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コンクリート充填角形鋼管短柱の圧縮靭性について

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Academic year: 2021

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日本建築学会大会,}術講演便概集 (近畿) 2014年 日 月 コ ン ク リ ー ト 充 填 角 形 鋼 管 短 柱 の 圧 縮 靭 性 に つ い て 圧 縮 耐 力 曲げモーメント 高 強 度 材 料 繊 維 補 強 既 往 の 実 験 デ ー タ 1 はじめに コンクリート充填鋼管(以下, CFT)柱の耐力・靭性 の指標となる単調軸庄縮下のCFT短柱の耐力 変位関 係は,その耐力劣化後にある程度変位が進むと,耐力 が一定に安定することが既往の研究で確認されている。 このことから, CFT短柱の耐力劣化後に安定した塑性 変形を発揮する耐力(以下,安定圧縮耐力)を定量的 に把握することは, CFT柱の靭性の評価につながると 考えられている 1)。そこで, CFT柱 の 靭 性 の 評 価 を 定 量的に把握するこ左を主目的として,本稿では,まず 単調車血圧縮下の角形CFT短柱の安定圧縮耐力について, 既往の実験データを活用して検討している。また,こ の安定圧縮耐力が,繰り返し曲げせん断を受ける角形 CFT柱の靭性の評価に適用できるかどうかも併せて検 討している。さらに,角形CFT短柱の靭性改善につい て実験的に検討している。 2.検討方法の概要 検討対象 表1に,検討対象とする角形CFT短柱試験 体の条件を示す。表中の条件vi)は,鋼管の角溶接の 溶込みの影響で,局部座屈発生後に耐力低下が大きく なりやすいことがある, v i i)は,鋼管の局部座屈によ り,最大圧縮耐力が,本稿において基準(後述3参照) としている CFT短柱の断面耐力(後掲表2参照)に達 しない,ためである。また,既報3)の参考文献および 北風里子ら4)の角形CFT短柱の単調軸圧縮試験において3 明確な安定圧縮耐力が認められる試験体を標本とする。 その圧縮試験体の因子範囲を表2に示す。なお,ここ では簡単に鋼管の隅角部曲率半径を無視する。 曲げモーメン卜の算出 単調軸圧縮下の角形CFT短柱 は , 耐 力 劣 化 後 に あ る 程 度 変 位 が 進 む と 軸 圧 縮 耐 力 が一定に安定するため,その鋼管とコンクリートの応 力度も一定になると仮定し,角形CFT柱の耐力劣化後 における最小の曲げモーメント(以下,安定曲げモー メント Mstab)の応力分布を図 1とする。なお, CFT指 針の終局曲げ耐力の評価法と同様に,コンクリートの 引張応力度は無視する。また,鋼管の引張応力度は, 二軸応力状態などを考慮し,降伏応力度の b倍とする が,この安定曲げモーメント時の係数bについては研 究の現状では不明な点が多いため,ここでは簡単に中 正会員

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山 本 貴 正*1 同 川 口 淳 *2 向 山 田 和 夫*3 表1検討対象とする試験体の条件 1)鋼管とコンクリートを同時に圧縮および曲げ載荷した供試体 1i)供試体の高さに対する断面幅の比が2以上かっ4以下の供試体 1i i)鋼管内面に突起がない供試体 1v)コンクリートに膨張性混和斉Ijが混入されていない供試体 v)充填コンクリートに空洞,鋼材が含まれていない供試体 Vi)溶接四百組立鋼管を使用していない供試体 vii) AI]-CFT指針 200Sl)の幅厚比制限値以下の供試体 表2検討対象とする角形CFT短柱の圧縮試験体の因子範毘 因子 範囲 吉岡種 STKR400相当 STKR490中日当 左記以外の高張力鋼 σν(N/mm2 ) 294 -428 440 -554 618 -834 B(mm) 100 -400 151-250 120司200 B I t 17 -49 17 -34 19 -31 σB (N/mm2) 18目 119 25 -213 25 -119 &ヰ主主 0.26 -0.78 0.30 -0.85 0.48 -0.84 標本数 38 9 5 [注]σiy:鋼管から採取した試験片の降伏応力度 同 σ月。コンクリート標準供試体の圧縮強度(標準強度) B:鋼管断面幅,t鋼管の板厚,Nq 鋼管の断面耐力(= As σry) NO : CFr短柱の断面耐力(ごAs'σy+Ac σB) As, Ac鋼管およびコンクリートの全断耐力 B コンクリートの 応力分布 図1安定曲げモーメント時の応力分布 原ら 5)の終局曲げ耐力の計算モデ、ノレと同等の1.1とす る。安定曲げモーメント時の鋼管および、コンクリート の圧縮応力度 (σs-stab,Oc-stab)は,衛単に,ヤング係数 に比例し弾性回復すると仮定して安定圧縮耐力より算 出する。一定軸力による各応力度についても同様とす る。鋼管およびコンクリートのヤング係数はそれぞれ 206kN/mm2および雨宮式りとした。 3.検討結果E 考 察 安定圧縮耐力 図2に角形CFT短柱の断面耐力に対す る安定圧縮耐力(以下,安定圧縮耐力比)と鋼管断面 耐力(以下,鋼管断面耐力比)の関係に及ぼす鋼管の 強度レベルの影響を示す。同図より,鋼管断面耐力比 が小さいほど,安定圧縮耐力比が小さくなり,またこ の傾向は3 鋼管の強度レベルが高いほど顕著であると Compressive Ductility of Concr巴teFill巴dSquare Tube Short Columns

Takamasa YAMAMOTO, Jun KAWAGUCHI andKazuo YAMADA

-1387-27

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式 (2)

