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保健体育科学習指導案

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Academic year: 2021

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保健体育科学習指導案

廿日市市立阿品台中学校 教諭 藤井 雄斗 1 日時・場所 平成27年11月13日(金)第1校時 2 学年・クラス 第1学年1・2クラス 男子 3 単元名 球技【ネット型:バレーボール】 4 単元について (1)単元観 球技は,ゴール型,ネット型及びベースボール型などから構成され,個人やチームの能力に応 じた作戦を立て,集団対集団,個人対個人で勝敗を競うことに楽しさや喜びを味わうことのでき る運動である。ネット型は,コート上でネットをはさんで相対し,身体や用具を操作してボール を空いている場所に返球し,一定の得点に早く到達することを競い合うゲームである。第1学年 及び第2学年の技能面では,ラリーを続けることを重視して,ボールの操作と定位置に戻るなど の動きによる空いた場所をめぐる攻防を展開できるようにする。態度面では,球技に積極的に取 り組むとともに,フェアなプレイを守ろうとすること,分担した役割を果たそうとすること,作 戦などについての話し合いに参加しようとすることなどや,健康・安全に気を配ることができる ようにする。知識,思考・判断面では,球技の特性や成り立ち,技術の名称を通して,勝敗を競 う楽しさや喜びを味わうことのできる単元である。 (2)生徒観 これまでの体育の授業から本学年の生徒は,明るく積極的に体育活動ができる生徒である。し かしながら,生活面では対人関係スキルに課題が多く,コミュニケーション能力が未熟であるが ためのトラブルが多いという生徒の実態もある。 体育の授業に関する事前アンケート調査では,「体育の授業は楽しいですか」という質問に対 して,楽しい,やや楽しいと答えた生徒は95.3%であった。その理由として,「できないこ とができるようになった時」59%。「友達と競い合う時」57.3%。「体力が高まったと感 じた時」45.9%。が上位であった。また,本学年の生徒は,95%の生徒が運動部や地域 のスポーツクラブに所属しており,運動・スポーツに対する関心や意欲は高い。 本校のアンケート調査結果から(第1学年男子の結果) 「体育の授業は楽しい」と答えた生徒 57.8% 「体育の授業はやや楽しい」と答えた生徒 39.3% 授業が楽しい理由 1 できないことができるようになった時。 59% 2 友だちと競い合う時。 57.3% 3 体力が高まったと感じた時。 45.9% 4 ルールや方法が分かった時。 40.9% 5 友達と関わり合えた時。 31.1% 6 友だちと表現しあう時。 21.3% バレーボールでは,部活動,地域のスポーツクラブに所属している生徒は0名で技能が未熟 な生徒が多く,興味があると肯定的な回答をした生徒は40.6%と少数であったが,バレー ボールをやりたいと答えた生徒は70.2%であり,決して意欲がないわけではないことがわ バレーに関する事前調査 バレーに興味はありますか。 とても興味がある 7.8% 興味がある 32.8% あまり興味がない 43.5% まったく興味がない 15.6% バレーをやりたい 70.2%

