鳥大農研報 (Bull.Fac Agric.,Tottori Univ.)31 228∼ 236(1979)
山林の評価 に於 ける個別的経済価値 と社会的便益価値
との 関 連 性 に関 す る研 究
栗村哲象
*昭和53年8月31日受付
On the Relationship between Private EconoHlic Value and
Social Beneficial¬ Falue in the Valuation of Forest
Tetsuzo KURIMURA
This repOrt suggested some matters of importance such as the foHowing:
1.In general,a forest has bOth economic value (direct value)and SOCial beneficial value (indirect value),but,from a private position,the sum of valuation of a forest should be its econonlic or market value containing the effects of its subsidiary payments and compensatory payments or legal restrictions received frolaa the government or the local pubHc
2. From a social position, the sum of valuation of a forest as the wealth of our nation or of inhabitants in the region where the forest exists can be total amount of its econOmic value and its social net beneficial value,if the forest is only in the state of selection forest or its familiar type
3. 1「he various sums of valuation of a forest llrill result in being quite different
according to the standpoint of valuation or the airn of valuation Therefore we must conclude that it is nOt correct to establish s'Inply a definite sum of valuation of a forest 緒 論 ―一 目的・対象・方法と予備的考察 ―― 山林 (林地1或は林 木 もしくは両者
)の
価値 (評価額) は林業生産の収益性 によって決定 されるのが本来的であ るけれども,林地については林地の他用途転用の可能性の 如何 によっては,そ の評価 額は大 きく影響 を受 けるもの であることはよ く知 られているところである。 しかし最 近ではそれのみではない。山林の発揮する副次的問接的 公益的効用(たとえば水源涵養機能,大気浄化機能,災害 防止機能,保
健休養機能等 々の諸機能 による効用)す
な わち社会的便益 によっても影響 を受 けるものであるとさ れ,更
には山林 の評価額 として従来の山捲知額にその山 林の有する社会的便益額 を単純 に加算 した額 をもってす る見方 がなされることも少 くないようである。 山林 (林木・林地)の
評価 に当たって,それは果た し て常 にそのよ うに社会的便益額 を従来の山林評価額 に単 純 に加算 した価額 として評定 されるべ きものであろうか。 経済価値 と便益価値 との交渉・関連性 についての研究や *鳥 取大学農学部林学科林業経済学研究室*Z力
α″物¢ガ げ 局/8dr靱 攪 θク秒 ゲ 々 滋%紘 絶 拘肋万 働 力θ密秒山林の評価 に於ける個別的経済価値 と社会的便益価値 との関連性 に関する研究 考察 が山林評価 上 の観点 か ら従来充分 にな されて来 た と 見 ることは出来 ない。 そこで本稿 で は山林 の評価 に当た って,この公益的効用 (便益
)を
如何 なる場合 に, どの 程度考慮すべ きか,そ して またそこにどのよ うな関連性 も しくは条件 (仮定)が
存在す るのかなどにつ いて理論 的 に少 しく詳細 に検討 す ることとしたい。 これが本論攻 の目的 に他 ならない。 さて本論 に入 る前 に山林 の有す る効用 ・価値 (経済価 値 や便益価値)の
諸概 念 を整理 し確認 して お くことがま ず必要で あると考 える。何故 な ら一般 にそれ らの用語や 概 念の混乱 が見 られな くもないか らで ある。 まず山林 の有す る効用 とは人の欲望 をみた し得 る山林 の能 力 (機能)で