-0.2 200 400 600 800 σ'y ( N/nun2) 函 3 式 (1)の指数と 降 伏 応 力 度 の 関 係 供試体名称1.0T安定曲げモーメント SR4A4C t_一一一一一一一一計算値 き

供試体名称1.0 SR6A9C 快 ~ 弓 ミ 7 ;;:; -5! T / 7 古川=323N/mm2 <; 一千一一一

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/'ふ=588N/mm2 cni=3ヲ2N/mm2 官 官==:j. aR= 88JN/mm2 ・1.0上 九 !NO=0.50 ーLC土 九 !NO= 0.50 部材角 R (%) 部材角 R (%) 図4曲げせん断試験のM-R関係の最終ループ7)(執力比二0.35程度) とがわかる。そこで,安定圧縮耐力比と鋼管断面耐力 比の関係を,次式で評価することを試みる。 λ

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(1) 式 (1)の指数αの実験値と降伏応力度の関係を図3に 示す。図中の実線は次式の直線近似でる。 α = 6.4xlO-4丹

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0.22 (2) なお,式 (1)(2)より計算した安定圧縮耐力に対するそ の実験値の標準偏差sは0.102,最大値は1.27,およ び最小値は

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82であった。 安定曲げモーメント 図3に藤本ら 7)の繰り返し曲げ せん断試験体の材端曲げモーメントM 部材角 R関係 の最終ノレーフQと安定曲げモーメントの計算値を併せて 示す。図の縦軸は,最大曲げモーメントMmaxで無次 元化しである。なお,最終ノレーフGの曲げモーメントの 最大値が,その安定した塑性変形を発揮している曲げ モーメント(以下,安定曲げモーメント)であるか不 明なため,それと最終ループのひとつ前のノレーフ。の曲 げモーメントの最大値に差がない供試体を標本として いる。図中の破線は,式 (1)(2)の安定圧縮耐力および 前 述2章から算出した安定曲げモーメントの計算値を 表している。鎖線は,安定圧縮耐力の計算値にlsを加 味して算出した安定曲げモーメントの計算値である。 同図より安定曲げモーメントの計算値の ls以内に,そ の実験値が位置していることがわかる。 4.圧縮靭性の改善 前述3章より,角形CFT柱に高強度材料を使用する 圃 表3 調合表 WIC Air SP W C S 混和剤IC繊維混入率 (%) (%) (mm) ( kg/m3 ) ( % ) ( % vol ) 23. 74.5士1.512土2.5243 1023 1023 1.75 4.0* [注JAiI 空気量 SP:スランプ W 水 C セメント 3細骨材 *外害1) 表4鋼材・コンクリートの力学的性質 (a )鋼管からの採取片の51張試験結果(b ) コンクリ」ト標準供試体の圧縮試験結果 板 厚 降 伏 応 力 度 降 伏 比 伸 び 率 繊 維 標 兵 頭 車 車 { 喪 主 望 星.2 (nun ) ( N/nun2 ) ( % ) 補 強 本 平 均 値 変 動 係 数 211 353 0.752 31.0 数 (Nlmm2) (%) なし 5 80.9 3.28 あり 5 95.1 3.04 調 1200 二与さ2

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2 繊維補強CFT短 柱 CFr短 柱 4 6 軸変位/試験体高さ(九) 図5角形CFr短柱の圧縮試験結果 と,安定圧縮耐力が低くなると推測される。そこで, 高強度材料を使用した角形CFT柱の圧縮靭性の改善を 函ることを目的として,鋼繊維補強した角形CFT短柱 の圧縮試験を実施し,その繊維補強を実験的に検討し た。使用した鋼種は,STKR400-100x100x2.3(mm)である。 また,表3に,コンクリートの調合表を示す。繊維は, 3次元波形鋼繊維(長さ:40mm,直径:0.8阻)である。 鋼繊維混入率は 4.0%.volとした注)。表4(a)および (b) に,鋼管およびコンクリートの力学的性質を示す。 図5に3 角形CFT短柱の軸圧縮耐力と試験体高さに 対する軸変位の関係に及ぼす繊維補強の影響を示す。 図中の各曲線は,繊維補強CFT短柱, CFT短柱および 鋼管短柱を表している。同図より,繊維補強による圧 縮靭性の改善が確認できる。 5 おわりに 本稿では,主に,単調軸圧縮下の角形CFT短柱の安 定圧縮耐力について検討を行った。 参考文献 1)林信之,他3名・コンクリート工学年次論文報 告集, Vol. 15, N~ 2, pp.977-982, 1993 2)AIJ:CFT設計施工指 針,第2版, 2008. 10 3)山本貴正,他3名 AI]構造系論文集, Vo1.78, No.685, pp.597-605, 2013.3 4)北風野歩,他3名: コンクリート工学年次論文報告集, Vol.25, No.2, pp.977-982, 2003 5)中原浩之3 崎野健治 AI.T構造系論文集, Vo 1.567, pp. 181-188,2003. 56)雨宮篤,野口博 AI]大会学術講演梗概集3 構造II,pp.639-640, 1990.107)藤本利昭,他6名:AI]構造 系論文集, Vol.78, No.685, pp.597-605, 2013.3 j主 北風野ら4)は,繊維混入率2.0唱で実験を行っている。 *l国立豊田工業高等専門学校建築学科 准教授イ専:1(工学) *2三重大学大学院工学研究科 准教授・博士(工学) ド3愛 知L業大学工学部建築学科教授司工同

Assoc. Pro仁 Deptof Architecture, Toyota National College ofTechnology, Dr. Eng Assoc. Proヲ.fGraduateSchool of Engineering, Mie University, Dr. Eng

Pro仁 Deptof Architecture, Faculty ofEngineering, Aichi Institute ofTechnology, Dr. Eng

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参照

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