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わが国にはじめて発生したグラジオラスの赤斑病について-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

⊥35 第フ巻 第2号(1956)

わが国にはじめて一発生したグラジオラス

の赤斑病について

内藤中 人, 大内成志

Occur王enCe Of the g1adiolusleaf spot by Cur’v祝IarialunatainJapan

Nakato NAIrO and seishiOucH王(Laboratory of Phytopathology)

(Received and accepted OctoberlO,1955・)

昭和29年10月,香川英木田郡三.木町の本学附属花井闇碇庖いて,グラジかラスの実に円形ないし軌錘形の亦褐色 病斑が多数形成されているのを採取した‖検鋭の結果,さいきん米国,フィリッピンで大害を与えつつあるグラジ

オラスの1eaf and floweI’SpOtにはかならぬことを確信したn 小豆島をほじめとして,香川県のグラL7オラス

栽培が近時ようやく、盛んになろうとしつつちる瞭,本病がわが国未知の病害であるのみでなく,その被害もかなり 激甚であったのにかんがみ,早速病原菌を分離して,若干の基礎的研究を才うったここにその大要を報告し,今後 の警戒の資としておくこととするり本稿を草するにあたり,グラジ′カ■ラス球根の分譲を快諾せられた本学小杉沼助 教授に深甚の謝意を表するとともに,実験の−・郡を援助された本研究室専攻学生植田昭七君に感謝する 1.病 徴 と 病 名 葉,茎,花,球触なとの各部に発生する・柴では,最初どく微小な赤褐色ないし淡緑色の斑点と.して現われるが, 淡緑色の慮点もまもなく赤褐色に変ってくるい病斑はしだいに拡大して,円形,楕円形あるいほ紡錘形となるとと もに,内部は淡色と化し,赤褐色の細い備に儲まれるにいたる(第1図)また更にその周囲には,健全部との境の不 明瞭な淡黄色の亜(halo)があることが多い・中央部は少し陥没 し,のちにほその表面に分生胞子および分生胞子柄が形成され るため,煤色となる・そうなると,そこの寄主松茂ほもろくな って,脱浴しやすい・・病斑の大きさほ,酒祥01cmぐらいの斑 ノご,i、にとどまるものから,長さ5cm,幅25cmに達する大型のも のまであり,通常1・5∼35cmの長径を示す… 病状が進展して くると,近接病斑が相融合して−,枯死するにいたる花では最 初白い水没状の小点ができ,ほぼ円形ないし楕円形の淡黄色ま たほ褐色病放となるが,分生胞子柄および分生胞子が形成され るため遂にほ煤色となるり 昭和29年にほ11月まで発生がみられ, 昭和30年‘には6月上旬から発4しほじめたから,当地方におけ る充子=時期ほ,はば6月上旬から11月木頃までと考えてよかろ う・Picardy,Radianceの両品種ほとくに被害がいちじるし い”外国でほ,1eaf and flower spot,Curvularialeaf SpOt,blight,brown spot などと呼称せられているが,もっ ともめだつ其の病状から,赤斑病の和名を与えることとした 2・病原菌 の 形態 分什胞子柄は其の両面に′J‘じ表皮十に.単甘あるいは叢潔する その基部はややふくれていて,0−3簡の隔膜がありト通商30.0 ∼フ5L・0×317{}フ5〃の大きさであるが,環境のいかん紅よって は,かなり.射′、ノものも認められる褐色であるが,先端滞のネ 節1凶 催 偶 力室

