の農業農村整備の状況について 農業用水利施設等を活用した小水力発電・太陽光発電の取組み状況 等 福島県土地改良事業団体連合会 …水土里情報GISを活用した多様な取り組みについて 宮城県土地改良事業団体連合会 …大規模災害時の(土地改良区)相互応援に関する協定書締結について 阿武隈土地改良調査管理事務所 …阿武調の概要について 河川協議関係連絡事項、各種情報の収集について 国営地区支援に資する事業制度 等 意見交換 「土地改良施設の管理、事業制度等に関する意見・要望等について」 【現地研修( 日目)】 福島県の県北地域における農業・農村地域活性化等の取組事例として、①あんぽ柿加工選別包装施設(伊達 市)、②農産物直売所(伊達市)、③経営体育成基盤整備事業完了地区(福島市)の現地研修を行いました。 1日目 会議の様子 2日目 現地研修の様子○名取支所開設 国営施設応急対策事業「名取川地区」
阿武調情報
事業のあらまし
事業のあらまし
名取川地区は、宮城県のほぼ中央に位置し、 仙 台 市、 名 取 市 及 び 岩 沼 市 に ま た が る2,653 ヘクタールの水田地帯であり、水稲を中心に、 水田の畑利用による大豆、六条大麦、はくさい 等を組み合わせた農業経営を展開しています。 本地区の基幹的な農業水利施設は、国営名取 川土地改良事業(昭和42年度∼昭和60年度)に より造成されましたが、名取川頭首工において は、電気設備の不具合やゲート開閉装置の故障 によるゲート操作が不能となる不測の事態が 発生しました。また、躯体のひび割れや摩耗等 による施設の性能低下が生じています。 よって、名取川頭首工の機能を保全するため の整備と耐震化のための整備を一体的に行うこ とにより、農業用水の安定供給及び施設の維持 管理の費用と労力の軽減並びに大規模地震の発生に伴う被害の防止又は軽減を図り、農業生産性の 維持及び農業経営の安定に資することを目的とし対策事業を実施するため、平成28年6月1日、宮城県 名取市に名取支所を開設しました。 ࠙⪏㟈デ᩿⤖ᯝ㸦ሖᰕ㸧ࠚ ࣞ࣋ࣝ㸯 ᆅ㟈ື ࣞ࣋ࣝ㸰ᆅ㟈ື ᭤⋡ ࡏࢇ᩿⪏ຊ ṧ␃ኚ ᰕ 㛛ᰕ㒊 ۑ ۑ 㹌㹅 ۑ Ỉษࡾ㒊 ۑ ۑ ۑ ۑ ᇶ♏ ᇶ♏㒊 ۑ ۑ ۑ ͤ㛛ᰕ㒊ࠊỈษࡾ㒊ࡶ㝆అࡣ⮳ࡽ࡞࠸ࠋ ࠙㛛ᰕ㒊ࠚ ࡏࢇ᩿⪏ຊ㹌㹌㹅㸦ὶᚰ᪉ྥ㸧 ᖿ⥺⏝Ỉ㊰┴Ⴀ ᪤タ⏝ ᅜႠタᛂᛴᑐ⟇ᴗࠕྡྲྀᕝᆅ༊ࠖᴫせᅗ ᖿ⥺⏝Ỉ㊰ᅜႠ ᪤タ⏝ ᐑᇛ┴ ཷ┈㠃✚㸦KD㸧 ཷ┈㠃✚㸦⏣㸧 ཷ┈㠃✚㸦⏿㸧 ซ ཷ┈㠃✚㸦⏣㸧 㢌㤳ᕤ ᒣ ᙧ ┴ ⛅⏣┴ ᒾᡭ┴ ⚟ᓥ┴ ᐑᇛ┴ ኴ ᖹ ὒ ྡྲྀᕝᆅ༊ ྎᕷ ྡྲྀᕷ ᒾᕷ N 名取川頭首工 名取支所看板掲示式■名取川頭首工平面図
着色部が改修範囲[事業計画の概要]
1.受 益 面 積 (単位:ha) 関係市町村 仙 台 市 名 取 市 岩 沼 市 合 計 受益面積 237 2,199 217 2,653 H26年4月時点 2.工 事 計 画 施 設 名 数 量 内 容 名取川頭首工 一式 取 水 口:ゲート設備の改修 取 水 堰:堰柱、エプロン、導流壁、ゲート設備の改修 附帯施設:魚道の改修 管理施設: 操作室、操作設備、管理橋、管理棟、予備ゲート格納庫の改修 3.総事業費と予定工期 総事業費(平成26年度単価) 予 定 工 期 21億円 平成28年度∼平成33年度(6年間) ※ 総事業費は物価変動等によって将来変動することがあります。角田地区は、宮城県の南部で阿武隈川下流左岸に位置 する低平地農業地帯であり、周囲を丘陵地と阿武隈川に 囲まれた盆地状の地域です。 本地区の基幹的な農業水利施設は、国営かんがい排水 事業「角田地区」(昭和59年度∼平成 年度)により 造成されました。 このうち、江尻排水機場はポンプ設備の緊急停止等の 不測の事態が発生し、主要道路の湛水被害が発生してい ます。 また、大規模地震の発生により排水機能が全面停止し た場合に甚大な被害を及ぼす恐れも想定されます。 このため、不測の事態の発生原因を究明し、対策事業 を実施するための調査を進めています。
