(別紙2)KABUKI LION 獅子王
「KABUKI LION 獅子王」は、松竹が 5 月 3 日~7 日に米国ラスベガスで開催する「Japan KABUKI Festival in Las Vegas 2016」にて上演される、市川染五郎丈を中心とした華や かな顔触れにより、歌舞伎の魅力と先端のテクノロジーを融合させた“全く新しい新作 歌舞伎”です。 本イベントを通じて、NTT と松竹は、次世代の歌舞伎の実現に向けた以下の共同実験を 行います。 (1)本公演模様の遠隔ライブ伝送トライアルの実施 NTT の研究所の研究用ネットワーク GEMnet2 と米国の研究教育用ネットワーク Internet2 を組み合わせて日米間の映像伝送ネットワークを構築し、ラスベガスで行われて いる本公演を遠隔でライブ体験できるような3 つの実験を、5 月 7 日に羽田空港国際線旅客 ターミナルで行います。本取り組みを通じて、これまで専用劇場で実施していた歌舞伎が、 遠隔でも高臨場な視聴が可能となることにより、歌舞伎ファンの裾野が国内外に広がり、 日本への観光客の増加、および歌舞伎劇場へのリアル観劇者の増加につながることが期待 されます。 具体的な実験内容は以下のとおりです。 ① 世界初!Kirari! を使った擬似 3D による遠隔舞台挨拶 Kirari!の被写体抽出技術を用いて、現地にて行われる市川染五郎丈の舞台挨拶をリアル タイムに伝送し、市川染五郎丈が羽田空港の会場に居るかのような体験を実現します。 また、羽田空港の会場にいるマスコミ関係者との質疑応答も実施します。遠隔国際伝送 で擬似3D 表示を実現するのは世界初の取り組みとなります。 ② 世界初!4K マルチ画面を用いた空間再現(全天周ルーム) ラ ス ベ ガ ス の 歌 舞 伎 公 演 会 場 に 設 置 し た 9 台の高精細カメラの映像を、従来の H.264/AVC に比較して圧縮性能が 2 倍に向上した H.265/HEVC(※3)ハードウェアエン コード技術により符号化、IP を含む多様なネットワーク間、及び複数の映像・音声といっ
たメディア間の柔軟な同期と誤り訂正(FireFort®-LDGM FEC(※4))によるロバストな 伝送が可能となるトランスポート規格 MMT(※5)を用いて、世界で初めて国際伝送しま す。正面舞台(180 インチ/面×3 面)に加えて、舞台花道(下手側 1 面と、背面 3 面)、及 び、天井(上方2 面)の全天周に 4K マルチ映像として同期提示することで、歌舞伎役者の 縦横無尽な演技を再現し、観客は実際の舞台前・花道に囲まれた座席に居るような感覚を 体験できます。
※3 H.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)
国際標準化団体であるITU-T 及び ISO/IEC によって規格化された、最先端の映像圧縮方式。2014 年4 月に規格化された。
※4 FireFort®-LDGM FEC
LDGM(Low Density Generator Matrix)符号に基づくパケット伝送用誤り訂正符号の一つで、 演算負荷が少なく強力な誤り訂正能力が特長。
※5 MMT(MPEG Media Transport)
国際標準化団体である、ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11 MPEG で制定するメディアトランスポート 規格。 ③世界初!4K 全天球映像のモバイル端末での高画質なライブ配信 ラスベガスの歌舞伎公演会場に設置した 360 度全天球カメラの映像から、視聴者がヘッ ドマウントディスプレイ(HMD)を通して、好きな方向を自由に見渡すことのできるライ ブ視聴を実現します。 今回、見ている方向の映像を高品質に選択配信する「全天球映像向けインタラクティブ 配信技術」を、新たに4K 品質の全天球映像のライブ配信にも対応させることで、スマート フォンの様な通信帯域の限られたモバイル環境でも、あたかもその場にいるかのような臨 場感あふれる映像をリアルタイムに体験することが世界で初めて可能となります
なお、本遠隔ライブ伝送トライアルの開催概要は(別紙3)のとおりです。 (2)ラスベガス本公演における変幻灯を用いた斬新な演出の実現 NTT の研究所が開発した、止まった画像にリアルな動きの印象を与える光投影技術「変 幻灯」(※6)を、歌舞伎演出に応用します。今回新たに大型化と位置ずれの自動補正技術 を取り込むことで、10m 程度もの背景画にリアルな動きを与えることに成功しました。歌 舞伎で従来用いられる背景画や小物がそのまま動き出すような錯覚をあたえることができ るため、高輝度のプロジェクタによる映像の重畳とはまた違った、歌舞伎の伝統の世界に 入り込んだ演出が可能となります。 ※6 http://www.ntt.co.jp/news2015/1502/150217a.html