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1J36 ほ淡色を里する1・分牡胞子ほカ・リ一フ色ないし煤褐色 で,分生胞子柄の丁貞端あるいほ側部に着焦する1∼3 簡の隔膜があり,なかんずく3筒のものがも〉)とも多 い小 通常基沸から評3番F1の細り包がも,い!、人きく, 包も濃く,且つこ.の部力で−」Lカに屈曲しているものが 多い(繋ぎ2図)しかし卵形,紹円形,三角形のもの もみられる基部にほ小臍(hilum)がある曜病葉 ⊥の胞子の大きさは20“0′・・ノ375×8フ∼175/上,平均 246×132/上である培地の基中肉糸にほ球形ないし 卵形の顆粒に富む厚膜細胞が認められる・ 3 病原∵薗の分離ならびに接種試験 l昭和29年11月4け本学北崩l卦で採取した新鮮な病斑 上の分生胞子を,2%桑圭糖加馬鈴薯煎汁寒天上におき, 250Cに.21ヨ間保ち,仲島してきたl菜1糸の先端から病原 香川県∫7虚科人学学術報嚢 第2図 病 原 菌 1い 分生胞子 2・分∠ユー‥胞子柄 3分生胞子発芽の状態 蘭を分閲した・分離菌は同培地」∵ご多数の分社胞子を形成したので,単一胞子分離法によィて一本歯の純粋培養を得 た1本幽の病原性を確かめるため,卓丈が風30cmになるまで柚木鉢で宵成したグラジオラスに,馬鈴層灘旧常.250 Cで10H間培養して形成せしめたクナ乙事胞子の浮遊液を噴霧し仁硝子鐙で緩い,実験室南側の窓際においた昭和 29年12月に実施したため,夜間ほ1001Vの竃髭乏を入れて保温に努めた 41三1後には柴に赤褐色あるいは淡茂緑色の 斑点が現われ,フロ後に.ほやや拡大して,八然の場合と同様の赤褐色の喋に囲まれた構成となったしかしi∴湿が 不充分であ、つたためか,その後の進展がみられず,分生胞子の形成を認める安でにほし、たらなかったが,病斑部よ り再分離することができた標準無援積憤でほ,10日後もなんらの異状を示さなかったその後昭和30年9月, PicaI・dy,Radianceの両品種を使用し,3桓1にわたって帯び同様の噴霧接種を行い, 16時間湿室に保ったところ, いずれも2日目すでに病微を呪わしほじめ,9[1前後で病斑部庭分生胞子を形成した病状の進展も急速で,病斑 ゐ拡大融合とともに,1週間で萎凋柚死する莞もみられた

4病原菌の生理的性質

(1)各種培地上の性質 燭鈴掌煎汁,稀薄醤油,_王鍔黍煎汁,peptOn加用合成,aSpaIagin加用合成, RICHARDS民のそれぞれの液体および寒天培地を分注したフラスコに,250Cで7日間培養し,培養上の性質を 比較したい 寒天培地に.おける空中菌糸の形成は,馬鈴薯煎汁がもっとも良好で,綿毛状の長い菌糸を密生し, peptonおよびaspaIagin加用合成これにつぎ,]宣萄黍鮒汁ほもっとも劣る・液体培地でも,馬鈴薯煎汁が最良 で,aSparagin加用合成,稀薄醤働これにつぎ,玉筍黍熊汁ほ不良であるい 同一・培地でほ,一・般に寒天培地の方が 多い・基中歯糸ほ玉筍黍煎汁においてとくに多かった分生胞子の形成ほ,稀薄醤油が最大で,馬鈴薯煎汁これに つぎ,それらの形態も天然のものとはとんと変るところがない・菌叢の表面は,虫初のうちほいずれも汚白色であ るが,しだいに灰色となり,とくに馬鈴薯薪汁寒天上でほ部分的に桃色を帯びてくる小 同培地におけるこの桃色の (14〉 着色ほ,本蘭の一・つの特性と考えちれるが,MENDELIOLA−ELA も同様のことを本蘭について観察している・ つぎに窒素源の種類と.発再ならびに胞子の形成との関係を知るため,RICHARDS氏寒天培地のKNO8のみを, 各種の窒漆窮如こ置放したもので比較してみた窒素・源の添加嵐ほ.,KNO巧の窒素鼠と同血・にするため,1mlあたり 洒石敢アンモン106g,aSparagin Oフ4g,NfI4;NO84Og,(NH4=)f!SOJ=Oh66gずつとしたlその結果によると, 苗糸の光背ッ 胞子の形成ともにasparagin闘灸区が滋良を示し,RICHARDS培地とはぼ匹敵した”酒右髄アン モン,N王‡4NO乃【寒がこれにつぎ,(NHヰ)2SO4はもっとも不良であった (2)温度と発育との関係 2%庶糖加喝鈴背離ナ1■・,稀薄常油,peptOn加用合成の3種寒天培地を使用し,菌糸 の発育と混度と町闇係を.踊査した“11料にべトリJ姐3用ずつを使用し,移植61ヨ後に.菌叢薗径を測定した・3回線返 した寅雛0)辛均組煤宜ヰ.ると(貸さi・衣),りる鈴二欝鮒汁で‘よ300C,peptOn加川合成でほ25OCにおいて菌糸の伸長 ニともよく,締油採油でほ両温度問にほとんど差がみられない・したがって本薗の発育滴温は250∼300Cと推定す (10) るこれは,238〔′}29・4=しか避ijよであぇ)とのべたMcCLじ1−LAN ら の結果と大佐一一一・致しこいる