○国営施設応急対策事業(原因究明等調査)「角田地区」の概要
阿武調情報
概 要 図
概 要 図
地 区 概 要
地 区 概 要
関係市町村 宮城県角田市(1市) 受 益 面 積 2,599ha(精査中) 事 業 構 想 江尻排水機場(改修、耐震化対策) 1箇所 【江尻排水機場】 【湛水被害状況】 宮城県雄国山麓地区は、福島県会津盆地の北東部に位置する 雄国山麓の台地に広がる農業地帯です。 本地区の基幹的な農業水利施設は、国営総合農地開発 事業「雄国山麓地区」(昭和45年度∼平成 年度)によ り造成されました。 このうち、大深沢調整池のゲートは操作中に緊急 停止、揚水機場はポンプの作動不能及び幹線用水路は 漏水等の不測の事態が発生しています。 このため、不測の事態の発生原因を究明し、対策事業 を実施するための調査を進めています。
⃝国営施設応急対策事業(原因究明等調査)「雄国山麓地区」の概要
概 要 図
概 要 図
地 区 概 要
地 区 概 要
関係市町村 福島県喜多方市(1市) 受 益 面 積 543ha(精査中) 事 業 構 想 調 整 池(改修)1箇所 揚 水 機 場(改修)2箇所 ※第2号揚水機場は検討中 用 水 路(改修)1式 水管理施設(改修)1式 【第1号揚水機場 №1ポンプ(バランスブッシュの亀裂)】 【大深沢調整池】 福島県 雄国山麓地区○国営施設応急対策事業(原因究明等調査)「母畑地区」の概要
阿武調情報
母畑地区は、福島県中通りの東部、阿武隈川右岸に 位置する丘陵地帯であり、郡山市、須賀川市、白河市、 石川町、玉川村、中島村の 市 町 村にまたがる農業 地域です。 本地区の基幹的な農業水利施設は、国営総合農地開発 事業「母畑地区」(昭和42年度∼平成 年度)により 造成されました。 このうち、幹線用水路は漏水等の不測の事態が発生 しており、農地の陥没被害が発生しています。 このため、不測の事態の発生原因を究明し、対策事業 を実施するための調査を進めています。概 要 図
概 要 図
地 区 概 要
地 区 概 要
関係市町村 福島県郡山市、須賀川市、白河市、石川郡石川町、 石川郡玉川村、西白河郡中島村(3市1町2村) 受益面積 1,970ha(精査中) 事業構想 千 五 沢 ダ ム 取 水 設 備(改修)1箇所 千五沢ダム水管理施設(改修)1式 導 水 ト ン ネ ル(改修)1式 用 水 路(改修)1式 【幹線用水路(水田陥没状況)】 【幹線用水路(PC管破損状況)】 陥没範囲 噴出土砂 福島県○安積疏水地区と「日本遺産」の認定
平成28年 月25日に、安積疏水地区の関連施設を含め、「日本遺産」に認定されました。 ○認定となったストーリーの名称 (猪苗代湖・安積疏水・安積開拓を結ぶストーリー) 未来を拓いた「一本の水路」−大久保利通 最後の夢 と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代− ○構成自治体 郡山市、猪苗代町 ○ストーリーの概要 明治維新後、武士の救済と、新産業による近代化を進めるため、安積地方の開拓に並々ならぬ 思いを抱いていた大久保利通。