あ り,その能 力は山林 の持 っている( 発揮 す る)人
の欲望充足 を可能 とす る生物的 。物理的・ 化学的・心理的 などの諸性質或 は成分 に基 づ くもので あ ると言 うことが出来 る。す なわちこの山林 の機能 によっ て山林の効用 が発生 す るには次 の3条件 を必要 とす るで あろ う。 ① 山林が生物的・物理的・化学的・心理的などの諸 性質や性分を有することが必要である。と同時にまず人 の欲望 その ものが存在 しなければな らない。 この欲望 そ の ものが大で あればある程,山林 の効用 は結局大 となる 原因 となる。 ② 次 に山林 と人の欲望 との間 に関係 の存在す ること が人 に充分認識 されることが必要で ある。つ ま り,山林 の有する諸性質 ・成分 が人の欲望 をみた し得 るもので あ るとい う認識 がなければそれは効用 と結 びつ き得 ない。 ③ 山林 そのものが実際 に利用 され得 るような条件・ 状能 におかれていることが必要であるcと同時 に人がそ の欲望 をみたす手段 (所得)を持 つていることが必要で ある。そうでないと,山林の効用は結局実効的 なものと はなり得 ない。 さて,こ のような3つ の条件の下に山林の機能が効用 を生むこととなる。効用 とは一般 に人の主観的 な欲望 を みた し得 る財の能力であるが, この有ヒカは実は自由財 に も経済財 にも存在 し得 るのである。 しか し自由財 には価 値 は存在 し得 ないのである。すなわち,効
用があるだけ では必ず しも価値 を生 じさせない。経済財 においてのみ 効用が価値 を生むのである。山林 は勿論 自由財ではなく 稀少性 がある故 に経済財であり,従
って,その効用は使 用価値 もしくは主観的価値 を形成する。山林 に主観的価 値 が生ずると,一
方 において社会的 な交換 を通 して需要 供給の関係 から結果 として客観的価値 としての交換価値 が形成 されるに至 ることにつ いては詳 しい説明の要 はないであろう。 以 上の一般論 を前提 として山林 の効用 (価値)を
更 に 詳 しく考 えてみることとしよ う。 山林の有する効用 (価値)を大 きく2つ に分けると一 般 に個別的直接的経済的効用 (価値)と社会的問接的公 益的効用 (価値)と なることはよく言 われるところであ るが,前
者は市場 (又は貨幣)経
済的であり,客
観的価 値 と言 うべ きものであって主要的 なものであり,後
者は 非市場 (非貨幣)経
済的であり,副
次的 なものである。 それ故後者は客観的価値 として把握 し難 く,普
通の条件 のもとでは主観的価値段階にとどまることも少 なくない はずである。 このよ うな理解に対 して森林 には私経済的(私益的)機 能 (効用)と経済的及び非経済的 な公益的機能 (効用) があるとする論 もある。すなわち,森
林の経済的機能 に は森林所有者の私益的 な目的 にきょうされるだけでなく, 社会的要求 としての林産物の供給,雇
用の増大,地
域振 興への寄与などの公益的 な面が大 きいとするよ) しかしながら,そのよ うな意味での経済的な公益的機 能 はすべての財の生産業に通 じ大小 にかかわらず存在す るものであって森林・林業 においてのみ特有なものでは なく,ま た特 に大 きいと言 うものでもない。む しろそれ が大 きいかどうかは問題でなく, ここで言われている経 済的 な公益機能 なるものは,結
局 は個別的直接的経済的 なものに分解転化 して行 くものである。故 に公益機能の 中にそのような意味で経済的機能 を含めるのは妥当でな いと考える。 さて個別的経済的効用や社会的公益的効用を貨幣額で 測定するとき前者は個別的生産的経済的直接的収益額 と してあらわれ,後
者は社会的問接的便益額 としてあらわ れる。 その収益 を生むための価値費消額は個別的生産的経済 的直接的費用 と言われ, またその便益 を確保 し増進 させ るための価値費消額は社会的問接的費用 と言われる。2) 個別経済的収益額 (年額)か
ら個別経済的費用額 (年 額)を控除 した残額力Ч固別経済的純利益額 (年額)で
あ り, また社会的便益額 (年額)から社会白1費用額 (社会 的損失額 を含む年額)を控除 した残額は社会的純便益額 (年額)と 言われるのである (前者 を資本化 したものを 個別経済価値 と言い,後
者 を資本化 したものを社会的便 益価値 と略称することにしょう)。 ところで,山林の便 益 に関連する諸問題 を解明するためには個別的収益 と社 会的便益,個別的費用 と社会的費用 をそれぞれ明確 に区 別する必要があるので あって,例
え1封固別的J又益のこと栗村哲象 を「木材生産の便益」 などと言われたりする場合がある が,便益概念の誤用であると見るべ きでありそれは混乱 を招 くことになろ う。 何故 なら,たとえば社会的便益を増進・促進 させるた めの政府 による個別経営 に対する支出たる損失補償額又 は補助金額は一面社会的費用に他 ならないのであるが, それは反面,個別的収益 となるからであり,ま た