(3)

欝フ金 額2号(1956) 13フ 第ユ蒙培養6日後に・おける歯音直径と温度との関係(3国共験渾均) (単位mm) 増 発 湿 度 OC 培地の種類 馬鈴夢煎汁 稀 薄 哲油 pepton加用合成 5∼6 8∼1ユ.】 15 】 20 1 25 】 30 114 r 2∈!.2 518 21.01 418 18..9 F 365J 585 (3)菌糸の発育と水素イオン濃度との関係 HClと NaOHで各種pHに.規正した馬鈴薯煎汁培養液を三角フラヌ コに40mlずつ注入し,250Cで5日間培養後,菌体の乾燥 電嶺を測定した1区3∼5簡サつのフラスコを使用し,冥験 は2回線返した・両実験のpH規正備に.ほ多少の羞があ1,た が,実験結果の傾向ほ2回とも大体−・致していたので,その 総括を示した(軍2衣) すなわち,本菌は培養前pI‡32∼ 112の広範囲にわたって発育し,その最適pHは3.8′〉8.8 の聴聞にあるものと考えられるしかし,と.くにアルカリ 側の培地においてほ∴蹄浄彼のpHがかなり酸性側に変動し ているので,本給深からpHと.の関係の正確な結論をだすこ とほ卑引であろうMENDElIOLA−ELA は,pl14.4∼e.6 で本菌の発育が良好で,なかんずく54∼5.6で最大であると の/くている (4)分生胞子の発芽と温度との関係一馬鈴藩鮒・門賽天に 250Cで10別間増嚢して形成せられた分丑胞子をもっで,殺 宇美儲潜水の浮遊液をつくり,その点滴をスライドグラス上に おき,これを6時間種々の手品度下に保つて発芽の状態を検し た 発芽に際してほ,1′・叫′3本の発芽管を形成したが(第2凶), ∫!Z均発芽管長ほ発芽管長のみの合計をもって界出した実験 は3匝l繰返したが,いすれも大体同様の傾向を示したので, その平均結果を示した(第3衷)」それによると,発芽率,発 芽管長ともに300Cで最大のよう であるL.しかして1lO∼ 350Cの礪勘では,発芽管長のいちしるしく短いものほある ものの,発芽率は各温度ともかなり高いことがうかがわれる (5)分生胞子の発芽とpHとの関係 HClと NaOHセ 各種pHに・規正した蒸溜水を使用し,的実験と同様の方法に よって,250c下で8時間分生∵胞子の点滴培養を行ったその 結果によると(第4表),pH3・0∼ユ20の広範甜にわたって発 芽が可能で,般適pHは52∼100の聞にあるものとみなさ れるい 平均発芽管長ほ60附近で最大のよう■である 4病原菌の同定 (18) 1898年にWAKXERは,Javaにおいて甘床上に本蘭をほ じめて発見し,Acγ■扉蝕如滋椚J沼昭血㈲W.AKIくER と命名した Acrothecium.Liほ不完全曲のHyphomycetales軋 Dema・ giα(gαβ科にいれられている1構であるが,分生胞子柄の頂端 に分娃把了∴¢)陥十することがその大きな特徴とされている 第2衷 2%庶粗加馬鈴薯煎汁液における 発育とpHとの関係(2回実験総括) (250C,培養6日) 増卜養前pH + フラスコ1簡 当り菌体歪(g) 培養後pH 00 0。、3032 O 3362 0,3452 O 3547 O 3334 O 3470 0小3321 O 2627 0.2220 01796 第3衷 分吐胞子の発芽と晶度との関係 (3匝憐験平均) (6時間後) 撃定崇も讐芽馴発(芸)率 温度OC 喜至喜j≡…… 44 ト フ6 7・150︻b O︻b O ∼1122334 5 O136532︵∠ 掴串81m朗乱8458 第4衷 分生胞子の発芽とp‡‡との関係 (250C,8時間後) 撃定凱苧芽馴発(芳)率届望讐讃 ∩︶266407■3∩︶ 03a888751 つム9999999 0 1 2∠..4334つ﹂4 2011 48915 502 9 385。9 364い3 321..7 235 3 190,8