夢半ばで倒れた彼の想いは、郡山から西の天空にある猪苗代湖より 水を引く「安積開拓・安積疏水開さく事業」で実現した。 奥羽山脈を突き抜ける「一本の水路」は、外国の最新技術の導入、そして、この地域と全国から 人モノ、技を結集し、苦難を乗り越え完成した。この事業は、猪苗代湖の水を治め、米や鯉など 食文化を一層豊にし、さらには水力発電による紡績等の新たな産業の発展をもたらした。 未来を拓いた「一本の水路」は、多様性と調和し共生する風土と、開拓者の未来を想う心、その 想いが込められた桜とともに、今なおこの地に受け継がれている。 ○「一本の水路」 猪苗代湖の水を安積原野に引水するため、国直轄の農業水利事業第 号として着工したのが、 「安積疏水開さく事業」です。 【受益面積】 3,000ha 【工 期】 明治12年(1879年)∼明治15年(1882年)の 年間。総人数約85万人が働いた。 【主要工事】 十六橋水門、山潟取水口、沼上隧道(トンネル591m)、水路127km 【事 業 費】 40万 千円(今の価値でおおよそ、400億円) ○大久保利通 文政13年(1830年)∼明治11年(1878年) 薩摩藩士 政治家 維新の三傑(大久保、西郷、木戸) 明治 年内務卿 富国強兵、殖産興業政策を推進。 明治 年(1876年)明治天皇の東北巡幸に先立ち郡山を訪れた大久保は、「開成社」の開拓事業に 目を付け、安積原野の開拓と安積疏水開さく事業を決断した。(士族授産のモデル事業) 事業実施前の明治11年 月14日に暗殺されました。 ○日本遺産とは、 日本遺産は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本 遺産」として文化庁が認定するものです。 ストーリーを語る上で欠かせない魅力ある有形・無形の文化財群を、地域が主体となって総合的 に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことで、地域の活性化を図ること を目的としています。 十六橋水門(猪苗代湖) 安積疏水幹線用水路(一本の水路)地域情報
○安積疏水地区と「世界かんがい施設遺産」の登録
○安積疏水地区 その他の認定
平成28年11月 日に、安積疏水(福島県郡山市、猪苗代町)が、「世界かんがい施設遺産」に登録されまし た。 ○世界かんがい施設遺産とは、 国際かんがい排水委員会(ICID)は、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとと もに、かんがい施設の適切な保全に資することを目的として、建設から100年以上経過し、かんがい 農業の発展に貢献したもの、卓越した技術により建設されたもの等、歴史的・技術的・社会的価値 のあるかんがい施設を登録・表彰するために、世界かんがい施設遺産制度を創設しました。 登録により、かんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、研究者・一般市民への教育機会の 提供、かんがい施設の維持管理に関する意識向上に寄与するとともに、かんがい施設を核とした 地域づくりに活用されることが期待されています。 平成26年度に創設され、日本国内は27地区が登録されています。 東北では、安積疏水以外に、次の 地区が登録。 