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はじめに 昨 年 市 制 施 行 55 周 年 を 迎 えた 枚 方 市 は 京 都 大 阪 奈 良 の 中 間 に 位 置 し 淀 川 の 水 と 生 駒 山 系 の 緑 に 囲 まれ 継 体 天 皇 即 位 の 伝 承 地 樟 葉 宮 や 国 の 特 別 史 跡 百 済 寺 跡 惟 喬 親 王

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Academic year: 2021

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『枚方市生涯学習ビジョン』

出会い、学びあって創る感動できるまち、枚方

枚 方 市

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■はじめに

●昨年、市制施行 55 周年を迎えた枚方市は、京都・大阪・奈良の中間に位置し、淀川の水と 生駒山系の緑に囲まれ、継体天皇即位の伝承地「樟葉宮」や国の特別史跡「百済寺跡」、惟 喬親王ゆかりの「渚院」、漢字を日本に伝えた王仁博士の墓とされる史跡や七夕伝説など、 数多くの歴史文化に恵まれた都市です。交通利便で良好な住環境により、住宅都市として 発展してきた本市の人口は、市制施行当時の4万人余りから、今日では 40 万人に達し、 都市としての成熟期を迎えています。また、7つの公民館と9つの図書館、各種体育施設 などを中心に、広範な世代の市民による学習・文化・スポーツ活動が展開され、※NPO やボランティア活動も活発で、市内の6大学に2万人の学生が通う「学生のまち」として の側面も有しています。

■生涯学習ビジョン策定の考え方

Ⅰ.策定の趣旨

●生活意識や価値観の多様化、自由な時間の増大、障害者や高齢者の社会参加を促進する ※ノーマライゼーションの理念の普及、女性の社会参加など社会環境の変化を背景として、 生涯にわたって学習することへの意欲や需要が増大しており、21 世紀には、あらゆる世代の 市民が学習を通じて多様な知識・技能・資格を身につける機会が必要になってきています。 ●そうした中、1999 年 6 月、ドイツのケルンで開催された経済サミットにおいて、ケルン憲 章「生涯学習の目的と希望」が採択されるとともに、政府の生涯学習審議会において、「学 習の成果を幅広く生かす-生涯学習の成果を生かすための方策について-」と題した答申 が出され、今後、社会全体で生涯学習への投資を拡充し、基盤づくりを行う方向性が確認 されています。 ●「生涯学習」とは、人が生涯を通じて行う「学び」の全てを意味します。様々な社会との 関わりの中で、人は「学び」続けて自己を形成し、知恵を蓄え、資質や能力を伸ばしてい きます。人の成長は、時として緑・木々の成長になぞらえることができますが、健やかに 成長発達していく(充実した人生を送る)ためには、良質の環境(活力ある地域社会と生 活の向上)が必要です。人々が暮らすまちに新たな魅力を創り、良好な社会環境を培って いくための「学び」も、生涯学習の重要な要素です。 ●本市においても生涯学習によるまちづくりを進めていくため、「生涯学習都市・枚方」の実 現を目指しているところです。しかしながら、生涯学習は従来の行政施策の範囲・区分で 捉えることが困難であり、文化振興や社会教育等に関する各種施策や施設は「生涯学習の 促進」を共通の目標とする位置づけが十分でなく、また、NPO・ボランティアなどの市 民活動と生涯学習を橋渡しする仕組みについても明確なものとなっていません。 ●これらの課題を克服し、生涯学習を通じて「枚方市の新たな将来像」を創り出すため、本 市における生涯学習推進の基本方向や重要な視点、基本的な施策を示す「枚方市生涯学習 ビジョン」を策定しました。

Ⅱ.生涯学習の推進体制

●市民・事業者・行政のパートナーシップによる生涯学習の推進 生涯学習は主体的な「学び」であり、自己実現に向けた活動であるため、行政が学習テ ーマの設定や学習機会の提供を全て担うことは適切でなく、市民・事業者が主体的・積極 的に取り組むことによって、豊かな成果を得ることが可能となります。 そのため、本市の生涯学習は、市民・事業者・行政の三者のパートナーシップで進める