1た
と えば,個
別経営 に対する課税 によって得 られるJ又入額 は 社会的にみて他の便益の供給・確保のための財源 となり 得 ると言 う意味でf更益 とすることが出来 るものであるが, 他方 において個別的主体 にとってはそれは個別的費用 と 見るべ きものとなるからである。立場 が違 えば個別的費 費用が社会的便益 になり,或
は社会的費用力X固別的収益 と変イとす ることもあり得 るものであることが銘記 される べ きである。ところで山林の便益額 とは抽象的 に言 えば 山林の有す る社会的公益的効用に基づ く価値 を価額で表 明 したものであるが,具
体的に言 うならば,山林の有す る(発揮する)種
々の効用すなわちサービスが市場で供 給 され販売 されると仮定 した時,需
要者 に相当する社会 の受益者各人が支払 っても良いと思 う対価の総額力ヽ拍林 の便益額であると言 うことが出来よう。そうす ると,山 林の公的効用もその供給量がその需要量 を超過 する量で あれば便益額はかえって小 となり、逆 に供給が需要以下 であると,便益額は大 となることになる。従って便益額 もまた基本的 には一般財の価格決定機構 と同 じく需要・ 供給の両面から決 まると言 うことになる。 ただ異 なる点1封更益の供給 と言っても圧倒的大部分は意 識的意図的 に生産が行 われ供給 されるものではなく, ま たその供給 は本質的 には附随的に行 われるものであるた めその供給量 を調節することは困難 な性質のものである と言 うことである。 なるここで山林 に関する社会的費用 概念 は一般の社会的費用概念とはやや異 なることを指摘 しておく必要があるように思 われる。 一般的な社会的費用概念の規定 としてはK.William Kappに よれ賦 「私的生産活動の結果,経
済上 こうむ る 有害 な影響や損害だと規定することが出来 る。…… これ らの不経済 が社会的 な費用 となるのは,そ れが実際 に第 二者や社会 によって負担 されるからである」2)と してぃ る。 ところが,通常の私的育成林業の生産活動 においては, 一般の生産活動 において多かれ少 なかれ見 られるよ うな 社会的 に有害 な影響や損害は本質的 には発生せず,逆
に 社会的便益のみ発揮するのである。それ故,林
業の場合 においては極論すれば本来の意味での社会的費用は発生 しないと言 わねばならないことになる。ただ,私
的林業 生産 においてより多くの社会的便益 を発揮せ しめるため の公的 な支出費用 例 えば補助金など)が
, 多少擬制的 意味 を持つにもかかわらず,社
会的費用 として規定せ ざ るを得ぬこととなる。 なお,私
的林業の社会白1費用 として,森
林 の乱伐 によ る様 ざまな諸害・損失力浮 げられることも多い3)が,し か しそもそも “森林の乱伐"は
真の意味の林業生産 (育 林生産)で
はないはずであり,真
の意味の林業生産 とは 森林の乱伐の如 き採取 をのみ事 とする一時的 な利益の追 求 にもとづ くものではなく,永
続的 な営利 を目的 とす る 林木の生産 すなわち健全な育成林業 を目標 とす る限 り伐 採 は皆伐 に しても小面積の皆伐 にとどまり,そ こには大 面積の皆伐や森林の乱伐はあり得 ないので ある。何故 な ら乱伐 による林地の荒廃 などは私的育成林業にとっては 自らの個別費用・損失 を生み,も しくは収益の減少 をも たらすだけだからである。 以上は山林の有する価値 として個別的直接的経済価値 と社会的問接的便銹価値 とがあるものの,それらを概念 的 に別個 に見て来たに過 ぎない。項 を改 めて本稿の主題 たる両者の関連性について考察 を進めることとする。 考 察――山林の個別経済価値 と社会的便益価値 と の関連性―― 山林の価値 とは何 か,そ の詔 面(額)は如何 にあるべ き かを明 らかにするためには,先
ず もって森林の個別経済 的不可益 (も しくは価値) とイ土会的系屯イ更益 (も しく1よ価値) の関連性 について,ま たそれを関連づける媒体 としての 方法・手段 (政策)や
,ま た,その経済的効率性や最適 性 を吟味 しなければならないであろう。考察のためいく つかの前提及仮定 を設 けるならば,先
ず, 1つ の森林の 供給する諸 々のいわゆる公益が 1年 当た りの社会的便益 額 としてまたそれを生み出すための 1年 当た りの社会的費 用が貨幣額で評価 され得 るものとし(仮定1),又
その 森林の施業 (育林・伐出)に
おける1年 当た りの個別経 営的費用額,及びその成果 としての 1年 当た りの木材売 上収益額 が正確 に計測出来 るもの と仮定す る(仮定 2)。 ところで森林環境政策のいわゆる効率性基準 と言われ るものは,所