(3)KABUKI LION Interactive Showcase - Henshin Kabuki 変身歌舞伎 -
ラスベガスの劇場前にて、歌舞伎独特の化粧法である隈取をモチーフに、NTT の研究所 の先端技術を組み合わせた展示実験を行い、日本が誇る”文化と技術”が織りなす不思議な世 界観を体験いただくとともに、さまざまな形態のインタラクティブ展示の可能性を検証し てまいります。 まず、体験者が好みの隈取お面を手に取り大型モニターの前に立つと、お面の種類が「ア ングルフリー物体検索技術」によりお面の向きや傾きによらず高精度に自動認識され、そ の隈取模様が、体験者の顔にAR 重畳表示(変身歌舞伎)されます。AR 重畳表示では、「エ ッジコンピューティング技術」により遠隔に設置したサーバ側で画像処理を行った場合で も高速追従が可能となり顔を激しく動かしてもぶれにくい重畳表示が実現できます。 また、巨大な立体顔面オブジェクトに歌舞伎特有の間や表情といったダイナミックな演 出と共にプロジェクションマッピングし、その際の体験者の体感を評価します。これによ り、演出等における重要形成要素(キーポイント)を抽出して現実以上に際立たせる 「Amplified Experience(AX)」というコンセプトと、その実現に必要な「キーポイント抽
出・強調技術」の確立に向けた検証を行います。
加えて、壁面に掛けられた50 個もの動くはずのない隈取お面が、公演で用いられている 「変幻灯」技術によって、笑ったり、怒ったり、多彩な表情を自在に加えることができま す。
KABUKI LION Interactive Showcase - Henshin Kabuki 変身歌舞伎 –の全体イメージ
アングルフリー物体検索技術でお面の種類を分析 分析結果の隈取がAR 重畳された様子 ■Japan KABUKI Festival in Las Vegas 2016 の概要
主催・製作:松竹株式会社 後援:
サンフランシスコ総領事館(Consulate-General of Japan in San Francisco) 独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO:Japan External Trade Organization) 国際交流基金(Japan Foundation, Los Angeles)
日本政府観光局(JNTO:Japan National Tourism Organization)
北加日本商工会議所(JCCNC:Japanese Chamber of Commerce of Northern California) JLOP(Japan Localization and Promotion)
特別協賛・技術協力:パナソニック株式会社 技術提供:日本電信電話株式会社
協賛:株式会社D.A.G、八海醸造株式会社、セコム株式会社、セイコーウオッチ株式会社
空間創造:ネイキッド(劇場公演) 映像制作:チームラボ(Water Screen Digital Show) 協力:MGM RESORTS INTERNATIONAL
(別紙3)遠隔ライブ伝送トライアルの開催概要 日時:5 月 7 日(土)8:00~21:30
場所:東京国際空港ターミナルビル株式会社(TIAT) SKY HALL
(羽田空港国際線旅客ターミナル4 階) 実験参加方法: 「③世界初!4K 全天球映像のモバイル端末での高画質なライブ配信」は、当日整理券 方式による参加を受け付けます。SKY HALL 前の受付までお越しください。より多く の方に体感いただくため、視聴時間は上限を設けさせていただく予定です。整理券が なくなり次第、配布終了とさせていただきます。 【整理券配布時間】 7:30 より、8:00~10:00 に行われるライブ配信の整理券を配布します。 (先着順、タイミングの指定はできません) 11:30 より 12:00~14:00 に行われる録画ダイジェスト配信の整理券を配布します。 16:30 より 17:00~19:00 に行われる録画ダイジェスト配信の整理券を配布します。 19:00 より 19:30~21:30 に行われる録画ダイジェスト配信の整理券を配布します。 ※「①Kirari! を使った擬似 3D による遠隔舞台挨拶」「②世界初!4K マルチ画面を 用いた空間再現(全天周ルーム)」は、訪日外国人を中心としたモニターによる実 験を予定しております。 ※スケジュールは予告なく変更する場合がございますので予めご了承ください。