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かる。 本校第1学年男子生徒の新体力テストの結果は次の通りである。 男子 握力 上体起こし 長座体前屈反復横とび 持久走 50m走 立ち幅とび ボール投げ 第1学年 22.8 25.03 40.45 49.09 424.92 8.89 175.98 15.39 ※県平均値(平成26年度)・全国平均値(平成25年度)との比較 県平均値かつ全国平均値未満 本年度実施の新体力テスト第1学年男子の結果では,8種目中7種目が全国平均・県平均を下 回っており,課題が多い。また,アンケート項目の「体力に自信がありますか」という問いに対 して「自信がない」と答えた生徒は30%で,運動に対する意欲や関心は高いが,自信を持てて いない生徒も多い。 これらのことから,本学年の生徒は,新体力テストの結果から体力に課題が見られながらも, 体育の授業に積極的に参加できる生徒が多く,バレーボールの授業にも意欲的に取り組もうとし ていることがわかった。 (3)指導観 本単元では,3年間を見通し,1 年時では「基本的な動きの習得」,「仲間とのかかわり合い」 の2つを柱として授業を進めていく。基本的な動きの習得では,ボール操作については「アン ダーハンドパス」,「オーバーハンドパス」,「アンダーハンドサービス」,ボールを持たない時の 動きでは,「相手の打球に備えた準備姿勢をとること」を基本的な動きとして捉えて学習を進め る。 仲間とのかかわり合いについては,バレーボールの特性を踏まえ,集団で課題を解決するた めの学びあいや,チームで練習内容を選択するといった活動,関心・意欲・態度面を強化する ための仕組みを取り入れる。これらの活動を通して,バレーボールの特性を味わうためには, ボール操作,ボールを持たない動き,集団内でのかかわりが重要であることを理解させるとと もに,対人関係スキルの課題解決についても取り組んでいきたい。 また,評価計画に合わせた学習カード等を活用し,指導と評価の一体化を図り,バレーボー ルの特性や基本技能の習得に必要な知識を理解させ,その知識を用いて,技能を習得できるよ う単元の前半はスモールステップで活動を展開し知識と技能を関連させた学習を深めていきた い。単元の後半では集団での課題解決を図るため,グループ活動を多く取り入れ,技能の習得 を深めることで,ラリーを続けることができる様相を目指していく。 5 単元の目標 ○次の運動について,勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,基本的な技能や仲間と連携した動き でゲームが展開できるようにする。ネット型では,ボール操作と定位置に戻るなどの動きに よって空いた場所をめぐる攻防を展開することができるようにする。〔技能〕 ○球技に積極的に取り組むとともに,フェアなプレイを守ろうとすること,分担した役割を果 たそうとすること,作戦などについての話合いに参加しようとすることなどや,健康・安全 に気を配ることができるようにする。〔態度〕 ○球技の特性や成り立ち,技術の名称や行い方,関連して高まる体力などを理解し,課題に応 じた運動の取り組み方を工夫できるようにする。〔知識,思考・判断〕

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6 単元の評価規準(第1学年:○,第2学年:●,共通:◎) 運動への 関心・意欲・態度 運動についての 思考・判断 運動の技能 運動についての 知識・理解 ●球技の学習に積極的 に取り組もうとしてい る ○フェアなプレイを守 ろうとしている。 ●分担した役割を果た そうとしている。 ●作戦などについての 話し合いに参加しよう としている。 ○仲間の学習を援助し ようとしている。 ◎健康・安全に留意し ている。 ◎ボール操作やボールを持た ない時の動きなどの技術を身 に付けるための運動の行い方 のポイントを見付けている。 ◎自己やチームの課題を見付 けている。 ●提供された練習方法から, 自己やチームの課題に応じた 練習方法を選んでいる。 ●仲間と協力する場面で,分 担した役割に応じた協力の仕 方を見付けている。 ○学習した安全上の留意点 を他の練習場面や試合場面 に当てはめている。 ◎空いた場所 をめぐる攻防 を展開するた めのボールや 用具の操作と 定位置に戻る などの動きが できる。 ◎バレーボールの特性 や成り立ちについて, 学習した具体例を挙げ ている。 ◎技術の名称や行い方 について,学習した具 体例を挙げている。 ●バレーボールに関連 して高まる体力につい て,学習した具体例を 挙げている。 ●試合の行い方につ いて,学習した具体例 を挙げている。 学習活動に即した評価規準 運動への 関心・意欲・態度 運動についての 思考・判断 運動の技能 運動についての 知識・理解 ① ルールや相手を尊重する といったマナーを守った り,フェアなプレイに取 り組もうとしている。 ② 仲間の学習を援助しよう としている。 ③ ボールを放置しない,ボ ールを捕球する際に声を 掛け合うなどの安全に気 を配ろうとしている。 ① ボ ー ル 操 作 や ボ ー ル を 持 た な い 時 の 動 き な ど の 技 術 を 身 に 付 け る た め の 運 動 の お こ な い 方 の ポ イ ン ト を 見 付 け ている。 ② 自 己 や チ ー ム の 課 題 を 見 付 け て いる。 ③ 学 習 し た 安 全 上 の 留 意 点 を 他 の 練 習 場 面 や 試 合 場 面 に 当 て は め ている。 ① サ ー ビ ス で は ボ ー ル の 中 心 付 近 を と ら え る こ とができる。 ② 味 方 が 操 作 し や す い 位 置 に ボ ー ル を つ な ぐ こ とができる。 ③ 相 手 の 打 球 に 備 え た 準 備 姿 勢 を と る こ と が で きる。 ① バレーボールの特 性や成り立ちにつ いて,言ったり書き 出したりしている。 ② バレーボールの技 術の名称や行い方 について,具体例を 挙げている。