与の直接的 な個別森林経営の収益 と問接的 社会的便益 との総額 (これをここでは総益 と名付 ける) を生み出すのに最小の総費用 (個別森林経営 の費用 と社 会的費用の総額)で
済むような生産方法 (施業林型)が
選択 されるべ きこと,又
は所与の総費用で最大の総益 を 生むような生産方法 (施業林型)が
選択 されるべ きこと山林の評価 に於 ける個 別的経済価値 と社会的便益価値 との関連性 に関す る研究 を要請せん とするものである。 また森林環境政策のいわゆる最適性基準 なるものは, 上記の総益が上記の総費用を上回 り
,且
つ,両者の差額 たる総純益が最大 となるべ きことを要請せんとするもの で ある。社会的総純益の大 きさが社会的 な森林利用の望 ましさを表すものと仮定すると,そ の総純益が最大であ るとき最善の状態 に在 ると言 えることとなる。 この最善の状態 を見出すために,森
林施業の各種の型 (ル梯目,林
分構造)と,そ れぞれにおいて期待 される個 別経済的機能 と社会的公益的機能の相対的傾向を先ず確 かめて置 く必要がある。今一定面積の森林 を前提 として 一般 に言い得 ることは,一
方の極端 な型 として単一樹種 による皆伐一斉林施業を行 うような施業型 (林型)を
採 るとすれば,そ こでは効率的な木材生産が行われ得,個
別経済的機能は最 も高いが森林の公益的諸機能は最低 を 示 し(この場合,社
会的損失はない),逆
に他方の極端 な型 として樹種,林
令 ともに多様 な高蓄積の単木択伐施 業を行 う型 においては,木材生産の効率はかなり劣 り個 別経済的機能 は最低 となるとし(仮定3),公
益的諸機 能は大いに高まり最高 を示すとする(仮定4)。 以上の両極の施業型 (わ樹目もしくは林分構造)の
中間 的 な型 における両機能の相対的関係 は仮定 1∼ 4の もと では第 1図 に曲線で示 されるようなものとなる。 すなわち第 1図 の横軸では左端 をXlと
し,一
斉皆伐 施業型 による単純 な林型 (林分構造)を
示 し,右
端 のX2
は単木施業型 による最 も複雑 な林型 (林分構造)を
示 し, 両者の中間はその中間的 な種 々の林型 もしくは林相 のXl
からX2へ
の移行型を示すものとする。縦軸 は木材生産収 益や施業費用,森
林環境f更益,社
会的費用 など貸幣価値 額 を示 している。 Zl Z2曲線 は木材生産収益曲線(Z)で
林地の一定 面積の各施業林型 における年平均額 としての木材売上収 益額の大 きさ (もっとも年平均額 を如何 なる方法で的確 に計算するかは問題であるがここでは問わないこととす る)を
示 し,林
相 が単純型 より複雑型 になるにつれてそ れは漸次′」ヽさくなり且つ横軸 に対 して凹型であることを 示 している (仮定 5)。El E2曲
線 は森林環境便益曲線 (E)であり,森 林の 環境便益は林型が複雑 になるにつれ横軸 に対 して凹型の 傾向で漸次大 きくなることを示 している (仮定6)。TlT2曲
線は総益曲線(T)(一
般 に1よ総便益曲線 と 言われるが)を示 し,それは上記の(ZttE)の 大きさであり, 横軸に対 して四型で 1つ の極大値 を示すことが示 される。ClC2曲
線 は森林施業費曲線 (C)で,一
斉単細勝型 Xt XO X2 第 1図 施業林型と生産収益費用・便益 との関係 から複数の樹種 を含む択伐林型に移行するに したがい, 森林経営 に要す る育成費や管理費・伐出費 などの施業費 は急 な右上 りのカーブで上昇 し横軸 に対 し凸型 となるこ とを示 している4)(仮定 7)。 ところで私経済たる個別経済の立場 にあっては,この 森林 は収益 (Z)と 費用 (C)の差額が最大 となるように 施業 されると見 られ,そ の最大となるのは図 を見 るまで もなく一斉単純林型 をなすXllこおいてで あ る。そして 通説 によれば,社
会的 な望 ましさから見ればT(=Z+
E)か
らCを 控除 した差額が最大 になる点,す
なわちXo が選択 されねばならないとされ,X。 として示 される施業 林型 において 〔T曲線の勾配〕=〔
C曲線の勾配〕 とな り,限
界総益 と限界施業費が一致するのであ り,そ して 私的 な森林所有者 をしてXlの
施業林型 からXoの施 業 林型 に確実 に移行せ しめるような誘導的 な政策手段 が望 ましいとされている。その方法 に基本的 にはおよそ3種 あると考 えられている。①
補助・無規制による方法
ヽ
、
、
qゎ
232 そのような政策の 1つ として
,森
林環境便益相当額の 全額 を森林経営者に補助金 として交付すれば, この補助 金は森林経営者の収益 となり,これに本材生産収益 (Z) を加 えたTI T2曲線 が森林所有者 にとっての総収益曲線 となり,彼
の年平均利益 は,Xoの
林相 (森わ ∼博造)を
保持すべ く施業をつづけた時,最大 となるはずであるか ら,私