(4)

香川県立虚科大挙疲術軸倭 第5衣 筆者らの蘭と」.…Ⅰ己報のものとの本歯に調する形態的比較 138 分 坐 胞 子(β) 分生 胞子柄(〟) (天 然) 寄主又は分離植物 測 定 者 馬鈴薯力烹沖寒天培地 天 然 ユ9−30×8−ユ6 見ね飽都明知ざ勿瑚由Jiざ, 朗藻傲S Cの甥雛抑扇5, 〃加g≠′β′■α \こ、) BoEDりN フ0岬2フ0×2−4 38−2⊥0×3巾5岬7..0 (平均910×4・・3) 30−フ5×3.7−−フ5 (多くの場合23×11) 185肝36 5×a5… ユ6.5

(羞.も雪男蒐讐1芸:盲)

16,5】▲−36.5×65一一

14.、5

堤主題弘

_ 1フ 5−一3フ5×63一一 175 (平均 265×12・4) (14) MENDELIOI.A・EIA グラジオ■ラス 200−−−375×87−一 ユフ.5 (平均 246×13.・2) ∋0メ10 グラジオラス 肇者ら (16) WAKKER 甘薦 (2) と.ころがBoEDりNほ,Java地力で採集t/たこれに秩禄の多数の歯数を整理した際,それまで血相侮め㈹にい れられていた本菌が必らずしも胞子を輪生するものではなく,とくに培地上では側生のものも多数みられることを 発見した小そして胞子の基部から罪3番目の紬蘭もしくは中借匠法細胞が他の細胞よりも大きいこと.をおもな特徴と して,新たに本蘭をtype speciesとするCurvularia属を1933年創設するにあたり,本薗をCurvulaYialunala (WAKKER)BoRDIINと改名し,今日におよんでいる」・釘たその際,Ⅳ坤cJαdよ−〟桝,血㌢〃∼カβC去■鋸∽,j詭J∽よ〝Jゐ0坤〃′i鋸椚, 劫Ⅶ劾明知よ祐椚,肋αC妙cJαdf甜∽,卵〃”桝ocね成〟研などの諦属にいれられて小た若干の歯もC〟㌢−∽品汐ね屈湛彩した・ (4) さいきんC‡与UPPは,CeYCO!Pora属薗の mOnOgIaphを発刊し,CcYCOSbOra類総譜属の分類表をかかげている が,それによると戴血血路明知査〝偶成のすぐ隣りに本属を付㌍せしめている・木南ほ芭蕉の1eaf and fI雨t

(19) (ユ213〉 (9) (15) (8) spot,稲のblackkeInel,芝生のmeltingoutなとな起ほし,Cucurbitaゐ果実,SoYghumをも侵すe:.とが知 (l)