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7 指導と評価の計画(12時間) 時 1 2 3 4 5 6 ねらい 単元の見通しをもつ 基本技能の確認と基本技能の習得

0分 5 分 10 分 15 分 20 分 25 分 30 分 35 分 40 分 45 分 50 分 1.本時のねらいと内容 の確認 ○ 学 習 の 進 め 方 を 知 る ○ 特 性 や 成 り 立 ち を 知る ○ 安 全 に 学 習 を 進 め る た め の 約 束 事 の 確認 ○ 関 連 し て 高 ま る 体 力を知る 2.チーム編成 ○1 チーム4人 3.試しのゲーム ・バドミントンコート ・4 人対 4 人 1.本時のねら い と 内 容 の 確認 2.共通メニュ ーの確認 ○ 腰 落 と し サ イ ド ス テ ップ ○2 ステップ ジャンプ ○1 人オーバ ー壁打ち ○ キ ャ ッ チ ボール 3.オーバーハ ン ド パ ス の 確認 ○落下点 ○三角形 ○ 膝 の 使 い 方 4.簡易ゲーム ○ キ ャ ッ チ バレー ・1 球目キャ ッチあり 1.アンダーハ ン ド パ ス 確 認 ○面 ○ 膝 の 使 い 方 ○低重心 2.パス技能を 習 得 す る た めの練習 ○円陣パス 3.簡易ゲーム ○ キ ャ ッ チ バレー ・2 球目キャ ッチあり 1.ボールを持 た な い 時 の 動 き を 習 得 す る た め の 練習 ○ ボ ー ル を 落 と さ な い ゲーム 2.投げ入れ練 習 ○体の向き ○ステップ ○落下点 3.簡易ゲーム ○ キ ャ ッ チ バレー ・3 球目キャ ッチあり 1. ア ン ダ ー ハ ン ド サ ー ビ ス の基本 ○腕の振り ○視点 ○重心の移動 2. サ ー ブ レ シ ーブの練習 ○落下点 3. サ ー ブ ゲ ー ム ・狙い打ちゲー ム 1. 基 本 技 能 を 習 得 す る た め の練習 ○チーム別 ○時間制 ○ サ ー キ ッ ト 方式 2.簡易ゲーム ○ ワ ン バ ウ ン ドバレー ・1 回の返球で 1 回までワンバ ウンド可 指 導 内 容 技能 ②指導 ③指導 ①指導 態度 ①指導 ③指導 ②指導 知識 ①指導 ②指導 思考 判断 評 価 計 画 関 ①観察 ③観察 思 技 ②観察 知 ①学習カード ②学習カード ・次時の確認 ・あいさつ ・あいさつ・出欠確認及び健康観察 ・共通メニュー ・本時のねらいと内容の確認 ・チーム別選択練習 4・学習の振り返りとまとめ

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7 8(本時) 9 10 11 12 基本技能の習得 仲間と協力して学習を進める ラリーを続ける楽しさを味わう 1.基本技能を習 得するための練 習 ○チーム別 ○時間制 ○サーキット方 式 2.転がしバレー ボールのルール 確認 ○両手で転がす ○ボールを弾ま せない 3.簡易ゲーム ○転がしバレー ボール 1. フ ロ ア バ レ ーのねらい・約 束事確認 2. フ ロ ア バ レ ー ○ 態 度 面 の 強 化を図る ①指導 ②指導 ③指導 ②観察 ①学習カード ②学習カード ③学習カード ③観察 ①観察 ・あいさつ・出欠確認及び健康観察 ・共通メニュー ・本時のねらいと内容の確認 ・チーム別選択練習 ・学習の振り返りとまとめ ・次時の確認 ・あいさつ ・チーム別選択練習 1.自己の課題に応じた課 題別練習 ○自己の技能に応じた練 習方法の選択 ※自己決定が難しい生徒 へ適切に助言する ○仲間の学習を援助する 2.簡易ゲーム ○ラリーゲーム ・ラリーを多く続けられ たほうがよい ・1 回の返球で 1 回まで ワンバウンド可 ・チームミーティング 1.リーグ戦 ○ルールは生徒の様子を 見ながら決めていくが, 基本は通常のバレーボー ルのルールで行う ・バドミントンコート ○チームミーティングの 時間を試合の合間に確保 する ○自己の役割を果たす