的 に望 華しい施業 と社会的に望 ましい施業とが一 致するとされているので ある。4) その理由はこの場合,すべての林型 (林分構造)に
rD・ いて社会的便益としての森林環境イ更益Eは社会的費用 と しての補助金 と常 に全 く等 しいのであるから,この両者 のみによる社会的な観点からは特定の林型 に落付 くべ き 均衡条件 は見出せない (すなわちどの林型 にあっても有 利性 とい うことはなく,ブ
ラスマイナス零 ということに なる)。 けれども個 別経済 としての森林経営者の観点 か らは,最
有利 として落付いて均衡すべ き林型が存在す る。 結局,個
別経済 (直接)と社会 (問接)と を合わせ全体 として最有利であると言 うことになるであろう。すなわ ち,この場合は森林経営 に対 して何等の規制 を加 えるこ となく,補
助金の交付 をもってする誘導のみによって社 会的 に望 ましい林型 を実現せんとする方法であると言 う ことが出来る。このことを数式的に明 らかにしよう。 Z=f(x),E=φ(x),と し,T=ZttE=f(x)+φ(x)一ψ(x) C=ψ(x)と し,そ して社会的純便益 をRlと
すれば,Rl=E―
E=0
個別経済 (森林経営者)の
利益 をR2とすれば,R2=Z+E―
C=f(x)十 力(x)一ψ(x) 極大の必要条件 を求めてみると,器
=撃
十
響 ―
里
な
│=二
雪
許
生ギ監辞
=0
.dF(x)_dttx) ・・ dx dx 曲線 の仮定 によ り極 大で あることは明 らかで あるため, 極大 の充分条件 につ いては省略す る。 ② 規制・補償 による方法 次 に上記の場合 とは逆の場合についてみる。 即 ち,森
林経営者 にE力端 助金 として支出 されるのでな く'Xl→
X2に従って生ずべ き森林施業費Cの増加分(第 2図 の斜線部分 (H)すなわち(C一Cl)と
,Xl→ X2
に従 って生ずべ き木材生産収益Zの 減少分 (第2図 斜線 部分(G))す
なわち (Zl―Z)と
の合計額 (第3図 曲 Zt Zち)が
補助金 として政府 。自治体 より支出される場 合についてみる。 もっともこの場合,森
林経営者に対する補助額は補償 Xl X? 第 2図 施業林型 と補償額の関係 額の意味 を持つことになる。すなわち森林経営者 にとっ ては,い
ず れの林型 も同 じ条件 となって,或
る特定の林 型 を選択する必要はなくなり,均
衡点 を持 たないことと なる。 (それ故森林経営者に特定の林型 を維持 させるた めには法的規制が必要 となる)。 社会的観点では,社
会的便益たる森林環境便益 (第3 図曲線ElE2)に
対 して,支
出 されるべ き補助金が他方 において社会的費用 (第3図 曲線ZtZち )となり,今 の 場合はその他 に社会的費用がないので(有れば加算 して) 両者の差額 たる社会的純便益が最大(第3図直線EO KO) となるべ き林型(XO)が
とられることとなり,結局個別 経済利益 と社会的純T更益 を合わせると全体 として最有利で あると言 うことになる。但 し,森
林経営者の とるべ き林 型 には均衡点がないから,そ の林型 を社会的糸tT更益最大 の林型 に一致 させるには既 に述べたよ うに法規制 を加 え る必 要 が あ ることは言 うまでもない。 この規市1に女け る補償相当額は既 に見たよ うに損失補償 の形 として支出 されることになるのである。 このことを数式的に明 らかにしょう。 個別経済利益R2=(Z+(Zl―
Z+C―
Cl)│― C
=Zュ ーCl=Const,
社会的純便益Rl=E―
((Zl―Z)+(C―
Cl)│
=f仁)十力は
,一紫
xl■Cl― Zl
栗村哲 象山林の評価 に於 ける個別的経済価値 と社会的便益価値 との関連性 に関する研究
Rlの
極大の必要条件 を求めてみると(充分条件 につ い ては省略),単
=年
十
鶏上一
粋
=粋
率
=o
. dF d″(x) dx dx この ことは第3図に示 されるよ うに林型 力渡 oに 均衡す ることを意味 し,第
1図における均衡点Xoと 同 じで ある ことが明 らか となる。 EI Zイ XI Xo X? 第3図 施 業林 型 と社 会的便益・ 費 用 との関係 方法① と方淑② とを比較すると次のようになる。 前者の場合は,森
林所有者 にとって有利であるが,公
共 的 には損得はない。 また後者の場合は森林所有者は損得 はないが公共的 には有利であり効率的である。 この関係 について換言すると,後
者の場合の公共的純便益相当額 が前者の場合においては森林所有者 に利益 としてそのま ま移転することを意味するのである。後者の場合が,今
日の社会通念 としては一般的であると言い得 よ う。 なる第 3図 の理解 を深めるために森林環境純便益の部 分を拡大 し,更
に森林環境限界便益曲線 と社会的限界費 用曲線 (第4図 参照)を求め,そ れらの関係 によって森 林環境便益 と社会的費用の各細 目を明 らかにし,又