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ことを基本に、市民・事業者は生涯学習推進の主役としてそれぞれの役割と責任を担うも のとし、行政は生涯学習の支援や環境整備に取り組むこととします。 また、近年、NPO・ボランティアなどの市民活動が急速に発展している中で、こうし た市民活動を行う団体・個人を生涯学習施策の中核的な担い手とする推進体制を築き、行 政が積極的に支援を行うこととします。 ●生涯学習としての一体性の確保 生涯学習に包含される学習のテーマは多岐にわたり、また、市民一人ひとりが選択・力 点を置くテーマは、ライフステージ(人生の段階)や社会生活環境の中で変化するものです。 そのため、生涯学習の推進にあたっては、生涯学習の位置付けが個々の施策にあまねく 行きわたり、共通の方向をめざして展開することが可能となるよう、推進体制を構築する とともに、情報の共有化を進めます。

■生涯学習ビジョンの基本的方向

Ⅰ.「学び」を支えるまち

生きる喜びに満ちた豊かな暮らしは、他者から与えられるものではなく、自ら創り出 していくものです。自分の能力・感性を育むことで、急激な社会の変化や現代的な課 題にも対応でき、もてる英知を結集できるようになります。市民一人ひとりが主体的 に自己を向上し、生涯を通して、知恵や力を獲得するための「学び」を追い求めるこ とができる社会をめざします。

Ⅱ.「学び」を生かせるまち

学習文化活動を通して自ら体得した成果を、地域社会において生かすことで、自身も 成長してより良い自己実現を図ることができます。そして、生きがいの創出と家庭生 活に潤いをもたらすことへとつながり、地域社会の原点の家庭が元気になるというこ とは、まちの活力を生み出す源・自治を支える礎(いしずえ)となります。市民一人 ひとりの「学び」をまちづくりに生かす社会をめざします。

■生涯学習ビジョン6つの視点

●ライフステージに応じた生涯学習 幼児・小・中学生、青年期・社会人から高齢期に至るあらゆる世代が、「学び」を自在に 体験・選択・参加できるように努めます。また、能力開発支援や雇用等への対応も可能 な学習活動の体系化にも取り組みます。 ●次代を担う子どもが主役となる生涯学習 次代を生きる子どもたちが自主性や自発性など「生きる力」を育むために、家庭・学校・ 地域が連携した教育活動を展開します。また、子どもの表現活動を積極的に支援し、柔 軟で斬新な子どもの発想をまちづくりに生かすように努めます。 ●環境保全・人権尊重都市をめざした生涯学習 自然と人間の共生や人に対する思いやりの心を育むことは、「学び」の体系の中で重視し なくてはなりません。環境を守り、互いの人権が尊重されるまちをめざす生涯学習事業 に取り組みます。 ●枚方の特質を活用した生涯学習 郷土の歴史文化資源を活用して「ふるさと意識」を醸成し、また、市内 6 大学の持つ知

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的財産を地域に還元するための取り組みを進めます。本市の特質を活用した個性豊かな 事業を展開し、地域活力の創出に努めます。 ●学習の成果を社会活動に反映する生涯学習 福祉・国際交流など様々な NPO やボランティア活動において、学びあいによる自己実 現へ向けたネットワークの形成に取り組みます。また、住民が主体となって、地域で生 活する共通の課題解決へ向けた学習活動を支援促進します。 ●魅力的な景観を創出する生涯学習 枚方のまちをより美しく魅力あふれるものとして、次代に引き継いでいくことが求めら れています。美しく住み良いまちづくりを進めるための学習活動を促進し、新鮮な感動 を与えてくれる都市空間の創出に努めます。

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■生涯学習ビジョンの基本的施策

Ⅰ.「学び」を支えるまちの実現に向けて

●生涯学習拠点施設の整備と公民一体となった事業展開

◎人材育成複合拠点施設・中央図書館を整備し、生涯学習事業を総合的に展開します。 市内大学提携事業や、民間事業所・NPO・ボランティア等による市民の主体的な学 習・文化活動の支援、ITを活用した職業能力開発支援、国際交流・学校教育等との 多機能連携や産官学連携を進めます。また、漢字・日本語・文章能力の向上は学習活 動に不可欠ですが、昨今では国語力の衰退が指摘されているため、『漢字のまち枚方』 発信事業の一環として、国語力向上の関連学習にも取り組みます。 ◎市民参加による※ワークショップ形式で基本設計を行った南部市民センターについ ては、市民参加・市民主導型の運営をめざします。 ◎芸術文化に関する多彩な創造活動と、豊かな感性を育むことができる交流拠点施設と して、総合文化施設(文化会館)の整備計画を推進します。 ◎民間企業(カルチャー文化教室等)や各種法人等の社会性・公益性と主体性を鑑み、 かかる学習文化活動は、地域社会で活力を生み出す根幹を担うものとして、本市の生 涯学習と位置付けます。また、民間事業と行政主催事業が類似・重複することのない ようにします。