(6..7) (3) られている… また広く土壌,Ci身〟∫腐植物,Mango,Avocado gIape,梨などの果実表面,稲のSeedling

(5) bligb七曜柄濁からも分離せられている… このように本菌が種々の作物の病害を原因するのみでなく,広く世界 の各地に分布していることについてほ,かなり竜くから知られていたのであるが,グラジオラスに寄座することの 判明した.のほ比較的さいきんのことであって,すなわち1947年8月米国フロリダ州で発見せられたのが最初であ く11) る、その後数年のうちに,球駁あるいほ空気伝染に・よっで米国の大判こ華延し,甚大な被害な与えた“当時グラジ (17。20〉 オラス栽培米者の話題となつた病害であ・′。て,そのいきさつについては,1,2の老台 に・も紹介されている・ト1950 (14) 年にほフィリツピンに.も発生するにいたり,グラジオラスの連作地でほ90%の発病をみているという・ 筆者らの歯ほ,その形態的特徴から明らかに・C〟′ぴ〟おγ∠α属のものと丁イさえるが.いまこれをCいJ〝柁αJβに関する諸 家の記載とくらぺてみると(常5表),筆者らの分生胞子ほWAKKERやBoED=Nの測定値よりもやや大きい・し かしこれらほいずれもグラジオ■ラス以外の植物で採集された蘭の記載であるこれに反し,グラジオラス上の薗聡 ついて測定せられたME}TDEい01A・ELAの佃とくらべるときほ,天然の胞子も馬鈴薯煎汁寒天培地上のものも, 筆者らの潮定偵とよく一徹している・前述した通りト木蘭の培地上に・おける一一つの特性ともいうべき桃色の着色が 歯叢の一都にみられることや,病徴などからしても,木椀がさいきん米臥フィリッピンで問題となっ■ているグラ ジオラスのCurvularialeaf spotと同一Lであって,3hGi#ViGuYVularialunata(WAKKER)BoEDIJN には かならぬものと思考する (2) なおBoEDIJNほ,わが国にも存在の知られているHelminihospoYiumgeniculaiumTRACYetEARLE,Hi SHEAR,劫αC如ぶ♪0′・よ〝沼7γ・よ′ogま∠KAUFFMの諸歯をもC“′−血おね属湛移しており,外国のさいきんの著占にお いてほ,すでにこれらの改名が採用されて−いるので,この点かが何でも考慮Lてみる必要があるよう紅思う 摘 要 1.わが国にはじめて発堂=tたグラジオラスの赤斑病(抗椚眈kれ了知那加(臥雲・K広言R)BoE舅JN)について記載し た二

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第フ巻 第2号(1.956) i39 2‖ 柴,茎,花,球根などの各部をおかす」・菓でほ巌初革縁色ないし赤褐色の点ができ,円形,楕円形,紡錘形 の嫡筑に一弘大するにつれて病戴の内部ほ淡褐色となり,赤褐色の環に閉まれるにいたる中火師こほ後に媒色の敏 を生ずる‖ 6月上旬から11月下旬頃まで発生し,Picardy,Radianceの両品種ほとく′に曜柄しやすい 3l′ 分筆胞子柄は粟の両面に生じ,学生または叢生し,褐色で0−)3皆の隔膜があり,30・0∼フ5.0×3.・フ∼フ.軸 の大きさである分生胞子は儲褐色で,通常3箇の隔膜を有するが,基部から第3番目の細胞が最大で包も淡く,且 つこの部分で轡曲しているものが多いり20…0一−37・5×8・フ∼1フい5/慮の大きさである 4… 本薗の発育ならびに分生胞子の発芽は110∼350Cで可能に・して,最適温度はそれぞれ250∼300,300Cであ る培養前pH3・2∼】⊥2の広亀陶で,歯糸の発育,胞子の発芽と.もに可能に.して,最適値ほそれぞれ3い8∼8一.β, S.、亡2′・一10.0の問に.ある 5培地上に形成せられた分生胞子の浮遊液を,グラジオ、ラスの柴に噴腐接種したところ,明らかに病原性を示 し,潜伏期間ほ2∼4日前後である 引 用 文 献 (ユ.)BAKER,RED:Ann.Bot.Lond.8,919・ 931(1938)【二inββれ4紗昭γCクJ.18,193, 1939〕

(二1B〔)EDITN、K B∴ Bt([/]/dBo(S占r IlI,

3(2),120・134(1933) (3)C王iA【7D王王URI,H:助成α〝J』gタメ一、放さ.6(1), 73・109(1936)〔in動乱4紳呵γCOJい15,496, 1936〕 (4)C;IUPP,C:AMonographofCeICOSpOIa, 17・・20,王thaca,NewyoIk(ユ953). (5)CRAuEY,EM,TuLLIS,ElCl:BuHlAY鳥 Agγ且秒Sねf∫345,24(1・937)しinj?βぴ・4紗 物√∂J…16,フフ1,193フご〕 (6)GALtOWAY,L・Dl:EndianJ・Agr…Sci・6(3)・ 578・・595(エ936)〔in風紺A紗勒〃J柑,82, 1936〕