稲生川(青森県十和田市他)、照井堰用水(岩手県一関市、平泉町)、内川(宮城県大崎市) ○土木学会選奨「土木遺産」に認定(平成14年) 「安積疏水関連施設」 (疏水水路、沼上発電所余水路、十六橋水門、丸守発電所) ○疏水百選に認定(平成18年) 農林水産大臣 広く国民の皆さまより投票を受け付け選定 「安積疏水」 投票結果 第10位 ○ヘリテージング100選に選定(平成18年) 毎日新聞社創刊135年を記念して選定された近代遺産 「安積疏水関連施設」(十六橋水門、麓山の滝など) 近代遺産(ヘリテージ)を観光の対象として楽しむ新しいレジャーの提案 ○あなたが選ぶ「福島遺産 百選」に認定(平成19年) 福島民友新聞社 「安積疏水」農業や発電に水の恵み ○近代化産業遺産に認定(平成21年) 経済産業大臣 地域活性化に役立つ近代化産業遺産 「十六橋」「ファン・ドールンの銅像」 世界かんがい施設遺産の登録証 明治15年 十六橋水門(過去)地域情報
新安積地区について
<事業の背景> 本地区のかんがい用水は、猪苗代湖を主水源とする他、小河川及びため池に依存しており、地区内への 導水は新安積幹線用水路、安積疏水幹線用水路及び深田調整池により行っていますが、このうち昭和20年代 に完成した新安積幹線用水路については年数の経過に伴い老朽化が著しく、その維持管理に多大な労力と 経費を要していました。また、近年の営農形態の変化等に伴う用水不足が発生していました。 <事業の目的> 本事業では、新安積幹線用水路の改修を行い維持管理の軽減と用水不足の解消を図り、併せて、関連事業 として末端用水路の改修やほ場整備の実施により、地域農業の生産性向上と農業経営の安定を図りました。 <事業の概要> 項 目 事業計画(H9年度) 事後評価時点(H27年度) ①地 区 名 新安積地区 同 左 ②関 係 市 町 福島県郡山市、須賀川市、岩瀬郡長沼町、同郡岩瀬村 (2市1町1村) 福島県郡山市、須賀川市 (2市) ③事 業 費 25,000百万円 20,261百万円 ④工 事 期 間 平成9年度~平成20年度 平成9年度~平成20年度 ⑤完了公告年月日 - 平成21年5月29日 ⑥受 益 面 積 4,510ha(田) 4,336ha(田) ⑦受 益 者 数 4,593人 3,137人 ⑧主 要 工 事 用水路 小水力発電施設 30.1km1箇所 用水管理施設 一式 同 左 <具体的な事業の効果> ○農業用水の安定供給 ○農業水利施設の維持管理費節減 ○営農の合理化と農業生産性の向上 ○歴史的価値を有する安積疏水の継承等の波及効果 ○水路の安全柵設置等生活環境の向上 ~技術検討会の意見(抜粋)~ ○本事業及び関連事業の実施により、規模拡大による稲作を中心とする農業が持続されている。 ○ 原発事故の影響を未だ残しつつも、地域農業生産の維持、回復が図られていることについては、関係 機関・団体及び農家の努力とともに、本事業による大規模な農業水利施設がその取組を後押ししていると 考えられる。 ○ 今後は、地域農業の担い手の育成・確保に向け、より広範囲な農地の集約化や関連事業の計画的実施は もとより、経営感覚に優れた人材の育成強化に関係機関・団体が主導的に取り組むことが重要である。○国営かんがい排水事業「新安積地区」の事後評価結果
事後評価は、工事の完了公告の翌年度から概ね5年を経過した地区を 対象に実施しており、事業効果の発現状況等の評価を行い、評価結果は 完了地区のフォローアップや事業評価手法の改良等に活用されます。 評価に当たっては、学識経験者等からなる技術検討会(第三者委員会) の意見を聴取し、評価結果はインターネット等で公表しています。地域情報