●ITや地域メディアを活用した情報提供

◎ITを活用し、インターネットで情報を配信する生涯学習支援情報システムを構築し て、広範な項目を網羅した検索しやすいシステムを整備します。また、民間学習 文化事業も収集・提供を行います。 ◎地域ケーブル TV や FM コミュニティ放送局の存在は、本市の大きな特質の一つです。 各局と連携した仮称枚方生涯学習大学等の各種特別番組(放送講座)を実施して、地 域に根差した情報配信を行います。

●地域拠点施設の機能強化と学校における交流拠点づくり

◎地域の学習文化活動の拠点として機能する公民館において、広範な世代の市民が、よ り主体的に活動できるように、従来の事業・運営のあり方を見直して、生涯学習を推 進する環境づくりを行います。 ◎中央図書館の整備に合わせて、新たに“図書館グランドビジョン”を策定し、生涯学 習を支える資料の充実と暮らしや郷土史に関する情報の蓄積・提供、学校との連携を 進めるなど、より地域に根ざした図書館運営をめざします。 ◎次代を生きる子どもたちが自主性や自発性、思いやりの心など「生きる力」を育むた めには、家庭・学校・地域・行政の連携・協力が不可欠です。学校5日制に伴う子ど もと地域住民との交流機会「ふれ愛・フリー・スクエア」(児童健全育成事業)をよ り一層支援するとともに、小・中学校の教室や体育館・校庭等を活用して、地域にお ける活動交流拠点づくりを進めます。 ◎競技選手や団体中心のものだけでなく、市民が日常的にスポーツ活動を楽しめる生涯 スポーツ社会をめざした環境づくりとして、地域密着型のスポーツクラブの整備を推 進するとともに、スポーツ活動の場所の確保に努めます。

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●環境・人権・国際交流等の観点を重視した生涯学習事業の展開

◎“枚方市環境基本条例”の理念に基づき、市民一人ひとりが環境意識に目覚めた「環 境保全都市」をめざし、市民・事業者自らが自主的な環境保全に向けた活動を行うこ とができるように支援施策を推進します。また、こどもエコクラブ(JEC)事業など 環境学習諸事業の充実や、情報提供活動を積極的に展開します。 ◎“人権教育のための国連 10 年枚方市行動計画”と“枚方市人権施策基本方針・計画” に沿って、心のかよう豊かな人間尊重のまちづくりを進めるため、学習・啓発事業を 推進し、人権意識を醸成・確立していきます。また、平和の礎が「人権」であること から、平和の日記念事業を今後も継続します。 ◎広い視野と国際性を身に着けるため、国際理解を促進する学習活動や交流機会を増進 するなど、多文化共生に向けた取組みをより一層充実します。 ◎近年の経済不況や産業構造の転換等により、本市をとりまく産業の活性化が求められ ています。人材育成の一環として職業能力開発・スキルアップ(技術・技能の向上)支 援を行うとともに、雇用を支援する学習活動を体系化して進め、現代的な課題に対 応できる生涯学習に取り組みます。

Ⅱ.「学び」を生かせるまちの実現に向けて

●まちづくりへの市民参加のシステムづくり

◎NPO・ボランティア・地域コミュニティ活動等の支援の一環として、各活動の情報提 供を一元化するとともに、ひらかたNPOセンターを拠点とした協働システムの確立 とネットワークの形成、社会貢献活動の活性化を促進します。次代を担う子どもの発 想を、まちづくりに生かす取り組みを進めるとともに、各学校において、中・高生の ボランティアスタッフによる地域活動を展開してボランティア教育に努めます。 ◎校区コミュニティの自治活動において、地域で生活する共通の課題解決へ向けた学習 活動や仲間づくりを支援するため、コーディネートの役割も担うリーダーの発掘・育 成に努めます。また現在、文化ボランティア登録制度を設けて音楽コンサートを実施 していますが、その対象を学習文化活動全般に広げて、コーディネート機能を充実し ます。 ◎高齢者が意欲を高めて学習文化活動に取り組むことのできる「生きがい創造学園事 業」を充実するとともに、豊かな経験・知識・技術を地域社会に役立てるなど、超高 齢社会に向けた生きがい施策を推進します。 ◎より良い景観づくりをめざすため、地域特性を生かすまちづくりの活動をより一層支 援し、美しく住み良いまちの実現に向けた長期的な取組みを進めます。