, Z′lZ′2曲 線で表 されている社会的費用 (補助金支出費 用)で
なく,Xl→
X2に
つれて比例的に増加する補助金 による支出費用の場合 (第4図 参照),ど
のような関係 がみ られるかについて検討 してみよう。 第 4図 (blに み られるように森林環境限界便益曲線 と Xt xo xz 第 4図 施業林型 と社会的便益・費用 との関係の詳細 a(上)総
額による関係図 b(下)限
界額による関係図 社会的限界費用曲線 との交点Pを 通 るところの横軸 との 平行線 (点線)QRを
引 き各線 によって仕切 られた部分 (面積)を
図の如 くA,B,C,D,E,Fと
す ると, これ らは両図の構造によって容易に明 らかなように第4 図 (a)1こ示 される部分 としてのA,B,C,D,E,F,
に相当する (説明は省略する)。 この図からも分るように純便益の極大は,社
会的費用 が補償金 としての範囲に止 る場合は,Xo林
型 において(A+B)の
大 きさであり,社
会的費用 がXl→X21こつ れて比例的 に増加する補助金 (点線で表 わされている) のみの場合 も,同じくXo林型 において極 大 となるが,し かしその大 きさはAの大 きさにとどまるのであるc ③ 課税による方法 上記の2つ の方法は補助金・補償金など助成・支出を 手段 とするものであるに対 し,これは逆 に課税 によって 政策 目的 を果たさんとするものである。最 も複雑 な林型 X2のもとでE2なる環境便益 が生み出 されて いたので あるが, もし現実の 環境イ更益EとE2の差 が税金 として栗村哲象 徴集 されるならば (第1図斜線部分(D), それは森林経 営者 にとって費用 とな り
,税
金 (E2 E)1こ施 業費用(C) を加 えた ものす なわちC′lc′OC曲線(第1図)が
総費用 となる。木材生産収益Zとその費用 を引 いた私的利益 の 最大 はやは り林型Xoに
おいて実現 す るはずで ある。 社会的観点では森林環 境便益Eと一般的 な便益の源泉 であるところの税収入(E2 E)と
の合計 額 はすべての 林型 においてE2と
な り,十べての林型 において同額 の 便益 となるか ら一定 の林型 に均衡す る条件 を有 しないこ ととなる。専 ら私経済利益の面 か ら一定 の林型 Xoに 落 ち つ く可能性 があるのみ となる。 この ことを数式的 に見れ ば次 の通 り。社会的便 益 につ いては,Rl=E+(E2
E)=0
私的経済利益 はR2=Z (CttE2 E)
極 大の必要条件 をみ るとE21よ 定数 なる故,次
の如 く なる。■
=等
―
瑠詩 ★
件
=0
∴
粋
=響
充
分
条
い い
a増
嗚
なお,この場合においては社会的費用は存在せず,社
会的便益たるE2が
常 に一定の社会中糸tl更益額 となる。 社会的便益E2と木材生産収益Zと を合計 す るとTt
T2曲
線 となり,一
方社会的費用 (=零)と個別経済的 費用(C+D)を
合計するとCt C2曲線であり,その差 の最大を実現する林型は全体 として最も社会的に望 まし い林型であることを意味するが,そ れは方湖③,②
の場 合 と同様 にXoとなるのである。 以上のよ うな方法が基本型 として考 えられるもので あ るが,折
衷的 な方法 も考 えられる。 すなわち森林の環境便益の金額 に相当する補助金交付 とか,或
は環境便益の最大値以下のものにはその差額全 部 に相当す る額 を課税 するとかの方法ではなく,上 記の方 法のい くつ かの組合わせによる混合的 もしくは折衷的 な 方法 も考 えられる。 たとえばElを基準 にしてそれ以上の環境便益 (E―El)に
補助金を交付するとか,ま たはEOを 基準 にして それ以下の林型 (森林博造)に
は (Eo―E)相当額の課 税 をし,それ以上の林型 には (E―EO)の
補助金 を与 え るなどの方法であるよ) なるこれ らの諸方法は言 うまでもなく私有財産制度, 市場機構 を前堤 とし理論的 なものであるが,実際問題 と しては森林の社会的便益 を市場機構的 なもの として把 え ることは可 なりむつかしいとい う観点から,森
林の社会 的便益の人間生活 に必要 な最低の基準 を設け市場機構的 な方法 (考え方)に
依存することなく,そ して私有財産 制度の修正 をはかって規制 を加 えるべ きとする見方 もあ り得 るが,その場合の評価 問題 については本稿では取上 げないこととする。 以上 に見て来たように,いくつかの仮定 がみたされる ならば山林の個別的経済価値と社会的便益 価値 との間には 政策手段の介入によって相互 に価値移転が行われ得 るの であり,従