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8 学習の段階における本時の位置づけ バレーボールの技能が未熟なものが多いので,2~7時間目は,キャッチバレーボールやワンバ ウンドバレーボールのゲームを活用して,ボールに慣れることやバレーボールの基本的な技能の習 得を目指した学習の流れを作成した。前時までに生徒はオーバーハンドパス,アンダーハンドパス, アンダーハンドサービス,基本的なゲームの進め方を学習している。5時間目からは各チームで練 習を行う時間も設けており,仲間とかかわり合う場を設定している。さらに次時からはグループ別 練習の時間を増やし,11,12時間目にはチームでリーグ戦を行う予定である。チームでの活動 の中で,仲間を援助するということができるようになってほしい。そこで本時は,望ましいかかわ り合いや仲間への援助の力をつけていくため,態度の面に重点を置き,フロアバレーの教材を用い て授業を展開していく。 9 本時の展開(8/12時間目) (1)本時の目標 仲間の学習を援助することができるようにする。 (2)学習の展開 展開 (時間) 学習活動 指導上の留意事項 (◆「努力を要する」状況と判断した生徒への指導 の手立て) 評価規準 [観点] (評価方法) 導入 (10 分) 1集合・挨拶・健康チェ ック 2共通メニューを行う ・腰落としサイドステ ップ ・2ステップジャンプ ・1人オーバー壁 ・キャッチボール 上から・下から 3本時のねらいと流れの 説明を聞く ・ねらいと流れの説明 ・アイマスクの配布 ・フロアバレーの練習 ○健康状態の把握を確実に行う。 ○共通メニューを通して,バレーボールの動きの感覚づくり行 う。 ○1 つ 1 つの動きをバレーの動きと結びつくように行わせる。 ○安全確保のためルールはあらかじめ簡潔に示す。 ・アイマスクの着脱は教師の指示があるときに行う。 ・笛の音の合図はいつもと一緒。 ・失敗したら必ずプラスの声掛けを行う。 など ◆努力を要する生徒への手立て(1 人オーバーが続かない) 視覚的教材によって技能のポイントを確認できるようにす る。

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展開 (30 分) 4条件付きのゲーム(4 対4) ○チーム対抗の4対4の 簡易ゲームを行う。その うち2人はアイマスクを 着用すること ○ルールを示す ・ボールにはアイマスク 着用者のみ触れる ・ボールは両手で転がす ・安全のため膝をつくか しゃがんだ状態でプレイ する ・失敗したら必ず,プラ スの声掛けを行う ・ローテーションでアイ マスクと指示者の交代を 行う ○5分×3セット行い, 試合間は作戦タイムとし て3分ずつとる ○安全に行うためルールは徹底する ・アイマスク着用者1人につき,指示者は1人とする ○触球をアイマスク者のみに行わせることで,チームメイトがボ ールの位置や,返球する位置を具体的に言葉で示すようになる。 ○仲間の学習の援助の方法,よい言葉がけを生徒たちが学ぶこと ができる。 ○3分間で話した内容や作戦などをホワイトボードに記入させ, どのような助言や声掛けが有効かを考えさせる。多くの意見が出 せるよう発問を焦点化する。 仲間の学習を援 助しようとして いる。 [関・意・態②] (観察) まとめ (10 分) 5本時のまとめを行う ・グループごとに意見を 共有し,共有したものを 発表する ・教師の評価を聞く 6次回の確認,あいさつ ○どんな助言をしたらうまくいったか,または工夫した点につい て発問を行う。 ○仲間の学習を援助することは,自己の能力を高めたり,仲間と の連帯感を高めて気持ちよく活動できることを,発問による授業 の振り返りから理解させる。 ○仲間の学習を援助することの意義を踏まえて,技能だけでなく コミュニケーションを多くとることでバレーボールがより楽し めるということを伝え、次回からの課題別練習や 11・12 時間目 のリーグ戦につなげる。 ねらい:仲間の学習を援助することができる。 ◆努力を要する生徒への手立て(ルールが守れない) 一度,集合をさせ,2時間目にフェアプレイについて学習 したことを振り返ることができるようにする。 ◆努力を要する生徒への手立て(アイマスクが怖い) 誰かが手をつなぐようにし,安全に行うことのできるルー ルであることを理解できるようにする。 ◆努力を要する生徒への手立て(話し合いが進まないグル ープ) 教師がグループに声掛けを行い,適切な助言を行う。また は,発問を用いて考えを深めることができるようにする。

参照

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