(フ)GILMAN,J」C”:A manualof soilfungi・ 392,TheIowa State Co11eg Press(1945) (8)GoIDANICH,G.:hduStlSaCCar・iialu32(2), フフ102;32(3),166−16B(19:39)〔.in戯れ4妙 叫γCOJ18,517,1939一〕 (9)HowARD,F・L,D・…1S,M・E∴ 坤γム坤β挽 43(2),109(1953)しAbstI■〕 (10)McCLELLAN,W‖Dl・MARSHALL,BrH 踊畑頗挽40(9),872(1950)〔AbstI/) (11)MAG柑,R・0∴:jな〝■∠15fs’β∬(ゐα邦g♂1川(4)ト12, 53(ユ・948)〔inβよoJ‖A∂5か22(6),1469,1948〕 (12)MARTLN,AL:夕飯畑㌧m。ざ丘砂れ14,24フー 249(1939)〔in 点βび小 4紗 叫γCOJ…19,43, 1940〕. (一13)MARIYユヾ,E〝B∴戊銑」取れ」恥玖4㌢..劫・よf G戒’α〝α1935,89・92(1936)〔in j?βむ.4妙 殉coJ.用,ユ56,193打 (14)MENDIOIA・ELA,Ⅴ∴ヱ視左J壷j坤よ〃βAg㌢去甜粛抑■壱Sf 35(10),51.7−534(1952). (ユ.5)RoGER,L,MALLAMAIRE,A”:Ann.agYic A一/′・OCC..i,2,187・206(193ブ)〔二in点紺.Aメ・♪ 叫γC¢J・1フ,97,1938〕 (16)SACCARDO,P.A,SYDOW,P.:$yll”Fu7qg 14,1089(ユ899) (1フ)ぴ・・5・かゆfAgタ旅α㌢血0ゐ1953,606 (18)WAXKER,.一.H.,WENr,F.Aい Fり C..;Die

Ziekten van het suikerrist opJava,196 (ユ893)〔(2)に.よる一〕・

(19)WARDl.1AW,C..W∴ Trqp・Agri・11(l),8−15

(1934)〔in屈細・4紗昭γC¢J.13,454,ユ934〕

(20)WESTCOTLT,C。:PlantDiseaseHandbook, 203−204,I).Van Nostrand Campany,New

Yofk(1950)

R仝 s u m畠

l.The Curvu1aria spotis a hitherto unreported disease of the gladiolusinJapanlIt

affects theentire plant,CauSing severe spottingln the fieldr The characteristic spots on theleaves

are circular and eiongateEachspotis surrounded by a reddish brown ring ana the wholelesion

(6)

香川県立農科大学学術報舎

140

1射erbecomessootybecause of thepIOdじC七ion of cQnidiophores and conidia by the causalfungus 2∴ The conidiophores occur mostlyin groups on bothsur・faces ofleaves.They are brownin

coIour and O−3 septated,meaSuring 3t)。2・Lフ50×3.フープ5pin size小 The conidia are typically

CurVedingeneraland3・Septate,the third cellfrom the base being distinctlylarger anddarker

Each spore has a hilum at the basalend‖ They measur20.0・37小5 ×8.7・lフh5p‖ The fungus

p王Oduces abundant spores on most of the media used

3.r The mycelialgrowth as wellas conidialgeImination occured at a range of11O・350C,the optimaltemperature for both respectively being 25・30O and300C..TheinitialpH vム1ue favourable for both seemed to be3,8−88and5..2・10。O respectively,although both were possible at the wide range of3.2・112.

4一・Gladiolus plants of the varieties Picardy andRadiance were spIayed with the spore・SuSpenSionof theisolated cultureThe experiments affoIded sd土icient evidence o壬 the pathogenicity of the fungusin question.The causalfunguS WaSidentified as CuYVulaYIia[uりαia(WAKXER)BoEDIJN

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