って夫 々の評価 額は価値移転後の価額たるべ きで あり,そ して個別的経済価値 と社会的便益価値の合 計額 が極大 となるべ きいわば最適の施業林型 に落付 く可 能性 もあるのである。 これは1つ の森林政策論的見方 で もあるがそこから山林の評価論 にとって多くの示唆 が 得 られるのである。 このことについては次項 に述べるこ ととす る。 結 論一― 山林の価鱚 とその評価額 ―― 以上の考察 によって次のことが明 らかとなる。 先ず第 1に 山林評価の目的・立場が異 なると評価 額 が 異 なるべ きものであることこれで ある。すなわち,i私的 ・個別経済的立場 において,評価 対象が林本であるか,林 地で あるかによっても社会的便益 との関連性 が異 なる。 まず林本 を直 ちに伐採利用す る目的で評価 せん とする時 は,その山林の置 かれている条件 を前提 として尊 ら市場 経済 に基 づ く交換価値 と しての評価額 が算定 せ られ ることになるはず であって,積
極 的 に社 会的純便 益 額 を考慮算定 しそれ を評価額 に加 算す るなど して価 格 に反映 させ るべ き立場 にはないので ある。 しか し 林地評価 の場合,林
地 を長期 に利用せんとする目的で あ れば,例
えば現在時点 において便益増進のため何等の規 制 も存在 しないとしても,将
来時点 において規制が行 わ れそれに対する補償は行われないと予想されれば,当然 それを折込 んだ低 い評価 が行 われ, またその場合補償 が 行われると予想 されればその程度 に応 じてそれを折込 ん でそれだけ高 く評価 されることとなる。要するに受動的 。問接的に社会的純T更益額が評価額 に反映 され るに過 ぎ ない。 これに反 して公共的・社会的立場 (政府・地方 自 治体 など)に
あっては,政策 目的 から,山林の有す る私 的個別経済的交換価値 のみならず,社
会的便益価値 をも 別個 に評価 する必要性 に迫 られることが多いはずである。 即 ち政策的 に私的財 としての森林 を育成 して林業を振興 せ しめ更 に公共財 としての森林の性格 を持 たせi更
にそ れを強化するためには如何 なる規制や補助・補償 をなす べ きかを策定する立場 にあるからである。換言すれば政 策立案のための資料提供 を目的 とする時は交換価値 とし ての私的評価額 と,そ して別個 にその社会的純便益価値としての評価 額 を算定することになるのである。そして, 社会的純便益の最大 となるよ うに
,例
えば損失補償額や 補助額 を決めるための資料 とすることが出来 るのである。 そして,そ のことにより場合によっては森林は結果的 に 社会的純便益額の一部 もしくは時 には全部 が交換価値 に 反映 され加算 された価額 として評価 される場合もあり得 るのである。これは政策的 に高め られた市場価格 が形成 される場合で あると理解す ることが出来 る。 このように, 山林 を評価せんとする目的や立場 が異 なると評価額が異 なるべ きものであって,日佳―のそ して如何 なる場合にも 通用するべ きものとしての絶対的 な価値 (評価 額)が
存 在すると見ることは出来 ないものである。同 じ林木であ っても,そ れを直 ちに皆伐 して利用する目的 をもって評 価するのか,或
は択伐的 にのみ伐採 を行 って林木の発揮 する公益 (社会的便益)を
永続的 に利用する目的で評価 するのか,ま たそこに如何 なる政策の介入が存在するか, 或は介入の予測 が行われるか,などにしたがって評価 額 は当然 に異 なって来 るはずである。このことをやや具体 的 な例 によってみよう。今 ある一斉林分 (私有林)の
林 木の伐採利用価値 (伐期 を一定年 とする)を例 えばA万 円とし,社
会的便益価値額 をB万
円 とした時,そ れらを 単純 に加算 しその林本の評価 額 を(A+B)万
円とする ことは出来ないのである。この場合は林木を伐採利用 し てAを 実現 して しまえばBは直 ちに消滅 して しまう性質 のものであり,逆
にBを享受せんとすれば,す
なわちB
なるものは林木が存立 して始 めて存在 し得 る。 と言 うこ とはAは伐採 し得ず実現するを得 ないのでAを 享受する ことは出来ないことを意味するであろう。この場合はA
とBは二者択―の関係 にあると言 えよう。完全な私有財 産制 にあっては,社
会がBを享受せんとすればAな る補 償 をしなければならないが,A>Bで
ある時は結局Bの 享受は断念せ ざるを得 ないこととなる。何故 なら小 さい Bを 得 るために大 きいAを代償 とし犠牲 とすることは一 般 にしない しまた出来 ないからである。もしもA<Bで
あればAを 補償することにより (B一A)を
享受出来 る。 これとやや類似する例 として次のような場合を挙げるこ とが出来よう。たとえば或 る林地 を林業用地 としての最 高評価額X万円,別荘用地 としての最高評価 額Y万円 (X<Yと
する)と した場合,林
地の本来の価値 (評価額) として加算額 としての(X+Y)万
円とすることは出来 ないはずで,夫
々の目的 に応 じた評価額が別個 に存する のみである。この場合は林業に使用するか宅地 に使用す るかは排他的二者択―の条件のもとにあるからである。 もしこの林地 を市場 に出せば,市