●市内高等教育機関の持つ機能の地域還元

◎市内 6 大学の存在は、学生・大学関係者による人口増加や文化環境の向上などの地域 効果が高く、有益な学術情報の地域への浸透を図る手段として、生涯学習の果たす役 割は大きいものがあります。地域拠点施設との事業連携に取り組むとともに、若者の 感性と発想を地域活力に生かすため、大学と地域の橋渡しの役割を行政が担っていき ます。 ◎市内6大学連携事業の実績(市民大学講座、大学図書館と市立図書館の連携システム など)をふまえ、協議会発足5周年記念事業の実施を契機として、学園都市ひらかた 推進協議会の活動をより一層強化します。

●歴史文化資源を活用したまちづくりの活性化

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◎連綿とした歴史文化資源を活用して、郷土に「誇りのもてるまち」を目指すため、文 化芸術振興基本法の理念を生かした「ふるさとづくり」の基礎となる各種観光事業(淀 川舟運・歴史街道事業等)を通した地域学習や、子どもの発想による地域ブランド開 発に取り組みます。また、伝統文化・伝統芸能の継承発展を目的とした事業を推進し ます。 ◎天の川・七夕伝説を題材にした子どもミュージカルを、より一層支援するとともに、 子どもの表現活動による郷土歴史文化の体験学習の実施に努めます。 ◎市立枚方宿鍵屋資料館・旧田中家鋳物民俗資料館において、事業・施設の充実を図る とともに、市内史跡等への観光来訪者に対応した環境整備など、歴史文化に関する 施設の整備充実を行います。

●行政施策・推進体制の再編と強化

◎地方分権時代においては、市民一人ひとりが「自分たちのまちは自分たちの手で運営 する」という自治意識を持つことが重要であり、市民自らが地域のまちづくりに参加 できるシステムを整備する必要があります。生涯学習によるまちづくりを推進するた めに、各種行政施策の見直しを進めるとともに、庁内の生涯学習推進体制の再編・連 携強化を図ります。 ◎基本的施策については、今後、実施プランとして具体的な事業・取組みを示していき ます。 ※用語解説 ・NPO(non-profit-organization) 「自発的に」「利益のためでなく」「社会に貢献する」活動をしている団体。福祉、環境、国 際支援、まちづくりなどを目的とする民間非営利団体、民間ボランティア活動団体。 ・ノーマライゼーション 障害のある人も高齢者も、社会を構成する一員として個々の能力に応じた役割を担いながら、 共に生きる社会の実現をめざすため、障害者・高齢者を取り巻く物理的環境や社会的偏見な どのバリア(障壁、障害、不便)を除去して、社会参加の可能性を高めようという考え方を いう。 ・ワークショップ 地域に係わる多様な立場の人々が参加し、コミュニティの諸問題をお互いに協力して解決し、 さらに快適なものにしていくために、各種の共同作業を通じて計画づくりなどを進めていく 方法。

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■枚方市の新たな魅力を創る『生涯学習まちづくりの木』

●枚方市の生涯学習を「学びの木」に表現しています。この「学びの木」が健やかに育み、 豊かな実を結ぶためには、太陽の光と水が必要です。太陽の光は、生涯学習ビジョンに示 している2つの基本的方向、水は6つの視点のことです。「学びの木」をより大きく育ん でいくために、生涯学習ビジョンが存在します。 美 し い 景 観 の 創 出 「 ふ る さ と 意 識 」 の 醸 成 地 域 に 根 ざ し た 情 報 配 信 地 域 活 動 の 活 性 化 自 然 と 人 間 の 共 生 平 和 の 礎 「 人 権 」 の 尊 重 国 際 理 解 の 促 進 子 ど も の 創 造 力 の 育 成 学 園 都 市 の 実 現 生 き が い の 創 造

参照

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