福島県 郡山市 猪苗代湖 (水源) 須賀川市 新安積地区 新安積地区位置図 <事業により整備された主要施設> 詳細はこちら(東北農政局ホームページ) http://www.maff .go.jp/tohoku/nouson/zigohyouka/zigohyoukatop/zigohyouka.html 新安積幹線用水路開水路部 小水力発電施設 同左トンネル部 用水管理施設 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 事業計画現況 (小区画乾田) 事業計画 (30a区画乾田) 事後評価時点 (30a区画乾田) (時間/10aあたり) 8.8 2.1 0.4 2.9 6.04.9 3.4 2.2 2.1 0.5 0.1 9.0 2.3 10.1 4.5 5.0 0.8 7.8 24.2 61.2 水稲作の年間労働時間 18.5 17.4 床土準備・種子予措・苗代一切 堆肥・基肥・耕起・代掻 田植え 除草・防除 追肥 水管理 収穫・乾燥他土地改良区理事長訪問
郡山市東部土地改良区 ◇プロフィール◇ ●昭和19年7月7日生まれ ●郡山市東部土地改良区 理事 昭和59年6月 ●郡山市東部土地改良区 業務副委員長 平成4年6月 ●郡山市東部土地改良区 業務委員長 平成20年6月 ●郡山市東部土地改良区 副理事長 平成24年6月 ●郡山市農業委員 平成27年8月 ●郡山市東部土地改良区 理事長 平成28年6月 《座右の銘》 「誠実」 理事長馬
ば場
ば猪
いの吉
きち 日頃より、郡山市東部土地改良区の事業推進に多 大なるご支援を賜り深く感謝申し上げます。 郡山東部地区は福島県郡山市の東側、阿武隈川 右岸に沿って南北に展開する標高200m~480mの起 伏の多い阿武隈山系丘陵地帯に位置し、受益面積 1,622ha、組合員2,732名を持つ地域であります。 本地区は、以前から小河川を取水源としており、 慢性的な用水不足の状況にあったため、昭和54年~ 平成13年にかけて国営総合農地開発事業を実施し、 農地造成による未墾地の開畑、既耕地の区画整理、 また、これらと併せて、取水塔をはじめ調整池2箇 所、揚水機場6箇所、パイプライン約172㎞等を造 成し、末端ほ場まで送水しております。 近年、異常気象による渇水など自然災害による被 害が多発する傾向にある中、造成された施設により 田畑への用水供給が整えられていることの重要性を 再認識した所でありますが、これらの施設も経年劣 化による機能の低下や突発的事故、施設の更新等 で、今後多大な費用が必要となることが予想される ことからも、補助事業を活用するなど関係機関のご 協力を得ながら維持管理に努めたいと考えておりま す。 また、営農面におきましては、農業者の高齢化や 担い手の不足、農家所得の低迷、耕作放棄地の増加 など厳しい状況にありますが、土地改良区としては 地域に根差した営農に取り組むとともに、これらの 課題に対し改善する努力をしていかなければなりま せん。新規就農者や担い手への農地集積、地域集団 で取り組める作物の導入など、各地域の状況に対応 した農地の活用、耕作放棄地の解消を推進し、地域 営農が活発になるよう努めてまいります。 農業水利施設を維持管理している土地改良区は、 地域の農業を守る要の組織としてその役割がますま す重要になっていく中、担ってきた役割・重要性を 未来へ繋ぎ、未来の郡山東部地区がより一層発展す るよう、私も理事長として努力して参ります。 今後とも関係機関の皆様のご支援とご協力を賜り ますようお願い申し上げてご挨拶といたします。阿 武 隈 土 地 改 良 調 査 管 理 事 務 所