場価 としてはこれらの 235 評価 が正 しければその うち最 も高い価額Y万
円が実現す ることになる。 そしてその場合,この市価Y万
円の中に 林業用地 としての価値額 (評価額)X万
円が含 まれてい ると言 うよ うに理解することも出来 ないはずであり,両 者は別個のものであると解するべ きである。 しかしもしも林地 を現況林地のままで存続せ しめるこ とが,社
会的便益 が存続することとなって社会的に望 ま しいとし,現
況林地のまま存続せ しめんとすれば,典
型 的 な私有財産制度のもとでは,その規制 によって発生す る山林所有者の損害額 に相当する両評価額の差額たる( Y―X)万
円が政府地方 白治体等 より補償 されることが 必要 となる。ただ し,現
況林地 によってもたらされるべ き社会的純便益評価額 が (Y―X)万
円以上であること が必要条件であることはい うまで もない。その場合その 林地 は林業用地ではあっても,そ の評価額はX+(Y―
X)=Y万
円となる可能性 を持つ こととなる。 上記の二例 は二者択―の場合でありその二者の中間型 は一般 に考 えられない場合であるが,次
に中間型の存在 が可能 な場合についてみよ う。 今択伐林型 をとる一森林 が存在すると仮定 しよう(択 伐林型 をなすための補助・補償 など行 われないとする)。 この森林 においては択伐的 に伐採が行われ私的個別的 利益 (rYlが毎年得 られ,同
時 にその森林 より社会的便 益(Dが
毎年供給 されるとすれば,この二者 の間 には 二者択―の条件はなく同時に並行的に享受せられつつあ る。 そうであれば環 元利率5)を pと した場合,この森林 の評価額 としてはその資本化額たる(告十辛)が妥当で あろうか。 もしも国家的観点 もしくは社会的観点に立つ 場合はその森林 はそれだけ国民の有す る富 としてその額 は充分 に意味 を持つであろうことは明 らかである。 けれ ども通常の私的 な個別経済の立場 における森林評価 額 と しては単 に告としなければならないはずである。 このように同 じ「森林の価れ艶 の評価 でも観点・立場 が異 なれば異 なると言 うことは明 らかである。 この森林 は択伐型であることを前提 としたが,個
別経済の立場で は経済性の観点よ り皆伐型 に移行せんとする力が働 くで あろう。それを択伐林型 に引止めてお くためには補助や 補償 が行われなければならない。 この類 を1年 当 リガ と すれば,簡
単 に言 えt歳9がそれだけ減 り,α がそれだ け 私 翠 擬 既 蓮 鋪 基 駿 解 評 誓'紋
t自
民の“富"も しくは地域社会の“富"と しての山林評価額は 生 子生+∵
=千
十1と
なり結局は不変 なのであ る。このことは一 斉林型 と伐択林型 の中間型 ないし移行型 山林の評価 に於 ける個 別的経済価値 と社会的便益価値 との関連性 に関す る研究栗村哲象 のものについても言えることは既に見たところである。
最後 に本稿 を草するに当 り有益 なコメン トを与 えられ 要するに山林の客観的評価額 としては交換価値 によるも た鳥取大学農学部大北英太郎・八木俊彦両氏 に謝意 を表 のと便益価値 によるものとがあるが
,政
策手段 (補助,
するものである。 補償,課
税)を媒介 として両価値間に価値移転 が行われ, 文献 両評価 額 に変化 を生 じさせるものである。それ故,山林 の個別的経済価値 としての客観的評価 を行 うに当たって
1)箇
井迪夫編著 :環境保全 と森林規制,農
林出版,東
は,社
会的便益価値 からの移転額 (例えば造林補助金 な京 (1976)pp.214∼215 ど
)を
見落すことのないよう注意 しなければならないわ2)K.W.カ
ップ柴田徳衛・鈴木正俊訳:環境破壊 と社 けである。 しか し,
“国民の富"と しての詔 面額は通常会的費用,岩波書店
,東
京 (1975)p.89 の経済的評価 とは異なり,政策立案のための資料 に供 さ3)Ko W.カ
ップ篠原泰三訳 :私 的企業 と社会的費用, れる特殊 な場合の評価額である。そしてその訥 雨額は均岩波書店
,東
京 (1959)pp 154∼157 衡状態 においては,常に個別的経済価値 と社会的便益価4)熊
崎実 :森林の利用 と環境保全,日 本林業技術協 会, 値 との合計額 とすることが出来 るのである。かくして個東京 (1977)pp.63∼78 別的経済価値 としての山林の評価額
,社
会的便益価値 と5)栗
村哲象:,島大農研報30 pp.138∼
159(19781しての評価 額
,国
民 (地域社会)の
富 としての評価額はA.R.Prest &R.Turvey : T/J?Ec・
ο,OT2'C評価 目的や立場 が異 なるが故 に異 なるのであるが,これ
y。
2″ηαど pp.697∼ 705(Dec.1965)らの間の上述せる相互関係 を充分よく認識することが重